JP2505625B2 - 鋳型造型機 - Google Patents

鋳型造型機

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JP2505625B2
JP2505625B2 JP17397490A JP17397490A JP2505625B2 JP 2505625 B2 JP2505625 B2 JP 2505625B2 JP 17397490 A JP17397490 A JP 17397490A JP 17397490 A JP17397490 A JP 17397490A JP 2505625 B2 JP2505625 B2 JP 2505625B2
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映丘 松村
重行 横井
潤 宮本
信人 今村
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は鋳型造型機に係り、特に鋳型の変更に際して
のパターンプレートの交換および使用しないパターンプ
レートの収納が迅速且つ効率的に為され得る鋳型造型機
に関するものである。
(背景技術) 鋳型造型の機械化は急速に進んできており、近年で
は、鋳枠の開口部に対して、模型が一体的に形成された
パターンプレートを重ね合わせて覆蓋することにより、
該鋳枠内に所定の造型空間を形成せしめた後、該造型空
間内に鋳物砂を充填し、締め固めることによって、鋳型
を造型するまでの作業を、完全に自動的に行なう鋳型造
型機が一般的に用いられるようになってきている。そし
て、このような鋳型造型機の採用によって、追型サイク
ルが、著しく向上されてきているのである。
ところで、このような鋳型造型機においては、鋳型を
変更するに際して、模型が一体的に形成されたパターン
プレートを交換する必要があるが、特に近年では、造型
機自体の性能向上に伴う造型サイクルの向上や、製品の
多様化に伴う多品種少量生産への移行等に起因して、パ
ターンプレートを短い時間的間隔をもって頻繁に交換し
なければならなくなってきている。
しかしながら、従来の鋳型造型機では、かかるパター
ンプレートの交換が自動化されていないために、鋳型の
変更の度に、手作業にて、造型機から造型に使用した旧
パターンプレートを取り外し、それを所定の収納場所に
収納せしめた後、造型に使用する新パターンプレートを
収納場所から取り出して、造型機に装着しなければなら
ず、多大な労力と時間とを要していたのである。
また、かかる問題に対処するために、造型機サイドに
複数のパターンプレートを、使用順序に従って平面的に
並べておき、それを端部から自動的に装着、交換するよ
うにした鋳型造型機も開発されてはいるが、このような
鋳型造型機では、複数のパターンプレートのストックの
ために極めて大きな面積が占有されることとなり、一日
の使用分をストックしておくことが困難であることに加
えて、パターンプレートの使用順序の変更が面倒であ
り、生産計画の変更に対して迅速に対処することができ
ないといった、実用上での大きな不具合を内在していた
のである。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景とし
て為されたものであって、その解決課題とするところ
は、鋳型の変更に際してのパターンプレートの交換およ
び使用しないパターンプレートの収納が、何れも、自動
的に且つ効率的に為され得、造型サイクルの向上と造型
操作の自動化とを、より一層有利に達成せしめ得る鋳型
造型機を提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明にあっ
ては、(a)模型が一体的に形成されたパターンプレー
トにて鋳枠の開口を覆蓋せしめて、該鋳枠内に所定の造
型空間を形成し、該造型空間内で鋳物砂を締め固めるこ
とにより、前記模型に対応した鋳造空間を有する鋳型を
造型せしめる鋳型造型機本体と、(b)該鋳型造型機本
体から、造型に使用した旧パターンプレートを取り出
し、所定の取出位置に導いて支持する一方、かかる取出
位置において支持せしめられた、造型に使用する新パタ
ーンプレートを、前記鋳型造型機本体に導いて装着せし
める第一のパターンプレート移動手段と、(c)回転端
を鉛直方向両端に有し、リフト構造をもって循環せしめ
られるエンドレス状の回転支持部材によって、造型に使
用する或いは使用されたパターンプレートを収容し得る
ストック部が支持されることにより、かかるストック部
が、鉛直方向において複数個、昇降可能に設けられてな
るパターンプレート収納装置と、(d)該パターンプレ
ート収納装置から造型に使用する新パターンプレートを
取り出し、所定の取出位置に導いて支持する一方、かか
る取出位置において支持せしめられた、造型に使用した
旧パターンプレートを、前記パターンプレート収納装置
に導いて収納せしめる第二のパターンプレート移動手段
と、(e)前記第一のパターンプレート移動手段にて所
定の取出位置において支持せしめられた旧パターンプレ
ートと、前記第二のパターンプレート移動手段にて所定
の取出位置において支持せしめられた新パターンプレー
トとを、互いに交換するパターンプレート交換手段と
を、有する鋳型造型機を、その特徴とするものである。
(作用・効果) すなわち、このような本発明に従って構成された鋳型
造型機にあっては、鋳型変更のためにパターンプレート
を交換するに際して、鋳型造型機本体において造型に使
用した旧パターンプレートが、第一のパターンプレート
移動手段にて該鋳型造型機本体から取り出される一方、
造型に使用する新パターンプレートが、第二のパターン
プレート移動手段にてパターンプレート収納装置から取
り出され、更にそれらの取り出された新旧の両パターン
プレートが、パターンプレート交換手段にて交換される
ことにより、新パターンプレートが第一のパターンプレ
ート移動手段にて、また旧パターンプレートが第二のパ
ターンプレート移動手段にて、それぞれ支持せしめられ
ることとなり、更にその後、新パターンプレートが第一
のパターンプレート移動手段にて、鋳型造型機本体に移
送され、装着される一方、旧パターンプレートが第二の
パターンプレート移動手段にて、パターンプレート収納
位置に移送され、収納されることとなる。
従って、このような鋳型造型機によれば、鋳型変更に
際してのパターンプレートの交換が、自動的に且つ迅速
に為され得るのであり、それによって造型サイクルの向
上と労力およびコストの軽減が、有効に達成され得るの
である。
さらに、特に、本発明に係る鋳型造型機にあっては、
パターンプレート収納装置に対して、パターンプレート
を収容するストック部が、鉛直方向において複数個設け
られるところから、小さな占有面積内において多数のパ
ターンプレートが効率的に収納され得るのであり、ま
た、それら各ストック部が、リフト構造をもって循環せ
しめられる回転支持部材にて昇降可能に支持されている
ことから、収納されたパターンプレートを、そのストッ
ク場所に拘わらず、必要に応じて、適宜、取出位置に移
動させて、順不同に取り出すことが出来、生産計画の変
更等にも、迅速に対処することが可能となるのである。
(実施例) 以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本
発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明
することとする。
先ず、第1図には、本発明に従って構成された鋳型造
型機の全体的な平面構造が概略的に示されている。かか
る鋳型造型機にあっては、鋳物砂を締め固めて鋳型を造
型する造型機本体10と、該造型機本体10に対するパター
ンプレートの装着或いは取出しを行なう第一のパターン
プレート移動装置12と、複数のパターンプレートを立体
的に収納するパターンプレート収納装置14と、該パター
ンプレート収納装置14に対するパターンプレートの収納
或いは取出しを行なう第二のパターンプレート移動装置
16と、更に第一のパターンプレート移動装置12にて取り
出されたパターンプレートと、第二のパターンプレート
移動装置16にて取り出されたパターンプレートとを、互
いに交換するパターンプレート交換装置18とによって、
構成されている。
より詳細には、造型機本体10は、所謂無枠式鋳型の造
型に際して用いられている公知の構造のものであって、
第2図に示されているように、支持台20に対して、二本
のガイドバー22,22を介し、互いに接近/離隔方向に移
動可能に支持されてなる上枠24および下枠26を備えてい
る。また、これら上枠24および下枠26は、支持台20と共
に、回転軸28を中心として略90度、回動せしめられるよ
うになっている。
そして、図中に仮想線で示されている如く、上枠24と
下枠26とが水平方向に重ね合わされることとなる支持台
20の回動位置において、それら上枠24と下枠26との重ね
合わせ方向両側に位置して、上枠24の外側開口内に挿入
されて該開口を閉塞するスクイズヘッド30を備えた上ス
クイズ装置32、および下枠26の外側開口内に挿入されて
該開口を閉塞するスクイズヘッド34を備えた下スクイズ
装置36が、それぞれ配設されている。また、かかる支持
台20の回動位置において、上枠24および下枠26の上方に
位置して、それら上枠24および下枠26内に鋳物砂を充填
するブロー装置37が配設されている。
また一方、図中に実線で示されている如く、上枠24と
下枠26とが鉛直方向に重ね合わされることとなる支持台
20の回動位置において、それら上枠24と下枠26との重ね
合わせ方向両側に位置して、かかる上枠24および下枠26
内で造型された鋳型を押し出す押出プレート38を備えた
鋳型抜装置40と、抜き出された鋳型を受ける受けプレー
ト42を備えた鋳型受装置44が、それぞれ配設されてい
る。
すなわち、このような造型機本体10にあっては、鋳型
を製造するに際し、先ず、第2図中に実線で示されてい
る如き支持台20の回動位置において、上枠24と下枠26と
の間に、要求される鋳造品形状に成形された模型(図示
せず)が一体的に形成されてなるパターンプレート46を
配設せしめた状態下に、該パターンプレート46を挟ん
で、それら上枠24と下枠26とが重ね合わされる。その
後、支持台20が、第2図中に仮想線で示されている如き
回動位置に回転せしめられ、更に、上枠24および下枠26
の外側開口部に対して、それぞれ、上下スクイズ装置3
2,36のスクイズヘッド30,34が嵌め込まれて、それら上
枠24および下枠26の内部に、所定の造型空間が形成され
る。そうして、かかる造型空間内に、ブロー装置37から
鋳物砂が充填されるのであり、更に、かかる鋳物砂が、
その充填後、上枠24および下枠26内において、上下スク
イズ装置32,36にて圧縮型込めされることにより、鋳型
が造型されるのである。
また、このようにして造型された鋳型は、支持台20
を、第2図中に実線で示されている如き回動位置に戻し
て、上枠24と下枠26とを離隔せしめて型開きさせ、それ
らの間に介装されたパターンプレート46を離型させて除
去せしめた後、再び上枠24と下枠26とを重ね合わせて、
鋳型抜装置40により、鋳型受装置44の受プレート42上に
鋳型を型抜きすることによって、取り出されることとな
る。
さらに、このような造型機本体10に対して、パターン
プレート46の装着或いは取出しを行なう第一のパターン
プレート移動装置12にあっては、第3図及び第4図に示
されているように、架台48に一体的に設けられた二本の
ガイドバー50,50によって、略コ字型平面形状を呈する
移送台52が支持されてなる構造とされており、該移送台
52が、それらのガイドバー50の長手方向に移動可能とさ
れている。そして、かかる移送台52には、上方に突出す
る3本の支持部53が、一体的に突出形成されており、こ
れらの支持部53の突出端面にてパターンプレート46を支
持するようになっている。なお、これら各支持部53の突
出端面には、それぞれ、パターンプレート46に対して係
止される係止突起が設けられている。
また、かかる第一のパターンプレート移動装置12に
は、略180度往復回動可能な回転軸54を備えた駆動用モ
ータ56が、二本のガイドバー58,58によって支持されて
おり、駆動ピストン60の作動に従い、前記移送台52と平
行な方向に移動可能とされている。
そして、かかる駆動用モータ56の回転軸54に取り付け
られた駆動アーム62が、移送台52に対して係止されてい
ることにより、該駆動用モータ56の駆動用ピストン60に
よる移動と、該駆動用モータ56による駆動アーム62の回
転作動とに基づいて、移送台52が、図中に実線および仮
想線で示されている如く、ガイドバー50の長手方向に往
復移動せしめられるようになっているのである。
そうして、かかる移送台52がガイドバー50上を移動せ
しめることにより、該移送台52にて支持したパターンプ
レート46を、前記造型機本体10に移送して、所定の位置
(第3図及び第4図中、実線で示される位置)において
支持せしめ、或いはかかる造型機本体10から取り出し
て、所定の取出位置(第3図及び第4図中、仮想線で示
される位置)において支持せしめるようになっている。
それによって、造型機本体10の上下枠24,26を型開き
させた状態下、パタープレート46を支持せしめた移送台
52を突出させて、上下枠24,26間に該パターンプレート4
6を位置せしめた後、上枠24と下枠26を型閉じすること
によって、かかるパターンプレート46が、上下枠24,26
間に自動的に装着せしめられることとなるのであり、ま
た一方、それら上下枠24,26の型開き時に、パターンプ
レート46を支持しない移送台52を、下枠26を囲うように
その周りに位置せしめて、かかる状態下、上枠24と下枠
26とを型開きすることによって、それら上下枠24,26か
ら離型されたパターンプレート46が、移送台52上に自動
的に移行させられて支持せしめられ、更にその後、移送
台52を架台48上に移動せしめることによって、かかるパ
ターンプレート46が造型機本体10から取り出されること
となるのである。
従って、このような第一のパターンプレート移動装置
12によれば、前記造型機本体10において鋳型造型に使用
したパターンプレート46を取り出して、所定の取出位置
に支持せしめることができると共に、そのような取出位
置において支持せしめられたパターンプレート46を、造
型機本体10に対して装着せしめることができるのであ
る。
一方、造型機本体10において使用する或いは使用した
パターンプレート46を収納する、パターンプレート収納
装置14にあっては、第5図及び第6図に示されているよ
うに、縦型の架台64を備えていると共に、該架台64の幅
方向両側には、それぞれ、回転支持部材としての二本の
支持チェーン66,66が、互いに所定間隔を隔てて配設せ
しめられている。そして、これら二本の支持チェーン6
6,66は、それぞれ、架台64の鉛直方向上部および下部に
装着された上側スプロケット68,68および下側スプロケ
ット70,70間に架け渡されることにより、回転端を鉛直
方向両側に有し、リフト構造をもって循環せしめられ得
るようになっているのである。
また、これらの支持チェーン66,66間には、対向部間
に跨るようにして、複数本の連結ロッド72が、所定間隔
をもって架設されていると共に、それら各連結ロッド72
の軸方向両側端部に対して、それぞれ、略逆T字形状を
呈する支持アーム74が懸吊状態下に取り付けられてい
る。そして、かかる連結ロッド72の軸方向両端部に取り
付けられた支持アーム74、74によって、パターンプレー
ト46が支持せしめられるようになっているのである。な
お、かかる支持アーム74,74におけるパターンプレート
支持面には、それぞれ、パターンプレート46に対して係
止される係止突起が設けられている。また、このことか
ら明らかなように、本実施例では、連結ロッド72とそれ
に取り付けられた支持アーム74,74にて、パターンプレ
ート46を収容するストック部が構成されているのであ
る。
そして、これらの支持チェーン66,66が、プーリ76を
介して、駆動モータ77にて同時に駆動せしめられること
により、かかる支持チェーン66,66に取り付けられた支
持アーム74,74にて支持されたパターンプレート46の収
納位置が、適宜、変更(移動)可能とされているのであ
る。なお、かかる駆動モータ77は、何れの方向にも回転
可能とされている。
すなわち、このようなパターンプレート収納装置14に
あっては、複数個のパターンプレート46を、充分に狭い
占有面積をもって、極めて効率的に収納することができ
るのであり、且つ支持チェーン66、66を駆動させること
によって、任意のパターンプレート46を、そのストック
場所に拘わらず、適宜、取出位置まで移動させることが
できるのである。
また、このようなパターンプレート収納装置14に対す
るパターンプレートの収納或いは取出しを行なう第二の
パターンプレート移動装置16にあっては、第5図及び第
6図に示されている如く、パターンプレート収納装置14
から延び出すようにして架設された二本のガイドバー7
8,78によって、略コ字型平面形状を呈する移送台80が支
持されてなる構造とされており、該移送台80が、それら
のガイドバー78の長手方向に移動可能とされている。そ
して、かかる移送台80には、上方に突出する3本の支持
部82が、一体的に突出形成されており、これらの支持部
82の突出端面にてパターンプレート46を支持するように
なっている。なお、これら各支持部82の突出端面には、
それぞれ、パターンプレート46に対して係止される係止
突起が設けられている。
更にまた、上記ガイドバー78,78間には、それと平行
に延びる案内チューブ84にて支持されたロッドレス型の
エアシリンダ86が配設されており、図示しないエア駆動
手段にて、かかる案内チューブ84上を往復移動せしめら
れるようになっている。そして、このエアシリンダ86に
対して、前記移送台80が固定されていることにより、該
エアシリンダ86にて、かかる移送台80が、第5図中に実
線および仮想線で示されている如く、ガイドバー78の長
手方向に往復駆動せしめられるようになっているのであ
る。
そうして、かかる移送台80がガイドバー78上を移動せ
しめられることにより、該移送台80にて支持したパター
ンプレート46を、前記パターンプレート収納装置14内に
移送し、或いはかかるパターンプレート収納装置14から
取り出して、所定の取出位置(第3図及び第5図中、実
線で示された位置)において支持せしめるようになって
いる。
また、かかる移送台80にあっては、第5図中に仮想線
で示されている如く、パターンプレート収納装置14側に
移動せしめられた状態下、該パターンプレート収納装置
14における支持チェーン66が、図中のa方向に駆動され
ることによって、前記支持アーム74,74にて支持された
パターンプレート46が、自動的に、移送台80側に移行さ
せられて支持せしめられることとなる一方、パターンプ
レート収納装置14における支持チェーン66が、図中のb
方向に駆動されることによって、かかる移送台80にて支
持されたパターンプレート46が、自動的に、支持アーム
74、74側に移行させられて支持せしめられることとなる
のである。
従って、このような第二のパターンプレート移動装置
16によれば、前記パターンプレート収納装置14内に収納
されたパターンプレート46を自動的に取り出して、所定
の取出位置に支持せしめることができると共に、そのよ
うな取出位置において支持せしめられたパターンプレー
ト46を、パターンプレート収納装置14内に自動的に収納
せしめることができるのである。
なお、本実施例においては、パターンプレート収納装
置14に対し、第二のパターンプレート移動装置16が取り
付けられた側とは反対側に位置して、第三のパターンプ
レート移動装置88が、設けられている。かかる第三のパ
ターンプレート移動装置88は、第二のパターンプレート
移動装置16と同様な構造とされており、二本のガイドバ
ー90,90にて移動可能に支持された移送台92が、案内チ
ューブ94に装着されたエアシリンダ96によって、駆動さ
れるようになっている。
そして、この第三のパターンプレート移動装置88によ
って、前記パターンプレート収納装置14内に収納された
パターンプレート46が取り出されて、所定の取出位置
(第5図中、実線で示された位置)に支持せしめられ、
或いはそのような取出位置において支持せしめられたパ
ターンプレート46が、パターンプレート収納装置14内に
移送されて、収納せしめられるようになっているのであ
り、それによって、かかるパターンプレート収納装置14
内に収納されたパターンプレート46の交換が、容易に且
つ安全に為され得ることとなるのである。
さらに、前記第一のパターンプレート移動装置12に
て、造型機本体10から取り出されたパターンプレート
と、前記第二のパターンプレート移動装置16にて、パタ
ーンプレート収納装置14から取り出されたパターンプレ
ートとを、互いに交換するパターンプレート交換装置18
にあっては、第3図及び第7図に示されているように、
架台98によって、回転軸100回りに略180度往復回動可能
に支持されて、往復動シリンダ104によって回転駆動せ
しめられる、長手状の回転台102を備えている。
そして、この回転台102の長手方向両端部に対して、
それぞれ、支持枠106が、懸吊状態下に取り付けられ、
二本のガイドバー108,108にて案内されて鉛直上下方向
に移動可能とされていると共に、これら支持枠106,106
が、何れも、駆動シリンダ110によって、鉛直上下方向
に往復駆動されるようになっている。更に、かかる支持
枠106,106には、何れも、四隅部分において、それぞ
れ、鉛直下方に延び出す支持ロッド112、軸心回りに回
転可能に装着されていると共に、各支持枠106に対し
て、それら支持ロッド112を回転駆動する駆動シリンダ1
16が取り付けられている。また、各支持ロッド112の下
端部には、それぞれ、軸直角方向に延び出す突出部114
が形成されており、該突出部114によって、パターンプ
レート46を支持せしめ得るようになっている。
そうして、このような構造とされたパターンプレート
交換装置18にあっては、回転台102に取り付けられた二
つの支持枠106,106が、それぞれ、前記第一のパターン
プレート移動装置12における移送台52および前記第二の
パターンプレート移動装置16における移送台80による。
パターンプレート46,46の取出位置の上方に位置するよ
うにして配設されている。
そして、両支持枠106,106に装着された支持ロッド112
を、その突出部114が内方に突出しない回動位置に保持
せしめた状態下、それら支持枠106,106を下降させて、
突出部114を、第一及び第二のパターンプレート移動装
置12,16における移送台52,80にて支持されたパターンプ
レート46よりも下方に位置せしめた後、両支持枠106,10
6における各支持ロッド112を回動させて突出部114を内
方に突出せしめ、更にその後、支持枠106,106を上昇さ
せることによって、第一及び第二のパターンプレート移
動装置12,16における移送台52,80にて支持されたパター
ンプレート46,46が、それらが支持枠106,106に装着され
た支持ロッド112の突出部114上に自動的に移行されて支
持せしめられることとなる。そして、かかる状態下、回
転軸100を180度回転せしめることにより、移送台52にて
支持されていたパターンプレート46が移送台80の上方
に、また移送台52にて支持されていたパターンプレート
46が移送台52の上方に、それぞれ移動されることとな
り、その後、両支持枠106,106を下降させることによっ
て、両パターンプレート46,46が、第一及び第二のパタ
ーンプレート移動装置12,16における移送台52,80上に、
自動的に移行されて支持せしめられることとなるのであ
る。
すなわち、かかるパターンプレート交換装置18によれ
ば、第一のパターンプレート移動装置12によって造型機
本体10から取り出され、移送台52にて所定の取出位置に
支持されたパターンプレート46と、第二のパターンプレ
ート移動装置16によってパターンプレート収納装置14か
ら取り出されて、移送台80にて所定の取出位置に支持さ
れたパターンプレート46とが、自動的に、互いに交換せ
しめられ得るのである。
従って、上述の如き構造とされた造型機本体10、第一
のパターンプレート移動装置12、パターンプレート収納
装置14、第二のパターンプレート移動装置16およびパタ
ーンプレート交換装置18を備えてなる鋳型造型機にあっ
ては、鋳型変更のためにパターンプレートを交換するに
際して、造型機本体10において造型に使用した旧パター
ンプレート46を、第一のパターンプレート移動装置12に
て該造型機本体10から取り出すと同時に、造型に使用す
る新パターンプレート46を、第二のパターンプレート移
動手段16にてパターンプレート収納装置14から取り出
し、そして、それらの取り出された新旧の両パターンプ
レート46,46を、パターンプレート交換装置18にて交換
せしめて、新パターンプレート46を第一のパターンプレ
ート移動装置12にて、また旧パターンプレート46を第二
のパターンプレート移動装置12にて、それぞれ支持せし
めることができるのであり、それによって、かかる新パ
ターンプレート46を、第一のパターンプレート移動装置
12にて、造型機本体10に移送、装着せしめて、次の造型
操作に供する一方、旧パターンプレート46を、第二のパ
ターンプレート移動装置16にて、パターンプレート収納
装置14に移送、収納せしめることができるのである。
それ故、このような鋳型造型機によれば、鋳型変更に
際してのパターンプレートの交換を、自動的に行なうこ
とが出来るのであり、且つ造型機本体10からの旧パター
ンプレート46の取り出しと、パターンプレート収納装置
14からの新パターンプレート46の取り出しとが、同時に
進行せしめられて、それら新旧パターンプレート46,46
が交換されることとなるところから、パターンプレート
交換作業が、極めて迅速に為され得るのであり、それに
よって、パターンプレートの交換作業を手作業にて行な
う場合に比べて、造型サイクルの一層の向上が極めて有
効に達成され得ると共に、鋳型造型に際して必要とされ
る労力およびコストが有利に軽減され得るのである。
また、特に、上述の如き鋳型造型機にあっては、パタ
ーンプレート収納装置14に対して、パターンプレート46
を収容するストック部が、鉛直方向において複数個設け
られるところから、小さな占有面積内において多数のパ
ターンプレート46が効率的に収納され得るのである。
更にまた、かかるパターンプレート収納装置14にあっ
ては、パターンプレート46を収納する各ストック部が、
リフト構造をもって循環せしめられる支持チェーン66に
て昇降可能に支持されていることから、収納されたパタ
ーンプレート46を、そのストック場所に拘わらず、必要
に応じて、適宜、取出位置に移動させて、順不同に取り
出すことが出来るのであり、それ故、パターンプレート
46を使用順序に従って収納する必要もなく、生産計画の
変更等にも、迅速に対処することができるのである。
加えて、このような鋳型造型機においては、造型機本
体10として、従来から用いられている造型機を、特別な
改造を加えることなく、そのまま用いることが可能であ
ることから、その実施が容易であるという利点をも有し
ているのである。
以上、本発明の実施例について詳述してきたが、これ
は文字通りの例示であって、本発明は、かかる具体例に
のみ限定して解釈されるものではない。
例えば、鋳型造型機本体の構造は、前記実施例のもの
に限定されるものではなく、例示の如き無枠式の鋳型造
型機の他にも、有枠式の鋳型造型機をも含んで、従来か
ら公知の各種の自動鋳型造型機が採用され得るものであ
る。
また、第一のパターンプレート移動手段としても、例
示の如き構造に限定されるものではなく、例えば、鋳型
造型機本体に装着された鋳枠に対してパターンプレート
を脱着する部分と該鋳型造型機本体から取り外したパタ
ーンプレートを所定位置に取り出して支持せしめる部分
とが、独立して形成されていても良く、或いは移送台の
駆動手段としてエアシリンダ以外のモータやピストン機
構等を採用することも可能であり、更にはかかる移送台
がスライド移動されるものの他、移送台が回転移動され
るものであっても良い。
更にまた、パターンプレート収納装置の構造も、前記
実施例のものに限定されるものではなく、例えば回転支
持部材としてベルト等の他の材質のものを用いたり、そ
の駆動手段としてモータ以外のものを用いることも可能
であり、またストック部の構造にも適宜変更、改良が加
えられ得るものである。
さらに、第二のパターンプレート移動手段としても、
第一のパターンプレート移動手段と同様、実施例以外の
各種の構造のものが、適宜採用され得ることとなる。
また、パターンプレート交換手段も、例示の如き構造
に限定されるものではなく、例えば回転テーブル型構造
のもの等を採用することも可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知
識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態
様において実施され得るものであり、また、そのような
実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、
本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまで
もないところである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って構成された鋳型造型機の全体
的な構造を概略的に示す平面図である。また、第2図
は、第1図に示されている鋳型造型機を構成する造型機
本体を概略的に示す、第1図におけるII−II断面に相当
する図である。また、第3図は、第1図に示されている
鋳型造型機を構成する造型機本体、第一のパターンプレ
ート移動装置およびパターンプレート交換装置を概略的
に示す、第1図におけるIII−III断面に相当する図であ
る。また、第4図は、第1図に示されている鋳型造型機
を構成する第一のパターンプレート移動装置を概略的に
示す平面図である。また、第5図は、第1図に示されて
いる鋳型造型機を構成するパターンプレート収納装置お
よび第二のパターンプレート移動装置を概略的に示す、
第1図におけるV−V断面に相当する図であり、第6図
は、第5図におけるVI−VI断面図である。また、第7図
は、第1図に示されている鋳型造型機を構成するパター
ンプレート交換装置を概略的に示す、第3図におけるVI
I−VII断面に相当する図である。 10:造型機本体 12:第一のパターンプレート移動装置 14:パターンプレート収納装置 16:第二のパターンプレート移動装置 18:パターンプレート交換装置 24:上枠、26:下枠 32:上スクイズ装置、36:下スクイズ装置 37:ブロー装置、40:鋳型抜装置 44:鋳型受装置、46:パターンプレート 50:ガイドバー、52:移送台 56:駆動用モータ、58:ガイドバー 60:駆動ピストン、62:駆動アーム 66:支持チェーン 68:上側スプロケット 70:下側スプロケット 72:連結ロッド、74:支持アーム 78:ガイドバー、80:移送台 86:エアシリンダ、100:回転軸 102:回転台 104:往復動シリンダ 106:支持枠、108:ガイドバー 110:駆動シリンダ、112:支持ロッド 114:突出部 116:回転駆動シリンダ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】模型が一体的に形成されたパターンプレー
    トにて鋳枠の開口を覆蓋せしめて、該鋳枠内に所定の造
    型空間を形成し、該造型空間内で鋳物砂を締め固めるこ
    とにより、前記模型に対応した鋳造空間を有する鋳型を
    造型せしめる鋳型造型機本体と、 該鋳型造型機本体から、造型に使用した旧パターンプレ
    ートを取り出し、所定の取出位置に導いて支持する一
    方、かかる取出位置において支持せしめられた、造型に
    使用する新パターンプレートを、前記鋳型造型機本体に
    導いて装着せしめる第一のパターンプレート移動手段
    と、 回転端を鉛直方向両側に有し、リフト構造をもって循環
    せしめられるエンドレス状の回転支持部材によって、造
    型に使用する或いは使用されたパターンプレートを収容
    し得るストック部が支持されることにより、かかるスト
    ック部が、鉛直方向において複数個、昇降可能に設けら
    れてなるパターンプレート収納装置と、 該パターンプレート収納装置から造型に使用する新パタ
    ーンプレートを取り出し、所定の取出位置に導いて支持
    する一方、かかる取出位置において支持せしめられた、
    造型に使用した旧パターンプレートを、前記パターンプ
    レート収納装置に導いて収納せしめる第二のパターンプ
    レート移動手段と、 前記第一のパターンプレート移動手段にて所定の取出位
    置において支持せしめられた旧パターンプレートと、前
    記第二のパターンプレート移動手段にて所定の取出位置
    において支持せしめられた新パターンプレートとを、互
    いに交換するパターンプレート交換手段とを、 有することを特徴とする鋳型造型機。
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