JP2504970Y2 - 電子天びん - Google Patents

電子天びん

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JP2504970Y2
JP2504970Y2 JP705693U JP705693U JP2504970Y2 JP 2504970 Y2 JP2504970 Y2 JP 2504970Y2 JP 705693 U JP705693 U JP 705693U JP 705693 U JP705693 U JP 705693U JP 2504970 Y2 JP2504970 Y2 JP 2504970Y2
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JP
Japan
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door
belt
balance
timing belt
closing mechanism
Prior art date
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JP705693U
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English (en)
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JPH0665834U (ja
Inventor
一夫 西林
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、扉を備えた風防を持つ
電子天びんに関する。
【0002】
【従来の技術】高精度の電子天びんにおいては、風によ
る計量値の変動を防止する目的で、ひょう量皿を風防に
よって覆うことが行われるが、このような風防には、一
般に、扉が設けられている。また、この種の風防つきの
天びんでは、扉を、人手にはよらず扉開閉機構によっ
て、スライド移動させる構造のものも既に実用化されて
いる。そして、その扉開閉機構としては、従来、2個の
プーリ間にベルト(平ベルト等)を巻き掛け、そのベル
トの一部に扉を固定しておき、プーリの片方を駆動モー
タで回転させることで扉を移動させる機構、あるいはラ
ック・ピニオンと駆動モータを組み合わせた機構などが
採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来の扉開
閉機構では、扉の移動の始点と終点に相応する部位に位
置センサを配置して、その各センサ出力に応じて駆動モ
ータのON・ OFFを行う構造とはなっているが、扉の開閉
途中で、扉開口部に物や人手が挟まった際には、扉への
駆動力が解除される構造とはなっておらず、このため、
装置が壊れたり、また、オペレータが負傷したりする等
の危険があった。また、扉は隙間なしに閉じる構造とな
っていることから、扉の停止時に駆動モータの慣性によ
り、扉が風防壁などに強く当たって、大きな衝撃を受け
る場合がある。
【0004】なお、以上の問題点を解消することを目的
として、例えば回転軸に嵌め込むリングの内周面との軸
の外周面との間に複数個のボールを挟み込み、そのリン
グに大きな付加が掛かったときには、各ボールが軸の径
方向の外側に逃げて、リングへの回転力の伝達が解除さ
れるといった、一種のトルクリミッタを、駆動モータと
駆動プーリとの間に設けた構造のものもあるが、この場
合、トルクリミッタに相当する部分の機構が複雑で、ま
た、駆動モータを横向きに配置する構造には適さないと
いった不都合がある。
【0005】本考案は、そのような事情に鑑みてなされ
たもので、風防の扉の開閉時に、その扉に所定以上の負
荷が掛かったときには扉への駆動力が解除され、しか
も、その解除のための機構が簡単な扉開閉機構を備えた
電子天びんの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の電子天びんは、実施例に対応する図1,図
2に示すように、ひょう量皿2を覆う風防3の扉開閉機
構4は、駆動プーリ41と従動プーリ42との間に巻き
掛けられ、一辺が扉3aのスライド方向と平行な方向に
沿って延びるとともに、その一辺の外周面の一部が、扉
3aに設けられた当て座31aに接触するタイミングベ
ルト43と、そのベルト43を挟んで扉の当て座31a
と対向する位置に設けられ、かつ、当該ベルト43の一
つの溝43aに嵌り込む突起44aが設けられた押さえ
部材(金具)44を備えているとともに、その押さえ部
材44は、弾性材料製の支持部材(金具)45を介して
扉3aに支持され、その弾性力によって突起44aがタ
イミングベルト43を当て座31aに向けて押圧するよ
う構成されていることによって特徴づけられる。
【0007】
【作用】扉3aに大きな負荷が掛かって、扉3aの移動
が阻止されたときには、タイミングプーリ43のみが移
動しようとするので、図4に示すように、支持部材45
はベルト43から離反する向きに撓み、これによって、
押さえ金具44の突起44aがベルト溝43aから外れ
てタイミングベルト43が空回りの状態となる。従っ
て、移動が阻止された扉3aに無理な力が作用すること
がなくなる。
【0008】また、扉3aの閉鎖時に扉3aが固定壁3
bに当たった時点で、駆動モータ40の慣性によってタ
イミングベルト43が送られても、先と同様に、押さえ
金具44の突起44aがベルト溝43aが瞬時に外れる
ので、扉3aの固定壁3bへの衝撃力が緩和される。
【0009】
【実施例】図1は本考案実施例の全体構造を示す斜視図
で、図2はその実施例の扉開閉機構4の要部構成を示す
側面図である。また、図3は扉開閉機構4の構成部品で
ある支持部材45のみを抽出して示す斜視図である。
【0010】ケース1は天びんメカニズムや制御回路基
板等を収容しており、その上面から天びんメカニズムに
係合するひょう量皿2が突出配置されている。ケース1
の上面には、ひょう量皿2の周囲を囲むように風防3と
駆動ケース5が配設されている。この風防3はガラス製
で、前面側の固定壁3bと、左右の側面と天井面を覆
う、縦断面形状がコの字形の可動壁つまり扉3aによっ
て構成され、この風防3と駆動ケース5の前面によって
囲まれた空間がひょう量室を形成している。
【0011】扉3aは、固定壁3bと駆動ケース5の前
面との間に橋渡しされた2本のガイド3cに沿って前後
方向にスライド自在に配設されており、その直線運動は
駆動ケース5内の扉開閉機構4によって与えられる。
【0012】さて、扉開閉機構4は、図2に示すよう
に、天びんの前後方向に沿って配設された2個のタイミ
ングプーリ41と42との間に、上下方向に巻き掛けら
れたタイミングベルト43,押さえ金具44,支持金具
45ならびに後方側のプーリ41に直結された駆動モー
タ40によって主に構成されている。
【0013】タイミングベルト43は、互いに対向する
辺のうち、上辺の外周面が、扉3aの天井壁の後端部に
設けられた当て座31aに接触する位置に設けられてい
る。また、押さえ金具44は、扉の当て座31aにベル
ト43を挟んで対向する位置に配置され、その扉の当て
座31aに、支持金具45およびスペーサ46を介して
扉の当て座31aに支承されている。なお、支持金具4
5の上片45bと扉の当て座31aとの間は、スペーサ
46によってタイミングベルト43の厚さよりの所定量
だけ大きい間隔が開けられている。
【0014】押さえ金具44は、タイミングベルト43
の溝43aに嵌り込む突起44aが略円柱形状の胴体4
4bの上部に一体に設けられた、全体として略だるま形
状の部材で、その底部は、支持金具45へのセットの安
定性を考慮してフラットな面となっている。
【0015】支持金具45は、ばね性の有る材料で形成
された部材で、図3に示すように、押さえ金具44がセ
ットされる部分の保持部45aが、略コの字形に折り曲
げられているとともに、その上片45bには、押さえ金
具の突起44aの案内用の切り欠きCが設けらている。
【0016】そして、押さえ金具44は、突起44aが
ベルト溝43a内に嵌り込んだ状態で、支持金具45の
弾性力によって、タイミングベルト43を扉3aの当て
座31aに向けて押しつけて、そのベルト4と扉3aと
を相互に固定する。なお、支持金具45が押さえ金具4
4に対して与える弾性力は、押さえ金具44のベルト3
に対する押圧力が扉3aの摺動抵抗に打ち勝つ大きさ
で、通常の扉3aの開閉動作では、押さえ金具の突起4
4aがタイミングベルトの溝43aから外れるこのない
程度とする。
【0017】なお、駆動ケース5内には、扉3aの移動
の始点と終点の位置に相当する部位に位置センサS1,S
2 がそれぞれ配置されており、それらのセンサ出力に応
じて駆動モータ40のON・ OFFが制御される。
【0018】次に、本考案実施例の作用を述べる。ま
ず、駆動モータ40を駆動すると、タイミングベルト4
3が送られ、これに伴って扉3aが移動し、特に異常の
ない普通の扉開閉動作では、押さえ金具44の突起44
aがタイミングベルト43の溝43aから外れることは
ない。
【0019】一方、扉3aの閉鎖時に、例えば扉3aと
固定壁3bとの間に物や人手が挟まる等の原因により、
扉3aに摺動抵抗よりも大きな負荷が掛かって、扉3a
の移動が阻止されたときには、タイミングベルト43の
みが扉閉鎖に向きへと移動しようとするので、図4に示
すように、押さえ金具44にその移動の向きとは逆向き
の回転モーメントが作用して、支持金具45の保持部4
5aがベルト43に対して離反する向きへと撓む。これ
により、突起44aがベルト溝43aから外れて、タイ
ミングベルト43は空回りの状態となる結果、移動が阻
止された扉3aには無理な力が作用することがなくな
る。
【0020】そして、負荷がなくなると、押さえ金具4
4が、支持部材45の弾性力によって元の位置に復帰し
て、突起44aがベルト溝43aに嵌り込む。このと
き、タイミングベルト43に対する扉3aの固定位置は
ベルトの空回りにより変化するが、位置センサS1,S2
の検出用のドッグDは扉3a側に設けてあるので、扉3
aの開閉の始点と終点の位置にずれが生じることはな
い。
【0021】また、扉閉鎖時に扉3aが固定壁3bに当
たった時点で、駆動モータ40が停止するのにも関わら
ず、モータの慣性によってタイミングベルト43が送ら
れても、先と同様に、押さえ金具44の突起44aがベ
ルト溝43aから瞬時に外れるので、その慣性による力
が扉3aに影響を及ぼすこと少なく、これにより扉閉鎖
時の衝撃が緩和される。
【0022】なお、本考案の扉開閉機構は、例えば図5
に示すように、ひょう量皿52を覆う風防53が、天井
ガラス53C,前面ガラス53F,右側ガラス53R および
左側ガラス53L によって構成され、それらの各ガラス
のうち、例えば右側ガラス53R と左側ガラス53L が
それぞれ開閉自在の扉となった構造のもの、あるいは他
の一般的な構造の天びん風防に適用可能である。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
風防の扉を開閉する機構を、基本的には、タイミングベ
ルトの送りによって扉に直線運動を与える構造とし、そ
のベルト溝に嵌り込む突起を有する押さえ部材で、タイ
ミングベルトを扉に対して弾性的に押圧することによっ
てベルトと扉とを相互に固定するように構成したので、
開閉時に扉に大きな負荷が掛かったときには、扉とタイ
ミングベルトとの相互の固定が解除される。従って、扉
の開閉時に物や人手が挟まっても、装置が壊れたり、オ
ペレータらが負傷することがなくなって安全である。し
かも、扉が閉まる時の衝撃が少なくなり、これによっ
て、扉閉鎖時に、天びんの計量系に加わる振動等による
悪影響も軽減される。
【0024】さらに、本考案の扉開閉機構は、タイミン
グベルトを利用した一般的な直線運動機構に、押さえ部
材とその支持部材を組み込んだ簡単な構造でコストが安
く、しかも、駆動モータが縦置き、あるいは横置きのい
ずれの場合であっても問題はなく、従って設計時の自由
度が高いといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の全体構成を示す斜視図
【図2】その実施例の扉開閉機構4の要部構成を示す側
面図
【図3】扉開閉機構4に使用される支持金具45のみを
抽出して示す斜視図
【図4】本考案実施例の作用説明図
【図5】本考案の扉開閉機構が適用可能な天びん風防の
構造例を示す外観図
【符号の説明】
1・・・・ケース 2・・・・ひょう量皿 3・・・・風防 3a・・・・扉 31a・・・・当て座 3b・・・・固定壁 4・・・・扉開閉機構 40・・・・駆動モータ 41,42・・・・タイミングプーリ 43・・・・タイミングベルト 43a・・・・ベルト溝 44・・・・押さえ金具 44a・・・・突起 45・・・・支持金具 5・・・・駆動ケース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ひょう量皿が風防で覆われているととも
    に、この風防には、スライドにより開閉する扉と、その
    開閉機構が設けられてなる天びんにおいて、上記扉開閉
    機構は、駆動プーリと従動プーリとの間に巻き掛けら
    れ、一辺が上記扉のスライド方向と平行な方向に沿って
    延びるとともに、その一辺の外周面の一部が、当該扉に
    設けられた当て座に接触するタイミングベルトと、その
    ベルトを挟んで上記扉の当て座と対向する位置に設けら
    れ、かつ、当該ベルトの一つの溝に嵌り込む突起が設け
    られた押さえ部材を備えているとともに、その押さえ部
    材は、弾性材料製の支持部材を介して上記扉に支持さ
    れ、その弾性力によって上記突起が上記タイミングベル
    トを上記扉の当て座に向けて押圧するよう構成されてい
    ることを特徴とする電子天びん。
JP705693U 1993-02-25 1993-02-25 電子天びん Expired - Lifetime JP2504970Y2 (ja)

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JPH0665834U JPH0665834U (ja) 1994-09-16
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019215318A (ja) * 2018-04-17 2019-12-19 メトラー−トレド ゲーエムベーハー 風防の電動摺動頂壁を含む実験用天秤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019215318A (ja) * 2018-04-17 2019-12-19 メトラー−トレド ゲーエムベーハー 風防の電動摺動頂壁を含む実験用天秤
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