JP2024509152A - ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの固化 - Google Patents

ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの固化 Download PDF

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Abstract

本発明は、ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエート(INCI ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、DHHB)の固化のためのプロセスであって、(a)800s-1未満のせん断速度を液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートに加えるステップと、(b)ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの種晶を添加するステップとを含むプロセに関する。【選択図】なし

Description

本発明は、ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエート(INCI ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、DHHB)の固化のためのプロセスであって、(a)800s-1未満のせん断速度を液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートに加えるステップと、(b)ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの種晶を添加するステップとを含むプロセスに関する。
DHHBとも呼ばれるヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエート(INCI ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート)は、ベンゾフェノン誘導体の群に属するUV-Aフィルターである。それは、BASFによって商品名Uvinul A Plusで販売されている。それは、約54℃の融点を有する。
当技術分野において、溶媒を含まないDHHB溶融体は、結晶化しにくいことが知られている。過冷却溶融体は、それが最終的に結晶化するまで数週間にわたって準安定液体状態にとどまることができる。そのような非常にゆっくりと結晶化する製品を用いた冷却ベルト上でのフレーク形成又はトローチ化のような経済的な固化プロセスは、これまで知られていない。現在、タブ又はドラムにおけるDHHBの結晶化及びその後のその破砕のような方法が適用可能である。これらの方法は、一般に、高いせん断速度を加えることを含むが、それは、高いエネルギー投入を必要とする。しかしながら、これらの方法は、不良な空時収量を有し、一様でない粒子の形状及びサイズにつながり、それは、例えば、その粘結性に関して欠点につながり得る。
そのため、DHHBの固化のための改善されたプロセスを提供することが本発明の目的であった。特に、先行技術方法と比較して経済的利点を有するプロセスを提供することが本発明の目的であった。これに関連して、減少したエネルギー投入を必要とし、且つ/又は改善された空時収量を提供するプロセスを提供することが特に本発明の目的であった。更に、一様な粒子の形状及びサイズにおける、好ましくは良好な流動性及び/又は良好な貯蔵安定性を示す固化したDHHBを提供することが目的であった。
前述の目的の少なくとも1つは、本発明のプロセスによって達成できることが意外にも見出された。特に、低いせん断速度をDHHB溶融体又は過冷却溶融体に加えることは、シード添加と組み合わせて、DHHBの結晶化を引き起こし、そのため、結晶化を強く加速させ得ることが本発明の発明者らによって意外にも見出された。
本発明は、第1の態様では、ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエート(INCI ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、DHHB)の固化のためのプロセスであって、(a)800s-1未満のせん断速度を液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートに加えるステップと、(b)ステップ(a)のせん断速度を加えながら、ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの種晶を添加するステップとを含むプロセスに関する。
以下では、第1の態様のプロセスの好ましい実施形態が更に詳細に記載される。それぞれの好ましい実施形態は、そのままで且つ他の好ましい実施形態との組合せで関連することが理解されるべきである。
第1の態様の好ましい実施形態A1では、液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートは、溶融体又は過冷却溶融体として提供される。
第1の態様の好ましい実施形態A2では、溶融体は、約54超~約70℃、より好ましくは約54超~約65℃の温度を有するか、又は過冷却溶融体は、約15~約54℃、より好ましくは約20~約52℃の温度を有する。
第1の態様の好ましい実施形態A3では、加えられるせん断速度は、700s-1未満、より好ましくは500s-1未満、特に400s-1未満であるか、又は10~800s-1未満、好ましくは15~700s-1、より好ましくは20~600s-1、特に25~400s-1の範囲である。
第1の態様の好ましい実施形態A4では、溶融体又は過冷却溶融体は、5~200rpm、より好ましくは10~150rpm、特に15~100rpmの撹拌速度で撹拌される。
第1の態様の好ましい実施形態A5では、種晶は、約30~約60℃、好ましくは約40~約54℃未満の温度で添加される。
第1の態様の好ましい実施形態A6では、種晶の添加後、固化されるヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの温度は、約15~約54℃未満、好ましくは約25~約52℃の範囲に保たれる。
第1の態様の好ましい実施形態A7では、ステップ(b)において、0.0001~0.1g、好ましくは0.0005~0.05g、より好ましくは0.001~0.03gの種晶は、固化されるヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの1g当たりで添加される。
第1の態様の好ましい実施形態A8では、種晶は、100000μm未満、好ましくは1~10000μm、より好ましくは5~5000μmの、ふるい分析に従って測定される粒径を有する。
第1の態様の好ましい実施形態A9では、ステップ(a)は、約54℃未満、好ましくは40℃以下の温度に冷却される、押出機、きさげ加工表面熱交換器、横型多段冷却晶析装置又は撹拌槽からなる群から好ましくは選択される装置で行われる。
第1の態様の好ましい実施形態A10では、ステップ(a)は、きさげ加工表面熱交換器で行われ、プロセスは、
(i-1)ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを、液体の溶融体が得られるまで加熱するステップと、
(i-2)ステップ(i-1)で得られた液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートをきさげ加工表面熱交換器に供給するステップと
を更に含み、その後にステップ(a)が続き、液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートは、スクレーパによって撹拌される。
第1の態様の好ましい実施形態A11では、ステップ(i-1)において、約54℃超の温度が加えられ、及び/又は
ステップ(i-2)は、約54℃超の温度への供給物の加熱下で行われ、及び/又は
きさげ加工表面熱交換器における温度は、約54℃未満である。
第1の態様の好ましい実施形態A12では、ステップ(a)は、撹拌槽で行われ、プロセスは、
(ii-1)ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを、液体の溶融体が得られるまで加熱するステップ、
(ii-2)好ましくは撹拌しながら、ステップ(ii-1)で得られた液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを冷却して、ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの過冷却溶融体を得るステップ、
(ii-3)ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの過冷却溶融体を撹拌槽に供給するステップ
を更に含み、その後にステップ(a)が続く。
第1の態様の好ましい実施形態A13では、ステップ(ii-1)において、約54℃超の温度が加えられ、及び/又は
ステップ(ii-2)において、過冷却溶融体は、約15~約54℃、好ましくは約20~約52℃の範囲の温度を有する。
第2の態様では、本発明は、
30mm未満、好ましくは5超~30mmの粒径を有する、注ぐことができるか又は流動性を有する粒子、
30mm未満、好ましくは5超~30mmの粒径を有するトローチ、又は
150mm未満、好ましくは1~100mmの粒径を有するフレーク
の形態の固化されたヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートに関する。
本発明の例示的な実施形態を詳細に記載する前に、本発明を理解するために重要な定義が示される。
本明細書で及び添付の特許請求の範囲で使用する場合、「1つの(a)」及び「1つの(an)」の単数形は、文脈が特に明確に指示しない限り、それぞれの複数形も包含する。本発明に関連して、「およそ」という用語は、対象の特徴の技術的効果を依然として確保すると当業者が理解するであろう精度の幅を示す。この用語は、典型的には、示された数値からの±15%、好ましくは±10%、より好ましくは±5%、特に±3%の偏差を示す。「含む」という用語は、非限定的であることが理解されるべきである。本発明の目的のために、「からなる」という用語は、「含む」という用語の好ましい実施形態であると見なされる。以下では、ある群が少なくともある決まった数の実施形態を含むと定義される場合、これは、好ましくは、これらの実施形態のみからなる群も包含することを意味する。本発明は、本明細書に記載される特定の方法論、プロトコル、試薬等が変動する可能性があるため、それらに限定されないことが理解されるべきである。本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を記載する目的のためのみに使用され、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるであろう本発明の範囲を限定することを意図しないことも理解されるべきである。特に定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術及び科学用語は、当業者によって一般的に理解されるような意味と同じ意味を有する。
本明細書で使用する場合、「注ぐことができるか又は流動性を有する粒子」という用語は、注ぐか又は粒状にすることができ、安全であり、且つ処理者により取り扱うのが容易である(例えば、粉末と比較されるときに減少した静電特性を有する)任意の固形を指す。
本明細書で使用する場合、「トローチ」という用語は、注ぐことができるか又は流動性を有する粒子の亜類型であり、それは、好ましくは、半球形構造である。トローチは、前記トローチが形成されるように小滴に分割し、且つ平面上に置くことができる、依然として液体の溶融体又は溶融体懸濁液によって好ましくは得られる。溶融体又は溶融体懸濁液が晶出した後、トローチは、取り去り、瓶に詰めることができる。
本明細書で使用する場合、「フレーク」という用語は、依然として液体の溶融体又は溶融体懸濁液を平面上に注ぐことによって得することができる特定の固形を指し、好ましくは、得られる層は、0.1~10mm、より好ましくは0.2~8mm、又は0.2~5mm、又は0.2~2mmの厚さを有する。溶融体又は溶融体懸濁液が晶出した後、固体層は、慣例的に平面から取り去られ、瓶に詰められ、薄層は、通常、破壊によって所望のフレークサイズに細かく砕かれる。
注ぐことができるか又は流動性を有する粒子、トローチ及びフレークの製造プロセスは、不連続的に(回分プロセス)又は連続的に行うことができ、連続的な方法では、例えば、連続的に循環するスチールベルトを本発明の目的のためのモールドとして使用することができる。
本発明によるプロセスに関する好ましい実施形態が本明細書で以下に記載される。本発明の好ましい実施形態は、単独で又は互いに組み合わせて好ましいことが理解されるべきである。
上で示されたように、本発明は、一実施形態では、ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエート(INCI ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、DHHB)の固化のためのプロセスであって、
(a)800s-1未満のせん断速度を液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートに加えるステップと、
(b)ステップ(a)のせん断速度を加えながら、ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの種晶を添加するステップと
を含むプロセスに関する。
好ましい実施形態では、液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートは、溶融体又は過冷却溶融体として提供される。
ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートは、約54℃の融点を有する。融点は、潜在的な不純物に応じて変わり得る。そのため、本発明によるプロセスの温度値に言及するとき、それは、前記温度値±2℃、好ましくは±1℃に言及することが理解されるべきである。例えば、それが約54℃のDHHBの融点の温度値に言及する場合、それは、54℃±2℃、好ましくは±1℃の温度範囲に言及する。
好ましい実施形態では、溶融体は、約54超~約70℃、好ましくは約54超~約65℃の温度を有する。
好ましい実施形態では、過冷却溶融体は、約15~約54℃、好ましくは約20~約52℃の温度を有する。
好ましい実施形態では、加えられるせん断速度は、700s-1未満、より好ましくは600s-1未満、更により好ましく500s-1未満、特に400s-1未満である。好ましいせん断速度は、10~800s-1未満、好ましくは15~700s-1、より好ましくは20~600s-1、特に25~400s-1の範囲である。その上別の好ましい実施形態では、加えられるせん断速度は、20~800s-1未満、好ましくは40~700s-1、より好ましくは50~600s-1、特に60~400s-1の範囲である。
本明細書で使用する場合、「せん断速度」という用語は、進展するせん断変形が液体のDHHBに加えられる速度を指す。一般に、せん断速度は、1つが一定の速度で移動し、他の1つが以下の式:
γ=v/h
(式中、「γ」は、毎秒単位で測定されるせん断速度であり、「v」は、メートル毎秒単位で測定される移動板の速度であり、「h」は、メートル単位で測定される2つの平行板間の距離である)
に基づいて安定している、2つの平行板間を流れる流体に関して測定され得る。この原理に基づいて、せん断速度を加えるために使用される装置の回転速度及び寸法がせん断速度を決定する。
一般に、高いせん断速度は、核形成が始まるまでの期間を短縮し、それによって固化プロセスの効率を高める。意外にも、効率的な固化プロセスは、シード添加と組み合わせて、低いせん断速度を加えて得ることもできる。そのため、DHHBの効率的な固化は、低下したエネルギー投入で得ることができる。
好ましい実施形態では、溶融体又は過冷却溶融体は、200rpm未満、より好ましくは150rpm未満、特に100rpm未満の撹拌速度で撹拌される。溶融体又は過冷却溶融体は、5~200rpm、好ましくは10~150rpm、より好ましくは15~100rpmの撹拌速度で撹拌されることも好ましい。
好ましくは、低いせん断速度は、溶融体又は過冷却物を5~200rpm、好ましくは10~150rpm、より好ましくは15~100rpmの撹拌速度で撹拌することによって得られる。
好ましい実施形態では、種晶は、約30~約60℃、より好ましくは約35~約55℃、更により好ましくは約40~約54℃未満の温度で添加される。
好ましい実施形態では、種晶の添加後、固化されるヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの温度は、約15~約54℃未満、好ましくは約25~約52℃の範囲に保たれる。
好ましい実施形態では、ステップ(b)において、0.0001~0.1g、好ましくは0.0005~0.05g、より好ましくは0.001~0.03gの種晶は、固化されるヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの1g当たりで添加される。
好ましい実施形態では、種晶は、100000μm未満、好ましくは1~10000μm、より好ましくは5~5000μmの、ふるい分析に従って測定される粒径を有する。
これに関連して、粒径の測定は、好ましくは、2つのふるいを使用して行われ、第1のふるいは、第2よりも広い幅を有する。好ましくは、1.5mmの振幅が適用され、2つのふるいは、Retschふるい装置に配置され、より広い幅を有するメッシュを有するふるいが上方の位置に置かれる。上方に置かれたふるい上にサンプルを適用した後、ふるい分けが行われる。3つの得られた分画の残渣が変化するかどうかを実証するために、残渣は、1~20分内の間隔後に検量される。一般に、3つの分画の分布は、5~10分後にもはや変化しない。
好ましくは、粒径の測定は、2つのふるいを使用して行われ、第1のふるいは、5mmのメッシュ幅を有し、第2のふるいは、0.1mmのメッシュ幅を有する。好ましくは、1.5mmの振幅が適用され、2つのふるいは、Retschふるい装置に配置され、5mmのメッシュ幅を有するふるいが上方の位置に置かれる。上方に置かれたふるい上にサンプルを適用した後、ふるい分けが行われる。3つの得られた分画の残渣が変化するかどうかを実証するために、残渣は、1~20分内の間隔後に検量される。一般に、3つの分画の分布は、5~10分後にもはや変化しない。第1の分画は、0.1mm未満の粒径を有する粒子を含み、第2の分画は、0.1~5mmの粒径を有する粒子を含み、第3の分画は、5mm超の粒径を有する粒子を含む。
好ましい実施形態では、ステップ(a)は、約54℃未満、好ましくは約40℃以下の温度に冷却される、好ましくはかき取りアジテーター付きの、押出機、きさげ加工表面熱交換器、横型多段冷却晶析装置又は撹拌槽からなる群から好ましくは選択される装置で行われる。
これに関連して、冷却することができ、且つ撹拌を可能にするあらゆる装置が使用され得ることが理解されるべきである。
好ましい実施形態では、プロセスは、連続プロセスである。
好ましくは、連続的に操作されるプロセスは、きさげ加工表面熱交換器とDHHB溶融体をその溶融温度よりも上で貯蔵することができる貯蔵容器とを使用することを含む。貯蔵容器からDHHB溶融体を供給することができる、きさげ加工表面熱交換器は、溶融体懸濁液を生成するために使用される。きさげ加工表面熱交換器では、液体のDHHBは、冷却された内側面(きさげ加工表面とも呼ばれる)を用いて冷却され、スクレーパによって撹拌される。本発明によれば、種晶が添加される。結晶化の開始後、結晶が冷たい内側面上に生成し、きさげ加工表面熱交換器中に含まれるスクレーパを用いてこすり落とされる。スタートアップ段階中、生成した溶融体懸濁液は、生成した溶融体懸濁液における所望の固形分に達するまで貯蔵容器に供給されて戻される。結晶化が有意に始まると直ちに、DHHB溶融体懸濁液の濁度の増加を観察することができる(例えば、濁度プローブの信号によって)。更に、茶色っぽいから鮮黄色への色変化を、結晶化が有意に始まったときに観察することができる。
所望の固形分に達すると直ちに、溶融体懸濁液を連続的に熟成ベルト、好ましくは冷却ベルト(より好ましくは複数の温度帯を持った)に適用することができる。
好ましい実施形態では、ステップ(a)は、きさげ加工表面熱交換器で行われ、プロセスは、
(i-1)ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを、液体の溶融体が得られるまで加熱するステップと、
(i-2)ステップ(i-1)で得られた液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートをきさげ加工表面熱交換器に供給するステップと
を更に含み、その後にステップ(a)が続き、液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートは、スクレーパによって撹拌される。
好ましくは、ステップ(i-1)において、約54℃超の温度が加えられる。ステップ(i-1)において、約54超~約70℃、より好ましくは約54超~約65℃の温度が加えられる。
好ましくは、ステップ(i-2)は、約54℃超の温度への供給物の加熱下で行われる。ステップ(i-2)は、約54超~約70℃、より好ましくは約54超~約65℃の温度への供給物の加熱下で行われることも好ましい。
好ましくは、きさげ加工表面熱交換器における温度は、約54℃未満、好ましくは約52℃未満である。
好ましくは、きさげ加工表面熱交換器の内側面は、約50℃未満、より好ましくは約40℃未満、更により好ましくは約30℃未満、特に約20℃未満の温度を有する。きさげ加工表面熱交換器の内側面は、約1~約50℃、より好ましくは約2~約40℃、更により好ましくは約3~約30℃、特に約5~約20℃の温度を有することも好ましい。
これに関連して、きさげ加工表面熱交換器は、その内側面を介して冷却されることが理解されるべきである。そのため、きさげ加工表面熱交換器における温度に言及される場合、それは、冷却された内側面を介して冷却される溶融体/溶融体懸濁液のおよその温度に言及する。内側面の温度に言及される場合、それは、きさげ加工表面熱交換器の内側面の温度に言及する。
好ましい実施形態では、ステップ(i-1)において、約54℃超の温度が加えられ、ステップ(i-2)は、約54℃超の温度への供給物の加熱下で行われ、きさげ加工表面熱交換器におけるの温度は、約54℃未満である。
好ましい実施形態では、ステップ(a)は、撹拌槽で行われ、プロセスは、
(ii-1)ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを、液体の溶融体が得られるまで加熱するステップ、
(ii-2)好ましくは撹拌しながら、ステップ(ii-1)で得られた液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを冷却して、ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの過冷却溶融体を得るステップ、
(ii-3)ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの過冷却溶融体を撹拌槽に供給するステップ
を更に含み、その後にステップ(a)が続く。
好ましくは、ステップ(ii-1)において、約54℃超の温度が加えられる。ステップ(ii-1)において、約54超~約70℃、より好ましくは約54超~約65℃の温度が加えられることも好ましい。
好ましくは、ステップ(ii-2)において、過冷却溶融体は、約54℃未満の温度を有する。ステップ(ii-2)において、過冷却溶融体は、約15~約54℃、好ましくは約20~約52℃の範囲の温度を有することも好ましい。
好ましい実施形態では、ステップ(ii-1)において、約54℃超の温度がステップ(ii-2)において加えられ、過冷却溶融体は、約54℃未満の温度を有する。
好ましい実施形態では、ステップ(b)は、溶融体懸濁液を提供する。
本発明によれば、「溶融体懸濁液」という用語は、固体を含む溶融体を意味することが理解されるべきである。例えばDHHBの溶融体懸濁液は、液体、すなわち融解形及び固形でのDHHBを含む。
ステップ(b)によって提供された溶融体懸濁液は、溶融体懸濁液が更に冷却され、固化することが可能であるために任意の適切な容器上に注がれ得る。
好ましい実施形態では、ステップ(b)は、固化したストランドの形態のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを提供する。
好ましい実施形態では、ステップ(b)は、溶融体懸濁液の形態のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを提供し、それは、
(c)溶融体懸濁液を約54℃未満、好ましくは約40℃未満の温度において熟成ベルト、好ましくは冷却ベルト又はドラムフレーカー上で冷却して固化した溶融体を得るステップと、
(d)任意選択的に、固化した溶融体をフレーク又は粒子に破壊するステップと
の更なるステップによって固化される。
好ましい実施形態では、ステップ(b)は、溶融体懸濁液の形態のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを提供し、それは、
(c-i)溶融体懸濁液の滴を形成し、それらを、約54℃未満、好ましくは約40℃未満の温度での、熟成ベルト、好ましくは冷却ベルト上で冷却して固化したトローチを得る更なるステップ
によって固化される。
好ましい実施形態では、冷却ベルトが適用され、冷却ベルトは、少なくとも1つの冷却帯を含む。好ましくは、少なくとも1つの冷却帯は、約0~約40℃、より好ましくは約10~約38℃、特に約20~約35℃の温度範囲である。
好ましくは、冷却ベルトは、少なくとも2つ冷却帯を含み、より好ましくは、第1の冷却帯の温度は、第2の冷却帯の温度よりも高い。好ましくは、第1の冷却帯における温度は、第2の冷却帯の温度よりも約5℃、より好ましくは約10℃高い。好ましくは、第1の冷却帯は、約15~約40℃、より好ましくは約22~約38℃の温度範囲であり、第2の冷却帯は、約5~約30℃、より好ましくは約10~約20℃の温度範囲である。
好ましい実施形態では、プロセスは、連続プロセスとして行われ、液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートは、きさげ加工表面熱交換器又は押出機に連続的に供給され、ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートは、固化したストランドの形態で又は溶融体懸濁液の形態できさげ加工表面熱交換器又は押出機から連続的に集められる。
ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートが冷却ベルトの滞留時間後に依然として完全に固化していない場合、冷却ベルの後に熟成ベルトを使用することができる。
第2の態様では、本発明は、
30mm未満、好ましくは5超~30mmの粒径を有する、注ぐことができるか又は流動性を有する粒子、
30mm未満、好ましくは5超~30mmの粒径を有するトローチ、又は
150mm未満、好ましくは1~100mmの粒径を有するフレーク
の形態の固化されたヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートに関する。
好ましい実施形態では、注ぐことができるか又は流動性を有する粒子は、0.01~30mm、より好ましくは0.1~30mm、更により好ましくは5超~30mm、特に10~25mmの、ふるい分析に従って測定される粒径を有する。
注ぐことができるか又は流動性を有する粒子の粒径を測定するための任意の適切な方法が適用され得る。
注ぐことができるか又は流動性を有する粒子の粒径は、ふるい分析によって測定され得る。好ましくは、粒径の測定は、2つのふるいを使用して行われ、第1の及び第2のふるいは、例えば、1~30mmの測定のために適切であるメッシュ幅を有する。好ましくは、1.5mmの振幅が適用され、2つのふるいは、Retschふるい装置に配置され、より広いメッシュ幅を有するふるいが上方位置に置かれる。上方配置ふるい上にサンプルを適用した後、ふるい分けは、3つの分画の分布の変化が全く検出されなくなるまで1~20分間行われる。
注ぐことができるか又は流動性を有する粒子の粒径は、大きい粒子に関してキャリパーによっても測定され得る。これに関連して、Feretの直径のFeretmax.は、粒径にとって決定的であることが理解されるべきである。
ふるい分けは、好ましくは、20mm未満、より好ましくは10未満、特に5mm以下の粒径を有する、注ぐことができるか又は流動性を有する粒子に関して使用される。画像解析又はキャリパーは、好ましくは、5mm超、より好ましくは10mm超の粒径を有する、注ぐことができるか又は流動性を有する粒子に関して使用される。
好ましくは、注ぐことができるか又は流動性を有する粒子は、0.35g/mL以上、より好ましくは0.35~0.5g/mLの嵩密度を有する。
好ましい実施形態では、トローチは、1~30mm、より好ましくは2~30mm、更により好ましくは5超~30mm、特に6~20mmの粒径を有する。
トローチの粒径を測定するための任意の適切な方法が適用され得る。
トローチの粒径は、画像解析に従って測定され得る。そのため、100個のトローチが最終製品からランダムに選択される。粒径が測定され、平均粒径は、それらから誘導される。
トローチの粒径は、キャリパーによっても測定され得る。これに関連して、Feretの直径のFeretmax.は、粒径にとって決定的であることが理解されるべきである。キャリパー法の使用は、5mm超の粒径を有するトローチにとって好ましい。
好ましくは、トローチは、0.35g/mL以上、より好ましくは0.35~0.5g/mLの嵩密度を有する。
好ましい実施形態では、フレークは、1~100mm、より好ましくは5~90mm、更により好ましくは5超~85mm、更により好ましくは7~80mm、特に10~80mmの粒径を有する。
フレークの粒径を測定するための任意の適切な方法が適用され得る。
フレークの粒径は、画像解析に従って測定され得る。そのため、100個のフレークが最終製品からランダムに選択される。粒径が測定され、平均粒径は、それらから誘導される。
フレークの粒径は、キャリパーによっても測定され得る。これに関連して、Feretの直径のFeretmax.は、粒径にとって決定的であることが理解されるべきである。キャリパー法の使用は、5mm以上の粒径を有するフレークにとって好ましい。
好ましくは、フレークは、0.35g/mL以上、より好ましくは0.35~0.5g/mLの嵩密度を有する。
本発明は、以下の実施例によって更に例示される。
比較例1:シード添加なしの低いせん断速度での冷却板実験
DHHB溶融体の薄層(1~3mm)の固化挙動を評価するために、冷却板実験を20℃の固定した冷却板温度で行った。この実験において、DHHB溶融体の薄層を恒温の冷却板面(材料:ステンレス鋼)の表面上に置いた。およそ50s-1の低いせん断速度を加えるために、スパチュラを使用して液体のDHHB溶融体を数分間穏やかに撹拌した。結晶化は、2時間以内に全く観察されなかった。
比較例2:シード添加なしの高いせん断速度
以下の例は、欧州特許第2155660 B1号明細書の実施例6に従っている:5kgのDHHBを5Lのアルミニウム容器に注ぎ入れる。溶融体を、電動機により撹拌されるPTFEプロペラ攪拌機(60mm直径)によって撹拌する。溶融体を250rpm(およそ1000s-1)の撹拌速度で25℃において撹拌する。11hの撹拌後、溶融粘度は、撹拌がもはや可能ではないように著しく増加する。最初の結晶は、5時間の撹拌後に観察される。完全な固化は、24時間後に達成される。
比較例3:シード添加ありのせん断速度なし
以下の例は、欧州特許第2155660 B1号明細書の実施例10に従っている:DHHBシード粒子を5kgのDHHB溶融体に添加する。シード粒子(100μm未満)が添加される溶融体温度は、約40℃である。その後、DHHB溶融体を室温まで放冷する。最初の結晶は、10日後に観察される。完全な固化は、2ヶ月後に達成される。溶融体は、実験中に撹拌しない。
発明実施例1:シード添加ありの低いせん断速度
恒温の1.4m容器をおよそ60℃の溶融体温度の1500kgのDHHB溶融体で満たした。その後のステップにおいて、溶融体を容器中で冷却した。冷却中、溶融体を、碇型攪拌機を用いて25rmpで連続的に撹拌した。結晶化の進行を実験の全体にわたって濁度プローブによって監視した。シード添加は、50℃の溶融体温度において1重量%の固体DHHB顆粒(粒径<5mm)で適用した。2~4時間後に結晶化が有意に始まった。これは、目及び濁度プローブ信号の増加により視覚的に観察することができた。また、茶色っぽいから黄色っぽいへの生成物の色変化を観察することができた。この時点での溶融体温度は、およそ43℃であった。結晶化の開始後に溶融体懸濁液のサンプルをバケツに注ぎ入れ(層厚さおよそ11cm)、室温で保管した。サンプルの完全な固化は、およそ12時間後に観察された。更なるプロセスパラメータについては、表2を参照されたい。
発明実施例2:シード添加ありの低いせん断速度
3Lのガラス晶析装置をおよそ3LのDHHB溶融体(およそ3kg)で満たした。その後溶融体を、その溶融温度を十分に上回っておよそ60℃に加熱した。その後のステップにおいて、溶融体を、サーモスタットを用いて所望の結晶化温度まで冷却した。碇型攪拌機の撹拌速度を実験中に50rpmで一定に維持した。有意な結晶化の開始を検出するために、濁度及び攪拌機トルクを実験の全体にわたって連続的に記録した。DHHB溶融体が50℃に達すると直ちに、1重量%のDHHBシード粒子(30g)を溶融体に添加した。5mm以下の粒径の、注ぐことができるか又は流動性を有する粒子の形態のDHHBをシード粒子として使用した。結晶化の開始は、およそ33℃の溶融体温度で3時間未満内に観察された。実験中、溶融体を30℃の所望の結晶化温度まで連続的に冷却した。結晶化の開始は、目、濁度プローブ信号の増加及び攪拌機トルクの上昇によって視覚的に観察することができた。また、茶色っぽいから黄色っぽいへの生成物の色変化を観察することができた。結晶化が始まった後、サンプルをスチールトレイ(層厚さおよそ7cm)に取り、それは、室温でおよそ6時間後に完全に固化した。
意外にも、DHHB溶融体懸濁液の完全な固化は、たとえより低いせん断速度が加えられるとしても種晶が適用されるときにより速く得ることができる。

Claims (15)

  1. ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエート(INCI ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、DHHB)の固化のためのプロセスであって、
    (a)800s-1未満のせん断速度を液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートに加えるステップと、
    (b)ステップ(a)の前記せん断速度を加えながら、ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの種晶を添加するステップと
    を含むプロセス。
  2. 前記液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートは、溶融体又は過冷却溶融体として提供される、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記溶融体は、約54超~約70℃、好ましくは約54超~約65℃の温度を有するか、又は
    前記過冷却溶融体は、約15~約54℃、好ましくは約20~約52℃の温度を有する、請求項2に記載のプロセス。
  4. 前記加えられるせん断速度は、700s-1未満、好ましくは500s-1未満、特に400s-1未満であるか、又は10~800s-1未満、好ましくは15~700s-1、より好ましくは20~600s-1、特に25~400s-1の範囲である、請求項1~3のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 前記溶融体又は過冷却溶融体は、5~200rpm、好ましくは10~150rpm、より好ましくは15~100rpmの撹拌速度で撹拌される、請求項1~4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 前記種晶は、約30~約60℃、好ましくは約40~約54℃未満の温度で添加される、請求項1~5のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. 前記種晶の添加後、固化される前記ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの温度は、約15~約54℃未満、好ましくは約25~約52℃の範囲に保たれる、請求項1~6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. ステップ(b)において、0.0001~0.1g、好ましくは0.0005~0.05g、より好ましくは0.001~0.03gの種晶は、固化される前記ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの1g当たりで添加される、請求項1~7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 前記種晶は、10000未満、好ましくは1~100000μm、より好ましくは5~5000μmの、ふるい分析に従って測定される粒径を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 前記ステップ(a)は、約54℃未満、好ましくは約40℃以下の温度に冷却される、押出機、きさげ加工表面熱交換器、横型多段冷却晶析装置又は撹拌槽からなる群から好ましくは選択される装置で行われる、請求項1~9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 前記ステップ(a)は、きさげ加工表面熱交換器で行われ、前記プロセスは、
    (i-1)ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを、液体の溶融体が得られるまで加熱するステップと、
    (i-2)ステップ(i-1)で得られた前記液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートをきさげ加工表面熱交換器に供給するステップと
    を更に含み、その後にステップ(a)が続き、前記液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートは、スクレーパによって撹拌される、請求項1~10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. ステップ(i-1)において、約54℃超の温度が加えられ、及び/又は
    前記ステップ(i-2)は、約54℃超の温度への前記供給物の加熱下で行われ、及び/又は
    前記きさげ加工表面熱交換器における温度は、約54℃未満である、請求項11に記載のプロセス。
  13. 前記ステップ(a)は、撹拌槽で行われ、前記プロセスは、
    (ii-1)ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを、液体の溶融体が得られるまで加熱するステップ、
    (ii-2)好ましくは撹拌しながら、ステップ(ii-1)で得られた前記液体のヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートを冷却して、ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの過冷却溶融体を得るステップ、
    (ii-3)ヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエートの前記過冷却溶融体を撹拌槽に供給するステップ
    を更に含み、その後にステップ(a)が続く、請求項1~10のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. ステップ(ii-1)において、約54℃超の温度が加えられ、及び/又は
    ステップ(ii-2)において、前記過冷却溶融体は、約15~約54℃、好ましくは約20~約52℃の範囲の温度を有する、請求項13に記載のプロセス。
  15. 30mm未満、好ましくは5超~30mmの粒径を有する、注ぐことができるか又は流動性を有する粒子、
    30mm未満、好ましくは5超~30mmの粒径を有するトローチ、又は
    150mm未満、好ましくは1~100mmの粒径を有するフレーク
    の形態の固化されたヘキシル2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]ベンゾエート。
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