JP2508358B2 - 電気装備品収納装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は電気装備品収納装置の通気手段に関するも
のである。

［従来の技術］ 第３図は特開昭64−277148号公報に示された従来の電
気装備品収納装置を示す分解斜視図であり、第４図ない
し第６図はその前面に配設された電装品基板の正面保護
カバーを取付けた状態を示す垂直断面図である。これら
の図において（１）は収納箱本体、（２）は電装品基
板、（３）はこの電装品基板をその前面に重合固定した
上記収納箱本体（１）の正面板、（４）は収納箱本体
（１）の頂部開口を覆う天井カバー、（５）は収納箱本
体（１）の底板、（６）は収納箱本体（１）の左側板、
（７）は右側板、（８）は内装のパワートランジスタ等
の電気部品、（９）はこの電気部品を内側面に取付け収
納箱本体（１）の後部開口を覆う放熱フィン部、（10）
は中央の内装電気部品、（11）（12）は各電気部品の配
線、第４図ないし第６図の（13）は上記収納箱本体
（１）の前面に配設され上記電装品基板（２）の正面を
覆う保護カバーであり、（13a）はこの保護カバー（1
3）の上部に設けた通気穴、第６図の（13b）は保護カバ
ー（13）の上記通気穴（13a）に挿入させた通気ダク
ト、（14）は収納箱本体（１）の後方開放部である。

［発明が解決しようとする課題］ 第３図に示した従来の電気装備品収納装置では正面の
電装品基板を破損する危険性や電装品基板上に塵が堆積
し短絡を起こすなどのおそれがあり、その対策として第
４図に示すように収納箱本体（１）の前面を保護カバー
（13）で覆った場合は内部の温度が上昇し、また第５図
のように保護カバー（13）に通気穴（13a）を設けると
塵が電装品基板（２）上に付着し、さらにまた保護カバ
ー（13）の内側面に通気ダクト（13b）を設け、これを
側方から挿入させた第６図のものは、この通気ダクト
（13b）と正面板（３）との間の気密が保持されたもの
でなく、したがって電装品基板（２）に対する防塵効果
に問題があった。

この発明は上記の問題点を解消するためになされたも
ので、収納箱本体内への通気手段および電装品基板に対
する防塵構造を改良することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明の場合は電装品基板（２）をその前面に重合
固定させた収納箱本体（１）における正面板（３）の上
縁部に切欠き部（3a）を設け、この切欠き部に気密に挿
入される通気ダクト（4a）を上記収納箱本体の頂部開口
を覆う天井カバー（４）の下面に付設し、かつ上記電装
品基板（２）の正面を覆う保護カバー（13）に上記通気
ダクト（4a）に気密に連通させた通気穴（13a）を形成
して、この通気穴（13a）と通気ダクト（4a）を通る通
気流を上記保護カバー（13）と正面板（３）および天井
カバー（４）から成る電装品基板（２）の収納室（Ａ）
と隔絶している。

［作 用］ この発明の場合の収納箱本体内への通気は保護カバー
に設けた通気穴と、天井カバーに設けた通気ダクトを通
って電装品基板の収納室と関係なく行なわれるので、電
装品基板の表面に塵を付着させることなく収納箱本体内
部で発生した熱を外部に放出できる。

［実施例］ 以下この発明の一実施例について説明する。すなわち
第１図および第２図において従来のものと同一または相
当個所には同一符号を付してその重複説明は省略するこ
とにするが、図中の（3a）は収納箱本体（１）における
正面板（３）の上縁部に設けた切欠き部、（3b）はその
側方に一連に形成させた内部配線（11）の引込み用切欠
き部、（4a）は収納箱本体（１）の頂部開口を覆う天井
カバー（４）の下面に一体に形成された通気ダクトで、
天井カバー（４）の装着状態でこの通気ダクト（4a）が
上記正面板（３）の切欠き部（3a）に上方から気密に装
着されるようになっている。（13）は正面板（３）の前
面に重合固定された電装品基板（２）の正面を覆うよう
にこの正面板（３）の前方に上記収納箱本体（１）の底
板（５）、両側板（６）（７）及び上記天井カバー
（４）に重合装着された保護カバーで、上記通気ダクト
（4a）に気密に連通された通気穴（13a）を上部に有
し、かつこれらを通る通気流と隔絶された上記電装品基
板（２）の収納室（Ａ）を上記正面板（３）と天井カバ
ー（４）との間に形成している点に特徴を有するもので
ある。

要約すればこの発明における電装品基板（２）は保護
カバー（13）と天井カバー（４）および正面板（３）と
で囲まれた収納室（Ａ）内にあるため外部からの塵の侵
入がなく、また収納箱本体（１）内で発生した熱は保護
カバー（13）の通気穴（13a）から天井カバー（４）の
通気ダクト（4a）を通る通気流により後部の開放部（1
4）から外部へ放出されることになる。

［発明の効果］ この発明の電気装備品収納装置は以上のように構成さ
れているので、電装品基板は完全に保護カバーで保護さ
れると共に、その表面に塵が堆積することがなく、また
内装の電気部品から発生した熱は通気ダクトから直接入
った通気流によって収納箱本体外に確実に放出されると
いう効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の電気装備品収納装置の分解斜視図、
第２図はその要部を断面で示した組立要領図、第３図は
従来の電気装備品収納装置の分解斜視図、第４図、第５
図および第６図は従来の電気装備品収納装置の前面に保
護カバーを取付けた状態および取付け途中の状態の垂直
断面図である。 なお図中（１）は収納箱本体、（２）は電装品基板、
（３）は正面板、（3a）は切欠き部、（４）は天井カバ
ー、（4a）は通気ダクト、（13）は保護カバー、（13
a）は通気穴、（Ａ）は収納室である。 その他図中同一符号は同一または相当部分を示すものと
する。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電装品基板をその前面に重合固定させた収
   納箱本体における正面板の上縁部に切欠き部を設け、上
   記収納箱本体の頂部開口を覆う天井カバーの下面に形成
   した通気ダクトを上記切欠き部に気密に挿入させると共
   に、この通気ダクトに気密に連通する通気穴を有し、上
   記電装品基板の正面を覆うよう上記正面板の前方に装着
   されたこの電装品基板の保護カバーと、上記天井カバー
   および正面板とで上記通気穴から通気ダクトを通る上記
   収納箱本体内への通気流と隔絶された上記電装品基板の
   収納室を形成させたことを特徴とする電気装備品収納装
   置。