JP2512284Y2 - 樹脂成形用金型構造 - Google Patents

樹脂成形用金型構造

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JP2512284Y2 JP10277790U JP10277790U JP2512284Y2 JP 2512284 Y2 JP2512284 Y2 JP 2512284Y2 JP 10277790 U JP10277790 U JP 10277790U JP 10277790 U JP10277790 U JP 10277790U JP 2512284 Y2 JP2512284 Y2 JP 2512284Y2
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シート状樹脂材料から成形品本体を圧縮成
形するとともに、型内で上記成形品本体の表面に樹脂コ
ート層を形成するための樹脂成形用金型構造に関する。
(従来の技術) 補強用繊維に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸したシート
状成形材料であるSMC(シートモールディングコンパウ
ンド)を用いてシート状成形品を得るSMC法は一般に知
られている。そして、このSMC法による成形品のピンホ
ール対策として、例えば特開昭61-273921号公報や実開
昭63-43709号公報に記載されているHPIP(ハイプレッシ
ャインモールドプロセス)により、型内で成形品本体の
表面にコート層を形成するという技術も一般に知られて
いる。
ところで、上記SMC法に続いてHPIPを行なって周縁に
フランジを有する成形品を得る場合、第6図乃至第8図
に示す工程が採用されることになる。
すなわち、第6図はコア型aにシート状樹脂材料(SM
C)cを載せる工程を示す。bはキャビ型であり、その
成形面の一側に、つまり、キャビ型の成形面中央から偏
った位置にコート材料の吐出孔dが開口している。この
場合、シート状樹脂材料cはコア型aにその中心から上
記吐出孔d側へ偏心させて載置される。
第7図は圧縮成形工程を示し、上記シート状樹脂材料
cは上記偏心載置の結果、キャビ型bが傾いて板厚が金
型の吐出孔d側からその反対側へ漸減した成形品本体e
に圧縮成形される。
第8図はコート材料吐出工程を示し、コート材料fが
上記偏った位置から成形品本体eとキャビ型bとの間に
高圧で吐出注入される結果、上記キャビ型bの傾きがさ
らに大きくなるとともに、上記吐出孔d側に多くのコー
ト材料fが存在する状態となる。なお、このコート材料
の吐出はキャビ型bによる成形品本体eの加圧を解除し
た状態で行われる。
しかる後に、キャビ型bが水平になるように上記成形
品本体eを加圧する。これにより、上記コート材料fが
吐出孔d側から反対側へ押し拡げられて、成形品本体e
の表面全体に行き渡る。その後、上記キャビ型bの上昇
が行われる。
(考案が解決しようとする課題) しかし、第9図に示すように、上記キャビ型bを上昇
させると、瞬間的に成形品gにおける吐出孔d側の部位
がキャビ型bに付着して持ち上がり、反対側の部位がコ
ア型aに付着して残り、このために成形品gが変形し
て、この変形部において成形品本体またはコート層にク
ラックを生じたり、コート層が成形品本体から剥離し易
くなるという問題がある。
そして、本考案者は、上記問題について検討したとこ
ろ、次の現象を把握したものである。
すなわち、成形品gのフランジは、略垂直になってい
て、キャビ型bに付着し易い状況にあるが、フランジの
吐出孔d側の部分は、その上さらにコート材料が反対側
よりも多量に被覆されるため、キャビ型bによく付着す
るものである。一方、フランジにおける吐出孔dの反対
側部分は、コート材料の被覆量が吐出孔d側よりも相対
的に少なくてキャビ型bに付着し難く、且つ、キャビ型
bの傾きの影響が残っていて、このキャビ型Bとコア型
aとの各々略垂直になったフランジ成形面間に挾み込ま
れた状況になって、コア型a側によく付着するものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本考案は、このような課題に対して、コア型とキャビ
型とからなる金型に、キャビ型を上昇させた際に成形品
の吐出孔側部分がコア型に残るようにするためのアンダ
ーカット成形部を形成するとともに、その後のコア型か
らの脱型を容易にするための薄肉成形部を形成するもの
である。
そのための具体的な手段は、シート状樹脂材料から成
形品本体を圧縮成形するとともに、型内で上記成形品本
体の表面に樹脂コート層を形成するための金型構造であ
って、 シート状樹脂材料を載せるコア型と、上記コート層を
形成するためのコート材料の吐出孔が型中央より偏った
部位に開口し且つこの吐出孔が開口した側の縁部に略垂
直下方に延びる縦成形面を有するキャビ型とにより、本
体成形用キャビティが構成されており、 上記コア型及びキャビ型には、キャビ型の縦成形面が
設けられているキャビティ縁部より略垂直下方に延び上
記成形品本体に連なる薄肉部を成形する薄肉成形部と、
この薄肉部の下端に連なるアンダーカット部を成形する
アンダーカット成形部とが形成されていることを特徴と
するものである。
(作用) 上記金型構造においては、成形品におけるコート材料
吐出孔側の部分は、キャビ型をコア型から離反上昇させ
ても、アンダーカット部によりコア型に付着した状態を
保つ。そして、キャビ型を上昇させた後、薄肉部を弾性
変形させて成形品本体の変形を招くことなく、アンダー
カット部をコア型のアンダーカット成形部から簡単に外
すことができる。
また、キャビ型をアンダーカット成形部よりも下方に
延びる部分によって成形品のアンダーカット部をコア型
側に押さえながら、上昇させるようにすると、アンダー
カット形状を深くせずとも、上記薄肉部が不用意に弾性
変形して成形品のアンダーカット部がコア型のアンダー
カット成形部から離脱するという事態を避けることがで
きる。この場合、アンダーカット形状を浅くすることが
できるために、成形品をコア型から離型する際に、成形
品本体部分を吸盤やエジェクタピンによって持ち上げる
だけで、上記薄肉部を弾性変形させてアンダーカット部
をコア型のアンダーカット成形部から離脱せしめること
ができるようになる。
(考案の効果) 従って、本考案によれば、シート状樹脂材料を載せる
コア型と、型中央より偏った部位に上記コート層を形成
するためのコート材料の吐出孔が開口し且つこの吐出孔
が開口した側の縁部に略垂直下方に延びる縦成形面を有
するキャビ型とにより、本体成形用キャビティが構成さ
れた金型構造において、上記コア型及びキャビ型に、キ
ャビ型の縦成形面が設けられているキャビティ縁部より
略垂直下方に延び上記成形品本体に連なる薄肉部を成形
する薄肉成形部と、この薄肉部の下端に連なるアンダー
カット部を成形するアンダーカット成形部とを形成した
から、キャビ型をコア型から離反上昇させた際に、上記
アンダーカット部によって成形品の吐出孔側部分をコア
型に残すことができ、クラックの発生やコート層の剥
離、あるいは成形品表面の波打ちの発生を防止すること
ができるとともに、薄肉部の弾性変形を利用して成形品
をコア型から簡単に脱型することができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、1はシート状樹脂材料(SMC)を載
せるコア型、2はコア型1と共に上記シート状樹脂材料
から成形品本体3を圧縮成形するとともに、薄肉部4及
びアンダーカット部5を成形するキャビ型である。成形
品本体3は、平板状本体3aの全周縁にフランジ3bを有す
るものである。
そして、キャビ型2には、その型中央より偏った部
位、つまりの略水平に拡がる成形面6aと、この成形面6a
の周縁より略垂直下方に延びるフランジ成形面(縦成形
面)6bとの境部に、成形品本体3とキャビ型2との間に
樹脂コート材料を吐出注入するコート材料吐出孔7が開
口している。また、上記コア型1は、上記キャビ型2の
成形面6aとフランジ成形面6bとにそれぞれ対向する成形
面8aとフランジ成形面8bとを有する。
そうして、上記コア型1及びキャビ型2には、上記フ
ランジ3bを成形するフランジ成形面6b,8bより略垂直下
方に延び上記フランジ3bに連なる薄肉部4を成形する薄
肉成形面11,12と、薄肉部4の下端に連なるアンダーカ
ット部5を成形するアンダーカット成形面13,14とが形
成されている。コア型1のアンダーカット成形面13は
「く」の字状に形成されている。つまり、このアンダー
カット成形面13の上部は斜め外側下方を向いている。
成形にあたっては、(従来の技術)の項で説明した第
6図乃至第8図に示す工程に従って、成形品本体3、薄
肉部4及びアンダーカット部5を形成するとともに、第
2図に示すように、この成形品本体3、薄肉部4及びア
ンダーカット部5の表面に樹脂コート層10を形成し、成
形品15を得る。
次に、第3図に示すように、キャビ型2をコア型1か
ら離反上昇せしめる。このとき、成形品15のアンダーカ
ット部5は、キャビ型2のアンダーカット成形面14より
も下方に延びる部分16によってコア型1側に押さえられ
るため、このキャビ型2の上昇の際に上記薄肉部4が不
用意に弾性変形してアンダーカット部5がコア型1のア
ンダーカット成形部から離脱するという事態を避けるこ
とができる。
よって、成形品15は、キャビ型2を上昇させても、成
形品全体がコア型1に残り、異常変形を招くことがな
い。
次に、第4図に示すように、上記成形品15を本体部分
に吸盤17を吸着させて持ち上げると、上記薄肉部4が弾
性変形してアンダーカット部5がコア型1のアンダーカ
ット成形部から外側へ離脱する。この場合、コア型1の
アンダーカット成形面13を上述の如く「く」の字状に形
成しているから、アンダーカット部5がコア型1から簡
単に外れるものである。
しかる後に、第5図に示すように成形品15から薄肉部
4及びアンダーカット部5を切り離す。
なお、上記実施例では、全周縁にフランジを有する成
形品の成形に関するが、本考案がコート材料吐出サイド
にのみフランジを有する成形品、あるいはフランジが無
くて単に略垂直な側面を有する成形品の成形にも適用で
きることはもちろんである。上記フランジの場合、必ず
しも上記吐出孔に最も近い部位にあることは要さず、例
えば矩形板状の成形品の成形において、矩形の一辺の近
傍に吐出孔が設けられている場合、両側に隣接する2辺
のうちのいずれか一方若しくは双方にある場合において
も、本考案は適用できる。
また、薄肉部及びアンダーカット部は上記フランジの
全長にわたって設ける必要はなく、一部にのみ設けるだ
けでもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の実施例を示し、第1図は金
型で成形品本体が成形された状態を示す断面図、第2図
は成形品本体の表面にコート層が形成された状態の断面
図、第3図はキャビ型の上昇工程を示す断面図、第4図
は成形品の脱型工程を示す断面図、第5図は成形品のカ
ッティング工程を示す断面図、第6図乃至第9図は従来
の問題点を説明するための樹脂成形の各工程を示す断面
図である。 1……コア型 2……キャビ型 3……成形品本体 3b……フランジ 4……薄肉部 5……アンダーカット部 6b,8b……フランジ成形面(縦成形面) 7……コート材料吐出孔 10……コート層 11,12……薄肉成形面 13,14……アンダーカット成形面 c……シート状樹脂材料

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状樹脂材料から成形品本体を圧縮成
    形するとともに、型内で上記成形品本体の表面に樹脂コ
    ート層を形成するための金型構造であって、 シート状樹脂材料を載せるコア型と、上記コート層を形
    成するためのコート材料の吐出孔が型中央より偏った部
    位に開口し且つこの吐出孔が開口した側の縁部に略垂直
    下方に延びる縦成形面を有するキャビ型とにより、本体
    成形用キャビティが構成されており、 上記コア型及びキャビ型には、キャビ型の縦成形面が設
    けられているキャビティ縁部より略垂直下方に延び上記
    成形品本体に連なる薄肉部を成形する薄肉成形部と、こ
    の薄肉部の下端に連なるアンダーカット部を成形するア
    ンダーカット成形部とが形成されていることを特徴とす
    る樹脂成形用金型構造。
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