JP2503479Y2 - 車両用燃料給油口のシ―ル装置 - Google Patents

車両用燃料給油口のシ―ル装置

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JP2503479Y2
JP2503479Y2 JP7117990U JP7117990U JP2503479Y2 JP 2503479 Y2 JP2503479 Y2 JP 2503479Y2 JP 7117990 U JP7117990 U JP 7117990U JP 7117990 U JP7117990 U JP 7117990U JP 2503479 Y2 JP2503479 Y2 JP 2503479Y2
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JP
Japan
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oil supply
diameter portion
outer cylinder
seal member
supply pipe
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JP7117990U
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律雄 河瀬
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はシール装置に関し、特に、車両の給油時にお
ける燃料の蒸発を防止するのに好適な車両用燃料給油口
のシール装置に関する。
〔従来の技術〕
自動車等の車両には、給油時の燃料の蒸発を防止する
ために、給油管内にシール装置が配設されており、この
種のシール装置としては、第6図に示されるものが提案
されている。
このシール装置50は、外筒51と内筒52と外筒51の外周
面に装着されたOリング53と内筒52の内周面に装着され
たパッキン54とを有して構成されている。
そして、前記外筒51が給油管55の内壁面に固着され、
Oリング53が給油管55の内壁面と密着し、パッキン54が
給油ノズル56の外周面と密着し、給油ノズル56を用いて
給油を行うときに、燃料が蒸発するのを防止するように
なっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、第6図に示されるシール装置では、給
油時に、給油管55の燃料の流れ(最大60l/min程度)に
よって給油管55のタンク側に負圧、例えば数百mmHgが発
生することがある。
これは、給油管55内の燃料蒸気の大気への放出を防止
するために、給油ノズル56の外周側を大気と完全に遮断
しているので、給油時に給油管55のタンク側に大気の流
入がなく、燃料の流れの巻き込みなどによって負圧が発
生するものである。
そして、前記給油管55の内部に負圧が発生すると、給
油が中断したときに燃料タンク内の燃料泡の逆流が起る
ことがある。
この燃料の泡は給油ノズル56の内部に組み込まれてい
る給油カットバルブ機構の作動孔、および油量検出孔を
塞ぎ、給油カットバルブ機構を作動させて連続給油が不
可能となる場合がある。
また、負圧自体も燃料カット作動設定圧以上の負圧
(数百mmHg)となると、負圧によって燃料カット機構が
作動し、継続給油が不可能になる場合がある。
なお、負圧の発生を防止するために、給油管55にバイ
パス管を設けることも考えられるが、この方法では部品
点数が増加するとともに、作業工数が増え、コストアッ
プとなる。
また、シール装置50に大気導入機構を設ける場合で
も、燃料蒸気の大気への放散を防止するために、給油管
55のタンク側が正圧となったときには確実にシールでき
ることが必要であり、スペース、およびコストを考慮し
て負圧の発生を防止できるシール装置の出現が望まれて
いる。
本考案の目的は、給油管内に負圧が発生するのを抑制
することができる車両用燃料給油口のシール装置を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本考案は、給油ノズル挿
通路を構成する小径部と大径部を有し、大径部の外周面
が給油管の内壁面に固着されている外筒と、外筒の内周
側に固定されて給油ノズル挿通路を構成する内筒と、外
筒の小径部の外周面に装着されて給油管の内壁面と密着
する第1シール部材と、前記内筒の内壁面に装着されて
給油ノズルの外周面と密着する第2シール部材とを具え
た車両用燃料給油口のシール装置において、前記外筒の
小径部に通気孔が形成され、この通気孔が第1シール部
材により覆われ、第1シール部材の一部が外筒の内外の
圧力差に応じて通気孔を開閉する弁体として構成され、
第1シール部材の固定側外周面に外筒の大径部よりも大
径の環状リップが膨出形成されていることを特徴とする
車両用燃料給油口のシール装置を構成したものである。
〔作用〕
前記した手段によれば、外筒の小径部に通気孔が形成
されており、給油時に吸気管のタンク側に負圧が発生す
ると、大気側の圧力が、通気孔を覆う第1シール部材を
押し上げてタンク側の吸気管内に導入され、給油管のタ
ンク側に負圧が発生するのを抑制することができる。
一方、給油管のタンク側が正圧となったときには、こ
の正圧によって第1シール部材が外筒に密着するととも
に、環状リップが給油管の内壁面に密着するため、燃料
蒸気が大気へ放出されるのを防止することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図、および第2図において、シール装置10は外筒
12と内筒14とパッキン16、18を有して構成されており、
外筒12の外周面が給油管20の内壁面に固着されている。
前記外筒12は、小径部22、24、大径部26とが段部28、
30を介して接続され給油ノズル挿通路を構成するように
なっている。
そして、前記小径部22に挿通口32が、また、大径部26
に挿通口34がそれぞれ形成されているとともに、小径部
24に通気孔36が形成されている。
そして、前記大径部26の外周面が給油管20の内壁面に
固着されている。
また、小径部24の外周面には通気孔36を覆う第1シー
ル部材としてのパッキン16が固着されている。
このパッキン16の一部は外筒12の内外の圧力差に応じ
て通気孔36を開閉する弁体38を構成するようになってお
り、パッキン16の固定側外周には大径部26より大径の環
状リップ40が膨出形成されている。
一方、外筒12の内周側には小径部24より小径の内筒14
が固着されている。
この内筒14は外筒12とともに給油ノズル挿通路を構成
し、内筒14の内壁面には第2シール部材としてのパッキ
ン18が固着されている。
このパッキン18は給油ノズル42の外周面と密着するよ
うに構成されている。
以上の構成において、給油ノズル42を給油管20内に挿
入すると、給油ノズル42の外周側がシール装置10によっ
てシールされ、燃料タンクから発生した蒸気が大気側へ
放散するのが防止される。そして給油時に給油管20のタ
ンク側内に負圧が発生すると、大気が通気孔36を介して
パッキン16の弁体38を押し上げ、給油管20のタンク側に
導入される。
これにより給油管20内のタンク側に負圧が発生するの
を抑制することができる。
一方、給油管20のタンク側が正圧となると、正圧がパ
ッキン16に作用して弁体38が小径部24の外周面に密着
し、また、リップ40は給油管20の内壁面に密着してい
る。
このためタンク内で発生した燃料蒸気が大気中へ放出
されるのを防止することができる。
このように、本実施例によれば、給油時に給油管20内
に負圧が発生するのを抑制することができ、連続給油が
可能になるとともに、常にシール性を確保することがで
きる。
第3図に示されるように、パッキン16に固定用焼き付
け金具44を固着すれば、パッキン16の装着を安定化させ
ることが可能となる。
また、第4図に示されるように、パッキン16に剛性を
低減させた環状リップ46を膨出形成することも可能であ
り、第5図に示されるように、パッキン16を固定用金属
バンド48で固定すれば、パッキン16を外筒12に確実に固
定することが可能となる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、外筒の小径部
に通気孔を形成するとともに、外筒の小径部に装着され
る第1シール部材で通気孔を覆い、この第1シール部材
の一部を、外筒内外の圧力差に応じて通気孔を開閉する
弁体として構成し、第1シール部材に外筒大径部より大
径の環状リップを膨出形成するようにしたため、給油管
内に負圧が発生するのを防止することができるととも
に、シール性を常に確保することができ、連続給油が可
能になるとともに、シール性の向上に寄与することがで
きるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第2図はパ
ッキンの拡大断面図、第3図はパッキンの他の実施例を
示す拡大断面図、第4図は剛性を低減させたパッキンの
拡大断面図、第5図は金属バンドを用いて固定したとき
のパッキンの拡大断面図、第6図は従来例の縦断面図で
ある。 10、50……シール装置 12、51……外筒 14、52……内筒 16、18、54……パッキン 20、55……給油管 22、24……小径部 26……大径部 28、30……段部 32、34……挿通口 36……通気孔 38……弁体 40、46……環状リップ 42、56……給油ノズル 44……金具 48……金属バンド 53……Oリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】給油ノズル挿通路を構成する小径部(22、
    24)、および大径部(26)を有し、大径部(26)の外周
    面が給油管(20)内壁面に固着されている外筒(12)
    と、該外筒(12)の内周側に固定されて給油ノズル挿通
    路を構成する内筒(14)と、外筒(12)の小径部(24)
    の外周面に装着されて給油管(20)の内壁面と密着する
    第1シール部材(16)と、内筒(14)の内壁面に装着さ
    れて給油ノズル(42)の外周面と密着する第2シール部
    材(18)とを具えた車両用燃料給油口のシール装置にお
    いて、前記外筒(12)の小径部(24)に通気孔(36)を
    形成し、この通気孔(36)が第1シール部材(16)で覆
    われるとともに、第1シール部材(16)の一部が外筒
    (12)の内外の圧力差に応じて通気孔(36)を開閉する
    弁体(38)として構成され、さらに、第1シール部材
    (16)の固定側外周面に、外筒(12)の大径部(26)よ
    りも大径の環状リップ(40、46)が膨出形成されている
    ことを特徴とする車両用燃料給油口のシール装置。
JP7117990U 1990-07-04 1990-07-04 車両用燃料給油口のシ―ル装置 Expired - Lifetime JP2503479Y2 (ja)

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