JP2504084B2 - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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JP2504084B2
JP2504084B2 JP30915087A JP30915087A JP2504084B2 JP 2504084 B2 JP2504084 B2 JP 2504084B2 JP 30915087 A JP30915087 A JP 30915087A JP 30915087 A JP30915087 A JP 30915087A JP 2504084 B2 JP2504084 B2 JP 2504084B2
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JP
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gas
zone
heat treatment
strip
sealing device
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隆司 小野
節也 森野
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本願発明は次に述べる問題点の解決を目的とする。
(産業上の利用分野) この発明はストリップを熱処理
空間内において移動させる過程でそのストリップを熱処
理するようにした熱処理炉に関し、更に詳しくは、上記
熱処理空間をその中間に設けるシール装置によって前段
側のゾーンと後段側のゾーンとに区分けすると共に、各
々のゾーンの雰囲気ガスを相互に異ならしめ、上記スト
リップに対し各々の雰囲気ガスの元での熱処理を施し得
るようにしてある熱処理炉に関するものである。
(従来の技術) この種の熱処理炉にあって、一方のゾ
ーンの側から上記シール装置に設けられているストリッ
プ通過用の孔を通して他方のゾーンにガスを流入させる
と共に、該他方のゾーンにおいて上記シール装置に近い
位置に設けた添加ガス供給手段から添加ガスを供給し、
該他方のゾーンにおける雰囲気ガスを該ゾーンに適した
ガスにするようにしたものは、該ゾーンにおいて上記シ
ール装置に近い領域では、上記局部から供給される添加
ガスが未だ均一に混合せぬ為、そこでは予定した雰囲気
ガスとならず、その結果、ストリップに施される熱処理
の品質が悪化する問題点があった。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は上記従
来の問題点を除き、雰囲気ガスの流れ方向の下流側とな
るゾーンにおいてはそのゾーンの隅までを予定された雰
囲気ガスの均一な状態にすることができて、ストリップ
に予定通りの良質の熱処理を施し得るようにした熱処理
炉を提供しようとするものである。
本願発明の構成は次の通りである。
(問題点を解決する為の手段) 本願発明は前記請求の
範囲記載の通りの手段を講じたものであってその作用は
次の通りである。
(作用) 雰囲気ガスの流れ方向の上流側のゾーンか
ら、一方のシール装置における通過孔を通って雰囲気ガ
スが二つのシール装置間の空間に速い流速で流入する。
該空間にはまた添加ガスが供給される。上記雰囲気ガス
の速い流速での流入による攪拌作用により、上記添加ガ
スは上記雰囲気ガスに速やかに混合する。混合したガス
は、他方のシール装置における通過孔から下流側のゾー
ンに速い流速で吹き出し、そこでの雰囲気ガスとなる。
この為、下流側のゾーンにおける雰囲気ガスは、上記他
方のシール装置に接するきわの部分までを含む全域にお
いて均一な状態である。
(実施例) 以下本願の実施例を示す図面について説明
する。熱処理炉1において、2はトンネル状の長い炉壁
で、その内部が長い熱処理空間3となっている。該熱処
理空間3内においては、周知の移送手段により一方から
他方へ向けてストリップ(金属ストリップ)4が移動さ
せられる。(矢印4a参照)と共に、周知の雰囲気ガス供
給手段から供給される雰囲気ガスが、上記他方から上記
一方へ向けて矢印5で示される如く流される。該雰囲気
ガスを上記供給手段から供給しながらそれを流しておく
目的は、炉内の温度やストリップの熱処理(反応)の進
行の度合に応じて、ストリップに対する雰囲気ガスの状
態(例えば組成、濃度)が適切に維持されるようにコン
トロールする為である。尚そのガスを流す向きは上記と
は反対方向(ストリップの移動方向と同方向)の場合も
ある。6は熱処理空間3の中間に設けられた第1のシー
ル装置、7は上記シール装置6に対し上記雰囲気ガスの
流れ方向5の上流側(下流側でもよい)でかつ上記シー
ル装置6とは僅かな間隙を隔てた位置に設けたシール装
置を夫々示し、これらのシール装置6,7によって上記熱
処理空間3が上記ストリップ4の移動方向4aに対して上
記シール装置6,7の前段側のゾーン8と後段側のゾーン
9とに区分されている。10は両シール装置6,7間に形成
されたミキシング室を示す。上記各シール装置6,7は、
夫々二つ一対のシール要素11で構成されており、かつ各
一対のシール要素11,11間に上記ストリップ4を通過さ
せる為の通過孔12を有する。上記シール要素11の幅寸法
Wは例えば1750mmであり、上記通過孔12の高さ寸法(す
き間)lは例えば2mm程度(ストリップ4の板厚が1mm程
度の場合)である。上記各シール要素11は可動性の弁の
形態に形成してある。即ち、14はシャフトで、炉壁2に
回動操作可能に取付けてある。15はシャフト14に固着し
た芯材で、例えば鉄板で形成される。16は弁としての板
状の主体部材で、止具17でもって芯材15に止着してあ
る。該主体部材16は耐熱性の繊維材でもって形成され、
これがストリップ4に接触してもストリップ4に傷が付
かないようにしてある。このように形成されたシール要
素11はシャフト14を軸にして矢印方向に可動である。従
って、ストリップ4を通板させる為の周知の装置や、ス
トリップ4相互のつなぎ目を通す場合には、上記通過孔
12の寸法(すき間)lを大きくしてそれらに対する支障
をきたさないようにできる。また主体部材16の先端がス
トリップ4と接触して切れた場合にも上記すき間lの寸
法を再調整できる。18は上記両シール装置6,7間に設け
た添加ガス供給手段で、上記雰囲気ガスの流れ方向5の
上流側のゾーン9から両シール装置間の空間(ミキシン
グ室10)を通って下流側のゾーン8に向かうガスに対し
て混合させることによって、そのガスを下流側のゾーン
の雰囲気ガスとして適するガスにさせる為の添加ガスを
供給するようにしたものであり、上記添加ガスを上記ミ
キシング室10内に送り込むようにしてある。
上記構成のものにあっては、図示外の雰囲気ガス供給
手段からゾーン9に例えば露点50℃の雰囲気ガスが供給
され、該ゾーン9はその雰囲気ガスで満たされる。上記
雰囲気ガスは矢印5方向に流れ、シール装置7の通過孔
12を通してミキシング室10に入る。ミキシング室10には
添加ガス供給手段18から添加ガスとして水蒸気が送り込
まれる(水を直接に入れても良い。その水は速やかに水
蒸気と化す)。ミキシング室10において両者は混合して
例えば露点60℃のガスとなり、そのガスがシール装置6
の通過孔12を通してゾーン8に入り、そのゾーン8の雰
囲気ガス(露点60℃の雰囲気ガス)となる。
上記ミキシング室10における混合の場合、ゾーン9か
ら通過孔12を通してミキシング室10に入ろうとするガス
は、通過孔12の寸法lが小さい為そこでの流速が極めて
速い。その為、ミキシング室10においては上記通過孔12
から流入するガスが乱流となり、渦流等を発生する。こ
れによりそのガス及び上記水蒸気は該ミキシング室10に
おいて攪拌され、両者は極めて短時間で一様に混合す
る。
上記のような乱流、渦流による迅速な混合作用は、ミ
キシング室10内のガスがシール装置6の通過孔12を通し
てゾーン8に入った場合も同様であり、そのガス(露点
60℃の雰囲気ガス)は既にゾーン8内に存在している雰
囲気ガスと素早く混合する。
上記のような作用によって、ゾーン8内はシール装置
6に接するきわの部分までを含む全域において均一な雰
囲気ガスの状態になる。
上記の状態において矢印4a方向に移動するストリップ
は、先ずゾーン8において露点60℃の雰囲気ガスのもと
で熱処理がなされ、続いてゾーン9において露点50℃の
雰囲気ガスのもとで熱処理がなされる。
以上は性質の異なる雰囲気ガスとして、露点がゾーン
8とゾーン9とで相互に異なる雰囲気ガスを例に上げて
説明したが、それとは別の種類の性質の雰囲気ガスであ
っても良い。例えば、ゾーン9では30%の水素を含む雰
囲気ガスであり、ゾーン8では50%の水素を含む雰囲気
ガスであっても良い。その場合上記添加ガスとしては水
素が用いられる。
尚上記のようなシール装置の配設によって熱処理空間
を相異なるゾーンに区分することは、熱処理空間の複数
箇所において行なって、熱処理空間を3以上のゾーンに
区分し、各々のゾーンにおいて夫々での雰囲気ガスを相
互に異ならしめてもよい。
(発明の効果) 以上のように本発明にあっては、スト
リップ4を熱処理空間3内において移動させる過程でそ
れを熱処理する場合、ストリップ4を雰囲気ガスが満た
されている前段側のゾーン8に先ず通し、引き続き上記
前段側のゾーン8とは異なる性質の雰囲気ガスが満たさ
れている後段側のゾーン9に通すことができ、ストリッ
プ4に対し2種の雰囲気ガスの各々の元での熱処理を施
し得る効果がある。
しかも上記の場合において雰囲気ガスの流れ方向の下
流側となるゾーン8においては、添加ガスを局部から供
給するものであってもシール装置6に接するきわの部分
までを含む全域を均一の予定された雰囲気ガスの状態に
することができ、ストリップ4には該ゾーン8の端まで
の全域において予定通りに良質の熱処理を施し得る効果
がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は熱処理炉の
一部を示す縦断面図、第2図は第1図におけるII-II線
断面図。 3……熱処理空間、4……ストリップ、6,7……シール
装置、12……通過孔、8,9……ゾーン、18……添加ガス
供給手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方から他方へ向けてストリップを移動さ
    せると共に、上記他方から上記一方へ向けて又はその反
    対方向に雰囲気ガスを流すようにした長い熱処理空間を
    内部に有している熱処理炉であって、しかも上記熱処理
    空間の中間には上記ストリップを通過させる為の通過孔
    を備える少なくとも一つのシール装置が設けられて、上
    記熱処理空間が上記ストリップの移動方向に対して上記
    シール装置の前段側のゾーンと後段側のゾーンとに区分
    されていると共に、各々のゾーンにおいては相互に雰囲
    気ガスの性質が異ならしめられている熱処理炉におい
    て、上記シール装置に対し上記雰囲気ガスの流れ方向の
    上流又は下流側でかつ上記シール装置とは僅かな間隙を
    隔てた位置には、上記ストリップを通過させる為の通過
    孔を備えるもう一つのシール装置を設け、上記両シール
    装置の間には、上記雰囲気ガスの流れ方向の上流側のゾ
    ーンから両シール装置間の空間を通って下流側のゾーン
    に向かうガスに対して混合させることによって、そのガ
    スを下流側のゾーンの雰囲気ガスとして適するガスにさ
    せる為の添加ガスを供給するようにした添加ガス供給手
    段を設けたことを特徴とする熱処理炉。
JP30915087A 1987-12-07 1987-12-07 熱処理炉 Expired - Lifetime JP2504084B2 (ja)

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