JP2507172Y2 - 逆止弁を具えた歯付ベルト用テンショナ - Google Patents

逆止弁を具えた歯付ベルト用テンショナ

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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は逆止弁を具えた歯付ベルト用テンショナに関
し、より詳細には、逆止弁を構成するボール押圧スプリ
ングの押圧力が所定値に設定された歯付ベルト用テンシ
ョナに関する。
従来技術 一般に、歯付ベルトには目飛び防止のため適当な張力
を付与する必要がある。例えば歯付ベルトをエンジンの
カムシャフト駆動に用いる場合には、周囲温度が広範囲
に変り、歯付ベルトとエンジン本体との熱膨張係数の違
いから、両極端における使用ではベルト張力が過大又は
過小となり、振動、騒音、目飛び等を発生し易いことか
ら、テンショナを用いてベルト張力を適当範囲に保持し
なければならない。
出願人は、このようなテンショナとして実開昭62-403
54号(実願昭60-131591号)の考案を既に提案してい
る。この先願の考案に係るテンショナは、油を充填した
シリンダと、該シリンダ内に小間隙をもって遊嵌され前
記シリンダをピストン前室とピストン後室に分けるピス
トンと、該ピストンに固定さればねにより突出力を付与
されたピストンロッドと、前記ピストン前室と前記ピス
トン後室とを連通する油路と、該油路に設けられ前記ピ
ストン後室への油の流入を許す逆止弁と、前記ピストン
前室側に設けられたダイヤフラムとを有してなる。
この種のテンショナにおける逆止弁の構造は、一般的
に、油路を構成するボールシートと、ボールシートの油
路を閉鎖するためのボールと、ボールを油路方向に押圧
するボール押圧スプリングと、ボール押圧スプリングを
保持するリテーナからなる。従来、このボール押圧スプ
リングは、ピストンが前進したときにピストン前室から
ピストン後室へ油が流入する際、ボールがボールシート
から容易に離れ、かつ油の流入に支障をきたさないよう
にするため、比較的弱いばね力のものが採用されてい
た。具体的には、ボールがボールシートに圧接されてい
るときのばね力Fは、ボールの質量をM、重力加速度を
Gとして、 F=20×M×G 程度のものであった。
考案が解決しようとする課題 ところが、上記のようなばね力である場合、次の理由
によりテンショナが正常に作動しないことがある。ま
ず、歯付ベルトの張力が弛んでばねの付勢力によってピ
ストンが前進して逆止弁が開くとき、ボールはピストン
前室からピストン後室に流れ込む油により加速される。
そして、一旦は弛んだ歯付ベルトが張力を増し、ピスト
ン及びピストンロッドが後退方向に押圧力を受けた時、
ボールは即座に油路を閉鎖することができず、そのタイ
ムラグによりピストンが僅かながら後退してしまう。
また、エンジン回転数が高くなって歯付ベルトの張力
変化の周期が短時間になったり、テンション自体に振動
が発生したりすると、リテーナの中でいわゆるボールの
おどりが発生し、ピストンの動きが不規則になる。
その結果、ピストンロッド先端と支持板との間に隙間
ができ、これらの衝突により騒音・振動が発生したり、
隙間に起因して歯付ベルトの張力も変動するために歯付
ベルト自体による騒音・振動が発生したりする。
課題を解決するための手段 本考案は、逆止弁においてボールが安定した作動をし
うるように、従来より、ばね力を大きく設定することに
より騒音・振動を防止するとともに、これにより歯付ベ
ルトの寿命を向上させ、さらに、無制限に大きなばね力
設定による弊害の防止、すなわち、ボールが所望時にボ
ールシートから離れないことに基づく逆止弁の不作動を
防止するために、ばね力の上限を設定することにより、
前記課題を解決しようとするものである。
そのため、本考案は、上記のようなテンショナにおい
て、逆止弁を構成するボール押圧スプリングのばね力を
ボール重量の30倍以上、ボールに加わる開弁方向の油圧
力の60%以下に設定したテンショナにより前記課題を解
決したものである。すなわち、次式により設定されるば
ね力により前記課題を解決した。
下限:FL≧30×M×G 上限:FU≦0.6×PF×A ここで、Mはボールの質量、Gは重力加速度、PFはピ
ストン前室の油圧、Aはボールがピストン前室から油圧
を受ける面積である。なお、ボール重量は、ボールの質
量と重力加速度との積で表される。
作用 本考案によると、まず、ばね力の下限値が設定され
る。下限値を設定することにより、その値以下でボール
はボールシートから離れることなく、安定して油路を閉
鎖している。
歯付ベルトの張力が減少して、ピストンに前進方向の
ばねの付勢力が作用すると、逆止弁が開弁してピストン
前室の油は油路を通じてピストン後室に流入する。その
結果、ピストンが前進して、歯付ベルトの張力が適正な
値に調節される。
エンジン回転数の上昇により歯付ベルトの張力が短時
間のうちに交番してピストンロッドがそれに従って前後
方向に動き、ボールがピストンロッドから大きな加速力
を受けたり、テンショナ自体の振動により発生する加速
力でボールがボールシートから離れようとしたりする
が、本考案のようにばね力に特定の上限値および下限値
を設定することによって、リテーナの中におけるボール
のおどりが低減され、予期せぬ後退を防止することがで
きる。また、ばね力に特定の下限値を設定することによ
り、ベルトの張力変化に対する逆止弁閉弁の即動追従性
を向上させて、支持板からピストン後退方向への押圧力
が加わったとき、ボールは速やかにボールシートの油路
を閉鎖するので、ピストンが余分に後退することもな
い。これにより、ピストンロッドと支持板との間におけ
る隙間の発生が防止される。
本考案によると、次に、ばね力の上限値が設定され
る。下限値以上にばね力を設定することにより、ボール
のおどり等は低減されるが、限りなく大きくすると、逆
止弁の開弁が要求されるときに、ボールがボールシート
から離れなくなる。従って、テンショナが正常に動作す
るために必要な条件として、上限値を定めなければなら
ない。
上記のような上限値の範囲内であれば、テンショナと
しての所望の特性が得られる適正な値と考えられる。こ
のことは、以下の実施例からも立証される。
なお、ピストン前室はダイヤフラムを隔てて大気圧と
平衡関係にあるから、上限を設定するために要求される
条件は、実質的にはボールがピストン前室から油圧を受
ける面積だけである。
実施例 第1図は、歯付ベルト用テンショナ10の全体を示す断
面図である。
歯付ベルト11の戻り側部分に圧接するローラ12を支持
する支持板13をボルト14にて固定部材に枢着し、取付部
15にて固定部材に取付けたシリンダ20のピストンロッド
21により支持板13を加圧して歯付ベルト11を緊張させ
る。
テンショナ10のシリンダ20は、前部のリザーバー部22
と後部の本体部23からなる。シリンダ20は、内部に小間
隙をもって遊嵌したピストン24を有し、ピストン24にピ
ストンロッド21が圧入固定されている。26はシリンダ20
内に充填した油25の漏出防止のためのシールである。ま
た、ピストン24には、ピストン前室31とピストン後室32
とを連通する油路の一部となる斜孔33が設けられてい
る。
ピストン24の左側にはボールシート35が嵌入される。
ボールシート35には前記斜孔33につながり前記斜孔33と
相俟ってピストン前室31とピストン後室32を連通する油
路を構成する縦孔36が設けられている。ボールシート35
のピストン後室32側の開口部には、第3図に詳細に示さ
れるように、傾斜角45°の座面45が形成されている。リ
テーナ37とシリンダ本体部23端面との間にばね42を介装
し、リテーナ37の中心部に抱持したボール38をボール押
圧スプリング39により縦孔36の開口部の座面45に圧接さ
せて、ピストン前室31からピストン後室32への油25の流
入のみを許す逆止弁40が構成される。
オイルリザーバー41は、孔43を通じて、ピストン24に
圧入されたピストンロッド21の移動によって生じるシリ
ンダ20内の油の体積の調節するため、及び、温度変化に
よって生じる油の体積変化(熱膨張)を吸収するための
ものであり、ダイヤフラム44により覆われている。従っ
て、オイルリザーバー41及びピストン前室31の内部油圧
は、ダイヤフラム44による圧力損失を無視した場合、大
気圧と平衡関係にある。なお、実願昭63-141195号に記
載されるように、シリンダの一端をダイヤフラムで密閉
してピストン前室を形成したテンショナがあるが、この
ようなテンショナについても同様に本考案の対象とする
ことができる。
ボール押圧スプリング39のばね力は、次のようにして
下限値及び上限値が設定される。
[下限値の設定] 下限値は、ピストン24やテンショナ10自体に振動等が
発生しても、ボール38がリテーナ37内でおどらない程度
の力、ピストンロッド21が前進から後退に転じたとき、
ボール38が即座にボールシート35に圧接させる程度の力
に設定される。そのため、ばね力の下限値FLは、下記式
で示される範囲が適当である。
FL≧30×M×G ここで、Mはボール38の質量(g)、Gは重力加速度
(980cm/sec2)である。なお、下限値FLはボール38がボ
ールシート35の座面45に接しているときの値であり、ボ
ール押圧スプリング39のばね係数は金属疲労による低下
がないものとする。
テンショナ10に使用されるボール38は、一般的に5/32
乃至7/32インチ(約3.97乃至5.62mm)の範囲にあるの
で、鉄の密度ρを7.8g/cm3とした場合、各々のサイズの
ボールを使用したときの下限値FLは次の値となる。
FL≧7506(g・cm/sec2):5/32インチ FL≧20596(g・cm/sec2):7/32インチ これらの数値は、使用するボール38のサイズにより一
義的に決定することができる。
[上限値の設定] 上限値は、ボール押圧スプリング39のばね力を無制限
に増大させることによる弊害、すなわち、逆止弁40が適
当な条件で開弁されないことに基づく弊害を防止するた
めに設定される。そのため、ばね力の上限値FUは、下記
式で示される範囲で適当である。
FU≦0.6×PF×A ここで、PFはピストン前室31の油圧であり、Aはボー
ル38がピストン前室31から油圧を受ける面積(受圧面
積)である。
なお、ピストン前室31はダイヤフラム44を介して大気
圧と略々同じであり、ピストン24が前進するときピスト
ン後室32の油圧(絶対油圧)は0と仮定できるので、 PF=9.8×105g/cm・sec2 となる。
また、受圧面積Aは、第3図より、ボール38と座面45
とが接触する円で囲まれる面積であり、座面45の角度を
45°と仮定した場合、ボール38の直径(半径rとする)
より次式から決定することができる。
A=π/4×d2 d=2r・sin45° A=π/2×r2 この式より、各種サイズのボールを使用したときの受
圧面積は次の値となる、。
A=6.185×10-2(cm2):5/32インチ A=1.212×10-1(cm2):7/32インチ である。
上記式から下限値が導かれる。
FU≦36368(g・cm/sec2):5/32インチ FU≦71266(g・cm/sec2):7/32インチ 実験例 上記のような範囲のばね力を備えたボール押圧スプリ
ングが、テンショナにどのような影響を与えるかを実験
によって確認した。
[下限値の確認] 第4図(従来)及び第5図(本願)は、ボール押圧ス
プリング39のばね力の下限値を異ならしめて、エンジン
回転数に対する支持板13の挙動を各々求めたグラフであ
る。テスト機は、ガソリンエンジンであり、テンショナ
10はカム軸駆動用歯付ベルトの戻り側に取付けられた。
実験条件は下記のとおりである。
ボール直径 ばね力 第4図 5/32インチ 20×M×G 第5図 5/32インチ 30×M×G 支持板13の挙動は、ピストンロッド21付近におけるシ
リンダ20の端面と支持板13の間隔で表されている。これ
らの図から明かなように、本考案に基づいてばね力が設
定されたテンショナでは、従来のものに比べて、支持板
13の振幅が小さいことがわかる。特に、エンジンの高回
転域において、その効果は顕著である。
[上限値の確認] 本実験は逆止弁40が開弁を要求されるときにテンショ
ナ10が正常に作動するかを確認するために行われた。第
6図及び第7図における実験条件は下記のとおりであ
る。
ボール直径 ばね力 第6図 5/32インチ 0.6×PF×A 第7図 5/32インチ 0.4×PF×A 同図から、この程度の上限値であればテンショナは正
常に作動していると認められる。
以上の実験結果から、ばね力の下限値が少なくとも、
30×M×G以上の範囲にあれば、支持板13が細かく振動
することなく、歯付ベルトに適正な張力が付与されてい
ると考えられる。
考案の効果 従来は、ピストン前室からピストン後室へ油を円滑に
流入させるため、逆止弁のボール押圧スプリングのばね
力に開弁を迅速に行わせるに必要な上限値のみが設定さ
れ、閉弁を迅速に行わせるに必要なばね力の下限値は全
く設定されていなかった。したがって、ボール押圧スプ
リングのばね力は開弁しやすいように弱く設定されてい
た。
ところが、エンジンの高速化にともなって歯付きベル
トの運転中の張力変化が短い周期で頻発するようにな
り、上記した如く上限値のみの設定では、逆止弁ボール
の開弁、閉弁動作の追従性が悪く、歯付ベルト張力を常
時適性に維持できなかった。
そこで、本考案は、逆止弁のボール押圧スプリングの
ばね力に、ベルトの短い周期で頻発する張力変動に即動
追従して閉弁を行わせるに必要な下限値を設定すること
により、特にピストンが前進から後退に転じたときに直
ちに油路の閉塞を行わせることが可能となり、逆止弁ボ
ールの閉弁動作の即動追従性を著しく向上させたので、
細かな張力変動が歯付ベルトに発生してもテンショナは
適正に作動することになり、歯付ベルトには常時所定の
張力が付与されることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は歯付ベルト用テンショナの断面図、第2図は逆
止弁の拡大断面図(座面省略)、第3図はボールがピス
トン前室から油圧を受ける面積を説明するための拡大断
面図、第4図は従来のばね力を備えたボール押圧スプリ
ングを使用したテンショナの挙動実験の結果を示すグラ
フ、第5図は本考案のばね力を備えたボール押圧スプリ
ングを使用したテンショナの挙動実験の結果を示すグラ
フ、第6図及び第7図は本考案により設定されたばね力
の上限値においてテンショナの作動を確認するために行
われた実験の結果を示すグラフである。 10……歯付ベルト用テンショナ 11……歯付ベルト、13……支持板 20……シリンダ、21……ピストンロッド 24……ピストン、25……油 31……ピストン前室、32……ピストン後室 33……油路、36……縦孔(油路) 37……リテーナ、38……ボール 39……ボール押圧スプリング 40……逆止弁 41……オイルリザーバー 42……ばね、44……ダイヤフラム 45……座面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】油を充填したシリンダと、該シリンダ内に
    小間隙をもって遊嵌され前記シリンダをピストン前室と
    ピストン後室に分けるピストンと、該ピストンに固定さ
    ればねにより突出力を付与されたピストンロッドと、前
    記ピストン前室と前記ピストン後室とを連通する油路
    と、該油路に設けられ前記ピストン後室への油の流入を
    許す逆止弁と、前記ピストン前室側に設けられたダイヤ
    フラムとを有する高回転エンジン用テンショナにおい
    て、 前記逆止弁を構成するボール押圧スプリングの閉弁ばね
    力をボール重量の30倍以上で且つボールに加わる開弁方
    向の油圧力の60%以下に設定したことを特徴とする、 歯付ベルト用テンショナ。
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