JP2503807B2 - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

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JP2503807B2
JP2503807B2 JP3168582A JP16858291A JP2503807B2 JP 2503807 B2 JP2503807 B2 JP 2503807B2 JP 3168582 A JP3168582 A JP 3168582A JP 16858291 A JP16858291 A JP 16858291A JP 2503807 B2 JP2503807 B2 JP 2503807B2
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堅二 豊田
隆男 渡辺
英也 井上
純美 粕谷
裕 市原
章 宮地
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Nippon Kogaku KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影レンズにより形成
された被写体像を静止画像信号に光電変換し、記録内容
が更新可能な画像記録媒体に、この静止画像信号を複数
画面分記録できる電子スチルカメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】このような電子スチルカメラは、保存不
要な静止画像信号を新たなものに更新、すなわち書き換
えができるので、画像記録媒体の有効利用が可能となる
という利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電子ス
チルカメラには、この更新を簡便な操作で可能とする技
術はなかった。本発明の目的は、この更新を簡便にで
き、かつその他の使い勝手も向上させた電子スチルカメ
ラを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による電
子スチルカメラの特徴は、次のように、自動アクセスモ
ードおよび手動アクセスモードを有する記録制御手段(1
01) と、信号発生手段(101) と、選択手段(16)と、指定
画像領域変更手段(17)を備える点にある。自動アクセス
モードは、静止画像信号の記録されていない未記録の画
像記録領域を自動的に検索し未記録の画像記録領域に対
してのみ記録を可能とするモードである。手動アクセス
モードは、後述する選択手段により指定された指定画像
領域あるいは指定画像領域変更手段により変更指定され
た別の指定画像領域が未記録であろうと既記録であろう
と、これら指定画像領域あるいは別の画像指定領域を記
録可能とするモードである。信号発生手段(101) は、自
動アクセスモードにおける検索により画像記録領域が全
て記録済であることが判別された時には記録手段による
記録を禁止し、手動アクセスモードにおける撮像動作時
には記録手段による記録を許可するように信号を発す
る。選択手段(16)は、手動操作に応じて、自動アクセス
モードと手動アクセスモードとを選択可能であると共
に、手動アクセスモードが選択された際には、直前に記
録がなされた画像記録領域を指定画像領域として指定す
る。指定画像領域変更手段(17)は、選択手段により指定
された指定画像領域を、手動操作により、別の指定画像
領域に変更指定する。また、請求項2の発明による電子
スチルカメラの特徴は、記録内容を更新可能な画像記録
領域と、画像記録領域に対応して設けられデジタルの特
定信号が記録される特定信号記録領域とをそれぞれ複数
有し、記録が可能な画像記録領域に1画面分の静止画像
信号を記録し、前記特定信号記録領域に前記特定信号を
記録する着脱可能な記録手段を有するものであって、次
のように、自動アクセスモードおよび手動アクセスモー
ドを有する記録制御手段(101) と、信号発生手段(101)
と、選択手段(16)と、指定画像領域変更手段(17)を備え
る点にある。自動アクセスモードは、特定信号を検知す
ることにより、静止画像信号の記録されていない未記録
の画像記録領域を自動的に検索し未記録の画像記録領域
に対してのみ記録を可能とするモードである。手動アク
セスモードは、後述する選択手段により指定された指定
画像領域あるいは指定画像領域変更手段により変更指定
された別の指定画像領域が未記録であろうと既記録であ
ろうと、これら指定画像領域あるいは別の画像指定領域
を記録可能とするモードである。信号発生手段(101)
は、自動アクセスモードにおける検索により画像記録領
域が全て記録済であることが判別された時には記録手段
による記録を禁止し、手動アクセスモードにおける撮像
動作時には記録手段による記録を許可するように信号を
発する。選択手段(16)は、手動操作に応じて、自動アク
セスモードと手動アクセスモードとを選択可能であると
共に、手動アクセスモードが選択された際には、直前に
記録がなされた画像記録領域を指定画像領域として指定
する。指定画像領域変更手段(17)は、選択手段により指
定された指定画像領域を、手動操作により、別の指定画
像領域に変更指定する。
【0005】 記録禁止手段は、この検索により未記録
の画像記録領域が無いことを判別したときには記録を禁
止する。手動アクセス手段は、最初は直前に静止画像信
号が記録された既記録の画像記録領域に対する更新記録
を可能とし、以後手動操作が加えられるたびに、記録が
可能とされる画像記録領域を未記録・既記録に拘わらず
切換えると共に、記録禁止手段の動作を禁止する。
【0006】 選択手段は、手動操作に応じて自動アク
セス手段と手動アクセス手段とを選択的に動作させる。
請求項2の発明による電子スチルカメラの特徴は、1画
面分の静止画像信号が各々記録される複数の画像記録領
域と、各画像記録領域毎に対応して設けられデジタルの
特定信号が記録される複数の特定信号記録領域とを有す
る画像記録媒体が着脱自在であって、次のような自動ア
クセス手段と記録禁止手段と手動アクセス手段と選択手
段とを備える点にある。
【0007】 自動アクセス手段は、記録に先立って、
静止画像信号が未記録の画像記録領域を特定信号の検知
により自動的に検索し、検索された画像記録領域とこれ
に対応する特定信号記録領域とに対する記録を可能とす
る。記録禁止手段は、自動アクセス手段の検索により未
記録の画像記録領域が無いことを判別したときには、記
録を禁止する。
【0008】 手動アクセス手段は、最初は、直前に前
記静止画像信号が記録された画像記録領域とこれに対応
する特定信号記録領域とへの更新記録を可能とし、手動
操作が加えられるたびに、記録が可能とされる画像記録
領域を未記録・既記録に拘わらず切換えると共に、前記
記録禁止手段の動作を禁止する。選択手段は、手動操作
に応じて自動アクセス手段と手動アクセス手段とを選択
的に動作させる。
【0009】
【作用】請求項1の発明の電子スチルカメラによれば、
選択手段によって自動アクセス手段を選択すれば、自動
アクセス手段の働きで自動的に未記録の画像記録領域へ
静止画像信号が記録されていく。未記録の画像記録領域
が無くなれば、記録禁止手段が記録を禁止し、保存すべ
き静止画像信号が失われることが防止できる。
【0010】 手動アクセス手段を選択すれば、手動ア
クセス手段の働きで、直前に静止画像信号を記録したば
かりの画像記録領域への更新記録が可能となる。静止画
像信号が保存に値するか否かの判断は撮像直後に行なわ
れることが多い。従って今撮像記録した静止画像信号が
保存不要と判断された場合は、手動アクセス手段の動作
の下で再び撮像動作を行うだけで、不要な静止画像信号
を更新することができる。また他の画像記録領域の記録
内容を更新したい場合は、手動アクセス手段の動作下で
手動操作によってこの画像記録領域を選択し、その後撮
像動作を行えばこの更新記録が可能となる。この場合
は、記録禁止手段は不作動となっているので、自由に既
記録の画像記録領域の内容を更新することができる。
【0011】 また請求項2の発明の電子スチルカメラ
によれば、請求項1の場合に加えて、画像記録領域が未
記録か既記録かを静止画像信号とは異なるデジタルの特
定信号で判別するので、この判別が迅速にかつ簡単な構
成で行なえる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1及び図2は本発明を電子スチルカメラに適用
した一実施例の外観を示している。該カメラは被写体像
を静止画像信号に光電変換する撮像部1と、1フレーム
分の静止画像信号を記憶するメモリセルを20フレーム
分具備した記憶部2とから成つている。これら両部分は
図3a及びbに示すように分離可能である。
【0013】 撮像部1の前面には撮影レンズ10が装
着され、図4の断面図に示すように該レンズ10は撮像
部1の内部に配設された撮像素子11の撮像面に被写体
像を結像する。レンズ10には絞り10aが、撮像素子
11の前面には色分解用のモザイクフイルタ11aが配
設されている。さらに撮像部1にはその前面から後面に
貫通して撮影視野を画定するためのフアインダ12が設
けられており、図1においてその上面にはスピードライ
ト等の外部光源を取り付けるための接点13を備えたア
クセサリーシユー14とレリーズ釦15とが設けられて
いる。該レリーズ釦15を浅く押下すると給電回路に挿
入された給電スイツチがONとなり、給電がなされる。
これに伴い測光動作が行われる。レリーズ釦15を深く
押下すると、給電スイツチはONしたままで、さらには
撮影シーケンスが開始される。撮影シーケンスは一旦開
始されると、レリーズ釦15の押下を途中で解除しても
止まることはない。また給電スイツチのONも撮影シー
ケンスが終了するまでは保持される。
【0014】 図2において撮像部1の後面には記憶部
2のメモリセルの番地を自動アクセスするモード、手動
アクセスするモード及び多重露出のモードのうちいずれ
かを選択するためのモード選択レバー16と、手動アク
セスのための押釦17と、今アクセスしているメモリセ
ルの番地を表示するための液晶等の7セグメント表示装
置18と、音響警告装置を不動作にするスイツチ19と
が設けられている。さらに撮像部1の側面にはデータ写
し込み装置や被写体像を電子モニターする電子モニター
装置等の外部アクセサリーを取り付けるための取り伺け
ネジ100と、該アクセサリー用のコネクタ130とが
それぞれ配設されている。記憶部2の後面には図2に示
すように使用済のメモリセルの番地を表示するための液
晶あるいはエレクトロクロミツク等の表示装置201
と、記憶容量(メモリセルの全数、すなわち記憶可能な
フレーム数)等が印刷されたラベル202とが設けられ
ている。また側面には図3bに示すように着脱スライダ
203がある。これを右方向にスライドさせると記憶部
2の上面に突出した着脱カギ204が同方向にスライド
し、撮像部1の対応する部分にある不図示の固定カギと
の係合が外れて記憶部2は撮像部1より離脱可能とな
る。記憶部2にはT溝205が設けられており,着脱時
にはこれが撮像部側の案内部材131と係合し、それを
案内する。また記憶部2の上面にはコネクタ206、ピ
ン207が立設されている。コネクタ206は撮像部1
の対応するコネクタ(不図示)に接続されて電気信号を
相互に伝達しあう。ピン207は撮像部1に記憶部2の
記憶容量を機械的に伝達する。
【0015】 図5に撮像部1の撮像素子11の内部構
造を例示する。これはいわゆるインターライン方式の電
荷結合素子(CCD)を用いたCCD撮像素子で、受光
エレメントa1・1、a1・2……、a1・n、a
2・1……、a2・n、……、am・1、am・2
…、am・nがm×nのマトリクス状に配設され受光部
を構成している。この受光エレメントの総数すなわち画
素数は10個程度が望ましい。これらの受光エレメン
トの列、例えばa1・1、a2・1……、am・1のそ
れぞれの両側にはトランスフアーゲートTG1・1及び
TG2・1が配設されている。ゲートTG1・1は端子
11Cを介して転送信号φTG1が印加されると各エレ
メントに蓄積された入射光量に対応する電荷を縦方向の
CCDアナログシフトレジスタSv1へ転送する。一方
ゲートTG2・1は端子11bを介して転送信号φ
TG2が印加されると上記電荷をオーバーフロードレイ
ンの領域ODへ転送する。尚、トランスフアーゲート
TG2・1の電気的ポテンシヤルは、転送信号φTG2
が印加されていない場合でも受光エレメント相互間のポ
テンシヤルや縦方向シフトレジスタSv1の各ビット間
のポテンシヤルよりも若干低くなつている。従つて受光
エレメントのポテンシヤル井戸からあふれた電荷は障壁
の低い方向すなわちオーバーフロードレインODに流
れ込み、ブルーミング現象の発生は肪止される。以上の
ことは他の受光エレメントの列に関しても全く同様であ
る。出力端子11aからはオーバーフロードレインOD
、……、ODに転送された電荷が出力され、入力端
子11bにはトランスフアーゲートTG2・1、……、
TG2・nへの転送信号φTG2が入力され、入力端子
11cにはトランスフアーゲートTG1・1、……、T
1・nへの転送信号φTG1が入力される。
【0016】 トランスフアーゲートTG1・1、…
…、TG1・nへの転送信号φTG1によつて縦方向に
シフトレジスタSv1、……、Svnに転送された電荷
は、入力端子11d、11eを介して入力される縦方向
転送パルスφv1、φv2によつて順次下方に転送され
て横方向シフトレジスタSの各ビットに送り込まれ
る。そして入力端子11f:11gを介して入力される
横方向転送パルスφh1、φh2によつて右方向に転送
され、センスアンプAによつて増巾されて端子11hか
ら外部に取り出される。
【0017】 図6には記憶部2の回路構成を示す。図
6aは1フレーム分のメモリセルMC1を取り出してそ
の内部を示したもので、これは4列のシフトレジスタS
R1、SR2、SR3、SR4から成つている。各シフ
トレジスタ列は撮像素子11に含まれる受光エレメント
の総数(すなわちm×n個)に1を加えた段数(ビット
数)をそれぞれ持つている各シフトレジスタ列の情報は
端子MC1fからそれぞれに入力されるクロツクパルス
φCTによつて図の左から右の方へ転送される。1画素
はシフトレジスタSR1の中の1ビツトと、それと対応
する位置のシフトレジスタSR2、SR3、SR4中の
各1ビットとの計4ビツトと対応する。そしてこの4ビ
ットの表現するディジタル量で1つの画素の濃度情報を
表現する。4ビツトの表現できる情報量は2進法で00
00〜1111の16段階あるが、このうち11段階を
濃度表現に用い、残りの5段階をこのメモリセルの制御
情報に用いる。撮像部1からの情報は各入力端子MC1
g、MC1h、MC1i、MC1jを経て各シフトレジ
スタに入力され、端子MC1fからのクロツクパルスφ
CTで順次右方へ送られるが、最初の1段分は上記制御
情報信号が入力される。この信号は1111、111
0、1101、1011、0111の5種類である。こ
れらのディジタルの特定信号は、1つの役割として一連
の画像信号のスタート位置を示すので、以後スタート信
号と呼ぶ。このような5種類のスタート信号を用意した
のは、4列のシフトレジスタのうちの1つにノイズが入
つて本来1111であるべきところがどれか1つが0と
なつても支障のないようにするためである。従つて00
00、0001、0010、0100、1000の5種
類をスタート信号として採用しても同様のことが言え
る。
【0018】 さてこのスタート信号に続いて撮像素子
11からの画像信号が入力され、クロツクパルスφCT
で順次送られるが、1フレーム分の画像信号をすべて送
ると右端(1+m×n段目)のビツトにスタート信号が
入力される。そうすると各シフトレジスタ列の出力端子
MC1a、MC1b、MC1c、MC1dに前述のスタ
ート信号が出力されるので、これを検出して端子MC1
fからのクロツクパルスφCTを停止すれば1フレーム
分の画像信号が4列のシフトレジスタに記憶されたこと
になる。このシフトレジスタの右端にビツトには検出回
路DCが接続されており、出力に5種類のスタート信号
のうちいずれか1つが現れたらばこれを検出してメモリ
セルMC1に画像信号が転送されたことすなわちセルM
C1が使用済になつたことを示す出力信号を出力端子M
C1kに出力する。またシフトレジスタの最終ビット
(右端のビット)に端子MC1eから信号を入力するこ
とによつて、ここに記録されているスタート信号をリセ
ツトすることができる。詳しくは後述するがこの機能は
撮影に失敗した番地のフレームを再使用したり、多重露
出をする際に用いる。
【0019】 以上示したように1フレーム分のメモリ
セルが複数個集まつて記憶部2ができるわけだが、その
構成の一例を図6bに示す。図6aに示したようなメモ
リセルMC1が20個(MC1〜MC20)配設され、
これらの入出力端子は検出回路DCの出力端子MC1k
〜MC20kを除き、全てアドレス設定回路ASに接続
されている。アドレス設定回路ASにはアドレス端子M
A、出力端子MO、入力端子MI、転送クロックパルス
φCTの入力端子MT及びリセツト端子MRが配設され
ている。アドレス入力端子MAにあるメモリセルの番地
の信号φが入力されると、例えば1番地のメモリセル
を選択するような信号が入力されると1番地のメモリセ
ルMC1の出力端子MC1a〜MC1dが出力端子MO
に、メモリセルの入力端子MC1g〜MC1jが入力端
子MIに、メモリセルのクロツク端子MC1fが端子M
Tに、メモリセルのリセツト端子MC1eが端子MRに
それぞれ選択的に接続され、1番地のメモリセルMC1
がアクセスされることになる。
【0020】 一方、検出回路DCの出力端子MC1k
〜MC20kは全て表示回路DPに接続され、該回路D
Pの出力でスタート信号が出力されているメモリセルす
なわち使用済のメモリセルを表示する表示装置201を
駆動する。この装置201は液晶あるいはエレクトロク
ロミツク等の電気光学素子を含み、図7に示すような外
観を有する。この例では「20フレーム」の記憶容量を
持つ記憶部の表示装置であり、20個の液晶あるいはエ
レクトロクロミツクのセグメントが並んでいる。このう
ち使用済のメモリセルに相応するセグメントが検出回路
DCの出力信号を受けて着色する。この例では1〜6、
8〜10の各番地のメモリセルMC1〜MC6、MC8
〜MC10が使用済ということである。
【0021】 図8は撮像部1の回路システムを示す。
図5に示すような撮像素子11は、そのオーバーフロー
ドレインの出力端子11aが光電流増巾器を含む測光回
路102の入力端子に接続されている。該測光回路の出
力は記憶演算回路103の入力端子に接続され、該回路
103は測光回路102の出力に基づき適正露出を与え
る露出時間値と絞り値を演算する。制御パルス発生回路
101は撮影シーケンスを司どる各種のパルスを発生す
るが、回路103はその端子101Cから信号φ
101cを受けると測光回路102の出力信号を記憶す
る。記憶演算回路103は3つの出力端子を有し、該回
路103の第1の出力は第1の端子を介して表示回路1
06に入力され、該回路106の出力はフアインダ内に
設けられたLED、液晶等の表示素子を含む表示装置1
07を駆動し、露出時間や絞り値等の表示を行なう。演
算回路103の第2の出力は第2の端子を介して絞り制
御回路105に入力し、該回路105の出力は撮影レン
ズの絞り10aを制御する。また回路103の第3の出
力は第3の端子を介して計時回路104に入力し、該回
路104はパルス発生回路101の出力端子101aか
らの信号φ101aを受け、その時点から回路103の
出力に相応した時間後に、露出終了信号をパルス発生回
路101の入力端子101bに送り込む。
【0022】 撮像素子11の各入力端子11h〜11
gはパルス発生回路101の各出力端子101d〜10
1iにそれぞれ接続され、撮像素子11を駆動するため
の前記各種制御パルスφTG2、φTG1、φV1、φ
V2、φh1及びφh2を受け取る。撮像素子11の出
力端子11hはAD変換回路108に接続され、ここで
各画素(各受光エレメント)の光強度に応じたアナログ
信号4ビツトのディジタル信号に変換され、選択ゲート
109に送り込まれる。多重露出時に用いられる加算回
路110は、AD変換回路108の出力と記憶部2から
入力端子C1を介して入力される画像信号とを加算して
2で割る。すなわち両者の相加平均をとつてその信号を
選択ゲート109に加える。スイツチ16dは図2のモ
ード選択レバー16に連動して開閉し、レバー16がM
UL(多重露出)の位置にある時にONとなつて加算回
路110を動作状態となし、他の場合にはOFFとなつ
て加算回路110を不動作状態にする。スイツチ16C
は同じくレバー16に連動して開閉し、レバー16がM
ULの位置にある時にONとなり、選択ゲート109を
加算回路110の出力は通過させ、AD変換回路108
の出力は阻止する状態にする。またスイツチ16Cはレ
バー16が他の位置にある時にはOFFとなり、ゲート
109を先程とは逆にAD変換回路108の出力は通過
させ、加算回路110の出力は阻止する状態にする。選
択ゲート109の出力信号は別の選択ゲート111に送
られる。この選択ゲート111には前述のスタート信号
を発生するスタート信号発生回路112の出力端子も接
続されている。該ゲート111は制御パルス発生回路1
01の出力端子101kからの信号φ101kにより、
選択ゲート109の出力とスタート信号発生回路112
の出力のいずれかを選択して出力端子COを介して記憶
部2に出力する。検出回路113は記憶部2の出力端子
MOから入力端子CIを介して入力される信号がスター
ト信号であるか否かを判別し、その結果の信号を制御パ
ルス発生回路101の入力端子101jに送り込む。
【0023】 アドレスカウンタ114の内容は5ビッ
トの出力端子CAを介して記憶部2のアドレス設定回路
ASに送られ指定される番地のメモリセルをアクセスす
る。一方で該カウンタ114の出力は表示回路117を
介して前述の表示装置18を駆動させ、アクセスしてい
るメモリセルの番地の表示をさせる。スイッチ16aは
図2のモード選択レバー16に連動して、該レバー16
がA(自動アクセス)にある時には図8の端子Aと、M
AN(手動アクセス)あるいはMULの位置にある時に
は図8の端子Mと接続される。手動アドレス設定回路1
15はスイツチ16aが端子Mの位置にある時に押釦ス
イツチ17aがONする度に1つずつパルスを出し、ア
ドレスカウンタ114の内容を1つずつ変えていく。ス
イッチ16aを端子Aの位置に切り換えた場合にはアド
レスカウンタ114はその入力端子114aを介して制
御パルス発生回路101の出力端子101lに接続さ
れ、該回路101からのクロツクパルスを計数する。ス
イツチ16bはモード選択レバー16に連動して該レバ
ーがAにある時はOFF、他の場所にある時はONとな
り、入力端子101nを介して制御パルス発生回路10
1に選択されたモードが自動アクセスか否かを知らせ
る。ワンショットマルチパイブレーター116はレリー
ズ釦15を押すことによりスイッチ15aがONになる
と単一のパルスφを発生し、入力端子101pを介し
て回路101に撮影シーケンスをスタートさせる信号を
送り込む。出力端子101qは記憶部用の転送パルスφ
CTを出力端子CTを介して記憶部2に送る。出力端子
101rは記憶部2へ送るリセツトパルスを出力端子C
Rを介して記憶部2の入力端子MRに送る。出力端子1
01sは撮影シーケンスが進行中か否かを示す信号φ
busyを出力する。該信号φbusyは駆動回路11
8を介して発音体119に警告音を出させ、表示回路1
20を介してLED等の警告表示装置121を点灯さ
せ、そして駆動回路122を介して電磁石123を働か
せて図示なき安全装置により撮影シーケンス途中に記憶
部2を撮像部1から離脱することを不可能にする。出力
端子101sと駆動回路118との間にOFFにするこ
とにより警告音を発せられなくするスイツチ19(図2
参照)が挿入されている。出力端子101mは回路11
7、118に接続されており、記憶部2のメモリセルが
全て使用済で、空きがない場合に断続信号を出し、表示
装置18を点滅させ、発音体119を断続発音させて、
記憶部2に未使用のメモリセルが無いことを表示する。
出力端子101aの出力は同調信号として接点13(図
2参照)を介してスピードライト等に送られる。入力端
子101tに接続された切換えスイツチ124は記憶部
2の上面に立設されたピン207(図3b参照)の突出
量に応じて切り換えられ、記憶部2の記憶容量を回路1
01に伝える。また記憶部2を撮像部1から取りはずす
とスイッチ124がカウンタ114のリセツト端子11
4rに接続され、該カウンタ114の内容をリセットす
る。
【0024】 図9において、記憶部2に記憶された画
像信号を磁気テープカセットに転送するコンバータ3が
示されている。該コンバータ3にはコネクタ206と接
続されるコネクタ301と、磁気テープカセットが装填
されるカセツトホルダ302と、操作釦303とが設け
られている。次に本実施例の作動について説明する。ま
ず図2において記憶部2の撮像部1に装着する。これに
より記憶部2のコネクタ206が撮像部1のコネクタ
(不図示)と接続し、図6bに示した端子MA、MO、
MI、MT、MRが図8の端子CA、CI、CO、C
T、CRにそれぞれ接続される。
【0025】「自動アクセスモードでの動作説明」 今、撮像部1のモード選択レバー16を自動アクセスA
の位置に、スイツチ19をONにしたとする。すると図
8におけるスイッチ16aが端子Aと接続され、スイツ
チ16b、16c、16dはそれぞれOFFの状態とな
る。この状態で撮影レンズ10を被写体に向け、構図を
決めて焦点を合わせる。そしてレリーズ釦15を深く押
下すると図8のスイツチ15aがONとなり、ワンシヨ
ツトマルチバイブレータ116から図10aのタイムチ
ヤートに示した単一のパルスφが制御パルス発生回路
101の入力端子101pに発せられる。それを受けた
回路101は出力端子101lより図10に示したタイ
ミングでパルスφを発する。このパルスφはスイツ
チ16aを介してアドレスカウンタ114の入力とな
る。該カウンタ114は撮像部1から記憶部2を取りは
ずした時にリセットされている。
【0026】 従つてパルスφが1つ入る毎にカウン
タの内容は1から1つずつ進む。これにより該カウンタ
114は端子CA、MAを介して記憶部2内のメモリセ
ルを順次アクセスする。即ちカウンタ114が端子10
1lからの最初のパルスを計数すると、先ず第1のメモ
リセルMC1をアクセスし、次いで第2番目のパルスを
計数すると第2のメモリセルMC2をアクセスし、以下
同様にパルスの計数毎に最後のメモリセルMC20まで
アクセスする。検出回路113はカウンタ114によつ
てアクセスさせたメモリセル出力信号を端子MO、CI
を経て受け、これがスタート信号である場合は、Lレベ
ル、そうでない場合はHレベルの信号φ113を入力端
子101jに送る。通常新たに装着された記憶部2は全
てのメモリセルが未使用である場合がほとんどなので、
信号φ113は第1のメモリセルMC1をアクセスして
直ちにHレベルになる。従つて第1のメモリセルMC1
が撮影用にアクセスされ、第1のメモリセルの番地すな
わち「1」が表示装置に現われる。ところがいくつかの
メモリセル、例えば第1番目から第3番目までのメモリ
セルMC1〜MC3が使用済であつたとすると、回路1
01は検出回路113の出力φ113がLレベルである
間、パルスφをカウンタ114に送り続ける。このよ
うにして1つずつアドレスを進めて行き、未使用のメモ
リセル、この場合第4番目のメモリセルMC4に行き当
たると出力φ113が図10bに示すタイミングでHレ
ベルとなり、パルスφの出力が止まる。そしてその時
メモリセルが撮影用としてアクセスされ、そのメモリセ
ルの番地が表示装置18に表示される。以上述べた過程
をアドレスサーチと呼ぶ。
【0027】 回路101はピン207、切換えスイツ
チ124によつて伝えられたフレーム数だけアドレスパ
ルスφを発しても回路113の出力がHレベルとなら
ない場合は記憶部2の中の各メモリセルが全て使用済で
あることを検知する。そうすると該回路101は端子1
01mから断続信号を発して表示装置18を点滅させ、
発音体119に断続音を出させると共に撮影シーケンス
を停止する。これにより撮影者は未使用のメモリセルが
無いことを知る。この一連の警告動作は撮像部1に記憶
部2を装着せずにレリーズ釦を押圧した時にも行なわれ
る。これは回路101が記憶部2の未装着をスイツチ1
24の開放によつて検知することによる。この未装着に
よる警告は、記憶部が撮像部の内部に装填され、記憶部
の存在が外部から視認できない形式の場合に特に有効で
ある。
【0028】 未使用のメモリセルがアクセスされると
回路113の出力φ113がHレベルとなり、パルスφ
が停止する。図10eに示したように端子101dの
出力φTG2はレリーズ釦15を浅く押下することによ
る給電開始に伴いHレベルとなり、図5に示した撮像素
子11のトランスフアーゲートTG2・1〜TG2・n
を開の状態にしておく。従つて受光エレメント
1・1、……、am・nに照射された光の強度に応じ
て発生した電荷が各エレメントに蓄積することなくオー
バーフロードレインOD〜OD、出力端子11aを
介して常に光電流として取り出され、測光回路102に
よつて増巾、対数変換、AD変換等の処理を施されて記
憶演算回路103に加えられる。記憶部2の未使用のメ
モリセルのアクセスが終わると回路113の出力φ
113に応じて端子101Cの出力φ101Cは図10
dに示すタイミングでLレベルからHレベルに変化す
る。この出力φ101CがHレベルの間、測光回路10
2の出力は回路103に記憶される。該回路103では
記憶された光強度の値から適正な露出(電荷蓄積量)が
得られるような絞り値と電荷蓄積時間すなわち露出時間
が算出される。該適正絞り値の情報は絞り制御回路10
5に送られ、公知の方法により絞り10aを制御する。
また該適正絞り値、適正電荷蓄槓時間の両情報は表示回
路106にも送られ、表示素子107によりフアインダ
内表示がなされる。さらに適正電荷蓄積時間の情報は計
時回路104にも送られる。その直後、端子101dの
出力φTG2が図10eに示すタイミングでHレベルか
らLレベルに変化し、トランスフアーゲートTG2・1
〜TG2・nが閉じられる。と同時に撮像素子の受光エ
レメントa1・1、……、am・nに露光量に応じた電
荷の蓄積が開始されると共に端子101aに信号φ
TG2と同様の信号φ101a(図10e参照)が現わ
れる。計時回路104は該信号φ101aを受けて、そ
の出力φ104を図10fに示すようにLレベルからH
レベルに変化させ計時をスタートする。そして前記適正
電荷蓄積時間が経過すると出力φ104はHレベルから
Lレベルに変化する。これを端子101bを介して受け
た回路101は出力端子101eより図10gに示すよ
うなパルスφTG1を出力し、撮像素子11のトランス
フアーゲートTG1・1〜TG1・nを一瞬の間開く。
それにより受光エレメントa1・1、……、am・n
蓄積された電荷が縦方向シフトレジスタSv1〜Svn
に移る。これで露出が終わつたことになる。電荷蓄積時
間すなわち露出時間は出力φTG2がHレベルからLレ
ベルに変化することによるトランスフアーゲートTG
2・1〜TG2・nが閉成からパルスφTG1が出され
ることによるトランスフアーゲートTG1・1〜TG
1・nが開放までの時間である。
【0029】 以上のように露出が終わると、次に端子
101kから選択ゲート111に図10hに示すタイミ
ングで信号φ101kが発せられる。該ゲート111は
端子101kからの出力がHレベルなのでスタート信号
発生回路112からの出力(スタート信号)を選択して
出力端子COに出力する。これに同期して端子101q
より端子CT、MTを介して記憶部2に図10mを示す
ような転送パルスφCTが送られ、スタート信号が入力
端子MIを介してアクセスしているメモリセルに送り込
まれる。続いて出力端子101fと101gより図6の
撮像素子11の入力端子11d、11eに図10i、j
に示すタイミングでそれぞれ縦方向転送パルスφv1
びφv2が、出力端子101hと101iより入力端子
11f、11gに図10k、1に示すタイミングでそれ
ぞれ横方向転送パルスφn1及びφn2が送られる。こ
れにより各受光エレメントの画像信号が出力端子11h
から時系列的に出力される。この信号はAD変換回路1
08でディジタル信号に変換され、選択ゲート109に
加えられる。該ゲート109はスイツチ16CがOFF
となつているので回路108からの画像信号を通過させ
る。選択ゲート111も端子101kからの出力がLレ
ベルになるのでゲート109からの画像信号を通過さ
せ、出力端子COから記憶部2の入力端子MIに加えら
れる。更に前述の転送パルスφv1、φv2、φh1
φh2に同期して発せられる転送パルスφcTにより画
像信号は前記、スタート信号の後に連つてアクセスして
いるメモリセルのシフトレジスタ内に順次転送されて行
く。1フレーム分の画像信号を転送し終わるとスタート
信号が記憶部2の出力端子MOに出てくるので、これが
撮像部1の入力端子CIを介して検出回路113に加え
られる。回路113はこれを検出して前述の各転送パル
スφv1、φv2、φh1、φh2、φcTを停止す
る。
【0030】 これで1フレーム分の撮影シーケンスが
完了する。以後レリーズ釦15を深く押下げする度に未
使用のメモリセルが無くなるまで上述の撮影シーケンス
を繰り返すことができる。尚、以上の撮影シーケンス途
中、すなわちレリーズ釦15の押圧からアドレスサー
チ、露出、転送完了までの間においては、出力端子10
1sから図10nに示す信号φbusyが発せられる。
該信号φbusyは発音体119、表示装置121を駆
動して撮影シーケンス途中であることの警告を行なうと
共に、電磁石123を励磁させることにより図示なき安
全装置を働かせ、映像信号の記憶部2への転送が完了す
る前に撮像部1から記憶部2を分雌することを不可能に
する。
【0031】「手動アクセスモードでの動作説明」 次にモード選択レバー16で手動アクセス(MAN)を
選択した場合について説明する。この場合は手動で所望
の番地のメモリセルをアクセスすることができる。図2
に示したレバー16をMANの位置にすると図8のスイ
ツチ16aが端子Mに接続され、スイツチ16bがON
になるが、スイツチ16c、16dはOFFのままであ
る。この状態で押釦17を押すと常開スイッチ17aが
ONし、押す度に手動アドレス設定回路115から1つ
ずつパルスが発せられ、それによりアドレスカウンタ1
14の内容が直前に撮影して画像信号が転送されたメモ
リセルの番地から1つずつ進んで行く。従つて表示装置
201を見て所望の番地のメモリセルを決め、表示装置
18に所望番地が現われるまで押釦17を操作すれば良
い。もちろん直前に使用されたメモリセルを所望する場
合は押釦17を押す必要はない。この手動アクセスを完
了してからレリーズ釦15を押すと前述のアドレスサー
チの過程は無くその代わりにリセツトパルスが端子10
1rから端子CR、MRを介してメモリセルに出され、
アクセスしたメモリセルが使用済の場合にメモリセルの
出力に出ているスタート信号の4ビツト分をリセツトす
る。従つてアクセスしたメモリセルは使用済、未使用に
拘わらず検出回路113の出力がHレベルになるので使
用可能となる。以後のシーケンスはレバー16がAにあ
る場合と同様でアクセスしたメモリセルにスタート信
号、画像信号が転送される。
【0032】 従つて手動アクセスモードによれば、撮
影に失敗してもレバー16をMANに合わせ、再びレリ
ーズ釦15を深く押下げしさえすればメモリセル内に転
送された失敗の画像信号は新たに撮影された画像信号に
入れ換わるのでメモリセルを無駄なく使用できる。また
押釦17を操作すれは所望のメモリセルを例えばMC
1、MC3、MC5、……といつた具合に使用すること
ができる。尚、手動アクセスはサイクリツクに行われ
る。すなわち最後の番地メモリセルMC20がアクセス
された後に、押釦17を押圧すると最初のメモリセルM
C1がアクセスされる。これはカウンタ114がプログ
ラマブルカウンタであつて、その不図示のプログラム入
力端子にスイツチ124とピン207とによる記憶部2
の記憶容量がディジタル化されて入力されており、メモ
リセルの全数を計数するとカウンタの内容をリセットす
ることによる。
【0033】「多重露出モードでの動作説明」 次にレバー16で多重露出のモードを選択した場合につ
いて説明する。先ず前述の2つのモードのいずれかで撮
影シーケンスを終えた後にレバー16をMULの位置に
する。そうするとスイツチ16aは端子Mに接続し、ス
イッチ16b、16c、16dは全てONとなる。それ
からレリーズ釦15を押しても前述の手動アクセスモー
ドの場合と同様にアドレスサーチの過程は無く、直前に
撮影した画像信号を転送したメモリセルがアクセスされ
たままになつている。そこで手動アクセスモードの時と
同様に端子101rからリセツトパルスが出力され、ア
クセスされたままのメモリセルのスタート信号をリセツ
トする。
【0034】 次に前述の電荷蓄積(露出)過程を経
て、転送過程に移るわけだが、ここでスイツチ16cが
ONになつているので選択ゲート109はスイッチ16
dのONにより作動状態となつた加算回路110の出力
を選択して通過可能とする。まずこれまでと同様にスタ
ート信号がアクセスされたメモリセルに転送されると、
加算回路110は端子CIから入力されるアクセスされ
たメモリセルからの画像信号と、AD変換回路108か
らの今撮影して画像信号との相加平均の信号を出力す
る。もちろんこれは各転送パルスの完全な同期のもとで
行われる。そしてこの相加平均信号はゲート109、1
11、端子CO、MIを経てアクセスしたメモリセルに
転送される。以上のようにして1フレーム分の転送が終
了すると、アクセスされたメモリセルには1番目の撮影
被写体と2番目の撮影被写体とが合成された画像信号が
記憶されることになる。これは何回でも繰り返して多重
露出をすることができ、その都度和ではなく相加平均を
とつているので露出過度となる虞はない。また直前に使
用したメモリセルだけではなく、押釦17で所望の番地
のメモリセルをアクセスすることによつて更に以前に使
用したメモリセルの画像信号と合成することも可能であ
る。
【0035】 上述のいずれかのモードで撮影され、未
使用のメモリセルの無くなつた記憶部2は着脱スライダ
203を操作して引き下げることにより撮像部1から取
りはずす。そしてコンバータ3によつて記憶部2に記憶
されている画像信号を磁気テープカセツトに転送する。
そのために記憶部2のコネクタ206をコネクタ301
に接続し、そしてテープカセツトホルダ302に装填し
て、操作釦303を操作する。そうすれば記憶部2のメ
モリセルの画像信号は順次磁気テープに転送され、それ
と共に転送されたメモリセルはリセツトされて再使用可
能となる。又この際コンバータ3はメモリセルのバツク
アツプ、表示装置201の駆動のために記憶部2に内蔵
された2次電池を充電する。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明の電子スチルカメラによ
れば、選択手段によって自動アクセス手段を選択すれ
ば、自動アクセス手段の働きで自動的に未記録の画像記
録領域へ静止画像信号が記録されていき、未記録の画像
記録領域が無くなれば、記録禁止手段が記録を禁止し、
保存すべき静止画像信号が失われることが防止できる。
手動アクセス手段を選択すれば、手動アクセス手段の働
きで、直前に静止画像信号を記録したばかりの画像記録
領域への更新記録が可能となる。静止画像信号が保存に
値するか否かの判断は撮像直後に行なわれることが多い
ので、今撮像記録した静止画像信号が保存不要と判断さ
れた場合は、手動アクセス手段の動作の下で再び撮像動
作を行うだけで、不要な静止画像信号を更新することが
できる。また他の画像記録領域の記録内容を更新したい
場合は、手動アクセス手段の動作下で手動操作によって
この画像記録領域を選択し、その後撮像動作を行えばこ
の更新記録が可能となる。この場合は、記録禁止手段は
不作動となっているので、自由に既記録の画像記録領域
の内容を更新することができる。
【0037】 また請求項2の発明の電子スチルカメラ
によれば、請求項1の場合に加えて、画像記録領域が未
記録か既記録かを静止画像信号とは異なるデジタルの特
定信号で判別するので、この判別が迅速にかつ簡単な構
成で行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカメラの斜視図。
【図2】同実施例のカメラの斜視図。
【図3】同実施例のカメラを撮像部と記憶部とに分離し
た様子を示す斜視図。
【図4】同実施例のカメラの概略縦断面図。
【図5】同実施例のカメラに使用される固体撮像素子の
内部構造を示す模式図。
【図6】同実施例のカメラの記憶部の一部と全体とを示
す回路図。
【図7】同実施例のカメラの表示装置の表示部を示す正
面図。
【図8】同実施例のカメラの撮像部の回路図。
【図9】同実施例のカメラと関連するコンバータの斜視
図。
【図10】同実施例のカメラの撮影シーケンスを制御す
る主要なパルスのタイムチヤート。
【主要部分の符号の説明】
1:電子スチルカメラ(撮像部) 10:撮影レンズ 2:画像記録媒体 MC1〜MC20の4列のシフトレジスタのうち最右端
の各ビット(4ビット)を除く全ビット:画像記録領域 MC1〜MC20の4列のシフトレジスタのうち最右端
の各ビット(4ビット):特定信号記録領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 藤内 光武 (56)参考文献 特開 昭54−140515(JP,A) 特開 昭52−109915(JP,A) 特開 昭53−124935(JP,A) 特開 昭50−109710(JP,A) 特開 昭52−24027(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像手段(11)と、記録手段(2) と、記録制
    御手段(101) と、信号発生手段(101) と、選択手段(16)
    と、指定画像領域変更手段(17)とを有し、 前記撮像手段(11)は、撮影レンズにより形成された被写
    体像を1画面分の静止画像信号に光電変換するものであ
    り、 記録手段(2) は、記録内容を更新可能な画像記録領域を
    複数有し、記録が可能な画像記録領域に前記1画面分の
    静止画像信号を記録する着脱可能なものであり、 記録制御手段(101) は、前記静止画像信号の記録されて
    いない未記録の画像記録領域を自動的に検索し前記未記
    録の画像記録領域に対してのみ記録を可能とする自動ア
    クセスモードと、選択手段により指定された指定画像領
    域あるいは指定画像領域変更手段により変更指定された
    別の指定画像領域が未記録であろうと既記録であろうと
    前記指定画像領域あるいは前記別の画像指定領域を記録
    可能とする手動アクセスモードとを有するものであり、 信号発生手段(101) は、前記自動アクセスモードにおけ
    る検索により前記画像記録領域が全て記録済であること
    が判別された時には前記記録手段による記録を禁止し、
    前記手動アクセスモードにおける撮像動作時には前記記
    録手段による記録を許可するように信号を発するもので
    あり、 選択手段(16)は、手動操作に応じて前記自動アクセスモ
    ードと前記手動アクセスモードとを選択可能であると共
    に、前記手動アクセスモードが選択された際には、直前
    に記録がなされた画像記録領域を前記指定画像領域とし
    て指定するものであり、 指定画像領域変更手段(17)は、前記選択手段により指定
    された前記指定画像領域を、手動操作により、前記別の
    指定画像領域に変更指定するものであることを特徴とす
    る電子カメラ。
  2. 【請求項2】 撮像手段(11)と、記録手段(2) と、記録
    制御手段(101) と、信号発生手段(101) と、選択手段(1
    6)と、指定画像領域変更手段(17)とを有し、 撮像手段(11)は、撮影レンズにより形成された被写体像
    を1画面分の静止画像信号にデジタル変換するものであ
    り、 記録手段(2) は、記録内容を更新可能な画像記録領域
    と、該画像記録領域に対応して設けられデジタルの特定
    信号が記録される特定信号記録領域とをそれぞれ複数有
    し、記録が可能な画像記録領域に前記1画面分の静止画
    像信号を記録し、前記特定信号領域に前記特定信号を記
    録する着脱可能なものであり、 記録制御手段(101) は、前記特定信号を検知することに
    より、前記静止画像信号の記録されていない未記録の画
    像記録領域を自動的に検索し前記未記録の画像記録領域
    に対してのみ記録を可能とする自動アクセスモードと、
    選択手段により指定された指定画像領域あるいは指定画
    像領域変更手段により変更指定された別の指定画像領域
    が未記録であろうと既記録であろうと前記指定画像領域
    あるいは前記別の画像指定領域を記録可能とする手動ア
    クセスモードとを有するものであり、 信号発生手段(101) は、前記自動アクセスモードにおけ
    る検索により前記画像記録領域が全て記録済であること
    が判別された時には前記記録手段による記録を禁止し、
    前記手動アクセスモードにおける撮像動作時には前記記
    録手段による記録を許可するように信号を発するもので
    あり、 選択手段(16)は、手動操作に応じて前記自動アクセスモ
    ードと前記手動アクセスモードとを選択可能であると共
    に、前記手動アクセスモードが選択された際には、最新
    の記録がなされた画像記録領域を前記指定画像領域とし
    て指定するものであり、 指定画像領域変更手段(17)は、前記選択手段により指定
    された前記指定画像領域を、手動操作により、前記別の
    指定画像領域に変更するものであることを特徴とする電
    子カメラ。
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