JP2501881Y2 - 多心ケ―ブル - Google Patents

多心ケ―ブル

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JP2501881Y2
JP2501881Y2 JP1989128700U JP12870089U JP2501881Y2 JP 2501881 Y2 JP2501881 Y2 JP 2501881Y2 JP 1989128700 U JP1989128700 U JP 1989128700U JP 12870089 U JP12870089 U JP 12870089U JP 2501881 Y2 JP2501881 Y2 JP 2501881Y2
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insulator
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勝雄 遠藤
修 瀬谷
文賢 中東
竹三 谷地舘
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、コンピュータ等の電子機器の内部配線とし
て使用されるケーブル、さらに詳しく言えば二本の絶縁
心線とドレンワイヤを含むコアを複数本集合すると共
に、端末処理を容易とするため、端末部に於てはコアを
フラット化した多心ケーブルの改良に係わるものであ
る。
[従来の技術] 従来の対撚シールドタイプ多心ケーブルとしては、絶
縁線心を対撚し、その上にシールド及びジャケットを設
けたコアを複数本集合して、必要により最外周にジャケ
ットを施して成る構造の多心ケーブルが使用されてい
る。
ところで、この種対撚シールドタイプ多心ケーブルの
端末処理の合理化は、現在のところジャケットとシール
ドを一体化し、ストリップマシーンで一括ストリップす
る点までは進んでいる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、対撚線の絶縁体を二本同時にストリッ
プすることは、線心が対撚されている構造上不可能であ
った。
即ち、線心二本を同時にストリップするときは、手作
業で対撚を戻し整列させる必要があり、非常に手間がか
かり、特に多心ケーブルの場合には現実的には不可能で
あり、その改善が望まれていた。
[課題を解決するための手段] 本考案の目的は、前記した従来技術の欠点を解消し、
従来の対撚シールドタイプ多心ケーブルの端末処理作業
性を大幅に改善した改良された多心ケーブルを提供する
ことにある。
即ちその要旨とするところは、二本の導体に絶縁体を
各々被覆した二本の絶縁線心と、該各絶縁線心の二本の
導体と略横一直線上で少なくとも上記絶縁体の片側に縦
添えされたドレンワイヤと、その外周に巻き回された押
え巻シールドテープ層と、さらにその外周に略長方形状
にに押出被覆された熱可塑性樹脂ジャケットとより成る
コアが複数本束ね合わせられており、その両端部に於て
は、該コアが並列配置されており、その表面のみが隣接
コア同志熱融着されて構成されていることを特徴とする
多心ケーブルにある。
上記に於いて、二本の導体及びドレンワイヤとして
は、軟銅線、錫メッキ軟銅線、あるいは、銀メッキ軟銅
線等が使用される。
特に絶縁体として弗素樹脂を使用した場合には、弗素
樹脂押出しの際の高温で導体が変色しないようにするた
め銀メッキを施したものが適当である。
絶縁体としては、塩化ビニル、ポリエチレン、あるい
は、弗素樹脂等の熱可塑性樹脂が使用される。
特に弗素樹脂は電気特性等に優れているため好まし
い。
弗素樹脂としては、押出被覆が可能なテトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体(FEP)またはエチレン−テトラフ
ルオロエチレン共重合体(TFE)が適当である。
絶縁体を施す方法としては、一般的な押出方法により
導体の外周に設けるが、発泡形式のもの、さらには、発
泡体表面に充実層を施した構造のもの等のいずれでも適
用可能であるが、電気特性を考えた場合は発泡体形式の
ものが好ましい。
ここで発泡体表面に充実層を施した構造のものの場合
の充実弗素樹脂絶縁体層は、発泡弗素樹脂絶縁体層より
も十分に薄く設けておく必要がある。
すなわち、充実弗素樹脂絶縁体層は、発泡弗素樹脂絶
縁体層の表面を平滑にし、電気特性を安定化させる目的
からは良いものであるが、充実弗素樹脂層を厚くするこ
とはそれだけ誘電率が上がるため好ましくない。
この厚さは製造技術にもよるが、0.10mm以下が好まし
く、特に0.06mm以下が良い。
発泡弗素樹脂層としては、発泡度50%以上、好ましく
は、60%以上の高発泡のものが良く、PFA、FEP、または
ETFEが押出しにより設けられる。
ドレンワイヤは絶縁線心の少なくとも片側に設ければ
良く、必要により二本の絶縁線心の両側に設けても良
い。
この場合、ドレンワイヤは二本の絶縁線心の導体と略
横一直線上に配置されており、これにより端末処理の機
械化が可能なものである。
押え巻きシールドテープとしては、銅テープ、銅テー
プに錫メッキを施したテープ、またはアルミテープ等の
金属テープと補強用のポリエステルテープ等のプラスチ
ックテープとのラミネートテープが用いられ、金属テー
プ面を内側にして用いる。
金属テープとしてアルミテープを用いる場合は、約10
μ程度の厚さのものが使用される。
ポリエステルテープはアルミテープを補強するための
もので、6μ好ましくは4μ以下が良い。
すなわち、ポリエステルテープは厚い方が強度が大き
く、製造の際の取扱が容易であるが、余り厚すぎる場合
は端末処理の際に、ジャケットと同時にシールドテープ
を剥離することが出来ないためである。
端末処理の際に、ジャケットと同時にシールドテープ
を確実に剥離させるためには、補強用ポリエステルテー
プの表面にビニル系統の樹脂のコーティング層を設ける
のが好ましい。
ポリエステルテープ表面に設けられたコーティング層
は、ジャケット被覆時の熱によりジャケットと融着一体
化されるものであり、ジャケットと同時にシールドテー
プの剥離が可能なものである。
更に剥離作業を容易とする方法としては、補強用テー
プの強度を弱くすることも考えられるもので、具体的に
は、テーピング作業が可能な範囲で連続的に独立した穴
を補強用のポリエステルテープに設けることが考えられ
る。
ジャケットとしては、塩化ビニル、弗素樹脂等の熱可
塑性樹脂が押出被覆により設けられる。
ケーブルの両端に於て、並列配置されたコアを熱融着
する方法としては、コアの上下面のみ熱融着するものと
し、隣接コア間の接触部は非融着とすることが好まし
い。
すなわちコアを融着する場合に上下面のみ熱融着させ
るのは、ジャケットを熱融着させるため融点以上に加熱
するが、この際、ジャケットの体積が大幅に変化し、導
体間の寸法精度が得られなくなくなるもので、これを防
止するため、上下表面のみ熱融着させるものである。
[実施例] 次に本考案の多心ケーブルの一実施例を添付図面を参
照してさらに説明する。
第3図はケーブル外観全体を示すもので、コアは両端
部に於ては、並列配置されてフラット部9を構成してお
り、中央部分は複数本のコアが結束紐8により束ね合わ
されてタバ線部7を構成している。
第2図はケーブル両端部の断面を示すもので、コアが
並列配置され、その表面のみ隣接コア同志熱融着6され
ている。
コアは第1図に示す様に、二本の導体1とその外周に
設けられた絶縁体2と、その片側に縦添えされたドレン
ワイヤ3とその外周に巻き回された押え巻シールドテー
プ層4と、最外周に押出被覆されたジャケット5とより
構成されている。
ここで導体1としては、素線径0.26mmの銀メッキ軟銅
線が用いられている。
絶縁体2としては、弗素樹脂であるFEPが導体1外周
に厚さ約0.2mm、外径約0.65mmに押出被覆されている。
ドレンワイヤ3としては、素線径0.26mmの銀メッキ軟
銅線が用いられ、二本の導体1と略横一直線上に位置す
るように縦添えされ、その外周にはアルミとポリエステ
ルのラミネートされたシールドテープ4がアルミ面を内
側にして巻き回れている。
さらにその上に塩化ビニル(PVC)のジャケット5が
幅約2.54mm、厚さ約1.25mmで断面形状が略長方形となる
ように押出被覆されている。
尚シールドテープ4は、ストリップ性を一層向上させ
るため、ポリエステル面に、塩化ビニルジャケットの押
出工程の熱で一体化するように塩化ビニル系統の樹脂が
薄くコーティングしたものが用いられている。
この様にして成るコアの25本を並列し、必要長さ3mの
両端で60mmをジャケットの表面のみ熱融着して表面融着
部分6を形成し、多心ケーブルとした。
非融着部分は塩化ビニル紐で約500mm間隔で結束した
ものである。
この様にして出来あがった本実施例多心ケーブルの特
性は、絶縁線心間の特性インピーダンスZ0=85(Ω)±
10%、遅延時間Td=4.8±0.2(nsec/m)を満足させ、実
使用上問題のないことが明らかとなった。
また、端末処理作業性は、まずはじめにジャケットと
シールドテープを一度にストリップマシーンの刃を、端
末融着部のジャケット上から入れ、25本一括ストリップ
する。
次に、絶縁体も同様にしてストリップマシーンを使
い、合計50本一括ストリップする。
尚これが出来るのは、二本の導体とドレンワイヤが略
横一直線上に位置しているために行えるものである。
次に二本の導体とドレンワイヤの振り分け作業は、導
体間のピッチが約0.65mm程度であり、また、ドレンワイ
ヤの位置も正確に出来上がっていることから、簡単に治
工具で作業が可能である。
最後に、コネクターへの接続は、導体間のピッチ精度
が高いことから、自動機による半田付あるいはスポット
溶接等の方法が可能であり、大幅な端末処理の合理化が
実現出来た。
[考案の効果] 以上説明した通り本考案によれば、端末処理作業性に
優れた電子機器内部配線用多心ケーブルの提供を可能と
したものであり、その実用的価値は非常に大なるものが
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の多心ケーブルに用いられるケーブルコ
アの一実施例を示す横断面説明図、第2図はその端末部
の断面説明図、第3図は本考案の多心ケーブルの一実施
例を示す全体説明図である。 1:導体、2:FEP絶縁体、3:ドレンワイヤ、4:シールドテ
ープ、5:PVCジャケット、6:表面融着部、7:タバ線部、
8:結束紐、9:フラット部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 谷地舘 竹三 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社日高工場内 (56)参考文献 特開 平1−267908(JP,A) 実開 昭61−3617(JP,U) 実開 昭61−204311(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二本の導体に絶縁体を各々被覆した二本の
    絶縁線心と、該各絶縁線心の二本の導体と略横一直線上
    で少なくとも上記絶縁体の片側に縦添えされたドレンワ
    イヤと、その外周に巻き回された押え巻シールドテープ
    層と、さらにその外周に略長方形状に押出被覆された熱
    可塑性樹脂ジャケットとより成るコアが複数本束ね合わ
    せられており、その両端部に於ては、該コアが並列配置
    されており、その表面のみが隣接コア同志熱融着されて
    構成されていることを特徴とする多心ケーブル。
JP1989128700U 1989-11-02 1989-11-02 多心ケ―ブル Expired - Fee Related JP2501881Y2 (ja)

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JPS613617U (ja) * 1984-06-12 1986-01-10 日立電線株式会社 フラツトケ−ブル
JPH01267908A (ja) * 1988-04-19 1989-10-25 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd データ伝送用アンダーカーペットケーブル

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JPH0368311U (ja) 1991-07-04

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