JP2511483Y2

JP2511483Y2 - 空調機ユニット

Info

Publication number: JP2511483Y2
Application number: JP1989130300U
Authority: JP
Inventors: 政義和田
Original assignee: 新日軽株式会社
Priority date: 1989-11-08
Filing date: 1989-11-08
Publication date: 1996-09-25
Anticipated expiration: 2004-11-08
Also published as: JPH0367926U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は空調機ユニットに関し、特に窓の下方に取付
ける空調機ユニットに関する。

［従来の技術及び解決しようとする課題］従来、室内機、室外機一体型の空調機の場合、窓開口
内に取付けるようにしていた。しかし、窓開口内に空調
機を取付けると、空調機が窓開口内の一部を占めその分
採光可能な窓開口部分が狭くなってしまい、実用的でな
かった。

また、最近は出窓の下部等に収納部を形成して、この
収納部内に空調機を納めるようにしたものが知られてい
る。しかし、この出窓の下部に収納部を設けてそこに納
める場合、空調機の取付け収納部が出窓の取付け部分に
限定され取付場所の選択に自由度がないものであった。

更に、空調機取付け部分を出窓と無関係にして空調機
を単独で取付けようとすると外観上好ましくなく、また
窓に花台等があるとその下方には空調機用の取付スペー
スが十分にとれない場合があった。

［課題を解決するための手段］本考案は上記課題を解決するためになしたもので、そ
の解決手段として本考案は、窓の下方部に空調機を設け
るようにした空調機ユニットであって、箱状の空調機収
納部を窓の下方部に取付け、該空調機収納部内に空調機
を納めてなり、上記空調機収納部の全部又は一部を窓の
下方部より屋外側に張出状に取付けてなり、上記空調機
収納部の両側部は窓の屋外側面に取付けた支柱兼用縦枠
に連結してなり、上記空調機収納部の屋外張出部上面に
窓用花台又は窓用手摺を取付けてなり、上記窓用花台又
は窓用手摺は上記空調機収納部の屋外側張出部と同様に
張出し状とした桟を有してなり、該桟の屋内側端部を上
記支柱兼用縦枠に取付けてなる。

また、第２項の考案は更に空調機収納部を窓枠と一体
的に枠組みした構成としている。

［実施例］以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第５図は本考案の一実施例を示す図である。

本実施例の空調機ユニット１は、窓２の下方に空調機
収納部３を形成し、この空調機収納部３上に窓用の花台
４を一体的に連結した状態としている。

窓２は、建造物の窓開口５に窓枠６を取付け、この窓
枠６内に引違い式の障子７を組付けるようにしている。

空調機収納部３は、窓開口５の下側に形成した壁開口
８に取付けるようになっている。

この空調機収納部３は、内部に空調機９を収納するも
ので箱状のものとして形成してある。即ち、空調機収納
部３は、屋内側面を化粧板10、屋外側面を屋外突出端側
のルーバ11及びその左右両側の外装パネル12、下面を底
板13にて各々覆うようにし、この空調機収納部３の屋外
側を屋外へ張出状に突出させ、屋内側が壁開口８の内周
側に及ぶように位置させている。また、空調機収納部３
内には、空調機収納部30を屋内外に仕切る空調機取付板
14を設けている。

具体的には、壁開口８の下縁に底板13を止着し、その
上から空調機取付板14を壁開口８の屋外側に位置させ、
空調機取付板14の両側縁を各々壁開口８の左右両側部屋
外側面に取付けた花台４の支柱兼用の通し状の縦枠15,1
5に止着し、かつ下側縁を底板13に止着して屋内外を仕
切るようにしている。また、空調機取付板14は木製の板
にて形成してあり、その中央部には空調機９の取付開口
部16が形成してあり、この空調機取付板14にて空調機９
を嵌込んで支持するようになっている。

また、空調機取付板14の屋内側面で取付開口部16の両
側位置に、上下方向に互って支持板17が止着してあり、
この支持板17の上下部より各々支持片18,19を壁開口８
の内壁面相応位置まで突出させ、この支持片18,19の先
端部に化粧板10を取付け支持させるようにしている。こ
の場合、上側の支持片18の先端部下側に形成した切欠き
20に、化粧板10上端に取付けた係止片21を係合させて固
定するようにしている。なお、下側の支持片19はその先
端部上側に曲折形成した受片22に、化粧板10下端に取付
けた取付片23を当接させて止着するようにしたいる。こ
の化粧板10の上部には室内側への吹出口24を形成してい
る。

また、下側の支持片19は、化粧板10と床面25との間に
室内空気取入用の吸入口26を形成し得る高さとなってお
り、この吸入口26には多数の小孔を穿設したパンチング
メタルプレート27が着脱可能に取付けてある。尚、下側
の支持片19は床面25に止着するようになっている。ま
た、空調機取付板14と化粧板10との間の両側部には壁開
口５の内周縁によって覆われる状態となっている。

更に、空調機取付板14上には支持片18の受部材28が配
設されるようになっており、この受部材28は屋内側端部
の下側に設けた係止溝29を支持片18の受片30に係合させ
て屋内側端部を固定している。

そして、空調機取付板14の屋外側を箱状に覆うよう
に、中央に通気口を形成するルーバー11、その左右両側
に外装パネル12を取付けるようにしている。これらルー
バー11及び外装パネル12は、各々の上部で花台４の下部
に係合させ、止着するようにしている。尚、ルーバー11
の屋内側面には防塵用の網31が取付けてある。更に、ル
ーバー11及び外装パネル12の下部を底板13に止着させる
ようにしている。

底板13は、外周部を除いた中央部に多数の小孔を穿設
した通気口形成用のパンチングメタルプレート32を取付
けて室外の空気を取入れ可能としている。

更に、上記空調機９を空調機取付板14に取付け、支持
させるのであるが、この空調機９は室内側吹出部33及び
室外側吸入部34と、室外側吹出部35及び室外側吸入部36
とを一体に備えたものとなっており、この室内側吹出部
33及び室内側吸入部34を空調機取付板14の室内側に位置
させ、かつ室外側吹出部35及び室外側吸入部36を空調機
取付板14の室外側に位置させて設けるようにしている。
即ち、空調機取付板14の取付開口部16の屋外側開口縁部
に空調機取付金具37を取付け、空調機９を室内側から取
付開口部16に挿入し、空調機９の中央部外周に形成した
突部38を空調機取付金具37に当接させると共に、左右両
側の突部38を対応位置の空調機取付金具37に止着するよ
うにしている。また、空調機９の室外側吹出部35対応位
置のルーバ11裏面には室外側吹出部35外周を覆って室外
側吸入部36と隔離するダクト39を取付け、吸入、吹出空
気が入り混らないようにしている。更に、空調機取付板
14とルーバ11との間で、空調機９の下部に、ルーバ11側
に取付けた支持金具40と下側の空調機取付金具37に支持
させて水受け皿41を取付けている。この水受け皿41には
排水パイプ42が接続され、適宜の場所より外部に排水し
うるようにしている。尚、43,44,45は各々気密材であ
る。更に、室内側吹出部33はダクト46を介して室内側へ
の吹出口24と接続している。

このように、空調機取付板14に空調機９を支持させ、
この空調機取付板14にて空調機収納部３を室内外に仕切
ると共に、空調機９の室外側吹出部35をダクト39を介し
て室外と、室外側吸入部34をパンチングメタルプレート
32及びルーバ11を介して室外と、また室内側吸入部34を
パンチングメタルプレート27を介して室内と、室内側吹
出部33を室内側への吹出口24及びダクト46を介して室内
と連通させるため空気の混入を防止できるものである。
尚、空調機収納部３の上面には仕切りプレート53を取付
けて外部と仕切るようになっている。

窓用の花台４は、空調機収納部３の屋外側張出部上に
取付け、かつ下部を空調機収納部３の屋外側張出部の上
部と連結片52によって一体的に連結して取付けるように
なっている。

具体的には、花台４は上下両桟47,48と、これら上下
両桟47,48間に設けた格子49と、上記下桟48の下面に設
けた下板50とを備える。

上下両桟47,48は各々空調機収納部３の屋外側張出部
と同様の張出形状となっており、それらの屋内側端部を
各々花台４の支柱兼用の縦枠15上部に止着している。
尚、下桟48は上桟47よりも上下幅が広く形成してあり、
かつ窓枠６の下枠位置よりも下方位置に取付けられてい
る。また、下桟48の下部屋外側には空調機収納部３を形
成するルーバ11及び外装パネル12の上端の係合片51と係
合する連結片52が取付けてあり、こま連結片52及び係合
片51の連結により花台４と空調機収納部３とが連結一体
化され、強度の向上が図られることとなる。

格子49は、上下桟47,48間に連結固定された状態とな
っている。

下板50は、仕切りプレート53より若干上方にあって、
屋内側端部が空調機取付板14に止着され、かつ外側端縁
が下桟48の下面とルーバ11及び外装パネル12の上端間に
挟まれて固定されるようになっている。

上記実施例においては空調機収納部３の上方に花台４
を設けているが、これに限らず窓用の手摺を設けるよう
にしても良い。

また、上記実施例においては花台４の下面を空調機収
納部３と一体的に連結しているが、更に空調機収納部を
窓枠と一体に形成することにより、一層強度向上が図れ
るものである。

［考案の効果］以上説明したように本考案の空調機ユニットは、箱状
の空調機収納部を窓の下方部に取付け、該空調機収納部
内に空調機を納め、上記空調機収納部を屋外側に張出状
に取付け、空調機収納部の両側部は窓の屋外側面に取付
けた支柱兼用縦枠に連結し、空調機収納部の屋外張出部
上面に窓用花台又は窓用手摺を取付け、窓用花台又は窓
用手摺は上記空調機収納部の屋外側張出部と同様に張出
し状とした桟を有し、該桟の屋内側端部を上記支柱兼用
縦枠に取付けてなるため、花台又は窓用手摺と共に空調
機ユニットをも一体的に納めることができ、従って、空
調機と花台，窓用手摺とを簡単に装着することができ
る。

また、空調機収納部と花台等とを一体にするため、従
来のように窓に花台等を取付けてある状態で空調機収納
用のスペースがとれなくなるようなことがなく、確実に
空調機の取付けができる。

しかも、空調機収納部と一体とした支柱兼用縦枠上部
に花台や手摺の構成部材を取り付けるので、花台や手摺
の形状構成に自由度が増して、任意の形状とすることが
できると共に、上記構成部材を支柱兼用縦枠に支持させ
るので、空調機収納部と花台等とを容易にかつ強固に取
り付けることができる効果がある。

そして更に、第２項の考案においては空調機収納部を
窓枠と一体に形成することにより、窓枠とユニット化す
ることができ、より一層強度向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る空調機を示す屋外側正
面図、第２図は第１図の屋内側正面図、第３図は第１図の縦断面図、第４図は第１図の横断面図、第５図は空調機収納部の斜視図である。 1:空調機ユニット 2:窓 3:空調機収納部 4:花台 6:窓枠 9:空調機 14:空調機取付板 15:支柱兼用縦枠 52:連結片

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】窓の下方部に空調機を設けるようにした下
記要件を備えることを特徴とする空調機ユニット。（イ）箱状の空調機収納部を窓の下方部に取付け、該空
調機収納部内に空調機を納めてなる。（ロ）上記空調機収納部の全部又は一部を窓の下方部よ
り屋外側に張出状に取付けてなる。（ハ）上記空調機収納部の両側部は窓の屋外側面に取付
けた支柱兼用縦枠に連結してなる。（ニ）上記空調機収納部の屋外張出部上面に窓用花台又
は窓用手摺を取付けてなる。（ホ）上記窓用花台又は窓用手摺は上記空調機収納部の
屋外側張出部と同様に張出し状とした桟を有してなり、
該桟の屋内側端部を上記支柱兼用縦枠に取付けてなる。
【請求項２】空調機収納部を窓枠と一体的に枠組みして
なることを特徴とする請求項（１）に記載の空調機ユニ
ット。