JP2512319B2 - 車輌用前照灯の傾動装置 - Google Patents

車輌用前照灯の傾動装置

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JP2512319B2
JP2512319B2 JP63113039A JP11303988A JP2512319B2 JP 2512319 B2 JP2512319 B2 JP 2512319B2 JP 63113039 A JP63113039 A JP 63113039A JP 11303988 A JP11303988 A JP 11303988A JP 2512319 B2 JP2512319 B2 JP 2512319B2
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    • F21LIGHTING
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    • F21V7/00Reflectors for light sources
    • F21V7/10Construction
    • F21V7/16Construction with provision for adjusting the curvature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/02Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments
    • B60Q1/04Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明車輌用前照灯の傾動装置を以下の項目に従って
説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術[第12図] D.発明が解決しようとする問題点[第12図] E.問題点を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第11図] F−1.第1の実施例[第1図乃至第8図] a.前照灯ユニット、ランプハウジング[第1図乃至第5
図] b.回転支点機構[第4図] c.エイミング調整機構[第5図] d.傾動装置[第1図乃至第4図、第6図乃至第8図] d−1.レベリング機構[第1図、第3図、第4図、第6
図乃至第8図] d−1−a.ケーシング[第1図、第3図、第4図、第6
図、第7図] d−1−b.ロッド支持体、駆動ギヤ[第1図、第7図、
第8図] d−1−c.調整ロッド[第1図、第3図、第4図、第7
図、第8図] d−1−d.モータ、ウォームギヤ、ウォームホィール
[第1図、第7図、第8図] d−1−e.センサー[構造][第1図、第8図] d−1−f.センサー駆動手段[第1図、第7図、第8
図] d−1−g.センサー[機能] d−1−h.ランプハウジングへの取付、調整ロッドと前
照灯ユニットとの連結[第1図、第3図、第4図] d−2.エイミング用操作部[第1図、第3図、第4図、
第8図] d−2−a.エイミング操作軸 d−2−b.連結体 d−3.動作 d−3−a.上下方向でのエイミング調整 d−3−b.レベリング d−4.衝撃の吸収等 F−2.第2の実施例[第9図] F−3.応用例[第10図、第11図] G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規な車輌用前照灯の傾動装置に関する。詳
しくは、照射方向を調整する際に傾動される傾動部材を
支持部材に傾動自在に支持するもので、前端部が上記傾
動部材に連結された調整ロッドと該調整ロッドの後端部
と連結されたエイミング用操作部と該エイミング用操作
部と傾動部材との間に配置され上記調整ロッドを前後方
向へ移動させるためのレベリング機構とを備えた車輌用
前照灯の傾動装置に関するものであり、エイミング用操
作部と調整ロッドとの連結構造を工夫することにより、
上記エイミング用操作部に衝撃が加えられてもその衝撃
が調整ロッドやレベリング機構に伝わることが無いよう
にした新規な車輌用前照灯の傾動装置を提供しようとす
るものである。
(B.発明の概要) 本発明車輌用前照灯の傾動装置は、照射方向を調整す
る際に傾動される傾動部材を支持部材に傾動自在に支持
するもので、前端部が上記傾動部材に連結された調整ロ
ッドと該調整ロッドの後端部と連結されたエイミング用
操作部と該エイミング用操作部と傾動部材との間に配置
され上記調整ロッドを前後方向へ移動させるためのレベ
リング機構とを備えた車輌用前照灯の傾動装置であっ
て、エイミング用操作部の出力部と調整ロッドの後端部
とをこれら出力部及び調整ロッドのいずれに対しても軸
方向へ摺動自在な連結体を介して連結することにより、
上記エイミング用操作部に衝撃が加えられてもその衝撃
が調整ロッドやレベリング機構に伝わることが無いよう
にしたものである。
(C.従来技術)[第12図] 例えば、自動車用前照灯装置の中には、照射方向の初
期エイミング調整、即ち、車体に取り付けられた後使用
前にあるいは検査時等において行なわれる照射方向の調
整の他に、所謂レベリング調整、即ち、車体に加わる荷
重の変化によって狂わされた照射方向を修正するために
その都度行なわれる照射方向の調整をも可能にしたもの
があり、このレベリング調整は、通常、初期エイミング
調整が為される調整点の1つと共通の調整点を有する。
第12図はそのようなレベリング調整機能をも有する従
来の自動車用前照灯装置の一例aを示すものである。同
図において、bはランプボディ、cは該ランプボディb
にその前面開口を覆うように取着されたレンズ、dはラ
ンプボディbとレンズcにより画成された灯具空間内に
配置された反射鏡、eは反射鏡dに支持された電球であ
り、ランプボディbはランプハウジングfに固定され、
また、反射鏡dはランプボディbの背面壁gに1つの回
動支点と2つの調整点を介して左右方向及び上下方向へ
傾動自在なるように支持されている。
hは上記2つの調整点のうち反射鏡dを上下方向へ傾
動させる調整点に設けられた傾動装置であり、ランプボ
ディbの背面壁gの内面に固定されたケーシングiと、
該ケーシングiの内部に収納されたウォームホィールj
及び図示しないモータ、ウォームギヤ等から成るレベリ
ング用駆動ユニットと、ケーシングiに前後方向へ移動
可能に支持され上記駆動ユニットのウォームホィールj
に螺合され該ウォームホィールjが回転することによっ
て移動されるロッド支持体kと、中間部が該ロッド支持
体kに回転自在にかつ軸方向へ移動不能に支持された調
整ロッドl等から成り、該調整ロッドlはその前端部が
反射鏡dの下端部に固定されたブラケットmに支持され
たナットnに螺合されると共にその後端部がランプボデ
ィbの背面壁gから後方へ突出されている。
しかして、上下方向での初期エイミング調整を行なう
ときは、調整ロッドlをその後端部を掴んで回転させ、
それによって、該調整ロッドlがナットnに対してねじ
込まれあるいはねじ戻されるため該ナットnが調整ロッ
ドlに沿って前後方向へ移動されて反射鏡dが略上下方
向へ傾動され、また、レベリング調整を行なうときは駆
動ユニットを駆動させ、それによってロッド支持体kが
調整ロッドlと一体的に前後方向へ移動されて反射鏡d
が上下方向へ傾動される。
(D.発明が解決しようとする問題点)[第12図] このような傾動装置hによると調整ロッドlの後端部
がランプボディbから後方へ突出しているため、何らか
の原因によって、調整ロッドlに直接衝撃が加わる惧れ
があり、また、調整ロッドlに衝撃が加えられると該衝
撃はこの調整ロッドlを支持しているロッド支持体kを
介して駆動ユニットのウォームホィールやそれに噛合し
ているウォームギヤに伝わるため、駆動ユニットを構成
しているギヤに噛合ズレや歯の割れ等が生ずる惧れがあ
る。
更に、レベリング調整手段は車輌用前照灯に必ず設け
られるというものでは無く、傾動装置がエイミング調整
手段のみによって構成される場合が多いが、この点、上
記した従来の傾動装置hはエイミング調整手段とレベリ
ング調整手段とが一体的に組み合わせられており、ラン
プボディbもこのような傾動装置hが設けられるように
特別な構造を有しているため、このランプボディbをレ
ベリング調整手段を有しない他の型式の前照灯装置のラ
ンプボディとして使用したりあるいは傾動装置hの構成
要素の中のエイミング調整手段のみを上記他の前照灯装
置に使用することは極めて困難であり、このため、当該
他の前照灯装置には別のランプボディやエイミング調整
手段を用意しなければならないことにより、従って、部
品の種類が多くなるという問題もある。
(E.問題点を解決するための手段) そこで、本発明車輌用前照灯の傾動装置は、上記問題
点を解決するために、略筒状をした連結体を調整ロッド
のケーシングから後方へ突出した部分とエイミング用操
作部の出力部とにそれぞれ軸方向へ摺動自在にかつ回転
不能に嵌合させたものである。
従って、本発明車輌用前照灯の傾動装置によれば、エ
イミング用操作部を操作することによって生じた回転は
連結体を介して調整ロッドに伝達されるが、エイミング
用操作部に加えられた衝撃は該エイミング用操作部の出
力部と連結体との嵌合部において放出されて調整ロッド
に伝わることが無く、調整ロッドに対する所定の操作機
能を損なうこと無く外部衝撃が調整ロッドやレベリング
機構に加えられるのを防止することができ、また、レベ
リング機構を有しない前照灯装置においては本発明に係
る傾動装置の中のエイミング用操作部をそのまま使用し
所定の調整ロッドの中間部を支持部材に支持し前端部を
傾動部材に連結し後端部を連結体を介してエイミング用
操作部の出力部と連結することによって、必要な初期エ
イミング調整部を構成することができ、部品の大幅な共
通化を図ることができる。
(F.実施例)[第1図乃至第11図] 以下に、本発明車輌用前照灯の傾動装置の詳細を図示
した実施例に従って説明する。
(F−1.第1の実施例)[第1図乃至第8図] 第1図乃至第8図は本発明車輌用前照灯の傾動装置の
第1の実施例を示すものである。この実施例で示す前照
灯装置1はいわゆるユニット可動タイプの前照灯装置、
即ち、反射鏡面を有するランプボディとその前面開口を
覆うレンズとによって画成された灯具空間内に電球を配
置して成る前照灯ユニットを傾動部材とし、この前照灯
ユニットを車体に対して傾動することにより照射方向を
変更するタイプの前照灯装置である。
(a.前照灯ユニット、ランプハウジング)[第1図乃至
第5図] 2は前照灯ユニットであり、略前方に向って開口した
凹部状を為すように形成されたランプボディ3と該ラン
プボディ3にその前面開口部を覆うように取着されたレ
ンズ4とランプボディ3に支持された電球5とから成
る。ランプボディ3は前方を向いた反射面3aを有してお
り、電球5は反射面3aの頭頂部に形成された電球取付孔
3bに支持され、そして、電球5の発光部はランプボディ
3とレンズ4とによって画成された灯具空間6内に位置
している。
7は合成樹脂製のランプハウジングであり、前方に開
口した略凹形をしており、車体8の前照灯配置用開口部
の後側に位置するように車体8に固定されている。
A点、B点及びC点(第2図参照)は前照灯ユニット
2がランプハウジング7に支持された点であり、A点が
回動支点部であり、該A点から側方へ離間したB点及び
A点から下方へ離間したC点が前照灯ユニット2とラン
プハウジング7との間の間隔を調整することができる調
整部になっており、前照灯ユニット2はこれら調整部に
なっており、前照灯ユニット2はこれら調整部による調
整が為されることによって左右方向(第2図における左
方へ向う方向を左側とし右方へ向う方向を右側とす
る。)及び上下方向へ傾動されるようになっている。
9はランプハウジング7の背面壁10の下端部のうち上
記調整部C点と対応した位置から後方へ向って突出する
ように形成された操作軸配置部であり、この操作軸配置
部9は後述する傾動装置のエイミング操作軸が設けられ
る部分であって、後端が閉塞された略筒状を為し、その
後端壁11に円形の支持孔11aが形成され、また、後端壁1
1の後面に支持孔11aを囲むように環状の突条11bが形成
されている。
(b.回動支点機構)[第4図] 12は上記上記回動支点部を構成している回動支点機構
である。
13はランプボディ3の後面から後方へ突出した被支持
部であり、該被支持部13の後端部に金属製の支持軸14が
固定され、該支持軸14の下端に球部14aが一体に形成さ
れている。
15はランプハウジング7の背面壁10の上部から前方へ
向けて突出するように取着された合成樹脂製の受体であ
り、その上面に開口した球状凹部15aが形成されてお
り、該球状凹部15aに上記支持軸14の球部14aが回動自在
に内嵌されている。
しかして、前照灯ユニット2は支持軸14の球部14aが
受体15に支持された点(この点が前記A点である。)を
回動中心として傾動し得るようにランプハウジング7に
支持される。
(c.エイミング調整機構)[第5図] 16は前記B点の調整部を構成しているエイミング調整
機構である。
17はランプボディ3の後面から後方へ向けて突設され
た略筒状を為す突部であり、その後端部に合成樹脂製の
受体18が支持されており、該受体18には後方へ向って開
口した球状凹部18aと該球状凹部18aの前端に連続して前
方へ延びる溝状の孔18bが形成されている。
19はギヤユニットで、ランプハウジング7の背面壁10
の前面に固定されたギヤケース20と該ギヤケース20内に
軸方向が上下方向に沿って延びる向きで回転自在に設け
られた第1のベベルギヤ21と該第1のベベルギヤ21に噛
合した第2のベベルギヤ22とエイミング調整軸23とから
成り、上記第2のベベルギヤ22の中心部に形成されたボ
スに前後方向へ貫通した螺孔22aが形成され、第1のベ
ベルギヤ21に固定された操作ロッド21aの上端部はギヤ
ケース20外へ突出されている。
エイミング調整軸23はその大部分が螺軸状をしてい
て、その前端部に球部23aと該球部23aから前方へ突出し
た板状の突起23bが一体に形成されており、その中間部
が第2のベベルギヤ22の螺孔22aに螺合されると共に球
部23aが前記受体18の球状凹部18aに回動自在に内嵌され
(この点が前記B点である。)、かつ、突起23bが上記
受体18の孔18bに摺動自在に係合されている。従って、
エイミング調整軸23は受体18に対して回転不能なる状態
で連結されている。
しかして、操作ロッド21aによって第1のベベルギヤ2
1を回転すると、第2のベベルギヤ22が回転され、この
第2のベベルギヤ22に螺合されているエイミング調整軸
23が軸方向へ送られるため、受体18が略前後方向へ移動
され、これによって、前照灯ユニット2が前記A点とC
点とを結ぶ直線を回動中心軸として略左右方向へ傾動さ
れて照射方向が左右方向へ変更されることになる。即
ち、左右方向へのエイミング調整が為される。
(d.傾動装置)[第1図乃至第4図、第6図乃至第8
図] 24は前記支持点Cの調整部を構成している傾動装置で
あり、前端部が前照灯ユニット2と連結された調整ロッ
ドを有するレベリング機構と該調整ロッドと連結された
エイミング用操作部とから成り、前照灯ユニット2の照
射方向の上下方向での初期エイミング調整とレベリング
調整はこの傾動装置24により行なわれる。
(d−1.レベリング機構)[第1図、第3図、第4図、
第6図乃至第8図] 25はレベリング機構である。
(d−1−a.ケーシング)[第1図、第3図、第4図、
第6図、第7図] 26はレベリング機構24のケーシングであり、略2つ割
可能にされた前ハーフ27と後ハーフ28とが一体的に結合
されて成る。
前ハーフ27と後ハーフ28はその大部分において前後に
対称な形状を有し、前後方向から見た外形がその上側略
3分の2の部分29、29′(以下、「上部」と言う。)が
縦長な矩形をし、その余の部分30、30′(以下、「下
部」と言う。)が略半円形をしており、下部30、30′の
内部は上部29、29′の内部の深さの3分の1乃至4分の
1位の深さになっている。そして、上部29、29′の右上
端部を除く3つの隅角部に孔31、31、31及び31′、3
1′、31′が形成され、上端面のうち上記3つの隅角部
以外の隅角部と略対応した位置に突部32、32′が形成さ
れ該突部32、32′に孔32a、32′aが形成されている。
また、前ハーフ27の、前面壁33の下部の略中央部33a
は前後両側へ突出して厚肉に形成されると共にこの厚肉
な部分33aを前後方向へ貫通した円形の支持孔34が形成
され、該支持孔34の内周面にこの支持孔34の軸方向に沿
って延びる係合溝34a、34aが形成されている。
更に、後ハーフ28の背面壁35の下部の内面の略中央部
にはこの部分を後方へ稍突出させることによって円形の
凹部36が形成されており、該凹部36の奥壁の中央部に円
形のロッド挿通孔37が形成されている。
そして、このような2つのハーフ27と28はそれぞれの
開口面が互いに突き合わせられた状態で、前記3つの孔
31、31、31及び31′、31′、31′のうち左下のものを除
く2つに挿通されたねじ38、38の先端部にナット39、39
が螺合されることにより一体的に結合され、それによっ
て、内部に比較的薄い空間を有するケーシング26が形成
される。尚、これら2つのハーフ27と28とが結合される
と、前ハーフ27の支持孔34と後ハーフ28のロッド挿通孔
37とが同軸上に位置される。
(d−1−b.ロッド支持体、駆動ギヤ)[第1図、第7
図、第8図] 40はロッド支持体である。該ロッド支持体40は前後方
向に長い略円筒状をしており、その略中間部41がその余
の部分より稍大径で、この中間部41に軸心を挟んで互い
に反対側の位置する部分から係合突部41a、41aが突設さ
れており、また、中間部41から後方の部分42が螺軸部と
されている。
43は後述するウォームホィールにより回転される駆動
ギヤであり、略円筒状をしたボス部44と該ボス44の前端
部を中心としたギヤ部45とが一体に形成されており、ボ
ス部44の中心には螺孔44aが形成され、また、ギヤ部45
の前面に該ギヤ部45の外径より稍小さい直径を有しかつ
このギヤ部45の厚みの略半分の深さを有する凹部45aが
形成されている。
そして、このような駆動ギヤ43は、そのボス部44が後
ハーフ28の背面壁35に形成された前記凹部36に回転自在
に内嵌され、かつ、そのギヤ部45に形成された凹部45a
が前ハーフ27の下部30に形成された前記厚肉部33aの後
端部に回転自在に外嵌されており、これによって、ケー
シング26内部の下端部の後側に回転自在に配置されてい
る。
また、ロッド支持体40はその中間部41が前ハーフ27の
厚肉部33aに形成された支持孔34に摺動自在に挿通され
ると共にその螺軸部42が駆動ギヤ43のボス部44の螺孔44
aに螺合され、かつ、その係合突部41a、41aが上記支持
孔34の係合溝34a、34aに摺動自在に係合されており、こ
れによって、ケーシング26内部の下端部に回転不能な状
態で配置されている。
(d−1−c.調整ロッド)[第1図、第3図、第4図、
第7図、第8図] 46は略円柱状をした調整ロッドであり、前端側略3分
の1が螺軸部47に形成され、後端側略4分の1の部分48
(以下、「連結部」と言う。)が横断面で小判形を為す
ように形成されると共に、中間部49と上記連結部48との
境にストッパフランジ50が形成され、かつ、中間部49と
螺軸部47との境に環状の溝51が形成されている。
そして、このような調整ロッド46はその中間部49がロ
ッド支持体40の中心部を貫通して形成された支持孔52に
回転自在に挿通され、そのストッパフランジ50がロッド
支持体40の後端に当接したところで、上記孔52の直前に
位置した溝51に止めリング53を係着し、これによってロ
ッド支持体40に回転自在に、かつ、軸方向へ移動不能に
支持される。
(d−1−d.モータ、ウォームギヤ、ウォームホィー
ル)[第1図、第7図、第8図] 54はモータであり、軸方向から見て略小判形をしたケ
ース55を有し、該ケース55の軸方向が左右方向に延びる
向きでケーシング26内部の上端部に配置され、ケース55
の両端面に設けられた突部55a、55aが後ハーフ28から突
設されたモータ支持片56、56と前ハーフ27の前面壁等に
よりケーシング26に対する位置が固定されており、その
回転軸57にピニオンギヤ58が固定されている。尚、回転
軸57の先端部はハーフ27、28の突合端面に形成された半
円状の切欠59、59(第6図に後ハーフ24のもののみ示し
てある。)により支持されている。
60はウォーム体であり、ウォームギヤ61と該ウォーム
ギヤ61の一端寄りの位置を中心部とした平ギヤ状の減速
ギヤ62とが合成樹脂により一体に形成され、前記モータ
54と平行な向きで該モータ54の直ぐ下方に配置され、ウ
ォームギヤ61の両端部に突設された円筒状のボス63、63
が後ハーフ28から突設されたウォーム支持片64とハーフ
27、28の突合面に形成された半円状の切欠65、65に各別
に回転自在に支持され、変速ギヤ62がモータ54のピニオ
ンギヤ58と噛合されている。
66は後述するウォームホィールやセンサー等を支持す
るための支持軸であり、ケーシング26の前面壁33と背面
壁35との間の間隔と略同じ長さを有し、その中央から稍
後寄りの部分66aが円柱状をし、その余の部分が軸方向
から見て略小判形を為すように形成されており、その前
後両端部が前記前面壁33及び背面壁35の内面の略中央部
に形成された軸受凹部67、67′に回転自在に支持されて
いる。従って、この支持軸66はロッド支持体40及び調整
ロッド46と平行に配置されている。
68は回転体であり、ウォームホィール69と該ウォーム
ホィール69と同軸でかつそれより小径な伝達ギヤ70とが
合成樹脂により一体に形成され、ウォームホィール69の
前面にウォームホィール69の外径より稍小径な円形の凹
部71が形成され、中心部に支持孔72が形成されている。
そして、このような回転体68は、支持孔72に前記支持軸
66の円柱部66aが回転自在に挿通され、ウォームホィー
ル69がウォーム体60のウォームギヤ61に噛合され、伝達
ギヤ70が駆動ギヤ43のギヤ部45と噛合されている。従っ
て、ウォームホィール69はロッド支持体40、調整ロッド
46及び駆動ギヤ43と並列に配置されている。
しかして、モータ54が回転すると、その回転がピニオ
ンギヤ58−ウォーム体60−ウォームホィール69という経
路を経て駆動ギヤ43に伝達されて該駆動ギヤ43が回転さ
れ、ロッド支持体40が調整ロッド46と一体的に軸方向へ
移動されることになる。
(d−1−e.センサー[構造])[第1図、第8図] 73は上記したように移動される調整ロッド46の位置を
検出するためのセンサーであり、回路基板と接点保持板
とセンサーギヤ等から成る。
74は回路基板であり、その略中央部に円形の係着孔75
が形成され、また、2つの位置決め孔76、76が形成さ
れ、かつ、後面に上記係着孔75を中心として略環状に配
列された多数のターミナル77、77、・・・が印刷形成さ
れている。
78は略厚手の円板状をした接点保持板であり、中心部
に円形の支持孔79が形成され、該支持孔79を囲んだ環状
の位置に配列された多数の接点保持孔80、80、・・・が
形成され、また、前面に位置決め突起81、81が形成され
ている。
82は回転子であり、中心部が厚肉に形成された円板部
83と該円板部83の中央部84から突出し、かつ円柱状をし
たボス部85とが一体に形成され、中心部を貫通した孔86
が形成され、該中心孔86は円板部83と対応する部分86a
が横断面形状で略小判形を為しその余の部分が円形をし
ている。また、ボス部85の先端側略3分の1は軸方向に
沿って延びる切溝が設けられることによって軸回り方向
へ略4等分されて軸方向と直交する方向への撓み弾性を
有する弾性片87、87、・・・に形成され、これら弾性片
87、87、・・・の外周面の後側略半分の部分に軸回り方
向へ環状に延びる係合溝88、88、・・・が形成されてい
る。
89は略リング状をした導体支持板であり、その前面に
略半円弧状をした2つの導体90、90′が形成され、後面
が上記回転子82の円板部83の前面に接着等の固着手段に
より固定されている。
そして、前記接点保持板78は回転基板74の後面、即
ち、ターミナル77、77、・・・が設けられた側の面と対
向した状態でその位置決め突起81、81が回路基板74の位
置決め孔76、76に嵌合されることによってその位置が規
定され、また、回転子82はそのボス部85の弾性片87、8
7、・・・から円板部83側の部分が接点保持板78の支持
孔79に回転自在に挿通されると共に該ボス部85の係合溝
88、88、・・・に回路基板74の係着孔75の開口縁部が回
転自在に係合され、接点保持板78は回路基板74と円板部
83の中心部84との間に挾着状に保持されている。更に、
前記支持軸66はその円柱部66aの前端部との間の部分が
回転子82の中心孔86に挿通され、そして、該中心孔の一
部86aは前記したように小判形に形成されているので、
回転子82と支持軸66は一体的に回転するように結合され
る。
また、接点保持板78の接点保持孔80、80、・・・には
球状をした接点91、91、・・・と導電性を有するコイル
バネ92、92、・・・が後側からこの順序で収納されてお
り、上記接点91、91、・・・はコイルバネ92、92、・・
・によって導体支持板89の導体90、90′が設けられた面
に常時弾接せしめられると共に、コイルバネ92、92、・
・・の前端は回路基板74に形成されたターミナル77、7
7、・・・と接触されている。
尚、前記回転体68はその凹部71が回転子83の円板部83
及び導体支持板89に稍余裕を有して外嵌するようにして
支持軸66に支持されている。
そして、支持軸66は、センサー73がこのように組み付
けられ、かつその反回路基板74側の端部に後述する被駆
動ギヤが支持された状態で、前記したようにケーシング
26内に設けられる。
しかして、センサー73はウォームホィール69と同軸に
位置した状態で前記ロッド支持体40と並列に配置され
る。
尚、回転基板74は前ハーフ27に形成された突起93、93
(第1図参照)に支持されることによってケーシング26
内における位置が固定される。
(d−1−f.センサー駆動手段)[第1図、第7図、第
8図] 94は薄い平ギヤ状をした被駆動ギヤてあり、その中心
部に形成された小判形をした孔94aに支持軸66のウォー
ムホィール69から後方へ突出した部分が挿通されてお
り、従って、支持軸66にこれと一体的に回転するように
支持されている。
95は中間ギヤであり、それぞれ平ギヤ状をしかつ互い
に同軸に位置した大ギヤ95aと小ギヤ95bとが一体に形成
され、後ハーフ28に支持された支持軸96に回転自在に支
持されており、その大ギヤ95aが回転体68の伝達ギヤ70
と噛合され、小ギヤ95bが前記被駆動ギヤ94と噛合され
ている。
従って、ウォームホィール69が回転すると、その回転
が伝達ギヤ70、中間ギヤ95及び被駆動ギヤ94を介して減
速されて支持軸66に伝わり、それにより、該支持軸66が
回転子82と一体的に回転されることになる。尚、支持軸
66と回転体68は異なる速度で回転される。
(d−1−g.センサー[機能]) 前記接点91、91、・・・は第1極性側の群及び第2極
性側の群の2つの群に分けられ、また、これら接点91、
91、・・・のうちの2つの電極接点91、91が接触してい
るターミナル77、77は前記モータ54の極性が異なる2つ
の入力端子に各別に接続され他の接点は遠隔操作部に設
けられた互いに連動する2つのロータリスイッチの被切
換接点と各別に接続され、該ロータリスイッチは電源バ
ッテリーと接続されており、このロータリスイッチにお
いて任意の1組の被切換接点が選択されることによっ
て、上記選択された1組の被切換接点とこれに接続され
ている2つの接点91、91と導体90、90′とモータ54と電
源から成る回路が閉成されてモータ54が正転又は逆転さ
れるようになっている。
そして、モータ54が回転すると、回転体68及び駆動ギ
ヤ43が回転されるので、該駆動ギヤ43がロッド支持体40
及び調整ロッド46を一体的に前方へ又は後方へ移動せし
め、これと同時にセンサー73の回転子82及び導体支持板
89が回転され、これらが所定量回転すると、導体90、9
0′が前記選択された当該接点91と91から離れて上記し
た回路が開放されてモータ54の回転が停止する。従っ
て、モータ54の回転量及び回転方向は前記ロータリスイ
ッチで選択された被切換接点により規定され、また、こ
のセンサー73によって調整ロッド46の位置が検出され
る。
尚、このようなセンサー73を備えた制御機構の制御シ
ステムは特開昭59-209932号公報に示された制御機構の
制御システムと略同様である。
(d−1−h.ランプハウジングへの取付、調整ロッドと
前照灯ユニットとの連結)[第1図、第3図、第4図] 以上のようなレベリング駆動機構25は、そのケーシン
グ26がランプハウジング7の背面壁10に前側から近接し
かつ調整ロッド46の連結部48がランプハウジング7に設
けられた前記操作軸配置部9内に位置するように配置さ
れ、ランプハウジング7の背面壁10から前方へ向って突
設された取付ボス97、97の図示しない孔とケーシング26
に設けられている前記突部32、32′の孔32a、32′aと
ハーフ27、28の3つの孔31、31、31及び31′、31′、3
1′の中の1つ31、31′とに長いねじ98、98が後方から
挿通され、かつ、該ねじ98、98の先端部にナット99、99
が螺合されることによって、ランプハウジング7に固定
される。
また、100は前照灯ユニット2のランプボディ3の背
面の下端部に取着されたブラケットであり、該ブラケッ
ト100に合成樹脂製のナット101がその軸が前後方向に沿
う向きで支持されている。
そして、調整ロッド46の螺軸部47が上記ナット101に
螺合され、これによって、調整ロッド46と前照灯ユニッ
ト2とが連結される。
(d−2.エイミング用操作部)[第1図、第3図、第4
図、第8図] 102はエイミング用操作部である。
(d−2−a.エイミング操作軸) 103はエイミング操作軸であり、円柱状をした中間部1
04と、該中間部104の後端に形成された頭部105と、中間
部104前側に位置した連結部106と、該連結部106と中間
部104との間に位置した円錐台状を為す部分107とが互い
に同軸にかつ一体に形成され、中間部104と頭部105との
間に頭部105より大径なフランジ108が形成されており、
連結部106は横断面形状で略小判形を為すように形成さ
れ、また、中間部104の連結部106側へ寄った位置に係合
溝109が形成されている。
そして、このようなエイミング操作軸103は、後側か
らその中間部104のフランジ108と係合溝109との間の部
分がランプハウジング7の背面壁10に形成された操作軸
配置部9の後端壁11に形成された支持孔11aに回転自在
に挿通され、係合溝109に抜止リング110が係着され、こ
れによって、操作軸配置部9に対する軸方向、即ち、前
後方向における位置が固定されかつ連結部106が操作軸
配置部9内に位置した状態でランプハウジング7に回転
自在に支持されている。
しかして、エイミング用操作部102はレベリング機構2
5の後方に配置され、そのエイミング操作軸103は調整ロ
ッド46に後方から同軸に近接している。
尚、調整ロッド46の移動範囲は第1図に実線で示すよ
うにこれを支持している駆動軸40の中間部41後面が駆動
ギヤ43の前面に突設したときの位置(以下、「後退位
置」と言う。)と同図に2点鎖線で示すように駆動軸40
の中間部41前面がケーシング26の前面壁33内面に当接し
たときの位置(以下、「最大前進位置」と言う。)との
間であり、ランプハウジング7の操作軸配置部9の各部
の寸法や調整ロッド46及びエイミング操作軸103の長さ
等の相対的な関係は、調整ロッド46が上記後退位置に来
た状態でその後端とエイミング操作軸103の前端との間
に所定の間隔l(第1図参照)を有するようにされてい
る。
111は操作軸配置部9の前記環状突条11bに内嵌された
防水用のOリングである。
(d−2−b.連結体) 112は上記エイミング操作軸103と調整ロッド46との間
を連結するための連結体であり、略円筒状をし、その孔
113は軸方向から見て略小判形を為すと共にその略中間
部に抜止壁114が形成されている。
そして、このような連結体112はその孔113に両端から
エイミング操作軸103の連結部106とケーシング26の外側
に延びた調整ロッド46の連結部48が格別に摺動自在に挿
入されており、これにより、上記エイミング操作軸103
と調整ロッド46とが一体的に回転するように連結され
る。
尚、調整ロッド46が後退位置に来ているときの該調整
ロッド46とエイミング操作軸103との間の間隔lは連結
体112の抜止壁114の厚みより大きい大きさ、例えば、該
厚みの略2倍位になっており、また、連結体112の長さ
は調整ロッド46が最大前進位置へと移動されかつ連結体
112がその抜止壁114が調整ロッド46の後端に当接した位
置に来たときでも、エイミング操作軸103から前方へ抜
けることのない長さになっている。
従って、調整ロッド46とエイミング操作軸103とは、
常時、軸方向へ互いに離間したままで、調整ロッド46が
その移動範囲におけるいずれの位置に来ているときでも
連結体112を介して一体的に回転するように連結された
状態になっている。
(d−3.動作) (d−3−a.上下方向でのエイミング調整) そこで、上下方向での初期エイミング調整を行なうと
きはエイミング操作軸103を回転操作する。すると、該
エイミング操作軸103と一体的に連結体112及び調整ロッ
ド46が回転され、調整ロッド46は軸方向における位置を
変えないで前照灯ユニット2に支持されたナット101に
対してねじ込まれあるいはねじ戻されるため、該ナット
101が相対的に調整ロッド46に沿って前後方向へ移動さ
れることになり、それにより、この傾動装置24における
前照灯ユニット2とランプハウジング7との間の間隔が
変化されて前照灯ユニット2が前記回動支点Aと調整点
Bとを結ぶ直線を回動中心軸として略上下方向へ傾動さ
れることになる。これにより、照射方向が上下方向で調
整される。
(d−3−b.レベリング) また、レベリング調整を行なうときはモータ54を遠隔
操作により回転させる。すると、前記したようにロッド
支持体40が調整ロッド46と一体的に前後方向へ移動され
るので、前照灯ユニット2に支持されたナット101が前
後方向へ移動され、それにより、前照灯ユニット2とラ
ンプハウジング7との間の間隔が変更されて前照灯ユニ
ット2が略上下方向へ傾動されるので、照射方向が上下
方向で調整されることになる。
尚、この場合は、連結体112が調整ロッド46の連結部4
8及び/又はエイミング操作軸103の連結部106に対して
摺動されることになる。また、調整ロッド46の移動方向
及び移動量、換言すれば、モータ54の回転方向及び回転
量はセンサー73によって前記したように制御される。
(d−4.衝撃の吸収等) 上記したように、調整ロッド46の連結部48とエイミン
グ操作軸103は、常時、一体的に回転する状態でありな
がら互いに軸方向へ離間されているので、エイミング操
作軸103に後方から衝撃が加えられても、その衝撃は、
連結体112がその抜止壁114がエイミング操作軸103の前
端と接触する位置に来ている場合は連結体112に伝わっ
て該連結体112において抜出され、あるいは、連結体112
がその抜止壁114がエイミング操作軸103の前為と接触し
ない位置に来ている場合はエイミング操作軸103におい
て放出されるため、いずれの場合でも、調整ロッド46に
伝わることが無く、従って、前記衝撃によりレベリング
機構25のロッド支持体40、駆動ギヤ43、回転体68、ウォ
ーム体60及びピニオンギヤ58等の間における各噛合部に
無理な力が加わることは無い。
また、エイミング用操作部102はランプハウジング7
にレベリング機構25とは別に支持されるので、レベリン
グ機構25を有しない他の前照灯装置に使用する場合には
調整ロッド46を適宜な支持部材を介してランプハウジン
グ7に支持して調整ロッド46とエイミング操作軸103と
を連結体112を介して連結すれば、エイミング用操作部1
02をそっくり使用することができ、従って、エイミング
用操作部102をレベリング調整機能を有する前照灯装置
と上記機能を有しない前照灯装置のいずれにも共通に用
いることができ、部品の大幅な共通化を図ることができ
る。
(F−2.第2の実施例)[第9図] 第9図は本発明車輌用前照灯の傾動装置の第2の実施
例を示すものである。
尚、この第2の実施例に示した前照灯装置115が前記
第1の実施例に示した前照灯装置1と相違するところは
調整ロッドと前照灯ユニットとの連結構造及びそれに関
連した部分のみである。従って、前記前照灯装置1と相
違しない部分については図示した各部に第1の実施例に
おける前照灯装置1の同様の部分に付した符号と同じ符
号を付することによって説明を省略する。このような符
号の使い方は後述する応用例においても同様である。
116はランプボディ3に一体に形成されたブラケット1
17に支持された合成樹脂製の受体であり、後方を向いて
開口した球状の凹部116aが形成されている。
また、ロッド支持体40の中心部を貫通して螺孔118が
形成されている。
119は調整ロッドであり、前端部に球体120が形成さ
れ、後端部121が横断面形状が小判形をした非円柱状の
連結部に形成されかつその余の大部分122が螺軸部に形
成されており、該螺軸部122がロッド支持体40の螺孔118
に螺合され、連結部121が連結体112を介してエイミング
操作軸103の連結部106と摺動自在に連結され、かつ、球
体120が上記受体116の球状凹部116aに回動自在に嵌合さ
れている。
しかして、エイミング操作軸103を回転すると、調整
ロッド119がロッド支持体40に対してねじ込まれあるい
はねじ戻されて軸方向へ移動するので、受体116が略前
後方向へ移動され、それによって、前照灯ユニット2が
略上下方向へ傾動されて照射方向に変更されることにな
る。
尚、レベリングについては前記第1の実施例における
と同様に行なわれる。
(F−3.応用例)[第10図、第11図] 第10図及び第11図は本発明車輌用前照灯の傾動装置の
応用例を示すものである。尚、この応用例に示す前照灯
装置123はいわゆる反射鏡可動タイプの前照灯装置、即
ち、ランプボディに回動自在に支持された反射鏡を傾動
部材とし、この反射鏡をランプボディに対して傾動する
ことにより照射方向を変更するタイプの前照灯装置であ
り、この点及びそれに関連した点においてのみ前記第1
の実施例に示した前照灯装置1と相違する。
124は前照灯ユニットであり、合成樹脂から成りかつ
前面が開口したランプボディ125と該ランプボディ125に
その前面開口を覆うように取着されたレンズ126とこれ
らランプボディ125及びレンズ126により画成された灯具
空間127内に配置された反射鏡128と該反射鏡128の後頂
部に支持された電球129等から成り、ランプボディ125が
ランプハウジング7に固定されている。
130はランプボディ125の背面壁131の下端部から後方
へ向って突出するように形成された操作軸配置部であ
り、前記第1の実施例に示したランプハウジングの操作
軸配置部9と同じ構造を有している。
そして、反射鏡128は第10図に示すA、B及びCの3
つの点においてランプボディ125に支持され、これら3
つの点A、B及びCの1つA点が回動支点部であり、こ
の回動支点部は、前述した回動支点機構12により構成さ
れている。また、他の2つの支持点B及びCは反射鏡12
8とランプボディ125との間の間隔が調整され調整部であ
り、これらのうち回動支点部A点から左側へ離間したB
点の調整部は、例えば、第1の実施例に示したエイミン
グ調整機構16と同様な調整機構により構成されている。
更に、C点における調整部は前記した傾動装置24によ
り構成されており、この応用例において、レベリング駆
動機構25はランプボディ125の背面壁131の内側に取り付
けられており、その調整ロッド46の前端部が反射鏡128
から突設されたブラケット132に固定されたナット133に
螺合されている。
また、ランプボディ125の操作軸配置部130にエイミン
グ操作軸103が支持され、このエイミング操作軸103と調
整ロッド46とが連結体112を介して連結されている。
しかして、反射鏡128は、B点におけるエイミング調
整部の操作部材が操作されたときはA点とC点とを結ぶ
直線を回動中心軸として略左右方向へ傾動され、また、
傾動装置24における操作軸103が回転されあるいはモー
タ54が回転されたときはA点とB点とを結ぶ直線を回動
中心軸として略上下方向へ傾動されることになる。この
ようにして照射方向の変更が為される。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明車
輌用前照灯の傾動装置は、照射方向を変更する際に傾動
される傾動部材を支持部材に傾動自在に支持する車輌用
前照灯の傾動装置であって、前端部が傾動部材に連結さ
れた調整ロッドと該調整ロッドを軸方向へ移動させる駆
動手段を有するレベリング機構が収納されるケーシング
を支持部材に設け、エイミング用操作部を上記レベリン
グ機構の後方の支持部材に配置しその出力軸を調整ロッ
ドの後端部との間に間隔を有しかつ同軸に対向させ、略
筒状をした連結体を調整ロッドのケーシングから後方へ
突出している後端部と出力軸の前端部のそれぞれに摺動
自在にかつ回転不能に嵌合させたことを特徴とする。
従って、本発明車輌用前照灯の傾動装置によれば、エ
イミング用操作部を操作することによって生じた回転は
連結体を介して調整ロッドに伝達されるが、エイミング
用操作部に加えられた衝撃は該エイミング用操作部の出
力部と連結体との嵌合部において放出されて調整ロッド
に伝わることが無いので、調整ロッドに対する所定の操
作機能を損なうこと無く外部衝撃が調整ロッドやレベリ
ング機構に加えられるのを防止することができる。
また、レベリング機構を有しない前照灯装置において
は本発明に係る傾動装置の中のエイミング用操作部をそ
のまま使用し所定の調整ロッドの中間部を支持部材に支
持し前端部を傾動部材に連結し後端部を連結体を介して
エイミング用操作部の出力部と連結することによって、
必要な初期エイミング調整部を構成することができるの
で、部品の大幅な共通化を図ることができる。
尚、本発明におけるレベリング機構やエイミング用操
作部が前記実施例に示した構造のものに限られることは
無く、特に、エイミング用操作部は所謂直交変換ギヤユ
ニットを備えた構造のものであっても良く、この場合、
当該エイミング用操作部の出力部を連結体を介して調整
ロッドと連結すれば良い。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は本発明車輌用前照灯の傾動装置の第
1の実施例を示すものであり、第1図は前照灯ユニット
の下端部と傾動装置を拡大して示す縦断面図、第2図は
正面図、第3図は第2図のIII-III線に沿う断面図、第
4図は第2図のIV-IV線に沿う断面図、第5図は第2図
のV−V線に沿う断面図、第6図はレベリング機構のケ
ーシングを示す拡大分解斜視図、第7図は第1図のVII-
VII線に沿う断面図、第8図は傾動装置の拡大分解斜視
図、第9図は本発明車輌用前照灯の傾動装置の第2の実
施例を示す要部の断面図、第10図及び第11図は本発明車
輌用前照灯の傾動装置の応用例を示すもので第10図は正
面図、第11図は第10図のXI-XI線に沿う断面図、第12図
は従来の車輌用前照灯の傾動装置の一例を示す垂直断面
図である。 符号の説明 1……車輌用前照灯、2……傾動部材、7……支持部
材、24……傾動装置、25……レベリング機構、26……ケ
ーシング、43、54、60、68……駆動手段、46……調整ロ
ッド、48……(調整ロッドの)後端部、102……エイミ
ング用操作部、103……出力軸、106……(出力軸の)前
端部、112……連結体、40……ロッド支持体、47……
(調整ロッドの)前端部、49……中間部、101……ナッ
ト、115……車輌用前照灯、119……調整ロッド、120…
…(調整ロッドの)前端部、122……(調整ロッドの)
中間部、123……車輌用前照灯、128……傾動部材、133
……ナット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照射方向を変更する際に傾動される傾動部
    材を支持部材に傾動自在に支持する車輌用前照灯の傾動
    装置であって、 前端部が傾動部材に連結された調整ロッドと該調整ロッ
    ドを軸方向へ移動させる駆動手段を有するレベリング機
    構が収納されるケーシングを支持部材に設け、 エイミング用操作部を上記レベリング機構の後方の支持
    部材に配置しその出力軸を調整ロッドの後端部との間に
    間隔を有しかつ同軸に対向させ、 略筒状をした連結体を調整ロッドのケーシングから後方
    へ突出している後端部と出力軸の前端部のそれぞれに摺
    動自在にかつ回転不能に嵌合させた ことを特徴とする車輌用前照灯の傾動装置
  2. 【請求項2】調整ロッドはその前端部が傾動部材に支持
    されたナットに螺合されると、中間部が駆動手段により
    前後方向へ移動されるロッド支持体に回転自在にかつ移
    動不能に支持された ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の車輌用前
    照灯の傾動装置
  3. 【請求項3】調整ロッドはその前端部が傾動部材に球継
    手状に連結され、中間部が駆動手段により前後方向へ移
    動されるロッド支持体に螺合された ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の車輌用前
    照灯の傾動装置
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