JP2507581Y2 - 回転トランスのロ―タ構造 - Google Patents

回転トランスのロ―タ構造

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JP2507581Y2
JP2507581Y2 JP1991031071U JP3107191U JP2507581Y2 JP 2507581 Y2 JP2507581 Y2 JP 2507581Y2 JP 1991031071 U JP1991031071 U JP 1991031071U JP 3107191 U JP3107191 U JP 3107191U JP 2507581 Y2 JP2507581 Y2 JP 2507581Y2
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conductive
rotor core
magnetic head
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rotor
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国次 本谷
雅和 伊藤
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富士電気化学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、VTRなどの回転ヘ
ッド装置の構成要素の一つである回転トランスに関し、
特に、ロータコアを中心とするロータ側の構造の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにVTRの一般的な回転ヘッ
ド装置では、同じ外径の上シリンダと下シリンダが同軸
に配置され、両シリンダの境界部分の上シリンダ側に磁
気ヘッドが取り付けられている。下シリンダは固定さ
れ、上シリンダが磁気ヘッドを伴って回転駆動される。
【0003】前記の回転ヘッドシリンダ機構内に回転ト
ランスが組み込まれる。上シリンダには円板型のロータ
コアが取り付けられ、下シリンダにはやはり円板型のス
テータコアが取り付けられる。両コアは微少な空隙を保
って同軸状態で対向しており、それぞれの対向面にコイ
ル巻線が布線されている。ロータコアに布線されたコイ
ル巻線は前記磁気ヘッドと接続され、ステータコア側の
コイル巻線のリード線は外部に引き出されて記録再生回
路に接続される。
【0004】ここで回転トランスの従来のロータ構造に
ついて詳述する。円板型ロータコアの正面側の同心円の
溝内に前述のコイル巻線が布線され、ロータコアの反対
側の背面側にプリント配線板からなるドーナツ型の中継
基板が接着されている。正面から延ばされたコイル巻線
のリード線端末が背面側の中継基板の所定部位にはんだ
付けされている。
【0005】また、プラスチック製のベースに複数本の
リードピンを植設してなる端子台が別部品として用意さ
れており、前記の中継基板が接着されているロータコア
の背面側にこの端子台を位置決めして当てがうと、リー
ドピンの基部の舌片が中継基板上に設けてある接着用ラ
ンドに当接する。そこで端子台とロータコアを正しく位
置決めして接着するとともにリードピンの舌片を中継基
板の接着用ランド部にはんだ付けする。
【0006】このように構成されたロータ組立部品を前
記の上シリンダに取り付け、やはり上シリンダに取り付
けられている磁気ヘッドと前記端子台のリードピンとの
間を別のリード線で結んではんだ付けしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】前述のように従来の回
転トランスロータ構造では、ロータコアに対して中継基
板と端子台を付加してコイル巻線の端子処理を行なって
おり、このため構成部品の点数が多くて構造が複雑にな
るとともに、これらの組立作業の工数も多くなってい
た。したがって製品のコストを下げることが困難であ
り、小型化、軽量化の面でも支障があった。
【0008】この考案の目的は回転ヘッド装置における
回転トランスのロータ側について、ロータコアのコイル
巻線の外部引き出しから磁気ヘッド接続までの処理を極
めて簡単な構造でまとめることができるようにすること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、正面側に形成された同心円の溝内にコ
イル巻線が布線されている円板型のロータコアと、前記
ロータコアの背面側に磁気ヘッドの装着位置に合わせて
接着され、先端部分が前記ロータコアの外周縁より外側
に突出している中継基板とを備え、前記中継基板は、両
端に設けられた一対の導電ランドと、この導電ランド間
を接続する導電パターンとを有し、前記一方の導電ラン
ドに前記コイル巻線のリード線端末がはんだ付けされ、
前記他方の導電ランドに磁気ヘッド側の端子部が直接接
続されることを特徴とする。
【0010】前記他方の導電ランドには、前記磁気ヘッ
ド側の導電ランドと一端がはんだ付け固定される導電線
の他端をはんだ付け固定することができる。
【0011】
【作用】前記中継基板は、前記ロータコアの背面側にお
いて前記磁気ヘッドの装着位置に対応する位置に磁気ヘ
ッドの数と同じ数だけ局部的に取り付けられる。しかも
中継基板の先端側は円板型のロータコアの外周縁より外
側に突出しており、その突出部分に設けられている導電
ランドに磁気ヘッド側の端子部が直接的に接続され、磁
気ヘッドと回転トランスのロータとが電気的に接続され
る。また、中継基板の導電ランドに導電線を固定してお
けば、磁気ヘッドとロータとの間の電気的接続がより一
層確実なものとなる。
【0012】
【実施例】図1、図2に本考案の第1実施例による回転
トランスロータ構造を示している。ロータコア20は、
中央に円形穴のある円板型に形成されたフェライト製の
部品である。図1のようにロータコア20の正面側には
複数本の同心円のコイル溝21が形成されているととも
に、放射方向に4本のリード線引き出し溝23が形成さ
れている。
【0013】この実施例は、2個の磁気ヘッドを有する
回転ヘッド装置用の2チャンネルの回転トランスであ
り、ロータコア20の2本のコイル溝にそれぞれコイル
巻線22が布線されており、コイル巻線22の両端のリ
ード線24がそれぞれ放射方向の引き出し溝23を通っ
てロータコア20の外周縁まで配線されている。
【0014】図2に示すようにロータコア20の背面側
には2個の中継基板25が接着によって取り付けられて
いる。中継基板25はロータコア20より充分に小さな
部品であり、全体が略コ字形に形成され、コ字形の開口
した部分に対向して略L字形の先端部25aが一対設け
られていて、その中央部分がロータコア20の背面の外
周近くに接着され、略L字形の先端部25aは、ロータ
コア20の外周縁より外側に突出している。また、2個
の中継基板25は、回転ヘッド装置の上シリンダ(図示
していない)に取り付けられる磁気ヘッド40の位置に
合わせて、ロータコア20の直径方向に対向するように
位置決めされて取り付けられている。さらに、図1に示
すように、ロータコア20の正面側のリード線引き出し
溝23は、背面側に取り付けられた中継基板25の両先
端部25aに向けて延びた配置関係になっている。
【0015】中継基板25には、所定形状の導電パター
ン27と、導電パターン27の端部に形成された導電ラ
ンド28,28aとが設けられており、一方の導電ラン
ド28は、ロータコア20内に位置しているとともに、
他方の導電ランド28aは、中継基板25の先端部25
aまで延びている。中継基板25の一方の導電ランド2
8には、前述のように引き出し溝23内に配線されてロ
ータコア20の外周縁部まで引き出されてきたコイル巻
線22のリード線24の末端がはんだ付け固定されてい
る。
【0016】一方、磁気ヘッド40の基板41にも所定
パターンの導電ランドが印刷形成されており、その先端
が端子部30となっている。磁気ヘッド40は基板41
を貫通する固定ネジ42でもって前述の上シリンダ(図
示省略)に取り付けられる。その上シリンダにロータコ
ア20を中心とするロータ組立品を位置決めして取り付
けると、中継基板25の導電ランド28aが磁気ヘッド
基板41の端子部30とちょうど対向する配置関係にな
っている。従って、中継基板25と基板41とを対面さ
せて機械的な手段で結合させたり、あるいは、導電性接
着剤を介在させて締付けることなどにより、導電ランド
28aと基板41の導電ランドとの間の電気的接続が確
保される。
【0017】なお、図2に示した例では、理解を容易に
するため基板41の表面側を図示しているが、この基板
41は、実際には裏返した状態で中継基板25上に配置
される。また、中継基板25としては、ガラスエポキシ
製基板、紙フェノール製基板、フレキシブル基板などの
各種のプリント配線板を使用することができる。
【0018】図3および図4は、この考案の他の実施例
を示している。なお、以下の説明では、上記実施例と同
一もしくは相当する部分には同一符号を付して詳細な説
明は省略する。この実施例の中継基板25では、上記実
施例のL字形の先端部の一部が削除され、全体が凹形に
形成されている。そして、凹形の対向部分25bに設け
られた導電ランド28aには、図示省略の貫通孔がそれ
ぞれ設けられている。各貫通孔には、比較的幅の広い導
電線26の一端が挿入されてはんだ付け固定されてい
る。この導電線26は、同図に示すように、2本づつ取
り付けられ、互いに内側を向いて対向している。
【0019】一方、磁気ヘッド40の基板41は、上記
実施例と同じものであるが、その取り付けは上記実施例
と逆になる。磁気ヘッド40は基板41を貫通する固定
ネジ42でもって前述の上シリンダ(図示省略)に取り
付けられる。その上シリンダにロータコア20を中心と
するロータ組立品を位置決めして取り付けると、中継基
板25の導電線26の先端が磁気ヘッド基板41の端子
部30とちょうど対向する配置関係になっている。この
ように対向する導電線26の先端と磁気ヘッド端子部3
0とをはんだ付けする。
【0020】以上の構成で基板41と中継基板25とを
電気的に接続すると、その接続がより一層確実になる。
なお、この実施例で示した導電線26は、その先端を上
方に折曲しておけば、上記はんだ付け作業が簡単にな
る。
【0021】
【考案の効果】この考案の回転トランスロータ構造で
は、ロータコアの背面側に磁気ヘッドの取り付け位置に
合わせて小さな中継基板を取り付け、この中継基板に設
けた導電ランドと磁気ヘッド側の端子部とを直接ないし
は導電線を介して電気的に接続するようにしたので、従
来のようにロータコアの背面側のほぼ全面を覆う大きな
中継基板、プラスチック製ベースにリードピンを植設し
た端子台、リードピンと磁気ヘッドとをつなぐリード線
といった部品を必要としないので、部品コストが大幅に
少なくなり、組立工程も極めて単純で簡単なものとな
り、生産性が向上するとともに製品コストを低減するこ
とができる。また、配線、中継のための構造が非常にシ
ンプルになるため、回転トランスさらには回転ヘッド装
置の小型化および軽量化の面でも効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例による回転トランスロータ
組立品の正面図
【図2】同上ロータ組立部品の背面図
【図3】本考案の第2実施例による回転トランスロータ
組立品の正面図
【図4】同上ロータ組立部品の背面図
【符号の説明】
20 ロータコア 21 コイル溝 22 コイル巻線 23 リード線引き出し溝 24 リード線 25 中継基板 26 導電線 27 導電パターン 28 導電ランド 30 端子部 40 磁気ヘッド 41 磁気ヘッド基板 42 磁気ヘッド固定ネジ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正面側に形成された同心円の溝内にコイ
    ル巻線が布線されている円板型のロータコアと、前記ロ
    ータコアの背面側に磁気ヘッドの装着位置に合わせて接
    着され、先端部分が前記ロータコアの外周縁より外側に
    突出している中継基板とを備え、前記中継基板は、両端
    に設けられた一対の導電ランドと、この導電ランド間を
    接続する導電パターンとを有し、前記一方の導電ランド
    に前記コイル巻線のリード線端末がはんだ付けされ、前
    記他方の導電ランドに磁気ヘッド側の端子部が直接接続
    されることを特徴とする回転トランスのロータ構造。
  2. 【請求項2】 前記他方の導電ランドには、前記磁気ヘ
    ッド側の導電ランドと一端がはんだ付け固定される導電
    線の他端がはんだ付け固定されていることを特徴とする
    回転トランスのロータ構造。
JP1991031071U 1991-04-08 1991-04-08 回転トランスのロ―タ構造 Expired - Lifetime JP2507581Y2 (ja)

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JPH04120215U JPH04120215U (ja) 1992-10-27
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JPS536008A (en) * 1976-07-06 1978-01-20 Sony Corp Record-reproduce device
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JPH028115U (ja) * 1988-06-28 1990-01-19

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