JP2504612B2 - 家具強度試験機 - Google Patents

家具強度試験機

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JP2504612B2
JP2504612B2 JP2213985A JP21398590A JP2504612B2 JP 2504612 B2 JP2504612 B2 JP 2504612B2 JP 2213985 A JP2213985 A JP 2213985A JP 21398590 A JP21398590 A JP 21398590A JP 2504612 B2 JP2504612 B2 JP 2504612B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、椅子、机、テーブル、タンス等の家具に荷
重や衝撃等の負荷を加えて、家具の強度、耐久性、安全
性等を試験するための家具強度試験機に関するものであ
る。
[従来の技術] 一般に、椅子や机等の家具の強度等の試験方法として
は、たとえば、上方から繰り返し荷重をかけたり、横方
向から繰り返し荷重をかけたり、錘等を一定の距離から
落下させて上方から衝撃を与えたり、ハンマー状の振り
子等を弧を描いて落下させ横方向から衝撃を与えたりし
て負荷を加えて破壊、破損、外れ、変形、残留ひずみ、
ぐらつきなどが発生しないことを試験していた。また、
これらの試験法については、JIS規格等に定められてい
る。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上述のような試験は、たとえば、椅子など
においては、座板に対する試験、背もたれに対す試験、
ひじ掛けに対する試験等が、それぞれ単独で行なわれて
いた。しかし、国際標準化機構(以下、ISOと記す)に
定める椅子の強度試験においては、人間が椅子を使用し
た場合にかかる荷重に近い状態で試験を行うために、椅
子の座板に荷重をかけ、次にそのままの状態で背もたれ
に荷重をかけることを繰り返す試験が要求されるように
なってきた。このような試験では、従来のようにそれぞ
れ座板や、背もたれに単独で荷重を加えるような装置で
は、自動的にISOに対応した強度試験を繰り返し行うこ
とは困難であり、時間のかかる繰り返し荷重をかける操
作を、人手を介して行わなければならず、手間がかかる
という問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、椅子や机等の家具に上下及び水
平のそれぞれの方向から荷重を加える強度試験を自動で
繰り返し行うことができる家具強度試験機を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] かかる目的を達成するために、本発明の家具強度試験
機は、家具に荷重を負荷して強度を試験するための試験
機であって、家具を載置する基台と、前記家具に上下方
向の荷重を負荷する第1の加負荷装置と、前記家具に水
平方向の荷重を負荷する第2の加負荷装置と、第1の加
負荷装置が前記家具に上下方向の荷重を負荷している際
に第2の加負荷装置が前記家具に水平方向の荷重を負荷
するように制御する制御手段とから構成されたことを特
徴とするものである。
[作用] 上記構成によれば、基台上に載置された家具に、制御
手段により制御された第1の加負荷装置が前記家具に上
下方向の荷重を加え、次に、制御手段により制御された
第2の加負荷装置が前記家具に水平方向の荷重を加え
る。
そして、第2の加負荷装置による荷重を解除した後に、
第1の加負荷装置による荷重を解除する。制御手段によ
り第1及び第2の加負荷装置を制御することにより、以
上の動作を繰り返し行う。
[実施例] 以下、本発明の実施例の図面を参照しながら説明す
る。
第1図ないし第10図は、本発明の一実施例を示す図面
であって、本実施例の家具強度試験機Aは、第1図及び
第2図等に示すように、家具を載置する基台1と、前記
家具に上下方向の荷重を負荷する第1の加負荷装置6
と、前記家具に水平方向の荷重を負荷する第2の加負荷
装置7と、第1の加負荷装置6が前記家具に上下方向の
荷重を負荷している際に第2の加負荷装置7が前記家具
に水平方向の荷重を負荷するように制御する制御手段B
とから構成されたもので、ここでは、背もたれ20b及び
座板20cを有する椅子(家具)20の強度試験を行うもの
である。
そして、家具強度試験機Aには、前記第1及び第2の
加負荷装置6,7を設置するために、前記基台1上に第1
及び第2の加負荷装置6,7を配置するように、基台上に
立設された支柱2及び補助支柱8(第3図に上部を図
示)と、これら支柱2及び補助支柱8の上端をつなぐ支
持梁及3び補助梁8a(第4図に図示)と、前記支柱2の
上端から延出して第1の加負荷装置6を垂設するための
加負荷装置取付用アーム4と、支持梁2と基台1側面と
に掛け渡されて第2の加負荷装置7を取り付けるための
加負荷装置取付用側板5とが設けられている。
次に、本実施例の家具強度試験機Aについて詳細に説
明する。
前記基台1は、角形鋼管1aによって四角枠状に枠体1b
が組まれ、この枠体1bの内部に補助梁材(図示略)が格
子状に組まれ、その補助梁材の上に底板1cが設けられた
ものである。そして、枠体1bの隅部1dには、支柱2を立
設するためのフランジ部1eが設けられ、支柱2下端をボ
ルトにより締結できるようになっている。また、枠体1b
の一辺を構成する角形鋼管1aの中央部にもフランジ部1f
が設けられ、補助支柱8の下端をボルトにより締結して
立設できるようになっている。
また、前記枠体1bの相対する2本の鋼管1a上面には、
それぞれ一列に複数のボルト用の挿通孔1g,1g(第4図
に一列だけ図示)が設けられ、椅子の脚部が、底板1c上
を滑らないように止めるための抑止板1hを前記2本の鋼
管に掛け渡して、抑止板1hの両端部をボルトにより締結
できるようになっている。
そして、基台1裏面の四隅部分には、家具強度試験機
Aを移動するためのキャスター1iが設けられている。そ
して、このキャスター1iの隣接する位置には、基台1を
固定するための足1jが螺合されており、この足1jを回転
して、キャスター1iより下に突出させることにより、家
具強度試験機Aを固定するようになっている。
また、基台1の一側面には、大きな家具を載せる際
に、基台1を拡大するための補助基台9を(第10図に図
示)接続することができるようになっている。
前記支柱2は、角形鋼管よりなり、その下端部に基台
1へ締結するための支柱フランジ部2bが設けられ、上端
部2aに支持梁3及び加負荷装置取付用アーム4を締結す
るためのフランジ部2cが設けられている。そして、支柱
2は、前記基台1の四隅部1dの内の三隅部1dのフランジ
部1eに、それぞれ、支柱2の下端部に設けられた支柱フ
ランジ部2bがボルトにより締結されて立設されている。
前記支持梁3は、角形鋼管よりなり、3本の支柱2の
上端部2aをつなぐようにそれぞれ基台1の側面に沿って
設けられている。すなわち、2本の支持梁3が直角にそ
の端部同士を溶接され、この溶接部分および残りの二つ
の端部にフランジ部3aが設けられ、支柱2の上端部2aの
フランジ部2cにボルトにより締結されている。
前記アーム4は、基台1の中心部に向って支柱2の上
端部2aから水平に延出され、基台1の中心部においてそ
れぞれのアーム4が接続されている。すなわち、前記溶
接された支持梁2の両端のフランジ部3aをつなぐように
基台1の対角線に沿って第1のアーム用角形鋼管4bが配
置され、その両端が支持梁3のフランジ部3aに溶接され
るとともに、第1のアーム用角形鋼管4bの中央部と支持
梁3の同士の溶接部分をつなぐように第2のアーム用角
形鋼管4cが配置されるとともに、その両端がそれぞれ、
第1のアーム用角形鋼管3aの中心部と支持梁3同士の溶
接部とに溶接されている。
そして、前記第1のアーム用角形鋼管4bと第2のアー
ム用角形鋼管4cの接続部4aの下面には、家具に上方から
の負荷を加える第1の加負荷装置6を接続するためのフ
ランジ部4dが設けられている。また、接続部4aの上面に
は、補助支柱8の上端部から延出し、補助支柱8の上端
を支えるための補助梁8aを締結するためのフランジ部4e
が設けられている。
前記補助支柱8は、基台1を構成する鋼管1aの中央部
に設けられたフランジ部1fに、補助支柱8の下端部に設
けられたフランジ部8bが締結されて立設されるようにな
っている。そして、上記したように、補助支柱8の上端
から前記接続部4a上面のフランジ部4eに向って延出する
補助梁8aが設けられ、補助支柱8の上部を支持するよう
になっている。また、補助支柱8には、対向する位置に
設けられた第2の加負荷装置7により加えられた負荷を
受ける荷重受け用アーム8b(第3図に図示)が取付られ
るようになっている。なお、補助支柱8には、第2の加
負荷装置7を取り付けられるようにしてもよい。
前記支持梁3及び基台1の側面には、ボルトを挿通す
るための複数の挿通孔3b,1k(第3図に図示)が二列に
設けられている。そして、二本の角形鋼管5aからなる加
負荷装置取付用側板5が、前挿通孔3b,1kの設けられた
任意の位置に、上端をよび下端をボルトにより締結され
るようになっている。
前記側板5を構成する角形鋼管5aには、それぞれボル
ト用の複数の挿通孔5bが所定の間隔で一列に設けられ、
加負荷装置取付用部材5cを任意の高さに固定できるよう
になっている。そして、この加負荷装置取付用部材5cに
第2の加負荷装置7が取り付けられるようになってい
る。
前記第1の加負荷装置6としては、第3図等に示すよ
うに、エアーシリンダ10aによりほぼ垂直方向に荷重を
加えるためのX軸シリンダ装置10が設けられ、また、第
7図及び第8図に示すように落下部11aを自然落下させ
て椅子20の座板20c等に衝撃を加える落下式衝撃装置11
及び第9図に示すようにハンマー状の振り子12aを弧を
描いて振り落として、椅子20の背もたれ20b等に衝撃を
加える振り子式衝撃装置12なども取り付けられるように
なっている。
また、第2の加負荷装置7としては、第1図等に示す
ように、前記第1の加負荷装置と同様に荷重を加えるエ
アーシリンダ10aがほぼ水平方向に設けられたY軸シリ
ンダ装置13が設けられている。
上述した第1及び第2の加負荷装置6,7については、
たとえば落下式衝撃装置11とY軸シリンダ装置13とのよ
うに組み合わせて同時にいくつかの試験を行うことがで
きるようになっている。
前記X軸シリンダ装置10は、加負荷装置取付用アーム
4に取り付けられ、上方から荷重をかけるようになって
おり、Y軸シリンダ装置13は、加負荷装置取付用側板5
に取り付けられ側方から荷重をかけるようになってい
る。
これらX軸及びY軸シリンダ装置10,13は、エアーシ
リンダ10aとピストンロッド10bとからなり、第5図に示
すようにエアーコンプレッサb1から第1ないし第4の電
磁弁b2,b3,b4,b5を介してエアーが供給されて作動する
ようになっている。前記電磁弁b2,b3,b4,b5は、第2図
に示す繰り返し荷重制御装置14により制御されるように
なっている。すなわち、パソコン15にキーボード15aか
ら入力されたシリンダ装置10,13による荷重・荷重をか
ける時間・荷重を繰り返しかける回数等のパラメータに
より、繰り返し荷重制御装置14が電磁弁b2,b3,b4,b5の
作動を制御してシリンダ装置10、13を作動させるように
なっている。また、繰り返し荷重制御装置14から手動に
よりシリンダ装置10,13を作動することができるように
なっている。
そして、シリンダ装置10,13には、ピストンロッド10b
と平行に配置されるとともにピストンロッド10bに連動
して動くロッド10cが設けられ、このロッド10cの前後の
移動量を測定する変位センサー10dが設けられている。
また、ピストンロッド10bの先端部には、ピストンロ
ッド10bによって椅子20に荷重をかけた際に、椅子20の
ピストンロッド10bの軸方向の歪を測定する歪センサー1
0eが設けられている。これらセンサー10d、10eからの信
号は、デジタル式歪測定機16に送られ、このデジタル式
歪測定機16からのデータは、オンラインでパソコン15に
送られ、分析されるようになっている。
そして、パソコン15に送られたデータおよび分析結果
は、ディスプレイ15bおよびプリンタ15cに出力されるよ
うになっている。
また、ピストンロッド10bの先端には、荷重をかける
家具に合わせて押圧用のパッド17が取り付けられるよう
になっている。
本実施例の家具強度試験機Aにおいては、X軸及びY
軸シリンダ装置10,13を組み合わせて使用し、かつこれ
らX軸及びY軸シリンダ装置を繰り返し荷重制御装置14
により制御することによってISOにおける椅子の強度試
験法に対応できるようにしている。すなわち、ISOの椅
子の試験法の一つとしては、人間が椅子に腰掛けた際と
ほぼ同じ状態の荷重を繰り返し与えるために、椅子の座
板に上方から荷重をかけ、この荷重をかけた状態で前方
から背もたれに荷重をかけ、これを繰り返すものがあ
る。
以下、上記ISOの試験法に対応して自動的に繰り返し
荷重を行い、かつ、X軸及びY軸シリンダ装置10,13か
ら構成される加負荷装置19について説明する。
第1図等に示すように、加負荷装置取付用アーム4に
X軸シリンダ装置10が垂設されるとともに、椅子20の前
面に加負荷装置取付用側板5が設けられ、この側板5に
Y軸シリンダ装置13が設けられている。
そして、X軸シリンダ装置10のピストンロッド10bの
先端には、座板20cに当接して荷重をかける底面がふと
もも型の座板用パッド17aが椅子20に対して前後方向に
回動自在に取り付けられている。
そして、Y軸シリンダー装置13のピストンロッド10b
の先端は、X軸シリンダー装置13のピストンロッド10b
をまたぐように、2本のロッド13a(第3図には手前側
のロッド13aだけを図示)に分離されている。これらロ
ッド13aの先端には、上下方向に回動自在に、背もたれ
用パッド17bが取り付けられている。また、ロッド13aの
先端部には、座板用パッド17aの前記ピストンロッド10b
の取付位置より後方に前後方向に回動自在に取り付けら
れた支持片13b,13bがロッド13a,13aの縦方向に回動自在
に取り付けられている。
この支持片13bは、その軸方向にスリット13cが設けら
れており、ロッド13b先端部から突出した止め金具13dを
スリット13cに挿入して支持片13cとロッド13bが回動自
在に接続されるようにしているとともに、スリット13c
に沿って止め金具13dをずらすことにより、座板用パッ
ド17aの傾きを調節できるようになっている。
そして、この支持片13cによって、Y軸シリンダ装置1
3により背もたれ20bに荷重がかけられた際に、座板用パ
ッド17aの傾きが、該座板用パッド17aの後端が下方にさ
がるようになり、座板用パッド17aから椅子20にかけら
れる荷重の重心がX軸シリンダ装置10のピストンロッド
10bの取付位置より後方に移動するようになっている。
そして、前述のX軸及びY軸シリンダ装置10,13を制
御する場合と同様に繰り返し荷重制御装置14とパソコン
15より構成される制御手段Bにより制御されるようにな
っている。
また、X軸及びY軸シリンダ装置10,13を作動させる
圧空の経路は、第5図に示すように、まずエアーコンプ
レッサーb1からの圧空が、X軸シリンダ装置10用とY軸
シリンダ装置13用に分岐され、それぞれフィルターb6及
び減圧弁b7を介してレシーバータンクb8に送られるよう
になっている。次に、このレシーバータンクb8よりX軸
シリンダ装置10には、第1及び第2の電磁弁b2,b3を介
して圧空が送られ、Y軸シリンダ装置13には、第3及び
第4の電磁弁b4,b5介して圧空が送られるようになって
いる。
次に、本実施例において、家具強度試験機Aに第1の
加負荷装置6として、X軸シリンダ装置10以外に取り付
けることができる落下式及び振り子式衝撃装置11,12に
ついて説明する。
前記第1の加負荷装置6の一つである落下式衝撃装置
11は、第7図及び第8図に示すように、加負荷装置取付
用アーム4に取り付けられるようになっており、直接座
板20cに接触して衝撃を与えるパッド11bおよび落下の際
に衝撃力をつけるための分銅部11cからなる落下部11a
と、この落下部11aの自然落下を妨げないように案内す
るガイドレール11bと、ガイドレール11に摺動自在に案
内されるとともに所定の位置に固定され、かつ、落下部
の落下位置を決める位置決め部11eからなるものであ
る。
前記落下部11aにおいては、パッド11bと分銅11cと
が、衝撃力を調節するとともに、落下部11aが座板20cと
衝突した後に、跳ね返って再び座板20cに衝撃を与える
のを防止する4本のコイルスプリング部11fにより接続
されている。また、落下部11aの分銅部11cの上部には、
ガイドレール11dに案内される案内部11gが設けられてい
る。この案内部11gの上面には、位置決め部11eに掛けら
れる引掛け駒11hが設けられている。
そして、位置決め部11aには、落下部11aの引掛け駒11
hを着脱自在にかけるとともに、吊り上げる吊り上げ駒1
1iが設けられている。この吊り上げ駒11iは、引掛け駒1
1hを外せるように回動自在に位置決め部11eに軸支され
ている。
前記振り子式衝撃装置12は、加負荷装置取付用アーム
4に取り付けられ、椅子20の背もたれ20b等に横方向か
ら衝撃を与えるものである。
第9図に示すように、振り子式衝撃装置12は、角形鋼
管からなる取付部12bと、この取付部12bに取り付けら
れ、かつ約1/4の円弧状に形成された角度決め部12cと、
上端が取付部12bに回動自在に軸支された軸部12e及びこ
の軸部12eの下端に設けられかつ背もたれ20bに衝突して
衝撃を与えるハンマー部12fを備えた振り子部12aとから
なるものである。
前記角度決め部12cには、角度を示す目盛りが設けら
れるともに、角度決め部12cに案内されるとともに任意
の位置に固定することができるストッパー12gが設けら
れて、振り子部12aがそれ以上は上に行かないようにな
っている。
これら衝撃装置11,12は、手動で動作させることがで
きるとともに、駆動モーター等からなる吊り上げ装置を
セットすれば自動で作動させることも可能である。
次に、以上のような構成の家具強度試験機を用いて、
椅子20の強度、耐久性、安全性等を試験する場合につい
て、まずX軸シリンダ装置10とY軸シリンダ装置13とを
個別に使用した場合について説明する。
まず、椅子20を基台1上に載置し、その前後に抑止板
1hを取り付けてセットする。そして、椅子20の座板20c
については、X軸シリンダ装置10により、上方より繰り
返し荷重を加える。また、椅子20のひじ掛け20a及び背
もたれ20bについては、Y軸シリンダ装置13により側方
または前方から繰り返し荷重を加える。また、椅子20の
一方のひじ掛け20aに側方からY軸シリンダ装置13によ
り荷重を加えた際に、他方のひじ掛け20aに、補助支柱
8に設けられた荷重受け用アーム8bをセットすれば、Y
軸シリンダ装置13の荷重を補助支柱8が受けることにな
る。従って一方のひじ掛け20aに荷重をかけた場合に、
他方のひじ掛け20aに反力による荷重を加えることがで
きる。
さらに、補助支柱8にY軸シリンダ装置13を取り付け
れば、交互に荷重を加えるような試験を行うことができ
る。
次に、座板20cと、背もたれ20bにほぼ同時に繰り返し
荷重を加えるISOに対応した試験を行う場合について説
明する。
第3図等に示すISO対応の加負荷装置19を用いて試験
を行う際には、第5図及び第6図に示すように、まず第
1及び第3の電磁弁b2,b5を符号wから符号vに示す切
換弁に切り換えて開の状態にし、次に第2の電磁弁b3を
符号yから符号xに示す切換弁に切り換えて、X軸シリ
ンダ装置10により椅子20の座板20cに荷重を加えて載荷
状態mにする。そして、第4の電磁弁b5を同じく符号y
から符号xで示される切換弁に切り換えて、Y軸シリン
ダ装置13により椅子20の背もたれ20bに荷重を加えて載
荷状態mにする。
次に、第4の電磁弁b4を符号Zに示す切換弁に切り換
えて、Y軸シリンダ装置13のピストンロッド10bを引き
戻して除荷状態nにし、第2の電磁弁b5を符号zに示す
切換弁に切り換えてX軸シリンダ装置10のピストンロッ
ド10bを引き戻して除荷状態nにする。
前記繰り返し荷重制御装置14は、上記動作を一周期と
して、繰り返し椅子20に荷重をかけることができるよう
になっている。
また、上記試験において、荷重を掛けた際の、家具の
変位や歪をデジタル式歪測定機16によりリアルタイムに
測定することができる。
次に、第1の加負荷装置6として、落下式及び振り子
式衝撃装置11,12を使用した場合について説明する。
たとえば、椅子20の座板20cについて衝撃試験を行う
際には、落下式衝撃装置11を加負荷装置取付用アーム4
に取り付け、その下に椅子20をセットし、ガイドレール
11dの所定位置に位置決め部11eを固定し、落下部11aを
位置決め部11eまで吊り上げて落下させる。これを繰り
返すことにより、椅子20の破損やクッションのへたり等
をチェックする。
また、椅子20の背もたれ20bについて衝撃試験を行う
際には、振り子式衝撃装置12を加負荷装置取付用アーム
4に取り付け、振り子部12aの振れ方向に椅子をセット
する。そして、振り子部12aを角度決め部12cのストッパ
ー12gの所まで引き上げて、落下させることにより、背
もたれ20bに衝撃を与える。これを繰り返し、背もたれ2
0aの破損等をチェックする。
また、本実施例の家具強度試験機Aにおいては、椅子
20以外の基台上に載置することができる小型の家具につ
いても、上述した椅子20と同様の試験を行うことができ
る。
さらに、本実施例の家具強度試験機Aにおいては、補
助支柱8を取り外すことにより、会議テーブル21等の大
きな家具についても強度試験を行うことができるように
なっている。
たとえば、第8図に示すように、会議用テーブル21等
の大きな家具の試験を行う際には、補助支柱8を外すこ
とにより、基台1上の側方に大きな開放部を設けるとと
もに、家具の大きさに合わせて、基台1側面に補助基台
9を接続して、基台1上面を拡大し、会議用テーブル21
をセットする。具体的な試験法については、補助支柱に
より側方からの荷重を受けることができないこと以外、
椅子20の場合とほぼ同様にシリンダ装置10,13により荷
重を加える試験や、振り子式および落下式衝撃装置11、
12により衝撃を加える試験等を行うことができる。
以上説明したように、本実施例の家具強度試験機Aに
よれば、椅子20の座板20cに垂直方向の荷重を負荷する
第1の加負荷装置6としてX軸シリンダ装置10と、椅子
20の背もたれ20bに水平方向の荷重を負荷する第2の加
負荷装置7としてY軸シリンダ装置13と、X軸シリンダ
装置10が座板20cに荷重を負荷している際にY軸シリン
ダ装置13が背もたれ20bに荷重を負荷するように制御す
る制御手段となる繰り返し荷重制御装置とを設けたこと
により、ISOに対応した椅子20の座板20cと背もたれ20b
とに繰り返し荷重を負荷する試験を自動的に行うことが
できる。
また、本実施例の家具強度試験機Aにおいては、前記
の椅子20の背もたれ20cと座板20bとに荷重を繰り返し行
う試験の他に、第1の加負荷装置6として、X軸シリン
ダー装置10もしくは落下式衝撃装置11もしくは振り子式
衝撃装置12を加負荷装置取付用アーム4に取り付け、Y
軸シリンダ装置13を家具の前方及び側方の加負荷装置取
付用側板5に取り付けることによって、一つの家具に対
して幾つかの強度試験を同時に行うことができる。
従って、時間のかかる繰り返し負荷を加えるような強
度試験の幾つかを同時に行うことにより、家具強度試験
にかかる時間を短縮することができる。
さらに、本実施例の家具強度試験機Aにおいては、加
負荷装置6、7を取り付けるための枠体を構成する支柱
2を基台の四隅部1dの内の三隅部1dに設けるとともに、
枠体に取り付けられた加負荷装置取付用側板5に対向す
る位置に、補助支柱8を着脱自在に設けたことにより、
椅子20等の小さな家具については、基台1の2側面にし
か加負荷装置を取り付けるための枠体となる支柱2と支
持梁3が設けられていなくとも、加負荷装置取付用側板
5に取り付けられた第2の加負荷装置7により側方から
負荷を加えるとともに、側方からの負荷を補助支柱8に
より受けることができるので、家具の両側から負荷を加
える試験を行うことができる。
そして、支柱2を基台1の3つの隅部1dだけに設けた
ことにより、補助支柱8を取り外せば、大きな家具を基
台1上にセットすることができ、会議用テーブル21等の
比較的大きな家具についても強度等の試験を行うことが
できる。
また、家具強度試験機A自体の大きさは、椅子20等の
小型の家具を試験するための必要最小限の大きさにする
ことができ、大きなスペースを必要としないので、家具
の製造現場や倉庫等の空きスペースに容易に設置するこ
とができるともに、容易に移動することができ、試験機
の設置された場所にわざわざ家具を移動する等の手間を
省くことができる。
[発明の効果] 以上、詳細に説明したように、本発明の家具強度試験
機によれば、家具を載置する基台と、前記家具に上下方
向の荷重を負荷する第1の加負荷装置と、前記家具に水
平方向の荷重を負荷する第2の加負荷装置と、第1の加
負荷装置が前記家具に上下方向の荷重を負荷している際
に第2の加負荷装置が前記家具に水平方向の荷重を負荷
するように制御する制御手段とから構成したので、前記
家具に上下方向の荷重を加え、次に、当該家具に水平方
向の荷重を加えるという動作を繰り返し行う家具の強度
試験を自動的に行うことができる。
従って、長い時間を要する繰り返し荷重試験におい
て、手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第10図は本発明の家具強度試験機を示す図
面であって、第1図は、ISO対応の加負荷装置を取り付
けた家具強度試験機の側面図、第2図は家具強度試験機
の制御等を行うパソコン、繰り返し荷重制御装置、デジ
タル式歪測定機、プリンタを示す正面図、第3図は第1
及び第2の加負荷装置としてシリンダ装置を取り付けた
家具強度試験機の正面図、第4図は第3図と同様の家具
強度試験機の平面図、第5図はX軸及びY軸シリンダ装
置の制御と圧空回路を示す略図、第6図はX軸及びY軸
シリンダ装置の作動状態を示すグラフ、第7図は落下式
衝撃装置を取り付けた家具強度試験機の側面図、第8図
は落下式衝撃装置の正面図、第9図は振り子式衝撃装置
を取り付けた家具強度試験機の側面図、第10図は、補正
支柱を取り外して会議用テーブルをセットした状態の家
具強度試験機である。 A……家具強度試験機 B……制御手段 1……基台、6……第1の加負荷装置、7……第2の加
負荷装置、20……椅子 20b……背もたれ、20c……座板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】家具に荷重を負荷して強度を試験するため
    の試験機であって、 家具を載置する基台と、前記家具に上下方向の荷重を負
    荷する第1の加負荷装置と、前記家具に水平方向の荷重
    を負荷する第2の加負荷装置と、第1の加負荷装置が前
    記家具に上下方向の荷重を負荷している際に第2の加負
    荷装置が前記家具に水平方向の荷重を負荷するように制
    御する制御手段とから構成されたことを特徴とする家具
    強度試験機。
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