JP2024511393A - L-シトルリン生産能が向上したコリネバクテリウム・グルタミカム変異株およびこれを用いたl-シトルリンの生産方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、L-シトルリン生産能が向上したコリネバクテリウム・グルタミカム変異株およびこれを用いたL-シトルリンの生産方法に関し、前記コリネバクテリウム・グルタミカム変異株は、NCgl2657遺伝子によって発現するタンパク質の活性が弱化または不活性化することにより、副産物の生成を阻害し、L-シトルリンを高収率および高濃度で生産することができる。

Description

本発明は、L-シトルリン生産能が向上したコリネバクテリウム・グルタミカム変異株およびこれを用いたL-シトルリンの生産方法に関する。
L-シトルリン(L-Citrulline)は非必須アミノ酸の一つで、シトルリンにはアンモニア代謝促進や血管拡張による血流改善、血圧低下、神経伝達、免疫力増進、活性酸素消去などの有用な作用があるという点が知られている。このようなシトルリンは、アルギニンの生合成過程で中間生産物として合成される。微生物におけるアルギニンの生合成は、線状段階と環状段階の互いに異なる2つの経路を通して、L-グルタメート(L-glutamate)から8回の酵素段階を経て行われる。線状段階において、L-アルギニンは、L-グルタメートからN-アセチルグルタメート(N-acetyl glutamate)、N-アセチルオルニチン(N-acetyl ornithine)、オルニチン(ornithine)、シトルリン(citrulline)、そしてアルギニノスクシネート(argininosuccinate)を経て合成される。
L-シトルリンの生産は、一般的に細菌や酵母のような微生物を用いた発酵によって生産され、自然状態で得られた野生型菌株やそのL-シトルリン生産能が向上するように変形された変異株を用いることができる。最近は、L-シトルリンの生産効率を改善させるために、L-アミノ酸およびその他の有用物質の生産に多く用いられる大腸菌、コリネバクテリウムなどの微生物を対象に遺伝子組換え技術を適用して、優れたL-シトルリン生産能を有する多様な組換え菌株または変異株およびこれを用いたL-シトルリンの生産方法が開発されている。韓国登録特許第10-1102263号および第10-1053429号によれば、L-シトルリンの生産に関連する酵素、転写因子などタンパク質の活性または発現を強化または弱化することにより、L-シトルリン生産能が向上することを確認した。したがって、L-シトルリンの生産経路に作用する酵素を含む多様なタンパク質の活性または発現調節によりL-シトルリンの生産量も調節可能であると期待することができる。
韓国登録特許第10-1102263号 韓国登録特許第10-1053429号
本発明は、L-シトルリン生産能が向上したコリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)変異株を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記変異株を用いたL-シトルリンの生産方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、コリネバクテリウム・グルタミカム菌株を用いてL-シトルリン生産能が向上した新しい変異株を開発するために研究したところ、L-シトルリン生合成経路で副産物として生産される6-アセチルオルニチンの生成に関与する酵素を暗号化するNCgl2657遺伝子に変異を導入したり、NCgl2657遺伝子を除去する場合、その酵素の活性が弱化または不活性化して6-アセチルオルニチンの生産量が著しく減少するだけでなく、L-シトルリンの生産量が増加することを確認することにより、本発明を完成した。
本発明の一態様は、NCgl2657遺伝子によって発現するタンパク質の活性が弱化または不活性化した、L-シトルリン生産能が向上したコリネバクテリウム・グルタミカム変異株を提供する。
本発明で使用された「NCgl2657遺伝子」は、L-シトルリン生合成経路でアセチル-CoAとホスフェート(phosphate)を基質としてアセチルオルニチンの前駆体であるアセチルホスフェート(acetyl phosphate)を生成する酵素(phosphate acetyltransferase)を暗号化する遺伝子を意味する。
本発明の一具体例によれば、前記NCgl2657遺伝子は、コリネバクテリウム(Corynebacterium)属菌株に由来するものであってもよい。具体的には、前記コリネバクテリウム属菌株は、コリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)、コリネバクテリウム・クルディラクティス(Corynebacterium crudilactis)、コリネバクテリウム・デザーティ(Corynebacterium deserti)、コリネバクテリウム・カルナエ(Corynebacterium callunae)、コリネバクテリウム・スラナリーエ(Corynebacterium suranareeae)、コリネバクテリウム・ルブリカンティス(Corynebacterium lubricantis)、コリネバクテリウム・ドサネンス(Corynebacterium doosanense)、コリネバクテリウム・エフィシエンス(Corynebacterium efficiens)、コリネバクテリウム・ウテレキー(Corynebacterium uterequi)、コリネバクテリウム・スタチオニス(Corynebacterium stationis)、コリネバクテリウム・パケンセ(Corynebacterium pacaense)、コリネバクテリウム・シングラレ(Corynebacterium singulare)、コリネバクテリウム・ヒュミレデュセンス(Corynebacterium humireducens)、コリネバクテリウム・マリヌム(Corynebacterium marinum)、コリネバクテリウム・ハロトレランス(Corynebacterium halotolerans)、コリネバクテリウム・スフェニスコルム(Corynebacterium spheniscorum)、コリネバクテリウム・フレイブルゲンス(Corynebacterium freiburgense)、コリネバクテリウム・ストリアツム(Corynebacterium striatum)、コリネバクテリウム・カニス(Corynebacterium canis)、コリネバクテリウム・アムモニアゲネス(Corynebacterium ammoniagenes)、コリネバクテリウム・レナレ(Corynebacterium renale)、コリネバクテリウム・ポルティソリ(Corynebacterium pollutisoli)、コリネバクテリウム・イミタンス(Corynebacterium imitans)、コリネバクテリウム・カスピウム(Corynebacterium caspium)、コリネバクテリウム・テスツディノリス(Corynebacterium testudinoris)、コリネバクテリウム・シュードペラルギ(Corynebacaterium pseudopelargi)またはコリネバクテリウム・フラベッセンス(Corynebacterium flavescens)であってもよいし、これに限定されるものではない。
本発明の一具体例によれば、前記NCgl2657遺伝子は、配列番号1の塩基配列で表されるものであってもよい。
本発明で使用された「活性が弱化」は、オブジェクトの遺伝子の発現量が本来の発現量より減少することを意味する。このような活性の弱化は、遺伝子を暗号化するヌクレオチド置換、挿入、欠失、またはこれらの組み合わせによりタンパク質自体の活性が本来微生物が持っているタンパク質の活性に比べて減少した場合と、これを暗号化する遺伝子の発現阻害または翻訳阻害などで細胞内で全体的な酵素活性の程度が野生型菌株または変形前の菌株に比べて低い場合、これらの組み合わせも含む。
本発明で使用された「不活性化」は、酵素、転写因子、輸送タンパク質などタンパク質を暗号化する遺伝子の発現が野生型菌株または変形前の菌株に比べて全く発現しない場合であったり、発現してもその活性がない場合を意味する。
本発明の一具体例によれば、前記NCgl2657遺伝子によって発現するタンパク質の活性の弱化または不活性化は、NCgl2657遺伝子の全部または一部が挿入、置換、欠失、またはこれらの組み合わせによるものであってもよい。
本発明で使用された「一部」は、塩基配列またはポリヌクレオチド配列の全部ではないことを意味し、1~300個、好ましくは1~100個、より好ましくは1~50個であってもよいが、これに限定されるものではない。
本発明の一具体例によれば、前記NCgl2657遺伝子によって発現するタンパク質の活性の弱化または不活性化は、NCgl2657遺伝子の開始コドンに変異を誘発するものであってもよい。
より具体的には、前記NCgl2657遺伝子の開始コドン変異は、NCgl2657遺伝子の開始コドンATGを他のコドン、例えば、TTG、GTGに置換するものであってもよい。
本発明の一実施例によれば、コリネバクテリウム・グルタミカム菌株のNCgl2657遺伝子を暗号化する配列番号1の塩基配列において開始コドンをATGからTTGに置換してNCgl2657遺伝子の新しい開始コドンを有するコリネバクテリウム・グルタミカム変異株を取得した。このようなコリネバクテリウム・グルタミカム変異株は、配列番号2の塩基配列で暗号化されたNCgl2657遺伝子を含むものであってもよい。
また、本発明の一具体例によれば、前記NCgl2657遺伝子によって発現するタンパク質の活性の弱化または不活性化は、NCgl2657遺伝子を除去または欠損するものであってもよい。
本発明の一実施例によれば、コリネバクテリウム・グルタミカム菌株のNCgl2657遺伝子を欠損させて野生型コリネバクテリウム・グルタミカム菌株またはシトルリンが過剰生産されるようにすでに開発されたコリネバクテリウム・グルタミカム変異株に比べて、副産物のアセチルオルニチンの生産が著しく減少するだけでなく、L-シトルリン生産能が向上したコリネバクテリウム・グルタミカム変異株を取得した。
本発明で使用された「生産能が向上した」は、親菌株に比べてL-シトルリンの生産性が増加したことを意味する。前記親菌株は、変異の対象になる野生型または変異株を意味し、直接変異の対象になったり、組換えられたベクターなどで形質転換される対象を含む。本発明において、親菌株は、野生型コリネバクテリウム・グルタミカム菌株または野生型から変異した菌株であってもよい。
本発明の一具体例によれば、前記親菌株は、コリネバクテリウム・グルタミカムATCC13032であってもよい。
本発明の一実施例によれば、前記L-シトルリン生産能が向上したコリネバクテリウム・グルタミカム変異株は、NCgl2657遺伝子の開始コドンに変異を導入したり、NCgl2657遺伝子を除去することにより、親菌株に比べて増加したL-シトルリン生産能を示し、特に、親菌株またはすでに開発されたコリネバクテリウム・グルタミカム変異株に比べて、L-シトルリンの濃度が5%以上、具体的には5~50%、さらに具体的には10~30%増加し、この時、副産物として生産される6-アセチルオルニチンが20%以上、具体的には20~100%、さらに具体的には30~100%減少した。
本発明の一具体例によるコリネバクテリウム・グルタミカム変異株は、親菌株においてNCgl2657遺伝子の開始コドンが変異した変異体を含む組換えベクター、またはNCgl2657遺伝子を欠損する組換えベクターにより実現できる。
本発明で使用された「変異体」は、L-シトルリンの生合成に関与するNCgl2657遺伝子の開始コドンがATGからTTGに置換された遺伝子変異体を意味する。
本発明で使用された「ベクター」は、適当な宿主細胞で目的タンパク質を発現できる発現ベクターであって、遺伝子挿入物が発現するように作動可能に連結された(operably linked)必須の調節要素を含む遺伝子製造物を意味する。ここで、「作動可能に連結された」は、発現が必要な遺伝子とその調節配列が互いに機能的に結合して遺伝子の発現を可能にする方式で連結されたことを意味し、「調節要素」は、転写を行うためのプロモーター、転写を調節するための任意のオペレーター配列、好適なmRNAリボソーム結合部位を暗号化する配列、および転写および解読の終結を調節する配列を含む。このようなベクターは、プラスミドベクター、コスミドベクター、バクテリオファージベクター、ウイルスベクターなどを含むが、これらに限定されるものではない。
本発明で使用された「組換えベクター」は、好適な宿主細胞内に形質転換された後、宿主細胞のゲノムに関係なく複製可能であったり、ゲノムそのものに縫い込まれる。この時、前記「好適な宿主細胞」は、ベクターが複製可能なものであって、複製が開始される特定の塩基配列である複製起点を含むことができる。
本発明で使用された「形質転換」は、遺伝子を宿主細胞内に導入して宿主細胞内で発現させることができるようにすることであり、形質転換された遺伝子は、宿主細胞内で発現できれば、宿主細胞の染色体内挿入または染色体外に位置しているものでも制限なく含まれる。本発明の一具体例によれば、形質転換させる方法は、核酸を細胞内に導入するいずれの方法も含まれ、宿主細胞に応じて当分野にて公知のように好適な標準技術を選択して行うことができる。例えば、電気穿孔法(electroporation)、リン酸カルシウム(CaPO4)沈殿、塩化カルシウム(CaCl2)沈殿、微細注入法(microinjection)、ポリエチレングリコール(PEG)法、DEAE-デキストラン法、陽イオンリポソーム法、および酢酸リチウム-DMSO法などが用いられるが、これに限定されない。本発明の一実施例によれば、形質転換方法として、電気穿孔方法(van der Rest et al.,Appl.Microbiol.Biotechnol.,52,541-545,1999)を用いることができる。
前記宿主細胞は、生体内または試験管内で本発明の組換えベクターまたはポリヌクレオチドで形質感染、形質転換、または感染した細胞を含む。本発明の組換えベクターを含む宿主細胞は、組換え宿主細胞、組換え細胞または組換え微生物である。
また、本発明による組換えベクターは、選択マーカー(selection marker)を含むことができるが、前記選択マーカーは、ベクターで形質転換された形質転換体(宿主細胞)を選別するためのものであって、前記選択マーカーが処理された培地で選択マーカーを発現する細胞のみ生存できるため、形質転換された細胞の選別が可能である。前記選択マーカーは、代表例として、カナマイシン、ストレプトマイシン、クロラムフェニコールなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本発明の形質転換用組換えベクター内に挿入された遺伝子は、相同性組換え交差によってコリネバクテリウム属菌株、大腸菌などの微生物のような宿主細胞内に置換される。
本発明の一具体例によれば、前記宿主細胞は、コリネバクテリウム属菌株であってもよいし、例えば、コリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)菌株であってもよい。
また、本発明の他の態様は、a)前記コリネバクテリウム・グルタミカム変異株を培地で培養するステップと、b)前記変異株または変異株が培養された培地からL-シトルリンを回収するステップとを含むL-シトルリンの生産方法を提供する。
前記培養は、当業界にて知られた適切な培地と培養条件によって行われてもよいし、通常の技術者であれば、培地および培養条件を容易に調整して使用可能である。具体的には、前記培地は、液体培地であってもよいが、これに限定されるものではない。培養方法は、例えば、回分式培養(batch culture)、連続式培養(continuous culture)、流加式培養(fed-batch culture)、またはこれらの組み合わせ培養を含むことができるが、これに限定されるものではない。
本発明の一具体例によれば、前記培地は、適切な方式で特定菌株の要件を満たさなければならず、通常の技術者によって適宜変形可能である。コリネバクテリウム属菌株に対する培養培地は、公知の文献(Manual of Methods for General Bacteriology.American Society for Bacteriology.Washington D.C.,USA,1981)を参照することができるが、これに限定されるものではない。
本発明の一具体例によれば、培地に多様な炭素源、窒素源および微量元素成分を含むことができる。使用可能な炭素源としては、グルコース、スクロース、ラクトース、フルクトース、マルトース、デンプン、セルロースのような糖および炭水化物、大豆油、ヒマワリ油、ヒマシ油、ココナッツ油などのようなオイルおよび脂肪、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸のような脂肪酸、グリセロール、エタノールのようなアルコール、酢酸のような有機酸が含まれる。これらの物質は、個別的にまたは混合物として使用できるが、これに限定されるものではない。使用可能な窒素源としては、ペプトン、酵母抽出物、肉汁、麦芽抽出物、トウモロコシ浸漬液、大豆麦および尿素、または無機化合物、例えば、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム、炭酸アンモニウムおよび硝酸アンモニウムが含まれる。窒素源も、個別的にまたは混合物として使用できるが、これに限定されるものではない。使用可能なリンの供給源としては、リン酸二水素カリウムまたはリン酸水素二カリウムまたは相応するナトリウム-含有塩が含まれてもよいし、これに限定されるものではない。また、培養培地は、成長に必要な硫酸マグネシウムまたは硫酸鉄のような金属塩を含むことができ、これに限定されるものではない。その他、アミノ酸およびビタミンのような必須成長物質が含まれてもよい。また、培養培地に適切な前駆体が使用できる。前記培地または個別成分は、培養過程で培養液に適切な方式によって回分式または連続式で添加されるが、これに限定されるものではない。
本発明の一具体例によれば、培養中に水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、アンモニア、リン酸および硫酸のような化合物を微生物培養液に適切な方式で添加して培養液のpHを調整することができる。また、培養中に脂肪酸ポリグリコールエステルのような消泡剤を用いて気泡の生成を抑制することができる。追加的に、培養液の好気状態を維持するために、培養液中に酸素または酸素-含有気体(例、空気)を注入することができる。培養液の温度は、通常、20℃~45℃、例えば、25℃~40℃であってもよい。培養期間は、有用物質が所望の生産量で得られるまで継続可能であり、例えば、10~160時間であってもよい。
本発明の一具体例によれば、前記培養された変異株および変異株が培養された培地からL-シトルリンを回収するステップは、培養方法に応じて当該分野にて公知の好適な方法を用いて培地から生産されたL-シトルリンを収集または回収することができる。例えば、遠心分離、濾過、抽出、噴霧、乾燥、蒸発、沈殿、結晶化、電気泳動、分別溶解(例えば、アンモニウムスルフェート沈殿)、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、親和性、疎水性およびサイズ排除)などの方法を用いることができるが、これに限定されるものではない。
本発明の一具体例によれば、L-シトルリンを回収するステップは、培養培地を低速遠心分離してバイオマスを除去し、得られた上澄液をイオン交換クロマトグラフィーにより分離することができる。
本発明の一具体例によれば、前記L-シトルリンを回収するステップは、L-シトルリンを精製する工程を含むことができる。
本発明によるコリネバクテリウム・グルタミカム変異株は、NCgl2657遺伝子によって発現するタンパク質の活性が弱化または不活性化することにより、副産物の生成を阻害し、L-シトルリンを高収率および高濃度で生産することができる。
以下、本発明をより詳細に説明する。しかし、このような説明は本発明の理解のために例として提示されたものに過ぎず、本発明の範囲がこのような例示的な説明によって制限されるのではない。
実施例1.コリネバクテリウム・グルタミカム変異株の製造
NCgl2657遺伝子によって発現するタンパク質の活性が弱化したコリネバクテリウム・グルタミカム変異株を製造するために、コリネバクテリウム・グルタミカムATCC13032およびE.coli DH5a(HIT Competent cellsTM、Cat No.RH618)を使用した。
前記コリネバクテリウム・グルタミカムATCC13032は、蒸留水1Lにグルコース5g、NaCl2.5g、酵母抽出物5.0g、ウレア(urea)1.0g、ポリペプトン10.0gおよび牛肉(beef)抽出物5.0gの組成のCM-broth培地(pH6.8)で30℃の温度で培養した。
前記E.coli DH5aは、蒸留水1Lにトリプトン10.0g、NaCl10.0gおよび酵母抽出物5.0gの組成のLB培地上で37℃の温度で培養した。
抗生剤カナマイシン(kanamycin)はシグマ(Sigma)社の製品を使用し、DNAシーケンシング分析はマクロジェン(株)に依頼して分析した。
1-1.組換えベクターの作製
Wizard Genomic DNA Purification Kit(Promega、米国)を用いてコリネバクテリウム・グルタミカムATCC13032から染色体DNAを抽出した後、これを鋳型としてプライマー1および2とプライマー3および4の組み合わせによりそれぞれPCRを行った。これにより得られたPCR産物を、再度プライマー1および4の組み合わせを用いてクロスオーバー(crossover)PCRで増幅した後、組換えベクターpK19mobSacBの制限酵素HindIII、XbaI位置に挿入した。これをベクターpK19ms/NCgl2657(A1T)と名付けた。前記ベクターを作製するのに下記表1のプライマーを使用した。
以上のプライマーを用いて、以下の条件下でPCRを行った。Thermocycler(TP600、TAKARA BIO Inc.、日本)を用いて、それぞれのデオキシヌクレオチドトリホスフェート(dATP、dCTP、dGTP、dTTP)100μMが添加された反応液に、オリゴヌクレオチド1pM、コリネバクテリウム・グルタミカム(C.glutamicum)ATCC13032の染色体DNA10ngを鋳型(template)として用いて、PrimeSTAR Max DNA Polymerase(Takara、日本)1ユニットの存在下で25~30周期(cycle)を行った。PCRを行う条件は、(i)変性(denaturation)ステップ:94℃で30秒、(ii)結合(annealing)ステップ:58℃で30秒、および(iii)拡張(extension)ステップ:72℃で1~2分(1kbあたり2分の重合時間付与)の条件で実施した。
このように製造された遺伝子断片を、self-assembly cloningを用いて、pK19mobSacBベクターにクローニングした。前記ベクターを大腸菌(E.coli)DH5aに形質転換させ、50μg/mlのカナマイシンを含むLB-寒天プレート上に塗抹して、37℃で24時間培養した。最終的に形成されるコロニーを分離して挿入物(insert)が正確にベクターに存在するかを確認した後、このベクターを分離してコリネバクテリウム・グルタミカム菌株の組換えに使用した。
前記方法で共通して行われた過程として、当該遺伝子の増幅は、コリネバクテリウム・グルタミカムATCC13032 genomic DNAからPCR方法で増幅して、戦略によってself-assembled cloning方法によりpK19mobSacBベクターに挿入して、E.coli DH5aから選別した。この時、増幅された遺伝子をpK19mobSacBベクターに挿入するために、DNA ligation kit(Takara、日本)および制限酵素HindIII、XbaI(NEB、米国)が供給されたバッファーおよびプロトコルによって使用した。
1-2.変異株の製造
前記pK19ms/NCgl2657(A1T)ベクターを用いてコリネバクテリウム・グルタミカム変異株のCT2菌株を製造した。
前記ベクターの最終濃度が1μg/μl以上となるように用意して、コリネバクテリウム・グルタミカムATCC13032に電気穿孔法(文献[Tauch et al.,FEMS Microbiology letters123(1994)343-347]参照)を用いて1次組換えを誘導した。この時、電気穿孔した菌株を2YT-Km固体培地(Tryptone16g/L、Yeast extract10g/L、NaCl5g/L、寒天1.5%およびカナマイシン30μg/ml含有)に塗抹した。30℃で2日間培養してコロニーを得た。1次相同組換えが誘導されたコロニーのうち、前記表1のプライマー1および4を用いて前記1-1と同一の条件でPCR増幅が確認されたコロニーを1次組換え株として選別し、2YT液体培地(Tryptone16g/L、Yeast extract10g/LおよびNaCl5g/L含有)で12時間培養後、2YT-10% sucrose固体培地(Tryptone16g/L、Yeast extract10g/L、NaCl5g/L、寒天1.5%およびsucrose100g/L含有)に塗抹して、2次相同組換えを誘導して抗生剤マーカーを除去した。カナマイシンに抵抗性がなく、10%sucrose培地で生育可能な菌株を最終的に選別した後、NCgl2657遺伝子の開始コドンに変異が導入されたかを塩基配列分析により確認した(文献[Schafer et al.,Gene145(1994)69-73]参照)。最終的に変異NCgl2657遺伝子が導入されたコリネバクテリウム・グルタミカム変異株(CT2)を取得した。
実施例2.コリネバクテリウム・グルタミカム変異株の製造
NCgl2657遺伝子が欠損したコリネバクテリウム・グルタミカム変異株を製造するために、野生型コリネバクテリウム・グルタミカムATCC13032およびE.coli DH5aを使用した。
前記コリネバクテリウム・グルタミカムATCC13032、E.coli DH5aおよび抗生剤は、実施例1で使用されたものと同一である。
2-1.ベクターの作製
プライマー1および2の代わりにプライマー5および6を用い、プライマー3および4の代わりにプライマー7および8を用いたことを除けば、実施例1と同様の方法でベクターを作製した。作製されたベクターをpK19ms/△NCgl2657と名付け、これを作製するのに下記表2のプライマーを用いた。
2-2.変異株の製造
pK19ms/NCgl2657(A1T)ベクターの代わりにpK19ms/βベクターを用いたことを除けば、実施例1と同様の方法でコリネバクテリウム・グルタミカム変異株のCT3菌株を製造した。カナマイシンに抵抗性がなく、10%sucrose培地で生育可能な菌株を最終的に選別した後、前記表2のプライマー5および8を用いて実施例1と同一の条件でPCRを行って、NCgl2657遺伝子が除去されたかを最終的に確認し、NCgl2657遺伝子が欠損した菌株をCT3と名付けた。
比較例1.コリネバクテリウム・グルタミカム変異株
シトルリンが過剰生産されるように、オルニチンカルバモイルトランスフェラーゼおよびカルバモイルリン酸合成酵素の活性が強化されたコリネバクテリウム・グルタミカム変異株(韓国特許出願第10-2019-0151321号参照、以下、「CT1」という)を使用した。
CT1菌株は、親菌株として使用されたコリネバクテリウム・グルタミカムATCC13032に比べてL-シトルリン生産量および発酵収率が増加したことが確認された。
実験例1.変異株のL-シトルリンの生産性の確認
実施例1および2で製造されたNCgl2657遺伝子変異株(CT2およびCT3菌株)と比較例1のCT1菌株との間のL-シトルリンの生産性を比較した。
各菌株をシトルリン種培地に接種して30℃で10時間培養後、培養液250mLを5L培養器の培地に接種した。初期培地に含まれている糖をすべて使い切ると、追加培地を投入した。本実験で使用された培地の組成は、下記表3の通りである。培養終了後、培養液を蒸留水で100倍希釈し、0.45umのフィルタで濾過した後、カラム(DionexIonPacTM CS12A)と紫外線検出器(195mm)とが装着された高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて、菌株で生産された培養液中のL-シトルリンと副産物の6-アセチルオルニチンの濃度を測定し、その結果を下記表4に示した。
前記表4に示しているように、NCgl2657遺伝子が暗号化する酵素の活性が弱化したコリネバクテリウム・グルタミカム変異株CT2およびNCgl2657遺伝子が欠損したコリネバクテリウム・グルタミカム変異株CT3は、すでに開発された変異株CT1に比べて、副産物の6-アセチルオルニチンの生産がそれぞれ約69%、99%減少し、L-シトルリンの生産性がそれぞれ約17.8%、12.2%増加したことが確認された。このような結果を通して、NCgl2657遺伝子によって発現するタンパク質の活性が弱化または不活性化することにより、副産物の生成が著しく減少するだけでなく、菌株のL-シトルリン生産能が向上してL-シトルリンを高純度で生産できることが分かった。
以上、本発明についてその好ましい実施例を中心に説明した。本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲で変形された形態で実現できることを理解するであろう。そのため、開示された実施例は限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は上述した説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等範囲内にあるすべての差異は本発明に含まれていると解釈されなければならない。

Claims (4)

  1. NCgl2657遺伝子によって発現するタンパク質の活性が弱化または不活性化した、L-シトルリン生産能が向上したコリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)変異株。
  2. 前記NCgl2657遺伝子は、配列番号1の塩基配列で表されるものである、請求項1に記載のコリネバクテリウム・グルタミカム変異株。
  3. 前記NCgl2657遺伝子によって発現するタンパク質の活性の弱化または不活性化は、NCgl2657遺伝子の全部または一部が挿入、置換または欠失したものである、請求項1に記載のコリネバクテリウム・グルタミカム変異株。
  4. a)請求項1に記載の変異株を培地で培養するステップと、
    b)前記変異株または変異株が培養された培地からL-シトルリンを回収するステップとを含むL-シトルリンの生産方法。
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