JP2507703B2

JP2507703B2 - 枚葉紙を加速させるための方法及び装置

Info

Publication number: JP2507703B2
Application number: JP59026202A
Authority: JP
Inventors: ハンス−ベルンハルト・ボルツア−シユ−ネマン
Original assignee: Koenig and Bauer AG
Current assignee: Koenig and Bauer AG
Priority date: 1983-02-16
Filing date: 1984-02-16
Publication date: 1996-06-19
Anticipated expiration: 2011-06-19
Also published as: DE3305219C2; JPS59158262A; DE3305219A1

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、うろこ状に送られて来る枚葉紙の前縁部及
び側縁部を整列させ、枚葉紙供給テーブル上の静止位置
から、枚葉紙印刷機の圧胴周速度に加速させて供給する
ための方法並びにこの方法を実施するための装置に関す
る。

［従来の技術］このような形式のもので、ドイツ連邦共和国特許第23
30484号明細書記載による公知の装置においては、フロ
ントゲージ及びサイドゲージにあらかじめ整列された枚
葉紙をやや加速させてつかみ胴のメインフロントゲージ
に供給するために、紙差しテーブルの下方に配置され周
期的に停止し、次いで加速される吸込ローラが使用され
ている。この吸込ローラは軸方向で移動可能であって、
これによって、側縁整列に基づいて枚葉紙を側方にずら
すことが可能である。

このような形式の枚葉紙供給は、約50×70cmの小さい
寸法の枚葉紙においては18,000枚／時の速度までは非常
に良好に作業するが、大きい寸法の枚葉紙のための、相
応に大きい直径寸法の胴を備えひいては制限された高い
周速度を有する機械においては枚葉紙のための吸込み空
気を供給するのは困難である。特に、滑らかで重い紙又
は厚紙においては吸込供給装置と枚葉紙との間でスリッ
プが生じ、このスリップは枚葉紙供給速度が高くなるに
連れて次第に大きくなって枚葉紙がメインフロントゲー
ジを備えたつかみ胴に供給されるタイミングが遅くなる
ので枚葉紙の整列が正しく行われなくなってしまう危険
がある。このような理由から、50×70cm寸法の枚葉紙を
20,000枚／時以上の高速度で供給するのは困難である。

ドイツ連邦共和国特許第617107号公報によれば、枚葉
紙輪転印刷機用の２段階式の枚葉紙加速装置が公知であ
る。この公知の枚葉紙加速装置においては、枚葉紙は枚
葉紙供給テーブル（紙差しテーブル）上で前縁部及び両
側縁部が整列され、次いで第１の枚葉紙供給手段によっ
て静止位置から中間速度に加速され、次いで中間速度で
循環運動する第２の枚葉紙供給手段のグリッパによって
掴まえられて、圧胴の周速度と同じか、これより大きい
か又は小さい速度に選択的に加速されるようになってい
る。第１及び／又は第２の枚葉紙供給手段には、枚葉紙
の前縁部又は側縁部を整列させるための整列手段が設け
られている。次いで第２の枚葉紙供給手段によって枚葉
紙は圧胴のグリッパに引き渡されるようになっている。
このような２段階式の枚葉紙加速によって、当該部分の
大きい加速力及び摩耗が避けられるようになっている。

ドイツ連邦共和国特許出願公開第2046602号明細書に
よれば、印刷機において、サイドゲージを備えていない
１つの枚葉紙加速装置を有する、枚葉紙を供給及び整列
させるための装置が開示されている。この公知の装置に
おいてはサイドゲージの代わりに電子測定ヘッドが設け
られている。この測定ヘッドは、目標値に対する各枚葉
紙側縁のずれを測定して、調節部材を介して、枚葉紙を
有する前つかみドラム又は中間つかみのドラムの相応の
軸方向ずれを調節するようになっている。

［発明が解決しようとする課題］本発明の課題は、枚葉紙輪転印刷機において、比較的
大きいサイズの枚葉紙（＞50cm×70cm）でも比較的高速
で（15000枚／時及びそれ以上）供給することができる
ような方法及びこの方法を実施するための装置を提供す
ることである。

［課題を解決するための手段］この課題を解決した本発明の方法の手段によれば、第
１の枚葉紙加速装置によって、供給しようとする枚葉紙
を第１のグリッパ装置でつかまえて静止状態から圧胴の
部分周速度、即ち圧胴周速度以下の速度に加速させ、次
いで枚葉紙を第２の枚葉紙加速装置のグリッパ装置によ
ってつかまえて、この第２の枚葉紙加速装置によって第
１の枚葉紙加速装置の周速度から圧胴周速度と同じかま
たはこれよりも高い速度に加速させる方法において、第
２の枚葉紙加速装置での枚葉紙の加速段階中に、該第２
の枚葉紙加速装置の軸方向で枚葉紙を所定の距離だけず
らすようにした。

また前記課題を解決した本発明の装置の手段によれ
ば、枚葉紙供給テーブルと、フロントゲージと、グリッ
パ装置を備えた第１の枚葉紙加速装置と、一列のグリッ
パを備えた整列ドラムと協働する第２の枚葉紙加速装置
とが設けられており、前記第１の枚葉紙加速装置は、静
止状態から圧胴の部分周速度に駆動可能であって、前記
第２の枚葉紙加速装置は、前記圧胴の部分周速度から圧
胴周速度と同じか又はこれよりも高い速度に駆動可能と
なっている形式のものにおいて、第２の枚葉紙加速装置
が、枚葉紙の供給運動の間に軸方向に移動可能に構成さ
れている。

［効果］本発明による方法及び装置によって得られた利点は、
大きい寸法の枚葉紙、重い紙及び厚紙においても、15,0
00枚／時以上の製造速度が得られるという点にある。ま
た、機械の最高速度においても枚葉紙の前縁部がドラム
のフロントゲージに遅れて供給されるようなことは避け
られる。搬送手段と加速させるのが困難な枚葉紙との間
のスリップは一定限度内に維持されるので、フロントゲ
ージと加速させようとする枚葉紙との間の速度差が小さ
く維持され、枚葉紙をフロントゲージに向かって良好に
引き渡すことができる。しかも本発明によれば、種々異
なる寸法の枚葉紙を処理するための枚葉紙輪転印刷機の
ためのすべての問題となる枚葉紙供給部材、例えばフロ
ントゲージ、吸込みローラ、吸込みローラ伝動装置その
他を合理化のためにそのまま使用することが可能であ
る。枚葉紙の差し込み作業は、第１の加速段階で常に同
一の最大速度例えば2.8m/秒（例えば版胴の直径が180mm
である場合に18,000枚／時に相当する。）で行なうこと
ができる。大きい寸法の枚葉紙を処理する場合に印刷機
が例えば直径300mmの版胴を備えている場合は、第２の
加速段階で速度が直径180mmの版胴の周速度から直径300
mmの版胴の周速度に加速される。つまり、5/3倍又は4.7
m/秒に加速される。第２の加速段階は、枚葉紙が吸込み
ローラによって圧胴若しくはこの圧胴の速度レベルにあ
るフロントゲージ及びグリッパに直接引き渡されないと
いう利点を提供する。

本発明は、最大機械速度時においても、つかみ胴に引
き渡すための第１の加速段階のためにスリップ限界内で
確実な吸込みローラ供給を行ない、次いで枚葉紙を第２
の加速段階で圧胴のより高い周速度に加速させるという
考え方に基づいている。この第２の加速段階のためにド
ラムが用いられている。このドラムは整列ドラムとし
て、公知形式で枚葉紙を引き渡すためのカバーゲージ作
用を有するグリッパとフロントゲージとを備えている。
整列ドラムは可変な速度で周期的に回転する。整列ドラ
ムは、各枚葉紙がそのフロントゲージに達する際には遅
い速度であって、約半回転して枚葉紙を引き渡す際には
より高速の圧胴周速度に加速される。圧胴の回転方向に
応じて整列ドラムはその高速の回転範囲で枚葉紙を圧胴
に直接引き渡すか又は介在された引き渡し胴に引き渡
す。引き渡し胴が介在されている場合は、この引き渡し
胴が第２の加速段階作用を行うのに対して、整列ドラム
はより遅い速度で一定に回転する。整列ドラムを第２の
加速ドラムとして使用すると有利である。それというの
はこのようにすると整列ドラムがより大きい直径を有す
ることになり、厚紙を加工するのに好都合だからであ
る。

［実施例］次に図面に示した実施例について本発明の構成を具体
的に説明する。

第１図において、うろこ状に供給された枚葉紙１は枚
葉紙供給テーブル２（紙差しテーブル）から補助フロン
トゲージ３及び引き込みガイド４として構成されたサイ
ドゲージにもたらされる。供給された枚葉紙は、補助フ
ロントゲージ３でまず前以て整列され、次いで静止状態
で吸込み空気によって掴まえられ、次いで次第に加速さ
れて、各枚葉紙の前縁部がメインフロントゲージ８で最
終的に整列されるようになっている。つまり、枚葉紙供
給テーブル２の下側には円筒形状の回転する一組の吸込
みローラ５（第１の枚葉紙加速装置）が設けられてい
る。このそれぞれの吸込みローラ５は、補助フロントゲ
ージ３及び引き込みガイド４に向かって供給された枚葉
紙を静止状態で吸込み空気によって掴まえ次いでこの枚
葉紙を次第に加速する。次いで各枚葉紙前縁部は、整列
ドラム７のグリッパ６の下方に押しやられて、この時点
で枚葉紙の供給速度は整列ドラム７の回転速度よりも大
であるのでメインフロントゲージ８に突き当てられてこ
こで整列させられる。次いでグリッパ６が閉じられる。
この枚葉紙整列作業段階において、整列ドラム７は遅い
速度Vmin.で回転する。それというのは、この整列ドラ
ム７に対して偏心的にずらして配置された平歯車18の、
溝を備えた回転する連結棒21の最も小さい半径内につな
ぎリンクブロック22が配置されているからである。整列
ドラム７が約半回転すると、範囲Ｓでグリッパ12に枚葉
紙を引き渡すための引き渡しドラム11の周速度Vmax.
（＝圧胴13の周速度）が得られる。引き渡しドラム11は
枚葉紙１を後で圧胴13に引き渡す。ここで本来の印刷工
程が開始される。しかしながら、引き渡し胴11を、あら
かじめゴム胴と版胴とによって場合によっては行なわれ
る裏面印刷のための圧胴として構成してもよい。

第２図は、例えばそれぞれ250mmの間隔を保ってうろ
こ状に配置された長さ720mmの枚葉紙の、本発明によっ
て可能な紙差し時間比をグラフで表わしたものである。
縦軸（縦座標）は補助フロントゲージ３を0mmとした枚
葉紙搬送距離を示し、横軸（横座標）は枚葉紙の時間角
度を示している。この場合に、時間角度とは、枚葉紙毎
に正確に360°回転する胴（例えば引き渡しドラム１）
の回転角度に相当する。速度とは無関係の変数のことで
あり、この時間角度に、印刷機のすべての切換及び運動
過程が関連づけられている。そして計算開始のための開
始点つまり０°として、補助フロントゲージ３で前以て
整列された第12の枚葉紙の運動開始時点が選択されてい
る。それゆえ、第２の枚葉紙運動開始時点は、時間角度
にして360°となり、この時間角度360°が枚葉紙の供給
運動の１周期に相当することになる。第１加速段階は、
枚葉紙の供給運動（＝加速軸線）の時間角度が140°経
過して枚葉紙紙前縁部が整列ドラム７のメインフロント
ゲージ８に突き当たって終了する。第２加速段階は整列
ドラム７上で140°〜320°の時間角度で行なわれる。長
さ720 mmの枚葉紙１の後端部は、後続の枚葉紙の始動段階に約
40°だけ重なるので、吸込みローラ５による枚葉紙供給
及び補助フロントゲージ３における枚葉紙前縁部整列は
紙差しテーブル２の下方から行なう必要がある（ドイツ
連邦共和国特許第2330484号明細書参照）。このため
に、補助フロントゲージ３の手前からマイナス150mmに
配置された引き込みガイド４（側縁引張り装置）は走行
する枚葉紙１によって常におおわれており特別な処置を
講ずる必要がある。引き込みガイド４は、枚葉紙に対し
て下方から作用する公知の吸込み式引き込みガイドとし
て構成されるか、あるいはまた、引き込みガイド４に作
業空間を与えるために、走行する枚葉紙１を公知の形式
で側方にずらされるようになっている。このように枚葉
紙１を側方でずらすことは、枚葉紙供給時に吸込みロー
ラ５又は整列ドラム７、あるいはこの吸込みローラ５と
整列ドラムとを一緒に側方へやや（例えば25mm）ずらす
ことによって行われる。引き込み過程中に引き込みガイ
ド４に次の次に続く枚葉紙が達することがないように、
枚葉紙のうろこ状に配置間隔は250mmに選定されてい
る。うろこ状に配置された枚葉紙の供給速度を減速する
ことによって（破線で示されている）、補助フロントゲ
ージ３への枚葉紙の突き当たり速度は減速されて、整列
時間は延長される。

第３図に示した、紙差し時間比の、第２図に対する変
化実施例のグラフにおいて、うろこ状に配置された各枚
葉紙間の非常に狭い間隔は例えば150mmである。この間
隔は、補助フロントゲージ３におけるはね返りの危険性
が減少されるので最高速度で枚葉紙を供給するために特
に都合がよい。この第３図の実施例では、引き込みガイ
ド４は、本発明による２段階の枚葉紙加速方法を用いた
場合、通過する枚葉紙によって及び後続の枚葉紙によっ
て妨げられる。

この場合の解決策は、通過する枚葉紙１を、第２図の
実施例に関連してやや（25mm）ずらしかつ上方から作用
する吸込み式の引き込みガイド４を使用する点にある。
この場合枚葉紙のずらし作業は、第１又は第２の加速段
階で、あるいは両方の加速段階で枚葉紙供給部材を周期
的に側方へずらすことによって行われる。

従来形式の引き込みガイド又は吸込み式の引き込みガ
イドをまったく省略するべき場合は、第１段階で吸込み
空気式供給装置を備えた本発明による２段階式の枚葉紙
加速方法を用いてもよい。この場合は、電子式の測定ヘ
ッドによって、各枚葉紙１は補助フロントゲージ３に接
触した時に記録されかつ記憶される。次いで、枚葉紙１
は圧胴13のグリッパに引き渡される前に、吸込みローラ
５及び（又は）整列ドラム７を電子式の又は液圧式の媒
体によって軸方向で移動させることによって所定の目標
値だけ側方にややずらされる。この周期的に制御される
側方移動運動は、吸込みローラ５の軸又は整列ドラム７
（ドイツ連邦共和国特許出願公告第2046602号明細書参
照）の軸において軸方向で行なわれるか、あるいは、整
列ドラム７で軸方向に可動な、メインフロントゲージ８
を備えたグリッパ６で行なわれる。

第４図には、可変な速度で回転する整列ドラム７のため
の伝動装置の一実施例が示されている。

吸込みローラ５を駆動させるために、公知の静止伝動
装置（例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第2160995
号明細書参照）が設けられている。

吸込みローラ及び整列ドラム７を側方へ（軸方向で）
移動させるための装置は、例えばドイツ連邦共和国特許
第2330484号明細書若しくはイギリス国特許第727967号
明細書に記載されている。しかしながら、特に枚葉紙の
側縁部の位置を測定するための測定装置を使用する場合
には、整列ドラム７若しくはそのグリッパ６、及び対抗
部材を備えたメインフロントゲージ８を移動させるため
の、例えばスッテプモータ又は油圧式のサーボ弁を使用
してもよい。

整列ドラム７を駆動するために例えばスライダクラン
ク連鎖の伝動装置が設けられている。（回転する２重ク
ランク伝動装置、非円形の車又はこれと類似のものを備
えた伝動装置を使用してもよい。）引き渡しドラム11の平歯車16は、主駆動装置によって
回転駆動させられる平歯車17及び、側フレームに固定さ
れたジャーナル20（ピン拡張部）に支承された平歯車18
にかみ合っている。平歯車18の外側にはこの平歯車18の
半径「ｒ」に対して平行に直線的に延びる連結棒21が固
定されている。連結棒21の溝内にはクランク23のつなぎ
リンクブロック22が延びている。クランク23は整列ドラ
ム７のシリンダピン24に取りつけられている。このシリ
ンダピン24はフレーム固定されたジャーナル20の孔内で
軸受けされている。これらの平歯車18、連結棒21、つな
ぎリングブロック22、クランク23及びシリンダピン24に
よって、第２の枚葉紙加速装置が構成されている。整列
ドラム７及び平歯車18の回転軸線は鉛直方向で互いに上
下に位置していて間隔ａを保って配置されている。前記
形式のスライダクランク連鎖の伝動装置によって、整列
ドラム７を低い周速度Vmin.（吸込みローラ５の最大周
速度に相当する）から、引き渡しドラム11若しくは圧胴
13の周速度に相当する最大周速度Vmax.に加速すること
ができる。この加速作業は引き渡しドラム11の回転角の
一方の180°内で行なわれる。他方の180°内では、引き
渡しドラム11の周速度が吸込みローラ５の最大周速度
（若しくはこれよりやや低い速度）に減速される。

整列ドラム７を正確に規定された距離だけ側方へ移動
させるために、第２のシリンダピン25にクランク円板26
が設けられている。整列ドラム７の側方移動方向を公知
の装置によって選択的に逆転させること（すなわち整列
ドラム７の側方移動の位相を180°ずらすこと）も可能
である。

もちろん整列ドラム７には多数の列のグリップ及びフ
ロントゲージを設けることができる。この場合は、枚葉
紙引き取り箇所及び引き渡し箇所で整列ドラム７の遅い
周速度及び早い周速度の範囲を、整列ドラム７の外周面
で互いにほぼ正反対の位置ではなく、つまり非対称の位
置に配置することも可能である。この場合は、伝動装置
はこれに応じて合わせられる。

メインフロントゲージ８にカバーゲージを設けると有
利である。また、グリッパ６自体をカバーゲージとして
用いることも可能である（例えばドイツ連邦共和国特許
出願公開第2744925号明細書参照）。また、枚葉紙差し
込み過程時に枚葉紙の最終位置調整を行なう前に、メイ
ンフロントゲージ８を整列ドラム７の外周で所定の行程
分だけ上下方向で自動的に調整（高さ調節）するための
装置を設けてもよい。このような装置は、ドイツ連邦共
和国特許第2613174号明細書により公知である。

整列ドラム７におけるメインフロントゲージ８はドラ
ム周方向で正確に微調整可能である。

もちろん整列ドラム７を駆動させるための伝動装置の
かわりに、通常形式のステップモータを使用することも
可能である。

前記吸込みローラ５のかわりに、その他の形式のプッ
シュ式供給装置、例えば枚葉紙に下方から作用する、吸
込箱上を走行する吸込み式のベルト（ドイツ連邦共和国
特許第2313150号明細書参照）、同じく枚葉紙に下方か
ら作用する往復運動式の吸込みスライダ（イギリス国特
許第685037号明細書参照）、あるいは駆動された緊締ロ
ーラ対（例えばアメリカ合衆国特許第2984482号明細書
参照）などを使用することも可能である。

また、第１の枚葉紙加速装置としてスイング運動する
グリッパ（例えば、イギリス国特許第685037号明細書参
照）を使用することもできる。

種々異なる速度において、枚葉紙１と吸込み負荷を加
える枚葉紙供給装置、例えば吸込みローラ５、吸込みベ
ルト、吸込みスライダとの間の種々異なるスリップ作用
に影響を与えるために、枚葉紙供給装置の駆動伝動装置
は運転中に段階状態を調節するための装置を有してい
る。これによって、枚葉紙がメインフロントゲージ８に
突き当たる時点を紙差し作業中に最適に調節することが
可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による、枚葉紙に加速を加えるための装
置の一実施例の概略的な側面図、第２図は紙差し時間を
グラフにした図、第３図はうろこ状に配置された枚葉紙
の各間隔を短く取った場合の紙差し時間をグラフにした
図、第４図は整列ドラムを駆動するための伝動装置の概
略的な側面図及び正面図である。１…枚葉紙、２…枚葉紙供給テーブル、３…補助フロン
トゲージ、４…引き込みガイド、５…吸込みローラ、６
…グリッパ、７…整列ドラム、８…メインフロントゲー
ジ、11…引き渡しドラム、12…グリッパ、13…圧胴、14
…ゴム胴、16,17,18…平歯車、20…ジャーナル、21…連
結棒、22…つなぎリンクブロック、23…クランク、24,2
5…シリンダピン、26…クランク円板、27,28…ガイドロ
ーラ、ｒ…半径、ａ…間隔、Ｓ…範囲

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特公昭47−2365（ＪＰ，Ｂ１) 特公昭32−3609（ＪＰ，Ｂ１) 特公昭34−3016（ＪＰ，Ｂ１) 特公昭34−7164（ＪＰ，Ｂ１)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】うろこ状に送られて来る枚葉紙の前縁部及
び側縁部を整列させ、枚葉紙供給テーブル上の静止位置
から、枚葉紙印刷機の圧胴周速度に加速させて供給する
ための方法であって、供給しようとする枚葉紙を、第１
の枚葉紙加速装置のグリッパ装置でつかまえて静止状態
から圧胴の部分周速度に加速させ、次いで枚葉紙を第２
の枚葉紙加速装置のグリッパ装置によってつかまえて、
第１の枚葉紙加速装置によって達成された前記圧胴の部
分周速度から圧胴周速度と同じかまたはこれよりも高い
速度に前記第２の枚葉紙加速装置によって加速させる方
法において、第２の枚葉紙加速装置（18,21,22,23,24）での枚葉紙の
加速段階中に、該第２の枚葉紙加速装置の軸方向で枚葉
紙（１）を所定の距離だけずらすことを特徴とする、枚
葉紙を整列及び加速させて圧胴に供給するための方法。
【請求項２】枚葉紙（１）を第２の枚葉紙加速装置の軸
方向でずらす距離を一定にする、許請求の範囲第１項記
載の方法。
【請求項３】枚葉紙（１）を第２の枚葉紙加速装置の軸
方向でずらす距離を可変にする、特許請求の範囲第１項
記載の方法。
【請求項４】うろこ状に送られて来る枚葉紙の前縁部及
び側縁部を整列させて、枚葉紙供給テーブル上の静止位
置から、枚葉紙印刷機の圧胴周速度に加速させて供給す
るための方法を実施するための装置であって、枚葉紙供
給テーブル（２）と、フロントゲージ（3,8）と、グリ
ッパ装置を備えた第１の枚葉紙加速装置と、一列のグリ
ッパ（６）を備えた整列ドラム（７）と協働する第２の
枚葉紙加速装置とが設けられており、前記第１の枚葉紙
加速装置は、静止状態から圧胴（13）の部分周速度に駆
動可能であって、前記第２の枚葉紙加速装置は、前記圧
胴の部分周速度から圧胴周速度と同じか又はこれよりも
高い速度に駆動可能となっている形式のものにおいて、第２の枚葉紙加速装置（18,21,22,23,24）が、枚葉紙の
供給運動の間に軸方向に移動可能に構成されていること
を特徴とする、枚葉紙を整列及び加速させて圧胴に供給
するための装置。
【請求項５】整列ドラム（７）の外周部に設けられたグ
リッパ（６）の列が、枚葉紙の供給運動の間に一定の距
離だけ軸方向に移動可能に配置されている、特許請求の
範囲第４項記載の装置。
【請求項６】整列ドラム（７）の外周部に設けられたグ
リッパ（６）の列が、枚葉紙の供給運動の間に可変な距
離だけ軸方向で移動可能に配置されている、特許請求の
範囲第４項記載の装置。
【請求項７】第２の枚葉紙加速装置（18,21,22,23,24）
が、軸方向で一定の距離だけ移動可能に配置されてい
る、特許請求の範囲第４項記載の装置。
【請求項８】第２の枚葉紙加速装置（18,21,22,23,24）
が、軸方向で可変な距離だけ移動可能に配置されてい
る、特許請求の範囲第４項記載の装置。
【請求項９】第２の枚葉紙加速装置（18,21,22,23,24）
と協働する整列ドラム（７）に１列のフロントゲージ
（８）が設けられている、特許請求の範囲第４項から第
８項までのいずれか１項記載の装置。
【請求項１０】第２の枚葉紙加速装置（18,21,22,23,2
4）と協働する整列ドラム（７）に、多数の列のグリッ
パ（６）及びフロントゲージ（８）が設けられている、
特許請求の範囲第４項から第９項までのいずれか１項記
載の装置。
【請求項１１】フロントゲージ（８）が、第２の枚葉紙
加速装置（18,21,22,23,24）と協働する整列ドラム
（７）の周方向で微調整可能に配置されている、特許請
求の範囲第４項から第10項までのいずれか１項記載の装
置。
【請求項１２】第２の枚葉紙加速装置（18,21,22,23,2
4）と協働する整列ドラム（７）のグリッパ（６）が、
カバーゲージとして用いられる装置を備えており、該グ
リッパ（６）が高さ調節可能に配置されている、特許請
求の範囲第４項から第11項までのいずれか１項記載の装
置。
【請求項１３】第２の枚葉紙加速装置が、伝動装置（1
8,21,22,23,24）を備えた整列ドラム（７）として構成
されており、該伝動装置は、整列ドラム（７）の外周面
における遅い周速度（Vmin）の範囲と早い周速度（Vma
x）の範囲とが互いにほぼ正反対の位置に来るように設
計されている、特許請求の範囲第４項から第12項までの
いずれか１項記載の装置。
【請求項１４】非均一に回転する第２の枚葉紙加速装置
（18,21,22,23,24）を駆動させるための循環運動するス
ライダクランク連鎖が設けられている、特許請求の範囲
第４項から第13項までのいずれか１項記載の装置。
【請求項１５】第１の枚葉紙加速装置が吸込みローラ
（５）として構成されていて、該吸込みローラ（５）が
枚葉紙の供給運動の間に、軸方向に移動可能に配置され
ている、特許請求の範囲第４項から第14項までのいずれ
か１項記載の装置。
【請求項１６】前記第１の枚葉紙加速装置がプッシュ式
供給装置として構成されている、特許請求の範囲第４項
から第15項までのいずれか１項記載の装置。
【請求項１７】前記プッシュ式供給装置として、枚葉紙
供給テーブル（２）の下に配置された吸込みローラ
（５）が設けられている、特許請求の範囲第16項記載の
装置。
【請求項１８】前記プッシュ式供給装置として、枚葉紙
供給テーブル（２）の下に配置され吸込み空気によって
負荷された往復運動させられる吸込みスライダが設けら
れている、特許請求の範囲第16項記載の装置。
【請求項１９】前記プッシュ式供給装置として、枚葉紙
供給テーブル（２）の下に配置され吸込箱上を走行する
吸込み式のベルトが設けられている、特許請求の範囲第
16項記載の装置。
【請求項２０】前記プッシュ式供給装置として、枚葉紙
供給テーブル（２）の上下に配置された互いに協働し合
う、駆動される複数の緊締ローラが設けられている、特
許請求の範囲第16項記載の装置。
【請求項２１】第１の枚葉紙加速装置として、スイング
運動する枚葉紙グリッパが設けられている、特許請求の
範囲第16項記載の装置。
【請求項２２】側縁を整列させようとする枚葉紙（１）
に上方又は下方から作用する、引き込みガイド（４）と
して構成された側縁引っ張り装置が設けられている、特
許請求の範囲第４項記載の装置。
【請求項２３】その都度補助フロントゲージ（３）に当
てつけられる枚葉紙（１）の側縁の実際位置を検出する
ための測定装置が、枚葉紙側縁範囲に設けられている、
特許請求の範囲第４項記載の装置。