JP2500746Y2 - 電気炉の材料連続装入装置 - Google Patents
電気炉の材料連続装入装置Info
- Publication number
- JP2500746Y2 JP2500746Y2 JP7354691U JP7354691U JP2500746Y2 JP 2500746 Y2 JP2500746 Y2 JP 2500746Y2 JP 7354691 U JP7354691 U JP 7354691U JP 7354691 U JP7354691 U JP 7354691U JP 2500746 Y2 JP2500746 Y2 JP 2500746Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- hopper
- charging
- electric furnace
- turning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、金属材料の溶解、溶
融金属の精錬等の使用される電気炉における材料装入装
置に関する。
融金属の精錬等の使用される電気炉における材料装入装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】金属材料の溶解、溶融金属の精錬等に使
用される電気炉への材料の装入は、通常、以下のように
行われる。すなわち、バケットと呼ばれる容器内に材料
を事前に装入しておき、天井クレーンにて電気炉付近ま
で運搬する。電気炉には旋回可能な炉蓋があり、材料装
入時には、その炉蓋を旋回して開ける。その後、バケッ
トを炉上に移動し、バケットの底部を開いて材料を炉内
に投入する。電気炉への材料投入は、１ヒート当たり２
〜３回のいわゆるバッチ装入である。ところが、この方
法だと材料装入時必ず炉蓋を開けるため、炉内よりの放
散熱が大きくエネルギーロスが増加する。
用される電気炉への材料の装入は、通常、以下のように
行われる。すなわち、バケットと呼ばれる容器内に材料
を事前に装入しておき、天井クレーンにて電気炉付近ま
で運搬する。電気炉には旋回可能な炉蓋があり、材料装
入時には、その炉蓋を旋回して開ける。その後、バケッ
トを炉上に移動し、バケットの底部を開いて材料を炉内
に投入する。電気炉への材料投入は、１ヒート当たり２
〜３回のいわゆるバッチ装入である。ところが、この方
法だと材料装入時必ず炉蓋を開けるため、炉内よりの放
散熱が大きくエネルギーロスが増加する。
【０００３】そこで、炉蓋を開けることなく材料を装入
する方法として材料の連続装入方法及び装置が種々提案
されている。特開昭６１−５０２８９９号公報では、排
ガスを吸引するただ１本の煙道を利用して、材料を予熱
しながら炉内に連続装入する方法が提案されている。と
ころが、この方法だと材料は炉内炉壁近傍の１か所に集
中的に装入されて堆積しやすいため、溶解性が悪く溶け
残りが生じやすい。また、それを避けるために装入材料
は常に溶融金属内に沈下するようにし、溶融金属面より
上方には材料が露出しないよう材料装入速度をコントロ
ールしているが、この様な操業では上部電極にて発生す
るアークからの熱が効率良く材料に伝達されず、エネル
ギーロスが増大する。
する方法として材料の連続装入方法及び装置が種々提案
されている。特開昭６１−５０２８９９号公報では、排
ガスを吸引するただ１本の煙道を利用して、材料を予熱
しながら炉内に連続装入する方法が提案されている。と
ころが、この方法だと材料は炉内炉壁近傍の１か所に集
中的に装入されて堆積しやすいため、溶解性が悪く溶け
残りが生じやすい。また、それを避けるために装入材料
は常に溶融金属内に沈下するようにし、溶融金属面より
上方には材料が露出しないよう材料装入速度をコントロ
ールしているが、この様な操業では上部電極にて発生す
るアークからの熱が効率良く材料に伝達されず、エネル
ギーロスが増大する。
【０００４】一方、実開昭５１−１０６２１０号公報で
は、炉体上部より材料を連続的に装入する装置で、炉体
下部を旋回させることにより材料を炉内円周方向に均一
に装入する方法が提案されている。ところが、この方法
だと高重量の下部炉体を旋回させるために、旋回装置が
非常に過大となってしまう。従って、設備費の増大、ラ
ンニングコストの増加、メンテナンス性の悪化という弊
害が生ずる。特に、直流電気炉の場合、下部炉体側の炉
底または炉壁に下部電極が設置されているため、下部電
極への給電方法が複雑化、あるいは困難となる場合が生
ずる。また、炉内の溶融金属を出湯する際、下部炉体を
旋回させる旋回装置が固定側に設置されているため通常
行われている傾動出湯方式の採用がしにくく、出湯方式
が限定されてしまう。
は、炉体上部より材料を連続的に装入する装置で、炉体
下部を旋回させることにより材料を炉内円周方向に均一
に装入する方法が提案されている。ところが、この方法
だと高重量の下部炉体を旋回させるために、旋回装置が
非常に過大となってしまう。従って、設備費の増大、ラ
ンニングコストの増加、メンテナンス性の悪化という弊
害が生ずる。特に、直流電気炉の場合、下部炉体側の炉
底または炉壁に下部電極が設置されているため、下部電
極への給電方法が複雑化、あるいは困難となる場合が生
ずる。また、炉内の溶融金属を出湯する際、下部炉体を
旋回させる旋回装置が固定側に設置されているため通常
行われている傾動出湯方式の採用がしにくく、出湯方式
が限定されてしまう。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】そこで本考案では、材
料を炉内に連続的かつ均一に装入でき、しかも構造が簡
単で、直流電気炉、通常行われている傾動出湯方式の炉
にも適用可能な、材料の連続装入装置を提供することを
目的とする。
料を炉内に連続的かつ均一に装入でき、しかも構造が簡
単で、直流電気炉、通常行われている傾動出湯方式の炉
にも適用可能な、材料の連続装入装置を提供することを
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本考案における材料の連続装入装置は、炉蓋外周部
に材料装入用開口部が全周に渡って存在するホッパー
と、該ホッパーを旋回させる旋回手段と、前記ホッパー
を覆うフードを配設し、該ホッパー内に材料を連続的に
供給する投入手段とから構成したことを特徴とするもの
である。
に、本考案における材料の連続装入装置は、炉蓋外周部
に材料装入用開口部が全周に渡って存在するホッパー
と、該ホッパーを旋回させる旋回手段と、前記ホッパー
を覆うフードを配設し、該ホッパー内に材料を連続的に
供給する投入手段とから構成したことを特徴とするもの
である。
【０００７】
【作用】材料装入用ホッパーを炉蓋外周部に旋回可能に
設置し、材料装入用開口部が全周にわたって存在してい
ることにより、材料は炉内炉壁側全周にわたって均一に
装入される。従って、ほぼ溶解全期にわたって材料は炉
内炉壁側全周にわたって均一に存在し、アークは常に材
料に囲まれた状況になり、熱ロスを最小限に押さえなが
らアークの輻射熱を材料に伝達することができるし、溶
解末期まで高電圧で最大投入電力の操業が可能となる。
設置し、材料装入用開口部が全周にわたって存在してい
ることにより、材料は炉内炉壁側全周にわたって均一に
装入される。従って、ほぼ溶解全期にわたって材料は炉
内炉壁側全周にわたって均一に存在し、アークは常に材
料に囲まれた状況になり、熱ロスを最小限に押さえなが
らアークの輻射熱を材料に伝達することができるし、溶
解末期まで高電圧で最大投入電力の操業が可能となる。
【０００８】また、直流電気炉の場合、アークジェット
が溶融金属面に衝突する力は交流電気炉よりも大きく、
アークジェットが溶融金属面に衝突する際に発生する溶
融金属の飛沫は、炉壁側に激しく飛散する。従って、本
考案の操業方法のように、炉壁側全周にわたって常に材
料が存在すれば、高温の溶融金属飛沫がこれらの材料に
接触することにより、溶解が促進される。さらに、溶解
中に材料が上部電極側に崩落し、上部電極の折損を引起
こす可能性も激減する。
が溶融金属面に衝突する力は交流電気炉よりも大きく、
アークジェットが溶融金属面に衝突する際に発生する溶
融金属の飛沫は、炉壁側に激しく飛散する。従って、本
考案の操業方法のように、炉壁側全周にわたって常に材
料が存在すれば、高温の溶融金属飛沫がこれらの材料に
接触することにより、溶解が促進される。さらに、溶解
中に材料が上部電極側に崩落し、上部電極の折損を引起
こす可能性も激減する。
【０００９】一方、炉蓋外周部に旋回可能な材料装入用
ホッパーを設けたため、炉体を旋回する必要がなく、装
置構成が簡略化される。また、炉体下部を旋回する必要
がないため、炉底または炉壁に下部電極を有する直流電
気炉、あるいは傾動出湯方式の炉にも適用可能となる。
ホッパーを設けたため、炉体を旋回する必要がなく、装
置構成が簡略化される。また、炉体下部を旋回する必要
がないため、炉底または炉壁に下部電極を有する直流電
気炉、あるいは傾動出湯方式の炉にも適用可能となる。
【００１０】
【実施例】本考案による実施例を図面によって説明す
る。図１は、本考案の炉体縦断面図であり、材料を連続
装入している状態を示す。炉蓋１の外周部には円環状の
ホッパー２があり、車輪３によって炉蓋枠４上に載置さ
れている。ホッパー２の外周には全周にわたって歯形５
が切ってあり、減速機６が接続されている。減速機６に
は電動機７が接続されており、減速機６を介してホッパ
ー２は旋回可能な構造となっている。
る。図１は、本考案の炉体縦断面図であり、材料を連続
装入している状態を示す。炉蓋１の外周部には円環状の
ホッパー２があり、車輪３によって炉蓋枠４上に載置さ
れている。ホッパー２の外周には全周にわたって歯形５
が切ってあり、減速機６が接続されている。減速機６に
は電動機７が接続されており、減速機６を介してホッパ
ー２は旋回可能な構造となっている。
【００１１】材料９は投入シュート８を介してホッパー
２に連続的に装入され、ホッパー２に装入された材料９
はホッパー２の旋回に合わせて炉内炉壁側に全周にわた
って均一に装入されていき、上部電極１０より発生する
アークを取り囲む。アークジェットが溶融金属表面に衝
突した際に発生する飛沫１１は炉内に装入された材料に
接触し溶解を促進する。
２に連続的に装入され、ホッパー２に装入された材料９
はホッパー２の旋回に合わせて炉内炉壁側に全周にわた
って均一に装入されていき、上部電極１０より発生する
アークを取り囲む。アークジェットが溶融金属表面に衝
突した際に発生する飛沫１１は炉内に装入された材料に
接触し溶解を促進する。
【００１２】ホッパー２の上部には円環状のフード１２
があり、炉蓋枠４上に固定されている。炉内から発生す
るガスはこのフード１２を介して投入シュート８より排
出される。通常、炉内から発生するガスは高温であるた
め、材料９は投入シュート８内でこの高温の排ガスによ
って予熱される。
があり、炉蓋枠４上に固定されている。炉内から発生す
るガスはこのフード１２を介して投入シュート８より排
出される。通常、炉内から発生するガスは高温であるた
め、材料９は投入シュート８内でこの高温の排ガスによ
って予熱される。
【００１３】図２は、炉体平面図を示す。ここでは、材
料の投入シュート８は全部で３か所設置した例を示し
た。材料の投入シュート８は設置箇所が多いほどホッパ
ー２への材料供給は円滑となるが、周辺装置との取り合
いを考えた上、設置数は任意に選定しても良い。
料の投入シュート８は全部で３か所設置した例を示し
た。材料の投入シュート８は設置箇所が多いほどホッパ
ー２への材料供給は円滑となるが、周辺装置との取り合
いを考えた上、設置数は任意に選定しても良い。
【００１４】図３は、ホッパー２の内部構造を示したも
のである。ホッパー２の上部および下部はいずれも全周
に渡って開口があり、材料はホッパー２の円周方向のど
こでも炉内に装入できる構造となっている。ホッパー２
の内部に装入された材料９は、仕切り兼スロープ１３に
従って順次炉内に装入されるが、ホッパー２が旋回して
いるため材料９は炉内炉壁側全周にわたって均一に装入
される。ただし、ホッパー２内は仕切り兼スロープ１３
によって分割されているため、同一速度で旋回した場
合、投入シュート８と仕切り兼スロープ１３の上端が合
致した場合は、材料が投入されにくく、装入量は円周方
向で不均一となってしまう。従って、投入シュート８の
下方に、仕切り兼スロープ１３の上端がきた場合は、旋
回をいったん停止して材料を一定量装入した後、再び旋
回を開始する等、旋回速度制御を行なえば良い。
のである。ホッパー２の上部および下部はいずれも全周
に渡って開口があり、材料はホッパー２の円周方向のど
こでも炉内に装入できる構造となっている。ホッパー２
の内部に装入された材料９は、仕切り兼スロープ１３に
従って順次炉内に装入されるが、ホッパー２が旋回して
いるため材料９は炉内炉壁側全周にわたって均一に装入
される。ただし、ホッパー２内は仕切り兼スロープ１３
によって分割されているため、同一速度で旋回した場
合、投入シュート８と仕切り兼スロープ１３の上端が合
致した場合は、材料が投入されにくく、装入量は円周方
向で不均一となってしまう。従って、投入シュート８の
下方に、仕切り兼スロープ１３の上端がきた場合は、旋
回をいったん停止して材料を一定量装入した後、再び旋
回を開始する等、旋回速度制御を行なえば良い。
【００１５】
【考案の効果】炉蓋外周部に旋回可能な材料装入用ホッ
パーを設けたために炉体を旋回する必要がなく、装置構
成が簡略化され、設置費の削減が実現できる。同時に旋
回重量も極端に減少するために、電動機容量も小さくな
り消費電力が削減される。また、炉底または炉壁に下部
電極を有する直流電気炉、あるいは傾動出湯方式の炉に
も適用可能となるため、若干の改造を施すだけで通常の
既存電気炉には全て設置可能となる。
パーを設けたために炉体を旋回する必要がなく、装置構
成が簡略化され、設置費の削減が実現できる。同時に旋
回重量も極端に減少するために、電動機容量も小さくな
り消費電力が削減される。また、炉底または炉壁に下部
電極を有する直流電気炉、あるいは傾動出湯方式の炉に
も適用可能となるため、若干の改造を施すだけで通常の
既存電気炉には全て設置可能となる。
【００１６】また、ほぼ溶解全期にわたって材料が炉内
炉壁側全周にわたって均一に存在するため、アークは常
に材料に囲まれた状況になり、熱ロスを最小限に押さえ
ながらアークの輻射熱を材料に伝達することができ、熱
効率の高い溶解が実現できる。従って、操業コストの削
減が可能となり、生産性も向上する。
炉壁側全周にわたって均一に存在するため、アークは常
に材料に囲まれた状況になり、熱ロスを最小限に押さえ
ながらアークの輻射熱を材料に伝達することができ、熱
効率の高い溶解が実現できる。従って、操業コストの削
減が可能となり、生産性も向上する。
【図１】本考案の炉体縦断面図であり、材料を連続装入
している状態を示す。
している状態を示す。
【図２】炉体平面図を示す。
【図３】ホッパーの内部構造を示したものである。
１ 炉蓋 ２ ホッパー ３ 車輪 ４ 炉蓋枠 ５ 歯形 ６ 減速機 ７ 電動機 ８ 投入シュート ９ 材料 １０ 上部電極 １１ 飛沫 １２ フード １３ 仕切り兼スロープ １４ 開口
Claims (1)
- 【請求項１】 電気炉の材料連続装入装置において、炉
蓋外周部に、材料装入用開口部が全周にわたって存在す
るホッパーと、該ホッパーを旋回させる旋回手段と、前
記ホッパーを覆うフードを配設し、該ホッパー内に材料
を連続的に供給する投入手段とから構成したことを特徴
とする電気炉の材料連続装入装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7354691U JP2500746Y2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | 電気炉の材料連続装入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7354691U JP2500746Y2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | 電気炉の材料連続装入装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0527591U JPH0527591U (ja) | 1993-04-09 |
| JP2500746Y2 true JP2500746Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=13521345
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7354691U Expired - Lifetime JP2500746Y2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | 電気炉の材料連続装入装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2500746Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5400553B2 (ja) * | 2009-10-08 | 2014-01-29 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶融金属製造装置 |
| ITUD20130052A1 (it) * | 2013-04-23 | 2014-10-24 | Danieli Off Mecc | Procedimento per la fusione di materiale metallico in un impianto di fusione e relativo impianto di fusione |
-
1991
- 1991-09-12 JP JP7354691U patent/JP2500746Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0527591U (ja) | 1993-04-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960123 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |