JP2500615B2 - 埋め込み構造半導体光デバイスの製造方法 - Google Patents

埋め込み構造半導体光デバイスの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、埋め込み構造半導体光
デバイス、特にそのアレイ・デバイスの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光通信などに用いられる、半導体レー
ザ、半導体光アンプ、半導体光変調器などの半導体光デ
バイスでは、活性層をそれよりもエネルギーギャップの
大きい(かつ等価屈折率の小さな)半導体層で埋め込
む、いわゆる埋め込み構造が通常用いられる。この埋め
込み構造としては実に様々な構造が知られており、その
製造方法も様々である。
【0003】例えば、本発明の製造方法に最も近い製造
方法の従来例として、ポリイミドを利用したInP系埋
め込み構造半導体レーザの製造方法を図2に示す。ここ
ではまず、n型InP半導体基板10の表面全体に、n
型InPクラッド層20、InGaAsP活性層30、
p型InPクラッド層40、p+ 型InGaAs電極コ
ンタクト層50を順次結晶成長する。次に、成長した表
面に誘電体層60を形成した後、フォトリソグラフィー
によって、活性領域100となる部分に誘電体層60で
ストライプ状のパターンを形成する(図2(a))。次
に、このストライプ状の誘電体層60をマスクとして成
長層をエッチングし、メサ形状の活性領域100を形成
する(図2(b))。
【0004】次に、先の誘電体層60そのままマスクと
した選択成長によって、活性領域100の側面(および
半導体基板10の表面)にp型InP埋め込み層70を
形成する(図2(c))。次に、誘電体層60を除去し
た後、厚いポリイミド層80を全面につけ、活性領域1
00をポリイミド層80で埋め込む(図2(d))。
【0005】次に、ドライエッチングによるエッチバッ
ク法を用いて、ポリイミド層80を薄くし、活性領域1
00の電極コンタクト層50を露出させる(図2
(e))。最後に、両面に電極90を形成し(図2
(f))、半導体レーザペレットを切り出す。この製造
方法は、電極90にパターンを形成するなどの工程を行
わない場合には、基本的にはフォトリソグラフィ工程が
一回で済み、目合わせが不要である。
【0006】これとほぼ同様な製造方法を用いて1.5
μm帯分布反射型の埋め込み構造半導体レーザを製造し
た例が、エレクトロニクス・レターズ誌25巻668〜
669頁(K.Uomi et al.,Electr
on.Lett.,vol.25,pp.668−66
9,1989)に示されている。また、ここで用いたポ
リイミド層80のエッチバック法による「頭だし」技術
は公知である。例えば、埋め込み構造ではないが、エッ
チバック法を半導体レーザに適応した例が、ジャーナル
・オブ・アプライド・フィジックス誌63巻964〜9
66頁(F.Sato et al.,J.Appl.
Phys.,vol.63,pp.964−966,1
988)に示されている。また、半導体光変調器に適用
した例が、エレクトロニクス・レターズ誌27巻192
6〜1927頁(Electron.Lett.,vo
l.27,pp.1926−1927,1991)に記
載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図2に示した従来例の
製造方法の問題点は、埋め込み層70を選択成長によっ
て形成している点である。均一で高歩留まりの埋め込み
成長を行うためには、有機金属気相成長(MOVPE)
法や分子線エピタキシャル(MBE)法などの結晶成長
法を用いる必要があるが、これらの結晶成長法を用いて
図2(c)のように、メサ形状の活性領域100の側面
に良好な埋め込み層70を形成する事は一般に難しい。
その理由は、誘電体層60の幅などによって埋め込み層
70の形状が大きく異なり、制御が極めて難しいからで
ある。活性領域100の側面に空洞ができる場合もあ
る。
【0008】以上は主に単体デバイスの製造に関する問
題点であるが、最近はアレイ・デバイスや集積デバイス
の重要性も増大しており、従来例の製造方法では、均一
な埋め込み構造のアレイ・デバイスを製造することは難
しい。例えば、多数の活性領域100が緻密に並んだ半
導体レーザ・アレイを、図2に示した従来方法のような
埋め込み工程で製造する場合、隣接した活性領域100
のある誘電体層60の影響で、活性領域100の側面の
埋め込み層70が正常に成長しないという問題が発生す
る。
【0009】本発明の目的は、均一性の良い製造が可能
でかつ簡便な、埋め込み構造半導体光デバイス、特にア
レイ・デバイスの製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の埋め込み構造半
導体光デバイスの製造方法は、 (1)活性層および電極コンタクト層を含む活性領域を
半導体基板表面の特定の場所に選択的に形成する工程
と、前記活性層よりもエネルギーギャップの大きな半導
体埋め込み層を前記半導体基板表面のほぼ全面に成長す
る工程と、前記半導体基板表面をポリイミド層で覆う工
程と、前記ポリイミド層の一部をエッチングバック法に
より除去して前記埋め込み層の一部を露出させる工程
と、前記埋め込み層の露出した部分を除去して前記電極
コンタクト層を露出させる工程と、前記露出した電極コ
ンタクト層の上に電極を成長する工程とを少なくとも含
むことを特徴とする。
【0011】(2)(1)に記された製造方法であっ
て、前記活性領域を形成する工程に、選択成長技術を用
いることを特徴とする。
【0012】(3)(1)に記された製造方法であっ
て、埋め込み構造半導体光デバイスのうち、アレイ・デ
バイスの製造に用いることを特徴とする。
【0013】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0014】図1は、本発明の製造方法を用いてInP
系1.5μm帯の高出力埋め込み構造半導体レーザ・ア
レイを製造する場合の製造工程の模式図である。以下、
製造工程を追って具体的に説明する。
【0015】まず、n型InP半導体基板11の全面に
誘電体層61を形成する。次に、フォトリソグラフィを
用いて、活性領域101を成長する部分にストライプ状
の窓を開け、半導体基板11の一部を露出させる(図1
(a))。ストライプの幅と間隔はともに2μm、スト
ライプの数は一つのアレイ当り50本である。誘電体層
61としては、SiO2 を用いる。次に、MOVPE法
による選択成長技術を用いて、窓の部分に順次、n型I
nPクラッド層21(厚さ0.5μm)、InGaAs
P多重量子井戸構造活性層31(井戸数5)、p型In
Pクラッド層41(厚さ1μm)、p+ 型InGaAs
電極コンタクト層51(厚さ0.3μm)を結晶成長
し、メサ形状の活性領域101を形成する(図1
(b))。
【0016】次に、誘電体層61を除去した後、MOV
PE法を用いて、活性層101を形成した半導体基板1
1の表面のほぼ全面に、p型InP埋め込み層71を形
成する(図1(c))。次に、厚いポリイミド層81を
全面につけ、活性領域101を埋め込む(図1
(d))。
【0017】次にドライエッチングによるエッチバック
法を用いて、ポリイミド層81を薄くし、活性領域10
1の上を覆った埋め込み層71を露出させる(図1
(e))。次に、露出した埋め込み層71を選択的にエ
ッチングし、電極コンタクト層51を露出させる(図1
(f))。最後に、両面に電極91を形成する(図1
(g))。
【0018】この実施例で示したように本発明の製造方
法の特徴は、活性領域101が形成された半導体基板1
1の表面のほぼ全面に埋め込み層71を均一に成長する
点である。このため、ストライプの間隔が狭いアレイ・
デバイスの場合でも、選択成長によって埋め込み層を形
成する場合のような問題が生じない。しかも、従来例と
同様に、電極91にパターンを形成するなどの工程を行
わない場合には、基本的にはフォトリソグイラフィ工程
が一回で済み、目合わせが不要であるため、製造工程が
極めて簡単になる。
【0019】本実施例では、活性領域101を形成する
方法として、MOVPE法による選択成長技術を用い
た。選択成長を用いる方法は、従来例のようなエッチン
グを用いる方法と比べて、工程が簡単で制御性が良く、
さらに活性領域の側面の損傷が少ないとうい特長があ
る。この選択成長技術に関しては、特開平4−3039
82号公報に詳しい説明がある。また、従来の技術の項
で述べた従来例と同様に、活性領域101をエッチング
で形成した場合でも、本発明の製造方法は適用できる。
【0020】以下に実施例の捕足をする。まず、実施例
では、埋め込み層の材料としてp型InPを用いたが、
Feドープの高抵抗InPでも同様な効果が得られる。
また実施例では、半導体レーザ・アレイに本発明の製造
方法を適用したが、単体の半導体レーザにも適用できる
こと、またアレイのp側の電極をストライプごとに分離
すれば、各半導体レーザが独立に駆動できることなどは
言うまでもない。
【0021】本発明の製造方法は、半導体レーザ以外に
も、半導体光アンプ、半導体光変調器、半導体レーザと
半導体変調器の集積デバイスなどの、埋め込み構造を採
用する多くの半導体光デバイスおよびそのアレイ・デバ
イスに適用でき、同様な効果が得られる。これらのデバ
イスの具体的な製造工程は、基本的には実施例に示した
埋め込み構造半導体レーザ・アレイの場合と同じであ
る。主な違いはメサ形状の活性領域の層構造で、この部
分はそれぞれのデバイスに合わせて層構造を決めればよ
い。活性領域を実施例と同じ選択成長またはエッチング
によって形成した後の、埋め込み成長などの製造工程
は、実施例と同じである。その他には、垂直共振器面発
光型半導体レーザやその2次元アレイに埋め込み構造を
採用する場合にも本発明の製造方法を適用できる。この
場合は、多層膜反射領域を含む活性領域を(ストライプ
状ではなく)円柱または直方体形状に形成した後、全面
に埋め込み層を成長する。
【0022】また、本発明の製造方法は、InP系以外
の、例えばGaAs系などのような別の材料系(または
波長帯)の半導体光デバイスにも適用できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、埋
め込み構造半導体光デバイス、特にアレイ・デバイスの
製造において、埋め込み層の形成に選択成長を用いない
ために均一の良い製造が可能で、かつフォトリソグラフ
ィで目合わせが不要なため製造過程が簡単化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す、埋め込み構造半導体レ
ーザ・アレイの製造工程の模式図。
【図2】従来例を示す、埋め込み構造半導体レーザの製
造工程の模式図。
【符号の説明】
10、11 半導体基板 20、21 n型クラッド層 30、31 活性層 40、41 p型クラッド層 50、51 電極コンタクト層 60、61 誘電体層 70、71 埋め込み層 80、81 ポリイミド層 90、91 電極 100、101 活性領域

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層および電極コンタクト層を含む活
    性領域を半導体基板表面に選択的に形成する工程と、前
    記活性層よりもエネルギーギャップの大きな半導体埋め
    込み層を前記半導体基板表面に形成する工程と、前記半
    導体基板表面をポリイミド層で覆う工程と、前記ポリイ
    ミド層の一部をエッチバック法により除去して前記埋め
    込み層の一部を露出させる工程と、前記埋め込み層の露
    出した部分を除去して前記電極コンタクト層を露出させ
    る工程と、前記露出した電極コンタクト層の上に電極を
    形成する工程とを少なくとも含む埋め込み構造半導体デ
    バイスの製造方法。
  2. 【請求項2】 活性領域を形成する工程に選択成長技術
    を用いることを特徴とする請求項1記載の埋め込み構造
    半導体光デバイスの製造方法。
  3. 【請求項3】 埋め込み構造半導体光デバイスがアレイ
    デバイスであることを特徴とする請求項1記載の埋め込
    み構造半導体光デバイスの製造方法。
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