JP2512616Y2 - 水滴除去ミラ― - Google Patents
水滴除去ミラ―Info
- Publication number
- JP2512616Y2 JP2512616Y2 JP1990064453U JP6445390U JP2512616Y2 JP 2512616 Y2 JP2512616 Y2 JP 2512616Y2 JP 1990064453 U JP1990064453 U JP 1990064453U JP 6445390 U JP6445390 U JP 6445390U JP 2512616 Y2 JP2512616 Y2 JP 2512616Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- water drop
- glass
- diaphragm
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、自動車の外面に取付けて使用するアウタ
ーミラーに関する。さらに詳しく述べると、雨とか霧或
いは着霜により生じたミラー表面に付着した水滴を速や
かに除去し良好なる視界が得られるるようにした水滴除
去ミラーに関するものである。
ーミラーに関する。さらに詳しく述べると、雨とか霧或
いは着霜により生じたミラー表面に付着した水滴を速や
かに除去し良好なる視界が得られるるようにした水滴除
去ミラーに関するものである。
[従来の技術] 従来、ミラーガラス裏面に振動板を取付けこの振動板
に圧電振動子を接着し、これを超音波振動させることに
よりミラーガラスを振動させてその表面に付着した水滴
を霧化して除去するようにした装置が提案されている
(例えば実開平1-113069号)。
に圧電振動子を接着し、これを超音波振動させることに
よりミラーガラスを振動させてその表面に付着した水滴
を霧化して除去するようにした装置が提案されている
(例えば実開平1-113069号)。
また上記圧電振動子の振動で除去しにくい細かい水滴
や凍結時の霜を除去するため、ミラーガラスの背後にミ
ラーガラスを共振させる圧電振動装置と共にミラーの加
熱用ヒーターを具備させたものも本出願人より提案され
ている(実願昭63-170945号)。
や凍結時の霜を除去するため、ミラーガラスの背後にミ
ラーガラスを共振させる圧電振動装置と共にミラーの加
熱用ヒーターを具備させたものも本出願人より提案され
ている(実願昭63-170945号)。
[考案が解決しようとする課題] ところで上記水滴除去ミラーの振動板は使用上、耐久
性、加工性等に優れたものとしなければならぬため、一
般にはステンレス鋼を材料とする振動板が用いられる。
しかしステンレス鋼製振動板は、その線膨脹係数がミラ
ーガラスと異なるため、接着方法如何によってはミラー
ガラスが加熱されたときガラスの一部分に応力が集中
し、ミラーが歪んだり、最悪の場合はガラスが割れてし
まう。また振動板に線膨脹係数の小さいフエライト系ス
テンレスを使用するときは、耐食性を悪化させることが
あり、耐食処理を施さないかぎり、そのままの使用は困
難である。さらに前記振動板の質量を小さくすると、水
滴除去レベルを上げることができるが、強度が不足する
という問題が指摘されている。そしてなによりもステン
レス製振動板は、ミラーガラスと音響インピーダンス
(ρc)が大きく相違するため振動板からガラスに振動
が効率よく伝達されない。
性、加工性等に優れたものとしなければならぬため、一
般にはステンレス鋼を材料とする振動板が用いられる。
しかしステンレス鋼製振動板は、その線膨脹係数がミラ
ーガラスと異なるため、接着方法如何によってはミラー
ガラスが加熱されたときガラスの一部分に応力が集中
し、ミラーが歪んだり、最悪の場合はガラスが割れてし
まう。また振動板に線膨脹係数の小さいフエライト系ス
テンレスを使用するときは、耐食性を悪化させることが
あり、耐食処理を施さないかぎり、そのままの使用は困
難である。さらに前記振動板の質量を小さくすると、水
滴除去レベルを上げることができるが、強度が不足する
という問題が指摘されている。そしてなによりもステン
レス製振動板は、ミラーガラスと音響インピーダンス
(ρc)が大きく相違するため振動板からガラスに振動
が効率よく伝達されない。
本考案者等はこの様な従来装置の問題点を解消するた
めに鋭意研究の結果、下記のような手段を採用すること
でミラーガラスの歪みを防ぎ、振動板の耐久性、耐食性
を向上させ、且つミラー表面の水滴除去効率が良好な水
滴除去ミラーを考案したものである。
めに鋭意研究の結果、下記のような手段を採用すること
でミラーガラスの歪みを防ぎ、振動板の耐久性、耐食性
を向上させ、且つミラー表面の水滴除去効率が良好な水
滴除去ミラーを考案したものである。
[課題を解決するための手段] 上記の課題解決のために、本考案はミラーガラス裏面
に振動板を取付け、この振動板に圧電振動子を固着して
ミラー表面の水滴を除去する水滴除去装置において、前
記振動板をミラーガラスの音響振動特性と近似の音響イ
ンピーダンスをもつ純チタン若しくはチタン合金を主体
とする金属板より形成したことを特徴とするものであ
る。
に振動板を取付け、この振動板に圧電振動子を固着して
ミラー表面の水滴を除去する水滴除去装置において、前
記振動板をミラーガラスの音響振動特性と近似の音響イ
ンピーダンスをもつ純チタン若しくはチタン合金を主体
とする金属板より形成したことを特徴とするものであ
る。
[実施例] 次に本考案の一実施例を図面を参照して説明する。第
1図は本考案実施例による水滴除去ミラーの概略正面図
で、車両外板Bに固着されるベース1にミラーボデー2
が回動可能に取付けられており、該ボデー内にミラーガ
ラス3とミラーガラス加熱用のヒーターパネル4と振動
板5と圧電振動子6が第3図に示すように組付けられて
収容されている。第2図はミラーユニットの内部構成を
示すための分解斜視図である。
1図は本考案実施例による水滴除去ミラーの概略正面図
で、車両外板Bに固着されるベース1にミラーボデー2
が回動可能に取付けられており、該ボデー内にミラーガ
ラス3とミラーガラス加熱用のヒーターパネル4と振動
板5と圧電振動子6が第3図に示すように組付けられて
収容されている。第2図はミラーユニットの内部構成を
示すための分解斜視図である。
ミラーガラス3としては、一例として化学強化処理さ
れた板厚1mm前後の強化板ガラス板が使用され、裏側に
クロム反射膜7を有している。振動板5は前記ミラーガ
ラスの裏面における周面部近くに、熱硬化型接着剤8を
介して固着され、この振動板とミラーガラスとの間にヒ
ーターパネルを配置するクリアランス9が形成されてい
る。
れた板厚1mm前後の強化板ガラス板が使用され、裏側に
クロム反射膜7を有している。振動板5は前記ミラーガ
ラスの裏面における周面部近くに、熱硬化型接着剤8を
介して固着され、この振動板とミラーガラスとの間にヒ
ーターパネルを配置するクリアランス9が形成されてい
る。
振動板5としては厚さ0.5mm程度のものが用いられ、
前記ミラーガラスの音響インピーダンス(ρc)と近似
の音響インピーダンスをもつ工業用純チタン若しくはチ
タン合金を使用して形成されている。本考案に好適な工
業用純チタンとしては例えばTP-28等が使用される。チ
タン合金としては5Al-2.5Sn、6Al-4V、2Fe-2Cr-2Mo、2M
l-2Mn、8Mn、2.5Al-14V等のチタン合金が用いられる。
因みに前記工業用チタンの線膨脹係数は8.4〜9.9(10-6
cm/cm/℃)であり、ガラスのそれは8.1(10-6cm/cm/
℃)である。
前記ミラーガラスの音響インピーダンス(ρc)と近似
の音響インピーダンスをもつ工業用純チタン若しくはチ
タン合金を使用して形成されている。本考案に好適な工
業用純チタンとしては例えばTP-28等が使用される。チ
タン合金としては5Al-2.5Sn、6Al-4V、2Fe-2Cr-2Mo、2M
l-2Mn、8Mn、2.5Al-14V等のチタン合金が用いられる。
因みに前記工業用チタンの線膨脹係数は8.4〜9.9(10-6
cm/cm/℃)であり、ガラスのそれは8.1(10-6cm/cm/
℃)である。
圧電振動子6は振動板5の裏面に熱硬化型接着剤を介
して取付けられる。圧電振動子としては、BaTiO3、PbTi
O3‐PbZrO3系多結晶体の如き商品名PZTとして知られて
いる圧電体セラミックスが用いられる。
して取付けられる。圧電振動子としては、BaTiO3、PbTi
O3‐PbZrO3系多結晶体の如き商品名PZTとして知られて
いる圧電体セラミックスが用いられる。
前記振動板とミラーガラスとの間のクリアランス9に
はミラーガラスを加熱するために、一例として定温度特
性を備えるPTCヒータパネル4が発泡フォーム10を介し
て振動板5に取付けられている。なお符号12はヒータ電
極からのびたリード線で、振動板5の端部に形成した取
出穴に挿通させている。13はミラーガラス端部を保持し
且つ振動板の裏面をカバーするポリエチレン、ポリアセ
タールの如き弾性のある合成樹脂製のミラーホルダーで
ある。
はミラーガラスを加熱するために、一例として定温度特
性を備えるPTCヒータパネル4が発泡フォーム10を介し
て振動板5に取付けられている。なお符号12はヒータ電
極からのびたリード線で、振動板5の端部に形成した取
出穴に挿通させている。13はミラーガラス端部を保持し
且つ振動板の裏面をカバーするポリエチレン、ポリアセ
タールの如き弾性のある合成樹脂製のミラーホルダーで
ある。
上記の通り本考案は、振動板に圧電振動子を取付けて
ミラー表面の水滴を除去する水滴除去装置において、前
記振動板をミラーガラスの音響振動特性と近似の音響イ
ンピーダンスをもつ工業用純チタン若しくはチタン合金
を主体とする金属板より形成したことを特徴とするもの
であって、図示を省略した発振回路により、圧電振動子
の電極間に電圧を印加してこの振動子を駆動し、振動子
で誘起された振動により振動板を介してミラーガラスを
振動させてガラス表面に付着した水滴を霧化除去するの
である。
ミラー表面の水滴を除去する水滴除去装置において、前
記振動板をミラーガラスの音響振動特性と近似の音響イ
ンピーダンスをもつ工業用純チタン若しくはチタン合金
を主体とする金属板より形成したことを特徴とするもの
であって、図示を省略した発振回路により、圧電振動子
の電極間に電圧を印加してこの振動子を駆動し、振動子
で誘起された振動により振動板を介してミラーガラスを
振動させてガラス表面に付着した水滴を霧化除去するの
である。
[作用効果] 本考案によると、振動板の線膨脹係数がミラーガラス
に近いため、使用環境の温度変化によるミラー歪が少な
い。また振動板質量を小さくでき、そのうえ本考案振動
板の音響インピーダンス(ρc)はガラスのそれに近似
するので振動伝達効率が良く、従来のステンレス製振動
板を用いるものと比べ、耐蝕性もあり、水滴除去効果を
向上させることができる。
に近いため、使用環境の温度変化によるミラー歪が少な
い。また振動板質量を小さくでき、そのうえ本考案振動
板の音響インピーダンス(ρc)はガラスのそれに近似
するので振動伝達効率が良く、従来のステンレス製振動
板を用いるものと比べ、耐蝕性もあり、水滴除去効果を
向上させることができる。
第1図は本考案実施例による水滴除去ミラーの概略正面
図、第2図はミラーユニットの内部構成を示すための分
解斜視図、第3図はミラーガラス振動系の組立状態を示
す一部拡大断面図である。 1……ベース、2……ミラーボデー、3……ミラーガラ
ス、4……ヒーターパネル、5……振動板、6……圧電
振動子、7……反射膜、8……接着剤、9……クリアラ
ンス
図、第2図はミラーユニットの内部構成を示すための分
解斜視図、第3図はミラーガラス振動系の組立状態を示
す一部拡大断面図である。 1……ベース、2……ミラーボデー、3……ミラーガラ
ス、4……ヒーターパネル、5……振動板、6……圧電
振動子、7……反射膜、8……接着剤、9……クリアラ
ンス
Claims (1)
- 【請求項1】ミラーガラス裏面に振動板を取付け、この
振動板に圧電振動子を固着してミラー表面の水滴を除去
する水滴除去装置において、前記振動板をミラーガラス
の音響振動特性と近似の音響インピーダンスをもつ純チ
タン若しくはチタン合金を主体とする金属板より形成し
たことを特徴とする水滴除去ミラー
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990064453U JP2512616Y2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | 水滴除去ミラ― |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990064453U JP2512616Y2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | 水滴除去ミラ― |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0423556U JPH0423556U (ja) | 1992-02-26 |
JP2512616Y2 true JP2512616Y2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=31595419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990064453U Expired - Lifetime JP2512616Y2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | 水滴除去ミラ― |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512616Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02202655A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-10 | Nec Corp | 記憶装置 |
-
1990
- 1990-06-20 JP JP1990064453U patent/JP2512616Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0423556U (ja) | 1992-02-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5155625A (en) | Water-drop-repellent mirror including a vibration plate and heating means | |
US5136425A (en) | Self-cleaning plate-shaped device including a vibrator with oscillations parallel to the plane of the plate | |
US5013888A (en) | Self-cleaning plate shaped device | |
JP2512616Y2 (ja) | 水滴除去ミラ― | |
JP2540635B2 (ja) | 超音波防滴ミラ―ユニット及び水滴除去方法 | |
JPH10227768A (ja) | 雨滴検出装置 | |
JPH0719934Y2 (ja) | ミラー水滴落下装置 | |
JPH0744518Y2 (ja) | ヒーター付超音波水滴除去装置を有する自動車用バックミラー | |
JPH0719935Y2 (ja) | ヒーター付超音波水滴除去装置 | |
JP2893759B2 (ja) | 水滴除去装置 | |
JP2850978B2 (ja) | ミラーのクリーニング装置 | |
JPH0723323Y2 (ja) | 水滴除去装置 | |
JP2502299Y2 (ja) | 水滴除去機能付ミラ― | |
JP3024613B2 (ja) | 水滴付着防止装置 | |
JP2531307Y2 (ja) | ミラー水滴除去装置 | |
JP2774991B2 (ja) | 自動車用ミラーのクリーニング装置 | |
CN214728575U (zh) | 一种车载摄像头清洗装置、车载摄像头及车 | |
JP2508091Y2 (ja) | 自動車用ミラ―の水滴除去装置 | |
JPH02197454A (ja) | 自動車用ミラーのクリーニング装置 | |
JP2549662Y2 (ja) | 水滴除去機能付ミラー | |
JPH0810048Y2 (ja) | 車両用ミラーの水滴除去装置 | |
KR0175212B1 (ko) | 자동차용 사이드 미러 물기 제거 장치 | |
JP2607821Y2 (ja) | 車両用ミラ−の水滴除去装置 | |
JP2508065Y2 (ja) | 水滴除去装置 | |
JPS6347070Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |