JP2501433B2 - 鉱物繊維板の製造方法 - Google Patents

鉱物繊維板の製造方法

Info

Publication number
JP2501433B2
JP2501433B2 JP61148481A JP14848186A JP2501433B2 JP 2501433 B2 JP2501433 B2 JP 2501433B2 JP 61148481 A JP61148481 A JP 61148481A JP 14848186 A JP14848186 A JP 14848186A JP 2501433 B2 JP2501433 B2 JP 2501433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mineral fiber
fiber board
water
fibers
foam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61148481A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS638277A (ja
Inventor
光 天本
豪 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP61148481A priority Critical patent/JP2501433B2/ja
Publication of JPS638277A publication Critical patent/JPS638277A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2501433B2 publication Critical patent/JP2501433B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、ロックウール板など鉱物繊維板の切削粉を
再利用した鉱物繊維板の製造方法に関するものである。
[背景技術] ロックウール板など鉱物繊維板はロックウール等の鉱
物繊維を澱粉などのバインダーによって集合させて結合
させることによって形成されているが、その加工時に多
量の切削粉が発生する。そこでこのロックウール板等の
鉱物繊維板の切削粉を再生利用することがなされてい
る。すなわち、切削粉を水と混合して水混練物を作成
し、これを成形することによって鉱物繊維板として再生
するものであり、この場合切削粉に含まれるバインダー
が鉱物繊維板のバインダーとして作用する。しかし、こ
のように再生した鉱物繊維板は鉱物繊維板の切削粉によ
って形成されるためにち密な組織となって、比重が非常
に高くなり、断熱性や吸音性などの特性が低くなる。そ
こで切削粉の水混練物に起泡剤を配合して混練すること
によって水混練物を起泡させ、このように起泡させた状
態で水混練物を成形することによって、泡が含有された
低比重の鉱物繊維板が得られるようにしている。
しかしながら、鉱物繊維板を製造するにあたっては、
まず切削粉の水混練物に起泡剤を配合して起泡させ、こ
れを型枠などに流し込んでマット1に成形し、そしてこ
のマット1を150℃、2時間程度の条件で加熱して乾燥
させることによっておこなわれるが、型枠に流し込んだ
状態では第2図(a)のようにマット1中の泡2は時間
の経過とともに抜けていくが、これを加熱して乾燥する
間は第2図(b)のようにマット1中の泡2が加熱膨張
されてマット1は全体としての厚みが増すよう膨らむと
共に一部の泡2は破壊される。そして乾燥後にマット1
が冷えることによって泡2は元の状態に収縮破壊される
と共に破壊された泡2の容積の分だけマット1の体積が
減少し、第2図(c)のようにマット1は目減りした状
態に表面が変形し、また泡2の分布が不均一になる。従
って肉厚や性状が均一な鉱物繊維板を製造することが非
常に難しくなるものである。さらにこの鉱物繊維板は切
削粉によって形成されているために、繊維によるつなぎ
作用がほとんどなく、曲げ強度が弱くて欠けや割れが非
常に発生し易いという問題もある。
[発明の目的] 本発明は、上記の点に鑑みて為されたものであり、均
一に泡を形成させて肉厚や性状が均一な鉱物繊維板を得
ることができ、しかも強度が優れた鉱物繊維板を得るこ
とができる鉱物繊維板の製造方法を提供することを目的
とするものである。
[発明の開示] しかして本発明に係る鉱物繊維板の製造方法は、バイ
ンダーを含有する鉱物繊維板の切削粉と起泡剤とを配合
すると共にさらに繊維を配合して水混練物を調製し、こ
れを成形することを特徴とするものであり、以下本発明
を詳細に説明する。
水混練物はロックウール板など鉱物繊維板の切削粉と
起泡剤と繊維、その他骨材等を配合してこれを水と混練
することによって調製されるものである。ここで、ロッ
クウール板など鉱物繊維板の切削粉には鉱物繊維板を製
造する際に用いられた澱粉などのバインダーが含有され
ている。また起泡剤としては、アニオン界面活性剤やポ
リエチレンエーテル型非イオン界面活性剤、脂肪族エス
テル型非イオン界面活性剤など界面活性剤を用いること
ができる。さらに繊維としては、ロックウールなどの無
機繊維や、パルプなどの有機繊維を用いることができ、
これらを併用することもできる。水混練物を調製するに
あたって攪拌装置で混練する際に起泡剤の作用で起泡さ
れ、水混練物には泡が含有されている。そしてこのよう
に調製される水混練物を型枠に流し込み、これを乾燥機
に導入して加熱することによって乾燥し、鉱物繊維板を
得るものである。
ここで、水混練物を型枠に流し込んで成形されるマッ
ト1には起泡剤によって起泡された泡2が含有されてい
るが、この泡2は第1図に示すように水混練物に配合し
た繊維3と絡み合って繊維3間に保持されている。従っ
て泡2はマット1中から抜け難く、また泡2は破壊され
難い状態にあり、従って加熱乾燥やその後の冷却による
膨張や収縮の作用を受けても泡2は繊維3間に保持され
てその影響を受け難いものであり、第2図の場合のよう
な泡2の破壊や抜けによるマット1の目減りを防止し、
変形による厚みの不均一さや泡2の分布の不均一さを低
減することができる。そして上記のようにして得られた
鉱物繊維板は、通常は廃棄されるロックウール板など鉱
物繊維板の切削粉を主原料とするために、コスト安価に
製造することができるものであり、また起泡剤による泡
2の含有で低比重の板として製造することができるもの
である。さらに鉱物繊維板に配合されている繊維による
補強作用で、鉱物繊維板の曲げなどの強度を向上させて
欠けや割れの発生を防止することができる。
次ぎに本発明を実施例によって説明する。
実施例1 配合する繊維としてロックウールを用い、第1表の配
合で混練することによって水混練物を調製した。次ぎに
これを型枠に流し込んで乾燥機によって150℃、2時間
の条件で乾燥することによって、300mm×600mm×12mmの
鉱物繊維板を得た。
実施例2 配合する繊維としてパルプを用いるようにして水混練
物を調製し、他は実施例1と同様にして鉱物繊維板を得
た。
比較例 繊維を配合しないで水混練物を調製し、他は実施例1
と同様にして鉱物繊維板を得た。
上記実施例1,2、比較例によって得た鉱物繊維板につ
いて、その比重(見掛け比重)、曲げ強度、厚み変化量
を測定した。結果を第1表に示す。尚、第1表の「厚み
変化量」は、鉱物繊維板の表面が膨れている場合を+
で、鉱物繊維板の表面がへこんでいる場合を一でそれぞ
れ示した。
第1表の結果、繊維を配合した各実施例のものでは比
較例のものに比べて、厚みの変化を小さくすることがで
き、さらに曲げ強度を高めることができることが確認さ
れる。
[発明の効果] 上述のように本発明にあっては、バインダーを含有す
る鉱物繊維板の切削粉と起泡剤とを配合すると共にさら
に繊維を配合して水混練物を調製し、これを成形するよ
うにしたものであるから、起泡剤によって起泡された泡
は繊維と絡み合って繊維間に保持されるものであって、
泡が抜けたり破壊されたりすることを低減することがで
き、泡の破壊や抜けによる目減りを防止して厚みが均一
で泡の分布が均一な鉱物繊維板を得ることができるもの
であり、しかもこの繊維による補強作用で、鉱物繊維板
の曲げなどの強度を向上させて欠けや割れの発生を防止
することができるものである。しかも通常は廃棄される
鉱物繊維板の切削粉に含まれるバインダーと繊維粉とを
主原料として再利用することができ、製造コストを抑え
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の正面図、第2図(a)
(b)(c)は従来例の正面図であり、1は水混練物の
マット、2は泡、3は繊維である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダーを含有する鉱物繊維板の切削粉
    と起泡剤とを配合すると共にさらに繊維を配合して水混
    練物を調製し、これを成形することを特徴とする鉱物繊
    維板の製造方法。
JP61148481A 1986-06-25 1986-06-25 鉱物繊維板の製造方法 Expired - Lifetime JP2501433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61148481A JP2501433B2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25 鉱物繊維板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61148481A JP2501433B2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25 鉱物繊維板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS638277A JPS638277A (ja) 1988-01-14
JP2501433B2 true JP2501433B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=15453719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61148481A Expired - Lifetime JP2501433B2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25 鉱物繊維板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2501433B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3952830A (en) * 1974-05-07 1976-04-27 Grefco, Inc. Mineral aggregate (perlite) acoustical board
JPS5874556A (ja) * 1981-10-28 1983-05-06 大建工業株式会社 無機質硬化体の製造方法
JPS5899188A (ja) * 1981-12-08 1983-06-13 大日本インキ化学工業株式会社 無機多孔質吸音材

Also Published As

Publication number Publication date
JPS638277A (ja) 1988-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3634562A (en) Method of making acoustic tiles having voids containing shrunken beads
US2008718A (en) Structural material and method of making the same
US2451446A (en) Light-weight fiber containing product
JP2501433B2 (ja) 鉱物繊維板の製造方法
US2292012A (en) Process for the preparation of insulation material
US3303036A (en) Ceramic composition
US3649315A (en) Method of manufacturing low density insulting refractories
JP4226805B2 (ja) 木質セメント板およびその製造方法
US2292011A (en) Process for the preparation of lightweight products
US2291140A (en) Wallboard
JP3290069B2 (ja) 無機質板の製造方法
JP2003011110A (ja) 木質セメント板およびその製造方法
JP3202972B2 (ja) セラミックファイバーボードの乾式製造方法
JPS5955746A (ja) 凹模様を有する化粧板の製造方法
JPH01160850A (ja) ビニロン繊維およびポリプロピレンフイルム繊維強化セメント成形物
JPH0315521B2 (ja)
JP2688156B2 (ja) 繊維補強無機質押出製品及びその製造方法
JPH09141625A (ja) 石膏ボードの製造方法
SU1062196A1 (ru) Способ изготовлени теплоизол ционных изделий
JPS6150902B2 (ja)
JPH02111673A (ja) 三次元的貫通多孔性セラミックの製造方法
JPH09255393A (ja) 無機質板の製造方法
JP3006911B2 (ja) 無機質建材の製造方法
JPS63176144A (ja) 軽量石膏硬化体の製造方法
SU798078A1 (ru) Способ изготовлени строительныхиздЕлий