JP2508536B2 - セメントクリンカ焼成方法 - Google Patents

セメントクリンカ焼成方法

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JP2508536B2
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生朗 吉岡
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシャフトキルンによりセメントクリンカを焼
成する方法に関するもので、さらに詳しくは原料として
使用する粘土の選択に制約がなく、装置の小型化が可能
で、かつ燃料原単位を低減し得る方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
シャフトキルンを使用する従来のセメントクリンカ焼
成方法においては、所定の成分に調合して粉砕された粉
末原料に、造粒工程においてコークスまたは無煙炭粉末
と水を添加し、パン型造粒機を使用して所定の大きさに
造粒したのち、シャフトキルンに投入して焼成してい
る。
この工程を、第2図を用いて詳細に説明すると次の通
りである。第2図は焼成工程の概要図である。
図示していない原料ミルで石灰石、粘土、珪石等を粉
砕した粉末原料とコークスまたは無煙炭とを、所定の割
合となるようにそれぞれの計量機1で計量し、混合装置
2にて混合したのち、投入シュートを経由してパン型造
粒機3に供給する。該パン型造粒機には、流量調節機構
を付設した水量計4が設置してあり、造粒物の水分が12
〜14%となるように水を添加するとともに、造粒機3の
パンの傾斜角および回転数を調節して所定粒径ならびに
性状を有する造粒物(以下ペレットと称する)を造り、
投入シュート8によりシャフトキルン5の上部よりキル
ン5内に均一分布するよう分散供給する。
燃焼用空気は、吸込みファン6によりシャフトキルン
5の下部より吹込まれ、焼成されたクリンカを冷却する
とともに、その熱により昇温して該キルンの上部に構成
されている焼成帯でペレット中の燃料を燃焼させクリン
カの焼成を行う。
そのさい発生する燃焼排ガスは、排気ファン7により
吸引され、キルン5の塔頂より供給されるペレットと熱
交換を行いながら200℃程度まで冷却されて、キルン5
の塔頂より排出される。燃焼排ガスは集塵機9で集塵さ
れたのち、煙突10を経て排出される場合もある。
一方、焼成されたクリンカは、前記の通り燃焼用空気
で冷却されながら該キルン底部に設けてある抜出装置11
により外部に排出される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
シャフトキルンでクリンカを焼成する場合、ペレット
が具備すべき性状として次の点が挙げられる。
1)ペレットの粒径は、キルンの通風を阻害しない程度
の大きさを有し、かつ焼成不足ならびに過焼成を起こさ
ない程度に均一な粒径を有すること。
2)ペレット造粒後、キルンへの供給ならびに焼成帯に
至る間の移動中で破損しない程度の強度を有すること。
3)仮焼時ならびに水分の蒸発時に発生するガスまたは
水蒸気によって破損されない程度の気孔率と強度を有す
ること。
以上の性状を持ったペレットをパン型造粒機で造粒す
る場合、その造粒性に最も影響を与える因子として、調
合原料中の粘土の可塑性が挙げられる。粘土の可塑性
は、各粘土固有の性状であるため、適当な可塑性を持つ
粘土を使用する必要があると言った問題点があり、さら
に粉末原料の供給量、パンの回転数ならびに傾斜角度、
水の添加量等の因子も影響するため、これらの調整には
細心の注意を払う必要があるうえに人手も要すると言っ
た問題点もあった。
また、造粒工程で添加した水を蒸発させる熱量を必要
とし、燃料原単位が大となる問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、上記問題点を解決する手段を研究した
結果、次に示す手段を開発した。
本発明は、シャフトキルンを使用するセメントクリン
カ焼成方法において、石灰石と粘土類とを所定の割合に
調合して調合原料とし、該調合原料を粉砕して粉末原料
とし、該粉末原料に所定量の粉砕されたコークスおよび
/または無煙炭を混合して混合原料としたのち、該混合
原料を加圧成形することにより造粒して焼成することを
特徴とするセメントクリンカ焼成方法を提供するもので
ある。
〔作用〕
本発明を、第1図に示す実施例に基づき説明する。第
1図は本発明の焼成工程の概要図である。
図示していない原料ミルで石灰石、粘土、珪石等より
なる調合原料を粉砕した粉末原料と、無煙炭またはコー
クスの粉末とを、所定の割合となるように各々の計量機
1で計量して、スクリューコンベア等よりなる混合装置
2で混合した混合原料を、加圧成形造粒機に付設してい
る供給量調節機構付スクリューコンベヤ13で強制的にプ
レスローラ14間に供給する。プレスローラ14には、油圧
式圧力調整機構15が付設してあり、使用目的に応じた強
度を有する造粒物を造粒可能なように、材料の供給量な
らびにプレスローラ14の面圧を油圧で調整している。
造粒の際のプレス圧力は、仮焼時に発生するガスによ
って破損されない程度の気孔率と粘着性ならびに強度と
を有するように調節する必要がある。
また、プレスローラ14の表面には、使用状況に応じた
形状の造粒物を製造可能なように無数の凹部が設けてあ
る。従って、造粒ペレットの径はシャフトキルン5に供
給した場合の通風抵抗ならびに焼成の難易度を考慮して
幅15〜25mm、厚さ10〜15mm程度とするのが好適である。
混合原料は加圧成形されるので、如何なる粘土を用い
ても造粒することができる。
加圧成形造粒機としては、前記以外の他の型式のもの
も使用可能である。
以上の如くして造粒した造粒物を、篩分け装置16によ
り不完全な形状の造粒物を除去したのち、投入シュート
8により、シャフトキルン5の塔頂よりキルン内で均一
に分布するように分散供給する。前述の如くシャフトキ
ルン5の塔底より吹込みファン6によって吹込まれた燃
焼用空気は、焼成されたクリンカを冷却すると共に、焼
成帯において造粒物中の燃料を燃焼させてクリンカの焼
成を行い、冷却されたクリンカはクリンカ排出装置10に
よりキルン5外に排出される。また、焼成帯で発生した
燃焼排ガスは、供給される造粒物と熱交換しながら排気
ファン7により吸引され、キルン5の塔頂より排出され
るか、集塵機9および煙突10を経由して系外に排出され
る。
〔実施例〕
第1図に概要を示した工程で、かつ第1表に示す使用
の装置を使用して、燃料としてコークスを用い、混合原
料の供給量75kg/hでクリンカ焼成を行い、その際のシャ
フトキルンの熱収支を第2表に示す。
比較例としてこの混合原料を用い加圧成形造粒機の代
りにパン型造粒機を用いて焼成を行ったが、ペレットの
破壊により焼成を行い得なかった。また、実施例に用い
た粘土に替えて、パン型造粒機を用いる焼成方法によっ
て焼成可能な粘土を用い、パン型造粒機を用いて焼成し
た場合の熱収支を第2表に併記した。
この結果、従来のパン型造粒機を使用した場合には用
い得なかった粘土も使用可能となり、焼成効率を6%向
上させて燃料原単位を17%削減することができると共
に、比焼成能力を15kg−cl/m3h大とすることができた。
〔発明の効果〕
本発明のセメントクリンカ焼成方法を使用することに
より次のような優れた効果があることが判明した。
(1)加圧成形造粒機を使用することにより、焼成用原
料のうち石灰石に次いで使用量の多い粘土原料の選択に
制約が無くなり、焼成場所近くの粘土を使用することが
可能となり、従って原料輸送コストの削減も可能となっ
た。
(2)原料性状の変化に伴なう水の添加量ならびに造粒
機の調整等の工程の省略あるいは簡素化が可能となり、
省力化または工程の自動化が容易となった。
(3)造粒物自体が乾燥物であるため、水分の蒸発に要
する熱量が不必要となり、燃料原単位が17%削減され、
さらに比焼成能力が15kg−cl/m3h程度大きくなるため、
製造コストを削減することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法によるクリンカ焼成工程の概要
図、第2図は従来方式のクリンカ焼成工程の概要図であ
る。 1……計量機、2……混合装置 3……パン型造粒機、4……水量計 5……シャフトキルン、6……吹込みファン 7……排気ファン、8……投入シュート 9……集塵機、10……煙突 11……抜出装置、12……供給槽 13……スクリューコンベヤ 14……プレスローラ、15……圧力調整機構 16……篩分け装置
フロントページの続き (72)発明者 田村 義幸 東京都千代田区丸の内1丁目5番1号 三菱鉱業セメント株式会社本店内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフトキルンを使用するセメントクリン
    カ焼成方法において、石灰石と粘土類とを所定の割合に
    調合して調合原料とし、該調合原料を粉砕して粉末原料
    とし、該粉末原料に所定量の粉砕されたコークスおよび
    /または無煙炭を混合して混合原料としたのち、該混合
    原料を加圧成形することにより造粒して焼成することを
    特徴とするセメントクリンカ焼成方法。
JP16978687A 1987-07-09 1987-07-09 セメントクリンカ焼成方法 Expired - Lifetime JP2508536B2 (ja)

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