JP2514341Y2 - 板材固定具 - Google Patents

板材固定具

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JP2514341Y2
JP2514341Y2 JP1989116043U JP11604389U JP2514341Y2 JP 2514341 Y2 JP2514341 Y2 JP 2514341Y2 JP 1989116043 U JP1989116043 U JP 1989116043U JP 11604389 U JP11604389 U JP 11604389U JP 2514341 Y2 JP2514341 Y2 JP 2514341Y2
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JP
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nut
screw
hole
bolt
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JP1989116043U
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JPH0355434U (ja
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功 柴田
敬一 西村
憲明 重永
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は板材固定具に関するものであり、その目的
は、ボルト・ナット形式の固定具であるにもかかわら
ず、片側からの操作のみにより容易に板材の取付け取外
しを行うことのできるものを提供するにある。
[従来の技術] たとえばダム排砂水路の水路壁には流水及びこれに同
伴する固形物による壁面の損傷、摩耗、腐食等を防止す
るためにライニング材が取付けられる。この種のライニ
ング材はその作用上、使用期間中に損傷、摩耗、腐食し
たりすることが多く、その場合には新たなライニング材
に取替える必要がある。従来は、ライニング材の固定具
として、一般に周知の取付ボルト・ナットが使用されて
いた。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記したライニング材の取替作業等、板材を
固定する作業では、その操作を片側からしか行い得ない
場合が多いため、ライニング材の取替え作業時に、ボル
トとナットとの共回り等が生じ、作業が面倒でかつ長時
間を要するものであった。
本考案は以上に鑑みてなされたものであり、片側から
の操作のみにより、短時間且つ容易に板材の取付け取外
しを行うことのできる板材固定具を提供することを目的
とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、固定部材に形成された貫通孔と、該貫通孔
の内部に挿入配置され又は固定部材における貫通孔の奥
側の開口面に当接配置されると共に前記固定部材に対し
て一体的に固定された押込ナットと、該押込ナットに形
成されたネジ孔へ外方側から着脱自在に螺着可能で、且
つ、前記外方側に六角孔を有するねじ込ナットと、固定
部材表面に配した板材を貫通して前記ねじ込ナットの軸
心部に前記ネジ孔よりも小径となるように形成された雌
ネジ部に螺合するボルトとから成ることを特徴とする板
材固定具にかかるものである。
[作用] 固定部材に押込ナットを取付け、押込ナットにねじ込
ナットを螺着し、固定部材の表面に板材を配した後、ボ
ルトを板材に貫通させてねじ込ナットに螺合することに
より、板材は固定部材に固定される。
[実施例] 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例である。
1はねじ孔4を形成した押込ナット、2はねじ込ナッ
ト、3はボルトである。ねじ込ナット2は外周にねじ孔
4に螺合する雄ねじ部5が形成され内周に雌ねじ部6が
形成されている。そして雌ねじ部6の手前側にはナット
2を回転するレンチ等の挿入用六角穴7が形成されてい
る。ボルト3は前記ねじ込ナット2の雌ねじ部6に螺合
する雄ねじ部8を備え、且つ頭部9に雄ねじ部8から離
れるに従い縮径するテーパ部10を備えている。
上記したような板材固定具を用いてダム排砂水路の水
路面にライニング材を取付ける場合について説明する。
第1図中11は水路コンクリート壁、21は水路コンクリー
ト壁11に設けた埋込ナット1用の凹入部、12はボルト貫
通孔13を設け且つ該貫通孔13の下方に位置するよう埋込
ナット1を溶接固着した固定部材である鋼板、14は鋼板
12表面に固定されたストッパ、15は鋼板12表面に貼付け
る板材であるライニング材、16はライニング材15に設け
たボルト3用の貫通孔、17は貫通孔16の表面側に設けた
ボルト3の頭部9埋設用のテーパ状凹入部、18はライニ
ング材15に設けたストッパ14係合用の切欠き、19は鋼板
12とライニング材15の間に配設したワッシャ、20はテー
パ状凹入部17に充填した樹脂である。
以上において、鋼板12の貫通孔13裏面側の開口部に埋
込ナット1を溶接により固着し、埋込ナット1が凹入部
21に嵌合するよう鋼板12を水路コンクリート壁11表面に
配設する。
この状態で、図示しない六角レンチ等を用いて埋込ナ
ット1のねじ孔4にねじ込ナット2を螺合し、鋼板12表
面にワッシャ19を介してライニング材15を貼設し、ボル
ト3をライニング材15のテーパ状凹入部17に通して正回
転させねじ込ナット2と螺着させる。その後、テーパ状
凹入部17に樹脂20を充填してボルト3の頭部9を覆い且
つ樹脂20の表面をライニング材15表面と一致させる。以
上によりライニング材15の取付けが完了する。
この際、ねじ込ナット2は鋼板12に固着した埋込ナッ
ト1に螺着して固定されており、且つライニング材15は
鋼板12のストッパ14に係止されて位置決めがなされてい
るため、ボルト3を容易にねじ込ナット2に螺合するこ
とができる。しかもねじ込ナット2は前記したように埋
込ナット1に螺着して固定されているので、ボルト3の
ねじ込み時に共回りすることがない。従ってライニング
材15の取付けを片側から短時間に且つ容易に行うことが
できる。
ダムの貯水部にたい積した砂等の固形物を排砂水路か
ら排出する際、排砂水路の水路壁表面のライニング材15
に砂等が衝突して、ライニング材15に摩耗が発生し、同
時にライニング材15取付用のボルト3、該ボルト3に螺
合するねじ込ナット2に強い衝撃力が作用し、該衝撃力
によりボルト3及びねじ込ナット2が破損することがあ
る。
この際、ねじ込ナット2の外周の埋込ナット1に螺合
する雄ねじ部5は、内周のボルト3が螺合する雌ねじ部
6より面積がかなり大きくなっているため、ボルト3に
作用する衝撃力により内周の雌ねじ部6が破損したとき
にも、外周の雄ねじ部5は破損にまで至ることがないの
で、埋込ナット1のねじ孔4は保全される。
従って、新しいボルト3とねじ込ナット2を用いて前
記と同様の手順を行うことにより、簡単な作業で何度で
も繰り返しライニング材15の交換、固定を行うことがで
きる。
又、鋼板12にボルト3の貫通孔13を設け、該貫通孔13
の下方に埋込ナット1を固定する構成としているので、
鋼板に直接ねじ孔等を設ける場合に比べて鋼板12の加工
に要する手間が最小限に抑えられる。
更に、砂等の衝突により、ライニング材15の凹入部17
やボルト3の頭部9にも損傷が発生するが、このことを
考慮し、凹入部17及び頭部9にテーパ部を設け、面取り
をしておけば、凹入部17やボルト3の頭部9におけるバ
リの発生を防止したり、或いは発生するバリを小さく抑
えることができるので、ボルト3やねじ込ナット2等の
交換作業を容易に行うことができる。
またボルト3の交換作業は種々の方式で行うことがで
きるが、例えば、ライニング材15のテーパ状凹入部17か
ら樹脂20を除去し、ボルト3軸芯部にドリルで下穴を穿
設した後、逆ねじタップを用いて前記下穴に逆ねじ切り
をすることによりボルト3をねじ込ナット2から引抜
き、その後ライニング材15を剥離して、六角レンチによ
りねじ込ナット2を取り出すようにする。
第2図は本考案の他の実施例であり、埋込ナット1′
を鋼板12の貫通穴13′内部に埋込み固定装着するように
した構成以外は第1図に示すものと同様の構成を有する
ものであり、第1図の場合に発揮される効果を発揮する
のは勿論、第1図の場合に比しねじ込ナット2の位置が
ライニング材15側に寄るので、ボルト3の長さを短くな
し得られ且つねじ込ナット2の取付け取外しが容易とな
る、等の効果も発揮する。
尚、本考案の板材固定具は、上述の実施例にのみ限定
されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の板材固定具によれば、
下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
固定部材に形成された貫通孔と、該貫通孔の内部に挿
入配置され又は固定部材における貫通孔の奥側の開口面
に当接配置されると共に前記固定部材に対して一体的に
固定された埋込ナットと、該埋込ナットに形成されたネ
ジ孔へ外方側から着脱自在に螺着可能で、且つ、前記外
方側に六角孔を有するねじ込ナットと、固定部材表面に
配した板材を貫通して前記ねじ込ナットの軸心部に前記
ネジ孔よりも小径となるように形成された雌ネジ部に螺
合するボルトとで構成したことにより、ボルトとナット
の共回りを防止しながら片側から容易且つ短時間に板材
を取付けることができる。
構成要素がボルトとねじ込ナットと埋込ナットのみで
よいので、構造が簡単であり、万一、ライニング材に過
大な衝撃力が作用した場合、単位面積当り受ける衝撃力
の違いにより、ライニング材を取付けるボルトのネジ山
が先に破損して、径の大きいねじ込ナット外周の雄ネジ
部は、保全されることとなるため、ボルトとねじ込ナッ
トを交換することにより何度でも繰り返し板材の交換、
固定を行うことができる。
固定部材に埋込ナットを取付けるようにしたので、固
定部材に直接ねじ孔等を設ける場合に比べて加工に要す
る手間が削減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の縦断面図、第2図は本考案
の他の実施例の縦断面図である。 図中1は埋込ナット、2はねじ込ナット、3はボルト、
4は埋込ナットに設けたねじ孔、12は固定部材(鋼
板)、15は板材(ライニング材)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西村 敬一 東京都江東区毛利1丁目19番10号 石川 島播磨重工業株式会社江東事務所内 (72)考案者 重永 憲明 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重 工業株式会社横浜製作所内 (56)参考文献 特開 昭59−126838(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材に形成された貫通孔と、該貫通孔
    の内部に挿入配置され又は固定部材における貫通孔の奥
    側の開口面に当接配置されると共に前記固定部材に対し
    て一体的に固定された押込ナットと、該押込ナットに形
    成されたネジ孔へ外方側から着脱自在に螺着可能で、且
    つ、前記外方側に六角孔を有するねじ込ナットと、固定
    部材表面に配した板材を貫通して前記ねじ込ナットの軸
    心部に前記ネジ孔よりも小径となるように形成された雌
    ネジ部に螺合するボルトとから成ることを特徴とする板
    材固定具。
JP1989116043U 1989-10-02 1989-10-02 板材固定具 Expired - Lifetime JP2514341Y2 (ja)

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JPH0355434U JPH0355434U (ja) 1991-05-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59126838A (ja) * 1982-12-31 1984-07-21 技研発泡工業株式会社 建築パネル後貼り治具及び建築パネル後貼り工法

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JPH0355434U (ja) 1991-05-28

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