JP2505007B2 - リモコンブレ―カ - Google Patents

リモコンブレ―カ

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JP2505007B2 JP29872987A JP29872987A JP2505007B2 JP 2505007 B2 JP2505007 B2 JP 2505007B2 JP 29872987 A JP29872987 A JP 29872987A JP 29872987 A JP29872987 A JP 29872987A JP 2505007 B2 JP2505007 B2 JP 2505007B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、遠隔操作可能な電磁石部を有するリモコン
ブレーカに関するものである。
[背景技術] 第10図は、従来のこの種の遠隔操作可能な電磁石を有
するリモコンブレーカを示すものである。固定接点101
と可動接点102とを開閉するハンドル103は遠隔操作され
る電磁石部104とはリンク105を介して回動自在に連結さ
れている。電磁石部104は外部に設けた操作端子106に電
源が印加されたときに、コイル107が励磁され、内部の
プランジャー108を吸引駆動するものである。従って、
電磁石部104が駆動されると、プランジャー108の吸引動
作によりリンク105を介してハンドル103が軸109を中心
としてオン位置に回動されることになる。ハンドル103
が回動されるとレバー110,111によりリンク機構を介し
て接点101,102を閉成し、同時にトリップ機構をリセッ
トして異常電流に備えるようになっている。
かかる従来のリモコンブレーカにおいては、電磁石部
104を操作しても、またハンドル103をオン操作してもリ
ンク15を介して両者を連結しているため接点101,102を
開閉できる構造となっている。従って、遠隔操作するも
のがオフ操作をして主回路を遮断して、作業等をしてい
てもリモコンブレーカ側でハンドル103を操作すれば主
回路が通電されることになるため、作業が危険となると
いう問題があった。つまり、遠隔操作側でも、またリモ
コンブレーカ側でも主回路の開閉を自由にできることか
ら、上記のような問題が生じ得るものである。
[発明の目的] 本発明は、上述の点に鑑みて提供したものであって、
ブレーカ側と遠隔操作側とが共にオン操作しない限り主
回路に通電させないようにして遠隔操作側の作業等を安
全に行なうことができるリモコンブレーカを提供するこ
とを目的としたものである。
[発明の開示] (構成) 本発明は、ハンドルのオン操作によりオンされる補助
接点と、該補助接点と直列に接続され遠隔に設置された
外部スイッチと、過電流を検知する過電流検知センサー
と、この過電流検知センサーの信号により接点を開成す
る接点部と、この外部スイッチ、補助接点及び接点部と
が共にオン状態のときに可動鉄心を吸引駆動する電磁石
部と、上記可動鉄心の吸引動作により主回路の接点をオ
ンさせるリンク機構と、短絡電流を検知する短絡電流検
知センサーと、該短絡電流検知センサー出力によりリン
ク機構のラッチを解除して主回路の接点をオフさせるト
リップ機構とを具備することにより、ハンドルのオン操
作によりオンされる補助接点と直列に接続され遠隔に設
置された外部スイッチ及び接点部とにより、この補助接
点、外部スイッチ及び接点部とが共にオンしない限り電
磁石部をオン駆動できないようにし、また、過電流の検
知を行なった場合に、過電流検知センサーの信号により
機械的なトリップ機構を介さずに電磁石部を駆動してリ
ンク機構のラッチを解除し、主回路の接点を開成するよ
うにしたことを特徴とするものである。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により説明する。第2図
はブレーカ全体の分解斜視図を示し、本発明のブレーカ
は電磁石ブロックAと、該電磁石ブロックAにより制御
される接点開閉機構部Bとから構成されている。また、
本ブレーカは3相用の3極構造としている。
まず、電磁石ブロックAについて説明する。上面が開
口し、絶縁材からなる箱状の取付ベース1内に収納凹所
2が形成され、この収納凹所2内に電磁石部3が収納配
置される。電磁石部3は、コイルボビン4の外周に巻回
したコイル5と、固定鉄心6と、コイル5の磁気吸引力
により固定鉄心6に吸引される可動鉄心7等から構成さ
れている。固定鉄心6は略コ字型に形成され、両側の鉄
心部6aがダンパー8の挿通穴8aを介してコイルボビン4
の貫通孔4a内に鉄心部6aの端面が開口面に少し突出する
ように挿入配置してある。可動鉄心7はコ字型に形成さ
れた固定板9内に固定されており、可動鉄心7とコイル
ボビン4との間にスプリング10を介装して配置される。
スプリング10は、コイルボビン4の上下の突片4cの間に
突出した突起4bに装着して配置してある。
略コ字型に形成されている変換軸11は可動鉄心7の横
方向の運動を上下方向に変換するものであり、軸方向に
穿孔されている軸穴11aに軸13が挿通される。この軸13
は取付ベース1の段部14の上面に形成されている溝14a
内にその両端が軸支されて、変換軸11を回動自在として
いる。変換軸12の中央に突設されている中央突部12の穴
12aと、固定板9に形成されている連結片17の穴17aとに
U字型ピン16が挿入されて、U字型ピン16により可動鉄
心7側に変換軸11が回動自在に連結される。また、変換
軸11の両側に形成してある側片15の穴15aに連結ピン18
の一端18aが夫々挿通して連結されるようになってい
る。しかして、このように構成される電磁石部3が取付
ベース1の収納凹所2内に固定鉄心6の側面にダンパー
19を備えて収納配置される。収納凹所2の側方の取付ベ
ース1の端部には端子収納部20が形成されており、この
端子収納部20には切欠部21が形成してあり、この切欠部
21に補助端子22が装着されるようになっている。
次に接点開閉機構部Bについて説明する。絶縁材から
なるボデイ23の上面には隔壁24を介して機構収納部25が
3つ形成してある。3極を連動し絶縁材あらなる連動板
26には3つ穴26aが形成されていて、この穴26aに可動接
触子27と接圧バネ28が挿通される。連動板26の下面には
突起26bが一体に突設されており、この突起26bに連動板
26を上方へ付勢する開極バネ29の上部が装着され、ま
た、開極バネ29は第3図(b)に示すように、ボデイ23
に形成された凹所30内に収納配置されている。連動板26
はボデイ23の隔壁24のスリット31に挿入され、各機構収
納部25にわたるように配置される。機構収納部25内には
過電流や短絡電流を検出するセンサーが配置されるもの
であり、略コ字型に第4図(b)に示すように可動接触
子27は連動板26により突起37aを中心として時計方向の
力を受ける。また、第4図(b)に示すようにスプリン
グ35により可動接触子27の基部は下方に付勢されるた
め、同様に突起37aを軸として時計方向の力を受ける。
また、ヨーク32の一端からは先端部をU字型にしたアー
クホーン38が設けられており、他端には過電流を検出す
るバイメタル39が設けてある。このバイメタル39が過電
流検知センサーを構成している。
次に、上記バイメタル39により駆動される接点部88に
ついて説明する。第1図、第2図及び電気回路を示す第
5図において、ボデイ23に配置される接点部88は、絶縁
材からなるベース96上に配置されている接点等から構成
されている。すなわち、ベース96には導電性の端子板89
が固定され、この端子板89に反転バネ90の基部が固着さ
れ、反転バネ90の先端には可動接点90aが固着してあ
る。また、この可動接点90aに相対する固定接点91aを固
着した導電性の折曲形成したヨーク32内に短絡コイル33
が設けられ、この短絡コイル33内にヨーク32の上下面に
突出可能とした駆動ピン34が装着してある。先端下面に
可動接点36を固着した可動接触子27の基部と接圧バネ28
の基部とが共にカシメ固定され、接圧バネ28を可動接触
子27の上方に位置せしめている。ヨーク32の下面と接圧
バネ28等の基部の上面との間に円錐状のスプリング35を
介装している。
短絡コイル33と磁気回路を構成するヨーク32に下部両
側よりL型の取付片37が一体に形成され、両取付片37の
内側に突起37aが一体に突設されている。可動接触子27
の略中央部には下面を上方に凹ませた凹部27aが形成し
てあり、接圧バネ28と共に可動接触子27を両取付片37の
間に位置させて、可動接触子27の凹部27aを取付片37の
突起37aに係合させる。この時、可動接触子及び接圧バ
ネ28は連動板26の穴26aに挿入されているため、開極バ
ネ29によって上方に付勢された連動板26により端子板91
がベース96に固定されている。ベース96には軸92が設け
てあり、可動片93の略中央の両側に形成した軸支片94の
穴94aに上記軸92を挿通して可動片93をベース96に回動
自在に取着している。この可動片93は反転バネ90の側方
に位置しており、可動片93が回動した時に可動片93の先
端に形成した押接片95が、反転バネ90の反転駆動するバ
ネ片90bを押接するようになっている。この可動片93に
より駆動されない状態では第1図(e)に示すように両
接点90a,91aは閉成しており、可動片93により反転バネ9
0が反転駆動された時に両接点90a,91aが開成することに
なる。ここで、端子板89は電源側端子に接続され、他方
の端子板91は電磁石部3に接続される。第5図はこの場
合の回路図を示している。絶縁材からなるカード87はバ
イメタル39を連動させるものであり、2つのバイメタル
39を挿入する溝78aが一側がわに開口して設けてあり、
一番端のバイメタル39は第1図(e)に示すようにカー
ド87の端面がわに少しの距離をおいて配置されている。
また、カード87は第1図(e)に示すように、カバー80
の突部80bとボデイ23の隔壁24との間で位置決めされて
おり、カード87の端部は可動片93の側面に近接あるいは
当接してある。
略コ字型に形成されているフレーム41は第3図(a)
に示すようにボデイ23の下面からのねじ42によりボデイ
23に固定される。フレーム41の両側板43には円弧状の長
孔44が穿設されており、この長孔44の外側面に、コ字型
のラッチ板48と略H型のリンク45の脚部46が位置し、脚
部46の穴46aと、ラッチ板48の長孔49と、フレーム41の
長孔44に回転軸50が挿通し、この回転軸50によりリンク
45とラッチ板48とがフレーム41に回動自在に連結される
ことになる。一方、ラッチ板48の側片48aの略中央部に
は穴48bが穿孔されており、また、フレーム41の下部よ
り上方へ延出した軸支片51と側板43との間にラッチ板48
の側片48aが位置し、軸支片51の穴51aとラッチ板48の穴
48bと、側板43の穴41aにピン52が挿通することで、この
ピン52を軸としてラッチ板48が回動自在にフレーム41に
軸支されることになる。
ラッチ係合板53の中央部に形成されている軸支部53a
がフレーム41の後部側に形成した突片54間に位置し、ピ
ン55が突片54の穴54aとラッチ係合板53の軸支部53aの穴
53bに挿通し、ラッチ係合板53がフレーム41の突片54に
挿通されたピン55を軸として回動自在に軸支される。ラ
ッチ係合板53の前面側には係合部56が3つ突設されてお
り、この係合部56は第4図(a)に示すように駆動ピン
34の頭部34aの下方に位置して該頭部34aと係合する。ま
た、ラッチ係合板53の下面より先端をL型とした係合片
57が突設されており、この係合片57がラッチ板48の中央
片48cに形成した係合凹所58に係合し、ラッチ係合板53
とラッチ板48とが係合することになる。フレーム41の前
部側に腕片59が形成してあり、腕片59の先端には穴59a
が穿孔してある。この腕片59間にハンドル60の下部が位
置し、ハンドル60に穿孔した穴60aにハンドル軸61が腕
片59の穴59aを介して挿通され、ハンドル60がフレーム4
1にハンドル軸61を軸として回動自在に装着される。ハ
ンドル60の側面から突起60bが突設されており、この突
起60bにハンドル60のオフ位置、オン位置を死点を越え
て位置決めする反転バネ62の一端が係止されるようにな
っている。尚、ラッチ板48、ラッチ係合板53等でトリッ
プ機構が構成され、また、リンク45、変換軸11、連動板
26等でリンク機構が構成される。
フレーム41の上端に形成された切欠部63には、補助接
点装置64の両側より突出した突部64aが係合されて、補
助接点装置64がフレーム41の上部に配設されるようにな
っている。補助接点装置64のハンドル60側に位置する一
方の固定板65aの下面には第4図(a)に示すように補
助固定接点66が固着されており、他方の固定板65bの下
面には先端がハンドル60にまで位置する導電性の補助接
点バネ67が設けられている。また、補助接点バネ67の上
方のハンドル60の側面には補助接点バネ67を押接する突
起60cが一体に形成してある。第4図(a)に示すよう
に、ハンドル60をオン位置にすると、突起60cが補助接
点バネ67より離れ、補助接点バネ67自体の復帰力により
上方に復帰して、補助接点バネ67が補助固定接点66と閉
成されることになる。また、ハンドル60を第4図(c)
に示すようにオフ位置にすると、ハンドル60の突起60c
が補助接点バネ67の先端を下方に押接して、補助接点バ
ネ67を補助固定接点66より離して、補助接点バネ67と補
助固定接点66とが開成するようにしている。尚、ハンド
ル60には、第3図(c)に示すようにハンドル60をオフ
位置にする際にリンク45を初期位置に設定すべくリンク
45を下方に押接する押接片68が形成されている。
電磁石ブロックAと接点開閉機構部Bとの連結は以下
のように行なっている。すなわち、ボデイ23に隔壁24に
はボデイ23の上下面に貫通する貫通孔69が穿孔されてお
り、この貫通孔69に上記連結ピン18が挿入配置され、連
結ピン18の一端18aは変換軸11の穴15aに挿通し、連結ピ
ン18の他端18bはリンク45の腕片47の穴47aに挿通して、
該連結ピン18により変換軸11とリンク45とが連結され
る。これらの連結構成により電磁石部3の横方向の運動
を連結ピン18により縦方向の運動に変換し、リンク45に
電磁石部3の運動を伝達するものである。機構収納部25
の一端には電源側の端子部70が配設される。この端子部
70は、端子ねじ70aと、締め板70bと、端子板70c等から
構成されている。端子板70cの先端と短絡コイル33の下
端とが固着され、短絡コイル33と上端とバイメタル39の
上端との間には編素線71にて接続され、また、バイメタ
ル39の下部は編素線72を介して可動接触子27の基部に接
続されている。
機構収納部25の他方には負荷側の端子部73が配設され
る。端子部73は、端子ねじ73a、締め板73b、端子板73c
等から構成されている。端子板73cの内側の両側には円
弧状に曲成した円弧部73dが形成され、円弧部73dの前部
側にはアークホーン74が設けられている。また、円弧部
73dの内側の端子板73cの上には可動接点36と相対する固
定接点75が固着してある。尚、端子板73cに円弧部73dを
形成しているのは、円弧部73dに流れる電流により生じ
る電磁力により、接点36,75に開極時に発生するアーク
を消弧装置76側へ付勢してアークを早く消滅させるの
と、可動接触子27を早く開極させるようにしているもの
である。消弧装置76は、2枚の側板77と、2枚の側板77
間に並設される複数のグリッド板78と、これらを覆う絶
縁板79等から構成されている。ここで、両アークホーン
38,74は第4図(a)に示すように、絶縁板79内でグリ
ッド板78と並設されて配設されるようになっている。
ボデイ23の上面を覆うカバー80は絶縁材からなり、そ
の略中央部にはハンドル60の操作部60dを上面より突出
させる窓穴81が穿設されている。また、窓穴81の側方に
は、連動板26より上方に突設した表示突起26cを突出自
在とする表示窓82が穿孔してある。この表示突起26c
は、表示窓82より突出していなければ可動接点36と固定
接点75とが閉極、つまり主回路が接続された通電状態を
表し、表示突起26cが表示窓82から突出していれば、可
動接点36と固定接点75とが開極、つまり主回路は遮断し
ていることを表示するものである。また、カバー80の両
端には夫々切欠部83が形成してあり、この切欠部83内に
各端子部70,73が第1図(a)に示すように位置するよ
うになっている。また、電磁石ブロックAを収納配置し
た取付ベース1はボデイ23の下面に第3図(a)に示す
ように組立ねじ84にて取り付けられ、カバー80はボデイ
23の上面に組立ねじ85にて固定される。ここで、電磁石
ブロックAの上面は絶縁材からなるボデイ23の底部によ
り絶縁されているものであり、ただ、電磁石ブロックA
からは連結ピン18がボデイ23の貫通孔69を介してボデイ
23側に突出しているものである。
第5図は電気回路図を示し、端子部70,73間に短絡コ
イル33、バイメタル39、接点36,75等の直列回路が挿入
された形となっている。また、補助固定接点66と補助接
点バネ67とで構成される補助接点SW1が一方の補助端子2
2に接続され、電磁石部3のコイル5と、上記接点部88
の両接点90a,91aで構成されるスイッチSW3との直列回路
が他方の補助端子22に接続されている。そして、補助端
子22に外部スイッチSW2が接続してある。本ブレーカの
特徴は、ハンドル60をオン操作しても外部スイッチSW2
を操作者が操作しない限り接点36,75がオンせず主回路
は通電されないようになっているものである。そして、
ハンドル60をオフ操作して補助接点SW1をオフすれば、
補助接点SW1が電磁石部3のコイル5に対して直列に挿
入されているため、電磁石部3が遮断されて、接点36,7
5は開極して主回路は遮断される。また、外部スイッチS
W2と並列に自己保持用の接点S1が接続されており。この
接点S1は構造は図示していないが、接点36,75等に応じ
て開閉するように形成されているものである。
次に、本ブレーカの動作について説明する。第4図は
第1図(a)のA−A断面図を示し、第3図は第1図
(a)のB−B断面図を示している。第4図(a)と第
3図(a)はオン状態を示し、第4図(b)と第3図
(b)はハンドル60がオンで電磁石部3がオフの場合の
オフ状態を示し、第4図(c)と第3図(c)はオフ状
態を示し、第4図(d)と第3図(d)はトリップ状態
を示している。
まず、第3図(c)のオフ状態から第3図(a)に示
すようにハンドル60をオン操作すると、ハンドル60の突
起60cが補助接点SW1の補助接点バネ67から離れて補助接
点バネ67が復帰して第4図(a)に示すように補助接点
SW1が閉成される。従って、接点部88のバイメタル39が
加熱されていないため両接点90a,91aつまりスイッチSW3
がオンであるから、第5図に示す外部スイッチSW2をオ
ンすることで、電磁石部3のコイル5が励磁され、第4
図と第3図の(a)に示すように可動鉄心7が固定鉄心
6に吸引される。可動鉄心7が吸引されると、可動鉄心
7とU字型ピン16と連結されている交換軸11が軸13を支
点として時計方向に回動するために、連結ピン18は変換
軸11の回動に伴い下方に移動する。連結ピン18が下方に
移動すると、該連結ピン18と連結されているリンク45が
回転軸50を軸として半時計方向に回動する。従って、リ
ンク45の下方に配置された連動板26が開極バネ29の復帰
力に抗して下動される。連結板26が下動すると、第4図
(a)に示すように連動板26の穴26aに可動接触子27と
接圧バネ28とが位置しているため、可動接触子27と接圧
バネ28とが下動され、接圧バネ28の接圧力により可動接
触子27の可動接点36と固定接点75とが接触し、主回路は
通電されることになる。
次に、ハンドル60をオン位置からオフ操作すると、第
4図と第3図の(c)に示すように、ハンドル60の突起
60cが補助接点SW1の補助接点バネ67を下方に押接するこ
とで、補助接点バネ67が補助固定接点66より離れて補助
接点SW1が開極する。従って、この補助接点SW1の開極に
より電磁石部3への通電が遮断されて、連結ピン18等が
上記の場合と同様の動作を行なって接点36,75を開極す
る。
次にトリップ状態の場合を説明する。まず、主回路が
短絡した場合について説明すると、短絡の場合には大電
流が流れているため、短絡コイル33に電磁石が生じてト
リップ動作を行なわしめる。ここで、短絡が起こる前の
正常な状態においては、第3図(a)に示すようにリン
ク45とラッチ板48とを軸支している回転軸50は、フレー
ム41の長孔44の下部に位置している。ラッチ板48はラッ
チ係合板53の係合片57と係合している。また、ラッチ係
合板53の係合部56は、第4図(a)に示すように駆動ピ
ン34の頭部34aと係合している。短絡が起こると、短絡
コイル33に生じる電磁力により駆動ピン34を下方に吸引
駆動する。この駆動ピン34の下方への移動により係合部
56が押接されてピン55を軸としてラッチ係合板53が半時
計方向に回動する。すると、ラッチ係合板53と係合片57
との係合が外れたラッチ板48がフリー状態となり、リン
ク45は開極バネ29の復帰力により連動板26を介して上方
へ付勢され、リンク45は回転軸50がフレーム41の長孔44
の上端まで移動することになる。従って、連動板26は下
方への付勢力が解除されることによって可動接触子27も
上動して接点36,75が開離することになる。この時、駆
動ピン34は急激に下方に吸引されるため、駆動ピン34の
下端が可動接触子27の基部を当てて、可動接触子27の時
計方向の回転力を付与して可動接触子27を一気に回転さ
せ、接点36,75を開極させる。尚、連動板26の上下動に
応じて表示突起26cが表示窓82より突出自在とし、接点3
6,75が開離しているときは表示突起26cが突出し、接点3
6,75が開成しているときは表示突起26cが表示窓82から
は突出せず、接点36,75の開極、閉成を表示するように
している。
また、過電流が流れた時にはバイメタル39が湾曲し、
この湾曲動作により第1図(e)に示すようにカード87
が接点部88側に移動し、カード87の端面で可動片93の上
端を押接する。押接された可動片93は軸92を支点として
可動片93が図中の時計方向に回動する。この可動片93の
回動により可動片93の押接片95の先端が反転バネ90のバ
ネ片90bを押接して反転バネ90が反転して両接点90a,91a
(スイッチSW3)を開離させる。スイッチSW3が開離する
と、第5図から明らかなようにコイル5への通電が遮断
されるために、第4図及び第3図の(b)に示すよう
に、可動鉄心7はスプラング10の復帰力により図の左方
へ復帰移動する。この可動鉄心7の移動により変換軸11
は軸13を中心に半時計方向に回動する。この変換軸11の
半時計方向の回動により連結ピン18は上方に移動され
て、リンク45を時計方向に回動させる。従って、リンク
45による付勢力が解除された連動板26は開極バネ29の復
帰力により上動されて可動接触子27も上動し、接点36,7
5は開離する。また、この時、可動接触子27の基部を付
勢しているスプリング35の付勢力により開極バネ29の復
帰力と共に、突起37aを軸として半時計方向に一気に回
動して開極するものである。
次に、トリップ動作した後に、ハンドル60がオン位置
で、表示突起26cが突出しているのを見てハンドル60を
オフ操作することにより、補助接点SW1をオフして電磁
石部3をオフして可動鉄心7を復帰させることで、第4
図と第3図の(b)に示すように変換軸11にて連結ピン
18を上動させてリンク45を図示のように移動させる。ま
た、ハンドル60をオフ操作することでハンドル60の押接
片60により、リンク45とラッチ板48との連結部を下方に
押接して、ラッチ板48を半時計方向に回転させてラッチ
板48の係合凹所58とラッチ係合板53の係合片57とを係合
してリセットさせることができる。尚、この時、ハンド
ル60のオフ操作により補助接点SW1がオフするので、電
磁石部3の可動鉄心7が復帰して初期位置に戻る。ま
た、接点部88のバイメタル39は主回路が遮断されること
で、接点S1も開放となり、湾曲した状態から元の状態に
復帰し、スイッチSW3は閉成され、接点部88のスイッチS
W3は自動的にリセットされることになる。
このように、リンク機構による引外しは殆ど起こり難
い短絡電流による場合であり、そのため、機械的に安定
するものであり、また、過電流検知の場合には引外し力
の大きいリンク機構を介さずに、バイメタル39出力を可
動片93を介して反転バネ90に与え、この反転バネ90の反
転動作により両接点90a,91aを開閉させ、電磁石部3を
遮断させているために、特性がばらつかないものであ
り、そのため、バイメタル39の特性が安定するものであ
る。つまり、過電流検知の場合、バイメタル39自体には
必要以上の力は加わらず、カード87や可動片93を押接す
る力があればよく、特性が安定するものである。
第6図及び第7図は接点部88を強制的にリセットさせ
るリセット機構を設けた実施例を示し、カバー80に穴80
aを穿孔し、この穴80aにリセット体97を上下動自在にス
プリング98により上方へ付勢して配置している。カバー
80の上面に位置するリセット体97の上部にはリセット釦
97aが設けてあり、リセット体97の下部はテーパ面97bを
有する押接部97cが形成してある。この押接部97cは反転
バネ90の下部に対面しており、リセット釦97aを下方に
押すことで、リセット体97が下がり、下部の押接部97c
のテーパ面97bにて反転バネ90を反転駆動して反転バネ9
0をリセットし、両接点90a,91aを閉成するようにしてい
る。
第8図及び第9図はリセット機構の他の実施例を示
し、ハンドル60にリセット部材99の一端を連結し、この
リセット部材99の他端側を取付ベース1の底面に形成し
た溝1a内に埋設している。リセット部材99は可撓性を有
しており、例えば、カメラのレリーズのようなものを用
いている。ハンドル60をオフさせた場合には、該ハンド
ル60と連結されているリセット部材99の他端が第9図の
矢印に示すように上方へ移動し、リセット部材99のテー
パ面99aが反転バネ90の下端部を押接して反転バネ90を
反転動作させて、両接点90a,91aを閉成させ、接点部88
をリセットさせるようにしている。
[発明の効果] 本発明は上述のように、ハンドルのオン操作によりオ
ンされる補助接点と、該補助接点と直列に接続され遠隔
に設置された外部スイッチと、過電流を検知する過電流
検知センサーと、この過電流検知センサーの信号により
接点を開成する接点部と、この外部スイッチ、補助接点
及び接点部とが共にオン状態のときに可動鉄心を吸引駆
動する電磁石部と、上記可動鉄心の吸引動作により主回
路の接点をオンさせるリンク機構と、短絡電流を検知す
る短絡電流検知センサーと、該短絡電流検知センサー出
力によりリンク機構のラッチを解除して主回路の接点を
オフさせるトリップ機構とを具備したものであるから、
ハンドルのオン操作によりオンされる補助接点と直列に
接続され遠隔に設置された外部スイッチ及び接点部とに
より、この補助接点、外部スイッチ及び接点部とが共に
オンしない限り電磁石部をオン駆動できないようにし、
そのため、遠隔操作側で外部スイッチをオンしない限
り、ブレーカ側でハンドルをオン操作しても、電磁石部
は駆動されないため接点はオンせず、従って、主回路は
通電されることはなく、遠隔操作側で作業等をする者に
とって安全であるという効果を奏するものである。ま
た、一般的なブレーカと電磁接触器とが2つ主回路に挿
入されているのと同じような間隔でホンリモコンブレー
カを扱うことができるものである。また、過電流の検知
を行なった場合に、過電流検知センサーの信号により機
械的なトリップ機構を介さずに電磁石部を駆動してリン
ク機構のラッチを解除し、主回路の接点を開成すること
で、過電流検知の場合には、引外し力の大きいリンク機
構を介さずに、電磁石部を駆動することになるため、特
性がばらつくことなく、主回路を遮断させることができ
る効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は本発明の実施例の平面図、側面
図、第1図(a)のB−B断面図、第1図(a)のA−
A断面図及び側断面図、第2図は同上の全体の分解斜視
図、第3図は同上の第1図(a)のB−B断面図であ
り、同図(a)はオン状態の断面図、同図(b)は電磁
石部をオフ状態とした場合の断面図、同図(c)はオフ
状態の断面図、同図(d)はトリップ状態の断面図、第
4図は同上の第1図(a)のA−A断面図であり、同図
(a)はオン状態の断面図、同図(b)は電磁石部をオ
フ状態とした場合の断面図、同図(c)はオフ状態の断
面図、同図(d)はトリップ状態の断面図、第5図は同
上の電気回路図、第6図は同上のリセット機構の他の実
施例の側断面図、第7図は同上の要部拡大断面図、第8
図は同上のリセット機構の更に他の実施例の断面図、第
9図は同上の側断面図、第10図は従来例の断面図であ
る。 3は電磁石部、7は可動鉄心、60はハンドル、88は接点
部、SW1は補助接点、SW2は外部スイッチである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルのオン操作によりオンされる補助
    接点と、該補助接点と直列に接続され遠隔に設置された
    外部スイッチと、過電流を検知する過電流検知センサー
    と、この過電流検知センサーの信号により接点を開成す
    る接点部と、この外部スイッチ、補助接点及び接点部と
    が共にオン状態のときに可動鉄心を吸引駆動する電磁石
    部と、上記可動鉄心の吸引動作により主回路の接点をオ
    ンさせるリンク機構と、短絡電流を検知する短絡電流検
    知センサーと、該短絡電流検知センサー出力によりリン
    ク機構のラッチを解除して主回路の接点をオフさせるト
    リップ機構とを具備して成るリモコンブレーカ。
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