JP2516343Y2 - コイン形電池用ホルダ - Google Patents

コイン形電池用ホルダ

Info

Publication number
JP2516343Y2
JP2516343Y2 JP2700890U JP2700890U JP2516343Y2 JP 2516343 Y2 JP2516343 Y2 JP 2516343Y2 JP 2700890 U JP2700890 U JP 2700890U JP 2700890 U JP2700890 U JP 2700890U JP 2516343 Y2 JP2516343 Y2 JP 2516343Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
terminal
holder
tip
tongue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2700890U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03118556U (ja
Inventor
義昭 矢崎
義男 鈴木
和美 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Battery Co Ltd filed Critical Toshiba Battery Co Ltd
Priority to JP2700890U priority Critical patent/JP2516343Y2/ja
Publication of JPH03118556U publication Critical patent/JPH03118556U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2516343Y2 publication Critical patent/JP2516343Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E60/12

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、電子機器等の各種バックアップ用電源とし
て用いられるコイン形電池用ホルダに関する。
(従来の技術) コイン形電池は、有底円筒形の一極性端子部及び該一
極性端子部の開口部に位置する円板形の他極性端子部を
有する形状をなす。コイン形電池の中でもコイン形リチ
ウム電池は、高いエネルギー密度と優れた長期保存性を
有する。前記電池の一つの用途としては、電子機器、例
えばワンチップ形マイクロコンピュータ又はダイナミッ
クランダクアクセスメモリを備えたコンピュータなどの
停電時におけるバックアップ電源がある。かかるコイン
形電池をバックアップ電源として用いる場合には、印刷
配線基板への実装後の交換作業を容易にするためにホル
ダに取付けて前記基板に実装することが行われている。
ところで、前記ホルダとしては従来より種々の構造の
ものが提案されている。例えば、特開昭60−131753号公
報には底部と外周壁部とを有し、コイン形電池をその底
と側方から拘持するように形成されたケーシングを備
え、該ケーシングの前記底部沿いに延び、コイン形電池
の一方の端子に接触するための第1電気伝導接触子と、
前記ケーシングの前記底部上方に延び、電池の他方の端
子に接触するための第2電気伝導接触子とから構成され
たホルダが記載されている。かかるホルダによれば、コ
イン形電池をケーシング内に容易に装着でき、第1、第
2の電気伝導接触子の押圧力により電池を強固に拘持で
きる。しかしながら、前記ケーシング内に電池を装着す
る際、第1、第2の電気伝導接触子に対して電池の極性
に関係なく装着できるために、誤装着を招く問題があっ
た。
このようなことから、特開昭59−78445号公報に開示
されたホルダが知られている。このホルダは、電池の有
底円筒形の一極性端子部の周側面に対応する周壁部を有
する絶縁性基板と、前記周壁部に形成された電池の着脱
のための切欠部及び電池の飛び出しを防止するための阻
止部と、前記周壁部に沿って設けられた電池の有底円筒
形の一極性端子部の側面に当接する一方の弾性金属部片
と、前記絶縁基板上面に取付けられた他方の弾性金属部
片とを具備した構造になっている。かかる構成のホルダ
では、コイン形電池の着脱が容易で、かつ誤装着が生じ
ても前記各弾性金属部片に同一の極性の端子部(有底円
筒形の一極性端子部)が接触するため、誤装着によるバ
ックアップ電源としての問題は起こらない。しかしなが
ら、電池を装着する際しては前記絶縁性基板の開口部に
電池の大部分を入れる構造になっているため、反転した
電池を少し力を入れて押し込むと、該基板の周壁部に形
成された切欠部及び阻止部による挿入阻止作用が充分に
働かずに容易にホルダ内に収納される恐れがある。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上記従来の課題を解決するためになされた
もので、コイン形電池の誤装着を確実に防止できると共
に、電池収納後において該電池の正負極端子部に第1、
第2の端子を電気的に良好に接続することが可能なコイ
ン形電池用ホルダを提供しようとするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本考案は、有底円筒形の一極性端子部及び前記一極性
端子部の開口部に位置すると共に前記開口部面より突出
した円板形の他極性端子部を有し、前記一極性端子部の
開口部と前記他極性端子部の周縁との間に環状段差部が
形成されたコイン形電池を収納するためのポリサルフォ
ンからなるホルダ本体と、該本体に取り付けられる第
1、第2の端子とを具備し、 前記ホルダ本体は、板材と、この板材の周縁の一部に
一体的に設けられた第1の立上り壁部と、この壁部から
前記板材の中央付近上に傾斜させて延出された弾力性を
有する舌片部と、前記壁部と対向する前記板材周縁部分
に前記舌片部先端と所定の距離をあけて一体的に設けら
れ、前記舌片部先端との間で電池の挿入口を形成するた
めの第2の立上り壁部とから構成され、 前記第1の端子は、前記電池の一面と接触するように
前記本体の板材に取り付けられ、収納された前記電池を
前記舌片部に向けて押圧するための弾性片を有し、 前記第2の端子は、前記電池の周面の一部と接触する
ように前記第1の立上り壁部に取り付けられ、 前記舌片部の先端下面と前記板材表面との距離は、 前記電池をその環状段差部が上部側に位置する姿勢で
前記舌片部先端と前記第2の立上り壁部との間に傾斜し
て挿入し、前記電池の下面が前記第2の立上り壁部に当
接すると共に前記電池の先端下面が前記板材表面と当接
した際に前記電池の前記環状段差部が前記舌片部の先端
に食い込んで前記電池の挿入が阻止され、かつ 前記電池をその環状段差部が下部側に位置する姿勢で
前記ホルダ本体内に前記他極性端子部が前記第1の端子
と接触するように収納された際に前記電池に前記舌片部
による下方に向う付勢力が加わって前記電池が保持され
るように設定されることを特徴とするコイン形電池用ホ
ルダである。
(作用) 本考案によれば、有底円筒形の一極性端子部及び該一
極性端子部の開口部に位置する円板形の他極性端子部を
有するコイン形電池を反転した姿勢で舌片部先端と第2
の状立上り壁部との間に傾けて挿入すると、前記有底円
筒形の一極性端子部と円板形の他極性端子部間の環状段
差部が前記舌片部先端に食い込んで第1、第2の立上り
壁部で囲まれた板材内への電池の挿入を確実に阻止でき
る。しかも、収納された電池の片面には前記舌片部によ
る弾性作用が働くため、外部に飛出すことなくホルダ内
に良好に保持できる。
また、第1の端子は前記電池の一面と接触するように
前記本体の板材に取り付け、かつ収納された前記電池を
前記舌片部に向けて押圧するための弾性片を有し、第2
の端子は前記電池の周面の一部と接触するように前記第
1の立上り壁部に取り付けられることによって、万一、
電池が反転した姿勢で装着されても前記第1、第2の端
子には同一の極性の端子部(有底円筒形の一極性端子
部)が接触するため、誤装着によるバックアップ電源と
しての問題は起こらない。
更に、前記本体を熱雰囲気下でも長期間良好な弾性作
用を維持する特性を持つポリサルフォンで形成すること
によって、電池を収納したホルダを熱雰囲気下に曝され
る印刷配線基板への実装後においても、該本体と一体化
される舌片部は良好な弾性作用を維持されるため、電池
交換時における反転した姿勢の電池の挿入阻止作用と正
常な姿勢で収納された電池に対する弾性力による保持作
用を長期間に亘って発揮できる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面を参照して詳細に説明
する。
第1図は、本考案に係わるホルダの上面図、第2図は
同ホルダの側面図、第3図は同ホルダの背面図、第4図
は第1図のA−A線に沿う断面図、第5図は第1図のB
−B線に沿う断面図である。図中の1は、ポリサルフォ
ンからなるホルダ本体である。この本体1は、円形部2a
とその一端側に一体化された帯状部2bとからなる板材2
を備えている。前記板材2の円形部2aから帯状部2bに亘
って開口部3が形成され、該円形部2a側の開口部3端部
には後述する第1の端子の延長片を挿入するためのスリ
ット4が穿設されている。このスリット4が位置する前
記円形部2aの底部には、脚部5が突出され、かつ前記帯
状部2bの底部の両側にも2つの脚部6が突出されてい
る。また、前記板材2の帯状部2bにはブロック状の第1
の立上り壁部7が一体的に形成されている。なお、この
立上り壁部7の前記円形部2a側の面は円弧状に湾曲して
いる。前記立上り壁部7の両側面側の前記帯状部2bから
前記脚部6に亘って、後述する第2の端子の係止片を挿
入するためのスリット8がそれぞれ穿設されている。前
記立上り壁部7には、弾力性を有する舌片部9が一体的
に取り付けられ、該舌片部9の先端は前記板材2の円形
部2aの中央付近上に傾斜させて延出されている。前記舌
片部9の根元に位置する前記立上り壁部7には、後述す
る第2の端子の延長片を挿入するためのスリット10が穿
設されている。また、前記立上り壁部7と対向する前記
板材2の円形部2aの周縁部分には円弧状をなす第2の立
上り壁部11が前記舌片部9先端と所定の距離をあけて一
体的に設けられており、該立上り壁部11と前記舌片部9
先端との間で電池の挿入口を形成している。なお、前記
第2の立ち上り壁部11は、その上面が前記舌片部9先端
下面より高くなるように形成されている。前記2つの立
上り壁部7、11間の前記円形部2aの周縁部分には、上面
を前記板材2側に向けて庇状に突出させた2つのガイド
部12が互いに対向するように一体的に設けられている。
なお、これらガイド部12は装着した電池が板材2の面に
平行な方向(横方向)に飛び出すのを防止するために用
いられるが、後述する正極端子の2つの弾性片により電
池の横法への飛び出しを阻止できるため必ずしも必要は
なく、省略してもよい。
また、前記板材2上には第1の端子(例えば負極端
子)13が配置され、かつ該端子13は途中で屈曲して延長
片14が形成されていると共に、該延長片14は前記円形部
2aのスリット4を貫通して挿着され、該端子13を板材2
に固定している。なお、前記延長片14の下端は例えば印
刷配線基板のスルホール等に差し込めるように針状に加
工されている。また、前記舌片部9の下方に位置する前
記負極端子13部分にはその長手方向に2つの切欠き部15
が形成されており、かつ該切欠き部15の両側には2つの
弾性片16が形成されている。これらの弾性片16は、前記
舌片部9先端直下付近を根元とし、それより前記第1の
立つ上り壁部7側の部分を自由端として上方に屈曲さ
せ、前記舌片部9側に向けて付勢力が働くようになって
いる。また、前記舌片部9の先端直下に位置する前記端
子13部分には反転した姿勢の電池の挿入を阻止する突起
部17が形成されている。なお、この突起部17は本考案に
おいて必ずしも必須の構成部材ではない。
更に、前記ブロック状の第1の立上り壁部7には断面
コ字形の第2の端子(例えば正極端子)18が該壁部7の
上面及び両側面を囲むように配置されている。前記立上
り壁部7の側面に対応する前記正極端子18の屈曲側面の
下端には、係合片19がそれぞれ形成され、これらの係合
片19は前記帯状部2bから前記脚部6に亘って穿設された
スリット8に差し込まれている。また、前記立上り壁部
7の上面に対応する前記正極端子18のフラット面には、
下方に垂直に屈曲した延長片20が形成され、該延長片20
は前記立上り壁部7に穿設されたスリット10を貫通して
挿着されている。このような係止片18の差し込み及び延
長片20の挿着により前記正極端子18が前記板材2に固定
される。なお、前記延長片20の下端は例えば印刷配線基
板のスルホール等に差し込めるように針状に加工されて
いる。前記立上り壁部7の側面に対応する前記正極端子
18の屈曲側面には、前記板材2の円形部2a側に向けて延
出した弾性片21が互いに対向するように形成されてい
る。
次に、本考案のホルダの作用を第6図(a)、(b)
及び第7図を参照して説明する。なお、第6図、第7図
中のBは、コイン形電池であり、この電池Bは例えば有
底円筒形の正極端子部B1及び該正極端子部B1の開口部に
位置すると共に該開口部面より突出した円板形の負極端
子部B2を備え、前記正極端子部B1の開口部と負極端子部
B2の周縁との間に環状段差部B3が形成された外観形状を
有する。
有底円筒形の正極端子部B1が上面、円板形の負極端子
部B2が下面になる、つまり環状段差部B3が下面側に位置
する正常な姿勢の電池Bを、第6図(a)に示すように
ホルダ本体1を構成する舌片部9先端と円弧状の第2の
立上り壁部11との間に傾斜して挿入し、第1の立上り壁
部7に向けて押し込むと、電池Bの上面には前記舌片部
9先端の下面コーナ部に食い込む段差部等がなく、平滑
であるため、電池Bの先端側から前記舌片部9の弾性力
に抗してその先端を上方に持ち上げる力が作用する。こ
のため、前記電池Bは第6図(b)に示すように第1、
第2の立上り壁部7、11及び2つのガイド部12で囲まれ
た板材2上面に円滑に装着される。このように電池Bが
本体1の板材2上面に装着されると、板材2上面に配置
した負極端子13の2つの弾性片16による上方に向かう付
勢力が電池Bに加わると共に、舌片部9による下方に向
かう付勢力が電池Bに加わるため、これら部材による上
下方向の付勢力によって電池Bがホルダ本体1外部に飛
び出すのを防止できると共に、電池B下面の負極端子部
B2が弾性片16を有する負極端子13に良好に接続される。
また、前記電池Bが本体1の板材2上面に装着される
と、有底円筒形の正極端子部B1の側面が本体1に取り付
けられた正極端子18の2つの弾性片21に当接し、それら
弾性片21の付勢力に抗して該弾性片21を外側に拡口する
力が作用し、その反発力によって弾性片21と電池Bの側
面が良好に密着するため、電池Bの横方向への飛び出し
を阻止できると共に、正極端子部B1が弾性片21を有する
正極端子18に良好に接続される。
一方、円板形の負極端子部B2が上面、有底円筒形の正
極端子部B1が下面になる、つまり環状段差部B3が上面側
に位置する反転した姿勢の電池Bを、第7図に示すよう
にホルダ本体1を構成する舌片部9先端と円弧状の第2
の立上り壁部11との間に傾斜して挿入すると、電池Bの
環状段差部B3が前記舌片部9先端の下面コーナ部に食い
込む。しかも、電池の挿入口となる前記舌片部9先端と
円弧状の第2の立上り壁部11との間の領域は狭く、電池
Bを傾斜して挿入する際、第7図に示すように電池Bの
半分以下の面積しか入らないため、前記電池Bの環状段
差部B3が前記舌片部9先端の下面コーナ部に食い込んで
挿入を阻止する作用が電池Bを押し込もうとする力より
勝る。その結果、電池Bを第1の立上り壁部7に向けて
押し込む力を加えても本体1中に容易に挿入できないた
め、反転した姿勢での電池Bのホルダ本体1への誤装着
を確実に阻止できる。なお、舌片部9の直下に位置する
負極端子13に突起部17を形成すれば、前記反転した姿勢
の電池Bを前記舌片部9先端と円弧状の第2の立上り壁
部11との間に傾斜して挿入する際、第7図に示すように
該電池Bの先端下面が前記突起部17に当接して前記舌片
部9と共に挿入阻止作用を発揮できる。
このような説明から前記舌片部9の先端下面と前記板
材2表面との距離は、次の(a)及び(b)を満たすよ
うに設定される。
(a)前記電池Bをその環状段差部B3が上部側に位置
する姿勢で前記舌片部9先端と前記第2の立上り壁部11
との間に傾斜して挿入し、前記電池Bの下面が前記第2
の立上り壁部11に当接すると共に前記電池Bの先端下面
が前記板材2表面と当接した際に前記電池Bの前記環状
段差部B3が前記舌片部9の先端に食い込んで前記電池B
の挿入が阻止される。
(b)前記電池Bをその環状段差部B3が下部側に位置
する姿勢で前記ホルダ本体1内に前記電池Bの負極端子
部B2が前記第1の端子13と接触するように収納された際
に前記電池Bに前記舌片部9による下方に向う付勢力が
加わって前記電池Bが保持される。
前記距離は具体的には次のように設定される。
すなわち、第7図において、舌片部9の先端下面と板
材2表面との距離をDとし、電池Bの有底円筒形の正極
端子部B1の側面高さをHとし、前記電池Bをその環状段
差部B3が上部側に位置する姿勢でホルダ本体1内に傾斜
して挿入する時の前記電池Bの側面と垂線とのなす角を
θとすると、前記距離Dは D=H×cosθ で求めた値にする。
更に、前記ホルダ本体1を熱雰囲気下でも長期間良好
な弾性作用を維持する特性を持つポリサルフォンで形成
することによって、電池を収納したホルダの延長片14、
20を熱雰囲気下に曝される印刷配線基板に差し込んで実
装し、長期間の実装状態後に電池交換を行い、新たな電
池を該ホルダの舌片部9先端と円弧状の第2の立上り壁
部11との間から装着する際、該舌片部9は良好な弾性作
用を維持できるため、電池交換時における反転した姿勢
の電池の挿入阻止作用と正常な姿勢で収納された電池に
対する弾性力による保持作用を長期間に亘って発揮でき
る。
即ち、該本体1内に電池Bが収納されたホルダを印刷
配線基板に実装した場合、その実装中、既述したように
負極端子13の2つの弾性片16による上方に向かう付勢力
により舌片部9に上方(板材2と反対側)に向かう力が
加わると共に熱雰囲気に曝される。かかる状況に置かれ
るホルダ本体をポリカーボネート等の熱雰囲気下で弾力
性が失われ易い合成樹脂で形成した構成では、前記実装
されたホルダ内の電池交換のために電池をホルダから取
り出すると、前記舌片部の弾性作用が失われて元の状態
(前記板材側に向かって傾斜した状態)に戻らない。そ
の結果、前記舌片部先端による挿入阻止作用が働くな
り、新しい電池が反転した姿勢であっても、第1、第2
の立上り壁部で囲まれた板材内に挿入されて誤装着を招
く。これに対し、本考案のようにホルダ本体1をポリサ
ルフォンで形成することによって、該ポリサルフォンの
熱雰囲気に曝されても長期間に亘って優れた弾力性を維
持し得る性質を生かすことができ、実装後の電池交換に
伴う新たな電池のホルダへの装着に際しても、反転した
姿勢の電池の挿入阻止作用とその弾性力による電池の保
持作用を長期間に亘って発揮できる。
なお、本考案に係わるホルダは前述した第1図〜第5
図に示す構造に限定されない。
例えば、第8図〜第10図に示すように2つの延長片20
1、202を有する正極端子18を用い、各延長片201、202
板材2の帯状部2b及び脚部6のスリット8を貫通して板
材2の下面側に延出させてもよい。なお、この場合、係
止片19は正極端子18のフラット面の屈曲により形成さ
れ、該係止片19は第1の立上り壁部7のスリット10に差
し込まれる。かかる構造のホルダでは負極端子13の延長
片14と前記正極端子18延長片201、202の3端子で印刷配
線基板に実装される。
また、第11図及び第12図に示すように負極端子13の延
長片14及び正極端子18の2つの延長片201、202を第1の
立上り壁部7の外側面にそれぞれ延出させてもよい。な
お、負極端子13の前記延長片14と反対側は屈曲されて係
止片22を形成し、この係止片22は板材2の円形部2aに穿
設したスリット4に挿着されている。また、第1の立上
り壁部7の外側面に印刷配線基板への実装後に該基板面
に当接される3つの脚部23が形成されている。かかる構
造のホルダでは、ホルダ本体1を立てた状態にて負極端
子13の延長片14と前記正極端子18の延長片201、202の3
端子で印刷配線基板に実装される。
上記実施例では、第1の端子を負極端子、第2の端子
を正極端子として用いたが、各端子を逆の極性として用
いても勿論よい。
[考案の効果] 以上詳述した如く、本考案によればコイン形電池の誤
装着を確実に防止できると共に、電池収納後において該
電池の正負極端子部に第1、第2の端子を電気的に良好
に接続することが可能なコイン形電池用ホルダを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すホルダの上面図、第2
図は同ホルダの側面図、第3図は同ホルダの背面図、第
4図は第1図のA−A線に沿う断面図、第5図は第1図
のB−B線に沿う断面図、第6図(a)、(b)は正常
な姿勢の電池をホルダに装着する工程を示す断面図、第
7図は反転した姿勢の電池ホルダに装着する、誤装着時
の電池挿入阻止を説明するための断面図、第8図は本考
案の他の実施例を示すホルダの上面図、第9図は第8図
のA−A線に沿う断面図、第10図は同ホルダの右側面
図、第11図は本考案の更に他の実施例を示すホルダの上
面図、第12図は第10図のA−A線に沿う断面図である。 1……ホルダ本体、2……板材、7……第1の立上り壁
部、9……舌片部、11……第2の立上り壁部、13……負
極端子(第1の端子)、14……延長片、16……弾性片、
18……正極端子(第2の端子)、20、201、202……延長
片、21……弾性片、B……コイン形電池、B1……有底円
筒形の正極端子部、B2……円板形の負極端子部、B3……
環状段差部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底円筒形の一極性端子部及び前記一極性
    端子部の開口部に位置すると共に前記開口部面より突出
    した円板形の他極性端子部を有し、前記一極性端子部の
    開口部と前記他極性端子部の周縁との間に環状段差部が
    形成された外観形状を有するコイン形電池を収納するた
    めのポリサルフォンからなるホルダ本体と、該本体に取
    り付けられる第1、第2の端子とを具備し、 前記ホルダ本体は、板材と、この板材の周縁の一部に一
    体的に設けられた第1の立上り壁部と、この壁部から前
    記板材の中央付近上に傾斜させて延出された弾力性を有
    する舌片部と、前記壁部と対向する前記板材周縁部分に
    前記舌片部先端と所定の距離をあけて一体的に設けら
    れ、前記舌片部先端との間で電池の挿入口を形成するた
    めの第2の立上り壁部とから構成され、 前記第1の端子は、前記電池の一面と接触するように前
    記本体の板材に取り付けられ、収納された前記電池を前
    記舌片部に向けて押圧するための弾性片を有し、 前記第2の端子は、前記電池の周面の一部と接触するよ
    うに前記第1の立上り壁部に取り付けられ、 前記舌片部の先端下面と前記板材表面との距離は、 前記電池をその環状段差部が上部側に位置する姿勢で前
    記舌片部先端と前記第2の立上り壁部との間に傾斜して
    挿入し、前記電池の下面が前記第2の立上り壁部に当接
    すると共に前記電池の先端下面が前記板材表面と当接し
    た際に前記電池の前記環状段差部が前記舌片部の先端に
    食い込んで前記電池の挿入が阻止され、かつ 前記電池をその環状段差部が下部側に位置する姿勢で前
    記ホルダ本体内に前記他極性端子部が前記第1の端子と
    接触するように収納された際に前記電池に前記舌片部に
    よる下方に向う付勢力が加わって前記電池が保持される
    ように設定されることを特徴とするコイン形電池用ホル
    ダ。
JP2700890U 1990-03-16 1990-03-16 コイン形電池用ホルダ Expired - Lifetime JP2516343Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2700890U JP2516343Y2 (ja) 1990-03-16 1990-03-16 コイン形電池用ホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2700890U JP2516343Y2 (ja) 1990-03-16 1990-03-16 コイン形電池用ホルダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03118556U JPH03118556U (ja) 1991-12-06
JP2516343Y2 true JP2516343Y2 (ja) 1996-11-06

Family

ID=31529883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2700890U Expired - Lifetime JP2516343Y2 (ja) 1990-03-16 1990-03-16 コイン形電池用ホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2516343Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03118556U (ja) 1991-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970002228Y1 (ko) 배터리 지지용 지지체
US6062901A (en) Low profile battery holder assembly for printed circuit board
US6623293B1 (en) Battery holder having means for securely retaining battery in position
JP2002063882A (ja) 電池ホルダ
US6530804B1 (en) Battery holder
US7927131B2 (en) Battery connector with contact terminal having improved retaining force
JP2516343Y2 (ja) コイン形電池用ホルダ
JP3701791B2 (ja) 電池収納装置
TW307929B (en) The battery keeper
JP3668924B2 (ja) 電池ホルダー
JPH0340464B2 (ja)
JP2603688Y2 (ja) コイン形電池用ホルダ
JP3086398B2 (ja) 電池ホルダー
JP2794766B2 (ja) 電池保持装置
EP0081484B1 (en) Integrated circuit package with battery housing
JPH07114910A (ja) ボタン形電池の収納構造
JPH08102309A (ja) 電池ホルダ
TW499770B (en) Battery holder
JP2002313298A (ja) 電池ホルダ
KR0118615Y1 (ko) 밧데리 케이스
JP2578866Y2 (ja) 電池ホルダ
JPH0625887Y2 (ja) 電池収納ケースにおける電極ばね端子取付構造
JPS6131485Y2 (ja)
JPS5924128Y2 (ja) 電池保持装置
JP2004039346A (ja) 電池ホルダ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term