JP2500477Y2 - 反応射出成形型 - Google Patents

反応射出成形型

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JP2500477Y2
JP2500477Y2 JP1990404554U JP40455490U JP2500477Y2 JP 2500477 Y2 JP2500477 Y2 JP 2500477Y2 JP 1990404554 U JP1990404554 U JP 1990404554U JP 40455490 U JP40455490 U JP 40455490U JP 2500477 Y2 JP2500477 Y2 JP 2500477Y2
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JP
Japan
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slide
mold
reaction injection
injection molding
slide core
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JP1990404554U
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豊一 井
理也 斎藤
常治 長谷川
恒夫 栗原
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スライドコアを有する
反応射出成形型において、バリの巻き込み等に起因する
スライドコアのスライド面の損傷を防止するようにした
反応射出成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば反応性を有する2種類以上
の液状原料を圧力下に混合すると同時に密閉型内に注入
し、比較的低圧状況で成形する(RIM成形)ような
反応射出型において、製品のアンダカット部処理のため
スライド型を設けることがある。そしてこのような射出
金型装置のスライド型は、例えば実開昭58−1125
23号に示されており、上型等の型閉め、型開き方向と
は異なる方向にスライドするスライドコアを備えてい
る。そしてこのスライドコアは、図4にも示すようにキ
ャビティ部51に隣接して臨むこととなるスライドコア
52のパーティング面53が、スライド面54の延長直
線方向に形成されることとなっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし上述のようなス
ライドコアの場合、通常の射出成形においてはさしたる
問題は生じないものの、反応射出成形のようなバリ出し
成形法においてはスライドコアのスライド面が損傷しや
すくなるという不具合があった。つまり反応射出成形
は、混合された液状原料を約2〜5Kg/平方cmの低
圧で密閉型内に注入し、一般にばり出しを行ないながら
充填硬化させて成形する訳であるが、図4のスライドコ
ア52のパーティング面53のガス抜き部55に入り込
み発生したバリが摺動時にスライド面54に巻き込まれ
易く、スライド面54を傷つけるというものである。そ
して傷を生じたスライド面54は、次回以降の成形過程
で更にバリの侵入を促進し、悪循環となっていた。一
方、かかる反応射出成形では、全くバリ出しのない状態
で成形すると内部の気泡等の処理が不十分となって成形
品の強度が低下したり表面状態が悪化したりするため、
ガス抜き部にバリを発生させながら成形することが不可
欠であった。従ってこのバリの巻き込み対策が望まれて
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本考案はスライドコアにスライド面から前方に向け
先細りとなる傾斜面を設け、この傾斜面のキャビティ連
通側には、液体原料の進入可能なガス抜き部を設けると
共に、このガス抜き部と前記スライド面との間には、液
体原料の侵入を阻止するシール部を設けたことを特徴と
する。
【0005】
【作用】傾斜面をスライドコアの先端に設けてパーティ
ング面とし、スライド面に対して傾斜角をもたせるよう
にしたため、スライドコアの摺動時に傾斜面のガス抜き
部に発生したバリがスライド面に巻き込まれにくくな
り、スライド面が傷つかない。又、ガス抜き部とスライ
ド面との間にシール部を介在させることによって、スラ
イド面へのバリの発生が抑制され、さらに巻き込みも生
じにくくなる。
【0006】
【実施例】本考案の反応射出成形型の実施例について添
付した図面に基づき説明する。図1は本反応射出型の縦
断面図、図2は、スライド型の拡大平面図、図3は成形
品の外観斜視図である。本考案の反応射出成形型は、例
えば乗用芝刈機のボンネットを反応硬化樹脂で成形する
ような際に適用され、図1に示す金型1によって、図3
に示すような成形品Wを成形する。
【0007】金型1は、図3に示す成形品Wが反転した
姿勢のキャビティ部4を形成する上型2と下型3を備え
るとともに、成形品W前面のグリル部:ヘッドライト部
のようなアンダカット部に対応して、スライド型5を備
えている。そして上型2と下型3の型開き、型閉め方向
が上下方向とされているのに対して、スライド型5は例
えば上型2に対し水平方向に摺動して下型3に対して型
開き、型閉めを行なう。
【0008】このスライド型5は、図2に示すようにシ
リンダユニット6によって進退動するスライドコア7を
備えている。そしてこのスライドコア7には、前面にフ
ロントグリル部、ヘッドライト部成形用の成形部7aが
設けられている。又このスライドコア7は、上型2との
間で摺動するスライド面8を備えており、スライドコア
7はこのスライド面8に沿って進退動する。スライド面
8の前方にはパーティング面としての傾斜面9が設けら
れている。この傾斜面9は、スライドコア7の進退動直
交方向から約3度〜45度の傾斜角を成し、スライド面
8から前方に向けて先細りとなる方向に傾斜している。
そして、この傾斜面9には、ガス抜き部10とシール部
11が設けられ、すなわちコア7前面側のキャビティ連
通側には、僅かな隙間を形成するガス抜き部10が設け
られるとともに、このガス抜き部10とスライド面8と
の間には隙間のないシール部11が設けられている。こ
のため、このガス抜き部10にはバリWoが形成され,
更にその奥への侵入はシール部11で遮られる。
【0009】ところで、このスライドコア7のガス抜き
部10は、製品のうちアール形状部ではなく、平坦部に
設けている。つまり通常タイプの射出成形の場合は、反
応射出成形のようなバリが発生しないため、型合せライ
ンが目立たないように製品のアール部に設けるのが普通
であるが、本考案の反応射出成形に当っては必ずバリが
伴なうことから、バリの事後処理の容易な平坦部をバリ
出し部としたものである。
【0010】以上のような構成による本考案の反応射出
成形型の作用は次の通りである。上型2と下型3とスラ
イド型5によって形成したキャビティ部4に混合された
液状原料が注入され、約2〜5Kg/平方cm程度の低
圧で成形が行なわれる。この際、液状原料内部のガス等
の気泡は金型の型合せ面の随所のガス抜き部から外部に
排出され、同時にこれらガス抜き部内に入り込んだ液状
原料はバリ部となる。又この際、既述のようにスライド
コア7部においては、シール部11によって液状原料の
スライド面8内への侵入が阻止される。キャビティ内で
の凝固が完了すると型開きが行なわれ、まずスライド型
5のスライドコア7はシリンダユニット6の作動で退動
する。この際スライドコア7のスライド方向はスライド
面8に沿った方向であり、この方向とは異なった傾斜面
9に発生したバリの方向とは角度を有しているため、ス
ライド面8にバリを巻き込む虞れはない。しかもシール
部11によって更に巻き込みは抑止される。次に上型2
と下型3間で型開きが行なわれた後、離型して製品を取
り出す。この時のスライド型5の型合せ面に生じたバリ
Woは、図4に示すとおりであり、成形品Wのフロント
グリル部、ヘッドライト部まわりを取囲むが如く形成さ
れている。そして次工程でバリ取りの処理がなされる
が、既述のように製品の平坦部としているため事後処理
が容易である。
【0011】
【考案の効果】以上のように本考案の反応射出成形型
は、反応射出成形に伴なって不可避的に生ずるバリが型
開き時にスライド面に悪影響を及ぼすという従来の不具
合を解消し、型ライフの安定化を図ることが出来る。そ
してスライド機能の円滑さの確保とともに、角度のつい
た面合せによって型合せ性の信頼度が向上するという効
果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】反応射出型の縦断面図
【図2】スライド型の拡大平面図
【図3】成形品の斜視図
【図4】従来例の説明図
【符号の説明】
1 金型 4 キャビティ部 5 スライド型 7 スライドコア 8 スライド面 9 傾斜面 10 ガス抜き部 11 シール部 Wo バリ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライド面に沿って摺動自在なスライド
    コアを備えてなる反応射出成形型において、前記スライ
    ドコアは、スライド面から前方に向け先細りとなる傾斜
    面を備え、この傾斜面のキャビティ連通側には、液体原
    料の進入可能なガス抜き部を設けると共に、このガス抜
    き部と前記スライド面との間には、液体原料の侵入を阻
    止するシール部を設けたことを特徴とする反応射出成形
    型。
JP1990404554U 1990-12-25 1990-12-25 反応射出成形型 Expired - Lifetime JP2500477Y2 (ja)

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JPH0490520U JPH0490520U (ja) 1992-08-06
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JP4561603B2 (ja) * 2005-11-14 2010-10-13 三菱自動車工業株式会社 射出成形装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02128808A (ja) * 1988-11-10 1990-05-17 Sumitomo Heavy Ind Ltd 光ディスク基板成形用金型

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