JP2516413B2 - 高周波加熱器の電源装置 - Google Patents
高周波加熱器の電源装置Info
- Publication number
- JP2516413B2 JP2516413B2 JP63313151A JP31315188A JP2516413B2 JP 2516413 B2 JP2516413 B2 JP 2516413B2 JP 63313151 A JP63313151 A JP 63313151A JP 31315188 A JP31315188 A JP 31315188A JP 2516413 B2 JP2516413 B2 JP 2516413B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power supply
- transformer
- frequency
- metal conductor
- winding
- Prior art date
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- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子レンジ等の高周波加熱器の電源装置の
改良に関するものである。
改良に関するものである。
従来の技術 従来、電子レンジの電源装置は第６図に示すような鉄
共振型トランス32を中心に構成された電源回路より成っ
ている。
共振型トランス32を中心に構成された電源回路より成っ
ている。
マグネトロン17は通常３〜4KVの動作電圧であり、危
険なので筐体22は常に大地アースに接地されていた。
険なので筐体22は常に大地アースに接地されていた。
発明が解決しようとする課題 従来の電子レンジの電源装置の構成では、高圧巻線23
と１次巻線11とが何らかの故障により混触した場合（例
えば点Ｐと点Ｑが接触した時）アース線33が大地アース
されていれば筐体22はアース電位に保たれ、かつヒュー
ズ２が溶断するので安全である。
と１次巻線11とが何らかの故障により混触した場合（例
えば点Ｐと点Ｑが接触した時）アース線33が大地アース
されていれば筐体22はアース電位に保たれ、かつヒュー
ズ２が溶断するので安全である。
しかし、アース線33が設けられていない場合は、特に
柱上トランスの片側が大地アースされている電源事情に
おいては、上述の箇所で混触すると筐体21、22は約2KV
になり、これに人間が触れると大変危険である。
柱上トランスの片側が大地アースされている電源事情に
おいては、上述の箇所で混触すると筐体21、22は約2KV
になり、これに人間が触れると大変危険である。
従って、筐体21、22を大地アースすることが電子レン
ジを万が一の場合でも安全を保証して使用するために必
要であった。
ジを万が一の場合でも安全を保証して使用するために必
要であった。
ところがアース工事をすることは、工事が面倒な上
に、電子レンジの移動時に大変不都合をきたすものであ
る。
に、電子レンジの移動時に大変不都合をきたすものであ
る。
課題を解決するための手段 本発明は、商用電源又はバッテリ等よりの電力を受け
る電源部と、前記電源部の電力を高周波電力に変換する
周波数変換器と、前記周波数変換器の出力と昇圧する昇
圧トランスと、前記昇圧トランスの出力により付勢され
るマグネトロンを備え、前記昇圧トランスの１次巻線と
２次巻線の間にはＵ字形態の金属導体からなる遮蔽部材
を配し、前記金属導体を前記昇圧トランス、又は筐体に
接続して構成したものである。
る電源部と、前記電源部の電力を高周波電力に変換する
周波数変換器と、前記周波数変換器の出力と昇圧する昇
圧トランスと、前記昇圧トランスの出力により付勢され
るマグネトロンを備え、前記昇圧トランスの１次巻線と
２次巻線の間にはＵ字形態の金属導体からなる遮蔽部材
を配し、前記金属導体を前記昇圧トランス、又は筐体に
接続して構成したものである。
作用 本発明は、前記構成により昇圧トランスの１次巻線と
２次巻線の間に筐体と同電位の遮蔽部材を設けているの
で、２次側の高圧回路を筐体と同電位空間に閉じこめた
構成となるので、安全性を確保できる。また基本的にＵ
字形態の非磁性金属体なのでループ電流の発生もなく、
かつＵ字型の対向する２つの辺に流れる電流は相互に打
消しあいいわゆる無誘導形態をとるので磁気損失も小さ
くできる。
２次巻線の間に筐体と同電位の遮蔽部材を設けているの
で、２次側の高圧回路を筐体と同電位空間に閉じこめた
構成となるので、安全性を確保できる。また基本的にＵ
字形態の非磁性金属体なのでループ電流の発生もなく、
かつＵ字型の対向する２つの辺に流れる電流は相互に打
消しあいいわゆる無誘導形態をとるので磁気損失も小さ
くできる。
実施例 第１図は本発明の高周波加熱装置の回路図の一実施例
を示す。
を示す。
本発明の構成を説明する。
図において、商用電源１、ヒューズ２、ダイオードブ
リッジ３、インダクタ４、コンデンサ５により電源部18
が構成され直流電源が作られる。
リッジ３、インダクタ４、コンデンサ５により電源部18
が構成され直流電源が作られる。
抵抗器６により制御回路７にその電源電力が供給さ
れ、制御回路７はトランジスタ８を例えば、20KHz〜1MH
zの高周波でスイッチング動作をさせる。
れ、制御回路７はトランジスタ８を例えば、20KHz〜1MH
zの高周波でスイッチング動作をさせる。
９はダイオード、10は共振コンデンサであって、これ
らは共振型インバータである周波数変換器15を構成して
いる。従って昇圧トランス19の１次巻線にはトランジス
タ８のスイッチング周波数に等しい周波数の高周波電力
が供給され、コア12を介して磁気的に結合された２次巻
線23に高電圧を発生する。
らは共振型インバータである周波数変換器15を構成して
いる。従って昇圧トランス19の１次巻線にはトランジス
タ８のスイッチング周波数に等しい周波数の高周波電力
が供給され、コア12を介して磁気的に結合された２次巻
線23に高電圧を発生する。
この電圧はコンデンサ13、ダイオード14により倍電圧
整流されてアノード側が筐体ケース22に接地されたマグ
ネトロン17に供給される。
整流されてアノード側が筐体ケース22に接地されたマグ
ネトロン17に供給される。
ヒータ巻線16により、マグネトロン17のカソードが加
熱されるのでマグネトロン17は発振し、電波出力が発生
するのである。
熱されるのでマグネトロン17は発振し、電波出力が発生
するのである。
共振型インバータ15については当業者周知の内容なの
で説明は省略する。
で説明は省略する。
昇圧トランス19の１次巻線11と２次巻線23、ヒータ巻
線16の間には金属導体20が設けられかつ前記金属導体か
らなる遮蔽体は筐体21に接続されている。
線16の間には金属導体20が設けられかつ前記金属導体か
らなる遮蔽体は筐体21に接続されている。
従って、高圧巻線23より出力側の高圧回路は金属導体
20の存在により筐体21と同電位の遮蔽空間内にとじ込め
られた構成となる。
20の存在により筐体21と同電位の遮蔽空間内にとじ込め
られた構成となる。
このため、高圧２次巻線23が絶縁破壊されたとしても
１字巻線11と２次巻線23は直接混触することがない。
１字巻線11と２次巻線23は直接混触することがない。
第２図は昇圧トランス19の構造を示す断面図である。
第１図と同符号は同一部品、部分に相当する構成要素で
ある。
第１図と同符号は同一部品、部分に相当する構成要素で
ある。
金属導体20からなる遮蔽部材は１次巻線のボビン24に
取付けられ、２次巻線のボビン25との距離d1を介して装
着してある。この金属導体20はリード線28により筐体21
に接続されている。スペーサ26により分けられた２つの
コア12は止め具27により固着され、また前記止め具もリ
ード線28により筐体21に接続されている。
取付けられ、２次巻線のボビン25との距離d1を介して装
着してある。この金属導体20はリード線28により筐体21
に接続されている。スペーサ26により分けられた２つの
コア12は止め具27により固着され、また前記止め具もリ
ード線28により筐体21に接続されている。
第３図は遮蔽部材の構成例を示す。
第４図は第３図のA-A断面図である。
銅やアルミの非磁性金属体20が絶縁体30で覆われてい
る。前記金属体20は２本の導体が略平行に対向し、一端
が開放、他端が短絡された基本的にはＵ字形状をとり、
このような金属体20が同心円的に２個配設されており、
各金属体20には接地用接続端子31を設けてある。
る。前記金属体20は２本の導体が略平行に対向し、一端
が開放、他端が短絡された基本的にはＵ字形状をとり、
このような金属体20が同心円的に２個配設されており、
各金属体20には接地用接続端子31を設けてある。
なお、金属導体間の最大距離d2はボビン間の距離d1よ
り小さく構成している。
り小さく構成している。
前述した構成は一実施例であり、Ｕ字形態の金属導体
20を円周方向でなく半径方向に多数配列してＵ字の短絡
端を周方向に連続させ、一部を切り欠いた第５図のよう
な構成も可能であり、また第３図、第５図のような遮蔽
部材を複数枚重ねて用いることも可能である。
20を円周方向でなく半径方向に多数配列してＵ字の短絡
端を周方向に連続させ、一部を切り欠いた第５図のよう
な構成も可能であり、また第３図、第５図のような遮蔽
部材を複数枚重ねて用いることも可能である。
第６図には従来の電源装置であり、第１図と同じ構成
には同符号を付している。
には同符号を付している。
また、筐体ケース21と接続するリード線28には途中に
異常電流検知手段を設けたり、一度筐体ケース21を小さ
な金属板で構成し、筐体22とリード線で接続する方法な
どの変形例を本発明は含む。
異常電流検知手段を設けたり、一度筐体ケース21を小さ
な金属板で構成し、筐体22とリード線で接続する方法な
どの変形例を本発明は含む。
前述の如く、金属導体は基本的にＵ字形態をとるので
平行する２線間にはお互いに打消す方向の電流が流れ、
実質的にループ状に流れる電流は少なく、１次、２次巻
線間の磁束による金属体の発熱による損失やトランスの
動作に不都合をきたすことがない。
平行する２線間にはお互いに打消す方向の電流が流れ、
実質的にループ状に流れる電流は少なく、１次、２次巻
線間の磁束による金属体の発熱による損失やトランスの
動作に不都合をきたすことがない。
発明の効果 以上のように本発明によれば、周波数変換器の出力側
の高圧部を金属導体からなる遮蔽部材で、筐体ケースと
同電位の遮蔽空間に閉じ込めることができ、安全である
ので、アース工事不要の高周波加熱器を実現できる。ま
た従来のトランスに比して昇圧トランスは小型であるの
で、遮蔽部材は小さく構成できるという実用性の高い効
果を生ずる。
の高圧部を金属導体からなる遮蔽部材で、筐体ケースと
同電位の遮蔽空間に閉じ込めることができ、安全である
ので、アース工事不要の高周波加熱器を実現できる。ま
た従来のトランスに比して昇圧トランスは小型であるの
で、遮蔽部材は小さく構成できるという実用性の高い効
果を生ずる。
第１図は本発明の高周波加熱装置の回路図の一実施例、
第２図は同装置の昇圧トランスの断面図、第３図、第４
図は本発明の遮蔽部材の平面図と第３図A-A線の断面
図、第５図は別の遮蔽部材の実施例の平面図、第６図は
従来の高周波加熱装置の回路図、を示す。 1:商用電源、2:ヒューズ、3:ダイオードブリッジ、4:イ
ンダクタンス、5:コンデンサ、6:抵抗器、7:制御回路、
8:トランジスタ、9:ダイオード、10:共振コンデンサ、1
1:1次巻線、12:昇圧トランスコア、13:コンデンサ、14:
ダイオード、15:共振型インバータ、16:ヒータ巻線、1
7:マグネトロン、18:電源部、19:昇圧トランス、20:金
属導体、21:筐体、23:2次巻線、24:1次巻線のボビン、2
5:2次巻線のボビン、26:スペーサ、27:止め金、28、29:
リード線、30:絶縁体、31:端子。
第２図は同装置の昇圧トランスの断面図、第３図、第４
図は本発明の遮蔽部材の平面図と第３図A-A線の断面
図、第５図は別の遮蔽部材の実施例の平面図、第６図は
従来の高周波加熱装置の回路図、を示す。 1:商用電源、2:ヒューズ、3:ダイオードブリッジ、4:イ
ンダクタンス、5:コンデンサ、6:抵抗器、7:制御回路、
8:トランジスタ、9:ダイオード、10:共振コンデンサ、1
1:1次巻線、12:昇圧トランスコア、13:コンデンサ、14:
ダイオード、15:共振型インバータ、16:ヒータ巻線、1
7:マグネトロン、18:電源部、19:昇圧トランス、20:金
属導体、21:筐体、23:2次巻線、24:1次巻線のボビン、2
5:2次巻線のボビン、26:スペーサ、27:止め金、28、29:
リード線、30:絶縁体、31:端子。
Claims (1)
- 【請求項１】商用電源又はバッテリ等よりの電力を受け
る電源部と、前記電源部の電力を高周波電力に変換する
周波数変換器と、前記周波数変換器の出力と昇圧する昇
圧トランスと、前記昇圧トランスの出力により付勢され
るマグネトロンを備え、前記昇圧トランスの１次巻線と
２次巻線の間にはＵ字形態の金属導体からなる遮蔽部材
を配し、前記金属導体を前記昇圧トランス、又は筐体に
接続して構成した高周波加熱器の電源装置。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63313151A JP2516413B2 (ja) | 1988-12-12 | 1988-12-12 | 高周波加熱器の電源装置 |
| EP89310251A EP0364171B1 (en) | 1988-10-13 | 1989-10-06 | Highfrequency heating apparatus using frequency-converter-type power supply |
| DE68919640T DE68919640T2 (de) | 1988-10-13 | 1989-10-06 | Hochfrequenzheizgerät mit einer frequenzumwandelnden Speisung. |
| US07/417,774 US4977301A (en) | 1988-10-13 | 1989-10-06 | High-frequency heating apparatus using frequency-converter-type power supply |
| AU42857/89A AU604197B2 (en) | 1988-10-13 | 1989-10-12 | High-frequency heating apparatus using frequency-converter- type power supply |
| BR898905183A BR8905183A (pt) | 1988-10-13 | 1989-10-12 | Aparelho calefator de alta-frequencia |
| CA002000467A CA2000467C (en) | 1988-10-13 | 1989-10-12 | High-frequency heating apparatus using frequency-converter-type power supply |
| KR1019890014701A KR920006270B1 (ko) | 1988-10-13 | 1989-10-13 | 주파수 변환형 전원을 사용한 고주파 가열장치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63313151A JP2516413B2 (ja) | 1988-12-12 | 1988-12-12 | 高周波加熱器の電源装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02158086A JPH02158086A (ja) | 1990-06-18 |
| JP2516413B2 true JP2516413B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=18037723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63313151A Expired - Lifetime JP2516413B2 (ja) | 1988-10-13 | 1988-12-12 | 高周波加熱器の電源装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2516413B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5716394B2 (ja) | 2010-12-28 | 2015-05-13 | 株式会社リコー | 高電圧インバータ装置及びその漏電検出装置 |
-
1988
- 1988-12-12 JP JP63313151A patent/JP2516413B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02158086A (ja) | 1990-06-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080430 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430 Year of fee payment: 13 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430 Year of fee payment: 13 |