JP2507819Y2 - 定流量弁 - Google Patents

定流量弁

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JP2507819Y2
JP2507819Y2 JP7158592U JP7158592U JP2507819Y2 JP 2507819 Y2 JP2507819 Y2 JP 2507819Y2 JP 7158592 U JP7158592 U JP 7158592U JP 7158592 U JP7158592 U JP 7158592U JP 2507819 Y2 JP2507819 Y2 JP 2507819Y2
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water
cylinder
piston valve
piston
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源昭 広田
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Shimizu Alloy Manufacturing Co Ltd
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Shimizu Alloy Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は上水道などに用いられ
る定流量弁の改良に係り、特に大流量用の大形弁に適す
る定流量弁に関する。
【0002】
【従来の技術】定流量弁は、1次側と2次側との圧力差
に変動が生じても、弁の通過流量を常に一定に保つよう
に作用する弁である。このような定流量弁は従来既に公
知であり、種々の形態のものが開発されている。本考案
者も既に、弁内での死に水の発生がなく、基準流量の調
節設定が容易な定流量弁を提案(実願平3−92398
号)している。
【0003】この本考案者の提案した定流量弁の構造
は、弁箱の内部にシリンダを固設し、このシリンダ内に
摺動自在なピストン弁体を設け、シリンダの内室と弁流
入口とを通水連結し、シリンダの内室と外室との圧力差
によって移動するピストン弁体により弁機構部を開閉し
て流量を一定に保つようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記既提案
の定流量弁では、大流量用の大形の弁の場合に問題が出
る。即ち、この定流量弁では、流入口から入った水は、
弁内中央にシリンダが位置する為、一旦広がってシリン
ダの外側を通って流れ、弁機構部で再び合流した上で、
流出口から流れ出る。この為、弁機構部で合流の際、流
量が大きいと、その流れによってピストン弁体が吸い込
まれて移動する現象が生じ、定流量調節作用が乱される
のである。
【0005】更に、既提案の定流量弁では、ピストン弁
体が中空で、この中空部を通ってシリンダ内室の水が入
れ替わるようになっているが、大形の弁では、この中空
部が必要以上に大きくなり、形状的な無駄が存する。
【0006】本考案は以上の点に鑑み、大流量用のもの
でも定流量調節機能が正確で、かつ、弁全体を小形にで
きる定流量弁を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の定流量弁の技術
的手段は、弁箱と、弁箱内の前部に設けられた流量調節
弁と、弁箱内の中央部に設けられた中仕切と、弁箱内壁
に固着されたシリンダと、中仕切の中央を貫通する摺動
自在なピストン弁体と、弁箱内の後部に固定された弁座
部材とからなり、ピストン弁体は円筒状で、内部が流水
路となり、またピストン弁体の胴壁にはフランジ部が固
着され、このフランジ部の外縁はシリンダの内壁に摺動
自在に接触しており、シリンダの前端面は中仕切で遮蔽
されて、フランジ部との間にシリンダ内室が形成され、
このシリンダ内室と弁箱の流入口とは通水連結され、ピ
ストン弁体の胴壁には通水孔が設けられていて、ピスト
ン弁体内の流水路とシリンダ外室とは通水連結され、ピ
ストン弁体には前方に付勢するバネが取付けられてお
り、弁座部材の内部にピストン弁体の後端が摺動自在に
嵌入し、弁座部材の側壁には流水孔が形成されていて、
ピストン弁体の位置により流水孔の開口量が変動するよ
うになっていることにある。
【0008】
【作用】本考案の定流量弁では、流入口から入った水は
流量調節弁を通り、ピストン弁体内の流水路を経て、弁
座部材の流水孔を通り、更に弁座部材と弁箱との間の流
水路を経て、弁箱後端の流出口へと流れる。この流水の
際、流量調節弁の位置及び流水孔の位置で絞り抵抗を受
ける。
【0009】シリンダ内室は流入口と通水連結されてい
るので、シリンダ内室の水圧は流入水圧(1次側水圧)
と同じで、高圧である。他方、シリンダ外室はピストン
弁体内の流水路と通水連結され、ここの水圧は流量調節
弁で絞り抵抗を受けた分だけ低い。従って、ピストン弁
体のフランジ部の両面では水圧差があるが、外室側には
バネ圧が作用しているので、これらの力が釣り合う位置
にピストン弁体が自動的に移動する。
【0010】ピストン弁体の後端は弁座部材に嵌入して
いるので、弁座部材の側壁に設けられた流水孔の実質開
口量はピストン弁体の後端の位置により変動する。ピス
トン弁体が前方に移動すると、開口量が増加し、後方に
移動すると、開口量が減少する。
【0011】流入水圧が一定の場合には、ピストン弁体
はその水圧に対応した位置でほぼ静止状態を保つ。流入
水圧に変動が生じた場合は、シリンダ内室の水圧も変動
するので、両面の力の釣り合い関係が破れ、ピストン弁
体は新たな釣り合い点に移動し、弁座部材の流水孔の開
口量が変わる。このようにして、流入水圧の変動に応じ
て開口量を自動調節し、流量を常に一定に保つのであ
る。
【0012】
【実施例】本考案の定流量弁の実施例を図面について説
明する。弁箱1は前部2と後部3との2分割構造であ
り、中仕切4を間に挟み込んだ状態で固定されている。
なお、前部2と中仕切4とは、後部3に対してそれぞれ
別個にボルト止めされている。
【0013】弁箱前部2には前フランジ部材5がボルト
止めされ、この前フランジ部材5には流量調節弁6が組
込まれている。流量調節弁6はボールバルブ形式であ
り、弁軸を外部から回動させると、弁が開閉する。流量
調節弁6の上部には指示針7が付いていて、弁開度を外
部から知ることができる。また、前フランジ部材5には
通水パイプ8用の接続口9が設けられている。
【0014】ピストン弁体10は中仕切4の中央部を貫
通し、軸線方向に摺動自在である。ピストン弁体10は
円筒状で、内部は流水路11となる。ピストン弁体10
の外周面にはフランジ部12が設けられていて、このフ
ランジ部12の外周縁は、弁箱後部3の内壁面に固着さ
れたシリンダ13と摺動自在、且つ水密に接触してい
る。
【0015】シリンダ13の前方端面は中仕切4によっ
て遮蔽されていて、中仕切4とフランジ部12の間の空
間がシリンダ内室14となる。他方、シリンダ13の後
方端面は開放されていて、フランジ部12の後方の空間
はシリンダ外室15となる。
【0016】弁箱後部3には通水パイプ8用の接続口1
6が設けられていて、この接続口16はシリンダ内室1
4に開口している。また、ピストン弁体10の胴面には
通水孔17が設けられていて、流水路11とシリンダ外
室15とは連通状態にある。更にピストン弁体10には
コイルバネ18が作用しており、ピストン弁体10は常
に前方へ移動せんとする力、即ち、開弁方向の力を受け
ている。
【0017】19はキャップ状の弁座部材であり、弁箱
後部3に固着されている。弁座部材9の内部にはピスト
ン弁体10の後端が摺動自在に嵌入している。また弁座
部材19の胴壁には流水孔20が設けられている。そし
て、この流水孔20は、ピストン弁体10の位置移動に
よって、全閉から全開まで実質開口量が変動する。
【0018】次に前記定流量弁の作動について説明す
る。配水管(図示せず)によって送られてきた水は、前
フランジ部材5の流入口21から流れ込む。ここでの水
圧をP1とする。水は流量調節弁6の方へと流れるが、
一部の水は、側面の接続口9から通水パイプ8を通り、
接続口16を経て、シリンダ内室14に導かれる。従っ
て、シリンダ内室14は1次側と連通関係にあり、シリ
ンダ内室14の水圧はP1である。
【0019】流量調節弁6では、使用状況に応じた基準
流量を設定する。この調節弁6はボールバルブ形式であ
るので、弁の開度と、流量とがよく比例し、流量調節を
外部から正確に行うことができる。また、弁の開度、即
ち流量は指示針7によって知ることができる。
【0020】流量調節弁6を通過した水は、弁通過時に
絞り抵抗を受けて減圧し、その水圧はP2になる。即ち
P2<P1である。その後、この水はピストン弁体10
内の流水路11を通って弁座部材19の方へ流れる。こ
の際、一部の水は通水孔17を通ってシリンダ外室15
に流れ込む。従って、シリンダ外室15の水圧はP2で
ある。
【0021】以上の如く、シリンダ内室14の水圧はP
1で、シリンダ外室15の水圧はP2であるから、これ
らの水圧がフランジ部12の両面に作用している。P1
>P2で、両面の水圧には差があるが、他方、フランジ
部12の外面にはバネの押圧力が作用しているので、両
面の力が釣り合う位置にピストン弁体10が移動し、そ
の位置でほぼ静止状態を保つ。この際のピストン弁体1
0の位置に応じて、流水孔20の開口量が定まる。そし
て、この開口部分を通って水が流出し、更に、この水は
弁箱後部3の内壁と、弁座部材19の外壁との間の流水
路22を通って流出口23から流れ出る。なお、流水孔
20を通過する際に、絞り抵抗を受けるので、流出口2
3での水圧はP3であり、P3<P2である。
【0022】ところで、もし流入圧P1が常に一定であ
るとすると、ピストン弁体10は静止したままであり、
流出圧P3も一定となり、一定の流量で水が流れる。し
かし、実際の使用状態では、種々の原因により流入圧P
1に変動が生ずる。前記定流量弁ではP1に変動がある
と、これに連動してシリンダ内室15の水圧が高低変化
し、更にこれに伴ってピストン弁体10が新たな釣合い
位置に移動し、流水孔20の開口量が変化して、弁が自
動的に開閉調節される。即ち、P1が下がると弁を開
き、反対にP1が上がると弁を絞って、通過流量を、水
圧の変動にかかわらず、常に一定に調節するのである。
【0023】なお、本考案の定流量弁に於いて、弁箱
1、ピストン弁体10、弁座部材19などの詳細な形状
や構造は、前記実施例に限定されるものではなく、実用
新案登録請求の範囲に記載した範囲内で自由に設計変更
可能である。
【0024】
【考案の効果】本考案の定流量弁では、1次側の水圧変
動に伴って、ピストン弁体が自動的に移動し、高圧変動
の場合は弁開度を絞り、低圧変動の場合は弁開度を大に
して、通過流量を常に一定に保つ。また水はピストン弁
体の内部を流れるので、弁内部に無駄なスペースが無
く、弁全体の形状を小型化できる。更に、弁座部材の流
水孔は側面に設けられていて、ピストン弁体の内部を流
れてきた水を側方へと導くので、流れに伴う弁体吸い込
み現象が発生せず、ピストン弁体の位置の安定を図るこ
とができ、定流量調節作動が正確になる。特に、この点
は大流量用の大形弁の場合に有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の定流量弁の実施例の断面図。
【図2】平面図。
【図3】左側面図。
【符号の説明】
1 弁箱 2 弁箱前部 3 弁箱後部 4 中仕切 5 前フランジ部材 6 流量調節弁 8 通水パイプ 9 パイプ接続口 10 ピストン弁体 11 流水路 12 フランジ部 13 シリンダ 14 シリンダ内室 15 シリンダ外室 16 パイプ接続口 17 通水孔 18 バネ 19 弁座部材 20 流水孔 21 流入口 22 流水路 23 流出口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱と、弁箱内の前部に設けられた流量
    調節弁と、弁箱内の中央部に設けられた中仕切と、弁箱
    内壁に固着されたシリンダと、中仕切の中央を貫通する
    摺動自在なピストン弁体と、弁箱内の後部に固定された
    弁座部材とからなり、ピストン弁体は円筒状で、内部が
    流水路となり、またピストン弁体の胴壁にはフランジ部
    が固着され、このフランジ部の外縁はシリンダの内壁に
    摺動自在に接触しており、シリンダの前端面は中仕切で
    遮蔽されて、フランジ部との間にシリンダ内室が形成さ
    れ、このシリンダ内室と弁箱の流入口とは通水連結さ
    れ、ピストン弁体の胴壁には通水孔が設けられていて、
    ピストン弁体内の流水路とシリンダ外室とは通水連結さ
    れ、ピストン弁体には前方に付勢するバネが取付けられ
    ており、弁座部材の内部にピストン弁体の後端が摺動自
    在に嵌入し、弁座部材の側壁には流水孔が形成されてい
    て、ピストン弁体の位置により流水孔の開口量が変動す
    るようになっている定流量弁。
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JP4547648B2 (ja) * 2000-06-05 2010-09-22 小熊機械株式会社 弁装置
EP2772818B1 (en) * 2013-02-28 2016-01-06 IMI Hydronic Engineering International SA Pressure independent control and balancing valves
JP7108518B2 (ja) * 2018-10-31 2022-07-28 ニッタン株式会社 負圧湿式予作動スプリンクラー設備における流量制御弁

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