JP2503339Y2 - 局部電界集中を緩和した避雷器 - Google Patents

局部電界集中を緩和した避雷器

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JP2503339Y2
JP2503339Y2 JP1991010752U JP1075291U JP2503339Y2 JP 2503339 Y2 JP2503339 Y2 JP 2503339Y2 JP 1991010752 U JP1991010752 U JP 1991010752U JP 1075291 U JP1075291 U JP 1075291U JP 2503339 Y2 JP2503339 Y2 JP 2503339Y2
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lightning
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electric field
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俊幸 高木
立美 市岡
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、雷サージ電流を大地
に放電し、送電線の雷サージ電位上昇を抑制することに
より、地絡事故による停電を防止する避雷器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、避雷器の雷サージ放電耐量を向上
するため、避雷器内部の局部電界集中を緩和した考案が
実開平2−116702号公報に開示されている。この
従来の避雷器では、図4に示すように、絶縁筒体11の
内部に、積層接合した複数枚の避雷素子12と、その一
側端部に皿バネ23を内蔵した中間電極18とを装入
し、その両端部間をカップ形状をなす上下両封止電極1
3間に挟着接続している。前記中間電極18は避雷素子
12等の熱膨張を吸収する役割と、素子の端面と封止電
極13との接触面積を多くとるため皿バネ23により素
子に押圧力を作用させるものである。前記封止電極13
の周縁部は絶縁筒体11の外側端部にカシメ付け固定さ
れている。そして、避雷素子12の全長Lに対して、封
止電極13の周縁端部と、中間電極18と避雷素子12
の界面との距離Δlを、
【0003】
【数1】0≦Δl/L≦10% の関係となるように配置して、等電位線Eが中間電極1
8の厚さ分を回り込むことにより生じる中間電極18と
避雷素子12との界面近傍Aでの局部電界集中を、封止
電極13の周縁端部を利用して緩和している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この従来の避
雷器では、中間電極18が封止電極13の一端側に接触
して配置されているため、絶縁筒体11の長さと,収納
する避雷素子12の全長Lに対応して周縁端縁の長さを
定めて封止電極13により被冠固定する必要があった。
特に絶縁筒体11の長さが定まっている避雷器本体に全
長の短い避雷素子12の列(例えば、一枚の避雷素子1
2の厚さを厚くして、避雷素子12の枚数を減らすと、
避雷素子12の列の全長は短くて済む。)を収納する場
合には、図5に示すように、厚みの大きな中間電極18
を装入する必要があり、0≦Δl/L≦10%の関係を
維持することができない場合が生じ、局部電界集中の緩
和を達成することができないという問題があった。
【0005】この考案の目的は、封止電極の周縁端部の
位置に制約されることなく、中間電極と避雷素子との界
面近傍での電界集中を緩和して、避雷器の放電耐量を高
めようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、この考案では、絶縁筒体の両端部を被覆固定した封
止電極と、該封止電極間に積層装入した複数の避雷素子
と、該避雷素子と避雷素子との間に装入された内部に弾
性部材を有する所定厚さの中間電極とからなり、該中間
電極の外周部は円弧状に形成され、その外径は避雷素子
の外径とほぼ同一に設定している。
【0007】
【作用】この考案では、中間電極を避雷素子と避雷素子
との間に装入し、その外周部を円弧状に形成し、かつ外
径を避雷素子の外径とほぼ同じにしているため、等電位
線は、中間電極の両側から中間電極の略半分の厚さ分だ
け回り込んで走り、中間電極と避雷素子との界面近傍で
の局部電界集中が緩和される。
【0008】
【実施例】以下、図示しない鉄塔の支持アームに複数直
列に連結吊下され、下端の避雷碍子1に送電線を支持し
て使用される懸垂型の避雷碍子1に、この考案を具体化
した実施例を図1,図2に基づいて説明する。図1に示
すように、避雷碍子1の碍子本体2は、有蓋円筒体状に
形成された頭部3と、頭部3の周縁に形成された笠部4
と、笠部4の内側面に同心状に形成された複数のひだ部
5とが一体形成されている。頭部3の外周にはセメント
6によりキャップ金具7が被嵌固定されている。このキ
ャップ金具7には、嵌合凹部8が形成され、直上の避雷
碍子1のピン金具9と係合可能としている。
【0009】ピン金具9の上部には、頭部3の内部にセ
メント10により固定され、下端は直下の避雷碍子1の
キャップ金具7の嵌合凹部8に係合され、複数の避雷碍
子1が直列に連結される。笠部4には中空円筒状の絶縁
筒体11が笠部4を貫通するように一体形成されてい
る。この絶縁筒体11内には、電圧−電流特性が非直線
性の酸化亜鉛を主材とする二枚の避雷素子12が収納さ
れている。また、絶縁筒体11の上下両端縁部には、封
止電極13が被冠固定されている。この封止電極13
は、絶縁筒体11を被冠固定する外部封止電極14と避
雷素子12と密着接触する内部封止電極15とにより構
成されている。
【0010】外部封止電極14は、アルミニウム又は銅
等の導電材よりなり、カップ形状に形成され、その周縁
部15が絶縁筒体11の端縁部を被冠してカシメ固定さ
れている。また外部封止電極14にコイルバネからなる
弾性体16を介して内部封止電極15が押圧接続されて
いる。また、内部封止電極15はアルニミウム、ジュラ
ルミン等のアルニミウム合金あるいは銅合金(リン青
銅)、鉄、ニッケル、コバルトさらにはクロムを含む合
金などの導電材よりなり、中央に避雷素子12より大径
の凹部17が形成されている。この凹部17の中央部間
には、二枚の避雷素子12が装入され、二枚の避雷素子
12の間に中間電極18が介装されている。
【0011】中間電極18はアルミニウムまたは銅など
の導電材よりなり、円板状の上部電極板19の外周に形
成した係止鍔部20に対し、下部電極板21の外周に形
成した円筒部22をカシメ付けするとともに、両電極板
19,21の内部に弾性部材としての一対の皿バネ2
3,23を介装している。このため、避雷素子12は中
間電極18により押圧されて、内部封止電極15に密着
接続されている。
【0012】なお、上部に位置する外部封止電極14と
キャップ金具7との間はリード線24により接続され、
また下部に位置する外部封止電極13とピン金具9との
間はリード線25により接続されている。次に、この実
施例の避雷碍子1の作用について説明する。今、送電線
に雷サージの過電圧が印加されると、雷サージ電流は下
端の避雷碍子1のピン金具9へ流れ、リード線25から
下側の外部封止電極14、弾性体16、内部封止電極1
5、下側の避雷素子12、中間電極18,上側の避雷素
子12、内部封止電極15、弾性体16、上側の外部封
止電極14、リード線24からキャップ金具7へ至り、
順次接地側の避雷碍子1へ流れ、鉄塔から大地へ放電さ
れる。このとき、避雷素子12は、その非直線性の電圧
−電流特性により抵抗値を減じて雷サージ電流を放電す
るとともに、直ちに抵抗値を復元して続く運転電圧に対
して絶縁を回復する。
【0013】この雷サージの過電圧に対して、内部封止
電極15と避雷素子12との界面近傍位置では、等電位
線Eは凹部17の底部平面に沿ってほぼ水平に走り、局
部電界集中を生じない。また、中間電極18と避雷素子
12との界面近傍Aにおいても、等電位線Eは図1に示
すように、中間電極18の上下両端部付近から、該電極
の厚さの略半分だけ回り込んで側方へ走り、全長に回り
込む従来例と比較して局部電界集中が緩和されている。
【0014】なお、この考案はこの実施例に限定される
ことなく、次のように構成してもよい。 (1)この実施例では、二枚の避雷素子12を収納した
例を示したが、避雷素子12の枚数を図3に示すように
三枚としてもよい。この場合には、下側の二枚の避雷素
子12は積層接合して、両避雷素子12間の接触抵抗を
充分に低くしておくことが望ましい。
【0015】(2)この実施例では、外部封止電極14
と内部封止電極15とからなる封止電極13の例を示し
たが、一枚の封止電極から構成してもよい。
【0016】
【考案の効果】以上詳述したように、この考案では、絶
縁筒体の両端部を被覆固定した封止電極と、該封止電極
間に積層装入した複数の避雷素子と、該避雷素子と避雷
素子との間に装入された中間電極とからなり、該中間電
極の外周部を円弧状に形成し、その外径を避雷素子の外
径とほぼ同一に設定したので、中間電極と避雷素子との
界面部位での電界集中を緩和して、放電耐量を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の断面図である。
【図2】懸垂型避雷碍子の半縦断面図である。
【図3】別例を示す要部の断面図である。
【図4】従来の避雷器を示す部分断面図である。
【図5】従来の避雷器を示す部分断面図である。
【符号の説明】
11 絶縁筒体、12 避雷素子、13 封止電極、1
8 中間電極、23弾性部材としての皿バネ、A 中間
電極と避雷素子との界面近傍。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁筒体の両端部を被覆固定した封止電
    極と、該封止電極間に積層装入した複数の避雷素子と、
    該避雷素子と避雷素子との間に装入された内部に弾性部
    材を有する所定厚さの中間電極とからなり、該中間電極
    の外周部は円弧状に形成され、その外径は避雷素子の外
    径とほぼ同一に設定されている局部電界集中を緩和した
    避雷器。
JP1991010752U 1991-03-01 1991-03-01 局部電界集中を緩和した避雷器 Expired - Lifetime JP2503339Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5819485B2 (ja) * 1979-11-06 1983-04-18 日本国有鉄道 車両用空調制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5819485U (ja) * 1981-07-29 1983-02-05 日立化成工業株式会社 モ−ルド型アレスタ−

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JPS5819485B2 (ja) * 1979-11-06 1983-04-18 日本国有鉄道 車両用空調制御装置

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