JP2509380Y2 - 液体圧送用ホ―ス - Google Patents
液体圧送用ホ―スInfo
- Publication number
- JP2509380Y2 JP2509380Y2 JP1992005579U JP557992U JP2509380Y2 JP 2509380 Y2 JP2509380 Y2 JP 2509380Y2 JP 1992005579 U JP1992005579 U JP 1992005579U JP 557992 U JP557992 U JP 557992U JP 2509380 Y2 JP2509380 Y2 JP 2509380Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hose
- blade
- liquid pressure
- outer cover
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は液体圧送用ホースに係
り、詳しくは塗料をポンプで圧送して吹き付け塗装する
のに使用されるホース(通称…ペイントエアレスホー
ス)の改良に関する。
り、詳しくは塗料をポンプで圧送して吹き付け塗装する
のに使用されるホース(通称…ペイントエアレスホー
ス)の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、一般的に使用されている液体圧送
用ホース(通称…ペイントエアレスホース)は構成部品
から大きく分けて二種類に分類される。一つは図3に示
すようにポリアミド樹脂製の内管5の外側に、ステンレ
ス又は鉄製のワイヤーを編み込んで形成したブレード6
を被覆し、その外側に軟質塩化ビニールの外皮7を接着
固定したもの、もう一つは図4に示すようにポリアミド
樹脂製の内管8の外側に、ポリエステル繊維を編み込ん
で形成したブレード9を積層し、その外側に軟質塩化ビ
ニールの外皮10を接着固定したもので、どちらも高圧に
耐え得るように構成されている。
用ホース(通称…ペイントエアレスホース)は構成部品
から大きく分けて二種類に分類される。一つは図3に示
すようにポリアミド樹脂製の内管5の外側に、ステンレ
ス又は鉄製のワイヤーを編み込んで形成したブレード6
を被覆し、その外側に軟質塩化ビニールの外皮7を接着
固定したもの、もう一つは図4に示すようにポリアミド
樹脂製の内管8の外側に、ポリエステル繊維を編み込ん
で形成したブレード9を積層し、その外側に軟質塩化ビ
ニールの外皮10を接着固定したもので、どちらも高圧に
耐え得るように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の液体圧送用ホースのうち前者のホースは金属製のワ
イヤーで形成されたブレードが内蔵されているため、ホ
ース全体の重量が重く、吹き付け塗装作業においてのホ
ースの取扱いに力を要し、作業性の向上に支障をきたし
ている。そして、そのホースは一度極端に曲げられると
金属製ワイヤーからなるブレードが曲がった状態から完
全に元の状態に戻らずに”折れ癖”が残ったままとな
る。この”折れ癖”のついたホースは塗装作業、巻取収
納において不便が生じるだけでなく、折れ癖箇所での偏
平により吐出量がダウンする。又、この”折れ癖”の箇
所がコンクリート面等に擦られた場合、摩擦で孔が開い
たり、磨減った肉薄の部分が高圧に耐えられずにパンク
するといった問題点を有する。
来の液体圧送用ホースのうち前者のホースは金属製のワ
イヤーで形成されたブレードが内蔵されているため、ホ
ース全体の重量が重く、吹き付け塗装作業においてのホ
ースの取扱いに力を要し、作業性の向上に支障をきたし
ている。そして、そのホースは一度極端に曲げられると
金属製ワイヤーからなるブレードが曲がった状態から完
全に元の状態に戻らずに”折れ癖”が残ったままとな
る。この”折れ癖”のついたホースは塗装作業、巻取収
納において不便が生じるだけでなく、折れ癖箇所での偏
平により吐出量がダウンする。又、この”折れ癖”の箇
所がコンクリート面等に擦られた場合、摩擦で孔が開い
たり、磨減った肉薄の部分が高圧に耐えられずにパンク
するといった問題点を有する。
【0004】又、後者は前者の有する問題点を解決すべ
くワイヤーのブレードをポリエステル繊維からなるブレ
ードに変えたものであるが、耐圧強度を持たせる為にブ
レードの補強層を二重、三重と積層しなければならず、
その結果ホースの可撓性が低下し、塗装作業に不便を感
じるといった不具合を有する。更に、この種ホースは吹
付け専用ポンプに接続して使用されるが、ポンプ内から
発生する流体の脈動によってホースの内管が膨脹、収縮
を繰り返し、且つホース全体が長さ方向に伸び縮みする
ことでホースの振動を増長し、それにより前述した他物
との接触による外皮の摩耗が問題となる。
くワイヤーのブレードをポリエステル繊維からなるブレ
ードに変えたものであるが、耐圧強度を持たせる為にブ
レードの補強層を二重、三重と積層しなければならず、
その結果ホースの可撓性が低下し、塗装作業に不便を感
じるといった不具合を有する。更に、この種ホースは吹
付け専用ポンプに接続して使用されるが、ポンプ内から
発生する流体の脈動によってホースの内管が膨脹、収縮
を繰り返し、且つホース全体が長さ方向に伸び縮みする
ことでホースの振動を増長し、それにより前述した他物
との接触による外皮の摩耗が問題となる。
【0005】本考案は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、軽くてホースの取扱いが楽に行なうことが出来、
しかも流体の脈動に伴う長さ方向の伸縮及び径方向の拡
縮が少なく、他物との接触にも強い液体圧送用ホースを
提供することにある。
る問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、軽くてホースの取扱いが楽に行なうことが出来、
しかも流体の脈動に伴う長さ方向の伸縮及び径方向の拡
縮が少なく、他物との接触にも強い液体圧送用ホースを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案が講じた技術的手段は、熱可塑性合成樹脂材
から成る内管の外周面に、高強度・高弾性繊維を密に編
み込んで形成したブレードを一体的に接着固定し、更に
そのブレード層の外側に耐摩耗性及び耐薬品性に優れた
熱可塑性樹脂からなる外皮を非接着状態で被覆したこと
を特徴とする。
めに本考案が講じた技術的手段は、熱可塑性合成樹脂材
から成る内管の外周面に、高強度・高弾性繊維を密に編
み込んで形成したブレードを一体的に接着固定し、更に
そのブレード層の外側に耐摩耗性及び耐薬品性に優れた
熱可塑性樹脂からなる外皮を非接着状態で被覆したこと
を特徴とする。
【0007】内管の外周面に接着固定されるブレードを
形成する高強度・高弾性繊維としては、芳香族ポリアミ
ド繊維、芳香族ポリエステル繊維等が挙げられる。又、
外皮を構成する耐摩耗性及び耐薬品性に優れた熱可塑性
樹脂としては、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等
が挙げられる。
形成する高強度・高弾性繊維としては、芳香族ポリアミ
ド繊維、芳香族ポリエステル繊維等が挙げられる。又、
外皮を構成する耐摩耗性及び耐薬品性に優れた熱可塑性
樹脂としては、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等
が挙げられる。
【0008】
【作用】上記の手段によれば、内管の外周面に被覆固定
されたブレードが高強度・高弾性繊維で形成されている
ため、該ブレードの伸びが少なく、内管の変形を抑えホ
ース全体の振動の増長を抑制する。そして、そのブレー
ドが外皮と非接着状態にあることでホースが極端に曲げ
られてもホースの折れが発生しにくく可撓性が保持され
る。更に、外皮が耐摩耗性に優れた樹脂材で形成されて
いる為、他物との接触による外皮損傷を防止出来る。
されたブレードが高強度・高弾性繊維で形成されている
ため、該ブレードの伸びが少なく、内管の変形を抑えホ
ース全体の振動の増長を抑制する。そして、そのブレー
ドが外皮と非接着状態にあることでホースが極端に曲げ
られてもホースの折れが発生しにくく可撓性が保持され
る。更に、外皮が耐摩耗性に優れた樹脂材で形成されて
いる為、他物との接触による外皮損傷を防止出来る。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
ると、図中、1は内管、2は高強度・高弾性繊維で密に
編み込み形成されたブレード、3はブレード2の外側に
非接着状態で被覆した外皮で、内管1は熱可塑性合成樹
脂のポリアミド樹脂で形成され、その内管1の外周面に
ブレード2が被覆されると共に接着剤4で固定されてい
る。
ると、図中、1は内管、2は高強度・高弾性繊維で密に
編み込み形成されたブレード、3はブレード2の外側に
非接着状態で被覆した外皮で、内管1は熱可塑性合成樹
脂のポリアミド樹脂で形成され、その内管1の外周面に
ブレード2が被覆されると共に接着剤4で固定されてい
る。
【0010】上記のブレード2を形成する高強度・高弾
性繊維は全芳香族ポリアミド繊維又は全芳香族ポリエス
テル繊維が使用され、そうした繊維を密に編み込んで形
成されている。
性繊維は全芳香族ポリアミド繊維又は全芳香族ポリエス
テル繊維が使用され、そうした繊維を密に編み込んで形
成されている。
【0011】外皮3は耐摩耗性及び耐薬品性に優れた熱
可塑性樹脂、例えばポリウレタン樹脂又はポリエステル
樹脂で所定の肉厚に形成されると共に、その外皮3はブ
レード2と非接着状態で被覆してある。
可塑性樹脂、例えばポリウレタン樹脂又はポリエステル
樹脂で所定の肉厚に形成されると共に、その外皮3はブ
レード2と非接着状態で被覆してある。
【0012】上記の如く構成した流体圧送用ホースは、
従来の金属製ワイヤーで形成されたブレードを内蔵した
ホースより約50%、ポリエステル繊維からなるブレード
を積層したホースより約25%軽量化することが出来、し
かもブレード2は外皮3と接着されずに遊離している
為、作業中ホースが極端に曲げられてもホース折れが発
生しにくく、充分な可撓性が保持される。又、ブレード
2を形成する芳香族ポリアミド繊維、或いは芳香族ポリ
エステル繊維はポリエステル繊維より引張り強度に優
れ、且つ伸びが非常に少ない為、流体脈動に対してブレ
ード層の伸びが少なくホース内管の変形を抑え、ホース
全体の振動の増長を抑制する働きを有する。更に、ホー
スの外皮が耐摩耗性に優れたポリウレタン樹脂やポリエ
ステル樹脂で形成されているため、塗装作業中に頻繁に
発生する他物との接触による外皮の摩耗は軟質塩化ビニ
ールの外皮を有した従来ホースに較べ少なく、従って外
皮損傷からくるホースの破裂(パンク)発生を減少させ
ることが出来る。
従来の金属製ワイヤーで形成されたブレードを内蔵した
ホースより約50%、ポリエステル繊維からなるブレード
を積層したホースより約25%軽量化することが出来、し
かもブレード2は外皮3と接着されずに遊離している
為、作業中ホースが極端に曲げられてもホース折れが発
生しにくく、充分な可撓性が保持される。又、ブレード
2を形成する芳香族ポリアミド繊維、或いは芳香族ポリ
エステル繊維はポリエステル繊維より引張り強度に優
れ、且つ伸びが非常に少ない為、流体脈動に対してブレ
ード層の伸びが少なくホース内管の変形を抑え、ホース
全体の振動の増長を抑制する働きを有する。更に、ホー
スの外皮が耐摩耗性に優れたポリウレタン樹脂やポリエ
ステル樹脂で形成されているため、塗装作業中に頻繁に
発生する他物との接触による外皮の摩耗は軟質塩化ビニ
ールの外皮を有した従来ホースに較べ少なく、従って外
皮損傷からくるホースの破裂(パンク)発生を減少させ
ることが出来る。
【0013】
【考案の効果】本考案の液体圧送用ホースは以上のよう
に構成したものであるから、従来ホースよりも軽量で、
ホース折れが発生しにくく可撓性に富み、しかもホース
全体の振動を抑制して外皮損傷を減少することが出来
る。従って、吹き付け塗装の作業においてホースの取扱
い性が優れ、作業性の向上を計ることが出来る。
に構成したものであるから、従来ホースよりも軽量で、
ホース折れが発生しにくく可撓性に富み、しかもホース
全体の振動を抑制して外皮損傷を減少することが出来
る。従って、吹き付け塗装の作業においてホースの取扱
い性が優れ、作業性の向上を計ることが出来る。
【図1】 本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 図1の拡大断面図である。
【図3】 金属製ワイヤーからなるブレードを内蔵した
従来ホースの断面図である。
従来ホースの断面図である。
【図4】 ポリエステル繊維からなるブレードを積層内
蔵した従来ホースの断面図である。
蔵した従来ホースの断面図である。
【符号の説明】 1…内管 2…ブレード 3…外皮
Claims (2)
- 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂材から成る内管の外
周面に、高強度・高弾性繊維を密に編み込んで形成した
ブレードを一体的に接着固定し、更にそのブレード層の
外側に耐摩耗性及び耐薬品性に優れた熱可塑性樹脂から
なる外皮を非接着状態で被覆したことを特徴とする液体
圧送用ホース。 - 【請求項2】 上記のブレードが芳香族ポリアミド繊
維で形成され、外皮がポリウレタン樹脂である請求項1
記載の液体圧送用ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992005579U JP2509380Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 液体圧送用ホ―ス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992005579U JP2509380Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 液体圧送用ホ―ス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0566390U JPH0566390U (ja) | 1993-09-03 |
JP2509380Y2 true JP2509380Y2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=11615144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992005579U Expired - Lifetime JP2509380Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 液体圧送用ホ―ス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2509380Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4663890B2 (ja) * | 2001-02-14 | 2011-04-06 | 株式会社ブリヂストン | 流体飛散防止機能付ホース |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3866631A (en) * | 1972-07-06 | 1975-02-18 | Imp Eastman Corp | Hose construction |
JPS50139425A (ja) * | 1974-04-22 | 1975-11-07 | ||
GB1572323A (en) * | 1977-05-16 | 1980-07-30 | Parker Hannifin Corp | Hose construction |
JPS5429115A (en) * | 1977-08-05 | 1979-03-05 | Burijisuton Inperiaru Kk | Pressureeproof hose |
US4343333A (en) * | 1979-08-27 | 1982-08-10 | Eaton Corporation | Fatigue resistant high pressure hose |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP1992005579U patent/JP2509380Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0566390U (ja) | 1993-09-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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