JP2504931B2 - プリ−ツ製品の加工方法 - Google Patents

プリ−ツ製品の加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリ−ツ加工の施さ
れたスカ−ト、ワンピ−ス、ブラウス、スラックス等の
プリ−ツ製品の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スカ−トに代表されるように、布地に折
り目を付ける加工方法が知られている。たとえば、折り
目のつけられたスカ−トはフレアスカ−ト、ギャザ−ド
スカ−ト、プリ−ツスカ−ト等といわれ、スカ−ト、ワ
ンピ−ス、ブラウス、スラックス等にこの種の折り目を
加える加工は、一般に、プリ−ツ加工と総称され、プリ
−ツ加工との関連から、「折り目」自体は、プリ−ツと
呼ばれている。
【0003】プリ−ツ加工を施すと、ほどよい陰影が衣
服に表現され、視覚的効果によって、美的印象が得られ
る。さらに、プリ−ツ加工によって柔軟性が衣服に加え
られるため、寸法的にさほど余裕のない衣服を身に付け
た場合でも、窮屈な感じが払拭されて十分な活動性が確
保できる。
【0004】プリ−ツ加工の施されたスカ−ト、ワンピ
−ス、ブラウス、スラックス等のプリ−ツ製品は、通
常、以下のような工程を経て成形されている。
【0005】まず、布地を所定形状のパ−ツにカッテ
イング(裁断)する(カッテイング加工)。
【0006】パ−ツをプレスする(プレス加工)。プ
レスすることによって、次のプリ−ツ加工で、シャ−プ
なプリ−ツが成形される。
【0007】パ−ツをプリ−ツ機械にかけて、所望の
折り目(プリ−ツ)をパ−ツに付ける(プリ−ツ加
工)。
【0008】熱処理装置にパ−ツを入れ、飽和蒸気で
加熱して熱処理する(熱処理加工)。この熱処理によっ
て、プリ−ツが定着化して型崩れが阻止され、保持性の
よいプリ−ツが得られる。
【0009】プリ−ツ付パ−ツをミシンで縫製して、
プリ−ツ製品を仕上げる(縫製加工)。
【0010】このように、パ−ツ化した布地にプリ−ツ
加工を施した後、縫製してプリ−ツ製品化している。こ
こで、布地にプリ−ツ加工を施した後、プリ−ツ付布地
をパ−ツに裁断し、その後、縫製することもある。しか
し、この場合でも、プリ−ツ加工の後、縫製を行うこと
に変わりはない。
【0011】なお、ポケット付け、ボタン付けは、縫製
加工において行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
加工方法では、プリ−ツ加工した後、縫製加工している
ため、縫製上の制約を受け、プリ−ツのデザインが限定
されざるを得ない。
【0013】プリ−ツ加工は、所望の折り目(プリ−
ツ)に対応した凹凸形状の上型、下型(プリ−ツ型)の
間に縫製前のパ−ツを挟持して行っている。広く使用さ
れるプリ−ツに対しては、耐久性を考慮したメタル製の
標準のプリ−ツ型が用意され、標準のプリ−ツ型をプリ
−ツ機械に取付けて、プリ−ツ加工が行われる。
【0014】しかし、プリ−ツ機械で行うのが難しいプ
リ−ツ、たとえば、テ−パ−サイドプリ−ツ、アコ−デ
ィオンプリ−ツ、柄合わせ等の複雑なプリ−ツは、紙製
のプリ−ツ型を利用して手作業で行っている。なお、プ
リ−ツ機械で成形されるプリ−ツはマシンプリ−ツ、手
作業で成形されるプリ−ツはハンドプリ−ツといわれ
る。
【0015】プリ−ツ機械、手作業のいずれにおいて
も、プリ−ツ加工は、プリ−ツ型を利用しているため、
プリ−ツ型のないプリ−ツ加工は行えず、プリ−ツのデ
ザインが制限される。
【0016】このように、縫製上の制約、プリ−ツ型に
よる制約によって、プリ−ツのデザインが限定されるた
め、バリエ−ションに富むデザインのプリ−ツ製品が加
工し難い。
【0017】この発明は、バリエ−ションに富むデザイ
ンのプリ−ツ製品を容易に加工できるプリ−ツ製品の加
工方法の提供を目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明では、縫製後の半製品にマシンプリーツま
たはハンドプリーツを成形してから、通気性、耐熱性に
優れた軟質シートで、半製品を巻き、巻いた軟質シート
をねじり、紐で縛ってから熱処理装置に入れて熱処理し
ている。
【0019】半製品を軟質シートで巻き、ねじり、紐で
縛って熱処理しているため、縛り目に応じた複雑なプリ
ーツが半製品に成形できる。また、軟質シートを丸めて
からねじれば、複雑なプリーツが得られる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0021】図1に示すようなブラウス10について、こ
の発明の一実施例によるプリ−ツ製品の加工方法を説明
する。たとえば、左右の袖11L、11R 、左右の前身頃12F
L、12FR、一枚の後身頃12B のパ−ツを布地から裁断し、
パ−ツをミシンで縫製して、図1(A) に示す所望外形の
半製品14を形成する。また、ポケット15をこの時点で付
けてもよい。
【0022】それから、半製品14がプリ−ツ機械に送ら
れて、プリ−ツ加工され、いわゆる、マシンプリ−ツを
半製品に成形し、ねじりやすいように適当に折り畳んで
から、半製品をねじる(絞る、ツイストする)(図1
(B) 〜(D))。折り畳むことなく、半製品14を直ちにねじ
ってもよい。また、こぶを作るようにねじってもよい。
ボタン16があれば、マシンプリ−ツ後に付けるとよい。
【0023】半製品14は、ねじったままホルダ−(図示
しない)に取付けられ、ホルダ−とともに熱処理装置20
に入れられる(図2(A))。たとえば、ホルダ−は、一連
のクリップを対向して左右に配置したプレ−ト状とさ
れ、クリップで半製品14の左右の端を止めて、半製品が
熱処理装置20の内部に吊される。ホルダ−の構成はこれ
に限定されず、熱処理装置20の内部で飽和蒸気に浸され
るように、半製品を保持すれば足る。
【0024】熱処理装置20は公知のものであり、熱処理
装置内は飽和蒸気で充満され、半製品14は、その内部ま
で飽和蒸気に十分浸される。マシンプリ−ツが半製品14
に既に成形されているため、マシンプリ−ツが定着され
るとともに、半製品を折り畳み、ねじっているため、飽
和蒸気に浸されると、折り畳み方、ねじり方に応じた折
り目(一種のプリ−ツ)が半製品に成形され、定着され
る。
【0025】そして、熱処理装置20から半製品14を出し
て広げれば、図2(B) からよくわかるように、プリ−ツ
の付されたブラウス(プリ−ツ製品)10が得られる。
【0026】また、別のワンピ−ス30を中央で折り畳ん
でプリ−ツ加工する場合について述べると、図3(A) に
で示すように、縫製した半製品34の左右の袖31L、31R
を一点鎖線に沿って表に折り畳む。それから、たとえ
ば、で示すように左半部を右半部に重ね(図3(B)、
(C))、プリ−ツ機械に通してマシンプリ−ツを付け(図
4(A))、 で示すように巻き(図4(B))、ねじる(図4
(C))。
【0027】そして、ホルダ−に吊して熱処理装置に半
製品34を入れて熱処理すると、図4(D) に示すように、
プリ−ツが略左右対称に付いたブラウス(プリ−ツ製
品)30が得られる。
【0028】従来のプリ−ツ製品では、縫製前の複数の
パ−ツにプリ−ツ加工を施し、プリ−ツ付のパ−ツを縫
製してプリ−ツ製品としている。これに対して、この発
明では、パ−ツを縫製して半製品を予め作り、この半製
品にプリ−ツ加工を施しているため、縫製上の制約を受
けることなく、プリ−ツ加工が行える.
【0029】さらに、この発明では、縫製した半製品14
にマシンプリ−ツを成形した後、ねじって熱処理するこ
とによって、ねじり方(ねじった形態)に対応したプリ
−ツが半製品に付けられ、熱処理において、プリ−ツ加
工が同時に施される。なお、マシンプリ−ツと区別する
ため、ねじったまま熱処理して得られるプリ−ツをツイ
ストプリ−ツと呼ぶこととする。
【0030】縫製後にプリ−ツ加工しているため、縫製
上の制約を受けずにプリ−ツ製品の全体的なデザインが
広範囲に選択できる。また、縫製上の制約を受けないた
め、種々な方向からマシンプリ−ツがかけられる。
【0031】たとえば、実施例では、図1(B)、図4(A)
で上下方向のマシンプリ−ツを半製品14、34 に付けてい
るが、マシンプリ−ツの方向を斜めや水平にしたり、ま
た、プリ−ツ機械に半製品を2度通し、上下方向のマシ
ンプリ−ツに加えて、45°の斜めのマシンプリ−ツを付
けてもよく、マシンプリ−ツのデザインの自由度が増大
する。
【0032】さらに、ねじりの開始位置、ねじり方向等
の半製品14、34 のねじり方を変えたり、密または疎にね
じつたり、こぶを付けたり、ねじり力等のねじり方を変
えれば、異なるツイストプリ−ツが得られ、美的印象の
異なるバリエ−ションに富むデザインが可能となる。ま
た、ねじる前に半製品34を折り畳めば、折り畳み線に沿
って、ツイストプリ−ツがほぼ対称に成形される。
【0033】ねじり方の違いから、異なるプリ−ツ(ツ
イストプリ−ツ)が熱処理と同時に成形されるととも
に、マシンプリ−ツ自体も半製品14、34 のねじり方によ
って変化する。
【0034】このように、この発明では、マシンプリ−
ツにツイストプリ−ツを組合せているため、マシンプリ
−ツのバリエ−ションに、ツイストプリ−ツのバリ−シ
ョンを掛け合わせた多数のプリ−ツが可能となる。その
ため、美的印象の大きく異なる一種独特な美的印象のバ
リエ−ションに富むデザインが容易に得られ、付加価値
の高いプリ−ツ製品が加工できる。
【0035】さらに、プリ−ツ加工前にパ−ツを縫製し
ていることによって、種々の利点が得られる。たとえ
ば、布地の復元力を考慮する必要がなく、パ−ツを押さ
えながら縫製しなくてよいため、縫製が迅速に行える。
また、プリ−ツ加工前の縫製であるため、布地の重なり
も少なく、ミシンによる縫製が容易に行える。プリ−ツ
の特色である柔軟性が縫製によって損なわれることがな
く、柔軟性に富むプリ−ツ製品が得られる。
【0036】加えて、ボタン付け、ポケット付けを含む
縫製が熱処理前に済まされ、熱処理でプリ−ツを成形す
れば、プリ−ツ製品10、30 が直ちに得られる。そのた
め、熱処理後、プリ−ツ製品10、30 を包装して販売ル−
トに直ちに流すことができ、製品化が促進される。
【0037】図5〜図7に第3実施例を示す。この実施
例では、ワンピ−ス70にプリ−ツ加工を施すこととす
る。まず、左右の袖71L、71R、前身頃72F、左右の後身頃72
BL、72BR のパ−ツを布地から裁断し、縫製して図5(A)
に示す所望外形の半製品74を形成する。
【0038】それから、左右の袖71L、71R をに示すよ
うに表に折り畳み、プリ−ツ機械に通してマシンプリ−
ツを付ける(図5(B))。それから、後身頃72B の上部に
ボタン(図示しない)を付ける。袖71L、71R を含む上半
部を適当に丸めてから、半製品74を通気性、耐熱性に優
れた軟質シ−ト、たとえば、ウレタン−ト76にのせ(図
6(A))、ウレタンシ−トを巻き(図6(B))、ねじり(図
6(C))、紐77、78 で強く縛る(図6(D))。
【0039】そして、クリップでウレタン−ト76の両端
を止めてホルダ−に吊して、ウレタン−トを熱処理装置
にいれる。すると、飽和蒸気がウレタン−ト76を介して
半製品74に触れ、折り畳み方、ねじり方、縛り方に応じ
たツイストプリ−ツが成形され、定着されて、図7に示
すようなプリ−ツ付ワンピ−ス70が得られる。
【0040】この実施例では、半製品74をウレタンシ−
ト76に巻き、ウレタンシ−トを紐で縛って熱処理してい
るため、縛り目に応じた複雑なツイストプリ−ツが半製
品74に成形できる。また、上半部を丸めてからねじって
いるため、下半部に比較して複雑なプリ−ツが上半部に
付けられる。全体的に丸めてからねじってもよい。
【0041】このように、半製品74を単にねじるだけで
なく、ウレタンシ−トのような軟質シ−ト76に巻いてか
ら縛ったり、丸めたりすることにねじりを組合せること
によって、複雑なツイストプリ−ツも十分に成形でき
る。なお、他の実施例においても、丸めてから半製品を
ねじってよい。
【0042】従来の方法では、ウェストのようないわゆ
るねじった部分は、布地からパ−ツ自体を細く裁断して
おく必要があり、ねじり部分を多数設けると、裁断、縫
製が複雑化する。これに対して、この発明では、以下の
ように、プリ−ツの成形に伴ってねじった部分が設定で
きる。
【0043】たとえば、レインコ−ト90の半製品94にマ
シンプリ−ツを付けてから(図8(A)、(B))、袖口、袖の
中央、袖と前身頃、後身頃との結合部、ウェスト、ウェ
ストの下方2ケ所を含む計9ヶ所を縫製する(図9(A)
。通常の縫製と区別するために、この縫製を仮縫いと
呼ぶこととする。そして、仮縫いの糸を引くと、仮縫い
部分97が部分的にねじられるだけでなく、その回りで半
製品94が軽く折り畳まれる(図9(B))。
【0044】半製品94をプレスして、その形態を固定化
してから、熱処理すれば、その形態でプリ−ツが成形、
定着される。そして、熱処理後、糸を除いても、そのま
まの形態が保たれ、図9(B) にほぼ一致したプリ−ツ付
のレインコ−ト90が得られる。
【0045】このように、仮縫いし、仮縫いの糸を引け
ば、ねじりが自由に設定でき、そのねじった形態で熱処
理すると、ねじったままの形態でプリ−ツが施され、そ
のプリ−ツは糸を抜いても崩れない。そして、仮縫いの
糸の引き方によって、ねじりの形態を調整できる。ま
た、実施例では、表から裏まで全周的に仮縫いしている
が、たとえば、表または裏の一部といった局部的な仮縫
いによって、局部的なプリ−ツが表または裏に容易に成
形できる。
【0046】裁断、縫製後の仮縫いであるため、裁断、
縫製に妨げられることなく仮縫いが行え、ねじりの状
態、ねじりの位置が仮縫いによって自由に設定でき、プ
リ−ツ製品におけるデザインの自由度がさらに増加す
る。
【0047】半製品94を円筒98に巻いてから熱処理して
もよく、熱処理装置から出して円筒に巻いたまま包装す
れば、販売ル−トに直ちに流すことができ、製品化が早
められる。そして、円筒98に巻かれているため、型崩れ
が生じ難く、保持性のよいプリ−ツ製品が容易に得られ
る。
【0048】図10に第5実施例を示す。この実施例で
は、ネクタイにプリ−ツ加工を施しており、上記実施例
と同様に、縫製された半製品のネクタイ104 をプリ−ツ
機械に通してマシンプリ−ツを付け、適当にねじる(図
10(A) 〜(C))。そして、熱処理装置で熱処理してツイス
トプリ−ツを付ければ、図10(D) に示すように、従来の
ネクタイと異質のネクタイ100 が得られる。図10(E) は
使用状態を概略的に示す。ネクタイと同様に、チョウネ
クタイもプリ−ツ加工できる。
【0049】ネクタイやチョウネクタイのような単純な
形状のプリ−ツ製品においては、必要に応じて、マシン
プリ−ツを省略し、ツイストプリ−ツだけで仕上げても
よい。
【0050】実施例では、プリ−ツ機械に半製品を通し
てマシンプリ−ツを付けた後、ねじったまま熱処理して
ツイストプリ−ツをつけているが、マシンプリ−ツの代
わりに、ハンドプリ−ツを付けてから、ねじって熱処理
してもよい。
【0051】また、実施例では、プリ−ツ製品としてブ
ラウス10、30 、ワンピ−ス70、レインコ−ト90、ネクタ
イ100 を例示したが、これらに限定されず、たとえば、
ティ−シャツ、スカ−ト、スラックス、カクテルドレス
等の種々のプリ−ツ製品がこの発明の加工方法で同様に
加工できる。
【0052】実施例における折り畳み方、巻き方、ねじ
り方、紐での縛り方、仮縫い等は一例であり、他の折り
畳み方等が任意に選択できる。
【0053】上述した実施例は、この発明を説明するも
のであり、この発明を何ら限定するものでなく、この発
明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこ
の発明に含まれることはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】上記のように、この発明のプリーツ製品
の加工方法によれば、マシンプリーツまたはハンドプリ
ーツの付された半製品を軟質シートで巻き、ねじり、紐
で縛って熱処理して、ツイストプリーツを加えている。
そのため、マシンプリーツ(ハンドプリーツ)のバリエ
ーションにツイストプリーツのバリエーションを掛け合
わせた数のバリエーションに富むデザインが可能とな
り、付加価値の高いプリーツ製品が容易に得られる。
【0055】縫製後にプリ−ツ加工しているため、縫製
上の制約を受けずにプリ−ツ製品の全体的なデザインが
広範囲に選択できるとともに、種々な方向からマシンプ
リ−ツ(ハンドプリ−ツ)がかけられ、種々なバリエ−
ションが得られる。
【0056】さらに、半製品に巻いた軟質シートをねじ
ったまま熱処理して得られるツイストプリーツでは、ね
じりの開始位置、ねじり方向等の半製品のねじり方を変
えたり、密または疎にねじつたり、こぶを付けたり、ね
じり力等のねじり方を変えることによって、異なるツイ
ストプリーツが得られ、美的印象の異なるバリエーショ
ンに富むデザインが可能となる。
【0057】ねじり方の違いから、異なるツイストプリ
−ツが熱処理と同時に成形されるとともに、先行して形
成されたマシンプリ−ツやハンドプリ−ツも半製品のね
じり方によって変化し、この点からもバリエ−ションに
富みデザイン上の自由度の高いプリ−ツ製品が加工でき
る。
【0058】プリ−ツ加工前にパ−ツを縫製しているた
め、パ−ツを押さえながら縫製しなくてよく、縫製が迅
速に行える。また、布地の重なりも少なく、ミシンによ
る縫製が容易に行える。そして、プリ−ツの特色である
柔軟性が縫製によって損なわれず、柔軟性に富むプリ−
ツ製品が得られる。
【0059】ボタン付け、ポケット付けを含む縫製を熱
処理前に済ますことができ、熱処理でプリ−ツを成形す
れば、プリ−ツ製品が直ちに得られ、製品化が促進され
される。
【0060】丸めてからねじれば、他の部分と異なる美
的印象を持つプリ−ツが成形される。
【0061】また、軟質シートの縛り目に応じた複雑な
プリーツが成形される。
【0062】仮縫いし仮縫いの糸を引いてねじったまま
熱処理すれば、ねじったままの形態でプリ−ツが施さ
れ、仮縫いの糸の引き方によるねじり方、ねじりの位置
を変えることによって、異なるプリ−ツが成形される。
【0063】このように、熱処理前に、ウレタンシート
のような軟質シートに巻いてから縛ったり丸めたりする
ことにねじりを組合せたり、仮縫いの糸を引いて仮縫い
部分をねじり、プレスすることによって、バリエーショ
ンの富むプリーツが成形可能となり、従来のプリーツ製
品の概念を根底から崩した新しいプリーツ製品が迅速に
生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半製品のねじり方の一例を示す概略図である。
【図2】半製品を熱処理にいれる工程の概略図およびプ
リ−ツ製品(ブラウス)の展開図である。
【図3】半製品の折畳み方の一例を示す概略図である。
【図4】半製品の別のねじり方の概略図およびプリ−ツ
製品(ブラウス)の展開図である。
【図5】ウレタンシ−トで巻かれる前での半製品の概略
図である。
【図6】ウレタンシ−トで巻いてからねじり、紐で縛っ
た半製品の概略図である。
【図7】プリ−ツ製品(ワンピ−ス)の展開図である。
【図8】仮縫いされる前での半製品の概略図である。
【図9】仮縫いを利用してねじった半製品の概略図であ
る。
【図10】この発明によるプリ−ツ製品(ネクタイ)の
加工方法を示す概略図である。
【符号の説明】
10、30、70、90、100 プリ−ツ製品(ブラウス、ワンピ−
ス、レインコ−ト、ネクタイ) 11L、11R、31L、31R、71L、71R パ−ツ(袖) 12FL、12FR、32FL、32FR、72F パ−ツ(前身頃) 12B、32B、72B パ−ツ(後身頃) 14、34、74、94、104 半製品(縫製されたパ−ツ) 15 ポケット 16 ボタン 20 熱処理装置 76 ウレタンシ−ト(軟質シ−ト) 77、78 紐

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製後の半製品をプリーツ機械に通して
    マシンプリーツを付けた後、通気性、耐熱性に優れた軟
    質シートで、半製品を巻き、巻いた軟質シートをねじ
    り、紐で縛ってから熱処理装置に入れて、半製品に熱処
    理を施してさらにプリーツを成形したプリーツ製品の加
    工方法。
  2. 【請求項2】 縫製後の半製品にハンドプリーツを施し
    た後、通気性、耐熱性に優れた軟質シートで、半製品を
    巻き、巻いた軟質シートをねじり、紐で縛ってから熱処
    理装置に入れて、半製品に熱処理を施してさらにプリー
    ツを成形したプリーツ製品の加工方法。
  3. 【請求項3】 半製品を丸めてから軟質シートで巻いた
    請求項1または2記載のプリーツ製品の加工方法。
  4. 【請求項4】 縫製後の半製品を仮縫いし、プリーツ機
    械に通してマシンプリーツを付けた後、仮縫いの糸を引
    いて仮縫い部分をねじり、プレスしてから、熱処理装置
    に入れ、半製品に熱処理を施してさらにプリーツを成形
    したプリーツ製品の加工方法。
  5. 【請求項5】 縫製後の半製品を仮縫いし、ハンドプリ
    ーツを施した後、仮縫いの糸を引いて仮縫い部分をねじ
    り、プレスしてから、熱処理装置に入れ、半製品に熱処
    理を施してさらにプリーツを成形したプリーツ製品の加
    工方法。
  6. 【請求項6】 プレスされた半製品を円筒に巻いて熱処
    理装置に入れている請求項4または5記載のプリーツ製
    品の加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015037479A1 (ja) 2013-09-11 2015-03-19 Nakamura Kohei 曲線状プリーツ製品および曲線状プリーツ製品の製造方法

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