JP2509905B2 - 空燃比センサ - Google Patents

空燃比センサ

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JP2509905B2 JP60019982A JP1998285A JP2509905B2 JP 2509905 B2 JP2509905 B2 JP 2509905B2 JP 60019982 A JP60019982 A JP 60019982A JP 1998285 A JP1998285 A JP 1998285A JP 2509905 B2 JP2509905 B2 JP 2509905B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関の空燃比センサに係り、特にリッチ
領域、理論空燃比及びリーン領域の3状態の空燃比を広
範囲に検出可能な自動車用空燃比センサに関する。
〔従来の技術〕
内燃機関はその機関状態に応じて、空気過剰率λがλ
<1の領域(リッチ領域)、λ=1(理論空燃比)、λ
>1の領域(リーン領域)で運転することが望ましく、
単一の空燃比センサでリッチ領域からリーン領域までの
空燃比を幅広く検出することが要求されている。
一方、空燃比あるいは空気過剰率λに対する排ガス中
の残存酸素濃度と一酸化炭素濃度の関係は第11図に示さ
れるように、リーン領域においては酸素(O2)濃度,リ
ッチ領域においては未燃ガスである一酸化炭素(CO)濃
度が空燃比に対応してほぼリニアに変化する。
これらの残存酸素濃度や一酸化炭素の濃度を利用し
て、各領域の空燃比を個別に検出する従来の空燃比セン
サの基本原理を第12図(A)〜(C)に示す。空燃比セ
ンサは電極1,ジルコニア固体電解質2,電極3,保護膜4及
び電流計5よりなる。
第12図(A)は例えば特開昭53-66292号で知られてい
るように、電極1を陰極,電極3を陽極として両電極間
に約0.5ボルトの励起電圧Eを印加して、λ<1のリッ
チ領域を検出するものである。即ち、保護膜4はガス拡
散抵抗体として機能し、保護膜4中の電極3部へ拡散す
る一酸化炭素などの未燃ガスと燃焼反応する酸素ガスは
大気雰囲気と接する電極1部から電極3部へ、ジルコニ
ア固体電解質2中を酸素イオンの計で移送される。従っ
て、電流計5で計測されるポンプ電流IPは電極1から電
極3へ移送される酸素イオンの量であり、保護膜4中を
電極3部へ拡散する未燃ガスの量に対応する故、このIP
値からリッチ領域の空燃比をアナログ的に検出するもの
である。
また、第12図(B)に示すように、保護膜4を介して
排気雰囲気と接する電極3を基準として、両電極間の起
電力eλを検出すると、このeλ値は理論空燃比で約1
ボルト,ステップ状に変化する故、eλ値からλ=1を
ほぼディジタル的に検出できることが例えば特開昭47-3
7599号に記載されている。
なお、第12図(C)に示すように、電極3を陰極とし
て両電極間に約0.5ボルトの励起電圧Eを印加すると、
電極3部から電極1部へ酸素イオンがポンピングされ、
電流計5でポンプ電流IPが計測される。このポンプ電流
値IPは保護膜を介して、電極3部へ拡散する酸素の量に
対応する故、このIP値からλ>1のリーン領域を検出で
きることが例えば特開昭52-69690号に記載されている。
第12図(A)〜(C)に示した従来の空燃比センサの
特性の一例を第13図に示す。リーン領域の特性は一点鎖
線、リッチ領域の特性は点線,理論空燃比点の検出特性
は実線で示される。
なお、第12図(B)は拡散律速に基づいた原理でない
故、同図の保護膜4のガス拡散抵抗度合は第12図
(A),(C)の場合より小さく形成されている。一般
的には第12図(B)の保護膜4の厚さは他に比べて、薄
く形成されている。
また、電極間に一定の電流を励起して、両電極間に発
生する端子電圧から空燃比をアナログ的に検出できるこ
とが例えば特開昭55-62349号や同55-154450号などで知
られている。そして、両電極の極性を切換えることによ
って、リッチ及びリーン領域の空燃比を検出できること
が示されている。
さらに、両電極と電子回路間の結線を切換え、センサ
の測定モードを変更することにより、理論空燃比とリー
ン領域の空燃比を検出する方法が特開昭58-48749号に記
載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、リーン領域、理論空燃比、リッチ領
域の各領域を個別に検出しているが、リーン領域からリ
ッチ領域まで連続的に検出し、しかも、空気過剰率と出
力電圧との関係にリニア特性を持たせるという点につい
ては配慮されていなかった。
本発明の目的はリッチ領域、理論空燃比及びリッチ領
域の3状態の空燃比を簡単な構成で高精度に検出できる
空燃比センサを提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、固体電解質と、前記固体電解質の大気雰
囲気側に形成した第一の電極と、前記固体電解質の排気
雰囲気側に形成した第二の電極と、前記第二の電極上に
形成した拡散抵抗体と、前記第一の電極と前記第二の電
極との間に励起電圧を印加する駆動回路とを備えたリー
ン領域からリッチ領域までの空燃比を検出する空燃比セ
ンサにおいて、前記第二の電極は所定の正の電位のポテ
ンシャルグランドに接続されており、前記駆動回路は前
記固体電解質中を流れる酸素イオンによって生ずるポン
プ電流の向きに応じて前記励起電圧を前記ポンプ電流の
飽和電流が計測できるように前記ポンプ電流が零の点で
ステップ状に変化させる手段を有することによって達成
される。
[作用] 第一の電極と第二の電極との間に印加する励起電圧を
固体電解質中に流れる酸素イオンによって生ずるポンプ
電流の向きに応じてポンプ電流が零の点でステップ状に
変化させているためリッチからリーンまでの幅広い空燃
比をリニアに検出することができる。その際、第二の電
極を所定の正の電位上げているため、極性を変える必要
はない。
〔実施例〕
本発明による空燃比センサの実装状態を第14図に示
す。袋管状の検出部10は孔11を有する保護管12内に配置
され、ネジ13を有する栓体14内に固着されて、排ガスの
流動する排気管15に装着される。16は電極端子、17はヒ
ータ端子であり、これらの端子を介して検出部10は電子
回路(図示せず)と接続される。なお、袋管状の検出部
であるジルコニア固体電解質10の内部には、これを加熱
するために棒状のヒータ(アルミナ棒に形成したWヒー
タなど)が装着される。
本発明の実施例の説明に先行して、本発明の基礎とな
る原理につき第1図および第2図に従い説明する。
今、大気雰囲気側電極と排気雰囲気側電極間の第2図
において、理論空燃比(λ=1)でステップ状の変化を
示す曲線aの特性に対し、図中に例えば励起電圧特性b
で示すように、空気過剰率λによらず、所定の大きさの
電圧VE(例えば、0.45ボルト)を励起し、この励起電圧
によりλ<1のリッチ領域では曲線の超電力を低下させ
るように、λ>1のリーン領域では逆に増加させるよう
に構成する。なお、電圧VEは後述するように特性c,dの
ごとく所定の傾き又はステップ状に変化させるよう印加
してもよい。
第1図は本発明に基づく原理構成図を示したものであ
る。第1図において酸素濃度の検出部と、この検出部を
駆動する駆動回路から構成される。20は袋管状のジルコ
ニア固体電解質であり、その内部に大気が導入されてい
る。21は棒状のヒータであり、ジルコニア固体電解質20
を少なくとも600℃以上の恒温に加熱し、酸素イオンの
導電性を向上させる。ジルコニア固体電解質20の大気雰
囲気側には第1の電極22,排ガス雰囲気側には第2の電
極23が形成されている。これらの電極は厚さが数〜数十
μmの白金材料からなり、多孔質に形成されている。第
2の電極23の表面上には拡散抵抗体24が形成され、排気
ガス雰囲気中から第2の電極23部へ拡散で流入する酸素
や未燃ガスである一酸化炭素などの流入を抑制する。拡
散抵抗体24はスピネルなどをプラズマ溶射したものであ
り、多孔質に製作される。拡散の抵抗率を大きくするた
め、その厚さは数百μmであり、理論空燃比センサの数
倍の厚さである。以上により空燃比センサの検出部が構
成される。
25は差動増幅器であり、VBはその電源電圧である。第
2の電極23はリアルグランド26より一定電位だけハイレ
ベルのポテンシャルグランド27に接続される。第1の電
極22は増幅器25の(−)側入力端子に接続される。増幅
器25の(+)側入力端子とポテンシャルグランド間に
は、励起電圧VR設定用の電圧源28を接続する。抵抗値R
の固定抵抗29はジルコニア固体電解質20中をながれる酸
素イオンの量、即ち酸素ポンプ電流IPを出力電圧E0に変
換するためのものである。以上の構成により駆動回路が
構成される。
以下、作用を説明する。
リーン領域においては、第2の電極23の電位が第1の
電極22の電位よりVRだけ低いため、この励起電圧VRによ
って第2の電極23部の酸素はこの電極部で酸素イオン
(O--)に変換され、ジルコニア固体電解質20中を酸素
ポンプ作用によって、第1の電極22部へ移送される。そ
して、この電極部で再び酸化され、大気雰囲気中に放出
される。このとき、正のポンプ電極IP(O--とは逆向
き)が回路中に流れ、出力電圧E0を変化させる。
IP>0なるポンプ電流値IPは排気ガス雰囲気中より拡
散抵抗24を介して、第2の電極23部へ拡散によって流入
する酸素量に対応する故、次式が成立する。即ち、λを
空気過剰率,Kを比例定数とすると IP=K(λ−1) …(1) 従って、空燃比センサの出力電圧E0はポテンシャルグ
ランドの電位をV0とすると E0=VR+V0+IPR …(2) である故、(1),(2)式より、 E0=VR+V0+K(λ−1)RP …(3) となる。
理論空燃比(λ=1)においては、拡散抵抗体24を介
して第2の電極23部へ拡散で流入する排気ガス中の残存
酸素と一酸化炭素などの残存未燃ガスの量は化学当量化
であり、第2の電極の触媒作用により両者は完全に燃焼
する。そして、第2の電極23部では酸素がなくなる故、
第1の電極22と第2の電極23間に電圧が励起されても、
ジルコニア固体電解質20中を移送される酸素イオンはな
くなる。従って、電子回路中に流れるポンプ電流はIP
0になる。
このときの出力電圧E0は(3)式より E0=VR+V0 …(4) となり、回路定数で決まる一定値になる。(4)式はIP
値に不変なる故、λ=1における出力電圧E0は極めて信
頼性の高い特徴を有する。
リッチ領域においては、第2図に説明した如く両電極
間の起電力を励起電圧レベルまで低下させているため、
酸素イオンは第1の電極22部より第2の電極23部へ、ジ
ルコニア固体電解質20中をリーン領域の場合の逆向きに
流れる。この酸素イオン流は第2の電極23部の酸素濃度
を高めるように作用する。この酸素イオンは第2の電極
23部で酸化されて再び酸素ガスになり、拡散抵抗体24を
介して排気ガス雰囲気中より第2の電極23部へ拡散で流
入する一酸化炭素などの未燃ガスと燃焼する。
それ故、ジルコニア固体電解質20中を第1の電極22部
より第2の電極23部へ移送される酸素イオンの量は、第
2の電極23部へ拡散で流入する未燃ガスの量に対応した
値になる。この場合、電子回路中を流れるポンプ電流値
はIP<0となる。
なお、一酸化炭素などの未燃ガスの濃度と空気過剰率
λの間には第11図に示した関係があるため、リッチ領域
においても(1)式〜(3)式が成立する。ただし、リ
ーン領域ではλ>1なるためIP>0、リッチ領域ではλ
<1なるためIP<0になる。
次に本発明の参考となる空燃比センサの駆動回路の一
実施例を第3図に従い説明する。なお、図中第1図と同
一部分は第1図のものと同じ番号で示している。
第2の電極23はポテンシャルグランド27(図中Y点)
と接続され、増幅器30によって定電位V0に制御されてい
る。第1の電極22の電位は増幅器25によって、(V0
VR)に制御されている。従って、第1の電極22と第2の
電極23間の差電圧、即ち励起電圧VEは VE=(V0+VR)−V0=VR …(5) となり、空気過剰率λによらず一定に制御される。
リーン領域(λ>1)において、ポンピング電流IP
X点→抵抗29→ジルコニア固体電解質20→ポテンシャル
・グランドY点→増幅器30を介して、リアル・グランド
26に流れる。
リッチ領域(λ<1)においては、ポテンシャル・グ
ランドY点→ジルコニア固体電解質20→抵抗29→X点→
増幅器25を介して、リアル・グランド26に流れる。
理論空燃比(λ=1)においては、本センサは原理的
にIP=0なる故、出力電圧E0は(4)式に示す如く、
(VR+V0)となる。
このように、本発明による空燃比センサの一実施例に
よれば電極間の極性を切換えることなく、しかも単一の
電源回路でλ<1,λ=1及びλ>1の3状態を連続的に
検出できる利点が得られる。
第3図に示す一実施例の構成により測定した結果の一
例を第4図に示す。第4図はV0=4.55ボルト,VR=0.45
ボルトのときの測定結果を示したものである。図中に実
線で示されるように、リッチからリーン領域までの幅広
い空燃比を連続的に検出することができる。また、理論
空燃比(λ=1)における出力電圧E0はV0+VR=5ボル
トと原理的に予測した値になることも確認できた。
この実施例によれば、全領域の空燃比を高い精度でリ
ニアに検出でき、機関の状態に応じて空燃比の円滑なフ
ィードバック制御が可能となり、排気対策や燃料経済性
の点から従来システムよりはるかに優れた制御システム
の提供が可能になる。特に、リーン領域でのエンジン制
御を可能にできること、リッチ領域でのリニアなフィー
ルドバック制御を可能にできることにより燃料効率の大
きな改善効果が期待できる。
センサ検出部のV−I特性を第5図に示す。
図に示すように、ポンプ電流IPはある励起電圧で一定
の飽和電流値を示す。この飽和電流値を計測することに
より、空気過剰率λの検出が可能になる。励起電圧VE
さらに大きくなると、ポンプ電流IPは飽和値より高い値
を示す。これはジルコニア固体電解質20がイオン伝導領
域から電子伝導領域へ移行するためである。空気過剰率
λが小さいほど、小さい励起電圧VRで電子伝導領域へ移
行する。
λ>1の領域ではIP>0となり拡散抵抗体24を介して
第2の電極23部へ拡散で流入する酸素の量に対応する。
λ<1の領域ではIP<0となり、拡散抵抗体24を介して
第2の電極23部へ拡散で流入する一酸化炭素などの未燃
ガスの量IPに対応する。なお、第6図はジルコニア固体
電解質の温度Tgが700℃のときのV−I特性である。
各空気過剰率λに対する飽和電流値IPを検出できれ
ば、リッチからリーン領域までの幅広い空燃比をリニア
に検出することができる。第5図のV−I特性から理解
できるように、空気過剰率λに対する励起電圧特性をb
特性,c特性あるいはd特性に設定することにより、これ
らの飽和電流値を計測できる。
励起電圧特性がb特性の場合、λ=0.5及びλ=1.5近
傍の飽和電流値の計測が困難になる。これは励起電圧を
c特性、望ましくはd特性のように変化することにより
解決される。
ジルコニア固体電解質は低温ほど、その内部抵抗が増
加するため、V−I特性の領域αは小さくなる。従って
低温ほど飽和電流値の計測が困難になり易く、その程度
はb特性が最も著しい。このために、ジルコニア固体電
解質をヒータにて高温度に加熱する必要がある。ジルコ
ニア固体電解質をヒータにて、励起電圧特性がb特性の
場合は約750℃、c特性の場合は約700℃、d特性の場合
は約670℃以上に加熱することが望ましい。ヒータの所
要電力や耐久性を考慮したとき、b特性よりはc特性、
c特性よりはd特性が望ましい。
なお、これらの励起電圧特性は第2図に示すb,c,d特
性にそれぞれ相当する。
第6図は第2図に示される励起電圧特性cを得るため
の一実施例を示す。すなわち、第3図の構成に新たに抵
抗33と抵抗34を電源28とX点との間に図のように接続し
たものである。この結果、ポンプ電流値IPによって変化
する出力電圧E0に応じて、抵抗34部には電位差γIPが発
生し、この値だけ第1の電極22,第2の電極23間の差電
圧即ち、両電極間の励起電圧VEを変化させる。抵抗34の
抵抗値γをジルコニア固体電解質20の内部抵抗に近い値
に設定すると、空燃比センサの出力電圧E0は排ガス温度
の影響を受けにくくなる。電位γIPは抵抗値rの他に、
ポンプ電流値IPによっても変化する故、空気過剰率λに
対しても自動的に変化することになり、両電極間の差電
圧即ち励起電圧VEは第2図中の特性cのようになる。本
実施例の構成によれば、ジルコニア固体電解質の酸素イ
オン伝導度の温度依存性を改善できる。
第7図は第6図同様本発明の参考となる他の実施例で
ある。なお、増幅器280は第3図中の電圧源28と同等の
機能を有する。この回路構成によれば、ジリコニア固体
電解質20の温度Tgが650℃の場合でもその出力特性は第
4図中へ実線で示した値と同一になり、同様に温度影響
の対策に効果がある。
第8図は本発明の空燃比センサの一実施例である。こ
の回路構成図は第2図に示す励起電圧特性dを得るため
の駆動回路の一実施例である。基本的には第7図の回路
構成に新たに、加減算用の増幅器281,2出力コンパレー
タ41及びスイッチ42と43を付加したものである。ポンプ
電流IP=0で反転する2出力コンパレータ41の出力信号
V,でスイッチ42と43を駆動し、加減算用の増幅器281
の+側入力端子ト−側入力端子に電圧vを交互に与え
る。増幅器25の+側入力端子Z点の電位をV*、抵抗33
部の電流値をiとすると V*=V0+VR+v+ri atλ>1 …(6) V*=V0+VR−v+ri atλ<1 となる。
このような回路構成にすることにより、両電極間の励
起電圧特性を第2図中の特性dの如く与えることができ
る。従って、各空気過剰率λに対応した飽和ポンプ電流
値IPを検出するのに、この励起電圧特性dが適している
ことは第5図に示したV−I特性からも容易に理解する
ことができる。
第8図の回路構成による測定結果の一例を第9図に示
す。なお、この図はv=0.15ボルトのときの測定結果を
示している。この場合、図に示すように、理論空燃比λ
=1で出力電圧E0は2vだけステップ状に変化する。
2vだけステップ状に変化する本実施例において本質的
な問題ではなく、λ≦1の領域で第9図の特性へ2vだけ
加算すれば、全領域でその出力電圧E0の特性はリニアに
なる。
本実施例の構成によれば電極劣化(界面抵抗の増加)
に基因する精度低下の改善に効果がある。
なお、以上の説明では本発明による空燃比センサの検
出部のジルコニア固定電解質の形状を、袋管状のもので
説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではな
い。即ち、第1の電極部へ大気を導入できる構造であれ
ば良く、例えば、第10図に示すような平板構造のもので
も良い。
第10図はジルコニア固体電解質が平板、拡散抵抗体が
例えば1個の孔よりなる場合を示している。
第1図と第10図で同一番号のものは、同一の機能を有
するものである。大気は通路32を介して、第1の電極22
部へ導入される。排気ガス中の残存酸素や未燃ガスは孔
形状の拡散抵抗体24を介して、拡散室31内の第2の電極
23部へ拡散で流入するものである。ジルコニア固体電解
質20に固着されたアルミナ絶縁層211内のヒータ212によ
って、ジルコニア固体電解質20は酸素イオン伝導度の高
い高温(例えば、600℃以上)度に加熱制御される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、リッチ領域,理論空燃比及びリーン
領域の3状態の幅広い空燃比を簡単な構成により高精度
に検出できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による空燃比センサの原理構成図、第2
図は本発明の原理を説明するための起電力特性図、第3
図は本発明の参考となる空燃比センサの一実施例を示す
回路構成図、第4図は第3図に示した空燃比センサの一
特性を示す図、第5図はV−I特性の一例、第6図及び
第7図は本発明の参考となる空燃比センサの他の実施
例、第8図は本発明の空燃比センサの一実施例、第9図
は本発明の空燃比センサの特性図、第10図は本発明によ
る空燃比センサの他の実施例を示す構造図、第11図は空
燃比と排ガス濃度の関係示す図、第12図は従来の空燃比
センサの原理説明図、第13図は従来の空燃比センサの特
性説明図、第14図は本発明による空燃比センサの実装状
態図を示すものである。 (符号の説明) 20……ジルコニア固体電解質、22……第1の電極、23…
…第2の電極、24……拡散抵抗体、27……ポテンシャル
・グランド、26……リアル・グランド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 政之 日立市久慈町4026番地 株式会社日立製 作所日立研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−144563(JP,A) 特開 昭61−161445(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体電解質と、前記固体電解質の大気雰囲
    気側に形成した第一の電極と、前記固体電解質の排気雰
    囲気側に形成した第二の電極と、前記第二の電極上に形
    成した拡散抵抗体と、前記第一の電極と前記第二の電極
    との間に励起電圧を印加する駆動回路とを備えたリーン
    領域からリッチ領域までの空燃比を検出する空燃比セン
    サにおいて、前記第二の電極は所定の正の電位のポテン
    シャルグランドに接続されており、前記駆動回路は前記
    固体電解質中を流れる酸素イオンによって生ずるポンプ
    電流の向きに応じて前記励起電圧を前記ポンプ電流の飽
    和電流が計測できるように前記ポンプ電流が零の点でス
    テップ状に変化させる手段を有することを特徴とする空
    燃比センサ。
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