JP2500714B2 - ソレノイド異常検出回路 - Google Patents
ソレノイド異常検出回路Info
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Description
電されるソレノイドの異常を検出するソレノイド異常検
出回路に関する。
構成例を示す回路図であり、この図において、1はパル
ス幅変調信号を発生するパルス幅変調信号発生回路、2
および3は分圧抵抗、4および5はパルス幅変調信号に
よってオン/オフされるダーリントン接続のトランジス
タ、6は自動演奏ピアノの鍵やペダルを駆動するための
ソレノイド、7はソレノイド6を保護するためのダイオ
ード、8はソレノイド6で発生するノイズを防止するた
めのコンデンサ、9はダイオードである。そして、これ
らの回路要素1〜9は、鍵およびペダルの数、たとえ
ば、約90個設けられており、ダイオード9a〜9cは、
これらの回路要素1〜9が接続点aにパラレルに接続さ
れていることを示している。
抗、15はダイオード、16はコンデンサであり、これ
らの回路要素のうち、回路要素14〜16は、約数秒の
時定数を有するアナログ積分回路を構成している。17
はコンパレータ、18および19は所定の基準電圧V
refを設定するための抵抗、20はコンデンサ、21は
異常検出信号が出力される出力端子である。なお、抵抗
11の値は、たとえば、抵抗13の値の1/100程
度、抵抗12の値は、たとえば、抵抗13の値の1/2
0程度、抵抗14の値は、たとえば、抵抗13の値の2
倍程度とする。今の場合、電源電圧VDDを120
[V]、電源電圧VCCを5[V]、抵抗11の値を1
[kΩ]、抵抗12の値を4.7[kΩ]、抵抗13の
値を100[kΩ]、抵抗14の値を220[kΩ]、
コンデンサ16の容量を10[μF]、抵抗18の値を
12[kΩ]、抵抗19の値を10[kΩ]とする。
号発生回路1においてパルス幅変調信号が発生される
と、トランジスタ4および5は、この信号によりオン/
オフされ、ソレノイド6は、パルス幅変調信号が”H”
レベルの間通電される。そして、トランジスタ5がオフ
の期間には、接続点aの電位、すなわち、トランジスタ
5のコレクタ電位がほぼ電源電圧VDD(120[V])
となり、接続点bの電位が電源電圧VCC(5[V])の
抵抗12および13による分圧電圧(約4.78
[V])にほぼ等しいので、ダイオード9および10は
非導通状態となる。これにより、コンデンサ16は、電
源電圧VCC(5[V])、抵抗12、ダイオード15を
介して充電される。この場合の充電時間は、ほぼ抵抗1
2およびコンデンサ16のそれぞれの値によって決定さ
れる時定数による。
は、接続点aの電位、すなわち、トランジスタ5のコレ
クタ電位がほぼ0[V]となるが、接続点bの電位は電
源電圧VCC(5[V])の抵抗12および13による分
圧電圧(約4.78[V])にほぼ等しいままであるの
で、ダイオード9および10は導通状態となる。これに
より、接続点bの電位は、電源電圧VCC(5[V])の
抵抗11および12による分圧電圧(約0.87
[V])にほぼ等しくなるので、トランジスタ5がオフ
の期間にコンデンサ16に充電された電荷は、抵抗1
4、抵抗11、ダイオード10および9並びにトランジ
スタ5を介して放電される。この場合の放電時間は、ほ
ぼ抵抗14およびコンデンサ16のそれぞれの値によっ
て決定される時定数による。
充電および放電動作がパルス幅変調信号発生回路1から
出力されるパルス幅変調信号に応じて繰り返されるの
で、コンデンサ16の電位は、常に、あらかじめ設定さ
れた基準電圧Vref(約2.73[V])以上である。
したがって、出力端子21から正常であることを示す”
H”レベルの信号が出力されている。
態、あるいは、何らかの原因によってトランジスタ5の
オン状態が連続する、すなわち、ソレノイド6が長い時
間通電され続けると、コンデンサ16の放電時間が長く
なるので、コンデンサ16の電位は基準電圧Vref以下
となり、出力端子21から異常であることを示す”L”
レベルの異常検出信号が出力される。これにより、図示
せぬ制御回路は、異常検出信号を入力し、ソレノイド6
の通電を停止し、ソレノイド6の焼損を防止する。
来のソレノイド異常検出回路においては、トランジスタ
5のオン状態の連続、あるいは、トランジスタ5のコレ
クタ−エミッタ間電圧VCEが0〜1.5V程度となるシ
ョート状態を検出して異常検出信号を出力している。し
かしながら、トランジスタ5の故障モードのなかには、
コレクタ−エミッタ間が半ショート状態になるものがあ
るが、従来の回路では、この状態を検出できないので、
ソレノイド6が焼損してしまうという問題があった。
回路が適用される自動演奏ピアノにおいては、装置全体
の電源は投入されたままであるが、動作休止時にソレノ
イドに印加される電源電圧VDDを遮断する場合がある。
しかしながら、上述した従来のソレノイド異常検出回路
において、電源電圧VDDを遮断すると、回路の動作とし
てはトランジスタ5がオンした状態と同じになるため、
コンデンサ16に充電された電荷は、抵抗14、抵抗1
1、ダイオード10および9並びにトランジスタ5を介
して放電されるので、この場合にも、コンデンサ16の
電位が基準電圧Vref以下となり、出力端子21から異
常であることを示す”L”レベルの異常検出信号が出力
されてしまう。本発明は、このような背景の下になされ
たもので、ソレノイドを駆動するトランジスタの半ショ
ート状態が検出でき、また、電源を遮断しても回路が誤
動作しないソレノイド異常検出回路を提供することを目
的とする。
検出回路は、パルス幅変調信号に応じて通電/通電遮断
されるソレノイドの通電/通電遮断に応じて充放電され
る第1の充放電手段と、該第1の充放電手段の電位を所
定の電位と比較して前記ソレノイドの通電異常を検出す
る検出手段と、前記ソレノイドに所定の電圧以上印加さ
れている場合にのみ、前記第1の充放電手段を充電また
は放電する第2の充放電手段とを具備することを特徴と
している。
検出回路は、パルス幅変調信号に応じて通電/通電遮断
されるソレノイドの通電/通電遮断に応じて充放電され
る第1の充放電手段と、該第1の充放電手段の電位を所
定の電位と比較して前記ソレノイドの通電異常を検出す
る検出手段と、前記ソレノイドに所定の電圧以上印加さ
れている場合に、前記第1の充放電手段を充電または放
電する第2の充放電手段と、前記ソレノイドに印加され
る電源が遮断された場合に、前記第1の充放電手段への
充電または放電を阻止する阻止手段とを具備することを
特徴としている。
回路においては、パルス幅変調信号に応じてソレノイド
が通電/通電遮断されると、第1の充放電手段は、この
ソレノイドの通電/通電遮断に応じて充放電される。こ
れにより、検出手段は、第1の充放電手段の電位を所定
の電位と比較してソレノイドの通電異常を検出する。そ
して、第2の充放電手段がソレノイドに所定の電圧以上
印加されている場合には、第1の充放電手段を充電また
は放電するので、これに応じて、検出手段は、第1の充
放電手段の電位を所定の電位と比較してソレノイドの通
電異常を検出する。
ド異常検出回路においては、請求項1記載の発明による
ソレノイド異常検出回路と同様の動作が行われるのに加
えて、ソレノイドに印加される電源が遮断された場合に
は、阻止手段が第1の充放電手段への充電または放電を
阻止するので、検出手段は、この場合には、ソレノイド
の通電異常として検出しない。
ついて説明する。図1は本発明の第1の実施例によるソ
レノイド異常検出回路の構成を示す回路図であり、この
図において、図5の各部に対応する部分には同一の符号
を付け、その説明を省略する。この図に示すソレノイド
異常検出回路においては、ソレノイド6の電源電圧VDD
が印加されている端子とダイオード9のカソードとの間
に、抵抗22および23が新たに介挿されている。
の間には、ダイオード10および抵抗11に代えて、ツ
ェナーダイオード24およびダイオード25が介挿され
るとともに、ツェナーダイオード24のカソードとダイ
オード25のアノードとの接続点と接地との間に、抵抗
26が介挿されている。抵抗26の値は、たとえば、抵
抗22の値と抵抗23の値との和の1/10程度とす
る。なお、ツェナーダイオード24の臨界電圧VZは、
トランジスタ5のコレクタ−エミッタ間電圧VCEに応じ
て変更可能であり、抵抗22、23および26の値も同
様に変更可能である。今、電源電圧VDD=120[V]
とし、トランジスタ5の半ショート状態の場合のコレク
タ−エミッタ間電圧VCEが約60[V]であるとした
時、ツェナーダイオード24には、臨界電圧VZが75
[V]であるものを使用する。また、抵抗22、23お
よび26の値は、それぞれ12[kΩ]、10[kΩ]
および2.2[kΩ]とする。
号発生回路1においてパルス幅変調信号が発生される
と、トランジスタ4および5は、この信号によりオン/
オフされ、ソレノイド6は、パルス幅変調信号が”H”
レベルの間通電される。そして、トランジスタ5がオフ
の期間には、接続点aの電位、すなわち、トランジスタ
5のコレクタ電位がほぼ電源電圧VDD[V](120
[V])となり、接続点cの電位が、ツェナーダイオー
ド24の臨界電圧VZと、電源電圧VDD[V](120
[V])からツェナーダイオード24の臨界電圧VZを
差し引いた電圧の抵抗22および23と抵抗26とによ
る分圧電圧(約4.09[V])との和(約79.1
[V])であるので、ダイオード9は非導通状態であ
る。
DD[V](120[V])からツェナーダイオード24
の臨界電圧VZを差し引いた電圧の抵抗22および23
と抵抗26とによる分圧電圧(約4.09[V])であ
り、接続点bの電位が電源電圧VCC[V](5
[V])の抵抗12と13とによる分圧電圧(約4.7
8[V])にほぼ等しいので、ダイオード25は非導通
状態である。これにより、コンデンサ16は、電源電圧
VCC[V]、抵抗12、ダイオード15を介して充電
される。この場合の充電時間は、ほぼ抵抗12およびコ
ンデンサ16のそれぞれの値によって決定される時定数
による。
は、接続点aの電位、すなわち、トランジスタ5のコレ
クタ電位がほぼ0[V]となるが、接続点cの電位が、
ツェナーダイオード24の臨界電圧VZと、電源電圧V
DD[V](120[V])からツェナーダイオード24
の臨界電圧VZを差し引いた電圧の抵抗22および23
と抵抗26とによる分圧電圧(約4.09[V])との
和(約79.1[V])のままであるので、ダイオード
9は導通状態となる。
[V]となるので、ツェナーダイオード24には、逆方
向電流が流れなくなる。いっぽう、接続点bの電位は、
電源電圧VCC[V](5[V])の抵抗12と13とに
よる分圧電圧(約4.78[V])にほぼ等しいままで
あるので、ダイオード25が導通状態となるとともに、
ツェナーダイオード24には、順方向電流が流れるよう
になる。
ド9、ツェナーダイオード24およびダイオード25の
それぞれの順方向電圧の合計、すなわち、約2.1
[V]にほぼ等しくなるので、トランジスタ5がオフの
期間にコンデンサ16に充電された電荷は、抵抗14、
ダイオード25および抵抗26を介して放電される。こ
の場合の放電時間は、ほぼ抵抗14およびコンデンサ1
6のそれぞれの値によって決定される時定数による。
充電および放電動作がパルス幅変調信号発生回路1から
出力されるパルス幅変調信号に応じて繰り返されるの
で、コンデンサ16の電位は、常に、あらかじめ設定さ
れた基準電圧Vref以上である。したがって、出力端子
21から正常であることを示す”H”レベルの信号が出
力されている。
態、あるいは、何らかの原因によってトランジスタ5の
オン状態が連続する、すなわち、ソレノイド6が長い時
間通電され続けると、コンデンサ16の放電時間が長く
なるので、コンデンサ16の電位は基準電圧Vref以下
となり、出力端子21から異常であることを示す”L”
レベルの異常検出信号が出力される。これにより、図示
せぬ制御回路は、異常検出信号を入力し、ソレノイド6
の通電を停止し、ソレノイド6の焼損を保護する。
よって半ショート状態となった場合、すなわち、トラン
ジスタ5が所定の抵抗値を有しており、トランジスタ5
のコレクタ−エミッタ間に、たとえば、60[V]程度
の電位差が生じている場合、ソレノイド6の両端には、
約40[V]以上の電圧が印加されることになるが、こ
のような場合、ソレノイド6は発熱し始め、焼損する可
能性が高い。
検出回路は、以下に示す動作により、ソレノイド6の焼
損を防止する。トランジスタ5が、何らかの原因によっ
て半ショート状態となり、トランジスタ5のコレクタ電
位、すなわち、接続点aの電位が、たとえば、60
[V]程度となっている場合、接続点cの電位は、ツェ
ナーダイオード24の臨界電圧VZと、電源電圧V
DD[V](120[V])からツェナーダイオード24
の臨界電圧VZを差し引いた電圧の抵抗22および23
と抵抗26とによる分圧電圧(約4.09[V])との
和(約79.1[V])のままであるので、ダイオード
9は導通状態となる。
[V]となるので、ツェナーダイオード24には、逆方
向電流が流れなくなる。いっぽう、接続点bの電位は、
電源電圧VCC[V](5[V])の抵抗12と13とに
よる分圧電圧(約4.78[V])にほぼ等しいままで
あるので、ダイオード25が導通状態となる。ツェナー
ダイオード24には、電流は流れない。
2、ダイオード25および抵抗26で決定される電圧、
すなわち、約1.3[V]となるので、コンデンサ16
に充電された電荷は、抵抗14、ダイオード25および
抵抗26を介して放電される。そして、このトランジス
タ5の半ショート状態がある時間以上連続すると、コン
デンサ16の電位は基準電圧Vref以下となり、出力端
子21から異常であることを示す”L”レベルの異常検
出信号が出力される。これにより、図示せぬ制御回路
は、異常検出信号を入力し、ソレノイド6の通電を停止
し、ソレノイド6の焼損を保護する。
する。図2は本発明の第2の実施例によるソレノイド異
常検出回路の構成を示す回路図であり、この図におい
て、図1の各部に対応した部分には同一の符号を付け、
その説明を省略する。図2において、27はツェナーダ
イオード24と同一の臨界電圧VZを有するツェナーダ
イオード、28はPNP型のトランジスタ、29〜32
は電源電圧VDD遮断時にトランジスタ28を所定の動作
点で動作させるためにトランジスタ28にバイアスを印
加するための抵抗である。トランジスタ28としては、
たとえば、ベース・エミッタ間電圧VBEのティピカル値
が−0.6[V]、コレクタ−エミッタ間電圧VCEのテ
ィピカル値が−0.07[V]、直流電流増幅率hFEの
ティピカル値が200、エミッタ・ベース電圧VEB0の
最大値が−5[V]の特性を有するものを使用する。
て、トランジスタ5の半ショート状態の場合のコレクタ
−エミッタ間電圧VCEが62.7[V]であるとした
時、ツェナーダイオード24および27には、臨界電圧
VZが62[V]であるものを使用する。また、抵抗2
2,23および26の値は、たとえば、それぞれ12
[kΩ]、10[kΩ]および2.7[kΩ]とする。
さらに、抵抗29〜32の値は、たとえば、それぞれ1
5[kΩ]、2.7[kΩ]、1[kΩ]および1[k
Ω]とする。
号発生回路1においてパルス幅変調信号が発生される
と、トランジスタ4および5は、この信号によりオン/
オフされ、ソレノイド6は、パルス幅変調信号が”H”
レベルの間通電される。そして、トランジスタ5がオフ
の期間には、接続点aの電位、すなわち、トランジスタ
5のコレクタ電位がほぼ電源電圧VDD[V](120
[V])となるとともに、接続点cの電位がツェナーダ
イオード24の臨界電圧VZと、電源電圧VDD[V]
(120[V])からツェナーダイオード24の臨界電
圧VZを差し引いた電圧の抵抗22および23と抵抗2
6とによる分圧電圧(約6.3[V])との和(約6
8.3[V])であるので、ダイオード9は非導通状態
である。
DD[V](120[V])からツェナーダイオード24
の臨界電圧VZを差し引いた電圧の抵抗22および23
と抵抗26とによる分圧電圧(約6.3[V])であ
り、接続点bの電位が電源電圧VCC[V](5[V])
の抵抗12および13による分圧電圧(約4.78
[V])より高いので、ダイオード25は非導通状態で
ある。これにより、コンデンサ16は、電源電圧V
CC[V]、抵抗12、ダイオード15を介して充電され
る。この場合の充電時間は、ほぼ抵抗12およびコンデ
ンサ16のそれぞれの値によって決定される時定数によ
る。
[V](120[V])からツェナーダイオード27の
臨界電圧VZを差し引いた電圧の抵抗29と抵抗30と
による分圧電圧(約8.8[V])であり、トランジス
タ28のエミッタには、電源電圧VCC(5[V])が印
加されているので、トランジスタ28のベース・エミッ
タ間電圧VBEは、ほぼ接続点eの電位(約8.8
[V])から電源電圧VCC(5[V])を引いた電位
(約3.8[V])であるから、トランジスタ28は遮
断状態である。
は、接続点aの電位、すなわち、トランジスタ5のコレ
クタ電位がほぼ0[V]となるが、接続点cの電位が、
ツェナーダイオード24の臨界電圧VZと、電源電圧V
DD[V](120[V])からツェナーダイオード24
の臨界電圧VZを差し引いた電圧の抵抗22および23
と抵抗26とによる分圧電圧(約6.3[V])との和
(約68.3[V])のままであるので、ダイオード9
は導通状態となる。
[V]となるので、ツェナーダイオード24には、逆方
向電流が流れなくなる。いっぽう、接続点bの電位は、
電源電圧VCC[V](5[V])の抵抗12と13とに
よる分圧電圧(約4.78[V])にほぼ等しいままで
あるので、ダイオード25が導通状態となるとともに、
ツェナーダイオード24には、順方向電流が流れるよう
になる。
ド9、ツェナーダイオード24およびダイオード25の
それぞれの順方向電圧の合計、すなわち、約2.1
[V]にほぼ等しくなるので、トランジスタ5がオフの
期間にコンデンサ16に充電された電荷は、抵抗14、
ダイオード25および抵抗26を介して放電される。こ
の場合の放電時間は、ほぼ抵抗14およびコンデンサ1
6のそれぞれの値によって決定される時定数による。
[V](120[V])からツェナーダイオード27の
臨界電圧VZを差し引いた電圧の抵抗29と抵抗30と
による分圧電圧(約8.8[V])であり、トランジス
タ28のエミッタには、電源電圧VCC(5[V])が印
加されているので、トランジスタ28のベース・エミッ
タ間電圧VBEは、ほぼ接続点eの電位(約8.8
[V])から電源電圧VCC(5[V])を引いた電位
(約3.8[V])であるから、トランジスタ28は遮
断状態のままである。
充電および放電動作がパルス幅変調信号発生回路1から
出力されるパルス幅変調信号に応じて繰り返されるの
で、コンデンサ16の電位は、常に、あらかじめ設定さ
れた基準電圧Vref以上である。したがって、出力端子
21から正常であることを示す”H”レベルの信号が出
力されている。
態、あるいは、何らかの原因によってトランジスタ5の
オン状態が連続する、すなわち、ソレノイド6が長い時
間通電され続けると、コンデンサ16の放電時間が長く
なるので、コンデンサ16の電位は基準電圧Vref以下
となり、出力端子21から異常であることを示す”L”
レベルの異常検出信号が出力される。これにより、図示
せぬ制御回路は、異常検出信号を入力し、ソレノイド6
の通電を停止し、ソレノイド6の焼損を保護する。
に、何らかの原因によって半ショート状態となり、トラ
ンジスタ5のコレクタ電位、すなわち、接続点aの電位
が、たとえば、120[V]から下がって時刻t1に6
2.7[V]となった場合、ソレノイド6の両端には、
約57[V]以上の電圧が印加されることになるので、
ソレノイド6は発熱している。
イオード24の臨界電圧VZと、電源電圧VDD[V]
(120[V])からツェナーダイオード24の臨界電
圧VZを差し引いた電圧の抵抗22および23と抵抗2
6とによる分圧電圧(約6.3[V])との和(約6
8.3[V])のままであるので、ダイオード9は導通
状態となる。これにより、接続点cの電位がほぼ63.
4[V]となるので、ツェナーダイオード24には、逆
方向電流が流れなくなる。いっぽう、接続点bの電位
は、電源電圧VCC[V](5[V])の抵抗12と13
とによる分圧電圧(約4.78[V])にほぼ等しいま
まであるので、ダイオード25が導通状態となる。ツェ
ナーダイオード24には、電流が流れない。
すように、抵抗12、ダイオード25および抵抗26で
決定される電圧、すなわち、約1.6[V]となり、接
続点bの電位が約2.3[V]になるので、コンデンサ
16に充電された電荷は、抵抗14、ダイオード25お
よび抵抗26を介して放電される。そして、このトラン
ジスタ5の半ショート状態がある時間以上連続すると、
コンデンサ16の電位は基準電圧Vref以下となり、出
力端子21から異常であることを示す”L”レベルの異
常検出信号が出力される。これにより、図示せぬ制御回
路は、異常検出信号を入力し、ソレノイド6の通電を停
止し、ソレノイド6の焼損を保護する。
[V](120[V])からツェナーダイオード27の
臨界電圧VZを差し引いた電圧の抵抗29と抵抗30と
による分圧電圧(約8.8[V])であり、トランジス
タ28のエミッタには、電源電圧VCC(5[V])が印
加されているので、トランジスタ28のベース・エミッ
タ間電圧VBEは、ほぼ接続点eの電位(約8.8
[V])から電源電圧VCC(5[V])を引いた電位
(約3.8[V])であるから、トランジスタ28は遮
断状態のままである。
アノにおいては、装置全体の電源は投入されたままであ
るが、動作休止時にソレノイドに印加される電源電圧V
DDを遮断する場合がある。以下、そのような場合の図2
に示す回路の動作について説明する。図4に示すよう
に、時刻t0にソレノイド6に印加されていた電源電圧
VDDが遮断されると、その電圧が120[V]から0
[V]に向かって徐々に下がっていくとともに、接続点
aの電位、すなわち、トランジスタ5のコレクタ電位も
120[V]から0[V]に向かって徐々に下がってい
く(電源電圧VDDが遮断される直前がトランジスタ5が
オフの期間であった場合)。
[V]に向かって徐々に下がっていくに応じて接続点c
の電位も約68.3[V]から0[V]に向かって徐々
に下がっていくので、図4に示すように、電源電圧VDD
が65.7[V]まで下がった時点(時刻t2)で、ツ
ェナーダイオード24には、逆方向電流が流れなくな
る。
ら0[V]に向かって徐々に下がっていくのに応じて接
続点eの電位も、図4に示すように、8.8[V]から
0[V]に向かって徐々に下がっていくが、4.4
[V]まで下がると、トランジスタ28のベース・エミ
ッタ間電圧VBEは、ほぼ接続点eの電位(4.4
[V])から電源電圧VCC(5[V])を引いた電位
(−0.6[V])となるから、トランジスタ28はオ
ンする(時刻t1)。
電流が接続点dに流れ込むので、図4に示すように、接
続点dの電位の低下が阻止され、3.65[V]以下に
は下がらない。したがって、コンデンサ16の電位が基
準電圧Vref以下とならず、出力端子21から異常であ
ることを示す”L”レベルの異常検出信号が出力されな
い。
明によれば、ソレノイドを駆動するトランジスタの半シ
ョート状態も検出できるという効果がある。これによ
り、ソレノイドの異常通電の検出範囲が広くなり、ソレ
ノイドの焼損を従来よりもさらに防止することができ、
装置の信頼性が向上する。
全体の電源は投入されたままであるが、動作休止時にソ
レノイドに印加される電源を遮断した場合でも、ソレノ
イドの動作休止時とソレノイドの動作時とが区別され、
回路がトランジスタがショート状態であると誤検出しな
いという効果がある。
検出回路の構成を示す回路図である。
検出回路の構成を示す回路図である。
る。
る。
す回路図である。
23,26,29〜32……抵抗、24,27……ツェ
ナーダイオード、25……ダイオード。
Claims (2)
- 【請求項1】 パルス幅変調信号に応じて通電/通電遮
断されるソレノイドの通電/通電遮断に応じて充放電さ
れる第1の充放電手段と、 該第1の充放電手段の電位を所定の電位と比較して前記
ソレノイドの通電異常を検出する検出手段と、 前記ソレノイドに所定の電圧以上印加されている場合に
のみ、前記第1の充放電手段を充電または放電する第2
の充放電手段とを具備することを特徴とするソレノイド
異常検出回路。 - 【請求項2】 パルス幅変調信号に応じて通電/通電遮
断されるソレノイドの通電/通電遮断に応じて充放電さ
れる第1の充放電手段と、 該第1の充放電手段の電位を所定の電位と比較して前記
ソレノイドの通電異常を検出する検出手段と、 前記ソレノイドに所定の電圧以上印加されている場合
に、前記第1の充放電手段を充電または放電する第2の
充放電手段と、 前記ソレノイドに印加される電源が遮断された場合に、
前記第1の充放電手段への充電または放電を阻止する阻
止手段とを具備することを特徴とするソレノイド異常検
出回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3317060A JP2500714B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ソレノイド異常検出回路 |
US07/914,785 US5345181A (en) | 1991-07-19 | 1992-07-16 | Circuit for a detecting state of conduction of current through a solenoid |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3317060A JP2500714B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ソレノイド異常検出回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05152127A JPH05152127A (ja) | 1993-06-18 |
JP2500714B2 true JP2500714B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=18083975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3317060A Expired - Lifetime JP2500714B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-11-29 | ソレノイド異常検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500714B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7259319B2 (en) | 2003-12-17 | 2007-08-21 | Yamaha Corporation | Performance operator control apparatus |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5886711A (ja) * | 1981-11-19 | 1983-05-24 | Canon Inc | 誤動作検出方式 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP3317060A patent/JP2500714B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05152127A (ja) | 1993-06-18 |
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