JP2500151B2 - 装飾品およびその製造方法 - Google Patents

装飾品およびその製造方法

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JP2500151B2 JP3038134A JP3813491A JP2500151B2 JP 2500151 B2 JP2500151 B2 JP 2500151B2 JP 3038134 A JP3038134 A JP 3038134A JP 3813491 A JP3813491 A JP 3813491A JP 2500151 B2 JP2500151 B2 JP 2500151B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装飾品に関するもので
ある。さらに詳しくは、時計、宝石(真珠、サファイ
ア、ルビー、エメラルド、ガーネット、キャッツアイ、
ダイヤモンド、トパーズ、水晶、瑪瑙、ガラス)、指輪
や腕輪、ネクタイピン、イヤリング、ネックレス等の貴
金属製品(白金、金、銀、銅、アルミ、チタン、錫ある
いはそれらの合金やステンレス製)、メガネフレーム、
入れ歯等で代表される撥水撥油防汚効果の高い高性能装
飾品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】装飾品は汚れが付着すると、装飾品とし
ての価値が低下し、高級感も発揮できない。すなわち、
装飾品にとって、汚れの付着防止は最も重要なことであ
る。このことは商店やデパートのショーウィンドー等に
置いた場合はもちろんのこと、実際に使用中であっても
同様である。
【0003】従来、装飾品の汚れを防止する有効な方法
がなかった。そのため、それらの美しさを保つために
は、かなりこまめに拭いたり、洗浄する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こまめ
に拭いたり洗浄することは面倒なことであり、付着物の
種類によっては簡単には取れなかったり、基材が傷んで
しまうという課題があった。
【0005】本発明は前記従来技術の課題を解決するた
め、汚れが付着しないか、付着しても簡単に除去される
ような防汚効果の高い高性能装飾品を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の装飾品は、基材表面に薄膜が形成された装
飾品であって、前記薄膜は装飾品本来の光沢及び色調を
損なうことがないフッ化炭素素を含む化学吸着単分子膜
を少なくとも含み、かつ前記薄膜は基材と化学結合によ
って形成されているとともに防汚性を有することを特徴
とする。
【0007】前記構成においては、フッ素を含む化学吸
着単分子膜が、少なくともシロキサン系単分子膜を介し
て基材表面に形成されていることが好ましい。
【0008】前記構成においては、装飾品が、時計、宝
石、真珠、サファイア、ルビー、エメラルド、ガーネッ
ト、キャッツアイ、ダイヤモンド、トパーズ、ブラッド
ストーン、アクアマリン、サードニックス、トルコ石、
瑪瑙、大理石、アメジスト、カメオ、オパール、水晶、
ガラス、指輪、腕輪、ブローチ、ネクタイピン、イヤリ
ング、ネックレス、貴金属装飾製品、白金、金、銀、
銅、アルミ、チタン、錫あるいはそれらの合金やステン
レス製、メガネフレーム、入れ歯等で代表されるもので
ある。
【0009】次に本発明の第1番目の製造方法は、装飾
品を洗浄したのち、一端にクロルシリル基(−SiCl
n 3-n 基、n=1、2、3、Xは官能基)を有し、他
の一端にフッ化炭素基を有するクロロシラン系界面活性
剤を溶かした有機溶媒に前記装飾品を接触させ、前記活
性剤よりなる装飾品本来の光沢及び色調を損なうことが
ない化学吸着単分子膜を装飾品表面全体に亘り形成する
工程を含むことを特徴とする。
【0010】次に本発明の第2番目の製造方法は、装飾
品を洗浄した後、クロル基を複数個含むシリル化合物を
混合した非水系溶媒に接触させて前記装飾品表面の水酸
基と前記シリル化合物とを反応させて前記シリル化合物
を前記装飾品表面に析出させる工程と、非水系有機溶媒
を用い前記装飾品上に残った未反応シリル化合物を洗浄
除去した後、水と反応させて、前記装飾品上にシラノー
ル基を複数個含む物質よりなる単分子膜を形成する工程
と、一端にクロルシリル基(SiCln 3-n基、n=
1、2、3、Xは官能基)を有し他の一端に直鎖状フッ
化炭素基を含むクロロシラン系界面活性剤を装飾品上に
化学吸着し単分子吸着膜を累積する工程とを含むことを
特徴とする。
【0011】前記第2番目の製造方法においては、クロ
ル基を複数個含むシリル化合物としてSiCl4 、S
HCl3 、SiH2 Cl2 及びCl−(SiCl
2 O)n−SiCl3 (nは整数)から選ばれる少なく
とも一つを用いることが好ましい。
【0012】また前記両製造方法においては、一端にク
ロルシリル基を有し、他の一端に直鎖状フッ化炭素基を
含むクロロシラン系界面活性剤としてCF3 −(C
2 n−R−SiXp Cl3-p (nは0または整数、
Rはアルキレン基、エチレン基、アセチレン基、Si−
基や酸素原子を含む置換基を表わすがなくとも良い、X
はHまたはアルキル基の置換基、pは0または1または
2)を用いることが好ましい。
【0013】
【作用】前記本発明の構成によれば、基材表面に薄膜が
形成された装飾品であって、前記薄膜はフッ素を含む化
学吸着単分子膜を少なくとも含み、かつ前記薄膜は基材
と化学結合によって形成されてなるので、汚れが付着し
ないか、付着しても簡単に除去されるような防汚効果の
高い高性能装飾品とすることができる。また装飾品の表
面の滑り性が向上するので、装飾品の基材に擦過傷が付
きにくくなる。
【0014】また本発明においては、きわめて薄いナノ
メータレベルの膜厚(薄膜)のフッ化炭素系単分子膜を
装飾品表面に形成するため、装飾品本来の光沢を全く損
なうことがない。また、この膜はフッ化炭素系単分子膜
であるので撥水撥油性にも優れており、表面の防汚効果
を高めることが可能となる。従って、人間の汗や垢に対
する撥水撥油防汚効果の高い高性能装飾品とすることが
できる。
【0015】さらに前記した本発明の製造方法は、本発
明の薄膜を合理的に効率よく製造することができる。
【0016】
【実施例】一般の装飾品は、セラミックまたは金属であ
るため表面に水酸基を含む。そこで、一端にクロルシ
基(SiCln 3-n 基、n=1、2、3、Xは官能
基)を有する直鎖状炭素鎖を含む分子、例えばフッ化炭
素基及びクロロシリル基を含むクロロシラン系界面活性
を混合した非水系溶媒に接触させて前記装飾品表面の
水酸基と前記クロロシリル基を反応させて前記フッ化炭
基を含む単分子膜を前記装飾品表面に析出させる。
るいはクロル基を複数個含むシリル化合物を混合した
水系溶媒に接触させて、前記装飾品表面の水酸基と前記
シリル基を反応させて前記シリル化合物を前記装飾品表
面に析出させる工程と、非水系有機溶媒を用い前記装飾
品表面に残った未反応シリル化合物を洗浄除去し、次い
で水と反応させてシロキサン系単分子膜を形成する工程
と、一端にクロルシリル基を有し他の一端にフッ化炭素
基を有するシラン系界面活性剤を装飾品上に化学吸着し
単分子吸着膜を累積する工程とにより装飾品表面にフッ
化炭素系化学吸着単分子累積膜を形成できる。
【0017】以下に本発明に関する装飾品として、時
計、宝石(真珠、サファイア、ルビー、エメラルド、ガ
ーネット、キャッツアイ、ダイヤモンド、トパーズ、ブ
ラッドストーン、アクアマリン、サードニックス、トル
コ石、瑪瑙、大理石、アメジスト、カメオ、オパール、
水晶、ガラス)、指輪や腕輪、ネブローチ、クタイピ
ン、イヤリング、ネックレス等の貴金属製品(白金、
金、銀、銅、アルミ、チタン、錫あるいはそれらの合金
やステンレス製)、メガネフレーム、入れ歯等で代表さ
れる防汚効果の高い高性能装飾品があるが、代表例とし
て宝石の一種である真珠あるいは時計を取り上げ、順に
説明する。なお以下の実施例において、単に%としてい
るのは重量%を意味する。
【0018】実施例1 まず、天然の真珠を用意し(図1)、有機溶媒で洗浄し
た後、フッ化炭素基及びクロロシリル基を含む物質を混
ぜた非水系の溶媒、例えば、CF3 (CF2 7 (CH
2 2 SiCl3 を用い、1%程度の濃度で溶かした8
0%n−ヘキサデカン(トルエン、キシレン、ジシクロ
ヘキシルでもよい)、12%四塩化炭素、8%クロロホ
ルム溶液を調整し、前記装飾品を2時間程度浸漬する
と、真珠は酸化カルシュウムやアパタイトを主成分とし
ているため、その表面には水酸基が多数含まれているの
で、フッ化炭素基及びクロロシリル基を含む物質のSi
Cl基と前記水酸基が反応し脱塩酸反応が生じ真珠表面
全面に亘り、CF3 (CF27 (CH2 2 Si(O
−)3 の結合が生成され、フッ素を含む単分子膜2が装
飾品の表面と化学結合した状態で15オングストロー
ムの膜厚で形成できた(図3)。なお、単分子膜はきわ
めて強固に化学結合しているので全く剥離することがな
かった。なお、装飾品の材質が、ステンレス、サファイ
ア、ルビー、エメラルド、ガーネット、キャッツアイ、
ダイヤモンド、トパーズ、水晶、瑪瑙、ガラス、銀、
銅、アルミ、チタン、錫あるいはそれらの合金製であっ
ても、表面は酸化膜でおおわれていたので当然水酸基が
含まれおり、上記と同様に単分子膜の吸着時間を調整す
るのみで同様の方法を用い形成できた。なお白金、金に
ついては、表面に自然酸化膜が形成されないものと考え
たが、実際には前記と同様の効果が得られた。このこと
は多分きわめて薄い酸化膜で表面が覆われているものと
思われる。
【0019】なお、真珠を用い実使用を試みたが、処理
しないものに比べ汚物の付着を大幅に低減できた、また
たとえ付着した場合にもブラシでこする程度で簡単に除
去できた。また、このとき、傷は全く付かなかった。ま
た、油脂分汚れでも除去は水洗のみで可能であった。さ
らにまた、汗や垢触れても全く光沢を失うことがなかっ
た。
【0020】実施例2 親水性ではあるが水酸基を含む割合が少ない金属装飾品
例えばステンレス製の時計バンド11(図2)(チタン
やアルミニウム、ステンレス、銀等のメタル製眼鏡フレ
ームでも同じ)の場合、クロル基を複数個含むシリル化
合物(例えば、SiCl4 、またはSiHCl3 、Si
2 Cl2 、Cl−(SiCl2 O)n−SiCl
3 (nは整数)。特に、SiCl4 を用いれば、分子が
小さく水酸基に対する活性も大きいので、時計バンド表
面を均一に親水化する効果が大きい)を混合した非水系
溶媒、例えばクロロホルム溶媒に1重量パーセント溶解
した溶液に30分間程度浸漬すると、時計バンド11表
面には親水性のOH基12が多少とも存在するので(図
4)、表面で脱塩酸反応が生じ、前記シリル化合物のク
ロロシラン単分子膜が形成される。
【0021】例えば、クロル基を複数個含むシリル化合
としてSiCl4 を用いれば、時計バンド11表面に
は少量の親水性のOH基が露出されているので、表面で
脱塩酸反応が生じ、下記[化1]や[化2]の様に分子
が−SiO−結合を介して表面に固定される。
【0022】
【化1】
【0023】
【化2】 その後、非水系の溶媒例えばクロロホルムで洗浄して、
さらに水で洗浄すると、基材と反応していないSiCl
4 分子は除去され、時計バンド表面に下記[化3]や
[化4]等のシロキサン単分子膜13が得られる(図
5)。
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】 なお、このときできた単分子膜13は装飾品とは−Si
O−の化学結合を介して完全に結合されているので剥が
れることが全く無い。また、得られた単分子膜は表面に
SiOH結合を数多く持つ。当初の水酸基の3倍程度
の数が生成される。
【0026】そこでさらに、フッ化炭素基及びクロロシ
リル基を含む物質を混ぜた非水系の溶媒、例えば、CF
3 (CF2 7 (CH2 2 SiCl3 を用い、1%程
度の濃度で溶かした80%n−ヘキサデカン、12%四
塩化炭素、8%クロロホルム溶液を調整し、前記表面に
SiOH結合を数多く持つ単分子膜の形成された時計バ
ンドを1時間程度浸漬すると、時計バンド表面に CF
3 (CF2 7 (CH2 2 Si(O−)3 の結合が生
成され、フッ素を含む単分子膜14が下層のシロキサン
単分子膜と化学結合した状態で時計バンド表面全面に亘
り約15オングストロームの膜厚で形成できた(図
6)。なお、単分子膜は剥離試験を行なっても全く剥離
することがなかった。
【0027】さらにまた、上記実施例では、フッ化炭素
系界面活性剤としてCF3 (CF27 (CH2 2
iCl3 を用いたが、アルキル鎖部分にエチレン基やア
セチレン基を付加したり組み込んでおけば、単分子膜形
成後5メガラド程度の電子線照射で架橋できるのでさら
に単分子膜の硬度を向上させることも可能である。
【0028】なお、フッ化炭素系界面活性剤として上記
のもの以外にもCF3 CH2 O(CH2 15SiC
3 、CF3 (CH2 2 Si(CH3 2 (CH2
15SiCl3 、F(CF2 8 (CH2 2 Si(CH
3 2 (CH2 9 SiCl3 、CF3 COO(C
2 15SiCl3 、CF3 (CF2 5 (CH2 2
SiCl3 等が利用できる。
【0029】以上説明したように本発明の実施例によれ
ば、きわめて薄いナノメータレベルの膜厚のフッ化炭素
系単分子膜を装飾品表面に形成するため、装飾品本来の
光沢を損なうことが全くない。また、この膜はフッ化炭
素系単分子膜は撥水撥油性にも優れており、表面の防汚
効果を高めることが可能となる。従って、人間の汗や垢
に対してきわめて防汚効果の高い高性能装飾品を提供す
ることができる。さらにこのことにより、洗浄回数を大
幅に削減できる効果も大きい。
【0030】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、基材表面に
薄膜が形成された装飾品であって、前記薄膜はフッ素を
含む化学吸着単分子膜を少なくとも含み、かつ前記薄膜
は基材と化学結合によって形成されてなるので、汚れが
付着しないか、付着しても簡単に除去されるような防汚
効果の高い高性能装飾品とすることができる。また装飾
品の表面の滑り性が向上するので、装飾品の基材に擦過
傷が付きにくくなる。
【0031】また本発明においては、きわめて薄いナノ
メータレベルの膜厚(薄膜)のフッ化炭素系単分子膜を
装飾品表面に形成するため、装飾品本来の光沢を全く損
なうことがない。また、この膜はフッ化炭素系単分子膜
であるので撥水撥油性にも優れており、表面の防汚効果
を高めることが可能となる。従って、人間の汗や垢に対
する撥水撥油防汚効果の高い高性能装飾品とすることが
できる。
【0032】さらに前記した本発明の製造方法は、本発
明の薄膜を合理的に効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装飾品の代表的な例である真珠の斜視
図である。
【図2】本発明の装飾品の代表的な例である腕時計の斜
視図である。
【図3】本発明の真珠の表面を分子レベルまで拡大した
断面概念図である。
【図4】本発明の装飾品の第2の実施例を説明するため
に時計バンド表面を分子レベルまで拡大した処理前の断
面概念図である。
【図5】本発明の装飾品の第2の実施例を説明するため
に時計バンド表面を分子レベルまで拡大した処理中の断
面概念図である。
【図6】本発明の装飾品の第2の実施例を説明するため
に時計バンド表面を分子レベルまで拡大した処理後の断
面概念図である。
【符号の説明】
1 真珠 2,14 単分子膜 11 時計バンド 12 水酸基 13 シロキサン単分子膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−9652(JP,A) 「1990年(平成2年)春季第37回応用 物理学関係連合講演会予稿集」応用物理 学会(1990年3月28日)第1048頁

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に薄膜が形成された装飾品であ
    って、前記薄膜は装飾品本来の光沢及び色調を損なうこ
    とがないフッ化炭素素を含む化学吸着単分子膜を少なく
    とも含み、かつ前記薄膜は基材と化学結合によって形成
    されているとともに防汚性を有することを特徴とする装
    飾品。
  2. 【請求項2】 フッ素を含む化学吸着単分子膜が、少な
    くともシロキサン系単分子膜を介して基材表面に形成さ
    れている請求項1記載の装飾品。
  3. 【請求項3】装飾品が、時計、宝石、真珠、サファイ
    ア、ルビー、エメラルド、ガーネット、キャッツアイ、
    ダイヤモンド、トパーズ、ブラッドストーン、アクアマ
    リン、サードニックス、トルコ石、瑪瑙、大理石、アメ
    ジスト、カメオ、オパール、水晶、ガラス、指輪、腕
    輪、ブローチ、ネクタイピン、イヤリング、ネックレ
    ス、貴金属装飾製品、白金、金、銀、銅、アルミ、チタ
    ン、錫あるいはそれらの合金やステンレス製、メガネフ
    レーム、入れ歯から選ばれる請求項1または2記載の
    装飾品。
  4. 【請求項4】 装飾品を洗浄したのち、一端にクロルシ
    リル基(−SiCln3-n 基、n=1、2、3、Xは
    官能基)を有し、他の一端にフッ化炭素基を有するクロ
    ロシラン系界面活性剤を溶かした有機溶媒に前記装飾品
    を接触させ、前記活性剤よりなる装飾品本来の光沢及び
    色調を損なうことがない化学吸着単分子膜を装飾品表面
    全体に亘り形成する工程を含むことを特徴とする装飾品
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 装飾品を洗浄した後、クロル基を複数個
    含むシリル化合物を混合した非水系溶媒に接触させて前
    記装飾品表面の水酸基と前記シリル化合物とを反応させ
    て前記シリル化合物を前記装飾品表面に析出させる工程
    と、非水系有機溶媒を用い前記装飾品上に残った未反応
    シリル化合物を洗浄除去した後、水と反応させて、前記
    装飾品上にシラノール基を複数個含む物質よりなる単分
    子膜を形成する工程と、一端にクロルシリル基(SiC
    n 3-n 基、n=1、2、3、Xは官能基)を有し他
    の一端に直鎖状フッ化炭素基を含むクロロシラン系界面
    活性剤を装飾品上に化学吸着し単分子吸着膜を累積する
    工程とを含むことを特徴とする装飾品の製造方法。
  6. 【請求項6】 クロル基を複数個含むシリル化合物とし
    てSiCl4 、SiHCl3 、SiH2 Cl2 及び
    l−(SiCl2 O)n −SiCl3 (nは整数)から
    選ばれる少なくとも一つを用いる請求項5に記載の装飾
    品の製造方法。
  7. 【請求項7】 一端にクロルシリル基を有し、他の一端
    に直鎖状フッ化炭素基を含むクロロシラン系界面活性剤
    としてCF3 −(CF2 n −R−SiXp Cl
    3-p (nは0または整数、Rはアルキレン基、エチレン
    基、アセチレン基、Si−基や酸素原子を含む置換基を
    表わすがなくとも良い、XはHまたはアルキル基の置換
    基、pは0または1または2)を用いる請求項4または
    記載の装飾品の製造方法。
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