JP2024523256A - エアロゾル生成組成物 - Google Patents

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Figure 2024523256000001
本開示は、エアロゾル生成材料及び線維質のサセプタ材料を含むエアロゾル生成組成物、並びにエアロゾル生成組成物を作製するためのプロセスに関する。
【選択図】 図1

Description

本出願は、エアロゾル生成組成物、エアロゾル生成組成物を含む構成要素、構成要素を含む不燃式エアロゾル供給システムにおいて用いるための物品に関する。
背景
エアロゾル生成システムは、使用時に、ユーザによって吸入されるエアロゾルを生成する。例えば、タバコ加熱デバイスは、タバコ等のエアロゾル生成材料を加熱して、エアロゾル生成材料を加熱するが燃焼させないことによってエアロゾルを形成する。いくつかのエアロゾル生成システムは、エアロゾル生成材料を加熱し、エアロゾルを形成するように構成されたサセプタを含む。
概要
本開示の第1の態様によれば、エアロゾル生成材料及び繊維質のサセプタ材料を含むエアロゾル生成組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、繊維質のサセプタ材料はガスの通過に対し透過性である。
いくつかの実施形態では、繊維質のサセプタ材料は、織布又は不織布材料である。
いくつかの実施形態では、繊維質のサセプタ材料は、金属繊維又は炭素繊維を含む。
いくつかの実施形態では、繊維質のサセプタ材料は、シート又は細断されたシートの形態をとる。
いくつかの実施形態では、シートは150μm~300μmの厚みを有する。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、結合剤と、エアロゾル形成剤と、任意選択で、活性物質又は香料と、任意選択で充填剤とを含む。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は植物性材料を含む。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成組成物は、エアロゾル生成材料の複数のストランドを含む。
いくつかの実施形態では、物品は、繊維質のサセプタ材料の複数のストランドを含む。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料のストランドは、実質的に互いに平行である。
いくつかの実施形態では、繊維質のサセプタ材料のストランドは、実質的に互いに平行である。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料のストランド及び繊維質のサセプタ材料のストランドは、実質的に互いに平行である。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料のストランドの各々は実質的に直線状である。
いくつかの実施形態では、繊維質のサセプタ材料のストランドの各々は実質的に直線状である。
いくつかの実施形態では、繊維質のサセプタ材料のストランドは、10mm~15mmの長さを有する。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成組成物は再生タバコ材料を含む。
いくつかの実施形態では、繊維質のサセプタ材料は、互いに対しランダムに向けられた繊維を含む。
本開示の第2の態様によれば、第1の態様のエアロゾル生成組成物を製造するためのプロセスが提供される。
いくつかの実施形態では、プロセスは、エアロゾル生成材料を繊維質のサセプタ材料と組み合わせることを含む。
いくつかの実施形態では、プロセスは、エアロゾル生成材料のシートを用意することと、繊維質のサセプタ材料のシートを用意することと、エアロゾル生成材料のシートを切断してエアロゾル生成材料の複数の別個の部分を形成することと、繊維質のサセプタ材料のシートを切断して繊維質のサセプタ材料の複数の別個の部分を形成することと、エアロゾル生成材料の複数の別個の部分を繊維質のサセプタ材料の複数の別個の部分と組み合わせて、エアロゾル生成組成物を形成することとを含む。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料のシート及び繊維質のサセプタ材料のシートは同時に切断される。
エアロゾル生成組成物は、第2の態様のプロセスに従って製造することができる。
本開示の第3の態様によれば、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品の構成要素が提供され、構成要素は、第1の態様の、又は第2の態様のプロセスに従って製造されたエアロゾル生成組成物を含む。
いくつかの実施形態では、構成要素は、エアロゾル生成材料を取り囲むラッパーを含む。
いくつかの実施形態では、構成要素は、ロッドの形態をとる。
いくつかの実施形態では、構成要素は、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品のエアロゾル生成セクションである。
本開示の第4の態様によれば、第3の態様による構成要素を製造するためのプロセスが提供される。
いくつかの実施形態では、プロセスは、エアロゾル生成材料の複数の別個の部分のうちの1つ又は複数をラッパーに挿入することと、繊維質のサセプタ材料の複数の別個の部分のうちの1つ又は複数をラッパーに挿入して構成要素を形成することと、を含む。
いくつかの実施形態では、プロセスは、エアロゾル生成組成物を繊維質のサセプタ材料フィールドと組み合わせて混合物を形成することと、ラッパーを用いて混合物を取り囲み、構成要素を形成することとを含む。
いくつかの実施形態では、プロセスは、ストランドをまとめて収集してロッドを形成することを含む。
いくつかの実施形態では、プロセスは、エアロゾル生成組成物のシートを長手方向に切断し、エアロゾル生成材料の複数の別個の部分を生成することと、繊維質のサセプタ材料のシートを長手方向に切断して、繊維質のサセプタ材料の複数の別個の部分を生成することとを含む。
不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品の構成要素は、第4の態様のプロセスに従って製造することができる。
いくつかの実施形態では、構成要素は、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品のエアロゾル生成セクションである。
本開示の第5の態様によれば、第3の態様の構成要素を含む、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が提供される。
ここで、本発明の実施形態が、添付の図面を参照して、単なる例として説明される。
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品の斜視図である。 不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品の一部の側面断面図である。 不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品と共に用いるための構成要素を製造するプロセスの概観である。 エアロゾル生成材料のボビンの斜視図である。 繊維質のサセプタ材料のボビンの斜視図である。 不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品と共に用いるための構成要素を製造するためのプロセスの概略図である。 不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品と共に用いるための構成要素を製造するためのプロセスの概略図である。 不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品の側面断面図である。 不燃式エアロゾル供給デバイスの概略図である。 不燃式エアロゾル供給デバイスの概略図である。 不燃式エアロゾル供給デバイスの概略図である。 不燃式エアロゾル供給デバイスの概略図である。
詳細な説明
本明細書において用いられるとき、「送達システム」という用語は、ユーザへ少なくとも1つの物質を送達するシステムを包含することを意図したものであり、
シガレット、シガリロ、シガー、及びパイプ用又は手巻き若しくは手作りシガレット用のタバコ等の燃焼式エアロゾル供給システム(タバコ、タバコ派生物、膨化タバコ、再生タバコ、タバコ代替物、又は他の喫煙材に基づくか否かにかかわらない)と、
エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するための電子タバコ、タバコ加熱製品、及び混合システム等、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する不燃式エアロゾル供給システムと、
限定ではないが、ロゼンジ、ガム、パッチ、吸引可能な粉末を含む物品、並びに、スヌース及び湿潤嗅ぎタバコを含む口腔タバコ等の口腔製品を含む少なくとも1つの物質で、ニコチンを含む場合も含まない場合もある少なくとも1つの物質を、エアロゾルを形成することなく経口的、経鼻的、経皮的、又は別の方法でユーザに送達する、エアロゾルのない送達システムと、
を含む。
本開示によれば、「不燃式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムのエアロゾル生成構成材料(又はその成分)が燃焼されない又は燃やされないシステムである。
いくつかの実施形態において、送達システムは、動力供給式の不燃式エアロゾル供給システム等の不燃式エアロゾル供給システムである。
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られている電子タバコであるが、エアロゾル生成材料内のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られているエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの例はタバコ加熱システムである。
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するための混合システムであり、エアロゾル生成材料のうちの1つ又は複数を加熱することができる。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体又はゲルの形態とすることができ、ニコチンを含有している場合も含有していない場合もある。いくつかの実施形態において、混合システムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料と、固体のエアロゾル生成材料とを含む。固体のエアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含むことができる。
典型的には、不燃式エアロゾル供給システムは、不燃式エアロゾル供給デバイスと、不燃式エアロゾル供給システムと共に用いるための消耗品とを備えることができる。
いくつかの実施形態において、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いられるように構成された物品に関する。これらの物品は、本開示全体を通じて、場合によっては消耗品と呼ばれる。
本明細書で用いられる「上流」及び「下流」という用語は、主流エアロゾルが使用中の物品又はデバイスを通って吸い込まれる方向に関連して定義される相対的な用語である。
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システム、例えば不燃式エアロゾル供給システムの不燃式エアロゾル供給デバイスは、動力源及びコントローラを備えることができる。動力源は、例えば、電源又は発熱源とすることができる。いくつかの実施形態において、発熱源は、発熱源の近傍のエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に熱の形態で動力を分散させるために励磁することができる炭素基質を備える。
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、不燃式エアロゾル供給システムにおいて用いるための物品を受けるための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルター、及び/又はエアロゾル変性剤を含む。
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための物品は、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物、エアロゾル生成組成物貯蔵領域、エアロゾル生成組成物移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、フィルター、マウスピース、及び/又はエアロゾル変性剤を含む。
本明細書に説明される図において、類似の参照符号が等価な特徴、物品又は構成要素を説明するのに用いられる。
図1は、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品の斜視図である。
物品1は、マウスピース2と、マウスピース2に接続されたエアロゾル生成セクション3とを備える。本例では、エアロゾル生成セクション3は、円筒形ロッドの形態のエアロゾル生成組成物3aを備える。物品1は、上流端2aと、上流端2aから離れた下流端2bとを備える。
エアロゾル生成組成物3aは、エアロゾル生成材料と、誘導加熱を用いることによって加熱可能な繊維質のサセプタ材料とを含む。
誘導加熱は、電磁誘導によって導電オブジェクト(サセプタ等)を加熱するプロセスである。磁場発生器は、誘導要素、例えば1つ以上のインダクタコイルと、誘導要素を通じて交流電流等の様々な電流を通すためのデバイスとを備えることができる。誘導要素における変動電流は、変動磁場を生成する。様々な磁場は、誘導要素に対し適切に配置されたサセプタに侵入し、サセプタ内部で渦電流を生成する。サセプタは、渦電流に対し電気抵抗を有し、このため、この抵抗に対する渦電流の流れによって、サセプタがジュール加熱により加熱される。サセプタが鉄、ニッケル又はコバルト等の強磁性物質を含む場合、サセプタにおける磁気ヒステリシス損失によっても、すなわち、様々な磁場との位置合わせの結果としての磁性物質における磁気双極子の様々な向きによっても、熱を生成することができる。例えば伝導による加熱と比較して、誘導加熱において、熱はサセプタ内で生成され、高速な加熱を可能にする。更に、誘導ヒータとサセプタとの間に物理的接触が存在する必要がなく、構築及び適用における自由度を高めることが可能である。
繊維質のサセプタ材料は、変動磁場の侵入によって加熱可能な材料から形成される複数の繊維を含む。そのような材料の例は、鉄鋼、銅、アルミニウム、鋼等の金属、炭素、炭素繊維、グラファイト及び炭化ケイ素等の非金属を含む。繊維は、侵入により加熱可能な他の材料から作製することができる。
繊維は、互いに対しランダムに向けることができるか、又は各々が同じ向きを有することができる。
繊維質のサセプタ材料は、織布シート、不織布シート又は焼結シートの形態をとることができる。繊維質のサセプタ材料は、典型的には、ニードルパンチにより繊維を絡ませることによって形成される、金属製ニードルパンチフェルトとすることができる。
不織布材料は、典型的には、繊維又はフィラメントを絡ませることによって、又はフィルムを穿孔することによって形成されるシート又はウェブ構造を含む。これらは、機械的、熱的又は化学的に形成することができる。これらは、別個の繊維又は溶融材料から直接作製された概ね平坦な又は房状の多孔性シートである。不織布材料は、織るか又は編むことによって作製されるものではなく、繊維をより糸に変えることを必要としない。
ニードルパンチ不織布繊維は、様々な繊維質のウェブ(例えば、カードウェブ)から作製することができ、このウェブにおいて、繊維は、微細なニードルバーブが繊維質のウェブを繰り返し貫通した後の繊維の絡まり及び摩擦により機械的に合わせて結合される。
繊維質の材料は多孔質であってもよい。これにより、エアロゾルが繊維質のサセプタ材料を通過することができるため、繊維質のサセプタ材料が、不燃式のエアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において用いるのに特に適したものとなる。
繊維質のサセプタ材料は、変動磁場による侵入によって加熱可能な繊維と、変動磁場による侵入によって加熱可能でない繊維との混合物を含んでもよい。例えば、繊維質のサセプタ材料は、綿、ナイロン又はポリエステル等の合成又は非合成糸を用いて織られた金属繊維を含んでもよい。繊維質のサセプタ材料は、変動磁場による侵入により加熱可能な異なる材料から作製された繊維の混合物を含んでもよい。例えば、繊維質のサセプタ材料は、金属繊維及び炭素繊維の混合物を含んでもよい。異なる材料から作製された繊維の存在は、繊維質のサセプタ材料の強度及びロバスト性を高めることができる。
繊維質のサセプタ材料は、比較的大きい表面積対体積比を有することができる。これは、繊維質のサセプタ材料と、繊維質のサセプタ材料に密接したエアロゾル生成材料との間の接触を改善するのに役立つことができる。このため、使用時に繊維質のサセプタ材料によって生成される熱は、周囲のエアロゾル生成材料に効率的に転送される。更に、比較的大きな表面積対体積比に起因して、使用時のエアロゾル生成材料の十分な加熱を達成するには、比較的低い質量の繊維質のサセプタ材料が必要とされる場合がある。
繊維質のサセプタ材料は、可撓性又は剛体のシート材料とすることができる。繊維質のサセプタは、連続シート、又はメッシュ若しくはウェブ等の不連続シートの形態をとることができる。いくつかの実施形態では、繊維質のサセプタは、繊維質のサセプタ材料の複数のストランド又は細片を含む。繊維質のサセプタ材料が可撓性シートである場合、繊維質のサセプタ材料のボビンを形成するのに十分な可撓性を呈して巻きとることができる。これにより、繊維質のサセプタ材料の、製造中の扱いが容易になる。更に、繊維質のシートは、他のタイプのサセプタ材料と比較して(例えば、ストランド又は細片への)切断を容易にすることができる。これにより、繊維質のサセプタが、急速な連続製造技法に特に適したものになる。
繊維質のサセプタ材料がシートである場合、シートは、約1μm~500μmの厚さを有することができる。サセプタ材料は、約150μm~約300μmの厚さを有することができる。繊維質のサセプタ材料のシートを細断して、繊維質のサセプタ材料の細断されたシートを形成することができる。細断されたシートは、同様に細断されたシートの形態をとるエアロゾル生成材料と混ぜることができる。
エアロゾル生成組成物はエアロゾル生成材料を含む。エアロゾル生成材料は、結合剤及びエアロゾル形成剤を含むことができる。
エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射又は任意の他の方法で活性化されたとき、エアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル生成材料は、固体、液体、又はゲル等の半固体の形態とすることができ、活性物質及び/又は香味料を含有しても又は含有しなくてもよい。
エアロゾル生成組成物は少なくとも1つのエアロゾル生成材料を含む。エアロゾル生成材料は複数のエアロゾル生成材料を含んでもよい。複数のエアロゾル生成材料は、互いに同じであっても異なっていてもよい。例えば、エアロゾル生成組成物は、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を含んでもよい。更なる(例えば、第3、第4、第5以上の)エアロゾル生成材料も組成物に含まれてもよい。
エアロゾル生成材料のうちの少なくとも1つは、結合剤(ゲル化剤であってもよい)及びエアロゾル形成剤を含むエアロゾル生成材料であってもよい。任意選択で、活性物質及び/又は充填剤も存在してもよい。任意選択で、水等の溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の他の成分は、溶媒内で溶融可能であっても可能でなくてもよい。
いくつかの実施形態では、結合剤はゲル化剤を含むか又はゲル化剤である。結合剤は、アルジネート、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、セルロース(及び誘導体)、ガム、シリカ又はシリコーン化合物、クレイ、ポリビニルアルコール及びこれらの組合せを含む群から選択される1つ又は複数の化合物を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、結合剤は、アルジネート、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアゴム、ヒュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン及びポリビニルアルコールのうちの1つ又は複数を含む。いくつかの実施形態では、結合剤は親水コロイドを含む。いくつかの場合、結合剤は、アルジネート及び/又はペクチンを含み、エアロゾル生成材料の形成中に硬化剤(カルシウム源)等と組み合わされてもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、カルシウム架橋アルギン酸及び/又はカルシウム架橋ペクチンを含んでもよい。
結合剤は、セルロース系結合剤、非セルロース系結合剤、グアーガム、アカシアゴム及びそれらの混合物から選択された1つ又は複数の化合物を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、セルロース系結合剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテート(CA)、セルロースアセテートブチレート(CAB)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)及びそれらの組合せからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、結合剤は、ヒドロキシルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース、グアーガム又はアカシアゴムのうちの1つ又は複数を含む(又はそれらのうちの1つ又は複数である)。
いくつかの実施形態では、結合剤は、限定ではないが、寒天、キサンタンガム、アラビアゴム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸及びそれらの組合せを含む1つ又は複数の非セルロース系結合剤を含む(又は1つ又は複数の非セルロース系ゲル化剤である)。好ましい実施形態において、非セルロースベースの結合剤は、アルギン酸又は寒天である。
いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~40wt%、又は15~40wt%の量の結合剤を含む。すなわち、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の乾燥重量で約5~40%wt又は15~40wt%の量の結合剤を含んでもよい。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~40wt%、又は約15wt%~35wt%の量の結合剤を含む。
いくつかの例において、結合剤において、エアロゾル生成材料の約5~40wt%、又は15~40wt%の量のアルギン酸が含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の乾燥重量で約5~40%wt又は15~40wt%の量のアルギン酸を含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~40wt%、又は約15wt%~35wt%の量のアルギン酸を含む。
いくつかの例において、結合剤において、エアロゾル生成材料の約3~15wt%の量のペクチンが含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の乾燥重量で約3~15wt%の量のペクチンを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のペクチンを含む。
いくつかの例において、結合剤において、エアロゾル生成材料の約3~40wt%の量のグアーガムが含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の乾燥重量で約3~40wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約15~40wt%、又は約20~40wt%、又は約15~35wt%の量のグアーガムを含む。
例において、アルギン酸は、結合剤の少なくとも約50wt%の量で存在する。例において、エアロゾル生成材料は、アルギン酸及びペクチンを含み、アルギン酸とペクチンとの比は、1:1~10:1である。アルギン酸とペクチンとの比は、通常>1:1であり、すなわち、アルギン酸は、ペクチンの量よりも多い量存在する。例において、アルギン酸とペクチンとの比は、約2:1~8:1又は約3:1~6:1、又は概ね4:1である。
エアロゾル生成材料は、スラリーを形成し、次いでスラリーを乾燥させて固体を形成することによって形成することができる。スラリーに結合剤を含める結果として、エアロゾル生成材料が乾燥ゲルから形成される。エアロゾル生成材料に結合剤を含めることによって、香味料化合物、例えばメンソールが、ゲルマトリックス内で安定化されて、非ゲル組成物よりも高い香味料添加量を実現することが可能になることが見出された。加香(例えば、メンソール)は高濃度で安定し、製品は良好な貯蔵寿命を有する。
いくつかの実施形態では、結合剤はアルギン酸を含み、結合剤は、エアロゾル生成材料において、スラリー/エアロゾル生成材料の10~30wt%、20~35wt%又は25~30wt%の量(乾燥重量ベースで計算される)存在する。いくつかの実施形態では、アルギン酸は、エアロゾル生成材料内に存在する唯一の結合剤である。他の実施形態において、結合剤は、アルギン酸と、ペクチン等の少なくとも1つの更なる結合剤とを含む。
エアロゾル生成材料は、エアロゾル形成剤を含んでもよい。「エアロゾル形成剤」(本明細書において、エアロゾル形成剤材料とも呼ばれる)は、エアロゾルの生成を促す作用物質である。エアロゾル形成剤は、最初の気化並びに/又はガスから吸入可能な固体及び/若しくは液体エアロゾルへの凝縮を促すことによって、エアロゾルの生成を促すことができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成剤は、エアロゾル生成材料からの香料の送達を改善することができる。概して、任意の好適なエアロゾル形成剤材料又は作用物質は、本明細書に記載するものを含めて、本発明のエアロゾル生成材料内に含むことができる。他の好適なエアロゾル形成剤材料には、限定ではないが、ソルビトール、グリセロール、及びプロピレングリコール又はトリエチレングリコールのようなグリコール等のポリオール、一価アルコール、高沸点炭化水素等の非ポリオール、乳酸等の酸、グリセロール誘導体、ジアセチン、トリアセチン、トリエチレングリコールジアセタート、クエン酸トリエチル等のエステル、又はミリスチン酸エチル及びミリスチン酸イソプロピルを含むミリスチン酸、並びにステアリン酸メチル、ドデカン二酸ジメチル、及びテトラデカン二酸ジメチル等の脂肪族カルボン酸エステルが含まれる。
エアロゾル形成剤は、エアロゾル生成材料内に、約0.1wt%、0.5wt%、1wt%、3wt%、5wt%、7wt%又は10%~約80wt%、75wt%、70wt%、65wt%、60wt%、55wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%又は25wt%のエアロゾル形成剤材料等、エアロゾル生成材料の最大で約80wt%の量含まれてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約40~80wt%、40~75wt%、50~70wt%、又は55~65wt%の量のエアロゾル形成剤を含む。
いくつかの実施形態では、エアロゾル形成剤は、グリセロール、プロピレングリコール、又はグリセロール及びプロピレングリコールの混合物とすることができる。グリセロールは、タバコ材料の10~20重量%、例えば組成物の13~16重量%、又は組成物の約14%若しくは15重量%の量で存在することができる。プロピレングリコールは、存在する場合、組成物の0.1~0.3重量%の量で存在することができる。
エアロゾル形成剤は、可塑剤としての役割を果たし得る。いくつかの場合、エアロゾル形成剤材料は、エリスリトール、プロピレングリコール、グリセロール、トリアセチン、ソルビトール、及びキシリトールから選択される1つ又は複数の化合物を含む。いくつかの場合、エアロゾル形成剤材料は、本質的にグリセロールからなるか又はグリセロールからなる。可塑剤の含有量が高すぎると、エアロゾル生成材料が水を吸収し、その結果、使用中に適切な消費体験を生み出さない材料を得ることができることが確立された。可塑剤の含有量が低すぎると、エアロゾル生成材料が脆くなり、容易に壊れ得ることが確立された。本明細書で指定される可塑剤含有量は、シートをボビンに巻きとることを可能にするエアロゾル生成材料の可撓性をもたらし、これは消耗品の製造に有用であるか、又は細断前にシートを輸送することを可能にし得る。
エアロゾル形成剤は、特に、エアロゾル生成材料が比較的大量(例えば、>40wt%)のエアロゾル形成剤を含む場合、ユーザによって加熱され、吸入されたときにエアロゾル生成材料によって生成されるエアロゾルの口当たり、及び一般に官能特性を強化することができる。エアロゾル生成材料が大量のエアロゾル形成剤を保持する能力は、膨張植物性物質材料等のエアロゾル生成材料の他の構成成分を大量のエアロゾル形成剤と共に添加する必要性を低減することができる。これにより、製造効率を改善することができる。
エアロゾル生成材料は、充填剤を含んでもよい。充填剤は、概して非タバコ成分であり、すなわちタバコ由来の原料を含まない成分である。充填剤成分は、木材繊維若しくはパルプ又は小麦繊維等の非タバコ繊維とすることができる。充填剤成分はまた、チョーク、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイダルシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム等の無機材料であってもよい。充填剤成分はまた、非タバコキャスト材料又は非タバコ押出材料であってもよい。充填剤成分は、タバコ材料の0~20重量%の量で、又は組成物の1~10重量%の量で存在してもよい。いくつかの実施形態では、充填剤成分は存在しない。
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、5~50wt%、10~40wt%又は15~30wt%の充填剤を含む。いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、少なくとも1wt%の充填剤、例えば、少なくとも5wt%、少なくとも10wt%、少なくとも20wt%少なくとも30wt%、少なくとも40wt%又は少なくとも50wt%の充填剤を含む。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、繊維を含む、5~25wt%の充填剤を含む。好適には、充填剤は繊維からなるか、又は繊維の形態をとる。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、1wt%~60wt%、又は5wt%~50wt%、又は5wt%~30wt%、又は10wt%~20wt%等、60wt%未満の充填剤を含む。
他の実施形態において、エアロゾル生成材料は、20wt%未満、好適には、10wt%未満又は5wt%未満の充填剤を含む。
充填剤は、ウッドパルプ、セルロース及びセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びカルボキシメチルセルロース(CMC)等)等の1つ又は複数の有機充填剤材料を含んでもよい。炭酸カルシウム又はチョーク等の無機充填剤が用いられてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、チョーク等の炭酸カルシウムを含まない。
好適には、充填剤は繊維質である。例えば、充填剤は、ウッドパルプ、麻の繊維、セルロース又はセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びカルボキシメチルセルロース(CMC)等)等の線維性有機充填剤材料であってもよい。理論に束縛されることを望まないが、エアロゾル生成材料内に線維質の充填剤を含めることにより、材料の抗張力を高めることができると考えられている。加えて、繊維質の充填剤を含めることは、製造中のエアロゾル生成材料の扱いを改善することが判明した。特に、得られたエアロゾル生成材料は、「粘着性」が低く、その結果、製造の間に容易に細断されることが見出された。したがって、繊維質充填剤を含めことにより、製造効率を上昇させ、細断の間に機械が停止する確率を低下させることができる。エアロゾル生成材料中に繊維質充填剤を含めることはまた、エアロゾル生成材料が、細断されると、一緒に凝集しにくい(例えば、塊になりにくい)ことを意味する。細断されたエアロゾル生成材料が消耗品に含まれる場合、塊の低減により、消耗品中の細断されたエアロゾル生成材料の分布が最適化される。したがって、各消耗品が同様の量の細断されたエアロゾル生成材料を含有することで、消耗品のバッチ内及び/又は所与の消耗品内の香味料充填量の均質性を改善することができる可能性が高い。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は送達される物質を含む。送達される物質は、1つ若しくは複数の活性成分、1つ若しくは複数の香料、1つ若しくは複数のエアロゾル形成剤材料、及び/又は1つ若しくは複数の他の機能材料を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、送達される物質は活性物質を含む。
本明細書において用いられるとき、活性物質は、生理学的反応を達成又は強化することを意図した材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神活性物質から選択されてもよい。活性物質は、天然由来であっても合成的に得られるものであってもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6若しくはB12若しくはC等のビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体(限定ではないが、適宜、これらの材料の対応する酸性型を含む)、若しくは組合せを含むことができる。活性物質は、タバコ、***、又は別の植物性物質の1つ又は複数の成分、誘導体、又は抽出物を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、活性物質はニコチンを含む。いくつかの実施形態において、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンB12を含む。
本明細書に記載するように、活性物質は、1つ若しくは複数の植物性物質、又は、その成分、誘導体、若しくは抽出物を含んでもよく、又はこれに由来してもよい。本明細書において用いられるとき、「植物性物質」という用語は、限定ではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種、花、果実、花粉、外皮、殻等を含む植物由来の任意の材料を含む。代替的に、材料は、合成的に得られる、植物性物質に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、微粉、粉砕粒子、顆粒、ペレット、断片、細片、シート等の形態であってもよい。植物性物質の例は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、***、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ショウガ、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、甘草、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、ローズ、セージ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カーヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、朝鮮人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はこれらの任意の組合せである。ミントは、以下のミント品種、すなわち、ヨウシュハッカ(Mentha Arvensis)、グレープフルーツミント(Mentha c.v.)、エジプシャンミント(Mentha niliaca)、ペパーミント(Mentha piperita)、ライムミント(Mentha piperita citrata c.v.)、チョコレートミント(Mentha piperita c.v.)、カーリーミント(Mentha spicata crispa)、ワイルドミント(Mentha cordifolia)、ホースミント(Mentha longifolia)、パイナップルミント(Mentha suaveolens variegata)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、イングリッシュスペアミント(Mentha spicata c.v.)、及びアップルミント(Mentha suaveolens)から選択されたものであってもよい。
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ若しくは複数の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質はタバコ材料である。
本明細書において用いられるとき、「タバコ材料」という用語は、ニコチアナ種の植物に由来する材料を指す。ニコチアナ種の植物の選択は限定されず、使用される1種又は複数種のタバコの種類は様々であってもよい。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ又はタバコ代替物のうちの1種又は複数種を含んでもよい。タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、葉タバコ、タバコ茎、再生タバコ及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ又は複数を含んでもよい。本明細書において用いられるとき、「葉タバコ」は、刻みラミナタバコを意味する。
いくつかの実施形態では、タバコ材料は、黄色種又はバージニア、バーレー、天日干し、メリーランド、暗色種(火煙乾燥)、暗色種(空気乾燥)、明色種(空気乾燥)、インディアン(空気乾燥)、赤色ロシア及びルスティカタバコ、並びにそれらの混合物の他、様々な他の希少又は特別なタバコ(緑色又は乾燥)から選択される。発酵タバコ又は遺伝子組み換え若しくは交配技術等の、タバコの味を変性することができる任意の他の種類のタバコ処理を介して生成されたタバコ材料もまた、本開示の範囲内である。例えば、タバコ植物は、構成成分、特性又は特質の生成が増加又は低減するように遺伝子操作又は交配され得ることが想定される。
いくつかの実施形態では、タバコ材料は、イズミル、バスマ、サムスン、カテリーニ、プレリップ、コモティーニ、クサンティ及びヤンボルタバコを含むインディアンカルヌール及びオリエンタルタバコから選択される天日干しタバコである。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、パッサンダ、クバノ、ジャティン及びベスキタバコから選択される暗色種(空気乾燥)タバコである。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、ノースウィスコンシン及びガルパオタバコから選択される明色種(空気乾燥)タバコである。
いくつかの実施形態では、タバコ材料は、マタフィナ及びバヒアタバコを含むブラジリアンタバコから選択される。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、クリオロ、ピロットクバノ、オロール、グリーンリバー、イサベラDAC、ホワイトパタ、エルル、ジャティム、マドゥラ、カストゥリ、コネチカットシード、ブロードリーフ、コネチカット、ペンシルバニア、イタリアン(空気乾燥)、パラグアイ(空気乾燥)及びワンサッカータバコから選択される。
喫煙/電子喫煙又は無煙タバコ製品の調製に関して、ニコチアナ種の植物は、乾燥法に供されてもよい。特定の種類のタバコは、火煙乾燥又は天日干し等の別の種類の乾燥法に供されてもよい。必須ではないが好ましくは、乾燥された収穫されたタバコは、熟成される。
タバコは、成長の異なる段階、例えば、植物があるレベルの成熟に達し、下側の葉が収穫できる一方、上側の葉がなお成長中であるときに収穫できる。
いくつかの実施形態では、ニコチアナ種の植物の少なくとも一部(例えば、タバコ材料の少なくとも一部)は、未熟な形態で用いられる。すなわち、いくつかの実施形態では、植物又はその植物の少なくとも一部は、熟した又は成熟したと通常考えられる段階に達する前に収穫される。
いくつかの実施形態では、ニコチアナ種の植物の少なくとも一部(例えば、タバコ材料の少なくとも一部)は、成熟形態で用いられる。すなわち、いくつかの実施形態では、植物又はその植物の少なくとも一部は、その植物(又は植物部分)が、熟している、過熟した又は成熟したと伝統的に見られる点に達したときに収穫され、収穫は、農業従事者によって従来用いられるタバコ収穫技術の使用によりなされ得る。オリエンタルタバコ及びバーレータバコ植物の両方を収穫することができる。また、バージニアタバコ葉は、それらの葉柄の位置に応じて収穫する又は摘み取ることができる。
ニコチアナ種は、植物中に存在する様々な化合物の含有量について選択してもよい。例えば、植物は、それらの植物が、単離することが望ましい化合物(すなわち、目的の揮発性化合物)のうちの1つ又は複数を比較的大量に生成することに基づいて選択してもよい。或る特定の実施形態において、ニコチアナ種の植物は、葉表面化合物が豊富であるため、特に栽培される。タバコ植物は、温室、生育室又は屋外の畑で生育されても、又は水耕法で生育されてもよい。
ニコチアナ種の植物の様々な部位又は部分を利用してもよい。いくつかの実施形態では、全植物又は実質的に全植物が収穫され、そのまま用いられる。本明細書において用いられるとき、「実質的に全植物」という用語は、植物の少なくとも90%、例えば植物の少なくとも95%、例えば植物の少なくとも99%が収穫されることを意味する。代替的に、いくつかの実施形態では、植物の様々な部位又は断片は、収穫後の更なる使用のために収穫又は分離される。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、植物の葉、茎、葉柄、及びこれらの部位の様々な組合せから選択される。したがって、本開示のタバコ材料は、ニコチアナ種の植物全体又は植物の任意の部分を含むことがある。
タバコ材料は、再生タバコ、タバコラミナ、紙再生タバコ、押出タバコ、バンドキャスト再生タバコ、バンドキャスト再生タバコ、又は再生タバコ及びタバコラミナ又はタバコ顆粒等の別の形態のタバコの組合せを含んでもよく、又はそれらからなってもよい。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料には、実質的に植物性材料が存在しない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料には、実質にタバコが存在しない。
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ若しくは複数の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ若しくは複数の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質は、ルイボス及びフェンネルから選択される。
いくつかの実施形態において、送達される物質は香料を含む。
本明細書において用いられるとき、「香料」及び「香味料」という用語は、地域の規制が許す場合に、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚センセーションを作り出すために使用され得る材料を指す。それらの材料は、天然由来の香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られる材料、又はそれらの組合せ(例えば、タバコ、***、甘草、アジサイ、オイゲノール、ホオノキ、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、日本ミント、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、松、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、メンタ属の任意種のミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、ローズ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カーヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、若しくはマンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤等の他の添加剤を含むことができる。それらの材料は、模造品、合成若しくは天然成分、又はそれらの混合物であってもよい。それらの材料は、任意の好適な形態、例えば、油等の液体、粉末等の固体、又は気体であってもよい。
いくつかの実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態において、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、***から抽出された香料成分を含む。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、最大約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%又は45wt%の香味料を含んでもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、10wt%、20wt%、30wt%、35wt%又は40wt%の香味料(全て乾燥重量ベースで計算される)を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、1~80wt%、10~80wt%、20~70wt%、30~60wt%、35~55wt%又は30~45wt%の香味料を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、35~50wt%の香味料を含む。いくつかの場合、香味料は、メンソールを含むか、本質的にメンソールからなるか又はメンソールからなる。
いくつかの実施形態において、香料は、通常、香り若しくは味覚神経に加えて又はそれに代えて第5脳神経(三叉神経)の刺激によって化学的に誘導されて知覚される体性感覚センセーションを実現するように意図された感覚惹起物質を含むことができ、それらは加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻酔効果を提供する薬剤を含むことができる。好適な熱効果剤は、限定ではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、好適な冷却剤は、限定ではないが、ユーカリプトールWS-3であってもよい。
エアロゾル生成組成物は、「非結晶固体」の形態のエアロゾル生成材料を含んでもよい。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、乾燥ゲルであってもよい。
エアロゾル生成組成物は、エアロゾル生成フィルムの形態のエアロゾル生成材料を含んでもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤等の結合剤を水等の溶媒、エアロゾル形成剤、及び活性物質等の1つ又は複数の他の成分と組み合わせて、スラリーを形成し、次にスラリーを加熱して、溶媒のうちの少なくともいくらかを揮発させて、エアロゾル生成フィルムを形成することによって形成することができる。スラリーは、溶媒の少なくとも約60wt%、70wt%、80wt%、85wt%又は90wt%を除去するように加熱することができる。エアロゾル生成フィルムは、連続フィルム又は不連続フィルム、支持体上のフィルムの別個の部分のそのような構成体であってもよい。エアロゾル生成フィルムには、実質的にタバコがなくてもよい。
エアロゾル生成材料は、シートを含むか又はシートであってもよく、シートは任意選択で、細断されたシートを形成するように細断されてもよい。エアロゾル生成材料のシートは、切断幅に加えて、エアロゾル生成材料のストランド又は細片の切断長を画定するように、例えば断面切断型細断プロセスにおいて長さ方向及び/又は幅方向に切断することができる。
エアロゾル生成材料は、材料のストランド又は細片の形態をとることができる。これらのストランド又は細片は、約150μm~約300μm、約200μm~約300μm又は約200μm~約250μmの厚さ(カリパスによって測定される)を有することができる。そのような厚さは、エアロゾル生成材料が製造中に効率的に乾燥され、エアロゾル生成材料が処理に必要な可撓性を有することを可能にする。
エアロゾル生成材料のストランド又は細片は、約10mm~15mmの長さを有することができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料のストランド又は細片は、約10mm、11mm、12mm、13mm、14mm又は15mmの長さを有することができる。
エアロゾル生成組成物は、繊維質のサセプタ材料のストランド又は細片と混合されたエアロゾル生成材料のストランド又は細片を含むことができる。エアロゾル生成材料のストランド又は細片は、繊維質のサセプタ材料のストランド又は細片の長さと同一の、又は例えば10若しくは20%以内の長さを有することができる。
エアロゾル生成材料の各ストランド又は細片は、繊維質のサセプタ材料の各ストランド又は細片と類似の厚さを有することができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料の厚さは、繊維質のサセプタ材料の厚さと同じ(又はその20%若しくは10%以内)である。エアロゾル生成材料の厚さと、繊維質のサセプタ材料の厚さとをこのように一致させることにより、2つの材料を混合することを容易にし、最終的な混合物の均質性を改善するのに役立つことができる。これは、同じ装置(例えば、同じ切断工具)を用いて、2つの材料を裁断することができることも意味する。
エアロゾル生成材料の各ストランド又は細片は、繊維質のサセプタ材料の各ストランド又は細片と類似の長さを有することができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料の長さは、繊維質のサセプタ材料の長さと同じ(又はその20%又は10%以内)である。エアロゾル生成材料の長さと、繊維質のサセプタ材料の長さとをこのように一致させることにより、2つの材料を混合することを容易にし、最終的な混合物の均質性を改善するのに役立つことができる。これは、同じ装置(例えば、同じ切断工具)を用いて、2つの材料を裁断することができることも意味する。更に、エアロゾル生成材料のストランド又は細片は、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品のエアロゾル生成セクションに組み込まれるとき、繊維質のサセプタ材料のストランド又は細片と位置合わせすることができる。2つの材料の長さは同じ又は類似であるため、エアロゾル生成材料のストランド又は細片は、繊維質のサセプタ材料のストランド又は細片によって長さに沿って均一に加熱することができる。
エアロゾル生成組成物は、上記のエアロゾル生成材料の任意の組合せを含むことができる。例えば、エアロゾル生成組成物は、エアロゾル生成材料の混合物を含むことができ、それらのうちの少なくとも1つが、結合剤及びエアロゾル形成剤を含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成組成物は、結合剤とエアロゾル形成剤を含む(例えば、第1の)エアロゾル生成材料と、(例えば第2の)異なるエアロゾル生成材料とを含む。例えば、第2のエアロゾル生成材料は、タバコラミナ等の植物性材料であってもよい。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル材料又はその前駆体の成分を含むスラリーを形成すること、スラリーの層を形成すること、スラリーを固化してゲルを形成すること、及び乾燥してエアロゾル生成材料を形成すること、によって準備される。任意選択で、ステップにおいてゲルを固化することは、固化剤をスラリーに塗布することを含むことができる。いくつかの実施形態では、固化剤は、スラリーの上面等、スラリー上に噴霧される。
いくつかの実施形態では、固化剤は、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、又はそれらの組合せを含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、固化剤は、ギ酸カルシウム及び/又は乳酸カルシウムを含むか又はこれらからなる。特定の実施形態において、固化剤は、ギ酸カルシウムを含むか又はギ酸カルシウムからなる。通常、固化剤としてギ酸カルシウムを用いる結果として、伸張に対し、より高い抗張力及びより高い耐性を有するエアロゾル生成材料が得られることが特定された。
カルシウム源等の硬化剤の総量は、0.5~5wt%(乾燥重量ベースで計算される)であってもよい。好適には、総量は、約1wt%、2.5wt%又は4wt%~約4.8wt%又は4.5wt%であってもよい。過度に少ない硬化剤を加えることにより、結果として、エアロゾル生成材料成分を安定化させず、結果としてこれらの成分がエアロゾル生成材料からドロップアウトとすることになるエアロゾル生成材料がもたらされる場合があることがわかった。固化剤の添加量が多すぎると、結果として、非常に粘着性が高く、その結果扱いが不便なエアロゾル生成材料が得られることがわかった。
エアロゾル生成材料がタバコを含有しないとき、より大量の固化剤が塗布される必要があり得る。したがって、いくつかの場合、硬化剤の総量は、乾燥重量ベースで計算された、5~10wt%等、0.5~12wt%であってもよい。好適には、総量は、約5wt%、6wt%又は7wt%~約12wt%又は10wt%であってもよい。この場合、エアロゾル生成材料は、通常、タバコを含有しない。
プロセスは、スラリーの層を形成することを含む。これは、典型的には、スラリーを噴霧、キャスト又は押し出しすることを含む。例において、スラリー層は、スラリーを静電噴霧することによって形成される。例において、スラリー層は、スラリーをキャストすることによって形成される。
いくつかの例において、プロセスの全てのステップは、少なくとも部分的に同時に行われる(例えば、静電噴霧中)。いくつかの例では、プロセスのステップは順次行われる。
エアロゾル生成材料は1~60wt%のゲル化剤、0.1~70wt%のエアロゾル形成剤材料、繊維の形態の5~50%の充填剤、及び0.1~80wt%の香味料及び/又は活性物質を含むことができる。
エアロゾル生成材料は、10~40wt%のゲル化剤、10~70wt%のエアロゾル形成剤材料、20~40wt%の充填剤、及び任意選択で10~50wt%の香味料を含んでもよい。
実施形態において、エアロゾル生成材料は、32.8w%の量のアルギン酸塩、19.2wt%の量のグリセロール、及び48wt%の量のメンソールを含む。
実施形態において、エアロゾル生成材料は、26.2wt%の量のアルギン酸塩、15.4wt%の量のグリセロール、38.4wt%の量のメンソール、及び20wt%の量の繊維(木材パルプ由来)を含む。
実施形態において、エアロゾル生成材料は、32wt%の量のアルギン酸塩、8wt%の量のペクチン、及び60wt%の量のグリセロールを含む。
実施形態において、エアロゾル生成材料は、24wt%の量のアルギン酸塩、6wt%の量のペクチン、10wt%の量のセルロース繊維、及び60wt%の量のグリセロールを含む。
実施形態において、エアロゾル生成材料は、約7wt%の量のカルボキシメチルセルロース(CMC)、約43wt%の量のセルロース繊維(木材パルプ由来)、及び約50wt%の量のグリセロールを含む。
エアロゾル生成組成物は、エアロゾル生成材料及び繊維質のサセプタ材料を含む。組成物は、エアロゾル生成材料と繊維質のサセプタ材料との混和物を含むことができる。エアロゾル生成組成物及び繊維質のサセプタ材料は、互いに直接接触することができる。これにより、変動磁場が印加され、繊維質のサセプタ材料が加熱するとき、繊維質のサセプタ材料からエアロゾル生成組成物への急速な伝熱を促進することができる。
図2は、物品1のエアロゾル生成セクション3の側面断面図である。エアロゾル生成セクション3はエアロゾル生成構成要素組成物4を含む。エアロゾル生成組成物4は、ラッパー5によって境界を画される。エアロゾル生成組成物は、エアロゾル生成材料の複数のストランド、及び繊維質のサセプタ材料の複数のストランドを含む。エアロゾル生成材料及び繊維質のサセプタ材料のストランドは、それらの長手方向軸線が互いに対し、またエアロゾル生成セクション3の長手方向軸線X-X’と平行に位置合わせされるように配置される。これは、使用時にエアロゾル生成セクションを気流が通過するのを促進することができる。
代替的な実施形態において、エアロゾル生成材料及び繊維質のサセプタ材料は、互いに対しランダムに向けることができる。いくつかの実施形態では、ストランド又はエアロゾル生成材料及び繊維質のサセプタ材料は、波形化又はコイル状にされる。
図3は、エアロゾル生成セクション3を製造するのに用いることができるプロセスの概観である。プロセスは、エアロゾル生成材料のシートを切断することと、繊維質のサセプタ材料のシートを切断することとを含むことができる。これは、エアロゾル生成材料の複数の別個の部分及び繊維質のサセプタ材料の複数の別個の部分を形成する。エアロゾル生成材料の別個の部分及び繊維質のサセプタ材料の別個の部分は、ストランド又は細片とすることができる。次に、エアロゾル生成材料及び繊維質のサセプタ材料の別個の部分が組み合わされて、混合物を形成する。エアロゾル生成材料及び繊維質のサセプタ材料は、任意の適切な手段によって混合することができる。例えば、2つの材料はミキサにおいて混ぜることができる。次に、混合物をラッパーで取り囲み、ロッドを形成することができ、次にこれをセグメントに切断してエアロゾル生成セクション3を形成する。
代替的に、エアロゾル生成材料の別個の部分及び繊維質のサセプタ材料をラッパーに挿入し、ロッドを形成することができ、次にこれをセグメントに切断してエアロゾル生成セクション3を形成することができる。
切断される前に、エアロゾル生成及び/又は繊維質のサセプタ材料は、巻き付けられたボビンの形態で提供することができる。
図4は、中央スピンドル8の周りに巻き付けられた繊維質のサセプタ材料7のシートを含むボビン6の斜視図である。繊維質の材料7は可撓性であるため、損傷させずに容易に巻きとることができる。ボビン6の繊維質の材料7は、ボビンが巻き解かれることを可能にする自由端9を有する。エアロゾル生成材料のシートを含む類似のボビンを(繊維質材料の代わりに)提供することができる。自由端9は、シートを連続的に切断する機械に供給することができる。
図4aは、中央スピンドル8’に巻き付けられたエアロゾル生成材料11のシートを含むボビン10の斜視図である。エアロゾル生成材料7は可撓性であり、十分な引張強度を有するため、損傷させずに容易に巻きとることができる。ボビン10のエアロゾル生成材料11のシートは、ボビンが巻き解かれることを可能にする自由端9’を有する。エアロゾル生成材料のシートを含む類似のボビンを提供することもできる。自由端9’は、シートを連続的に切断する機械に供給することができる。
図5は、エアロゾル生成セクション3を製造するためのプロセスの概略図である。繊維質サセプタ材料のシート7を含むボビン6が提供され、エアロゾル生成材料のシート11を含む別個のボビン10が提供される。繊維質サセプタ材料7のシートが切断機12に供給されるのに対し、エアロゾル生成材料11のシートが切断機13に供給される。切断機12は、繊維質のサセプタ材料7を切断して、繊維質のサセプタ材料の複数のストランド14にする。その間に、切断機13はエアロゾル生成材料のシート11を切断して、エアロゾル生成材料の複数のストランド15にする。エアロゾル生成材料の複数のストランド15及び繊維質のサセプタ材料の複数のストランド14は、組み合わされ、ロッド16を形成するようにラッパーによって取り囲まれる。切断機17は、ロッドを切断してエアロゾル生成セクション3を形成する。
図6は、エアロゾル生成セクション3’を製造するための代替的なプロセスの概略図である。繊維質サセプタ材料7のシートを含むボビン6が提供され、エアロゾル生成材料のシート11を含む別個のボビン10が提供される。エアロゾル生成材料のシート11及び繊維質のサセプタ材料のシート7は切断機12に供給される。切断機12は、エアロゾル生成シート11をエアロゾル生成材料の複数のストランド14に切断すること、及び繊維質のサセプタ材料のシート7を繊維質のサセプタ材料の複数のストランド15に切断することの双方を行う。切断機は、エアロゾル生成材料のシート11及び繊維質のサセプタ材料のシート7の双方を同時に切断し、以て製造効率を改善する。エアロゾル生成材料の複数のストランド14及び繊維質のサセプタ材料の複数のストランド15は、組み合わされ、ロッド16を形成するようにラッパーによって取り囲まれる。切断機17は、ロッドを切断してエアロゾル生成セクション3’を形成する。
いくつかの実施形態では、プロセスは、エアロゾル生成セクション3、3’における繊維質サセプタ材料及びエアロゾル生成材料の相対的量及び分布を制御するように構成することができる。例えば、図5に示す実施形態において、より少ない繊維質のサセプタ材料を含むエアロゾル生成セクションを提供するために、繊維質のサセプタ材料を切断する速度は、エアロゾル生成材料のシートを切断する速度よりも遅くすることができる。エアロゾル生成セクションにおける繊維質サセプタ材料の分布は、繊維質のサセプタ材料がエアロゾル生成材料と組み合わされる時点を制御することによって制御することができる。
これらのプロセスに従って形成される構成要素を用いて、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を形成することができる。
図7は、図1に示す物品1の側面断面図を示す。物品1は、マウスピース2と、マウスピース2に接続されたエアロゾル生成セクション3とを備える。本例において、エアロゾル生成セクション3は、本明細書に記載のエアロゾル生成材料及び繊維質のサセプタ材料を含むエアロゾル生成組成物を含む、エアロゾル生成材料3のロッドとも呼ばれるエアロゾル生成セクション3を含む。物品1は、エアロゾル生成セクション3から遠位の上流端2a及び下流端2bを含む。
本例において、エアロゾル生成組成物は、エアロゾル生成材料3の複数のストランド及び/又は細片を含み、ラッパー90によって取り囲まれる。本例において、ラッパー90は水分不透過性ラッパーである。
エアロゾル生成材料の複数のストランド又は細片は、長手方向の寸法が物品1の長手方向軸線X-X’と平行に位置合わせされるようにエアロゾル生成セクション内で位置合わせすることができる。代替的に、ストランド又は細片は、概ね、位置合わせされる長手方向の寸法が物品の長手方向軸線に対し横方向になるように配置されてもよい。
複数のストランド又は細片の少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%又は95%は、長手方向の寸法が物品の長手方向軸線と平行に位置合わせされるように配置することができる。ストランド又は細片の大部分は、長手方向の寸法が、物品の長手方向軸線と平行に位置合わせされるように配置されてもよい。いくつかの実施形態では、複数のストランド又は細片の約95%~約100%は、長手方向の寸法が物品の長手方向軸線と平行に位置合わせされるように配置される。いくつかの実施形態では、長手方向の寸法が物品のエアロゾル生成セクションの長手方向軸線と平行に位置合わせされるように、実質的に全てのストランド又は細片がエアロゾル生成セクション内に配置される。
マウスピース2は、エアロゾル生成組成物3のソースの直接下流に、これと隣り合って配置された、冷却要素とも呼ばれる冷却セクション100を含む。本例において、冷却セクション100は、エアロゾル生成材料のソースと当接関係にある。マウスピース2は、本例において、冷却セクション100の下流の材料本体110、及び材料本体110下流の、物品1の口端の中空管状要素120も含む。
冷却セクション100は、約1mm~約4mm、例えば約2mm~約4mmの内径を有する中空チャネルを含む。本例において、中空チャネルは約3mmの内径を有する。中空チャネルは冷却セクション100の全長に沿って延びる。本例において、冷却セクション100は単一の中空チャネルを含む。代替的な実施形態において、冷却セクションは、複数のチャネル、例えば、2、3又は4つのチャネルを含むことができる。本例において、単一の中空チャネルは実質的に円筒形であるが、代替的な実施形態において、他のチャネル形状/断面が用いられてもよい。中空チャネルは、冷却セクション100内に引き込まれたエアロゾルが膨張し、冷却することができる空間を提供することができる。全ての実施形態において、冷却セクションは、中空チャネルの断面積を制限し、使用時の冷却セクション内へのタバコの変位を制限するように構成される。
冷却セクション100は、径方向に壁厚を有することが好ましく、これは例えばカリパスを用いて測定することができる。冷却セクションの所与の外径についての冷却セクション100の壁厚が、冷却セクション100の壁によって取り囲まれる空洞の内径を画定する。冷却セクション100は、少なくとも1.5mm及び最大約2mmの壁厚を有することができる。本例では、冷却セクション100は、約2mmの壁厚を有する。本発明者らは、この範囲内の壁厚を有する冷却セクション100を設けることにより、使用時のエアロゾル生成セクションにおけるエアロゾル生成材料のソースの保持が、エアロゾル発生器が物品に挿入されるときのエアロゾル生成材料のストランド及び/又は細片の長手方向の変位を低減させることにより改善することを有利に見出した。
冷却セクション100はフィラメントトウから形成される。平行に巻き付けられ、突合せ縫いされて、冷却セクション10を形成する複数の紙層、又は螺旋状に巻かれた紙、厚紙管、パピエマシェ型プロセスを使用して形成された管、成形若しくは押し出しされたプラスチック管又は類似のもの等の他の構成が用いられてもよい。冷却セクション100は、製造中及び物品1の使用時に生じ得る軸線方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有するように製造される。
冷却セクション100の壁材料は、比較的非多孔質とすることができ、それによってエアロゾル生成材料3によって生成されたエアロゾルの少なくとも90%が、冷却セクション100の壁材料ではなく1つ又は複数の中空チャネルを通って長手方向に通過する。例えば、エアロゾル生成材料3によって生成されるエアロゾルの少なくとも92%又は少なくとも95%が1つ又は複数の中空チャネルを長手方向に通過することができる。
冷却セクション100を形成するフィラメントトウは、45,000未満の総繊度を有することが好ましく、より好ましくは42,000未満の総繊度を有する。この総繊度は、密度が高すぎない冷却セクション100の形成を可能にすることが判明した。総繊度は、少なくとも20,000であることが好ましく、より好ましくは少なくとも25,000である。好ましい実施形態では、冷却セクション120を形成するフィラメントトウは、25,000~45,000、より好ましくは35,000~45,000の総繊度を有する。トウのフィラメントの断面形状は、好ましくは「Y」字形であるが、他の実施形態では、「X」字形のフィラメント等の他の形状を用いることもできる。
冷却セクション100を形成するフィラメントトウは、3より大きい単繊度を有することが好ましい。この単繊度は、密度が高すぎない管状要素120の形成を可能にすることが判明した。単繊度は、少なくとも4であることが好ましく、より好ましくは少なくとも5である。好ましい実施形態では、中空の管状要素120を形成するフィラメントトウは、4~10、より好ましくは4~9の単繊度を有する。1つの例において、冷却セクション100を形成するフィラメントトウは、酢酸セルロースから形成されたY40,000トウを有し、18%の可塑剤、例えばトリアセチンを含む。
冷却セクション100を形成する材料の密度は、少なくとも約0.20グラム毎立方センチメートル(g/cc)であることが好ましく、より好ましくは少なくとも約0.25g/ccである。冷却セクション100を形成する材料の密度は、約0.80グラム毎立方センチメートル(g/cc)未満であることが好ましく、より好ましくは約0.6g/cc未満である。いくつかの実施形態では、冷却セクション100を形成する材料の密度は、0.20~0.8g/cc、より好ましくは0.3~0.6g/cc、又は0.4g/cc~0.6g/cc、又は約0.5g/ccである。これらの密度は、より高密度の材料によって与えられる改善された堅さと、物品の全体重量の最小化との間で、良好な均衡を提供することが判明した。本発明の目的で、冷却セクション100を形成する材料の「密度」は、何らかの可塑剤が組み込まれた要素を形成する任意のフィラメントトウの密度を指す。密度は、冷却セクション100を形成する材料の総重量を冷却セクション100を形成する材料の総体積で割ることによって判定することができ、総体積は、例えばカリパスを使用して得られる冷却セクション100を形成する材料の適切な測定を使用して計算することができる。必要な場合、適当な寸法は、顕微鏡を使用して測定することができる。
冷却セクション100の長さは、約30mm未満であることが好ましい。冷却セクション100の長さは、約25mm未満であることがより好ましい。冷却セクション100の長さは、約20mm未満であることが更により好ましい。追加又は代替として、冷却セクション100の長さは少なくとも約10mmであることが好ましい。冷却セクション100の長さは、少なくとも約15mmであることが好ましい。いくつかの好ましい実施形態では、冷却セクション100の長さは、約15mm~約20mm、より好ましくは約16mm~約19mmである。この例では、冷却セクション100の長さは19mmである。
冷却セクション100は、冷却セクションとして作用するマウスピース2内の空隙の周りに配置され、当該空隙を規定している。空隙は、エアロゾル生成材料3のロッドにより生成された加熱揮発成分が流れるチャンバを提供する。冷却セクション100は、中空であって、製造中及び物品1の使用時に生じ得る軸線方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性のエアロゾル蓄積用チャンバを提供する。冷却セクション100は、エアロゾル生成材料3と材料本体110との間に物理的変位をもたらす。冷却セクション100によってもたらされる物理的変位は、冷却セクション100の長さ全体にわたって熱勾配を与える。
マウスピース2は、内容積部が110mmより大きなキャビティを含むのが好ましい。少なくともこの体積のキャビティを設けることにより、改善されたエアロゾルの形成が可能になることが判明した。マウスピース2は、より好ましくは内容積部が110mm超、更に好ましくは130mm超のキャビティ(例えば、冷却セクション100内に形成されたキャビティ)を含むことにより、エアロゾルを更に改善可能となる。いくつかの例において、内部キャビティは、約130mm~約230mm、例えば、約134mm又は227mmの体積を含む。
冷却セクション100は、冷却セクション100の第1の上流端に入る加熱揮発成分と冷却セクション100の第2の下流端から出る加熱揮発成分との間に、少なくとも40℃の温度差をもたらすように構成可能である。冷却セクション100は、冷却セクション100の第1の上流端に入る加熱揮発成分と冷却セクション100の第2の下流端から出る加熱揮発成分との間に、好ましくは少なくとも60℃、より好ましくは少なくとも80℃、更に好ましくは少なくとも100℃の温度差をもたらすように構成されている。この冷却セクション100の長さ全体にわたる温度差は、加熱時に、温度に敏感な材料本体110をエアロゾル生成材料3の高温から保護する。
使用時に、エアロゾル生成セクションは、約15~約40mmHOの圧力降下を呈することができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成セクションは、約15~約30mmH20のエアロゾル生成セクションにわたる圧力降下を呈する。
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成セクション内で約400mg/cm3~約900mg/cm3の包装密度を有することができる。これよりも高い包装密度は、圧力降下を増大させる場合がある。
エアロゾル生成セクションの体積の少なくとも約70%がエアロゾル生成材料で充填される。いくつかの実施形態では、空洞の体積の約75%~約85%がエアロゾル生成材料で充填される。
本実施形態において、エアロゾル生成材料のロッドを取り囲む水分不透過性ラッパー90は、アルミニウム箔を含む。他の実施形態において、ラッパー90は、紙のラッパーを含み、任意選択で、ラッパー材料を実質的に水分不透過性にするバリアコーティングを含む。アルミニウム箔は、エアロゾル生成材料3内でのエアロゾルの形成を促進するのに特に効果的であることが判明した。本例では、アルミニウム箔は、約6μmの厚さを有する金属層を有する。本例では、アルミニウム箔は、紙の裏打ちを有する。しかし、代替構成では、アルミニウム箔は、他の厚さ、例えば4μm~16μmの厚さとすることもできる。アルミニウム箔はまた、紙の裏打ちを有する必要はなく、例えば適当な引張り強度を箔に提供することを助けるために、他の材料から形成された裏打ちを有することもでき、又は裏打ち材料を有していなくてもよい。アルミニウム以外の金属層又は箔を使用することもできる。ラッパーの総厚さは、好ましくは20μm~60μm、より好ましくは30μm~50μmであり、これにより適当な構造的完全性及び熱伝達特性を有するラッパーを提供することができる。ラッパーが破れるまでにラッパーに加えることができる引張り力は、3,000グラム力より大きくすることができ、例えば3,000~10,000グラム力、又は3,000~4,500グラム力とすることができる。ラッパーが紙又は紙の裏打ち、すなわちセルロースベースの材料を含む場合、ラッパーは、約30gsmを超える坪量を有することができる。例えば、ラッパーは、約40gsm~約70gsmの範囲内の坪量を有することができる。そのような坪量はエアロゾル生成材料のロッドに高い剛性を与える。この範囲内の坪量を有するラッパーによって与えられる高い剛性により、エアロゾル生成材料3のロッドは、使用中、物品が受ける力によるシワの発生又は他の変形に対する耐性がより高くなり得る。高い剛性を有するエアロゾル生成材料のロッドを設けることは、エアロゾル生成材料の複数のストランド又は細片が、それらの長手方向の寸法が長手方向軸線に平行に位置合わせされるように、エアロゾル生成セクション内で位置合わせされる場合に有利であり得る。これは、長手方向に位置合わせされたエアロゾル生成材料のストランド又は細片は、ストランド又は細片が位置合わせされていないときよりも低い剛性をエアロゾル生成材料のロッドに与えることができるからである。エアロゾル生成材料のロッドの高い剛性により、物品は、使用時に物品が受ける大きい力に耐えることができる。
本例において、水分不透過性のラッパー90は、実質的に、空気に対し不透過性でもある。代替的な実施形態では、ラッパー90は、好ましくは100コレスタ単位未満、より好ましくは60コレスタ単位未満の透過性を有する。例えば100コレスタ単位未満、より好ましくは60コレスタ単位未満の透過性を有する低透過性のラッパーは、エアロゾル生成材料3内のエアロゾル形成の改善をもたらすことが判明した。理論によって拘束されることを望むものではないが、これはラッパー90におけるエアロゾル化合物の損失が低減されたことに起因すると仮定される。ラッパー90の透過性は、シガレットペーパー、フィルタープラグラップ、及びフィルター接合紙として使用される材料の透気性の判定に関するISO2965:2009に従って測定することができる。
材料本体110及び中空の管状要素120は各々、実質的に円筒形の全体的な外側形状を画定し、共通の長手方向軸線を共有する。材料本体110は、第1のプラグラップ130内に巻き込まれる。第1のプラグラップ130は、好ましくは50gsm未満、より好ましくは約20gsm~40gsmの坪量を有する。第1のプラグラップ130は、好ましくは30μm~60μm、より好ましくは35μm~45μmの厚さを有する。第1のプラグラップ130は、非多孔質のプラグラップであり、例えば100コレスタ単位未満、例えば50コレスタ単位未満の透過性を有することが好ましい。しかし、他の実施形態では、第1のプラグラップ130は、多孔質のプラグラップとすることができ、例えば200コレスタ単位より大きい透過性を有する。
材料本体110の長さは、約15mm未満であることが好ましい。材料本体110の長さは、約12mm未満であることがより好ましい。追加又は代替として、材料本体110の長さは少なくとも約5mmである。材料本体110の長さは、少なくとも約8mmであることが好ましい。いくつかの好ましい実施形態では、材料本体110の長さは、約5mm~約15mm、より好ましくは約6mm~約12mm、更により好ましくは約6mm~約12mm、最も好ましくは約6mm、7mm、8mm、9mm、又は10mmである。本例では、材料本体110の長さは10mmである。
本例では、材料本体110は、フィラメントトウから形成される。本例では、材料本体110で使用されるトウは、5の単繊度(d.p.f.)及び25,000の総繊度を有する。本例では、トウは、可塑化された酢酸セルロースのトウを含む。トウで使用される可塑剤は、トウの約9重量%を占める。本例では、可塑剤はトリアセチンである。他の例では、異なる材料を使用して、材料本体110を形成することができる。例えば、トウではなく、本体1100は、紙から、例えばシガレットでの使用が知られている紙フィルターと類似の方法で形成することができる。例えば、紙又は他のセルロースベースの材料は、折り畳み及び/又は波形化によって本体110を形成するシート材料の1つ又は複数の部分として提供することができる。シート材料は、15gsm~60gsm、例えば、20~50gsmの坪量を有し得る。シート材料は、例えば15~25gsm、25~30gsm、30~40gsm、40~45gsm、及び45~50gsmの範囲のいずれかの坪量を有し得る。追加又は代替として、シート材料は、50mm~200mm、例えば、60mm~150mm又は80mm~150mmの幅を有し得る。例えば、シート材料は、20~50gsmの坪量及び80mm~150mmの幅を有し得る。これにより、例えばセルロースベースの本体は、本明細書に記載のような寸法を有する物品に関して、適当な圧力低下を有し得る。
代替的に、本体110は、酢酸セルロース以外のトウ、例えばポリ乳酸(PLA)、フィラメントトウに関して本明細書に記載する他の材料、又は類似の材料から形成することができる。トウは、酢酸セルロースから形成されることが好ましい。トウは、酢酸セルロースから形成されたか、又は他の材料から形成されたかにかかわらず、少なくとも5のd.p.f.を有することが好ましい。十分に均一の材料本体110を実現するために、トウは、12d.p.f.以下、好ましくは11d.p.f.以下、更により好ましくは10d.p.f.以下の単繊度を有することが好ましい。
材料本体110を形成するトウの総繊度は、好ましくは多くとも30,000、より好ましくは多くとも28,000、更により好ましくは多くとも25,000である。これらの総繊度の値は、マウスピース2の断面積のうちより小さい割合を占めるトウを提供し、その結果、マウスピース2における圧力降下が、より高い総繊度値を有するトウより小さくなる。適当な堅さの材料本体110の場合、トウは、好ましくは少なくとも8,000、より好ましくは少なくとも10,000の総繊度を有する。単繊度は5~12であり、総繊度は10,000~25,000であることが好ましい。トウのフィラメントの断面形状は、「Y」字形であることが好ましいが、他の実施形態では、本明細書に提供する同じd.p.f.及び総繊度値を有する「X」字形のフィラメント等の他の形状が用いられてもよい。
本体110を形成するのに用いられる材料にかかわらず、本体110にわたる圧力降下は、例えば、本体110の長さのmmあたり0.3~5mmWG、例えば本体110の長さのmmあたり0.5mmWG~2mmWGとすることができる。圧力降下は、例えば、0.5~1mmWG/mmの長さ、1~1.5mmWG/mmの長さ又は1.5~2mmWG/mmの長さであり得る。本体110にわたる合計圧力降下は、例えば、3mmWG~8WG、又は4mmWG~7mmWGであり得る。本体110にわたる合計圧力降下は約5、6又は7mmWGとすることができる。
図7に示すように、物品1のマウスピース2は、エアロゾル生成材料3のロッドに隣り合う上流端2cと、エアロゾル生成材料3のロッドから離れた下流端2bとを備える。マウスピース2は、フィラメントトウから形成された中空の管状要素120を下流端2bに有する。これにより、物品1が使用中であるとき、消費者の口に接触するマウスピースの下流端2bにおけるマウスピース2の外面の温度が著しく低減することが判明したことが有利である。加えて、管状要素120の使用もまた、管状要素120の更に上流のマウスピース2の外面の温度を著しく低減させることが判明した。理論によって拘束されることを望むものではないが、これは、管状要素120によりエアロゾルがマウスピース2の中心のより近くを通過し、したがってエアロゾルからマウスピース2の外面への熱の伝達が低減することに起因すると仮定される。
中空の管状要素120の「壁厚さ」は、径方向の管10の壁の厚さに対応する。これは、例えばカリパスを用いて測定することができる。壁厚さは、0.9mmより大きく、より好ましくは1.0mm以上であることが有利である。壁厚さは、中空の管状要素120の壁全体で実質的に一定であることが好ましい。しかし、壁厚さが実質的に一定でない場合、壁厚さは、中空の管状要素120の周りの任意の点で、好ましくは0.9mmより大きく、より好ましくは1.0mm以上である。本例において、中空の管状要素120の壁厚みは約1.3mmである。
中空の管状要素120の長さは、約20mm未満であることが好ましい。中空の管状要素120の長さは、約15mm未満であることがより好ましい。中空の管状要素120の長さは、約10mm未満であることが更により好ましい。追加又は代替として、中空の管状要素120の長さは少なくとも約5mmである。中空の管状要素120の長さは、少なくとも約6mmであることが好ましい。いくつかの好ましい実施形態では、中空の管状要素120の長さは、約5mm~約20mm、より好ましくは約6mm~約10mm、更により好ましくは約6mm~約8mm、最も好ましくは約6mm、7mm、又は約8mmである。本例では、中空の管状要素120の長さは7mmである。
中空の管状要素120の密度は、好ましくは少なくとも約0.25グラム毎立方センチメートル(g/cc)、より好ましくは少なくとも約0.3g/ccである。中空の管状要素120の密度は、好ましくは約0.75グラム毎立方センチメートル(g/cc)未満、より好ましくは約0.6g/cc未満である。いくつかの実施形態では、中空の管状要素120の密度は、0.25~0.75g/cc、より好ましくは0.3~0.6g/cc、より好ましくは0.4g/cc~0.6g/cc又は約0.5g/ccである。これらの密度は、より高密度の材料によって与えられる改善された堅さと、より低密度の材料のより低い熱伝達特性との間で、良好な均衡を提供することが判明した。本発明の目的で、中空の管状要素120の「密度」は、何らかの可塑剤が組み込まれた要素を形成するフィラメントトウの密度を指す。密度は、中空の管状要素120の総重量を中空の管状要素120の総体積で割ることによって判定することができ、総体積は、例えばカリパスを使用して得られる中空の管状要素120の適切な測定を使用して計算することができる。必要な場合、適当な寸法は、顕微鏡を使用して測定することができる。
中空の管状要素120を形成するフィラメントトウは、好ましくは45,000未満、より好ましくは42,000未満の総繊度を有する。この総繊度は、密度が高すぎない管状要素120の形成を可能にすることが判明した。総繊度は、好ましくは少なくとも20,000、より好ましくは少なくとも25,000である。好ましい実施形態では、中空の管状要素120を形成するフィラメントトウは、25,000~45,000、より好ましくは35,000~45,000の総繊度を有する。トウのフィラメントの断面形状は、好ましくは「Y」字形であるが、他の実施形態では、「X」字形のフィラメント等の他の形状を用いることもできる。
中空の管状要素120を形成するフィラメントトウは、3より大きい単繊度を有することが好ましい。この単繊度は、密度が高すぎない管状要素120の形成を可能にすることが判明した。好ましくは、単繊度は、少なくとも4、より好ましくは少なくとも5である。好ましい実施形態では、中空の管状要素120を形成するフィラメントトウは、4~10、より好ましくは4~9の単繊度を有する。1つの例において、中空の管状要素120を形成するフィラメントトウは、酢酸セルロースから形成された7.3Y36,000トウを有し、18%の可塑剤、例えばトリアセチンを含む。
中空の管状要素120は、3.0mmより大きい内径を有することが好ましい。これより小さい直径は、マウスピース2を通って消費者の口に届くエアロゾルの速度を、所望される以上に増大させる可能性があり、その結果、エアロゾルが温かくなりすぎ、例えば40℃より高い又は45℃より高い温度に到達する。より好ましくは、中空の管状要素120は、3.1mmより大きい、更により好ましくは3.5mm又は3.6mmより大きい内径を有する。1つの実施形態において、中空の管状要素120の内径は約4.7mmである。
中空の管状要素120は、15%~22重量%の可塑剤を含むことが好ましい。酢酸セルロースのトウの場合、可塑剤は、トリアセチンであることが好ましいが、ポリエチレングリコール(PEG)等の他の可塑剤を使用することもできる。より好ましくは、管状要素120は、16%~20重量%の可塑剤、例えば約17%、約18%、又は約19%の可塑剤を含む。
本例では、第1の中空の管状要素120、材料本体110及び冷却セクション100は、3つ全てのセクションの周りに巻き付けられた第2のプラグラップ140を用いて組み合わされる。第2のプラグラップ140は、好ましくは50gsm未満、より好ましくは約20gsm~45gsmの坪量を有する。第2のプラグラップ140は、好ましくは30μm~60μm、より好ましくは35μm~45μmの厚さを有する。第2のプラグラップ140は、非多孔質のプラグラップであり、例えば100コレスタ単位未満、例えば50コレスタ単位未満の透過性を有することが好ましい。しかし、代替の実施形態では、第2のプラグラップ140は、多孔質のプラグラップとすることができ、例えば200コレスタ単位より大きい透過性を有する。
本例では、物品1は約23mmの外周を有する。他の例では、物品は、例えば20mm~26mmの外周を有する、本明細書に記載のフォーマットのうちのいずれかで提供されてもよい。物品は加熱されてエアロゾルを放出するものであるので、加熱効率の向上は、この範囲内でより小さい外周、例えば23mm未満の円周を有する物品を使用して実現することができる。適切な製品長さを維持しながら、加熱による改善されたエアロゾルを実現するために、19mm超の物品の円周が特に有効であることも判明した。20mm~24mm、より好ましくは20mm~23mmの円周を有する物品は、有効なエアロゾル送達を行うことと、効率的な加熱を可能にすることとの良好なバランスを提供することが判明した。
チップペーパー150が、マウスピース2の全長及びエアロゾル生成材料3のロッドの一部にわたって巻き付けられ、その内面に接着剤を有して、マウスピース2とロッド3とを接続する。本例では、エアロゾル生成材料3のロッドは、第1のラッピング材料を形成するラッパー90に包まれ、チップペーパー150は、エアロゾル生成材料3のロッド上に少なくとも部分的に延びてマウスピース2とロッド3とを接続する、外側ラッピング材料を形成する。いくつかの例において、チップペーパーは、エアロゾル生成材料のロッド上に部分的にのみ延びることができる。
本例では、チップペーパー150は、エアロゾル生成材料3のロッド上に5mmにわたって延びるが、代わりに、ロッド3上に3mm~10mm、又はより好ましくは4mm~6mmにわたって延びて、マウスピース2とロッド3とを確実に取り付けてもよい。チップペーパーは、20gsm超、例えば25gsm超、又は好ましくは30gsm超、例えば37gsmの坪量を有することができる。これらの範囲の坪量により、許容可能な引張強度を有しながら、物品1に巻き付いてペーパーの長手方向の重ね継ぎ目に沿ってチップペーパー自体に付着するのに十分な可撓性を有するチップペーパーが得られることが判明した。マウスピース2に巻き付けられた後、チップペーパー150の外周は約23mmである。
物品は、物品を通って引き込まれるエアロゾルの約10%の通気レベルを有する。代替実施形態において、物品は、物品を通って引き込まれるエアロゾルの1%~20%、例えば1%~12%の通気レベルを有することができる。これらのレベルの通気は、口端部2bでユーザにより吸入されるエアロゾルの濃度を高くするのに役立つとともに、エアロゾルの冷却プロセスを助ける。通気部は、物品1のマウスピース2に直接設けられる。本例では、通気部は冷却部分100に設けられ、これは、エアロゾル生成プロセスを助けるのに特に有利であることが判明した。通気部は、この場合、マウスピース2の下流の口端部2bから13mmのところに位置する単一列のレーザミシン目として形成されたミシン目160によって設けられる。代替的な実施形態において、2列以上の通気ミシン目を設けてもよい。これらのミシン目は、チップペーパー150、第2のプラグラップ140、及び冷却セクション100を通る。代替的な実施形態において、通気部を、マウスピースの他の位置、例えば材料本体110又は第1の管状要素120に設けてもよい。物品は、物品1の上流端から約28mm以下、好ましくは物品1の上流端から20mm~28mmのところにミシン目が設けられるように構成されることが好ましい。本例では、開口部は、物品の上流端から約25mmのところに設けられている。
物品1は、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるのに適している。
図8は、近位端18a及び遠位端18bを有する不燃式エアロゾル供給デバイス18の例を示す。
概略において、デバイス18を用いて、繊維質のサセプタ及びエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物を含む本明細書に記載の物品に、デバイス18のユーザによって吸入されるエアロゾルを生成させることができる。デバイス18及び物品(図示せず)は、合わせて、システムを形成する。
デバイス18は、変動する磁場を生成するように構成されたコイル20を含む磁場発生器を備える。変動磁場は、物品内のサセプタに熱を発生させ、ひいてはエアロゾルを形成するように生成エアロゾルを加熱する。
デバイス18は、デバイス18の様々な構成要素を包囲及び収容するハウジング19を備える。デバイス18は、一方の端部に開口部21を有し、これを通って物品を挿入することができる。使用時に、物品は、加熱アセンブリに完全に、又は部分的に挿入することができる。
デバイス18は、押下時にデバイス18を動作させる、ボタン又はスイッチ等のユーザが作動可能な制御要素22も含むことができる。例えば、ユーザは、スイッチ22を操作することによってデバイス18をオンにすることができる。
デバイス18は、デバイス18の電源24を充電するためのケーブルを受けることができるソケット/ポート23等の電気構成要素も備えることができる。例えば、ソケット23は、USB充電ポート等の充電ポートとすることができる。
使用時に、ユーザは、物品を開口部21に挿入し、エアロゾル生成材料の加熱を開始するようにユーザ制御部22を操作し、デバイス内で生成されたエアロゾルを利用する。これにより、エアロゾルは、流路に沿ってデバイス18の近位端18aに向かってデバイス18を通って流れる。
開口部21から最も離れたデバイスの他方の端部は、使用時にユーザの口から最も離れた端部であるため、デバイス18の遠位端18bとして知られる場合がある。ユーザがデバイス内に生成されたエアロゾルを利用する際、エアロゾルはデバイス18の遠位端から離れる方に流れる。
電源24は、例えば、充電可能バッテリー又は非充電可能バッテリー等のバッテリーとすることができる。適切なバッテリーの例は、例えば(リチウムイオンバッテリー等の)リチウムバッテリー、(ニッケルカドミウムバッテリー等の)ニッケルバッテリー、及びアルカリバッテリーを含む。バッテリーは、エアロゾル生成材料を加熱する必要があるときに、コントローラ(図示せず)の制御下で、電力を供給するために磁場発生器に電気的に結合される。
デバイスは、少なくとも1つの電子機器モジュール25を更に備える。電子機器モジュール25は、例えば、プリント回路基板(PCB)を備えることができる。PCB25は、プロセッサ及びメモリ等の少なくとも1つのコントローラを支持することができる。PCB25は、デバイス18の様々な電子構成要素を共に電気的に接続するための1つ以上の電気トラックも含むことができる。例えば、バッテリー端子(図示せず)は、デバイス18全体に電力を分配することができるように、PCB25に電気的に接続することができる。ソケット23も電気トラックを介してバッテリーに電気的に結合することができる。
デバイス18は、物品内のサセプタを誘導加熱するように構成されたコイル20を含む磁場発生器を含む。
コイル20はインダクタコイルである。インダクタコイルは導電性材料から作製される。本例において、インダクタコイルは、螺旋状のインダクタコイルを形成するように螺旋状に巻かれたリッツ線/ケーブルから作製される。リッツ線は、個々に絶縁され、単一の線を形成するように撚り合わされた複数の個々の線を含む。リッツ線は、導体における表皮効果損失を低減するように設計される。例示的デバイス18において、インダクタコイルは銅から作製され、リッツ線は矩形の断面を有する。他の例において、リッツ線は、円形等の他の形状の断面を有し得る。
インダクタコイル20は、物品のサセプタを加熱するための第1の変動磁場を生成するように構成される。インダクタコイル20はPCB25に接続することができる。
デバイスはインダクタコイル支持管26を含む。コイル支持管26は、外面及び内面によって画定される。コイル支持管の外面は、磁場発生器20のインダクタコイルを支持する。内面は、物品を挿入することができる空洞を画定する。管26は、変動磁場による侵入によって加熱可能でない材料から作製されることが好ましい。これは、使用中にインダクタが管を加熱することを回避し、また、電力消費を低減するためのものである。
図9を参照すると、デバイス18’は、第1のインダクタコイル20a及び第2のインダクタコイル20bを含む2つの磁場発生器を含む。第1のインダクタコイル20aは、物品1におけるサセプタを加熱するための第1の変動磁場を生成するように構成され、第2のインダクタコイル20bは、第2のサセプタを加熱するための第2の変動磁場を生成するように構成される。この例において、第1のインダクタコイル20aは、デバイス18’の長手方向軸線に沿った方向において第2のインダクタコイル20bに隣り合う(すなわち、第1のインダクタコイル20a及び第2のインダクタコイル20bは重ならない)。第1のインダクタコイル20a及び第2のインダクタコイル20bはPCBに接続することができる。第1及び第2のコイルはコイル支持管26’によって支持される。
いくつかの例において、第1のインダクタコイル20a及び第2のインダクタコイル20bは、互いに異なる少なくとも1つの特性を有することができることが理解されよう。例えば、第1のインダクタコイル20aは、第2のインダクタコイル20bと異なる少なくとも1つの特性を有することができる。より詳細には、1つの例において、第1のインダクタコイル20aは、第2のインダクタコイル20bと異なるインダクタンス値を有することができる。第1のインダクタコイル20a及び第2のインダクタコイル20bは異なる長さであってもよい。このため、第1のインダクタコイル20aは、第2のインダクタコイル20bと異なる巻数を含むことができる(個々の巻間の間隔が実質的に同じであると仮定する)。更に別の例において、第1のインダクタコイル20aは、第2のインダクタコイル20bと異なる材料から作製することができる。いくつかの例において、第1のインダクタコイル20a及び第2のインダクタコイル20bは実質的に同一にすることができる。
この例において、第1のインダクタコイル20a及び第2のインダクタコイル20bは、反対方向に巻き付けられる。これは、インダクタコイルが異なる時点で活性であるときに有用とすることができる。例えば、最初に、第1のインダクタコイル20aは、物品の第1のセクション/部分を加熱するように動作している場合があり、後の時点に、第2のインダクタコイル20bは、物品の第2のセクション/部分を加熱するように動作している場合がある。コイルを反対方向に巻くことは、特定のタイプの制御回路と併せて用いられるときに不活性コイル内に生じる電流を低減するのに役立つ。図9において、第1のインダクタコイル20aは右螺旋であり、第2のインダクタコイル20bは左螺旋である。しかしながら、別の実施形態において、インダクタコイル20a、20bは同じ方向に巻くことができるか、又は第1のインダクタコイル20aを左螺旋とすることができ、第2のインダクタコイル20bを右螺旋とすることができる。
使用時に、本明細書に記載の物品1は、図10及び図11を参照して説明したデバイス18及び18’等の不燃式エアロゾル供給デバイスに挿入することができる。物品1のマウスピース2の少なくとも一部分は、不燃式エアロゾル供給デバイス18、18’から突出しており、ユーザの口に入れることができる。エアロゾルは、デバイス18、18’を用いてエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成セクション3及びエアロゾル生成材料に少なくとも部分的に埋め込まれたサセプタを加熱することによって生成される。エアロゾル生成材料によって生成されるエアロゾルは、マウスピース2を通ってユーザの口に進む。
図10を参照すると、磁場発生器は単一のコイル20を備える。磁場発生器は、変動磁場の生成によってエアロゾル生成セクション3内のサセプタを誘導加熱するように構成される。
物品1の外面は、物品1の外面がコイル支持管26の内面に当接するような寸法にすることができる。これは、エアロゾル生成セクションがコイル20により近いため、加熱が最も効率的であることを確実にする。
図11は、デバイス18’のコイル支持管26’内に受けられた本明細書に記載の物品1を示す。磁場発生器は2つのコイル20a及び20bを含む。これにより、コイル20a、20bの活性化を制御することによって、エアロゾル生成セクション3の異なる部分が異なる時点に及び/又は異なる温度に加熱されることが可能になる。
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示の補助としてのみ提示している。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ与えられており、網羅的なもの及び/又は排他的なものではない。本明細書に記載されている利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲に対する限定又は特許請求の範囲の均等物に対する限定と考えられるべきではないこと、並びに、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、修正が行われてもよいことを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に特定的に記載されているもの以外の、開示されている要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段等の適当な組合せを好適に含むことができるか、これらの組合せからなることができるか、又は本質的にこれらの組合せからなることができる。加えて、本開示は、本明細書において特許請求されないが、将来的に特許請求される可能性がある他の発明を含む場合がある。

Claims (33)

  1. エアロゾル生成材料及び繊維質のサセプタ材料を含む、エアロゾル生成組成物。
  2. 前記繊維質のサセプタ材料が、ガスの通過に対し透過性である、請求項1に記載のエアロゾル生成組成物。
  3. 前記繊維質のサセプタ材料が、織布又は不織布材料である、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成組成物。
  4. 前記繊維質のサセプタ材料が、金属繊維又は炭素繊維を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
  5. 前記繊維質のサセプタ材料が、シート又は細断されたシートの形態をとる、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
  6. 前記シートが150μm~300μmの厚みを有する、請求項5に記載のエアロゾル生成組成物。
  7. 前記エアロゾル生成材料が、
    結合剤と、
    エアロゾル形成剤と、
    任意選択で、活性物質又は香料と、
    任意選択で、充填剤と、
    を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
  8. 前記エアロゾル生成材料が植物性材料を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
  9. 前記エアロゾル生成組成物が、エアロゾル生成材料の複数のストランドを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
  10. 物品が、前記繊維質のサセプタ材料の複数のストランドを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
  11. エアロゾル生成材料の前記ストランドが、実質的に互いに平行である、請求項9又は10に記載のエアロゾル生成組成物。
  12. 繊維質サセプタ材料の前記ストランドが、実質的に互いに平行である、請求項10又は請求項10に従属するときの請求項11に記載のエアロゾル生成組成物。
  13. エアロゾル生成材料の前記ストランド及び繊維質サセプタ材料の前記ストランドが、実質的に互いに平行である、請求項11又は12に記載のエアロゾル生成組成物。
  14. エアロゾル生成材料の前記ストランドの各々が実質的に直線状である、請求項9~13のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
  15. 繊維質のサセプタ材料の前記ストランドの各々が実質的に直線状である、請求項10に従属するときの請求項10~14のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
  16. 繊維質のサセプタ材料の前記ストランドが、10mm~15mmの長さを有する、請求項10~15のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
  17. 前記エアロゾル生成組成物が再生タバコ材料を含む、請求項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
  18. 前記繊維質のサセプタ材料が、互いに対しランダムに向けられた繊維を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
  19. 請求項1~18のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物を製造するためのプロセスであって、前記プロセスが、前記エアロゾル生成材料を前記繊維質のサセプタ材料と組み合わせるステップを含む、プロセス。
  20. 前記プロセスが、
    前記エアロゾル生成材料のシートを用意するステップと、
    前記繊維質のサセプタ材料のシートを用意するステップと、
    エアロゾル生成材料の前記シートを切断して、エアロゾル生成材料の複数の別個の部分を形成するステップと、
    繊維質のサセプタ材料の前記シートを切断して、繊維質のサセプタ材料の複数の別個の部分を形成するステップと、
    エアロゾル生成材料の前記複数の別個の部分を繊維質のサセプタ材料の前記複数の別個の部分と組み合わせて、前記エアロゾル生成組成物を形成するステップと、
    を含む、請求項19に記載のプロセス。
  21. エアロゾル生成材料の前記シート及び繊維質のサセプタ材料の前記シートが同時に切断される、請求項20に記載のプロセス。
  22. 請求項19~21のいずれか一項のプロセスに従って製造されたエアロゾル生成組成物。
  23. 不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品の構成要素であって、前記構成要素が、請求項1~18又は請求項22のいずれか一項に記載の組成物を含む、構成要素。
  24. 前記構成要素が、前記エアロゾル生成組成物を取り囲むラッパーを含む、請求項23に記載の構成要素。
  25. 前記構成要素がロッドの形態をとる、請求項24に記載の構成要素。
  26. 前記構成要素が、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品のエアロゾル生成セクションである、請求項23~25のいずれか一項に記載の構成要素。
  27. 請求項23~26のいずれか一項に記載の構成要素を製造するプロセスであって、前記プロセスが、
    エアロゾル生成材料の複数の別個の部分のうちの1つ又は複数をラッパーに挿入するステップと、
    繊維質のサセプタ材料の複数の別個の部分のうちの1つ又は複数を前記ラッパーに挿入して前記構成要素を形成するステップと、
    を含む、プロセス。
  28. 請求項23~26のいずれか一項に記載の構成要素を製造するプロセスであって、前記プロセスが、
    エアロゾル生成組成物を繊維質のサセプタ材料フィールドと組み合わせて混合物を形成するステップと、
    ラッパーを用いて前記混合物を取り囲み、前記構成要素を形成するステップと、
    を含む、プロセス。
  29. 前記プロセスが、前記ストランドをまとめて収集してロッドを形成するステップを含む、請求項27又は28に記載のプロセス。
  30. 前記プロセスが、エアロゾル生成組成物のシートを長手方向に切断し、エアロゾル生成材料の前記複数の別個の部分を生成するステップと、繊維質のサセプタ材料の前記シートを長手方向に切断して、繊維質のサセプタ材料の前記複数の別個の部分を生成するステップとを含む、請求項27又は29に記載のプロセス。
  31. 請求項26~30のいずれか一項に記載のプロセスに従って製造された、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品の構成要素。
  32. 前記構成要素が、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品のエアロゾル生成セクションである、請求項23~26又は請求項31のいずれか一項に記載の構成要素。
  33. 請求項32に記載の構成要素を備える、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品。

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