JP2024502601A - Tyk2阻害剤 - Google Patents

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/08Bridged systems

Abstract

本開示は、式(I’)の化合物、またはその薬学的に許容される塩に関し、そのすべての変数が、本出願で定義されるとおりである。本開示の化合物は、チロシンキナーゼ2(TYK2)の活性を阻害することが可能である。本開示は、本開示の化合物を調製する方法、及びそれらの治療用途のための方法をさらに提供する。TIFF2024502601000345.tif8851【選択図】なし

Description

関連出願
米国特許法第119条(e)の下で、本出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる2021年1月7日出願の米国仮出願第63/134,786号の出願日の利益及び優先権を主張する。
サイトカインは、細胞によって放出される小さな分泌タンパク質であり、細胞間の相互作用及びコミュニケーションに特定の効果を有する。サイトカイン経路は、主に細胞外シグナル伝達を通じて、炎症及び免疫の多くの側面を含む幅広い生物学的機能を媒介する。
チロシンキナーゼ2(TYK2)は、サイトカイン受容体と会合する細胞質タンパク質キナーゼであり、サイトカインシグナル伝達媒介における中心的役割を果たす、ヤヌスキナーゼ(JAK)のメンバーである(Kisseleva et al.,Gene,2002,285,1、及びYamaoka et al.Genome Biology 2004,5,253)。また、JAKファミリーは、JAK1、JAK2、及びJAK3を含む。より具体的には、サイトカインの同族受容体との係合は、JAKに会合する受容体の活性化を引き起こし、これによって、シグナル伝達及び転写活性化因子(STAT)タンパク質のJAK媒介性チロシンリン酸化、ならびに最終的には特定の遺伝子セットの転写活性化がもたらされる(Schindler et al,2007,J.Biol.Chem.282:20059-63)。JAKファミリーを活性化することが知られている多数のサイトカインとしては、インターフェロン(IFN)ファミリー(IFN-アルファ、IFN-ベータ、IFN-オメガ、リミチン、IFN-ガンマ、IL-10、IL-19、IL-20、IL-22)、糖タンパク質(gp)130ファミリー(IL-6、IL-11、OSM、LlF、CNTF、NNT-1/BSF-3、G-CSF、CT-1、レプチン、IL-12、IL-23)、ガンマCファミリー(IL-2、IL-7、TSLP、IL-9、IL-15、IL-21、IL-4、IL-13)、IL-3ファミリー(IL-3、IL-5、GM-CSF)、一本鎖ファミリー(EPO、GH、PRL、TPO)、受容体チロシンキナーゼ(EGF、PDGF、CSF-1、HGF)、及びGタンパク質共役受容体(AT1)が挙げられる。
TYK2は、I型インターフェロン(例えば、IFN-アルファ)、IL-6、IL-10、IL-12、及びIL-23のシグナル伝達において重要である(Liang,Y.et al.,Expert Opinion on Therapeutic Targets,2014,18,5,571-580、Kisseleva et al.,2002,Gene 285:1-24、及びWatford,W.T.& O’Shea,J.J.,2006,Immunity 25:695-697)。これと一致して、TYK2欠損ヒト由来の一次細胞は、I型インターフェロン、IL-6、IL-10、IL-12、及びIL-23シグナル伝達が欠損している。TYK2は、以下の組み合わせ:TYK2/JAK1、TYK2/JAK2、TYK2/JAK1/JAK2でJAKファミリーの他のメンバーとシグナルを伝達する。
不適切なJAK活性が、変異、過剰発現、または不適切な調節、調節異常もしくは調節解除、ならびに成長因子またはサイトカインの過剰または過少産生から生じ得、したがって、細胞成長、細胞分化、細胞機能、生存、アポトーシス、及び細胞移動性に関連する様々な生物学的細胞応答を引き起こすことが、研究によって示されている。不適切なJAK活性は、限定されないが、がん、心血管疾患、アレルギー、喘息及び他の呼吸器疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患、骨疾患、代謝障害、ならびにアルツハイマー病などの神経学的疾患及び神経変性疾患を含む、多くの疾患に関与している。
低分子JAK阻害剤は、自己免疫疾患の治療における大きな治療上の進歩として浮上している。これまでに、開発へと進行したすべての既知の低分子JAK阻害剤は、JAKタンパク質の触媒ドメイン(JH1、すなわち「Janus Homology1」ドメインとも称される)のアデノシン三リン酸(ATP)部位に結合する活性部位指向性阻害剤であり、ATP、下流リン酸化、及び生じる経路シグナル伝達を遮断することによってキナーゼの触媒活性を防止する(Bryan et al.,J.Med.Chem.2018,61,9030-9058)。
キノーム全体、特にJAKファミリー内のATP活性部位の相同性の高さを理由に、キノーム内の選択性を維持しながら、特定のJAKファミリーメンバーに対して高い選択性を達成することは重大な課題である。その結果、開発されている多くのJAK阻害剤が、汎JAK阻害剤であるか、または1つ以上のJAKファミリーメンバーに対してほどほどの選択的である。これらの阻害剤は、自己免疫疾患の治療において有望な結果を示しているが、狭い治療指数をもたらす望ましくない副作用が観察されており、改善された治療の必要性を示唆している。
TYK2は、炎症性疾患及び自己免疫疾患において重要な、ナチュラルキラー細胞、B細胞、及びTヘルパー細胞型を含む複数の細胞型の分化及び機能において重要であることが示されている。異常なTYK2発現は、複数の自己免疫または炎症性状態に関連付けられる。
JAKファミリーの他のメンバーを上回り、TYK2に対して高い選択性を示す、強力な化合物が依然として必要とされている。
本開示の一態様は、式(I’)の化合物、
Figure 2024502601000002
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
、X、X、X、X、X、及びXを含有する環が、二環式ヘテロアリール環であることを条件として、
Figure 2024502601000003
が、単結合または二重結合であり、
が、N、NH、またはCRであり、
が、NまたはCRであり、
が、NまたはCRであり、
が、NまたはCRであり、
が、NRまたはCRであり、
及びXが、両方ともCであるか、またはX及びXのうちの一方が、Nであり、他方が、Cであり、
Yが、C(O)またはS(O)であり、
、R、R、及びRが、存在する場合、各々独立して、H、ハロ、-CN、-NR1a1b、-OR1c、C1-4アルキル、及びC1-4ハロアルキルから選択され、
が、H、ハロ、CN、-NR1a1b、-OR1c、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、5~7員部分飽和ヘテロシクリル、及び5~10員ヘテロアリールから選択され、Rによって表されるC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、及び5~10員ヘテロアリールが、各々任意選択的に、1つ以上のRで置換され、
が、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、または5~10員ヘテロアリールであり、Rによって表されるC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、及び5~10員ヘテロアリールが、各々任意選択的に、1つ以上のRで置換され、
が、出現ごとに、独立して、ハロ、-CN、オキソ(=O)、-NR1a1b、-OR1c、-C(O)OR1c、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、4~7員単環式ヘテロシクロアルキル、及び5~6員ヘテロアリールから選択され、Rによって表されるC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、4~7員単環式ヘテロシクロアルキル、及び5~6員ヘテロアリールが、各々任意選択的に、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、-NR1a1b、-OR1c、及び4~6員単環式ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1つ以上の置換基で置換され、
が、出現ごとに、独立して、ハロ、-NR1a1b、-OR1c、-CN、C1-6アルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、-C(=O)OR1c、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
1a及びR1bが、各々独立して、HまたはC1-4アルキルであり、
1cが、H、C1-4アルキル、またはC1-4ハロアルキルであり、
mが、0、または1~6の整数である、化合物またはその薬学的に許容される塩である。
一態様では、本開示は、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、を含む、薬学的組成物である。
本開示の別の態様は、TYK2活性を阻害することを必要とする対象においてそれを行う方法であって、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つの化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本明細書に記載の薬学的組成物を対象に投与することを含む、方法である。
いくつかの態様では、本開示は、対象におけるTYK2の阻害に応答する疾患または障害を治療する方法であって、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つの化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本明細書に記載の薬学的組成物を対象に投与することを含む、方法である。
本開示はまた、TYK2活性を阻害するための医薬品の製造のための、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本明細書に記載の薬学的組成物の使用を含む。また含まれるのは、TYK2の阻害に応答する疾患または障害を治療するための医薬品の製造のための、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本明細書に記載の薬学的組成物の使用である。
本開示はまた、TYK2活性の阻害での使用のための、本明細書に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本明細書に記載の薬学的組成物を提供する。また提供されるのは、TYK2の阻害に応答する疾患または障害の治療に使用するための、本明細書に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本明細書に記載の薬学的組成物である。
他の特徴または利点は、いくつかの実施形態の以下の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲からも明らかになるであろう。
本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、TYK2に対して高い効力を示す。加えて、本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩は、JAK1、JAK2、及びJAK3などのJAKファミリーの他のメンバーを上回ってTYK2を阻害するための高い選択性を有する。
第1の実施形態では、本開示は、式(I’)の化合物、
Figure 2024502601000004
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式(I’)に示される変数が、上記のとおりである。
第2の実施形態では、本開示の化合物は、式(I)によって表されるか、
Figure 2024502601000005
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、Xが、Nであり、Xが、CRであるか、またはXが、Nであり、Xが、CRであり、他の変数についての定義が、第1の実施形態で定義されるとおりである。
第3の実施形態では、本開示の化合物は、式(I)によって表されるか、またはその薬学的に許容される塩であり、式中、Xが、CRであり、Xが、Nであり、他の変数についての定義が、第2の実施形態で定義されるとおりである。
第4の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)もしくは(I)によって表されるか、またはその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、R、及びRが、存在する場合、各々独立して、H、ハロ、-NH、-OH、C1-4アルキル、またはC1-4ハロアルキルであり、他の変数についての定義が、第1、第2、または第3の実施形態で定義されるとおりである。
第5の実施形態では、本開示の化合物は、以下の式によって表されるか、
Figure 2024502601000006
またはその薬学的に許容される塩であり、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、及び(X)に示される変数についての定義が、第1の実施形態で定義されるとおりである。
第6の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、及び(X)のうちのいずれか1つによって表されるか、またはそれらの薬学的に許容される塩であり、式中、Yが、S(O)であり、他の変数についての定義が、第1、第2、第3、第4、または第5の実施形態で定義されるとおりである。
第7の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、及び(X)のうちのいずれか1つによって表されるか、またはそれらの薬学的に許容される塩であり、式中、Yが、C(O)であり、他の変数についての定義が、第1、第2、第3、第4、または第5の実施形態で定義されるとおりである。
第8の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、及び(X)のうちのいずれか1つによって表されるか、またはそれらの薬学的に許容される塩であり、式中、Rが、存在する場合、H、ハロ、C1-4アルキル、またはC1-4ハロアルキルであり、他の変数についての定義が、第1、第2、第3、第4、第5、第6、または第7の実施形態で定義されるとおりである。
第9の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、及び(X)のうちのいずれか1つによって表されるか、またはそれらの薬学的に許容される塩であり、式中、Rが、存在する場合、H、ハロであり、他の変数についての定義が、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、または第8の実施形態で定義されるとおりである。
第10の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、及び(X)のうちのいずれか1つによって表されるか、またはそれらの薬学的に許容される塩であり、式中、
が、C3-8シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、5~7員部分飽和ヘテロシクリル、5もしくは6員単環式ヘテロアリール、または8~10員二環式ヘテロアリールであり、C3-8シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、5~7員部分飽和ヘテロシクリル、5または6員単環式ヘテロアリール、及び8~10員二環式ヘテロアリールが、各々任意選択的に、1、2、または3つのRで置換され、
が、出現ごとに、独立して、ハロ、-CN、オキソ(=O)、-NR1a1b、-OR1c、-C(O)OR1c、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、またはN及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルであり、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、及び4~6員単環式ヘテロシクロアルキルが、各々任意選択的に、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、-NR1a1b、-OR1c、ならびにN及びOから独立して選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1、2、または3つの置換基で置換され、
他の変数についての定義が、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、または第9の実施形態で定義されるとおりである。
第11の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、及び(X)のうちのいずれか1つによって表されるか、またはそれらの薬学的に許容される塩であり、式中、
が、5もしくは6員単環式ヘテロアリール、または8~10員二環式ヘテロアリールであり、5または6員単環式ヘテロアリール及び8~10員二環式ヘテロアリールが、各々任意選択的に、1、2、または3つのRで置換され、
が、出現ごとに、独立して、ハロ、-CN、-NR1a1b、-OR1c、-C(O)OR1c、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、またはN及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルであり、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、及び4~6員単環式ヘテロシクロアルキルが、各々任意選択的に、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、-NR1a1b、-OR1c、ならびにN及びOから独立して選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1、2、または3つの置換基で置換され、
他の変数についての定義が、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、または第9の実施形態で定義されるとおりである。
第12の実施形態では、本開示の化合物は、第11の実施形態で定義されるとおりであるか、またはその薬学的に許容される塩であり、
が、O、S、及びNから独立して選択される1~3つのヘテロ原子を含有する5または6員単環式ヘテロアリールであり、5または6員単環式ヘテロアリールが、1、2、または3つのRで任意選択的に置換される。
第13の実施形態では、本開示の化合物は、第11の実施形態で定義されるとおりであるか、またはその薬学的に許容される塩であり、
が、O、S、及びNから独立して選択される1~3つのヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、5員単環式ヘテロアリールが、1、2、または3つのRで任意選択的に置換される。
第14の実施形態では、本開示の化合物は、第13の実施形態で定義されるとおりであるか、またはその薬学的に許容される塩であり、5員単環式ヘテロアリールが、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、トリアゾール、またはピロールであり、それらの各々が、1、2、または3つのRで任意選択的に置換される。
第15の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、及び(X)のうちのいずれか1つによって表されるか、またはそれらの薬学的に許容される塩であり、式中、Rが、出現ごとに、独立して、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、またはN及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルであり、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、及び4~6員単環式ヘテロシクロアルキルが、各々任意選択的に、ハロ、ならびにN及びOから独立して選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換され、他の変数についての定義が、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、または第14の実施形態で定義されるとおりである。
第16の実施形態では、本開示の化合物は、以下の式によって表されるか、
Figure 2024502601000007
Figure 2024502601000008
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
9aが、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、またはN及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルであり、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、及び4~6員単環式ヘテロシクロアルキルが、各々任意選択的に、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、-NR1a1b、-OR1c、ならびにN及びOから独立して選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1、2、または3つの置換基で置換され、
9b及びR9cが、各々独立して、H、C1-4アルキル、またはC1-4ハロアルキルであり、他の変数についての定義が、第1の実施形態で定義されるとおりである。
第17の実施形態では、本開示の化合物は、第16の実施形態で定義されるとおりであるか、またはその薬学的に許容される塩であり、R9aが、-CH、-CHCH
Figure 2024502601000009
であり、R9b及びR9cのうちの一方が、Hであり、他方が、H、-CH、-CHF、または-CFである。
第18の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(IIA)、(IIIA)、(IVA)、(VA)、(VIA)、(VIIA)、(VIIIA)、(IXA)、及び(XA)のうちのいずれか1つによって表されるか、またはそれらの薬学的に許容される塩であり、式中、Rが、C1-4アルキル、C3-6単環式シクロアルキル、C5-8二環式シクロアルキル、N及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキル、またはN及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する5~8員二環式ヘテロシクロアルキルであり、C1-4アルキル、C3-6単環式シクロアルキル、C5-8二環式シクロアルキル、4~6員単環式ヘテロシクロアルキル、及び5~8員二環式ヘテロシクロアルキルが、各々任意選択的に、ハロ、-CN、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、-C(=O)OR1c、及びC1-4アルコキシから独立して選択される1~3つの置換基で置換され、R1cが、HまたはC1-3アルキルであり、他の変数についての定義が、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、または第17の実施形態で定義されるとおりである。
第19の実施形態では、本開示の化合物は、第18の実施形態で定義されるとおりであるか、またはその薬学的に許容される塩であり、Rが、ハロ、-CN、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、-C(=O)OR1c、及びC1-4アルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換されたC3-6単環式シクロアルキルであり、R1cが、HまたはC1-3アルキルである。
第20の実施形態では、本開示の化合物は、第19の実施形態で定義されるとおりであるか、またはその薬学的に許容される塩であり、Rが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、それらの各々が、ハロ、-CN、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、-C(=O)OR1c、及びC1-4アルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、R1cが、HまたはC1-3アルキルである。
第21の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(IIA)、(IIIA)、(IVA)、(VA)、(VIA)、(VIIA)、(VIIIA)、(IXA)、及び(XA)のうちのいずれか1つによって表されるか、またはそれらの薬学的に許容される塩であり、式中、mが、0であり、他の変数についての定義が、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、または第20の実施形態で定義されるとおりである。
第22の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(IIA)、(IIIA)、(IVA)、(VA)、(VIA)、(VIIA)、(VIIIA)、(IXA)、及び(XA)のうちのいずれか1つによって表されるか、またはそれらの薬学的に許容される塩であり、式中、mが、1であり、他の変数についての定義が、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、または第20の実施形態で定義されるとおりである。
第23の実施形態では、本開示の化合物は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(IIA)、(IIIA)、(IVA)、(VA)、(VIA)、(VIIA)、(VIIIA)、(IXA)、及び(XA)のうちのいずれか1つによって表されるか、またはそれらの薬学的に許容される塩であり、式中、-(CH-Rが、CH、-CHCH
Figure 2024502601000010
であり、他の変数についての定義が、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、または第17の実施形態で定義されるとおりである。
第24の実施形態では、本開示の化合物は、以下の式によって表されるか、
Figure 2024502601000011
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
が、ハロ、-CN、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、-C(=O)OR1c、及びC1-4アルコキシから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC3-6単環式シクロアルキルであり、R1cが、HまたはC1-3アルキルであり、R9aが、C1-4アルキルであり、他の変数についての定義が、第1の実施形態で定義されるとおりである。
第25の実施形態では、本開示の化合物は、第24の実施形態で定義されるとおりであるか、またはその薬学的に許容される塩であり、Rが、ハロ、C1-4アルキル、及びC1-4ハロアルキルから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC3-6単環式シクロアルキルであり、R9aが、C1-3アルキルである。
第26の実施形態では、本開示の化合物は、第24の実施形態で定義されるとおりであるか、またはその薬学的に許容される塩であり、Rが、ハロ、C1-4アルキル、及びC1-4ハロアルキルから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたシクロプロピルであり、R9aが、C1-3アルキルである。
第27の実施形態では、本開示の化合物は、以下に記載の実施例1~252、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択される。
本明細書で使用される場合、「任意選択的に置換された」という句は、「置換または非置換」という句と互換的に使用される。一般に、「任意選択的に置換された」という用語は、特定の置換基のラジカルでの、所定の構造内の水素ラジカルの置き換えを指す。具体的な置換基は、化合物についての定義及び記載、ならびにそれらの実施例に記載されている。別途示されない限り、任意選択的に置換された基は、基の各置換可能な位置に置換基を有し得、任意の所与の構造内の2つ以上の位置が、特定の基から選択される2つ以上の置換基で置換され得る場合、置換基は、すべての位置で同じであっても異なっていてもよい。
本明細書で使用される場合、「ハロゲン」または「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素であり得る。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシル」または「ヒドロキシ」は、基-OHを指す。
本明細書で使用される場合、基の炭素原子の数は、本明細書では、接頭辞「Cx-xx」によって指定され、x及びxxが、整数である。例えば、「C1-4アルキル」は、1~4つの炭素原子を有するアルキル基である。
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、完全飽和分岐または非分岐炭化水素部分を指す。1~6つの炭素を有するアルキル基、すなわち、C1-6アルキルが、好ましい場合がある。「アルキル」の代表的な例としては、限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、及びネオペンチルが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C1-4アルキルである。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C1-3アルキルである。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」という用語は、線状または分岐状であり得、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する不飽和炭化水素基を指す。2~6つの炭素原子を有するアルケニル基が、好ましい場合がある。アルケニル基は、1、2、もしくは3つ、またはそれ以上の炭素-炭素二重結合を含有し得る。アルケニル基の例としては、エテニル、n-プロペニル、イソ-プロペニル、n-ブタ-2-エニル、n-ヘキサ-3-エニルなどが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「アルコキシ」という用語は、酸素架橋(すなわち、アルキルが本明細書で定義されるとおりである-O-アルキル基)を通じて結合している完全飽和分岐または非分岐アルキル部分を指す。アルコキシの代表的な例としては、限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2-プロポキシ、ブトキシ、tert-ブトキシなどが挙げられる。好ましくは、アルコキシ基は、約1~6つの炭素を有する。
本明細書で使用される場合、「ハロアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を指し、水素原子のうちの少なくとも1つが、ハロ原子によって置き換えられている。1~6つの炭素を有するハロアルキル基、すなわち、C1-6ハロアルキルが、好ましい場合がある。C1-6ハロアルキルは、C1-6モノハロアルキル、C1-6ジハロアルキル、またはC1-6ペルハロアルキルを含むC1-6ポリハロアルキルであり得る。C1-6モノハロアルキルは、アルキル基内に1つのヨード、ブロモ、クロロ、またはフルオロを有し得る。C1-6ジハロアルキル及びC1-6ポリハロアルキル基は、アルキル内に2つ以上の同じハロ原子または異なるハロ基の組み合わせを有し得る。典型的には、C1-6ポリハロアルキル基は、2~14個のハロ基を含有する。ハロアルキルの非限定的な例としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチル、及びジクロロプロピルが挙げられる。C1-6ペルハロアルキル基は、すべての水素原子がハロ原子で置き換えられたC1-6アルキル基を指す。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を指し、水素原子のうちの少なくとも1つが、ヒドロキシ基によって置き換えられている。ヒドロキシ置換C1-4アルキルの非限定的な例としては、ヒドロキシ-メチル、ジヒドロキシ-メチル、ペンタヒドロキシ-エチル、ジヒドロキシエチル、及びジヒドロキシプロピルが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「オキソ」(=O)という用語は、二重結合によって炭素または硫黄原子に接続している酸素原子を指す。例としては、ケトン、アルデヒド、または酸、エステル、アミド、ラクトン、もしくはラクタム基の一部などの、カルボニル、スルフィニル、またはスルホニル基(--C(O)--、--S(O)--、または--S(O)2--)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「アリール」、「アリール基」、「アリール環」、「芳香族基」、及び「芳香族環」という用語は、芳香族6~12員単環式または二環式炭素環系を指すために互換的に使用される。アリール系の例としては、限定されないが、フェニル、ナフチルなどが挙げられる。6~10員環系を有するアリール基、すなわち、C6-10アリールが好ましい場合がある。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」、「ヘテロアリール基」、「ヘテロ芳香族」、及び「ヘテロ芳香族環」という用語は、少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、酸素、硫黄、窒素、またはそれらの組み合わせ)を有する芳香族5~12員単環式または二環式環系を指すために互換的に使用され、Nが、酸化(例えば、N(O))または四級化され得、Sが、スルホキシド及びスルホンへと任意選択的に酸化され得る。5~10員環系を有するヘテロアリール基が好ましい場合がある。「ヘテロアリール」としては、フェニル基に縮合したヘテロ芳香族基、またはテトラヒドロフラン、ピラン、ピロリジン、ピペリジンなどの非芳香族複素環が挙げられる。ヘテロアリールの例としては、ピロール、ピリジル、ピラゾール、チエニル、フラニル、オキサゾリル、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、トリアゾール、テトラゾリル、トリアジニル、ピリミジル、ピラジニル、チアゾリル、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、キノキサリニルなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、トリアゾール、及びピロールから選択される。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」という用語は、3~12個の炭素原子、3~6つの炭素原子、または5~7つの炭素原子の完全飽和単環式または二環式(例えば、縮合、スピロ、または架橋)炭化水素基を指す。3~8つの炭素を有するシクロアルキル基、すなわち、C3-8シクロアルキルが好ましい場合がある。C3-8シクロアルキルの例としては、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロへキシルが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクロアルキル」という用語は、少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、酸素、硫黄、窒素、またはそれらの組み合わせ)を有する、完全飽和4~12員単環式または二環式(例えば、縮合)環系を指す。4~10員環系を有するヘテロシクロアルキル基が好ましい場合がある。
本明細書で使用される場合、「部分飽和ヘテロシクリル」という用語は、少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、酸素、硫黄、窒素、またはそれらの組み合わせ)を有する、不飽和非芳香族5~12員単環式または二環式環系を指し、Cが、酸化され得(例えば、C(O))、Nが、酸化(例えば、N(O))または四級化され得、Sが、スルホキシド及びスルホンへと任意選択的に酸化され得る。一実施形態では、部分飽和ヘテロシクリルは、ピリジノンである。
「薬学的に許容される」という句は、物質、組成物、または剤形が、他の成分を含む製剤、及び/またはそれを用いて治療される哺乳動物と、化学的及び/または毒物学的に適合性がある必要があることを示す。
別途指定されない限り、「本開示の化合物」という用語は、式(I’)、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(IIA)、(IIIA)、(IVA)、(VA)、(VIA)、(VIIA)、(VIIIA)、(IXA)、(XA)、または(IVB)の化合物、ならびにすべての立体異性体(ジアステレオ異性体及びエナンチオマーを含む)、回転異性体、互変異性体、同位体標識化合物(重水素置換を含む)、及び本質的に形成される部分(例えば、多形体、溶媒和物、及び/または水和物)を指す。塩を形成することが可能である部分が存在する場合、塩、特に薬学的に許容される塩も同様に含まれる。その塩、水和物、及び溶媒和物を含む本開示の化合物は、本質的にまたは設計によって、多形体を形成し得る。
本明細書で使用される場合、「a」、「an」、「the」という用語、及び本開示の文脈において(具体的には、特許請求の範囲の文脈において)使用される同様の用語は、本明細書で別途示されない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数形及び複数形の両方を網羅すると解釈されるものである。本明細書で提供される任意の及びすべての例、または例示的な言語(例えば、「~など」)の使用は、単に本開示をより良好に示すことを意図しており、特許請求されていない本開示の範囲に限定を課すものではない。
本明細書で提供される化合物が、安定な非毒性酸または塩基性塩を形成するのに十分に塩基性または酸性である場合、薬学的に許容される塩としての化合物の調製及び投与は、適切であり得る。薬学的に許容される塩の例は、生理学的に許容されるアニオンを形成する酸で形成される有機酸付加塩、例えば、トシル酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、α-ケトグルタル酸塩、またはα-グリセロリン酸塩である。塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、重炭酸塩、及び炭酸塩を含む無機塩も形成され得る。
薬学的に許容される塩は、当該技術分野で周知の標準的な手順を使用して、例えば、アミンなどの十分に塩基性の化合物を、生理学的に許容されるアニオンを提供する好適な酸と反応させることによって得ることができる。カルボン酸のアルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム、またはリチウム)塩またはアルカリ土類金属(例えば、カルシウム)塩も作製することができる。
薬学的に許容される塩基付加塩は、無機及び有機塩基から調製され得る。無機塩基からの塩としては、限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、またはマグネシウム塩を挙げることができる。有機塩基由来の塩としては、限定されないが、アルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、置換アルキルアミン、ジ(置換アルキル)アミン、トリ(置換アルキル)アミン、アルケニルアミン、ジアケニルアミン、トリアルケニルアミン、置換アルケニルアミン、ジ(置換アルケニル)アミン、トリ(置換アルケニル)アミン、シクロアルキルアミン、ジ(シクロアルキル)アミン、トリ(シクロアルキル)アミン、置換シクロアルキルアミン、二置換シクロアルキルアミン、三置換シクロアルキルアミン、シクロアルケニルアミン、ジ(シクロアルケニル)アミン、三(シクロアルケニル)アミン、置換シクロアルケニルアミン、二置換シクロアルケニルアミン、三置換シクロアルケニルアミン、アリールアミン、ジアリールアミン、トリアリールアミン、ヘテロアリールアミン、ジヘテロアリールアミン、トリヘテロアリールアミン、ヘテロシクロアルキルアミン、ジヘテロシクロアルキルアミン、トリヘテロシクロアルキルアミン、またはアミン上の置換基のうちの少なくとも2つが、異なり得、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクロアルキルなどであり得る、混合されたジ及びトリアミンなどの、一級、二級、または三級アミンの塩を挙げることができる。また挙げられるのは、2つまたは3つの置換基が、アミノ窒素と一緒になって、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基を形成するアミンである。アミンの非限定的な例としては、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリ(イソ-プロピル)アミン、トリ(n-プロピル)アミン、エタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、トリメタミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、N-アルキルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、またはN-エチルピペリジンなどを挙げることができる。他のカルボン酸誘導体、例えば、カルボキサミド、低級アルキルカルボキサミド、またはジアルキルカルボキサミドなどを含むカルボン酸アミドが有用であり得る。
本開示の化合物は、キラル中心を含有し得、したがって、異なる立体異性体形態で存在し得ることが、当業者によって認識されるであろう。本明細書で使用される場合、「光学的異性体」または「立体異性体」という用語は、本開示の所与の化合物に対して存在し得る様々な立体異性体配置のうちのいずれかを指す。置換基は、炭素原子のキラル中心に結合され得ることが理解される。したがって、本開示は、化合物のエナンチオマー、ジアステレオマー、またはラセミ体を含む。
本明細書に記載のある特定の化合物は、1つ以上の不斉中心または軸を含有し、したがって、絶対立体化学の観点から(R)-または(S)-として定義され得るエナンチオマー、ジアステレオマー、及び他の立体異性体形態を生じ得る。本開示によれば、立体化学を指定しない任意の構造は、純粋なまたは実質的に純粋な形態のすべての様々な立体異性体(例えば、ジアステレオマー及びエナンチオマー)、ならびにそれらの混合物(ラセミ混合物、またはエナンチオマーが豊富な混合物など)を包含することが理解されるものである。そのような光学的に活性な形態を調製する方法(例えば、再結晶化技法による、光学的に活性な出発材料からの合成による、キラル合成による、またはキラル固定相を使用するクロマトグラフィー分離によるラセミ形態の分解)は、当該技術分野で周知である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、化合物の各々が、1つの立体中心を有し、立体異性体が、R配置にある、単離された立体異性体である。他の実施形態では、本明細書に記載の化合物は、化合物の各々が、1つの立体中心を有し、立体異性体が、S配置にある、単離された立体異性体である。一実施形態では、本明細書に記載の化合物は、化合物の各々が、2つの立体中心を有し、立体異性体が、RR配置にある、単離された立体異性体である。一実施形態では、本明細書に記載の化合物は、化合物の各々が、2つの立体中心を有し、立体異性体が、RS配置にある、単離された立体異性体である。一実施形態では、本明細書に記載の化合物は、化合物の各々が、2つの立体中心を有し、立体異性体が、SR配置にある、単離された立体異性体である。一実施形態では、本明細書に記載の化合物は、化合物の各々が、2つの立体中心を有し、立体異性体が、SS配置にある、単離された立体異性体である。一実施形態では、本明細書に記載の化合物は、各々、1つまたは2つの立体中心を有し、ラセミ混合物である。
化合物の特定の立体異性体が、名称または構造によって示される場合、化合物の立体化学純度は、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、97%、99%、99.5%、または99.9%である。「立体化学純度」は、すべての立体異性体の合わせた重量に対する所望の立体異性体の重量パーセントを意味する。
化合物の特定のエナンチオマーが、名称または構造によって示される場合、化合物の立体化学純度は、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、97%、99%、99.5%、または99.9%である。「立体化学純度」は、すべての立体異性体の合わせた重量に対する所望のエナンチオマーの重量パーセントを意味する。
開示の化合物の立体化学が、構造によって命名または示され、命名または示される構造が、(例えば、ジアステレオマー対におけるように)2つ以上の立体異性体を包含する場合、包含される立体異性体のうちの1つ、または包含される立体異性体の任意の混合物が含まれることが理解されるものである。命名または示される立体異性体の立体異性体純度は、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、97%、99%、99.5%、または99.9%であることがさらに理解されるものである。立体異性体純度は、すべての立体異性体の合わせた重量に対する、名称または構造によって包含される所望の立体異性体の重量パーセントを意味する。
開示の化合物が、立体化学を示さない構造によって命名または示され、化合物が、1つのキラル中心を有する場合、名称または構造は、純粋なまたは実質的に純粋な形態の化合物の1つのエナンチオマー、ならびにそれらの混合物(その化合物のラセミ混合物、及びその対応する光学的異性体と比較して1つのエナンチオマーが豊富な混合物など)を包含することが理解されるものである。
別途指定されない限り、本開示の化合物は、ラセミ混合物、光学的に純粋な形態、及び中間体混合物を含む、すべてのそのような可能な立体異性体を含むことを意味する。光学的に活性な(R)-及び(S)-立体異性体は、キラルシントンもしくはキラル試薬を使用して調製され得るか、または従来の技法を使用して分解(例えば、良好な分離を達成するために、適切な溶媒または溶媒の混合物を使用する、DAICEL Corp.から入手可能なCHIRALPAK(登録商標)及びCHIRALCEL(登録商標)などのキラルSFCまたはHPLCクロマトグラフィーカラムで分離)され得る。化合物が二重結合を含有する場合、置換基は、EまたはZ配置であり得る。化合物が、二置換シクロアルキルを含有する場合、シクロアルキル置換基は、シスまたはトランス配置を有し得る。すべての互変異性形態も含まれることが意図される。
開示の化合物が、立体化学を示さない構造によって命名または示され、例えば、化合物が、少なくとも2つのキラル中心を有する場合、名称または構造は、純粋なまたは実質的に純粋な形態の1つの立体異性体、ならびにそれらの混合物(立体異性体の混合物、及び1つ以上の立体異性体が他の立体異性体(複数可)と比較して豊富である立体異性体の混合物など)を包含することが理解されるものである。
本開示の化合物は、互変異性形態及び混合物で存在し得、別個の個々の互変異性体が企図される。すべてのそのような形態は、本開示の範囲内に包含される。加えて、いくつかの化合物は、多形を呈し得る。「互変異性体」または「互変異性形態」という用語は、低エネルギー障壁を介して相互変換可能である、異なるエネルギーの構造異性体を指す。例えば、(プロトトロピック互変異性体としても知られる)プロトン互変異性体は、ケト-エノール及びイミン-エナミン異性化などのプロトンの移動を介した相互変換を含む。プロトン互変異性体の具体例は、プロトンが、2つの環窒素間を移動し得るイミダゾール部分である。原子価互変異性体は、結合電子の一部の再編成による相互変換を含む。
さらに、それらの塩を含む本開示の化合物はまた、それらの水和物の形態で得られ得るか、またはそれらの結晶化に使用される他の溶媒を含み得る。本開示の化合物は、本質的に、または設計によって、薬学的に許容される溶媒(水を含む)とともに溶媒和物を形成し得、したがって、本開示は、溶媒和形態及び非溶媒和形態の両方を包含することが意図される。「溶媒和物」という用語は、本開示の化合物(その薬学的に許容される塩を含む)と1つ以上の溶媒分子との分子複合体を指す。例えば、水、エタノールなどのそのような溶媒分子は、レシピエントに無害であることが知られている、薬学分野で一般的に使用されるものである。「水和物」という用語は、溶媒分子が水である複合体を指す。
水素結合のためのドナー及び/またはアクセプターとして作用することが可能な基を含有する本開示の化合物は、好適な共結晶形成剤とともに共結晶を形成することが可能であり得る。これらの共結晶は、既知の共結晶形成手順によって、化合物から調製され得る。そのような手順は、結晶化条件下で化合物を共結晶形成剤とともに粉砕、加熱、共昇温、共融解、または溶液中で接触させることと、それによって形成される共結晶を単離することとを含む。好適な共結晶形成剤としては、WO2004/078163に記載のものが挙げられる。したがって、本開示はさらに、本明細書に記載の化合物を含む共結晶を提供する。
一実施形態では、本開示は、本明細書に開示の重水素化化合物を提供し、水素によって占有される任意のまたはより多くの位置が、重水素の天然存在量を上回る重水素による濃縮を含み得る。例えば、1つ以上の水素原子は、0.015%(すなわち、重水素の少なくとも50.1%の組み込み)、少なくとも3500(各指定された重水素原子における52.5%の重水素組み込み)、少なくとも4000(60%の重水素組み込み)、少なくとも4500(67.5%の重水素組み込み)、少なくとも5000(75%の重水素)、少なくとも5500(82.5%の重水素組み込み)、少なくとも6000(90%の重水素組み込み)、少なくとも6333.3(95%の重水素組み込み)、少なくとも6466.7(97%の重水素組み込み)、少なくとも6600(99%の重水素組み込み)、または少なくとも6633.3(99.5%の重水素組み込み)である、重水素の天然存在量の少なくとも3340倍の存在量で重水素と置き換えられる。一実施形態では、水素は、その天然存在量ですべての位置に存在する。
別の実施形態では、本開示は、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、を含む、薬学的組成物である。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」という用語としては、当業者に既知であろうように、一般に安全と認められる(GRAS)溶媒、分散媒体、界面活性剤、酸化防止剤、防腐剤(例えば、抗菌剤、抗真菌剤)、等張剤、塩、防腐剤、薬物安定剤、緩衝剤(例えば、マレイン酸、酒石酸、乳酸、クエン酸、酢酸、重炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウムなど)など、及びそれらの組み合わせが挙げられる(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Ed.Mack Printing Company,1990,pp.1289-1329を参照されたい)。任意の従来の担体は、活性成分と不適合である場合を除いて、治療組成物または薬学的組成物中での使用が企図される。
製剤は、従来の溶解及び混合手順を使用して調製され得る。例えば、バルク原薬(すなわち、本開示の化合物または安定化形態の化合物(例えば、シクロデキストリン誘導体または他の既知の複合形成剤との複合体))は、上記の賦形剤のうちの1つ以上の存在下で、好適な溶媒に溶解される。本開示の化合物は、典型的には、容易に制御可能な投薬量の薬物を提供し、簡潔かつ容易に取り扱い可能な製品を患者に提供するために、薬学的剤形へと製剤化される。
適用のための薬学的組成物(または製剤)は、薬物を投与するために使用される方法に応じて、様々な方式で包装され得る。一般に、流通のための物品としては、適切な形態でその中に薬学的製剤を配置した容器を挙げることができる。好適な容器は、当業者に周知であり、ボトル(プラスチック及びガラス)、サシェ、アンプル、可塑性の袋、金属シリンダーなどの材料を含む。容器はまた、包装の内容物への不注意なアクセスを防止するための、不正開封防止集合体を含み得る。加えて、容器は、容器の内容物について記載するラベルがその上に配置されている。ラベルはまた、適切な警告を含み得る。
本開示の化合物を含む薬学的組成物は、一般に、非経口または経口投与として使用するために製剤化される。
例えば、本開示の薬学的経口組成物は、固体形態(限定されないが、カプセル、錠剤、丸剤、顆粒、粉末、または坐剤を含む)、または液体形態(限定されないが、溶液、懸濁液、またはエマルションを含む)で構成され得る。薬学的組成物は、滅菌などの従来の薬学的操作を施され得、及び/または従来の不活性な希釈剤、潤滑剤、もしくは緩衝剤、ならびに防腐剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、及び緩衝剤などのアジュバントを含有し得る。
典型的には、薬学的組成物は、活性成分と一緒に、
a)希釈剤、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、及び/またはグリシン;
b)潤滑剤、例えば、シリカ、タルカム、ステアリン酸、そのマグネシウムもしくはカルシウム塩、及び/またはポリエチレングリコール;また錠剤では
c)結合剤、例えば、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び/またはポリビニルピロリドン;必要に応じて
d)崩壊剤、例えば、デンプン、寒天、アルギン酸もしくはそのナトリウム塩、もしくは発泡性混合物;及び/または
e)吸収剤、着色料、香味料、及び甘味料、を含む錠剤またはゼラチンカプセルである。
錠剤は、当該技術分野で既知の方法に従って、フィルムコーティングまたは腸溶性コーティングされ得る。
経口投与に好適な組成物は、錠剤、ロゼンジ、水性もしくは油性懸濁液、分散性粉末もしくは顆粒、エマルション、硬質もしくは軟質カプセル、またはシロップもしくはエリキシルの形態の本開示の化合物を含む。経口使用を意図した組成物は、薬学的組成物の製造について当該技術分野で既知の任意の方法に従って調製され、そのような組成物は、薬学的に簡潔かつ口当たりのよい調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤、及び防腐剤からなる群から選択される1つ以上の薬剤を含有し得る。錠剤は、錠剤の製造に好適である非毒性の薬学的に許容される賦形剤との混和物中に活性成分を含有し得る。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム、またはリン酸ナトリウムなどの不活性な希釈剤;顆粒化剤及び崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、またはアルギン酸;結合剤、例えば、デンプン、ゼラチン、またはアカシア;ならびに潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルクである。錠剤は、コーティングされていないか、または胃腸管での崩壊及び吸収を遅延させるための既知の技法によってコーティングされており、それによって、より長い期間にわたって持続的な作用を提供する。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料が用いられ得る。経口使用のための製剤は、不活性な固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、もしくはカオリンと有効成分が混合されている硬質ゼラチンカプセルとして、または水もしくは油媒体、例えば、ピーナッツ油、液体パラフィン、もしくはオリーブ油と有効成分が混合されている軟質ゼラチンカプセルとして提示され得る。
非経口組成物(例えば、静脈内(IV)製剤)は、等張水溶液または懸濁液である。非経口組成物は、滅菌され得、及び/または防腐剤、安定剤、湿潤剤、もしくは乳化剤、溶液促進剤、浸透圧を調節するための塩、及び/または緩衝液などのアジュバントを含有し得る。加えて、それらはまた、他の治療上有用な物質を含有し得る。組成物は、一般に、それぞれ、従来の混合、造粒、またはコーティング方法に従って調製され、約0.1~75%、または約1~50%の活性成分を含有する。
本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、TYK2の活性を減少させるかもしくは阻害するか、またはTYK2の特性及び/または挙動、例えば、安定性、リン酸化、キナーゼ活性、他のタンパク質との相互作用などに影響を与えるために使用され得る。
いくつかの実施形態では、本開示は、TYK2活性を阻害することを必要とする対象においてそれを行う方法であって、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つの化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本明細書に記載の薬学的組成物を対象に投与することを含む、方法を提供する。
本明細書で使用される場合、「阻害する」、「阻害」、または「阻害すること」という用語は、所与の状態、症状、もしくは障害、もしくは疾患の低減もしくは抑制、または生物学的活性もしくはプロセスのベースライン活性の顕著な減少を指す。
本開示の一実施形態は、対象におけるTYK2の阻害に応答する疾患または障害を治療する方法であって、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つの化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本明細書に記載の薬学的組成物を対象に投与することを含む、方法である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、TYK2の阻害に応答する疾患または障害を治療し、疾患または障害としては、炎症、自己免疫疾患、神経炎症、関節炎、関節リウマチ、脊椎関節症、全身性ループスエリテマトーデス、ループス腎炎、関節炎、変形性関節症、痛風性関節炎、痛み、発熱、肺サルコイドーシス、珪肺、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、血栓症、うっ血性心不全及び心臓再灌流障害、心筋症、脳卒中、虚血、再灌流障害、脳浮腫、脳外傷、神経変性、肝臓疾患、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、腎炎、網膜炎、網膜症、黄斑変性、緑内障、糖尿病(1型及び2型)、糖尿病性ニューロパチー、ウイルス及び細菌感染、筋肉痛、内毒素ショック、毒素性ショック症候群、自己免疫疾患、骨粗鬆症、多発性硬化症、子宮内膜症、生理痛、膣炎、カンジダ症、がん、線維症、肥満、筋ジストロフィー、多発性筋炎、皮膚筋炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、白斑、脱毛症、アルツハイマー病、皮膚の赤み、湿疹、乾癬、アトピー性皮膚炎、及び日焼けが挙げられる。
「自己免疫障害」という用語は、急性散在性脳脊髄膜炎(ADEM)、アジソン病、円形脱毛症、抗リン脂質抗体症候群(APS)、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、水疱性類天疱瘡(BP)、セリアック病、皮膚筋炎、1型糖尿病、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギラン-バレー症候群(GBS)、橋本病、特発性血小板減少性紫斑病、ループスエリテマトーデス、混合性結合組織疾患、多発性硬化症、重症筋無力症、尋常性天疱瘡、悪性貧血、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬変、シェーグレン症候群、側頭動脈炎、及びウェーゲナー肉芽腫症などの、天然抗原に対する不適切な免疫応答を伴う疾患または障害を含む。
「炎症障害」という用語は、アレルギー、喘息、アトピー性皮膚炎、前立腺炎、糸球体腎炎、骨盤内炎症性疾患(PID)、炎症性腸疾患(IBD、例えば、クローン病、潰瘍性大腸炎)、再灌流障害、関節リウマチ、移植拒絶、及び血管炎などの急性または慢性炎症を伴う疾患または障害を含む。
「がん」という用語は、神経膠腫、甲状腺癌、乳癌、肺癌(例えば、小細胞肺癌、非小細胞肺癌)、胃癌、胃腸間質腫瘍、膵臓癌、胆管癌、卵巣癌、子宮内膜癌、前立腺癌、腎細胞癌、リンパ腫(例えば、未分化大細胞リンパ腫)、白血病(例えば、急性骨髄性白血病、T細胞白血病、慢性リンパ球性白血病)、多発性骨髄腫、悪性中皮腫、悪性黒色腫、及び結腸癌(例えば、高頻度マイクロサテライト不安定性結腸直腸癌)などの、異常な細胞成長及び/または増殖を伴う疾患または障害を含む。
本明細書で使用される場合、「対象」及び「患者」という用語は、互換的に使用され得、治療を必要とする哺乳動物、例えば、ヒト、コンパニオン動物(例えば、イヌ、ネコなど)、家畜(例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギなど)、及び実験動物(例えば、ラット、マウス、モルモットなど)を意味する。典型的には、対象は、治療を必要とするヒトである。
本明細書で使用される場合、「治療すること」または「治療」という用語は、所望の薬理学的及び/または生理学的効果を得ることを指す。効果は、以下の結果:疾患、障害、もしくは症候群の程度を部分的にもしくは完全に低減すること;障害に関連付けられる臨床症状もしくは徴候を緩和もしくは改善すること;または疾患、障害、もしくは症候群の進行の可能性を遅延、阻害、もしくは減少させること、のうちの1つ以上の部分的または実質的な達成を含む、治療的なものであり得る。
対象に投与される本明細書で提供される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効用量は、10μg~500mgであり得る。
本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を哺乳動物に投与することは、任意の好適な送達方法を含む。本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を哺乳動物に投与することは、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を、哺乳動物に、局所、経腸、非経口、経皮、経粘膜、吸入を介して、槽内、硬膜外、膣内、静脈内、筋肉内、皮下、皮内、または硝子体内投与することを含む。本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を哺乳動物に投与することはまた、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩へと、哺乳動物の体内または体表面上で代謝される化合物を、哺乳動物に、局所、経腸、非経口、経皮、経粘膜、吸入を介して、槽内、硬膜外、膣内、静脈内、筋肉内、皮下、皮膚内、または硝子体投与することを含む。
したがって、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、例えば、不活性な希釈剤または吸収可能な食用担体などの薬学的に許容されるビヒクルと組み合わせて経口的に、全身投与され得る。それらは、硬質または軟質シェルゼラチンカプセルに封入され得るか、錠剤へと圧縮され得るか、または患者の食事の食物に直接組み込まれ得る。経口治療投与のために、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、1つ以上の賦形剤と組み合わせられ得、消化可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、またはウエハースなどの形態で使用され得る。そのような組成物及び調製物は、少なくとも約0.1%の活性化合物を含有するべきである。組成物及び調製物のパーセンテージは、無論変動し得、所与の単位剤形の約2~約60重量%であることが好都合であり得る。そのような治療上有用な組成物中の活性化合物の量は、有効な投薬量レベルが得られるであろうようなものであり得る。
錠剤、トローチ、丸薬、カプセルなどは、以下を含み得る:トラガカントガム、アカシア、トウモロコシデンプン、もしくはゼラチンなどの結合剤;リン酸二カルシウムなどの賦形剤;トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、アルギン酸などの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤;またはスクロース、フルクトース、ラクトース、もしくはアスパルテームなどの甘味剤、または香味剤。
活性化合物はまた、注入または注射によって静脈内または腹腔内投与され得る。活性化合物またはその塩の溶液は、水中で調製され得、任意選択的に非毒性の界面活性剤と混合され得る。
注射または注入のための例示的な薬学的剤形は、滅菌注射または注入溶液または分散液の即時調製のために適合されている活性成分を含む、滅菌水溶液もしくは分散液、または滅菌粉末を含み得る。すべての場合、最終的な剤形は、製造及び保存条件下で滅菌され、液体であり、安定であるべきである。
滅菌注射溶液は、必要に応じて、上に列挙される様々な他の成分を含む適切な溶媒に、必要とされる量の活性化合物を組み込み、続いてフィルター滅菌することによって調製され得る。滅菌注射溶液を調製するための滅菌粉末の場合、好ましい調製方法は、事前に滅菌濾過された溶液中に存在する活性成分及び任意の追加の所望の成分の粉末を得ることができる、真空乾燥及び凍結乾燥技法であり得る。
例示的な固体担体としては、タルク、粘土、微結晶性セルロース、シリカ、アルミナなどの微細に分割された固体を挙げることができる。有用な液体担体としては、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩が、任意選択的に非毒性の界面活性剤の助けを得て、有効レベルで溶解または分散することができる、水、アルコール、もしくはグリコール、または水-アルコール/グリコールブレンドが挙げられる。
本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の有用な用量は、動物モデルにおけるそれらのインビトロ活性とインビボ活性とを比較することによって決定され得る。マウス及び他の動物における有効投薬量のヒトへの外挿のための方法は、当該技術分野に既知であり、例えば、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第4,938,949号を参照されたい。
治療での使用に必要な、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の量は、選択された特定の塩だけでなく、投与経路、治療される状態の性質、ならびに患者の年齢及び状態によっても変動し得、最終的には主治医または臨床医の裁量であり得る。しかしながら、一般に、用量は、1日当たり体重の約0.1~約10mg/kgの範囲にあり得る。
本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、例えば、単位剤形当たり0.01~10mg、または0.05~1mgの活性成分を含有する単位剤形で投与されることが好都合であり得る。いくつかの実施形態では、5mg/kg以下の用量が好適であり得る。
所望の用量は、単回用量で、または適切な間隔で投与される分割用量として提示されることが好都合であり得る。
開示の方法は、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩と、本明細書に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本明細書に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩を含む組成物を、細胞または対象に投与することについて記載し得る指示書と、を含む、キットを含み得る。これは、本明細書に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または組成物を細胞または対象に投与する前に、本明細書に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または組成物を溶解または懸濁するための(滅菌などの)溶媒を含むキットなどの、当業者に既知であるキットの他の実施形態を含むと解釈されるべきである。いくつかの実施形態では、対象は、ヒトであり得る。
本開示の化合物は、特に本明細書に含有される記載に照らして、化学分野で周知のものと類似のプロセスを含む合成経路によって合成され得る。出発材料は、一般に、Sigma-Aldrichなどの商業的な供給元から入手可能であるか、または当業者に周知の方法を使用して容易に調製される(例えば、Louis F.Fieser and Mary Fieser,Reagents for Organic Synthesis,v.1-19,Wiley,New York(1967-1999 ed.)、または(Beilsteinオンラインデータベースを介しても入手可能な)付属文書を含むBeilsteins Handbuch der organischen Chemie,4,Aufl.ed.Springer-Verlag,Berlinに概説される方法によって調製される)。保護基、保護基自体、及びそれらの切断反応による官能基の保護については、例えば、J.F.W.McOmie,“Protective Groups in Organic Chemistry”,Plenum Press,London and New York 1973、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,“Protective Groups in Organic Synthesis”,Third edition,Wiley,New York 1999、“The Peptides”;Volume3(editors:E.Gross and J.Meienhofer),Academic Press,London and New York 1981、“Methoden der organischen Chemie”(Methods of Organic Chemistry),Houben Weyl,4th edition,Volume 15/I,Georg Thieme Verlag,Stuttgart 1974、及びH.-D.Jakubke and H.Jeschkeit,“Aminosauren,Peptide,Proteine”(Amino acids,Peptides,Proteins),Verlag Chemie,Weinheim,Deerfield Beach,and Basel 1982などの標準的な参照文献に記載されている。保護基の特徴は、例えば、溶媒分解、還元、光分解、または代替的に生理学的条件下(例えば、酵素切断)で、容易に(すなわち、望ましくない二次反応の発生を伴わずに)除去することができることである。
少なくとも1つの塩形成基を有する本開示の化合物の塩は、当業者に既知の様式で調製され得る。例えば、本開示の化合物の酸付加塩は、例えば、化合物を酸または好適なアニオン交換試薬で処理することによる、慣習的な様式で得られる。塩は、当業者に既知の方法に従って、遊離化合物へと変換され得る。酸付加塩は、例えば、好適な塩基性剤での処理によって変換され得る。
任意の生じた異性体の混合物は、構成要素の物理化学的差異に基づいて、純粋なまたは実質的に純粋な幾何学的または光学的異性体、ジアステレオマー、ラセミ体へと、例えば、クロマトグラフィー及び/または分画結晶化によって分離することができる。
非対称な炭素原子を含有するそれらの化合物については、化合物は、個々の光学的に活性な異性体形態で、またはそれらの混合物として、例えばラセミもしくはジアステレオマー混合物として存在する。ジアステレオマー混合物は、クロマトグラフィー及び/または分画結晶化などの当業者に周知の方法によって、それらの物理化学的差異に基づいて、それらの個々のジアステレオ異性体へと分離することができる。エナンチオマーは、エナンチオマー混合物を適切な光学的に活性な化合物(例えば、キラルアルコールまたはモーシェル酸クロリドなどのキラル補助剤)と反応させることによってジアステレオマー混合物へと変換し、ジアステレオ異性体を分離し、対応する純粋なエナンチオマーへと個々のジアステレオ異性体を変換(例えば、加水分解)することによって、分離することができる。エナンチオマーはまた、市販のキラルHPLCカラムの使用によって分離することができる。
本開示は、反応構成成分がそれらの塩または光学的に純粋な材料の形態で使用される、本プロセスの任意の変形をさらに含む。本開示の化合物及び中間体はまた、当業者に一般に既知の方法に従って、互いに変換することができる。
例示目的のための以下に記載の反応は、本開示の化合物ならびに重要な中間体を合成するための潜在的な経路を提供する。個々の反応工程のより詳細な記載については、以下の実施例のセクションを参照されたい。特定の出発材料及び試薬が、スキームで示され、以下に論じられているが、様々な誘導体及び/または反応条件を提供するために、他の出発材料及び試薬に容易に置換してもよい。加えて、以下に記載の方法によって調製される化合物のうちの多くは、当業者に周知の従来の化学を使用して、本開示に照らしてさらに修飾され得る。
例示
別途記載されない限り、以下に言及される精製方法のうちの1つに従って、実施例の化合物を分析または精製した。
シリカゲルでのクロマトグラフィーは、ELSD精製システムを用いる、Teledyne ISCO Combiflash RFまたはGrace Reveleris X2のいずれかを使用して、20~40μM(粒径)、250~400メッシュ、または400~632メッシュのシリカゲルを使用して実行した。
分析方法
ESI-MSデータ(本明細書では単にMSとしても報告する)は、Waters System(Acquity HPLC及びMicromass ZQ質量分析計)を使用して記録し、報告されているすべての質量は、別途記録されない限り、プロトン化された親イオンのm/zである。
LC/MS:
MeCN、DMSO、またはMeOHなどの好適な溶媒に試料を溶解させ、自動化試料調製装置を使用してカラムに直接注入する。以下の方法のうちの1つを使用する分析:
本開示は、反応構成成分がそれらの塩または光学的に純粋な材料の形態で使用される、本プロセスの任意の変形をさらに含む。本開示の化合物及び中間体はまた、当業者に一般に既知の方法に従って、互いに変換することができる。
分析HPLC:
酸性HPLC:水中2.75mL/4LのTFA(溶媒A)、及びアセトニトリル中2.5mL/4LのTFA(溶媒B)で溶出するultimate C18 3.0×50mm、3μmカラムを備えるShimadza 20A機器で行った。
分析LCMS:
酸性LCMS:Shimadza 2010シリーズ、Shimadza 2020シリーズ、またはWaters Acquity UPLC BEHで行った。(MSイオン化:ESI)機器は、水中1.5mL/4LのTFA(溶媒A)、及びアセトニトリル中0.75mL/4LのTFA(溶媒B)で溶出するC18カラム(2.1mm×30mm、3.0mmまたは2.1mm×50mm、C18、1.7μm)を備えていた。
SFC分析分離:
機器:Waters UPC2分析SFC(SFC-H)。カラム:ChiralCel OJ、150×4.6mm I.D.、3μm。移動相:CO2はA、エタノールはB(0.05%のDEA)。勾配:B40%。流量:2.5mL/分。背圧:100バール。カラム温度:35℃。波長:220nm
分取HPLC精製:
以下のコードは、実施例及び調製セクションに示されるように使用した、分取HPLC条件を指す。必要に応じて各実施例に対して、個々の勾配を最適化した。
Figure 2024502601000012
分取SFC精製
機器:MG III分取SFC(SFC-1)。カラム:ChiralCel OJ、250×30mm I.D.、5μm。移動相:CO2はA、エタノールはB(0.1%のNH3H2O)。勾配:B50%。流量:40mL/分背圧:100バール。カラム温度:38℃。波長:220nm。サイクル時間:約8分。
H-NMR:
NMRスペクトルは、Bruker Avance III HD 500MHz、Bruker Avance III 500MHz、Bruker Avance III 400MHz、Varian-400 VNMRS、またはVarian-400 MRで記録した。化学シフトは、百万分の一(ppm)単位で表す。カップリング定数(J)は、ヘルツ(Hz)の単位である。***パターンは、見かけの多重性を記載し、s(単線)、d(二重線)、t(三重線)、dd(二重の二重線)、dt(二重の三重線)、dq(二重の四重線)、m(多重線)、br(幅広線)として示す。
典型的には、本明細書に記載の化合物は、以下に提供されるスキームに従って調製され得る。以下の実施例は、その範囲を限定することなく、本開示を示すのに役立つ。そのような化合物を調製するための方法について、以下に記載する。
使用される略語は、当該技術分野での従来のもの、または以下である。
Aq.は、水性を意味し、
Bnは、ベンジルを意味し、
Bocは、tert-ブトキシカルボニルを意味し、
BocOは、二炭酸ジ-tert-ブチルを意味し、
brは、幅広線を意味し、
n-BuOHは、ブタン-1-オールを意味し、
t-BuOHは、三級ブタノールを意味し、
n-BuLiは、n-ブチルリチウムを意味し、
℃は、摂氏温度を意味し、
CDClは、重水素-クロロホルムを意味し、
δは、ケミカルシフトを意味し、
dは、二重線を意味し、
ddは、二重の二重線を意味し、
DCMは、ジクロロメタンを意味し、
DEAは、ジエチルアミンを意味し
DIPEAは、N-エチルジイソプロピルアミンまたはN,N-ジイソプロピルエチルアミンを意味し、
DMFは、N,N-ジメチルホルムアミドを意味し、
DMSOは、ジメチルスルホキシドを意味し、
DMSO-dは、六重水素ジメチルスルホキシドを意味し、
Etは、エチルを意味し、
TEAは、トリエチルアミンを意味し、
EtOHは、エタノールを意味し、
EtOAcは、酢酸エチルを意味し、
Eq.は、当量を意味し、
gは、グラムを意味し、
HATUは、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェートを意味し、
HClは、塩酸を意味し、
HCOHは、ギ酸を意味し
H NMRは、陽子核磁気共鳴を意味し、
Oは、水を意味し、
HOAtは、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾールを意味し、
HPLCは、高圧液体クロマトグラフィーを意味し、
hは、時間を意味し、
IPAは、2-プロパノールを意味し
COは、炭酸カリウムを意味し、
KFは、フッ化カリウムを意味し、
KOHは、水酸化カリウムを意味し、
Lは、リットルを意味し、
LCMSは、液体クロマトグラフィー質量分析法を意味し、
mは、多重線を意味し、
Mは、モルを意味し、
Meは、メチルを意味し、
MeCNは、アセトニトリルを意味し、
MeIは、ヨードメタンを意味し
MeOHは、メタノールを意味し、
MeOH-dは、重水素-メタノールを意味し、
mgは、ミリグラムを意味し、
MgSOは、硫酸マグネシウムを意味し、
MHzは、メガヘルツを意味し、
minsは、分を意味し、
mLは、ミリリットルを意味し、
mmolは、ミリモルを意味し、
MS m/zは、質量スペクトルピークを意味し、
MsClは、メタンスルホニルクロリドを意味し、
は、窒素を意味し、
NaBHは、水素化ホウ素ナトリウムを意味し
NaCOは、炭酸ナトリウムを意味し、
NaHは、水素化ナトリウムを意味し、
NaHCOは、重炭酸ナトリウムを意味し、
NaOHは、水酸化ナトリウムを意味し、
NaSOは、硫酸ナトリウムを意味し、
NHは、アンモニアを意味し、
NHClは、塩化アンモニウムを意味し、
NHOHは、水酸化アンモニウムであり、
PEは、石油エーテルを意味し、
Pd(OAc)は、酢酸パラジウムを意味し、
Pd(アンフォス)Clは、ビス(ジ-tert-ブチル(4-ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)を意味し
Pd(dba)は、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を意味し、
Pd(dppf)Clは、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)を意味し、
Pd(PPhは、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を意味し、
PdCl(PPhは、を意味し、
Pd/Cは、を意味し、
qは、四重線を意味し、
rtは、室温を意味し、
RTは、保持時間を意味し、
sは、単線を意味し、
sat.は、飽和を意味し、
SFCは、超臨界流体クロマトグラフィーを意味し、
SiliaMetS DMTは、2,4,6-トリメルカプトトリアジン官能化シリカゲルを意味し、
SMは、出発材料を意味し、
soln.は、溶液を意味し、
tは、三重線を意味し、
T3P(登録商標)は、プロピルホスホン酸無水物溶液を意味し、
TEAは、トリエチルアミンを意味し、
TFAは、トリフルオロ酢酸を意味し、
THFは、テトラヒドロフランを意味し、
TLCは、薄層クロマトグラフィーを意味し、
TsOHは、パラ-トルエンスルホン酸を意味し、
μLは、マイクロリットルを意味し、
μmolは、マイクロモルを意味し、
XPhos Pd G3は、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]メタンスルホン酸パラジウム(II)を意味し、
RuPhos Pd G3は、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]メタンスルホン酸パラジウム(II)を意味する
一般手順
調製方法:
調製物1
6-ブロモ-4-クロロピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン
Figure 2024502601000013
POCl(50mL)中の6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4(3H)-オン(3.0g、14.0mmol)の溶液を、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、残留物をDCM(60mL)に溶解させ、pHをNaHCO水溶液で約7に調整した。合わせた有機物を乾燥させ(NaSO)、真空中で蒸発乾固させた。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(20~35%のEtOAc/PE)によって残留物を精製して、6-ブロモ-4-クロロピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジンを白色の固体として得た(2.6g、80%)。LCMS m/z=231.5[M+H]
調製物2
3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000014
DMF(60mL)中の6-ブロモ-4-クロロピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン(調製物1、7.0g、30.1mmol)、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(6.39g、30.1mmol)、及びDIPEA(11.7g、90.3mmol)の溶液を、50℃で2時間撹拌した。反応混合物をEtOAc/ヘプタン(1:1.500mL)で希釈し、飽和NHCl水溶液(2x200mL)、HO(200mL)、及びブライン(200mL)で洗浄した。合わせた有機物をブライン(60mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で蒸発乾固させて、3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の油として得(10.38g、84%)、これをさらに精製することなく使用した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.85-7.82 (m, 1H), 7.59-7.54 (m, 1H), 6.72-6.71 (m, 1H), 4.50-4.38 (m, 4H), 3.45-3.39 (m, 2H), 1.98-1.96 (m, 2H), 1.75-1.73 (m, 2H), 1.49 (s, 9H).
調製物3
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩
Figure 2024502601000015
DCM(25mL)中の3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物2、2.5g、6.12mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、20mL)を添加し、混合物を25℃で30分間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発乾固させて、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩を黄色の固体として得(2.05g)、これをさらに精製することなく使用した。H NMR (500MHz, DMSO-d) δ: 9.63 (br, 1H), 9.40 (br, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.20 (s, 1H), 4.62-4.58 (m, 2H), 4.17-4.15 (m, 2H), 3.66-3.63 (m, 2H), 2.00-1.97 (m, 2H), 1.82-1.82 (m, 2H).
調製物4
3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000016
3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物2、10.38g、25.42mmol)、1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール(9.31g、38.13mmol)、KF(3.0M、25.4mL)、及びPd(アンフォス)Cl(1.80g、2.54mmol)の混合物をジオキサン(127mL)に懸濁させ、反応混合物をNで5分間スパージし、次いで60℃まで一晩加熱した。冷却した反応物をEtOAc(500mL)で希釈し、飽和NHCl(2×200mL)、水(200mL)、及びブライン(200mL)で洗浄した。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO)、真空中で蒸発乾固させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0~70%のEtOAc/ヘプタン)を使用して残留物を精製して、3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを得た(10.9g、96.3%)。H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 7.99 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.22 (t, 1H), 6.78 (s, 1H), 4.59-4.43 (m, 4H), 3.46-3.39 (m, 2H), 2.00-1.98 (m, 2H), 1.81-1.77 (m, 2H), 1.50 (s, 9H).
調製物5
3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000017
DMSO(10mL)中の3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物2、1.60g、3.92mmol)及び1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール(1.63g、7.84mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl(573mg、0.784mmol)、KCO(1.08g、7.84mmol)を添加し、反応物を110℃で5時間撹拌した。混合物をHO(60mL)で希釈し、EtOAc(4×60mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(4×30mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発乾固させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0~50%のEtOAc/PE)によって残留物を精製して、3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを白色の固体として得た(800mg、収率49.7%)。LCMS m/z = 410.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.79 (s, 1H), 7.62-7.61 (m, 2H), 7.49 (s, 1H), 6.66 (s, 1H), 4.51-4.32 (m, 4H), 3.88 (s, 3H), 3.40-3.38 (m, 2H), 1.93-1.90 (m, 2H), 1.72-1.71 (m, 2H), 1.44 (s, 9H).
調製物6
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩
Figure 2024502601000018
DCM(22mL)中の3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物4、2.47g、5.54mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン溶液を添加し、反応物を室温で5時間撹拌した。混合物を真空中で蒸発乾固させて、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩を得、これをさらに精製することなく使用した。LCMS m/z=346.0[M+H]
調製物7
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩
Figure 2024502601000019
調製物6について記載のものと類似の方法を使用して、3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物5)から、標題化合物を調製した。LCMS m/z=310.0[M+H]
調製物8
(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000020
DCM(30mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩(調製物3、2.0g、5.80mmol)の溶液に、シクロプロパンカルボニルクロリド(910mg、8.70mmol)及びDIPEA(2.3g、17.4mmol)を添加し、反応物を25℃で1時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)に注ぎ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発乾固させて、(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノンを黄色の固体として得(1.9g、収率87%)、これをさらに精製することなく使用した。H NMR (500MHz, CDCl) δ: 7.86 (s, 1H), 7.59 (d, 1H), 6.71 (d, 1H), 4.86-4.45 (m, 4H), 3.56-3.42 (m, 2H), 1.98-1.91 (m, 1H), 1.77-1.72 (m, 4H), 1.09-1.03 (m, 2H), 0.85-0.82 (m, 2H).
調製物9
8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000021
EtOAc(47mL)中の(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸(2.70g、25.9mmol)、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、23.6mmol)、及びTEA(11.92g、117.75mmol)の溶液に、EtOAc中50重量%のT3P(30.0g、47.1mmol)を添加した。反応物を室温で5分間撹拌し、次いで60℃で5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、HO、0.5NのNaOH、及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO)、真空中で蒸発乾固させて、8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボン酸tert-ブチルを得(7.03g)、これをさらに精製することなく使用した。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ: 4.90-4.43 (m, 4H), 3.83-3.65 (m, 2H), 3.07-2.74 (m, 3H), 1.93-1.40 (m, 5H), 1.35 (s, 9H).
調製物10
(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン塩酸塩
Figure 2024502601000022
EtOAc(3.0mL)中の8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボン酸tert-ブチル(調製物9、246.0mg、0.825mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(4M、3.0mL)を添加し、反応物を18℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン塩酸塩を淡黄色の固体として得た(150.0mg、粗製物)。LCMS m/z=199.2[M+H]
調製物11
(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000023
DIPEA(4.52g、35mmol)を、DMF(23mL)中の6-ブロモ-4-クロロピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン(調製物1、2.71g、11.7mmol)及び(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン塩酸塩(調製物10、2.74g、11.67mmol)の懸濁液に添加し、反応物を90℃まで一晩加熱した。冷却した混合物をEtOAc/ヘプタン(1:1)で希釈し、NHCl水溶液(3回)で洗浄した。合わせた有機物を(MgSO)で乾燥させ、真空中で蒸発乾固させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0~100%のEtOAc/ヘプタン)によって残留物を精製して、(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノンを得た(2.76g、60%)。LCMS m/z=394.0[M+H]
調製物12
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000024
MeCN(2.5mL)中の(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物11、500mg、1.27mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(645mg、2.54mmol)、KOAc(374mg、3.81mmol)、及びPd(dppf)Cl.DCM(103.7mg、0.127mmol)の混合物をNでパージし、N下、65℃で24時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0~90%のEtOAc/ヘプタン)によって残留物を精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを得た(526mg、93.9%)。LCMS m/z=442.1[M+H]
調製物13
シクロプロピル(3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000025
トルエン(5mL)中の(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン(調製物8、100mg、0.266mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(81mg、0.319mmol)の溶液に、KOAc(52.2mg、0.532mmol)を添加した。次いで、Pd(dppf)Cl(19.5mg、0.0265mmol)をN下で添加し、混合物を90℃で16時間撹拌した。カラムクロマトグラフィー(5~50%のEtOAc/PE)によって冷却した反応混合物を精製して、シクロプロピル(3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを黄色の固体として得(50mg)、これをさらに精製することなく使用した。LCMS m/z=424.1[M+H]
調製物14
(3-(6-ブロモ-5-フルオロピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000026
MeCN(2.66mL)中の(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン(調製物8、100mg、0.266mmol)の溶液に、0℃のF-TEDA(94.16mg、0.266mmol)を添加し、混合物を0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、シリカゲルカラム(ヘプタン/EtOAc=1:1)によって精製した粗製物(3-(6-ブロモ-5-フルオロピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノンを得た(18.0mg、収率17.2%)。LCMS m/z=396.1[M+H]
調製物15
1-(ジフルオロメチル)-4-ヨード-1H-イミダゾール
Figure 2024502601000027
DMF(20mL)中の4-ヨード-1H-イミダゾール(500mg、2.58mmol)の溶液に、2-クロロ-2,2-ジフルオロ酢酸ナトリウム(1.18g、7.73mmol)及びCsCO(2.52g、7.73mmol)を添加し、反応物を120℃で4時間撹拌した。反応物を濾過し、濾液をHO(20mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物をHO(3×20mL)、ブライン(20.0mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空中で蒸発乾固させた。カラムクロマトグラフィー(10%のEtOAc/PE)によって残留物を精製して、1-(ジフルオロメチル)-4-ヨード-1H-イミダゾールを無色の油として得た(131mg、20.8%)。H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 7.71 (d, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.04 (t, 1H).
調製物16
4-ブロモ-3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール
Figure 2024502601000028
THF(5mL)中のNaH(48.5mg、1.21mmol、純度60%)及び4-ブロモ-3-フルオロ-1H-ピラゾール(100mg、0.606mmol)の混合物を25℃で10分間撹拌した。MeI(129mg、0.909mol)を添加し、生じた混合物を室温で2時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和、10mL)でクエンチし、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(NaSO)、真空中で蒸発乾固させて、4-ブロモ-3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾールを得た(72mg、66.3%)。LCMS m/z=179.2[M+H]
調製物17
シクロプロピル(3-(6-(2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000029
DMSO(2mL)中の2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(100mg、0.267mmol)の溶液に、(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン(調製物8、81.6mg、0.292mmol)、KCO(73.5mg、0.532mmol)、及びPd(dppf)Cl(19.5mg、0.027mmol)をN下で添加し、反応物を90℃で1時間撹拌した。混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(10mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空中で蒸発乾固させた。分取TLC(50%のEtOAc/PE)によって残留物を精製して、シクロプロピル(3-(6-(2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを黄色の油として得た(105mg、収率88%)。H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 7.94 (d, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.07 (d, 1H), 5.75-5.71 (m, 1H), 4.88-4.60 (m, 4H), 4.10-4.08 (m, 1H), 3.80-3.75 (m, 1H), 3.57-3.49 (m, 2H), 2.50-2.46 (m, 1H), 2.16-2.10 (m, 3H), 1.93-1.90 (m, 2H), 1.80-1.73 (m, 4H), 1.68-1.65 (m, 1H), 1.10-1.04 (m, 2H), 0.86-0.81 (m, 2H).
調製物18
(3-(6-(2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン塩酸塩
Figure 2024502601000030
DCM(5mL)中のシクロプロピル(3-(6-(2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物17、100mg、0.223mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加し、混合物を25℃で30分間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発乾固させて、(3-(6-(2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン塩酸塩を黄色の固体として得(90mg)、これをさらに精製することなく使用した。H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 8.20 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 4.83-4.68 (m, 4H), 3.75-3.70 (m, 2H), 2.03-1.70 (m, 5H), 0.83-0.74 (m, 4H).
調製物19
2-(アゼチジン-1-イル)-4-クロロピリジン
Figure 2024502601000031
DMSO(5mL)中の2,4-ジクロロピリジン(500mg、3.38mmol)及びアゼチジン塩酸塩(316.1mg、3.38mmol)の懸濁液に、KCO(1.40g、10.1mmol)を添加し、混合物を100℃まで加熱した。冷却した反応物をEtOAc(5mL)で希釈し、NHCl水溶液(3回)で洗浄した。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO)、真空中で蒸発乾固させた。シリカゲルカラム(0~50%のEtOAc/ヘプタン)によって残留物を精製して、2-(アゼチジン-1-イル)-4-クロロピリジンを得た(133mg、23.3%)。LCMS m/z=169.0[M+H]
調製物20
4-クロロ-2-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)ピリジン
Figure 2024502601000032
調製物19に記載のものと類似の方法を使用して、2,4-ジクロロピリジン及び3,3-ジフルオロアゼチジン塩酸塩から、標題化合物を調製した(37mg、5.4%)。LCMS m/z=205.0[M+H]
調製物21
1-(4-ブロモ-1H-ピロール-2-イル)エタン-1-オン
Figure 2024502601000033
Amberlyst(登録商標)15(3.97g)を、THF(442mL)中の1-(1H-ピロール-2-イル)エタン-1-オン1(44g、403mmol)の室温の溶液に添加し、混合物を-30℃まで冷却し、NBS(71.8g、403mmol)を少しずつ添加した。生じた混合物を2時間撹拌し、その後室温まで温め、濾過した。濾液を飽和亜硫酸ナトリウム水溶液で希釈し、生じた混合物をDCM(2回)で抽出した。合わせた有機物を真空中で蒸発乾固させ、残留物をTBMEに溶解させた。溶液をNaHCO(2回)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、減圧下で濃縮して、1-(4-ブロモ-1H-ピロール-2-イル)エタン-1-オンを白色の固体として得(76.2g)、これをさらに精製することなく使用した。LCMS m/z=188.0[M+H]
調製物22
(E)-1-(4-ブロモ-1H-ピロール-2-イル)-3-(ジメチルアミノ)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2024502601000034
DMF-DMA(390mL)中の1-(4-ブロモ-1H-ピロール-2-イル)エタン-1-オン(調製物21、76.2g、0.36mol)の溶液を、85℃まで一晩加熱した。黄色の懸濁液をヘプタンで希釈し、生じた固体を濾過によって収集した。濾過ケーキをヘプタンで洗浄し、乾燥させて、(E)-1-(4-ブロモ-1H-ピロール-2-イル)-3-(ジメチルアミノ)プロパ-2-エン-1-オンを薄茶色の固体として得た(61.5g、69%)。LCMS m/z=243.1[M+H]
調製物23
6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-オール
Figure 2024502601000035
KOBu(42.6g、379mmol)を、NMP(1.85L)中の(E)-1-(4-ブロモ-1H-ピロール-2-イル)-3-(ジメチルアミノ)プロパ-2-エン-1-オン(調製物22、61.5g、253mmol)の溶液に少しずつ添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を氷/水浴上で冷却し、O-(4-ニトロベンゾイル)ヒドロキシルアミン(69.1g、379mmol)を添加し、生じた混合物を0℃で1時間、次いで室温で一晩撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、飽和NHCl水溶液(500mL)を滴加した。混合物をHO(500mL)で希釈し、pHを2NのHCl水溶液で3~4に調整し、TBME(3回)で抽出した。合わせた有機物を体積の半分まで濃縮し、HO(2回)、ブラインで洗浄し、次いで真空中で蒸発乾固させた。残留物をシリカのパッド(0~100%のEtOAc/ヘプタン)に通して濾過して、6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-オールを得(58g、54%)、これをさらに精製することなく使用した。LCMS m/z=213.0[M+H]
調製物24
トリフルオロメタンスルホン酸6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル
Figure 2024502601000036
無水トリフルオロメタンスルホン酸(88.3g、313mmol)を、DCM(870mL)中の6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-オール(調製物23、58g、約140mmol、純度約50%)及びTEA(32.5g、321mmol)の0℃の溶液に添加し、冷却しながら1時間、次いで室温で2時間、混合物を撹拌した。混合物をDCMで希釈し、NaCO(2回)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空中で蒸発乾固させた。シリカゲルクロマトグラフィー(0~2%のTBME/ヘプタン)によって残留物を精製して、トリフルオロメタンスルホン酸6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イルを暗色の油として得た(21.1g、43%)。LCMS m/z=344.6[M+H]
調製物25
3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000037
NMP(50mL)中のトリフルオロメタンスルホン酸6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル(調製物24、5.0g、14.49mmol)、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(3.4g、15.9mmol)、及びTEA(2.2g、21.7mmol)の溶液を、100℃で30分間撹拌した。混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(60mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空中で蒸発乾固させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0~20%のEtOAc/PE)によって残留物を精製して、3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを白色の固体として得た(4.2g、収率70.3%)。LCMS m/z=409.2[M+H]
調製物26~29
調製物4に記載のものと同様の手順に従って、3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物25)及び適切なボロン酸から、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000038
Figure 2024502601000039
調製物30
3-(6-(3-フルオロ-2-メトキシピリジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000040
ジオキサン(5.0mL)及び水(0.5mL)中の3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物25、80.0mg、0.196mmol)の溶液に、(3-フルオロ-2-メトキシピリジン-4-イル)ボロン酸(50.4mg、0.295mmol)、KCO(81.4mg、0.589mmol)、及びPd(dppf)Cl(14.4mg、0.020mmol)を添加し、混合物をN下、100℃で2時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1~3/1)によって残留物を精製して、3-(6-(3-フルオロ-2-メトキシピリジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを白色の固体として得た(70.0mg、収率78.6%)。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm: 8.13 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.18-7.15 (m, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.80 (d, 1H), 4.41-4.35 (m, 2H), 4.07 (s, 3H), 3.74-3.60 (m, 2H), 3.24-3.10 (m, 2H), 2.05-1.98 (m, 4H), 1.49 (s, 9H).
調製物31
3-(6-(2-メトキシピリジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000041
調製物30に記載の手順に従って、3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物25)及び(2-メトキシピリジン-4-イル)ボロン酸から、3-(6-(2-メトキシピリジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル、90mg、84.2%を黄色の固体として得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.16 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.13-7.15 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 5.79 (d, 1H), 4.51-4.43 (m, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.80-3.73 (m, 2H), 3.23-3.15 (m, 2H), 2.07-1.98 (m, 4H), 1.50 (s, 9H).
調製物32
3-(6-(5-フルオロ-2-メトキシピリジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000042
調製物30に記載のものと同様の手順に従って、3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物25)及び(5-フルオロ-2-メトキシピリジン-4-イル)ボロン酸から、3-(6-(5-フルオロ-2-メトキシピリジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル、62.4mg、収率70%を白色の固体として得た。
H NMR (500 MHz, CDCl) δ ppm : 8.13 (d, 1H), 8.05 (d, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.80 (d, 1H), 4.46-4.40 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.81-3.68 (m, 2H), 3.35-3.20 (m, 2H), 2.07-1.98 (m, 4H), 1.51 (s, 9H).
調製物33
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩
Figure 2024502601000043
DCM(18mL)中の3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物26、1.83g、4.48mmol)に、HCl(4M、11.2mL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発乾固させ、高真空下で乾燥させて、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩を淡黄色の固体として得た(1.685g)。LCMS m/z=309.2[M+H]
調製物34
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩
Figure 2024502601000044
DCM(2.4mL)中の3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物27、154mg、0.346mmol)の溶液に、4MのHCl/ジオキサンの溶液を添加し、生じた混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で蒸発乾固させて、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩を得、これをさらに精製することなく使用した。LCMS m/z=345.0[M+H]
調製物35~39
調製物34に記載のものと同様の手順に従って、適切なBoc保護化合物から、以下の表の化合物を得た。
Figure 2024502601000045
Figure 2024502601000046
調製物40
(3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000047
DMF(33.62mL)中のトリフルオロメタンスルホン酸6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル(調製物24、5.80g、16.8mmol)及び(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン塩酸塩(調製物10、3.95g、16.8mmol)の懸濁液に、DIPEA(6.52g、50.4mmol)を添加し、混合物を90℃まで一晩温めた。反応物を室温まで冷却し、EtOAc/ヘプタン(1:1)で希釈し、NHCl水溶液(3回)で洗浄した。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO)、真空中で蒸発乾固させた。シリカゲルクロマトグラフィー(0~100%のEtOAc/ヘプタン)によって残留物を精製して、(3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノンを得た(4.19g、63.4%)。LCMS m/z=393.0[M+H]
調製物41
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000048
MeCN(2.5mL)中の(3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物40、499mg、1.27mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(645mg、2.54mmol)、KOAc(374mg、3.81mmol)、及びPd(dppf)Cl.DCM(104mg、0.127mmol)の混合物をNでパージし、N下、65℃で24時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発乾固させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0~90%のEtOAc/ヘプタン)によって残留物を精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを得た(420mg、75%)。LCMS m/z=441.2[M+H]
調製物42
3-(6-ビニルピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000049
ジオキサン(5.90mL)中の3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物25、1.20g、2.95mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(790.3mg、5.90mmol)、Pd(アンフォス)Cl(208.9mg、0.295mmol)、及びKF(3.0M、2.95mL)の混合物をNで5分間パージし、次いで、80℃まで一晩加熱した。冷却した混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0~80%のEtOAc:ヘプタン)によって精製して、3-(6-ビニルピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを得た(552.0mg、収率52.8%)。LCMS m/z=355.2[M+H]
調製物43
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン
Figure 2024502601000050
トルエン(0.56mL)中の3-(6-ビニルピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物42、100mg、0.282mmol)(ブロモジフルオロメチル)トリメチルシラン(114.6mg、0.564mmol)、及びテトラブチルアンモニウムブロミド(2.73mg、0.009mmol)の混合物を110℃で6時間撹拌した。冷却した混合物をHO(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~100%)によって粗生成物を精製して、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン、58.0mg、収率67.6%を得た。
調製物44
3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000051
MeCN(2.94mL)中の3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物25、598.73mg、1.47mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(746.58mg、2.94mmol)、KOAc(432.80mg、4.41mmol)、及びPd(dppf)Cl(120.05mg、0.147mmol)の混合物をNでパージし、N下、65℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却し、真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc=0~50%)によって粗製物を精製して、3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを白色の固体として得た(560.0mg、収率83.8%)。LCMS m/z=455.3[M+H]
調製物45
3-(6-(6-クロロピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000052
3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物44、563.4mg、1.24mmol)、3,5-ジクロロピリダジン(277.1mg、1.86mmol)、Pd(アンフォス)Cl(61.5mg、0.087mmol)、及びKF(3.0M、1.24mL)の混合物をジオキサン(6.20mL)に溶解させ、反応混合物をNで5分間パージし、次いで80℃まで4時間加熱した。冷却した混合物をEtOAcで希釈し、NHCl(2回)及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。自動化シリカゲルクロマトグラフィー(10~55%のEtOAc/ヘプタン)によって粗残留物を精製して、3-(6-(6-クロロピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の固体として得た(287mg、収率52.5%)。LCMS m/z=441.2[M+H]
調製物46
3-(6-(6-メトキシピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000053
MeOH/DMSO(504μL/500μL)中の3-(6-(6-クロロピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物45、46mg、0.104mmol)に、NaOMe(MeOH中25%重量、239μL、1.04mmol)を添加し、反応物を50℃まで一晩加熱した。冷却した反応物を飽和NHCl水溶液及びEtOAcで希釈し、層を分離し、水相をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、減圧下で蒸発させて、3-(6-(6-メトキシピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを得た。LCMS m/z=437.3[M+H]
調製物47
3-(6-(6-(ジメチルアミノ)ピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000054
N-メチルメタンアミン(THF中2M、4.54mL)及びNMP(1.51mL)を、マイクロ波バイアル中の3-(6-(6-クロロピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物45、100.0mg、0.227mmol)に添加した。バイアルを密封し、マイクロ波照射下で170℃まで6時間加熱した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、BocO(99mg、0.454mmol)及びDMAP(8.31mg、0.068mmol)を添加し、反応物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を水及びEtOAcで希釈し、層を分離し、水溶液をEtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(10~90%[3:1のEtOAc/EtOH]/ヘプタン)によって残留物を精製して、3-(6-(6-(ジメチルアミノ)ピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル、102mgを定量的に得た。LCMS m/z=450.3[M+H]
調製物48
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(6-メトキシピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩
Figure 2024502601000055
DCM(1.50mL)中の3-(6-(6-メトキシピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物46、73.0mg、0.167mmol)の溶液に、4MのHCl(334.5uL)を添加し、反応物を室温で30分間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(6-メトキシピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩を得た。LCMS m/z=337.2[M+H]
調製物49
5-(4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-N,N-ジメチルピリダジン-3-アミン塩酸塩
Figure 2024502601000056
調製物48に記載の手順に従って、3-(6-(6-(ジメチルアミノ)ピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物47)から、5-(4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-N,N-ジメチルピリダジン-3-アミン塩酸塩を調製した。LCMS m/z=350.2[M+H]
調製物50
3-(6-ブロモ-3-フルオロピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000057
MeCN(7.37mL)中の3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物25、300mg、0.737mmol)の溶液に、0℃のF-TEDA(260.9mg、0.737mmol)を添加し、反応物を30分間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルカラム(ヘプタン/EtOAc=1:1)によって精製して、3-(6-ブロモ-3-フルオロピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを得た(88.0mg、収率28.1%)。LCMS m/z=425.1,427.1[M+H]
調製物51
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-ブロモ-3-フルオロピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩
Figure 2024502601000058
DCM(1.03mL)中の3-(6-ブロモ-3-フルオロピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物50、88.0mg、0.207mmol)の溶液に、4MのHCl:ジオキサン(0.52mL)を添加し、反応物を2時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-ブロモ-3-フルオロピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩、67.0mgを得た。
調製物52
(3-(6-ブロモ-3-フルオロピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000059
DMF(0.926mL)中のシクロプロパンカルボン酸(23.92mg、0.278mmol)、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-ブロモ-3-フルオロピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩(調製物51、67.0mg、0.185mmol)、及びTEA(93.74mg、0.926mmol)の溶液に、50重量%のT3P(登録商標)(235.79mg、370.54μmol、EtOAc中50%の溶液)を添加し、反応物を室温で5分間撹拌し、次いで60℃で5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水、0.5NのNaOH、及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、(3-(6-ブロモ-3-フルオロピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノンを得た(24.0mg、収率32.9%)。LCMS m/z=395.1[M+H]
調製物53
(3-(6-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000060
調製物4に記載のものと同様の手順に従って、(3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物40)及び2-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボランから、(3-(6-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン、31mg、収率31.9%を調製した。LCMS m/z=383.1[M+H]
調製物54
3-(2-アミノ-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000061
DMF(5.0mL)中の3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(200.0mg、0.942mmol)の溶液に、DIPEA(146.1mg、1.13mmol)及び4-クロロ-3-ニトロピリジン-2-アミン(163.5mg、0.942mmol)を添加し、反応物を90℃で2時間撹拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=2/1)によって残留物を精製して、3-(2-アミノ-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の固体として得た(260.0mg、収率79.0%)。
H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 7.78 (d, 1H), 6.48 (d, 1H), 4.25 (s, 2H), 3.20-3.14 (m, 4H), 1.93-1.81 (m, 4H), 1.49 (s, 9H).
調製物55
3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000062
MeOH(3.0mL)中の3-(2-アミノ-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物54、215.0mg、0.615mmol)の溶液に、Pd/C(39.3mg、0.037mmol、純度10%)を15psiのH下で添加し、反応物を25℃で1時間撹拌した。反応物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の固体として得た(160.0mg、収率81.4%)。
H NMR (500 MHz, MeOH-d) δ: 7.39-7.37 (m, 1H), 6.47-6.45 (m, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.00-2.84 (m, 4H), 2.08-1.98 (m, 4H), 1.49 (s, 9H).
調製物56
3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000063
DMF(3.0mL)中の3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物55、150.0mg、0.470mmol)の溶液に、TsOH(24.3mg、0.141mmol)及び1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(56.9mg、0.517mmol)を添加し、反応物を80℃で2時間撹拌した。冷却した反応物を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)によって残留物を精製して、3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の固体として得た(95.0mg、収率49.4%)。
H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 8.22 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.89-7.87 (m, 1H), 6.50 (d, 1H), 4.64-4.38 (m, 4H), 3.98 (s, 3H), 3.21-3.18 (m, 2H), 2.00-1.98 (m, 4H), 1.51 (s, 9H).
調製物57~65
調製物56に記載のものと同様の手順に従って、3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物55)及び適切なアルデヒド(RCOH)から、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000064
Figure 2024502601000065
Figure 2024502601000066
Figure 2024502601000067
調製物66
3-(2-(2-シアノピリジン-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000068
DMF(2.0mL)中の3-(2-(2-クロロピリジン-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物59、220.0mg、0.50mmol)の溶液に、Zn(CN)(175.7mg、1.5mmol)、DPPF(55.3mg、0.010mmol)、Pd(dba)(45.7mg、0.050mmol)を添加し、反応物をマイクロ波照射下、150℃で2時間撹拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)によって粗製物を精製して、3-(2-(2-シアノピリジン-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを白色の固体として得た(110.0mg、収率51.1%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.83 (d, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.24 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 6.50 (d, 1H) 5.07-4.49 (m, 4H), 3.46-3.43 (m, 2H), 2.06-1.93 (m, 4H), 1.53 (s, 9H).
調製物67
(3-(2-(1-フルオロシクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000069
パートA:DMF(2.0mL)中の1-フルオロシクロプロパン-1-カルボン酸(65.2mg、0.626mmol)の溶液に、HATU(119.4mg、0.313mmol)を添加し、溶液を15分間撹拌した。TEA(95.0mg、0.939mmol)及び3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物55、100.0mg、0.313mmol)を添加し、反応物を20℃で20時間撹拌した。反応物をHO(10mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブライン(2×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、混合物を濾過した。濾液を減圧下で蒸発させて、3-(2-アミノ-3-(1-フルオロシクロプロパン-1-カルボキサミド)ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の固体として得た(100.0mg、粗製物)。
パートB:DMF(2.0mL)中の3-(2-アミノ-3-(1-フルオロシクロプロパン-1-カルボキサミド)ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(40.0mg、0.1mmol)の溶液に、CsF(13.0mg、0.197mmol)を添加し、反応物を100℃で2時間撹拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC-4(勾配37~67%)によって残留物を精製して、(3-(2-(1-フルオロシクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを白色の油として得た(25.0mg、収率65.4%)。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.04 (s, 1H), 6.35 (s, 1H), 4.65-4.35 (m, 5H), 3.24-3.23 (m, 2H), 2.04-1.91 (m, 5H), 1.65-1.57 (m, 9H), 1.33-1.25 (m, 1H), 0.87-0.82 (m, 1H).
調製物68
2-クロロ-5-フルオロ-3-ニトロピリジン-4-アミン
Figure 2024502601000070
2-クロロ-5-フルオロピリジン-4-アミン(1.1g、7.51mmol)を、0~5℃(氷浴)の濃HSO(15mL)に撹拌しながら慎重に添加し、次いで、内部温度を5℃未満に維持しながらKNO(1.59g、15.76mmol)を徐々に添加した。反応物を0~5℃で1時間、20℃でさらに20時間撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、固体を濾過し、収集し、真空中で乾燥させた。固体を濃HSO(10mL)に溶解させ、溶液を20℃で20時間撹拌した。反応物を氷水(30mL)に注ぎ、NH.HOでpH約7に調整し、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、2-クロロ-5-フルオロ-3-ニトロピリジン-4-アミンを黄色の固体として得た(970.0mg、収率67.4%)。
H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.07 (s, 1H), 5.87 (br s, 2H).
調製物69
5-フルオロ-N2-(4-メトキシベンジル)-3-ニトロピリジン-2,4-ジアミン
Figure 2024502601000071
DMSO(10.0mL)中の2-クロロ-5-フルオロ-3-ニトロピリジン-4-アミン(調製物68、960.0mg、5.01mmol)の溶液に、TEA(1.52g、15.03mmol)及び4-メトキシベンジルアミン(1.37g、10.02mmol)を添加し、反応物を150℃で2時間撹拌した。冷却した混合物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/1~10/1)によって粗生成物を精製して、5-フルオロ-N2-(4-メトキシベンジル)-3-ニトロピリジン-2,4-ジアミンを黄色の固体として得た(850.0mg、収率66.4%)。H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.78 (br s, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.28 (d, 2H), 7.90-7.87 (m, 2H), 4.68 (d, 2H), 3.80 (s, 3H).
調製物70
4-クロロ-5-フルオロ-N-(4-メトキシベンジル)-3-ニトロピリジン-2-アミン
Figure 2024502601000072
MeCN(15.0mL)中の5-フルオロ-N2-(4-メトキシベンジル)-3-ニトロピリジン-2,4-ジアミン(調製物69、1.2g、4.11mmol)の溶液に、t-BuNO(635.7mg、6.17mmol)及びCuCl(610.3mg、6.17mmol)を添加し、反応物を70℃で3時間撹拌した。冷却した混合物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/1~10/1)によって粗製物を精製して、4-クロロ-5-フルオロ-N-(4-メトキシベンジル)-3-ニトロピリジン-2-アミンを黄色の固体として得た(850.0mg、収率66.4%)。H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.57 (s, 1H), 7.15 (d, 2H), 6.82-6.78 (m, 2H), 5.31 (s, 2H), 3.76 (s, 3H).
調製物71
3-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000073
DMSO(6.0mL)中の4-クロロ-5-フルオロ-N-(4-メトキシベンジル)-3-ニトロピリジン-2-アミン(調製物70、200.0mg、0.642mmol)の溶液に、DIPEA(248.8mg、1.92mmol)及び3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(149.8mg、0.706mmol)を添加し、反応物を50℃で20時間撹拌した。混合物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/1~10/1)によって粗製物を精製して、3-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の固体として得た(850.0mg、収率66.4%)。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.37 (d, 1H), 7.15 (d, 2H), 6.80 (d, 2H), 5.27 (s, 2H), 4.30-4.20 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.38-3.36 (m, 2H), 2.98-2.96 (m, 2H), 1.93-1.90 (m, 4H), 1.49 (s, 9H).
調製物72
3-(2,3-ジアミノ-5-フルオロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000074
EtOH(10.0mL)中の3-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物71、290.0mg、0.595mmol)の溶液に、Pd/C(30.0mg、純度10%)を添加し、反応物を50psiのH下、50℃で20時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケーキをEtOHで数回洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させて、3-(2,3-ジアミノ-5-フルオロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを茶色の固体として得た(190.0mg、収率94.7%)。LCMS m/z=338.2[M+H]
調製物73
3-(6-フルオロ-2-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000075
DMF(1.0mL)中の3-(2,3-ジアミノ-5-フルオロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物72、50.0mg、0.148mmol)の溶液に、TsOH(7.7mg、0.044mmol)及び3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(38.0mg、0.296mmol)を添加し、反応物を50℃で20時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、分取TLC(DCM/MeOH=10/1)によって粗製物を精製して、3-(6-フルオロ-2-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを茶色の油として得た(25mg、収率37.9%)。LCMS m/z=446.2[M+H]
調製物74
7-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン塩酸塩
Figure 2024502601000076
DCM(2.0mL)中の3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物56、95.0mg、0.232mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5.0mL)を添加し、反応物を25℃で30分間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、7-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン塩酸塩を黄色の固体として得た(70.0mg、収率87.3%)。LCMS m/z=310.2[M+H]
調製物75~84
調製物74に記載のものと同様の手順に従って、対応するBoc保護イミダゾ[4,5-b]ピリジン(SM)から、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000077
Figure 2024502601000078
Figure 2024502601000079
Figure 2024502601000080
調製物85
7-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(テトラヒドロフラン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン1,1,1-トリフルオロアセテート
Figure 2024502601000081
TFA(745.0mg、6.53mmol)を、DCM(2.0mL)中の3-(2-(テトラヒドロフラン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物65、40.0mg、0.10mmol)の溶液に滴加し、反応物を25℃で1時間撹拌した。反応物を減圧下で蒸発させて、7-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(テトラヒドロフラン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン1,1,1-トリフルオロアセテートを黄色の固体として得た(41.2mg、粗製物)。LCMS m/z=300.2[M+H]
調製物86
2-ブロモ-7-クロロ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン
Figure 2024502601000082
THF(5.0mL)中の2-ブロモ-7-クロロ-3H-イミダゾロ[4,5-b]ピリジン(200mg、0.860mmol)の溶液に、NaH(34.4mg、0.860mmol、純度60%)及びSEMCl(157.8mg、0.946mmol)を添加し、反応物を20℃で2時間撹拌した。反応物をNHCl水溶液(2.0mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/1~3/1)によって残留物を精製して、2-ブロモ-7-クロロ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジンを黄色の固体として得た(150mg、収率48.1%)。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.88 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 5.96 (s, 2H), 3.69-3.67 (m, 2H), 1.01-0.96 (m, 2H), -0.01--0.02 (m, 9H).
調製物87
4-(7-クロロ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)モルホリン
Figure 2024502601000083
n-BuOH(5mL)中の2-ブロモ-7-クロロ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(調製物86、135mg、0.372mmol)、モルホリン(32.4mg、0.372mmol)、及びDIPEA(48.1mg、372mmol)の混合物を50℃で12時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1~3/1)によって残留物を精製して、4-(7-クロロ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)モルホリンを黄色の固体として得た(52mg、収率37.9%)。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.00-7.93 (m, 1H), 7.10 (d, 1H), 5.42 (s, 2H), 3.85-3.79 (m, 6H), 3.63-3.62 (m, 4H), 0.91-0.90 (m, 2H), -0.03--0.09 (m, 9H).
調製物88
3-(2-モルホリノ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000084
トルエン(4mL)中の4-(7-クロロ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)モルホリン(調製物87、42mg、0.114mmol)、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(24.2mg、0.114mmol)、Ruphos Pd G3(9.5mg、0.0114mmol)、及びKCO(31.5mg、0.228mmol)の混合物をN及びマイクロ波照射下、120℃で1.5時間撹拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1~5/1)によって残留物を精製して、3-(2-モルホリノ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の固体として得た(25mg、収率40.3%)。LCMS m/z=545.3[M+H]
調製物89
4-(7-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)モルホリン塩酸塩
Figure 2024502601000085
HCl/MeOH(4M、3mL)中の3-(2-モルホリノ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物88、25mg、0.046mmol)の混合物を30℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、4-(7-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)モルホリン塩酸塩を白色の固体として得た(13mg、粗製物)。LCMS m/z=315.2[M+H]
調製物90
(3-(2-アミノ-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000086
DMF(3.0mL)中の4-クロロ-3-ニトロピリジン-2-アミン(80.0mg、0.461mmol)の溶液に、DIPEA(119.1mg、0.922mmol)及び8-シクロプロパンカルボニル-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(99.9mg、0.461mmol)を添加し、反応物を50℃で2時間撹拌した。混合物を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1~0/1)によって粗製物を精製して、(3-(2-アミノ-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノンを黄色の油として得た(120.0mg、収率82.0%)。LCMS m/z=318.2[M+H]
調製物91
(3-(2-アミノ-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000087
DMF(2.0mL)中の8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボン酸tert-ブチル(調製物9、150.0mg、0.639mmol)の溶液に、DIPEA(101mg、0.783mmol)及び4-クロロ-3-ニトロピリジン-2-アミン(110.9mg、0.639mmol)を添加し、反応物を90℃で4時間撹拌した。冷却した混合物を水(8.0mL)で希釈し、EtOAc(10.0mL×4)で抽出し、合わせた有機相をブライン(8.0mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。分取TLC(EtOAc)によって粗生成物を精製して、(3-(2-アミノ-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノンを黄色の油として得た(107.0mg、収率49.9%)。
H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 7.82-7.80 (m, 1H), 6.51-6.49 (m, 1H), 4.73-4.60 (m, 5H), 3.28-3.17 (m, 2H), 2.50-2.48 (m, 1H), 2.05-1.90 (m, 4H), 1.29-1.22 (m, 2H).
調製物92
シクロプロピル(3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000088
MeOH(8.0mL)中の(3-(2-アミノ-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン(調製物90、120.0mg、0.378mmol)の溶液に、Pd/C(30.0mg、0.028mmol、純度10%)を添加し、反応物を25℃で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケーキをMeOHで洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させて、シクロプロピル(3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを黄色の油として得た(85.0mg、粗製物)。LCMS m/z=288.2[M+H]
調製物93
(3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000089
調製物92に記載の方法に従って、(3-(2-アミノ-3-ニトロピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物91)から、(3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノンを茶色の固体として得た。LCMS m/z=306.2[M+H]
調製物94
2-(7-(8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000090
DMF(3.0mL)中の(3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物93、70.0mg、0.229mmol)及び2-ホルミルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(49.4mg、0.229mmol)の溶液に、TsOH(11.8mg、0.069mmol)を添加し、反応物を80℃で1時間撹拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、分取TLC(DCM/MeOH=10/1)によって粗製物を精製して、2-(7-(8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルを紫色の固体として得た(100.0mg、粗製物)。LCMS m/z=501.2[M+H]
調製物95
4-クロロ-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
Figure 2024502601000091
アセトン(250mL)中の4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(25.0g、13.02mmol)の溶液に、0℃のTsCl(37.2g、195.4mmol)及び2MのNaOH(97.6mL)を添加し、反応物を25℃で3時間撹拌した。固体を濾過し、アセトン/HO(v/v=1/1)で洗浄し、収集し、真空下で乾燥させて、4-クロロ-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを白色の固体として得た(45.6g、収率91.0%)。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.76 (s, 1H), 8.08 (d, 2H), 7.77 (d, 1H), 4.32 (d, 2H), 6.70 (d, 1H), 2.40 (s, 3H).
調製物96
4-クロロ-6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
Figure 2024502601000092
THF(200mL)中の4-クロロ-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(調製物95、10g、32.5mmol)の溶液に、-78℃のLDA(2M、24.37mL)をN下で滴加し、混合物を-78℃で1時間撹拌した。THF(50mL)中のI(10.7g、42.2mmol)の溶液を滴加し、混合物を-78℃で1時間撹拌した。飽和NHCl水溶液(5.0mL)を使用して反応物をクエンチし、HO(10.0mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(10.0mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1~3/1)によって粗製物を精製して、4-クロロ-6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを黄色の固体として得た(6.0g、収率42.6%)。LCMS m/z=433.9[M+H]
調製物97
3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000093
DMF(30mL)中の3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(1.4g、6.59mmol)の溶液に、DIPEA(2.6g、19.77mmol)及び4-クロロ-6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(調製物96、3.7g、8.57mmol)を添加し、反応物を30℃で2時間撹拌した。反応物をHO(30.0mL)で希釈し、EtOAc(30mL×4)で抽出し、合わせた有機抽出物をブライン(120mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1~3/1)によって粗製物を精製して、3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の油として得た(4.0g、定量的収率)。
H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.34 (s, 1H), 8.10 (d, 2H), 7.29 (d, 2H), 6.93 (s, 1H), 4.32-4.26 (m, 4H), 3.39-3.31 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 1.97-1.93 (m, 2H), 1.71-1.68 (m, 2H), 1.48 (s, 9H).
調製物98
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩
Figure 2024502601000094
DCM(10.0mL)中の3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物97、732.0mg、1.13mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、7.3mL)を添加し、反応物を25℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩を黄色の固体として得た(732.0mg、粗製物)。LCMS m/z=510.1[M+H]
調製物99
シクロプロピル(3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000095
DCM(5.0mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(調製物98、732.0mg、粗製物)の溶液に、シクロプロパンカルボニルクロリド(287.3mg、2.75mmol)及びDIPEA(710.3mg、5.50mmol)を添加し、反応物を25℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/1~1/1)によって残留物を精製して、シクロプロピル(3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを黄色の油として得た(290.0mg、収率27.4%)。LCMS m/z=578.5[M+H]
調製物100
シクロプロピル(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000096
DMSO(3.0mL)中のシクロプロピル(3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物99、140.0mg、0.242mmol)の溶液に、1-(ジフルオロメチル)-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(88.8mg、0.364mmol)、KCO(67.0mg、0.485mmol)、Pd(dppf)Cl(17.7mg、0.024mmol)を添加し、混合物をN下、90℃で1時間撹拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=15/1~1/1)によって残留物を精製して、シクロプロピル(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを黄色のガムとして得た(93.0mg、収率67.6%)。LCMS m/z=568.4[M+H]
調製物101
シクロプロピル(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000097
調製物100に記載の手順に従って、シクロプロピル(3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物99)及び1-メチル-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールから、シクロプロピル(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン、93.2mg、収率72.3%を無色の油として得た。LCMS m/z=532.2[M+H]
調製物102
3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000098
DMSO(2.0mL)中の3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物97、200.0mg、0.328mmol)の溶液に、1-(ジフルオロメチル)-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(96.1mg、0.394mmol)、KCO(90.7mg、0.656mmol)、及びPd(dppf)Cl(24.0mg、0.033mmol)を添加し、反応物を85℃で1時間撹拌した。混合物を水(10mL)でクエンチし、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを茶色の油として得た(200.0mg、粗製物)、LCMS m/z=600.2[M+H]
調製物103~109
調製物102に記載のものと同様の手順に従って、3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物97)及び適切なボロン酸またはボロン酸エステル(RBY)から、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000099
Figure 2024502601000100
Figure 2024502601000101
調製物110
3-(6-(5-フルオロピリジン-3-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000102
ジオキサン(5.0mL)及び水(0.5mL)中の3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物97、27.7mg、0.197mmol)、(5-フルオロピリジン-3-イル)ボロン酸(100.0mg、0.164mmol)、及びKPO(104.5mg、0.492mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl(12.0mg、0.016mmol)を添加し、反応物をN下、85℃で1時間撹拌した。冷却した混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(15mL×3)で抽出し、合わせた有機相をブライン(45mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1~3/1)によって粗製物を精製して、3-(6-(5-フルオロピリジン-3-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを無色の油として得た(92.7mg、収率97.6%)。LCMS m/z=579.4[M+H]
調製物111
3-(6-(2-メチルピリジン-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000103
ジオキサン(5.0mL)及びHO(0.5mL)中の3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物97、200.0mg、0.328mmol)、(2-メチルピリジン-4-イル)ボロン酸(67.4mg、0.492mmol)、CsCO(213.8mg、0.656mmol)、及びPd(OAc)(7.4mg、0.033mmol)の混合物をN下、90℃で12時間撹拌した。冷却した混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、3-(6-(2-メチルピリジン-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを茶色の油として得た(118.0mg、粗製物)。LCMS m/z=575.3[M+H]
調製物112
(3-(6-(3-フルオロピリジン-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000104
THF(12.0mL)中の2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(509.9mg、3.61mmol)の0℃の溶液に、n-BuLi(2.5M、1.44mL)を添加し、溶液を0℃で20分間撹拌し、次いで、-78℃まで冷却した。THF(3.0mL)中の3-フルオロピリジン(318.6mg、3.28mmol)の溶液をゆっくりと添加し、混合物を1時間撹拌し、次いで、THF(9.0mL)中のZnBr(960.7mg、4.27mmol)の溶液を添加し、反応物を2時間かけて20℃まで温めた。3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物97、200.0mg、0.328mmol)及びPd(PPh(37.9mg、0.033mmol)を添加し、反応物を60℃まで加熱し、1時間撹拌した。Pd(アンフォス)Cl(23.2mg、0.033mmol)を添加し、混合物を60℃で18時間撹拌した。混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(40mL×3)で抽出し、合わせた有機相をブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1~2/1)によって粗製物を精製して、(3-(6-(3-フルオロピリジン-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを淡黄色の油として得た(83.5mg、収率44.0%)。LCMS m/z=579.3[M+H]
調製物113
3-(6-(ピリダジン-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000105
THF(3.0mL)中の3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物97、148.6mg、0.244mmol)、4-(トリブチルスタンニル)ピリダジン(90.0mg、0.244mmol)、及びPd(PPh(56.4mg、0.049mmol)の混合物をマイクロ波照射下、110℃で2時間撹拌した。冷却した混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/1~1/4)によって粗生成物を精製して、3-(6-(ピリダジン-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の固体として得た(82.0mg、収率59.9%)。LCMS m/z=562.2[M+H]
調製物114
(3-(6-(2-シアノピリジン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000106
DMSO(5.0mL)中の3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物97、100.0mg、0.164mmol)及び4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピコリノニトリル(45.3mg、0.197mmol)の溶液に、KCO(68.0mg、0.492mmol)及びPd(dppf)Cl(12.0mg、0.016mmol)を添加し、反応物を85℃で16時間撹拌した。冷却した混合物を水(15.0mL)で希釈し、EtOAc(20.0mL×3)で抽出し、合わせた有機相をブライン(20.0mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=3/1~4/3)によって粗製物を精製して、3-(6-(2-シアノピリジン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の固体として得た(50.0mg、収率70.6%)。LCMS m/z=432.3[M+H]
調製物115
(3-(6-(6-シアノピリジン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000107
調製物114に記載の手順に従って、3-(6-ヨード-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物97)及び5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピコリノニトリルから、(3-(6-(6-シアノピリジン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル、63.9mg、収率90.3%を黄色の固体として得た。
H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 9.15 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.16-8.14 (m, 1H), 7.80 (d, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.50-4.49 (m, 4H), 3.56-3.47 (m, 2H), 2.03-2.01 (m, 2H), 1.81-1.79 (m, 2H), 1.52 (s, 9H).
調製物116
3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000108
MeOH(5.0mL)中の3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物102、200.0mg、0.333mmol)の溶液に、KCO(138.3mg、1.00mmol)を添加し、反応物を50℃で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1~0/1)によって粗生成物を精製して、3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の油として得た(95.0mg、収率63.9%)。LCMS m/z=446.1[M+H]
調製物117~125
調製物116に記載のものと同様の手順に従って、適切なトシル保護ピロロ[2,3-d]ピリミジン(SM)から、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000109
Figure 2024502601000110
Figure 2024502601000111
Figure 2024502601000112
調製物126
3-(6-(3-フルオロピリジン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000113
MeOH(3.0mL)中の(3-(6-(3-フルオロピリジン-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物112、83.5mg、0.144mmol)の溶液に、KCO(59.8mg、0.433mmol)を添加し、反応物を20℃で3時間撹拌した。混合物を水(8mL)で希釈し、EtOAc(10mL×4)で抽出し、合わせた有機相をブライン(8mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。分取TLC(PE/EtOAc=1/3)によって粗製物を精製して、3-(6-(3-フルオロピリジン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の固体として得た(34.9mg、収率57.0%)。LCMS m/z=425.2[M+H]
調製物127
3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000114
MeOH(10.0mL)中の3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物103、316.7mg、0.562mmol)の溶液に、KCO(310.6mg、2.25mmol)を添加し、反応物を25℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させ、残留物を水(15.0mL)で希釈し、EtOAc(20.0mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(60.0mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを白色の固体として得た(150.0mg、収率65.2%)。LCMS m/z=410.2[M+H]
調製物128
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩
Figure 2024502601000115
DCM(5.0mL)中の3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物116、95.0mg、0.213mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(4M、5.0mL)を添加し、反応物を20℃で30分間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩を黄色の固体として得た(90.0mg、粗製物)。
調製物129~141
調製物128に記載のものと同様の手順に従って、適切なBoc保護ピロロ[2,3-d]ピリミジン(SM)から、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000116
Figure 2024502601000117
Figure 2024502601000118
Figure 2024502601000119
Figure 2024502601000120
調製物142
4-ブロモ-5-フルオロ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2024502601000121
DCM(5mL)中の4-ブロモ-5-フルオロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(500mg、2.33mmol)、DMAP(28.4mg、0.233mmol)、及びTEA(588mg、5.81mmol)の溶液に、ベンゼンスルホニルクロリド(411mg、2.33mmol)を添加し、反応物を15℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをカラムクロマトグラフィー(15~25%のEtOAc/PE)によって精製して、4-ブロモ-5-フルオロ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを白色の固体として得た(720mg、87%)。H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.25 (s, 1H), 8.16-8.18 (m, 2H), 7.84 (d, 1H), 7.59-7.61 (m, 1H), 7.49-7.52 (m, 2H), 6.65 (d, 1H).
調製物143
4-ブロモ-5-フルオロ-2-ヨード-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2024502601000122
THF(5mL)中の4-ブロモ-5-フルオロ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(調製物142、750mg、2.11mmol)の溶液に、-78℃のLDA(2M、2.11mL)を30分間滴加した。これに、THF(5mL)中のI(1.1g、4.22mmol)の溶液を滴加し、混合物を-78℃で2時間撹拌した。反応物をNHCl水溶液(5mL)でクエンチし、EtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせた有機物をブライン(5mL×2)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空中で蒸発乾固させた。カラムクロマトグラフィー(15~25%のEtOAc/PE)によって残留物を精製して、4-ブロモ-5-フルオロ-2-ヨード-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを白色の固体として得た(650mg、64%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.18 (s, 1H), 7.59-7.63 (m, 2H), 7.51-7.53 (m, 3H), 7.04 (s, 1H).
調製物144
4-ブロモ-5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2024502601000123
ジオキサン(5mL)及びHO(1mL)中の4-ブロモ-5-フルオロ-2-ヨード-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(調製物143、500mg、1.04mmol)、(2-メトキシピリジン-4-イル)ボロン酸(159mg、1.04mmol)、Pd(dppf)Cl(76.1mg、0.104mmol)、及びKPO(441mg、2.08mmol)の混合物をN下、30℃で2時間撹拌した。反応物を真空中で蒸発乾固させ、シリカゲルでのクロマトグラフィー(15~25%のEtOAc/PE)によって残留物を精製して、4-ブロモ-5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを白色の固体として得た(260mg、54%)。H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.31 (s, 1H), 8.27 (d, 1H), 7.93-7.95 (m, 2H), 7.56-7.58 (m, 1H), 7.44-7.47 (m, 2H), 7.07 (dd, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.63 (s, 1H), 4.03 (s, 3H).
調製物145
3-(5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000124
トルエン(3mL)中の4-ブロモ-5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(調製物144、260mg、0.562mmol)、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(119mg、0.562mmol)、CsCO(366mg、1.12mmol)、及びRuphos Pd G3(47.0mg、0.056mmol)の混合物をマイクロ波中のN下、110℃で2時間撹拌した。反応物を真空中で蒸発乾固させ、シリカゲルでのクロマトグラフィー(20~50%のEtOAc/PE)によって残留物を精製して、3-(5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを白色の固体として得た(145mg、43%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.23 (d, 1H), 8.13 (d, 1H), 7.94 (d, 2H), 7.53-7.55 (m, 1H), 7.41-7.45 (m, 2H), 7.05-7.07 (m, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.64 (s, 1H), 4.25-4.31 (m, 2H), 4.02 (s, 3H), 3.46-3.47 (m, 4H), 1.92-1.93 (m, 4H), 1.56 (s, 9H).
調製物146
3-(5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000125
MeOH(5mL)中の3-(5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物145、145mg、0.244mmol)の溶液に、5NのNaOH(19.5mg、0.488mmol)を添加し、生じた混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発乾固させ、シリカゲルでのクロマトグラフィー(50~75%のEtOAc/PE)によって残留物を精製して、3-(5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の油として得た(82mg、74%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 10.76 (br s, 1H), 8.24 (d, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.32-4.33 (m, 2H), 4.02 (s, 3H), 3.52-3.72 (m, 4H), 2.02-2.05 (m, 4H), 1.52 (s, 9H).
調製物147
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩
Figure 2024502601000126
HCl/ジオキサン(4M、3mL)中の3-(5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物146、82mg、0.181mmol)の混合物を15℃で2時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩を黄色の固体として得(55mg、78%)、これをさらに精製することなく使用した。LCMS m/z=354.4[M+H]
調製物148
4-クロロ-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Sch15-04
Figure 2024502601000127
DMF(80.0mL)中の4-クロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(5.0g、32.77mmol)の溶液に、0℃のNaH(1.75g、純度60%、39.32mmol)を添加し、混合物を20℃で30分間撹拌し、次いで、TsCl(9.4g、49.16mmol)を添加した。反応物を20℃で1時間撹拌し、次いで、水(30mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1~5/1)によって粗生成物を精製して、4-クロロ-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを白色の固体として得た(6.1g、収率60.7%)。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.29 (d, 1H), 8.04 (d, 2H), 7.75 (d, 1H), 7.26 (d, 2H), 7.17 (d, 1H), 6.68 (d, 1H), 2.36 (s, 3H).
調製物149
4-クロロ-2-ヨード-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2024502601000128
THF(50.0mL)中の4-クロロ-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(調製物148、2.0g、6.52mmol)の溶液に、-70℃のLDA(2M、3.91mL)を添加し、溶液を30分間撹拌した。I(2.0g、7.82mmol)を添加し、反応物を20℃で1時間撹拌した。混合物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1~5/1)によって粗製物を精製して、4-クロロ-2-ヨード-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを白色の固体として得た(800.0mg、収率28.4%)。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.27 (d, 1H), 8.09 (d, 2H), 7.28 (d, 2H), 7.15 (d, 1H), 7.10 (s, 1H), 2.38 (s, 3H).
調製物150
4-クロロ-1-トシル-2-(トリブチルスタンニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2024502601000129
THF(15.0mL)中の4-クロロ-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(調製物149、2.0g、6.52mmol)の溶液に、-70℃のLDA(2M、3.91mL)を添加し、溶液を30分間撹拌した。BuSnCl(1.59g、4.89mmol)を添加し、反応物を25℃まで温め、1時間撹拌した。混合物をKF水溶液(30mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/1~5/1)によって粗製物を精製して、4-クロロ-1-トシル-2-(トリブチルスタンニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを無色の油として得た(3.2g、収率82.4%)。
H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.18 (d, 1H), 7.98 (d, 2H), 7.25 (d, 2H), 7.11 (d, 1H), 6.77 (s, 1H), 2.37 (s, 3H), 1.61-1.58 (m, 6H), 1.41-1.37 (m, 6H), 1.29-1.25 (m, 6H), 0.94-0.90 (m, 9H).
調製物151
4-クロロ-2-(5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2024502601000130
トルエン(10.0mL)中の4-クロロ-1-トシル-2-(トリブチルスタンニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(調製物150、500.0mg、0.839mmol)の溶液に、4-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール(180.3mg、1.01mmol)及びPdCl(PPh(58.9mg、0.084mmol)を添加し、反応物を120℃で18時間撹拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1~2/1)によって粗製物を精製して、4-クロロ-2-(5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを黄色のガムとして得た(52.0mg、収率15.3%)。LCMS m/z=405.0[M+H]
調製物152
4-ブロモ-3-フルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール
Figure 2024502601000131
LDA(2M、140.7mL)を、THF(600.0mL)中の4-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール(52.0g、187.57mmol)の-78℃の混合物にN下で滴加し、混合物を1.5時間撹拌した。THF(100.0mL)中の(PhSONF(88.72g、281.35mmol)の溶液を滴加し、反応物を-78℃で1時間撹拌した。混合物をNHCl(飽和、100mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して、4-ブロモ-3-フルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾールを黄色の油として得た(5.10g、粗製物)。
調製物153
3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール
Figure 2024502601000132
n-BuLi(2.5M、4.9mL)を、THF(60.0mL)中の4-ブロモ-3-フルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール(調製物152、4.8g、8.13mmol)の-78℃の混合物にN下で滴加し、溶液を30分間撹拌した。2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(3.03g、16.26mmol)を滴加し、反応物を20℃で12時間撹拌した。混合物をNHCl(飽和、30mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1)によって残留物を精製して、3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾールを黄色の油として得た(940.0mg、収率33.8%)。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.62 (d, 1H), 5.34 (s, 2H), 3.61 (t, 2H), 1.32 (s, 12H), 0.81 (t, 2H), -0.02 (s, 9H).
調製物154
4-クロロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2024502601000133
ジオキサン(3.0mL)及びHO(0.3mL)中の4-クロロ-2-ヨード-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(調製物149、500.0mg、1.16mmol)の溶液に、1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(289.6mg、1.39mmol)、KCO(320.7mg、2.32mmol)、Pd(dppf)Cl(84.9mg、0.116mmol)を添加し、反応物を100℃で3時間撹拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=15/1~1/1)によって残留物を精製して、4-クロロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを黄色の固体として得た(287.0mg、収率64.0%)。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.35-8.30 (m, 1H), 7.75-7.64 (m, 4H), 7.18-7.14 (m, 3H), 6.55 (s, 1H), 4.00 (s, 3H), 2.32 (s, 3H).
調製物155~159
調製物154に記載のものと同様の手順に従って、4-クロロ-2-ヨード-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(調製物149)及び適切なボロン酸またはボロン酸エステル(R-BY)から、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000134
Figure 2024502601000135
調製物160
4-クロロ-2-(3-フルオロ-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2024502601000136
TFA(1.0mL)及びDCM(5.0mL)中の4-クロロ-2-(3-フルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(調製物155、50.0mg、0.096mmol)の溶液を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、NH.HOをpH8~9まで添加し、混合物を真空中で濃縮した。分取TLC(PE/EtOAc=3/1)によって残留物を精製して、4-クロロ-2-(3-フルオロ-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを無色の油として得た(25.0mg、粗製物)。
H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 9.85 (br s, 1H), 8.36 (d, 1H), 7.82-7.79 (m, 3H), 7.23-7.19 (m, 3H), 6.72 (s, 1H), 2.35 (s, 3H).
調製物161
4-クロロ-2-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2024502601000137
NaH(81.6mg、2.04mmol、純度60%)を、THF(15.0mL)中の4-クロロ-2-(3-フルオロ-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(調製物160、400.0mg、1.02mmol)の0℃の混合物に添加し、溶液を10分間撹拌し、次いでCHI(217.2mg、1.53mmol)を添加し、反応物を20℃で1時間撹拌した。混合物をNHCl(飽和5mL)でクエンチし、EtOAc(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=3/1)によって残留物を精製して、4-クロロ-2-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを黄色の固体として得た(150.0mg、粗製物)。
調製物162
3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000138
t-BuOH(5.0mL)中の4-クロロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(調製物154、250.0mg、0.646mmol)の溶液に、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(137.2mg、0.646mmol)、Ruphos Pd G3(54.1mg、0.065mmol)、及びCsCO(421.1mg、1.29mmol)を添加し、反応物をマイクロ波照射下、110℃で2時間撹拌した。混合物を水(20.0mL)に注ぎ、EtOAc(20.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20.0mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=15/1~1/2)によって残留物を精製して、3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色のガムとして得た(302.0mg、収率83.1%)。LCMS m/z=563.7[M+H]
調製物163~168
調製物162に記載のものと同様の手順に従って、適切なクロロピロロ[2,3-b]ピリジン及び3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルから、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000139
Figure 2024502601000140
Figure 2024502601000141
調製物169
3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000142
MeOH(4.0mL)中の3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物162、280.0mg、0.498mmol)の溶液に、NaOH(5N、0.1mL)を添加し、反応物を50℃で15時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、EtOAcを添加し、混合物を濾過した。濾液を減圧下で蒸発させて、3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色のガムとして得た(215.0mg、粗製物)。LCMS m/z=409.3[M+H]
調製物170
3-(2-(5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000143
MeOH(10.0mL)中の3-(2-(5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物164、190.0mg、0.327mmol)の溶液に、NaOH(5M、0.327mL)を添加し、反応物を50℃で6時間撹拌した。混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。分取TLC(EtOAc)によって粗製物を精製して、3-(2-(5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の油として得た(110.0mg、収率78.8%)。LCMS m/z=427.3[M+H]
調製物171~174
調製物170に記載のものと同様の手順に従って、適切なトシル保護ピロロ[2,3-d]ピリジンから、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000144
Figure 2024502601000145
調製物175
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩
Figure 2024502601000146
DCM(5.0mL)中の3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物162、200.0mg、0.355mmol)の溶液に、4MのHCl/ジオキサン(5.0mL)を添加し、反応物を25℃で30分間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩を黄色の油として得た(180.0mg、粗製物)。
H NMR (500MHz, DMSO-d) δ: 9.96 (br s, 1H), 9.73 (s, 1H), 8.12 (d, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.62-7.58 (m, 3H), 7.37-7.32 (m, 2H), 7.02 (s, 1H), 6.91 (d, 1H), 4.03-3.92 (m, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.61-3.59 (m, 2H), 3.50-3.43 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.02-1.89 (m, 4H).
調製物176
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩
Figure 2024502601000147
調製物175に記載の手順に従って、3-(2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物163)から、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩を黄色の油、120mgとして得た。LCMS m/z=499.2[M+H]
調製物177
シクロプロピル(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000148
DCM(5.0mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩(調製物175、180.0mg、0.361mmol)の溶液に、TEA(73.0mg、0.721mmol)及びシクロプロパンカルボニルクロリド(56.6mg、0.541mmol)を添加し、反応物を25℃で2時間撹拌した。混合物を水(30mL)に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、シクロプロピル(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを黄色の油として得た(180.0mg、粗製物)。LCMS m/z=531.2[M+H]
調製物178
シクロプロピル(3-(2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000149
調製物177に記載の手順に従って、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩(調製物176)から、シクロプロピル(3-(2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを黄色の油、90mg、粗製物として得た。LCMS m/z=567.3[M+H]
調製物179
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩
Figure 2024502601000150
EtOAc(2.0mL)中の3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物169、215.0mg、0.526mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(4M、2.0mL)を添加し、反応物を20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩を黄色の固体として得た(173.0mg、収率95.3%)。LCMS m/z=309.1[M+H]
調製物180~184
調製物179に記載のものと同様の手順に従って、適切なBoc保護ピロロ[2,3-b]ピリジンから、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000151
Figure 2024502601000152
調製物185
3-(3-ブロモ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000153
DCM(20.0mL)中の3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物162、650.0mg、1.16mmol)の溶液に、NBS(215.9mg、1.21mmol)を添加し、混合物を20℃で3時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1~2/1)によって粗生成物を精製して、3-(3-ブロモ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを白色の油として得た(700.0mg、収率94.5%)。
H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.28 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.19 (d, 1H), 6.76 (d, 1H), 4.35-4.25 (m, 2H), 4.03 (s, 3H), 3.45-3.36 (m, 2H), 3.04-2.95 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.35-2.22 (m, 2H), 1.95-1.86 (m, 2H), 1.47 (s, 9H).
調製物186
3-(3-シアノ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000154
DMF(3.0mL)中の3-(3-ブロモ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物185、200.0mg、0.312mmol)の溶液に、Zn(CN)(146.4mg、1.25mmol)、Pd(dba)(28.6mg、0.031mmol)、及びdppf(34.6mg、0.062mmol)をN下で添加し、反応物をマイクロ波照射下、150℃で2時間撹拌した。冷却した反応物をHO(10.0mL)で希釈し、EtOAc(2×10.0mL)で抽出し、ブライン(2×10.0mL)で洗浄した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=15/1~1/1)によって精製して、3-(3-シアノ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを黄色の固体として得た(60.0mg、収率32.8%)。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.29 (d, 1H), 7.88-7.82 (m, 3H), 7.76 (s, 1H), 7.23 (d, 2H), 6.71 (d, 1H), 4.38-4.31 (m, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.56-3.41 (m, 2H), 3.21-2.95 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.36-2.15 (m, 2H), 1.95-1.88 (m, 2H), 1.46 (s, 9H).
調製物187
3-(3-メチル-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000155
ジオキサン(4.0mL)及びHO(0.4mL)中の3-(3-ブロモ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物185、600.0mg、0.935mmol)の溶液に、メチルボロン酸(67.2mg、1.12mmol)、KCO(258.5mg、1.87mmol)、及びPd(dppf)Cl(68.4mg、0.094mmol)を添加し、反応物をN下、100℃で3時間撹拌した。冷却した混合物を水(40mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、3-(3-メチル-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル及び3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(450mg)の混合物を黄色の油として得、これをさらに精製することなく使用した。LCMS m/z=563.2,577.2[M+H]
調製物188
3-(3-メチル-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000156
MeOH(10.0mL)中の3-(3-メチル-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル、及び3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物187、400mg)、及び5NのNaOH(109.2mg、2.73mmol)の混合物を50℃で14時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、HOで処理し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を減圧下で蒸発させて、3-(3-メチル-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル及び3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルの混合物を茶色の固体として得た(280.0mg、粗製物)。LCMS m/z=409.2,423.3[M+H]
調製物189
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3-メチル-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩
Figure 2024502601000157
DCM(20.0mL)中の3-(3-メチル-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル及び3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物188、280.0mg、粗製物)の溶液に、HCl/EtOAc(4M、3.0mL)を添加し、反応物を20℃で30分間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC-9(勾配0~25%)によって残留物を精製して、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3-メチル-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩を白色の固体として得た(100mg)。LCMS m/z=323.2[M+H]
調製物190
2-ブロモ-8-ヒドロキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン
Figure 2024502601000158
濃HCl(5mL、純度36%)中の2-ブロモ-8-ヒドロキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-カルボン酸(中間体1、工程5、WO2014/039595、300mg、1.16mmol)の混合物を100℃で15時間撹拌した。冷却した混合物を減圧下で蒸発させ、分取HPLC-8(勾配17~47%)によって残留物を精製して、2-ブロモ-8-ヒドロキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジンを白色の固体として得た(60.0mg、収率24.1%)。LCMS m/z=214.2,216.2[M+H]
調製物191
2-ブロモ-8-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン
Figure 2024502601000159
2-ブロモ-8-ヒドロキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン(調製物190、20.0mg、0.093mmol)及びDIPEA(36.2mg、0.28mmol)をPOCl(3.29g、21.46mmol)にゆっくりと添加し、反応物を120℃で3時間撹拌した。さらにPOCl(10.0mL)を添加し、反応物を120℃でさらに15時間撹拌した。冷却した反応物を真空中で濃縮し、HO(1.0mL)でクエンチし、次いで、分取HPLC-8(勾配25~55%)によって精製して、2-ブロモ-8-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジンを黄色の固体として得た(21.0mg、収率96.7%)。LCMS m/z=234.0[M+H]
調製物192
3-(2-ブロモイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000160
n-BuOH(3.0mL)中の2-ブロモ-8-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン(調製物191、21.0mg、0.090mmol)の溶液に、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(24.9mg、0.117mmol)及びDIPEA(46.7mg、0.361mmol)を添加し、混合物をマイクロ波照射下、130℃で1時間撹拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=15/1~3/1)によって残留物を精製して、3-(2-ブロモイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを無色のガムとして得た(25mg、収率67.8%)。LCMS m/z=410.1[M+H]
調製物193
3-(2-ブロモ-7-フルオロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000161
MeCN(3mL)中の3-(2-ブロモイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物192、155mg、0.380mmol)の溶液に、0℃のSelect-F(201.7mg、0.569mmol)を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を真空中で蒸発乾固させ、分取TLC(5:1のPE/EtOAc)によって残留物を精製して、3-(2-ブロモ-7-フルオロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを白色の固体として得た(50mg、31%)。LCMS m/z=428.1[M+H]
調製物194
3-(2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000162
ジオキサン(3.0mL)及び水(0.3mL)中の3-(2-ブロモイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物192、20.0mg、0.049mmol)の溶液に、(2-メトキシピリジン-4-イル)ボロン酸(7.5mg、0.049mmol)、KCO(13.5mg、0.098mmol)、及びPd(dppf)Cl(3.6mg、0.005mmol)を添加し、反応物をN下、100℃で15時間撹拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=15/1~3/1)によって残留物を精製して、3-(2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを無色のガムとして得た(15.0mg、収率70.2%)。LCMS m/z=437.2[M+H]
調製物195
3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000163
調製物194に記載の手順に従って、3-(2-ブロモイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物192)及び1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールから、3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル、105mg、収率69.8%を白色の固体として得た。LCMS m/z=410.2[M+H]
調製物196
3-(7-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000164
ジオキサン(4mL)及びHO(0.4mL)中の3-(2-ブロモ-7-フルオロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物193、60mg、0.141mmol)の溶液に、1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(35.1mg、0.169mmol)、Pd(dppf)Cl(10.3mg、0.014mmol)、及びKCO(38.9mg、0.282mmol)を添加し、混合物をN下、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発乾固させ、分取TLC(3:1のPE/EtOAc)によって残留物を精製して、3-(7-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチルを白色の固体として得た(20mg、33.2%)。LCMS m/z=428.3[M+H]
調製物197
3-(7-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2024502601000165
調製物196に記載の手順に従って、3-(2-ブロモ-7-フルオロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物193)及び2-メトキシピリジン-4-イルボロン酸から、3-(7-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル、20mg、37.5%を白色の固体として得た。LCMS m/z=455.2[M+H]
調製物198
8-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩
Figure 2024502601000166
HCl/ジオキサン(4M、3mL)中の3-(2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物194、15.0mg、0.034mmol)の溶液を、20℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、8-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩を黄色の固体として得た(12.0mg、粗製物)。LCMS m/z=337.2[M+H]
調製物199
8-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩
Figure 2024502601000167
DCM(2.0mL)中の3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物195、105.0mg、0.256mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4.0mL)を添加し、混合物を20℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、8-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩を黄色の固体として得た(89.0mg、粗製物)。LCMS m/z=310.2[M+H]
調製物200
(3-(2-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000168
DMF(4.26mL)中の2-ブロモ-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(495.3mg、2.13mmol)及び(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン塩酸塩(調製物10、500mg、2.13mmol)の懸濁液に、DIPEA(1.12mL、6.39mmol)を添加し、反応物を90℃で一晩撹拌した。反応物を室温まで冷却し、EtOAc/ヘプタン(1:1)で希釈し、NHCl水溶液(3回)で洗浄した。有機溶液をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン0~100%)によって粗製物を精製して、(3-(2-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン、732mg、収率87.2%を得た。
調製物201
7-クロロ-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン
Figure 2024502601000169
THF(136mL)中の7-クロロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン(500.6mg、3.26mmol)の混合物に、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(822.7mg、9.78mmol)及びD(+)-10-カンファースルホン酸(75.73mg、0.326mmol)を添加し、反応物を70℃で14時間撹拌した。冷却した混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、層を分離した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機物をHO、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(10~60%のEtOAc/ヘキサン)によって粗製物を精製して、7-クロロ-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン、164.0mg、収率21.2%を得た。LCMS m/z=238.0[M+H]
調製物202
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000170
トルエン(1.05mL)中の7-クロロ-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン(調製物201、100.0mg、0.421mmol)、(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン塩酸塩(調製物10、148.1mg、0.631mmol)、Pd(dba)(24.19mg、0.042mmol)、CsCO(274.2mg、0.841mmol)、及び(S)-BINAP(52.4mg、0.084mmol)の混合物を90℃まで加熱し、16時間撹拌した。冷却した反応物をEtOAcで希釈し、NHCl(水溶液)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(0~100%のEtOAc/ヘプタン)によって粗製物を精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン、123mg、収率73.2%を得た。LCMS m/z=400.1[M+H]
調製物203
(3-(2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン塩酸塩
Figure 2024502601000171
MeOH(1.54mL)中の((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物202、123mg、0.308mmol)の溶液に、4MのHCl/ジオキサン(0.770mL)を添加し、反応物を室温で2時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、(3-(2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン塩酸塩を得た。LCMS m/z=316.0[M+H]
実施例1.(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000172
T3P(登録商標)(EtOAc中50重量%、1.67mg、2.62mmol)を、DMF(6.5mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩(調製物6、500mg、1.31mmol)、(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸(204mg、1.96mmol)、及びTEA(663mg、6.55mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で60分間撹拌した。反応混合物を1:1のEtOAc:ヘプタンで希釈し、0.5NのNaOH、HO、飽和NHCl、及びブラインで洗浄した。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO)、真空中で蒸発乾固させた。SiO(12g、0~70% 3:1のEtOAc:IPA-ヘプタン)によって残留物を精製して、(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノンを得た(321mg、56.8%)。LCMS m/z = 432.0 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 8.61 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.84 (t, 1H), 7.36 (br d, 1H), 4.94 (br s, 1H), 4.83 (br d, 2H), 4.65 (br d, 4H), 2.57-2.67 (m, 1H), 1.96-2.09 (m, 1H), 1.78-1.91 (m, 2H), 1.72 (br d, 1H), 1.35-1.51 (m, 1H), 1.17-1.28 (m, 1H).
実施例2~27。
実施例1に記載のものと類似の方法を使用して、適切なアミン及びカルボン酸から標題化合物を調製した。化合物を分取HPLC-1によって精製した。(表に記載されている以外)。
アミン-1:4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン(調製物7)、アミン-2:4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン(調製物6)、アミン-3:4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン(調製物33)、アミン-4:4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン(調製物34)、アミン-5:4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン(調製物35)、アミン-6:4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-シクロプロピルピロロ[1,2-b]ピリダジン(調製物36)、アミン-7:4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(3-フルオロ-2-メトキシピリジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン(調製物37)、アミン-8:4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(5-フルオロ-2-メトキシピリジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン(調製物38)。
Figure 2024502601000173
Figure 2024502601000174
Figure 2024502601000175
Figure 2024502601000176
Figure 2024502601000177
Figure 2024502601000178
Figure 2024502601000179
Figure 2024502601000180
Figure 2024502601000181
Figure 2024502601000182
Figure 2024502601000183
Figure 2024502601000184
Figure 2024502601000185
実施例28及び29。(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1r,3r)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノン及び(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1s,3s)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノン
Figure 2024502601000186
*任意に割り当てた立体化学
実施例14のキラルSFC分離(CHIRALPAK IC 30×250mm、5μm;35%のMeOH+CO中0.1%のDEA)によって、標題化合物を得た。
ピーク1*:(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1r,3r)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノン(実施例28)、LCMS m/z=496.1[M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 8.60 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.15 (d, 1H), 7.99-7.70 (m, 2H), 7.34 (d, 1H), 4.73-4.67 (m, 1H), 4.65-4.52 (m, 2H), 4.34-4.27 (m, 1H), 3.53-3.44 (m, 1H), 3.43-3.32 (m, 2H), 3.17-3.03 (m, 1H), 2.65-2.56 (m, 1H), 2.49-2.42 (m, 1H), 2.38-2.28 (m, 2H), 1.99-1.88 (m, 1H), 1.85-1.76 (m, 1H), 1.76-1.63 (m, 2H).
ピーク2*:(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1s,3s)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノン(実施例29)、LCMS m/z=496.1[M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 8.61 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.15 (d, 1H), 8.01-7.70 (m, 2H), 7.34 (d, 1H), 4.72-4.51 (m, 3H), 4.35 (br d, 1H), 3.46-3.34 (m, 2H), 3.32-3.22 (m, 1H), 3.22-3.10 (m, 1H), 2.43-2.22 (m, 4H), 1.98-1.88 (m, 1H), 1.86-1.62 (m, 3H).
実施例30~37。
Figure 2024502601000187
以下に記載のワンステップライブラリープロトコルを使用して、標題化合物を調製した。
撹拌棒を備えた2ドラム反応バイアル内で、EtOAc(1mL)及びDMF(0.3mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩(調製物6、95.5mg、0.25mmol)、T3P(登録商標)(EtOAc中50重量%、175mg、0.55mmol)、及びDIPEA(129mg、1mmol)の原液を、適切なカルボン酸(RCOH、0.3mmol)に添加した。バイアルを密封し、50℃まで一晩加熱した。反応物を濃縮し(Genevac)、HO(2mL)及びEtOAc(3mL)を添加した。有機層を除去し、水層をEtOAc(2mL)で抽出した。合わせた有機物を蒸発させ(Genevac)、残留物をDMSO(1.5mL)に溶解させ、濾過し、分取HPLC-2(勾配5~65%)によって精製した。
Figure 2024502601000188
Figure 2024502601000189
Figure 2024502601000190
実施例37.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000191
トルエン(0.284mL)中の(3-(2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン塩酸塩(調製物203、30.0mg、0.085mmol)、4-ブロモ-2-メトキシピリジン(24.1mg、0.128mmol)、(1R,2R)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(4.85mg、0.034mmol)、CuI(1.62mg、0.0085mmol)、及びKPO(90.5mg、0.426mmol)の混合物を10分間脱気し、反応物を100℃で一晩加熱した。冷却した混合物をEtOAcで希釈し、水(3回)及びブラインで洗浄した。合わせた有機物を乾燥させ、真空中で蒸発乾固させた。残留物をEtOAcで希釈し、NHClで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で蒸発乾固させた。分取HPLC-MS精製によって残留物を精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを得た(6mg、16.7%)。LCMS m/z = 423.1 [M+H]H NMR (500 MHz, CDCl) δ 9.17 (s, 1H), 8.34-8.43 (m, 2H), 8.17 (br t, J=6.41 Hz, 1H), 7.39 (br d, J=4.88 Hz, 1H), 6.44 (br s, 1H), 4.87-5.02 (m, 2H), 4.80-4.86 (m, 1H), 4.72-4.78 (m, 1H), 4.67-4.71 (m, 1H), 4.06 (s, 3H), 3.87 (br d, J=12.82 Hz, 2H), 3.59-3.69 (m, 1H), 2.19-2.33 (m, 2H), 1.44-1.57 (m, 4H).
実施例38.Rac-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000192
パートA.T3P(登録商標)(EtOAc中50重量%、902mg、2.84mmol)を、EtOAc(3.5mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩(調製物6、653mg、1.89mmol)、(1S,2S)-2-メトキシカルボニルシクロプロパンカルボン酸(286mg、1.98mmol)、及びTEA(765mg、7.56mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で5分間、次いで40℃で3時間撹拌した。反応混合物をHO、0.5NのNaOH、及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水性物をEtOAcで抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で蒸発乾固させた。SiO(12g、10~80%のEtOAc:ヘプタン)によって残留物を精製して、(1S,2S)-2-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボニル)シクロプロパン-1-カルボン酸rac-メチルをオフホワイトの泡沫として得た(594mg、67%)。LCMS m/z=472.0[M+H]
MeOH(1mL)中の(1S,2S)-2-[3-[6-[1-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル]-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボニル]シクロプロパンカルボン酸rac-メチル(パートA、50mg、0.106mmol)に、室温のNaBH(12mg、0.318mmol)を添加し、生じた溶液を室温で2時間撹拌した。混合物を50℃まで1時間加熱し、追加のNaBH(40.1mg、1.06mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。さらにNaBH(40.1mg、1.06mmol)及びMeOHを添加し、室温で5時間撹拌した。反応物をHO(2mL)でクエンチし、EtOAcで希釈した。有機層を除去し、水層をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機物を蒸発乾固させ、クロマトグラフィー(SiO;30~100%のEtOAc/ヘプタン)によって残留物を精製して、rac-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メタノンを白色の固体として得た(23mg、収率46.5%)。LCMS m/z = 444.0 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.99 (s, 1H), 7.91-7.82 (m, 2H), 7.74 (br s, 1H), 7.21 (t, 1H), 6.78 (d, 1H), 4.93-4.60 (m, 3H), 4.60-4.46 (m, 1H), 3.92-3.71 (m, 1H), 3.66-3.32 (m, 3H), 2.23-2.05 (m, 2H), 2.02-1.88 (m, 2H), 1.86-1.67 (m, 3H), 1.39-1.30 (m, 1H), 0.94-0.76 (m, 1H).
実施例39及び40。(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メタノン及び(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1R,2R)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000193
*任意に割り当てた立体化学
キラルSFC(LUX Cellulose-4 30×250mm、5μm;40%のMeOH+CO中0.1%のDEA)によって、(1S,2S)-2-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボニル)シクロプロパン-1-カルボン酸rac-メチル(実施例38、20mg)から標題化合物を得た。
ピーク1;実施例39;(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メタノン(8mg)。LCMS m/z = 444.0 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 8.61 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.15 (d, 1H), 7.99-7.70 (m, 2H), 7.36 (br s, 1H), 4.83-4.73 (m, 1H), 4.71-4.60 (m, 3H), 4.59-4.47 (m, 1H), 3.58-3.35 (m, 3H), 3.29-3.20 (m, 1H), 2.09-1.93 (m, 1H), 1.93-1.75 (m, 3H), 1.74-1.65 (m, 1H), 1.47-1.36 (m, 1H), 1.06-0.93 (m, 1H), 0.80-0.66 (m, 1H)
ピーク2;実施例40;(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1R,2R)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メタノン(2.6mg)。LCMS m/z=444.0[M+H]
実施例41.1-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)プロパン-1-オン
Figure 2024502601000194
DMF(2mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン(調製物6、25mg、0.066mmol)の溶液に、プロピオン酸(5.9mg、0.098mmol)、HATU(37.5mg、0.098mmol)、及びDIPEA(25.4mg、0.196mmol)を添加し、反応混合物を25℃で1時間撹拌した。分取HPLC-3(勾配27~57%)によって混合物を精製して、1-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)プロパン-1-オンをオフホワイトの固体として得た(6.7mg、26.4%)。LCMS m/z = 402.1 [M+H]H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 8.36 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.47 (t, 1H), 7.17 (s, 1H), 4.81-4.78 (m, 1H), 4.76-4.65 (m, 2H), 4.53-4.50 (m, 1H), 3.45-3.41 (m, 2H), 2.53-2.43 (m, 2H), 2.10-1.80 (m, 4H), 1.17 (t, 3H).
実施例42~72。
実施例41に記載のものと類似の方法を使用して、ピラゾール-1,4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩(調製物6)またはピラゾール-2,4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩(調製物7)のいずれか、及び適切なカルボン酸から標題化合物を調製した。
Figure 2024502601000195
Figure 2024502601000196
Figure 2024502601000197
Figure 2024502601000198
Figure 2024502601000199
Figure 2024502601000200
Figure 2024502601000201
Figure 2024502601000202
Figure 2024502601000203
Figure 2024502601000204
Figure 2024502601000205
Figure 2024502601000206
Figure 2024502601000207
Figure 2024502601000208
Figure 2024502601000209
Figure 2024502601000210
実施例73.
(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1R,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000211
*任意に割り当てた立体化学
キラルHPLC(Diacel Chiralpak AD;30×250mm、10μm;55%のEtOH+0.1%のNHOH)によって、rac-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1R,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(実施例46)から標題化合物を得た。
ピーク1;実施例73;LCMS m/z = 432.1 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ: 8.60 (d, 1H), 8.21 (d, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.84 (t, 1H), 7.36 (d, 1H), 5.03-4.84 (m, 1H), 4.77-4.54 (m, 4H), 3.51-3.47 (m, 2H), 2.31-2.06 (m, 1H), 1.90-1.53 (m, 5H), 1.09-1.02 (m, 1H).
実施例74.
(1R,2R)-2-(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボニル)シクロプロパン-1-カルボニトリル
Figure 2024502601000212
*任意に割り当てた立体化学
キラルHPLC(Diacel Chiralcel OJ-H;30×250mm、5μm;40%のMeOH+0.1%のNHOH)によって、rac-(1S,2S)-2-(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボニル)シクロプロパン-1-カルボニトリル
(実施例66)から標題化合物を得た。
ピーク2;実施例74;LCMS m/z = 403.1 [M+H]H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 7.88 (s, 1H), 7.76-7.80 (m, 3H), 7.07.08 (m, 1H), 4.64-4.77 (m, 4H), 3.90 (s, 3H), 3.43-3.52 (m, 2H), 2.76-2.79 (m, 1H), 1.93-2.12 (m, 5H), 1.47-1.52 (m, 2H).
実施例75及び76。
(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1R,2S)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン及び(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000213
*任意に割り当てた立体化学
キラルHPLC(Diacel Chiralpak AD;30×250mm、10μm;55%のEtOH+0.1%のNHOH)によって、Rac-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1R,2S)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(実施例54)から標題化合物を得た。
ピーク1;実施例75;LCMS m/z = 432.0 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ: 8.58 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.80 (t, 1H), 7.32 (d, 1H), 4.93-4.49 (m, 5H), 3.44-3.42 (m, 2H), 2.62-2.54 (m, 1H), 2.03-1.67 (m, 4H), 1.41-1.17 (m, 2H).
ピーク2;実施例76;LCMS m/z = 432.1 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ: 8.58 (d, 1H), 8.18 (d, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.80 (t, 1H), 7.33 (d, 1H), 4.93-4.50 (m, 5H), 3.44-3.42 (m, 2H), 2.62-2.54 (m, 1H), 2.00-1.67 (m, 4H), 1.41-1.17 (m, 2H).
実施例77.
((R)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000214
*任意に割り当てた立体化学
キラルHPLC(Diacel Chiralpak AD-H;30×250mm、5μm;40%のEtOH+0.1%のNHOH)によって、(2,2-ジフルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(実施例49)から標題化合物を得た。
ピーク2;実施例77;LCMS m/z = 450.2 [M+H]H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.00 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.22 (t, 1H), 6.77 (s, 1H), 4.96-4.82 (m, 2H), 4.65-4.62 (m, 1H), 4.52-4.57 (m, 1H), 3.54-3.57 (m, 1H), 3.44-3.47 (m, 1H), 2.57-2.60 (m, 1H), 1.83-2.29 (m, 6H).
実施例78.
(1R,2R)-2-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボニル)シクロプロパン-1-カルボニトリル
Figure 2024502601000215
*任意に割り当てた立体化学
キラルHPLC(Diacel Chiralpak AD-H;30×250mm,5μm;40%のEtOH+0.1%のNHOH)によって、Rac-(1S,2S)-2-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボニル)シクロプロパン-1-カルボニトリル(実施例53)から標題化合物を得た。
ピーク2;実施例78;LCMS m/z = 439.1 [M+H]H NMR (500 MHz, MeOH-d) δ: 8.29 (s, 1H), 7.97 (d, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.39 (t, 1H), 7.13 (d, 1H), 4.73-4.58 (m, 4H), 3.37-3.35 (m, 2H), 2.72-2.69 (m, 1H), 2.10-1.84 (m, 5H), 1.44-1.39 (m, 2H).
実施例79及び80。
((1R,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン及び((1S,2S)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000216
*任意に割り当てた立体化学
キラルHPLC(Diacel Chiralpak AD-H;30×250mm,5μm;55%のEtOH+0.1%のNHOH)によって、Rac-((1R,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(実施例60)から標題化合物を得た。
ピーク1;実施例79;LCMS m/z = 396.1 [M+H]H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 7.86 (d, 1H), 7.68-7.70 (m, 2H), 7.55 (s, 1H), 6.72 (d, 1H), 4.75-4.96 (m, 3H), 4.55-4.61 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.58-3.60 (m, 1H), 3.41-3.45 (m, 1H), 1.83-2.15 (m, 6H), 1.09-1.12 (m, 1H).
ピーク2;実施例80;LCMS m/z = 396.1 [M+H]H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 7.86 (d, 1H), 7.68-7.69 (m, 2H), 7.55 (s, 1H), 6.71 (d, 1H), 4.81-4.96 (m, 3H), 4.74-4.79 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.57-3.60 (m, 1H), 3.40-3.45 (m, 1H), 1.83-2.05 (m, 6H), 1.09-1.12 (m, 1H).
実施例81及び82。
((1R,2S)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン及び((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000217
*任意に割り当てた立体化学
キラルHPLC(Diacel Chiralpak AD;30×250mm,10μm;50%のEtOH+0.1%のNHOH)によって、Rac-((1R,2S)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(実施例61)から標題化合物を得た。
ピーク1;実施例81;LCMS m/z = 396.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.87 (s, 1H), 7.70-7.68 (m, 2H), 7.56 (s, 1H), 6.71 (d, 1H), 4.84-4.78 (m, 3H), 4.58-4.57 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.57-3.42 (m, 2H), 2.23-2.16 (m, 2H), 2.12-2.11 (m, 2H), 1.86-1.83 (m, 1H), 1.49-1.44 (m, 2H).
ピーク2;実施例82;LCMS m/z = 396.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.87 (d, 1H), 7.69 (s, 2H), 7.55 (s, 1H), 6.72 (s, 1H), 4.84-4.78 (m, 3H), 4.58-4.57 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.57-3.44 (m, 2H), 2.23-2.21 (m, 2H), 2.11-1.83 (m, 3H), 1.50-1.43 (m, 1H).
実施例83及び84。
((S)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン及び((R)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000218
*任意に割り当てた立体化学
キラルHPLC(Diacel Chiralpak AD;30×250mm、10μm;40%のIPA+0.1%のNHOH)によって、(2,2-ジフルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(実施例63)から標題化合物を得た。
ピーク1;実施例83;LCMS m/z = 414.0 [M+H]H NMR (500 MHz, MeOH-d) δ: 7.90 (d, 1H), 7.83-7.81 (m, 2H), 7.79 (d, 1H), 7.09 (s, 1H), 4.84-4.77 (m, 2H), 4.75-4.67 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.56-3.65 (m, 2H), 3.08-3.01 (m, 1H), 2.19-2.04 (m, 2H), 2.00-1.90 (m, 2H), 1.89-1.78 (m, 2H), 1.36-1.30 (m, 1H).
ピーク2;実施例84;LCMS m/z = 414.0 [M+H]H NMR (500 MHz, MeOH-d) δ: 7.90 (d, 1H), 7.83-7.81 (m, 2H), 7.79 (d, 1H), 7.09 (s, 1H), 4.86-4.77 (m, 2H), 4.75-4.64 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.46-3.31 (m, 2H), 3.08-3.01 (m, 1H), 2.20-2.03 (m, 2H), 2.00-1.90 (m, 2H), 1.89-1.83 (m, 2H), 1.36-1.30 (m, 1H).
実施例85.
(1R,2S)-2-(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボニル)シクロプロパン-1-カルボニトリル
Figure 2024502601000219
*任意に割り当てた立体化学
キラルHPLC(Diacel Chiralpak AD;30×250mm、10μm;55%のEtOH+0.1%のNHOH)によって、rac-(1R,2S)-2-(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボニル)シクロプロパン-1-カルボニトリル(実施例65)から標題化合物を得た。
ピーク1;実施例85;LCMS m/z = 403.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.88 (s, 1H), 7.71-7.70 (m, 2H), 7.56 (s, 1H), 6.72 (s, 1H), 5.01-4.83- (m, 2H), 4.62-4.55 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.71-3.61 (m, 1H), 3.43 (t, 1H), 2.33-2.29 (m, 1H), 2.04-1.99 (m, 1H), 1.92-1.86 (m, 5H), 1.41-1.38 (m, 1H)
実施例86.
1-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オン
Figure 2024502601000220
DMF(2mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩(調製物6、20.0mg、0.052mmol)の溶液に、DIPEA(6.7mg、0.052mmol)及び2,2,2-トリフルオロ酢酸無水物(11.0mg、0.052mmol)を添加し、混合物を30℃で1時間撹拌した。分取HPLC-5(勾配38~68%)によって混合物を精製して、1-(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オンを黄色の固体として得た(9.0mg、38.9%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.00 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.22 (t, 1H), 6.76 (s, 1H), 4.91 (br, 1H), 4.76 (t, 2H), 4.60 (br, 1H), 3.55 (d, 1H), 3.47 (d, 1H), 2.14-1.91 (m, 4H).
実施例87.
2,2,2-トリフルオロ-1-(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)エタン-1-オン
Figure 2024502601000221
DMF(2mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩(調製物6、25mg、0.072mmol)の溶液に、DIPEA(46.7mg、0.361mmol)及び2,2,2-トリフルオロ酢酸無水物(22.8mg、0.108mmol)を添加し、混合物を30℃で1時間撹拌した。分取HPLC-6(勾配38~63%)によって混合物を精製して、2,2,2-トリフルオロ-1-(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)エタン-1-オンを黄色の固体として得た(18.1mg、61.8%)。LCMS m/z = 406.0 [M+H];1H NMR (500 MHz, MeOH-d) δ: 7.93 (s, 1H), 7.88-7.85 (m, 2H), 7.82 (s, 1H), 7.14 (s, 1H), 4.86-4.71 (m, 4H), 3.94 (s, 3H), 3.56-3.51 (m, 2H), 2.16-1.93 (m, 4H).
実施例88.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(2-メトキシピリジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000222
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物12、20.0mg、0.045mmol)、4-ブロモ-2-メトキシ-ピリジン(17.08mg、0.091mmol)、Pd(アンフォス)Cl(3.22mg、0.0045mmol)、及びKF(3.0M、0.045mL)の混合物をジオキサン(0.227mL)に溶解させ、反応物をNで5分間パージし、次いで、80℃で一晩加熱した。冷却した混合物をEtOAcで希釈し、NHClで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。HPLCによって粗製物を精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(2-メトキシピリジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(11.0mg、収率57.5%)を得た;LCMS m/z=422.2 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 8.39 (d, 1H), 8.13 (d, 1H), 7.90 (dd, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 5.95 (dd, 1H), 4.77-4.96 (m, 2H), 4.63 (br s, 1H), 3.90-3.98 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.15-3.25 (m, 1H), 3.08 (br dd, 1H), 2.58-2.64 (m, 1H), 1.97-2.09 (m, 2H), 1.84-1.97 (m, 2H), 1.34-1.51 (m, 1H), 1.14-1.26 (m, 1H).
実施例89~134。
実施例88に記載のものと類似の方法を使用して、適切なボロネート-1:((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物12)またはボロネート-2:((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物41)のいずれか、及び適切なハロゲン化物から標題化合物を調製し、質量分析分取HPLC-1(勾配0~100%、各試料に対して最適化)によって精製した。
Figure 2024502601000223
Figure 2024502601000224
Figure 2024502601000225
Figure 2024502601000226
Figure 2024502601000227
Figure 2024502601000228
Figure 2024502601000229
Figure 2024502601000230
Figure 2024502601000231
Figure 2024502601000232
Figure 2024502601000233
Figure 2024502601000234
Figure 2024502601000235
Figure 2024502601000236
Figure 2024502601000237
Figure 2024502601000238
Figure 2024502601000239
Figure 2024502601000240
Figure 2024502601000241
Figure 2024502601000242
Figure 2024502601000243
Figure 2024502601000244
Figure 2024502601000245
実施例135及び136。
(3-(6-((R)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン及び(3-(6-((S)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000246
*任意に割り当てた立体化学
DMF(0.95mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン(調製物43、58.0mg、0.191mmol)、(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸(29.8mg、0.286mmol)、及びTEA(96.4mg、0.953mmol)の溶液に、T3P(登録商標)(EtOAc中50重量%、242mg、0.381mmol)を添加し、反応物を室温で60分間撹拌した。反応混合物を1:1のEtOAc/ヘプタンで希釈し、0.5NのNaOH、水、飽和NHCl水溶液、及びブラインで連続的に洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。キラルSFC(CHIRALPAK AD-H 30×250mm、5μm;CO中30%のMeOH)によって残留物を精製して、以下を得た:
ピーク1、実施例135:(3-(6-((R)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(11.6mg、15.6%)
ピーク2、実施例136:(3-(6-((S)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(11.40mg、15.3%)。
実施例137.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(6-メトキシピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000247
4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(6-メトキシピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩(調製物48、62.3mg、0.167mmol)、(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸(19.1mg、0.184mmol)、T3P(登録商標)(EtOAc中50重量%、213mg、0.334mmol)の混合物、ならびにTEA(84.5mg、0.835mmol)、EtOAc(1.0mL)、及びDMF(0.3mL)を合わせ、60℃まで1時間加熱した。冷却した反応物を飽和NHCl水溶液、水、及びEtOAcで希釈し、層を分離した。水層をEtOAc(2回)で抽出し、合わせた有機層を真空中で濃縮した。分取HPLC-1によって粗製物を精製した。LCMS m/z = 423.2 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 9.45 (d, 1H), 8.56 (d, 1H), 8.00-7.86 (m, 1H), 7.66 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 5.97 (dd, 1H), 4.97-4.74 (m, 2H), 4.68-4.57 (m, 1H), 4.06 (s, 3H), 4.00-3.87 (m, 2H), 3.25-3.01 (m, 2H), 2.68-2.58 (m, 1H), 2.11 - 2.00 (m, 2H), 1.98-1.80 (m, 2H), 1.50-1.33 (m, 1H), 1.28-1.13 (m, 1H)
実施例138.
(3-(6-(6-(ジメチルアミノ)ピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000248
実施例137に記載の手順に従って、5-(4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-N,N-ジメチルピリダジン-3-アミン塩酸塩(調製物49)及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸から、(3-(6-(6-(ジメチルアミノ)ピリダジン-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノンを固体として得た。
H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 9.06 (d, 1H), 8.53 (d, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.44 - 7.22 (m, 2H), 5.97 (dd, 1H), 4.98-4.75 (m, 2H), 4.70-4.59 (m, 1H), 4.03-3.87 (m, 2H), 3.27-3.05 (m, 8H), 2.71-2.57 (m, 1H), 2.12 - 2.00 (m, 2H), 1.98-1.81 (m, 2H), 1.53 - 1.33 (m, 1H), 1.30 - 1.10 (m, 1H).
実施例139.
(3-(5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000249
実施例137に記載の手順に従って、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩(調製物147)及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸から、(3-(5-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノンを固体として得た。LCMS m/z = 440.3 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 11.89 (br s, 1H), 8.26 (d, 1H), 8.12 (d, 1H), 7.23 (t, 1H), 7.13 (s, 1H), 6.96 (d, 1H), 4.99-4.83 (m, 2H), 4.54-4.53 (m, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.89-3.85 (m, 1H), 3.73-3.59 (m, 3H), 2.25-1.97 (m, 5H), 1.50-1.45 (m, 2H).
実施例140.
シクロプロピル(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3-フルオロピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000250
(3-(6-ブロモ-3-フルオロピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン(調製物52、12.0mg、0.031mmol)、1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール(11.17mg、0.046mmol)、Pd(アンフォス)Cl(2.16mg、0.003mmol)、及びKF(3.0M、30.51uL)の混合物をジオキサン(305.1uL)に溶解させ、反応物をNで5分間パージし、次いで100℃まで一晩加熱した。冷却した反応物をEtOAcで希釈し、Celite(登録商標)に通して濾過した。濾液をNHClで洗浄し、水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。分取HPLC-1によって粗生成物を精製して、シクロプロピル(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3-フルオロピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを得た(2.5mg、19%)。LCMS m/z = 431.0 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 8.69 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.15 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.83 (t, 1H), 6.96 (d, 1H), 4.72 (br d, 1H), 4.60 (br d, 1H), 3.68 (br dd, 2H), 1.96-2.12 (m, 5H), 1.79-1.91 (m, 1H), 0.69-0.85 (m, 5H).
実施例141.
(3-(7-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000251
パートA.DCM(2mL)中の3-(7-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物2、20mg、0.047mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(2mL)を添加し、混合物を20℃で30分間撹拌した。混合物を真空中で蒸発乾固させて、8-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-7-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩(15mg、98%)を得、これをパートBに直接使用した。
パートB.DMF(3mL)中の8-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-7-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩(15mg、0.046mmol)及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボン酸(4.77mg、0.046mmol)の混合物に、T3P(登録商標)(EtOAc中50重量%、72.9mg、0.229mmol)及びTEA(13.9mg、0.137mmol)を添加した。混合物を蒸発乾固させ、分取HPLC-5(勾配27~57%)によって精製して、(3-(7-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノンを白色の固体として得た(4.4mg、23.2%)。LCMS m/z = 414.3 [M+H]H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.01-8.04 (m, 1H), 7.80-7.83 (m, 2H), 7.78 (s, 1H), 4.77-4.95 (m, 2H), 4.52-4.61 (m, 2H), 4.29-4.31 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.56-3.64 (m, 2H), 2.31-2.34 (m, 1H), 2.14-2.20 (m, 3H), 1.90-2.01 (m, 1H), 1.43-1.48 (m, 2H).
実施例142.
(3-(7-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000252
分取HPLC-4(勾配45~75%)によって化合物を精製したことを除いて実施例141に記載のものと同様の手順に従って、3-(7-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物197)及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボン酸から、(3-(7-フルオロ-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン、4.0mg、収率26.8%を白色の固体として得た。LCMS m/z = 441.2 [M+H]H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.21 (d, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.10-8.07 (m, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.28 (s, 1H), 4.96-4.79 (m, 2H), 4.74-4.71 (m, 1H), 4.69-4.55 (m, 1H), 4.34-4.30 (m, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.63-3.58 (m, 2H), 2.40-2.33 (m, 1H), 2.22-2.13 (m, 3H), 2.01-1.98 (m, 1H), 1.50-1.44 (m, 2H).
実施例143.
シクロプロピル(3-(6-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000253
DMSO(2mL)中のシクロプロピル(3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物13、50mg、0.083mmol)の溶液に、4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(25.8mg、0.124mmol)、KCO(22.9mg、0.165mmol)、及びPd(dppf)Cl(6.1mg、0.0083mmol)をN下で添加し、混合物を90℃で3時間撹拌した。混合物を濾過し、分取HPLC-3(勾配23~53%)によって濾液を精製して、シクロプロピル(3-(6-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを茶色の固体として得た(8.0mg、25.6%)。LCMS m/z = 378.0 [M+H]H NMR (500 MHz, MeOH-d) δ: 7.89 (d, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.16 (d, 1H), 4.84-4.66 (m, 4H), 3.76 (s, 3H), 3.53-3.43 (m, 2H), 2.05-1.84 (m, 5H), 0.98-0.86 (m, 4H).
実施例144~145。
実施例143に記載のものと類似の方法を使用して、シクロプロピル(3-(6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物13)及び適切なハロゲン化物から、標題化合物を調製した。
Figure 2024502601000254
実施例146.
シクロプロピル(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000255
ジオキサン(0.9mL)及びHO(0.44mL)中の(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン(調製物8、50mg、0.133mmol)、1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール(55.3mg、0.266mmol)、KCO(55.1mg、0.399mmol)、及びPd(dppf)Cl.DCM(10.9mg、0.0133mmol)の懸濁液をNで15分間パージし、次いで、70℃まで温めた。反応混合物をEtOAcで希釈し、セライト(登録商標)に通して濾過した。合わせた有機物をNHClで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で蒸発乾固させた。分取HPLC-1によって残留物を精製して、シクロプロピル(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを得た(40mg、79.8%)。LCMS m/z = 378.0 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 8.02 (s, 1H), 7.99 (d, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.19 (d, 1H), 4.79 (br d, 1H), 4.66 (br s, 3H), 4.54 (br d, 1H), 3.85 (s, 3H), 1.92-2.08 (m, 2H), 1.75-1.90 (m, 2H), 1.66-1.75 (m, 1H), 0.70-0.86 (m, 5H).
実施例147~155。
実施例146に記載のものと類似の方法を使用して、(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン(調製物8)及び適切なボロネートから標題化合物を調製した。表に別途指定されない限り、精製方法分取HPLC-1を使用した。
Figure 2024502601000256
Figure 2024502601000257
Figure 2024502601000258
Figure 2024502601000259
Figure 2024502601000260
実施例156及び157。
シクロプロピル(3-(6-(1-((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン及びシクロプロピル(3-(6-(1-((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000261
*任意に割り当てた立体化学
キラルSFC(CHIRALPAK IA30×250mm、5μm;45%のMeOH/DCM(1:1)+CO中0.1%のDEAによって、実施例152から標題化合物を得た。
ピーク1、実施例156;シクロプロピル(3-(6-(1-((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(9mg、15.6%)。LCMS m/z = 434.1 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 8.15 (s, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.86 (d, 2H), 7.22 (d, 1H), 4.99-5.06 (m, 1H), 4.76-4.83 (m, 1H), 4.67 (br s, 3H), 4.55 (br d, 1H), 3.96-4.03 (m, 2H), 3.90-3.95 (m, 1H), 3.83 (dt, 1H), 2.37-2.45 (m, 1H), 2.23-2.32 (m, 1H), 1.97-2.06 (m, 2H), 1.77-1.88 (m, 2H), 1.65-1.77 (m, 1H), 0.69-0.86 (m, 5H).
ピーク2、実施例157;シクロプロピル(3-(6-(1-((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(10mg、17.3%)。LCMS m/z = 434.1 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 8.15 (s, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.86 (d, 2H), 7.22 (d, 1H), 4.99-5.06 (m, 1H), 4.76-4.83 (m, 1H), 4.67 (br s, 3H), 4.55 (br d, 1H), 3.96-4.03 (m, 2H), 3.90-3.95 (m, 1H), 3.83 (dt, 1H), 2.37-2.45 (m, 1H), 2.23-2.32 (m, 1H), 1.97-2.06 (m, 2H), 1.77-1.88 (m, 2H), 1.65-1.77 (m, 1H), 0.69-0.86 (m, 5H).
実施例158.
シクロプロピル(3-(6-(3-メチルイソオキサゾール-5-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000262
DMSO(6mL)中の(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン(調製物8、28.0mg、0.133mmol)及び3-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソオキサゾール(50mg、0.133mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2.DCM(11mg、0.0133mmol)及びKCO(37.0mg、0.266mmol)を添加し、混合物をマイクロ波照射下、110℃で2時間撹拌した。分取HPLC4(勾配30~60%)によって反応混合物を精製して、シクロプロピル(3-(6-(3-メチルイソオキサゾール-5-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを茶色の固体として得た(8.9mg、17.5%)。LCMS m/z = 379.1 [M+H]H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 8.04 (s, 1H), 7.88-7.86 (m, 1H), 7.28 (d, 1H), 6.53 (s, 1H), 4.81-4.65 (m, 4H), 3.51-3.46 (m, 2H), 2.30 (s, 3H), 2.03-1.80 (m, 5H), 0.95-0.82 (m, 4H).
実施例159.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000263
(3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物40、1.12g、2.85mmol)、1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール(889.5mg、4.28mmol)、Pd(アンフォス)Cl(201.66mg、0.285mmol)、及びKF(3.0M、2.85mL)の混合物をジオキサン(5.70mL)に溶解させ、反応物をNで5分間パージし、次いで80℃で一晩加熱した。冷却した混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0~80%のEtOAc:ヘプタン)によって精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを得た(330.0mg、収率29.4%)。
LCMS m/z = 395.2 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 8.05 (s, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.83 (dd, 1H), 7.81 (s, 1H), 6.83 (br s, 1H), 5.93 (dd, 1H), 4.74-4.98 (m, 2H), 4.63 (br s, 1H), 3.80-3.91 (m, 5H), 3.00-3.20 (m, 2H), 2.59-2.67 (m, 1H), 1.99-2.09 (m, 2H), 1.83-1.99 (m, 2H), 1.36-1.49 (m, 1H), 1.15-1.26 (m, 1H).
実施例160~174。
実施例159に記載の類似の方法を使用して、適切なブロミド(ブロミド-1、ブロミド-2、ブロミド-3、またはブロミド-4)及び適切なボロネートから、標題化合物を調製した。
ブロミド-1:(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン(調製物8);ブロミド-2:(3-(6-ブロモ-5-フルオロピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン(調製物14);ブロミド-3:(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物11)、ブロミド-4:(3-(6-ブロモピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物40)
Figure 2024502601000264
Figure 2024502601000265
Figure 2024502601000266
Figure 2024502601000267
Figure 2024502601000268
Figure 2024502601000269
Figure 2024502601000270
Figure 2024502601000271
実施例175.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(テトラヒドロフラン-3-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000272
室温のPd/C(8.63mg、0.0081mmol、純度10%)を、EtOAc/IPA(3:1)(0.81mL)中の(3-(6-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物53、31mg、0.081mmol)の溶液に添加した。混合物を室温のH(バルーン)の雰囲気下で13時間撹拌した。懸濁液をCelite(登録商標)で濾過し、フィルターケーキをMeOHで完全に洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、SiO(0~100%のEtOAc/ヘプタン)によって残留物を精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(6-(テトラヒドロフラン-3-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを得た(16mg、51.3%)。
実施例176~185。
Figure 2024502601000273
以下に記載のワンステップライブラリープロトコルを使用して、標題化合物を調製した。バイアルに、(3-(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン(調製物8、1.0当量)及び適切なボロン酸(1.3当量)を充填した。不活性雰囲気中で、ジオキサン(0.4mL)、続いてXPhos Pd G3*(5%mol.)の溶液、及びNaCOの水溶液(2.5当量、0.15mL)を添加した。反応混合物を密封し、100℃で15時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を冷却し、TFAの添加によってpHを約7に調整し、真空中で蒸発乾固させた。残留物をDMSO(1mL)に溶解させ、金属スカベンジャーSiliaMetS DMT(50mg)で処理し、濾過した。分取HPLC-7(各化合物に対して最適化した勾配)によって濾液を精製して、標題化合物を得た。
*表に示されるPd(dppf)Clを使用した。
Figure 2024502601000274
Figure 2024502601000275
Figure 2024502601000276
Figure 2024502601000277
Figure 2024502601000278
実施例186.
シクロプロピル(3-(6-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000279
MeCN(5mL)中の(3-(6-(2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)(シクロプロピル)メタノン塩酸塩(調製物18、75mg、0.187mmol)の溶液に、MeI(39.8mg、0.281mmol)及びKCO(77.6mg、0.561mmol)を添加し、混合物を85℃で2時間撹拌した。反応物をHO(1mL)でクエンチし、固体を濾過によって除去した。分取HPLC-3(勾配23~53%)によって濾液を精製して、シクロプロピル(3-(6-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを黄色の固体として得た(13.9mg、19.6%)。LCMS m/z = 379.0 [M+H]H NMR (500 MHz, MeOH-d) δ: 8.18 (s, 1H), 7.99 (d, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.26 (d, 1H), 4.81-4.69 (m, 4H), 4.15 (s, 3H), 3.54-3.45 (m, 2H), 2.14-1.84 (m, 5H), 0.99-0.86 (m, 4H).
実施例187.
4-(8-(シクロプロピルスルホニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン
Figure 2024502601000280
DMF(2.0mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩(調製物7、30.0mg、0.087mmol)の溶液に、DIPEA(33.6mg、0.260mmol)を添加し、溶液を0℃まで冷却した。シクロプロパンスルホニルクロリド(18.3mg、0.130mmol)を添加し、反応混合物を30℃で3時間撹拌した。反応物を蒸発乾固させ、分取HPLC-3(勾配24~54%)によって残留物を精製して、4-(8-(シクロプロピルスルホニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジンを黄色の固体として得た(11.0mg、収率30.66%)。LCMS m/z = 414.0 [M+H]
H NMR (400MHz, MeOH-d) δ: 7.90 (s, 1H), 7.82-7.78 (m, 3H), 7.08 (s, 1H), 4.76-4.72 (m, 2H), 4.404.39 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.51 (d, 2H), 2.60-2.58 (m, 1H), 2.14-2.12 (m, 2H), 1.88-1.85 (m, 2H), 1.15-1.07 (m, 4H).
実施例188.
4-(8-(シクロプロピルスルホニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン
Figure 2024502601000281
実施例187に記載の手順に従って、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン塩酸塩(調製物6)及びシクロプロパンスルホニルクロリドから、4-(8-(シクロプロピルスルホニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジンを調製した。LCMS m/z = 450.1 [M+H]HNMR (400MHz, MeOH-d) δ: 8.38 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.49 (t, 1H), 7.19 (s, 1H), 4.75 (d, 2H), 4.41-4.39 (m, 2H), 3.54-3.50 (m, 2H), 2.60-2.59 (m, 1H), 2.13-2.11 (m, 2H), 1.88-1.85 (m, 2H), 1.15-1.06 (m, 4H).
実施例189.
4-(8-(シクロプロピルスルホニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン
Figure 2024502601000282
DMF(2mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩(調製物33、40mg、0.116mmol)の溶液に、シクロプロパンスルホニルクロリド(81.5mg、0.58mmol)及びTEA(35.2mg、0.348mmol)を添加し、混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、分取HPLC-4(勾配29~59%)によって残留物を精製して、4-(8-(シクロプロピルスルホニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジンを白色の固体として得た(24.6mg、51.4%)。LCMS m/z = 413.3 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.80 (d, 1H), 7.71-7.74 (m, 2H), 7.58 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 5.78 (d, 1H), 4.36-4.38 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.78-3.82 (m, 2H), 3.26-3.30 (m, 2H), 2.35-2.39 (m, 1H), 2.08-2.19 (m, 4H), 1.22-1.25 (m, 2H), 1.03-1.07 (m, 2H).
実施例190~196。
実施例189に記載のものと類似の方法を使用して、シクロプロパンスルホニルクロリド、適切なアミン、及び非プロトン性塩基から標題化合物を調製した。
Figure 2024502601000283
Figure 2024502601000284
Figure 2024502601000285
Figure 2024502601000286
実施例197及び198。
4-(8-(((S)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)スルホニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン及び4-(8-(((R)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)スルホニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン
Figure 2024502601000287
*任意に割り当てた立体化学
DMF(2mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩(調製物33、100mg、0.290mmol)の溶液に、2,2-ジフルオロシクロプロパン-1-スルホニルクロリド(76.8mg、0.435mmol)及びDIPEA(112mg、0.870mmol)を添加し、反応物を25℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLC-4(勾配20~40%)によって残留物を精製して、4-(8-((2,2-ジフルオロシクロプロピル)スルホニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジンを白色の固体として得た(42.0mg、収率34.8%)。キラルSFC(Daicel CHIRALCEL OJ-H 250×30mm、5μm;45%(EtOH+CO中0.1%のNHOH)によって、標題化合物を得た。
ピーク1、実施例197、4-(8-(((S)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)スルホニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジンを白色の固体として(15.8mg、45%)。LCMS m/z = 449.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.80 (d, 1H), 7.77-7.71 (m, 2H), 7.58 (s, 1H), 6.47 (d, 1H), 5.79 (d, 1H), 4.45-4.42 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.84-3.80 (m, 2H), 3.30-3.25 (m, 2H), 3.08-3.03 (m, 1H), 2.30-2.28 (m, 1H), 2.15-2.10 (m, 4H), 2.08-2.04 (m, 1H).
ピーク2、実施例198、4-(8-(((R)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)スルホニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[1,2-b]ピリダジンを白色の固体として(15.2mg、43%)。LCMS m/z = 449.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.80 (d, 1H), 7.75-7.71 (m, 2H), 7.58 (s, 1H), 6.48 (s, 1H), 5.79 (d, 1H), 4.45-4.42 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.84-3.80 (m, 2H), 3.30-3.25 (m, 2H), 3.08-3.04 (m, 1H), 2.31-2.28 (m, 1H), 2.15-2.10 (m, 4H), 2.08-2.04 (m, 1H).
実施例199.
シクロプロピル(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000288
DMF(4mL)中の7-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン塩酸塩(調製物74、74.0mg、0.214mmol)の溶液に、DIPEA(69.1mg、0.535mmol)及びシクロプロパンカルボニルクロリド(22.4mg、0.214mmol)を添加し、反応物を25℃で30分間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC-4(勾配15~45%)によって残留物を精製して、シクロプロピル(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを白色の固体として得た(22.4mg、収率27%)。LCMS m/z = 378.2 [M+H]H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 8.22 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 6.52 (d, 1H), 4.81-4.77 (m, 3H), 4.63-4.60 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.27-3.26 (m, 1H), 3.20-3.17 (m, 1H), 2.15-2.00 (m, 5H), 0.98-0.85 (m, 4H).
実施例200.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000289
EtOAc(2mL)中の7-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン塩酸塩(調製物74、30.0mg、0.097mmol)及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸(12.1mg、0.116mmol)の溶液に、TEA(29.4mg、0.291mmol)、次いでT3P(登録商標)(EtOAc中50重量%、30.8mg、0.097mmol)を添加し、反応物を25℃で10分間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC-4(勾配19~46%)によって残留物を精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを白色の固体として得た(18.0mg、46.9%)。LCMS m/z = 396.2 [M+H]H NMR (500 MHz, MeOH-d) δ: 8.22 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 4.80-4.66 (m, 5H), 3.98 (s, 3H), 3.27-3.14 (m, 2H), 2.54-2.52 (m, 1H), 2.17-2.12 (m, 2H), 2.05-2.02 (m, 2H), 1.35-1.33 (m, 1H), 1.30-1.27 (m, 1H).
実施例201.
((S)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000290
実施例200に記載のものと同様の手順に従って、(S)-2,2-ジフルオロシクロプロパンカルボン酸及び7-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン塩酸塩(調製物74)から、((S)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを白色の固体として得た(10mg、27.9%)。LCMS m/z = 414.2 [M+H]H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 8.23 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 6.52 (d, 1H), 4.80-4.60 (m, 3H), 3.99 (s, 3H), 3.22-3.00 (m, 3H), 2.15-1.99 (m, 7H).
実施例202~213。
実施例200に記載のものと同様の手順に従って、適切なイミダゾ[4,5-b]ピリジン(SM)及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸から、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000291
Figure 2024502601000292
Figure 2024502601000293
Figure 2024502601000294
Figure 2024502601000295
Figure 2024502601000296
Figure 2024502601000297
Figure 2024502601000298
Figure 2024502601000299
実施例214.
シクロプロピル(3-(2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000300
DMF(3mL)中のシクロプロピル(3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物92、70.0mg、0.244mmol)の溶液に、TsOH(4.2mg、0.024mmol)及び1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(42.7mg、0.292mmol)を添加し、反応物を20℃で16時間撹拌した。分取HPLC-3(勾配22~52%)によって混合物を精製して、シクロプロピル(3-(2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンをオフホワイトの固体として得た(57.1mg、56.7%)。LCMS m/z = 414.2 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 13.17 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.94 (t, 1H), 7.93 (d, 1H), 6.46 (d, 1H), 4.81-4.52 (m, 4H), 3.19-3.06 (m, 2H), 2.06-1.83 (m, 5H), 0.82-0.71 (m, 4H).
実施例215.
2-(7-(8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボニトリル
Figure 2024502601000301
実施例214に記載のものと同様の方法に従って、(3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物93)及び2-ホルミルシクロプロパン-1-カルボニトリルから、2-(7-(8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボニトリルを白色の固体として得た(13.4mg、35.9%)(分取HPLC-3(勾配18~48%)によって精製));LCMS m/z = 381.2 [M+H]H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 7.87-7.85 (m, 1H), 6.48-6.44 (m, 1H), 4.76-4.52 (m, 5H), 3.26-3.16 (m, 2H), 2.81-2.78 (m, 1H), 2.50-2.45 (m, 1H), 2.20-1.93 (m, 5H), 1.79-1.68 (m, 2H), 1.40-1.35 (m, 1H), 1.31-1.27 (m, 1H).
実施例216.
(3-(2-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000302
DMF(2mL)中の(3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物93、15.0mg、0.049mmol)の溶液に、TsOH(0.768mg、0.004mmol)及び3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(9.4mg、0.074mmol)を添加し、反応物を80℃で2時間撹拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC-5(勾配21~51%)によって残留物を精製して、(3-(2-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノンを白色の固体として得た(4.3mg、21.2%)。LCMS m/z = 414.3 [M+H]H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 8.06 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 4.80-4.64 (m, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.35-3.29 (m, 2H), 3.25-3.14 (m, 2H), 2.54-2.53 (m, 1H), 2.14-2.13 (m, 2H), 2.01-1.98 (m, 2H), 1.37-1.33 (m, 1H), 1.32-1.29 (m, 1H).
実施例217.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(2-(メチルアミノ)ピリジン-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000303
パートA:DMF(3mL)中の(3-(2,3-ジアミノピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物93、50.0mg、0.164mmol)の溶液に、TsOH(3.46mg、0.049mmol)及びN-(4-ホルミルピリジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(46.4mg、0.197mmol)を添加し、反応物を50℃で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、分取TLC(DCM/MeOH=10/1)によって粗製物を精製して、(4-(7-(8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ピリジン-2-イル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色の油として得た(45.0mg、粗製物)。LCMS m/z=522.2[M+H]
パートB:DCM(3.0mL)中の(4-(7-(8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)ピリジン-2-イル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(45.0mg、0.086mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(4M、3.0mL)を添加し、反応物を20℃で30分間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC-3(勾配20~50%)によって粗製物を精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(2-(メチルアミノ)ピリジン-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを黄色の固体として得た(9.1mg、収率25.0%)。LCMS m/z = 422.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.19 (br s, 1H), 8.02 (br s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.33 (br s, 1H), 5.12-4.03 (m, 5H), 3.40-3.26 (m, 2H), 2.95 (s, 3H), 2.21-1.94 (m, 5H), 1.43-1.35 (m, 2H).
実施例218.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(4-メチルモルホリン-2-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000304
パートA:EtOAc(3.0mL)中の2-(7-(8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(調製物94、65.0mg、0.130mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(4M、6mL)を添加し、反応物を25℃で4時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、pHを中和し、分取HPLC-4(勾配15~45%)によって混合物を精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(モルホリン-2-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを黄色の固体として得た(32mg、収率61.5%)。
パートB:MeOH(5mL)中の((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(モルホリン-2-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(19.0mg、0.047mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(10.7mg、0.119mmol)及びNaBHCN(8.9mg、0.142mmol)を添加し、反応物を60℃で4時間撹拌した。混合物を濃縮し、分取HPLC-4(勾配14~44%)によって精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(4-メチルモルホリン-2-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを白色の固体として得た(9.7mg、49.3%)。
LCMS m/z = 415.3 [M+H]H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 7.93 (d, 1H), 6.52-6.49 (m, 1H), 4.82-4.72 (m, 5H), 4.60-4.59 (m, 1H), 4.09-4.05 (m, 1H), 3.89-3.85 (m, 1H), 3.27-3.15 (m, 3H), 2.82-2.78 (m, 1H), 2.39-2.33 (m, 6H), 2.13-1.96 (m, 4H), 1.35-1.29 (m, 2H).
実施例219.
シクロプロピル(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000305
MeOH(5mL)中のシクロプロピル(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物100、93.0mg、0.164mmol)の溶液に、KCO(67.9mg、0.492mmol)を添加し、反応物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC-5(勾配30~60%)によって粗製物を精製して、シクロプロピル(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを白色の固体として得た(25.8mg、38.1%)。LCMS m/z = 414.2 [M+H]H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 8.43 (s, 1H), 8.16-8.14 (m, 2H), 7.53 (t, 1H), 6.93 (s, 1H), 4.81-4.54 (m, 4H), 3.43-3.37 (m, 2H), 2.11-1.93 (m, 5H), 0.97-0.85 (m, 4H).
実施例220.
シクロプロピル(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000306
実施例219に記載のものと同様の手順に従って、シクロプロピル(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物101)から、シクロプロピル(3-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを白色の固体として得た(43.3mg、65.4%)。LCMS m/z = 378.2 [M+H]H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.30 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 4.89-4.88 (m, 1H), 4.73-4.69 (m, 1H), 4.63-4.60 (m, 1H), 4.46-4.42 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.56-3.41 (m, 2H), 2.09-1.76 (m, 5H), 1.25-1.04 (m, 2H), 0.84-0.80 (m, 2H).
実施例221.
(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン
Figure 2024502601000307
DMF(1mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(調製物128、45.0mg、0.118mmol)の溶液に、TEA(45.7mg、0.451mmol)、及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸(13.5mg、0.130mmol)、及びT3P(登録商標)(EtOAc中50重量%、1.0mL)を添加し、反応物を20℃で30分間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC-5(勾配26~56%)によって粗製物を精製して、(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノンをオフホワイトの固体として得た(17.2mg、33.8%)。LCMS m/z = 432.1 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 12.20 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.32-8.30 (m, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.90 (t, 1H), 7.08-7.06 (m, 1H), 4.98-4.58 (m, 2H), 4.50-4.44 (m, 3H), 3.31-3.23 (m, 2H), 2.65-2.61 (m, 1H), 2.08-1.71 (m, 4H), 1.44-1.22 (m, 2H).
実施例222.
((S)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000308
分取HPLC-4(勾配25~55%)を使用する実施例221に記載のものと同様の手順に従って、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(調製物128)及び(S)-2,2-ジフルオロシクロプロパン-1-カルボン酸から、((S)-2,2-ジフルオロシクロプロピル)(3-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを黄色の固体として得た(21.7mg、41%)。LCMS m/z = 450.1 [M+H]H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ: 12.19 (s, 1H), 8.63-8.61 (m, 1H), 8.32-8.29 (m, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.91 (t, 1H), 7.10-7.06 (m, 1H), 4.73-4.51 (m, 4H), 3.40-3.37 (m, 1H), 3.20-3.16 (m, 2H), 2.09-1.82 (m, 6H).
実施例223~235。
実施例222に記載のものと同様の方法に従って、表に記載の分取HPLC方法を使用して、適切なピロロ[2,3-d]ピリミジン(SM)及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸から、以下の表の化合物を調製した。
Figure 2024502601000309
Figure 2024502601000310
Figure 2024502601000311
Figure 2024502601000312
Figure 2024502601000313
Figure 2024502601000314
Figure 2024502601000315
実施例236.
シクロプロピル(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000316
MeOH(5mL)中のシクロプロピル(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物177、180mg、0.339mmol)の溶液に、NaOH(5M、0.4mL)を添加し、反応物を50℃で18時間撹拌した。混合物を濾過し、分取HPLC-3(勾配23~53%)によって濾液を精製して、シクロプロピル(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンをオフホワイトの固体として得た(68.5mg、53.6%)。LCMS m/z =377.3 [M+H]H NMR (400MHz, MeOH-d) δ: 8.00 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.85 (d, 1H), 6.66 (s, 1H), 6.43 (d, 1H), 4.80-4.77 (m, 2H), 3.99-3.87 (m, 5H), 3.25-3.12 (m, 2H), 2.14-1.97 (m, 5H), 0.96-0.82 (m, 4H).
実施例237.
シクロプロピル(3-(2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000317
実施例236に記載のものと同様の手順に従って、シクロプロピル(3-(2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(調製物178)から、シクロプロピル(3-(2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン(37.6mg、52.7%)をオフホワイトの固体として得た(37.6mg、52.7%)。LCMS m/z = 413.1 [M+H]H NMR (500 MHz, MeOH-d) δ: 8.50 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.56 (t, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.49 (d, 1H), 4.84-4.82 (m, 2H), 4.05-3.94 (m, 2H), 3.32-3.20 (m, 2H), 2.19-2.00 (m, 5H), 1.00-0.87 (m, 4H).
実施例238.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000318
EtOAc(3mL)中の4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩(調製物179、76.0mg、0.164mmol)及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸(17.1mg、0.164mmol)の溶液に、TEA(45.55μL)及びTP(登録商標)(EtOAc中50重量%、0.164mmol、1mL)を添加し、反応物を18℃で10分間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC-4(勾配21~51%)によって残留物を精製して、(1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを白色の固体として得た(26.3mg、40.6%)。LCMS m/z = 395.2 [M+H]H NMR (400 MHz, MeOH-d) δ: 8.00 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.86-7.85 (m, 1H), 6.66 (d, 1H), 6.45-6.42 (m, 1H), 4.77-4.74 (m, 3H), 3.99-3.89 (m, 5H), 3.24-3.13 (m, 2H), 2.51-2.49 (m, 1H), 2.17-2.01 (m, 4H), 1.33-1.27 (m, 2H).
実施例239~247。
実施例238に記載のものと同様の方法を使用して、適切なピロロ[2,3-b]ピリジン(1~6)及び適切なカルボン酸(RCOH)から、以下の化合物を調製した。
ピロロ[2,3-b]ピリジン(1):4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩(調製物179)、ピロロ[2,3-b]ピリジン(2):4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩(調製物181)、ピロロ[2,3-b]ピリジン(3):4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩(調製物180)、ピロロ[2,3-b]ピリジン(4):4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩(調製物182)、ピロロ[2,3-b]ピリジン(5):4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(5-フルオロ-2-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩(調製物183)、ピロロ[2,3-b]ピリジン(6):4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(3-フルオロ-2-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩(調製物184)
Figure 2024502601000319
Figure 2024502601000320
Figure 2024502601000321
Figure 2024502601000322
Figure 2024502601000323
実施例248.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000324
DMF(2mL)中の8-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩(調製物198、12.0mg、0.036mmol)の溶液に、(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパンカルボン酸(3.7mg、0.036mmol)、TEA(10.8mg、0.107mmol)、及びT3P(登録商標)(0.3mL、EtOAc中50%の溶液)を添加し、混合物を20℃で10分間撹拌した。分取HPLC-4(勾配37~67%)によって混合物を精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(2-メトキシピリジン-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを白色の固体として得た(1.7mg、11.3%)。LCMS m/z = 423.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.21 (d, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.99-7.97 (m, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.01-5.98 (m, 1H), 5.37-5.35 (m, 1H), 4.97-4.77 (m, 2H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.36-4.34 (m, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.38-3.28 (m, 2H), 2.21-1.97 (m, 6H), 1.48-1.42 (m, 1H).
実施例249.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(3-メチル-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000325
HPLCカラム勾配が27~57%であったことを除いて実施例248に記載のものと同様の手順に従って、4-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-3-メチル-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン塩酸塩(調製物189)及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボン酸から、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(3-メチル-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを白色の固体として調製した(28.5mg、45%)。LCMS m/z = 409.3 [M+H]H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 10.09 (br s, 1H), 8.08-8.04 (m, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 6.65-6.62 (m, 1H), 4.94-4.80 (m, 2H), 4.55-4.53 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.53-3.50 (m, 1H), 3.36-3.32 (m, 1H), 3.15-3.09 (m, 2H), 2.65 (s, 3H), 2.38-2.35 (m, 1H), 2.25-2.22 (m, 3H), 2.17-2.14 (m, 1H), 1.46-1.40 (m, 2H)
実施例250.
4-(8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
Figure 2024502601000326
実施例248に記載のものと同様の手順に従って、3-(3-シアノ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボン酸tert-ブチル(調製物186)及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボン酸から、4-(8-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルを白色の固体として得(10mg、27.5%)、分取HPLC-8(勾配16~47%)を使用して精製した。LCMS m/z = 420.2 [M+H]H NMR (500 MHz, CDCl) δ: 8.25 (s, 1H), 8.16-8.13 (m, 1H), 8.06 (s, 1H), 6.65-6.62 (m, 1H), 4.92-4.85 (m, 2H), 4.61-4.59 (m, 1H), 4.06 (s, 3H), 3.99-3.94 (m, 1H), 3.61-3.57 (m, 1H), 3.24-3.15 (m, 2H), 2.37-2.35 (m, 1H), 2.30-2.28 (m, 1H), 2.20-2.00 (m, 3H), 1.49-1.41 (m, 2H).
実施例251.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000327
ジオキサン(0.634mL)中の(3-(2-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)メタノン(調製物200、50mg、0.127mmol)、1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール(39.58mg、0.190mmol)、Pd(アンフォス)Cl(8.98mg、0.0013mmol)、及びKF(3.0M、0.127mL)の混合物をNで5分間パージし、次いで80℃で一晩加熱した。冷却した混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0~80%のEtOAc:ヘプタン)によって精製して、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを得た(16mg、31.9%)。LCMS m/z=396.3[M+H]
実施例252.
((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノン
Figure 2024502601000328
分取HPLC-4(勾配25~55%)によって混合物を精製したことを除いて実施例238に記載のものと同様の手順に従って、8-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン塩酸塩(調製物199)及び(1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボン酸から、((1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル)(3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)メタノンを白色の固体として得た(44.0mg、38.7%)。LCMS m/z = 396.3 [M+H]H NMR (500 MHz, MeOH-d) δ: 8.00 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.96 (d, 1H), 7.87 (s, 1H), 6.18 (t, 1H), 5.02-4.99 (m, 1H), 4.79-4.68 (m, 4H), 3.93 (s, 3H), 3.27-3.13 (m, 2H), 2.52-2.51 (m, 1H), 2.17-2.12 (m, 2H), 2.00-1.97 (m, 2H), 1.29-1.28 (m, 1H), 1.33-1.32 (m, 1H).
生物学的アッセイ
TYK2、JAK1、JAK2、及びJAK3活性を阻害する能力について、本開示の化合物を評価した。本明細書に記載の本開示の化合物の阻害特性は、以下のプロトコルのうちのいずれか1つで試験することによって証明することができる。
ヒトJAK1、JAK2、JAK3、及びTYK2の組換え生成された触媒キナーゼ(JH1としても知られる)ドメインのキナーゼ活性を、ADP-Glo(商標)キナーゼアッセイプラットフォームを使用するプレートに基づくアッセイで評価した。具体的には、4nMの組換えJAK1キナーゼドメインを使用して、35μMのATPの存在下で50μMのJAK3-342(配列ALVDGYFRLTT)ペプチドをリン酸化する。組換えJAK2、JAK3、及びTYK2キナーゼドメイン(それぞれ、0.2、0.3、及び2nM)の触媒活性を、ATP(それぞれ、15、4、及び10μM)を添加したJAK3-974(50μM;配列LPLDKDYYVVR)ペプチドのリン酸化状態によって評価する。反応を100分間進行させ、最初に未使用のATPを枯渇させ、加水分解されたADPをATPに変換して、ルシフェラーゼ反応で発光を生成することによって触媒活性を定量化し、これは、ADP-Gloプラットフォームの基礎である。化合物は、10μMまたは1μMのいずれかの最高濃度、3倍希釈の11点で試験する。データを正規化し、化合物の対数濃度に対する活性パーセントを4パラメータロジスティックモデルと適合させて、曲線及びIC50値を生成する。
Figure 2024502601000329
Figure 2024502601000330
Figure 2024502601000331
Figure 2024502601000332
Figure 2024502601000333
Figure 2024502601000334
Figure 2024502601000335

Claims (30)

  1. 以下の式(I’)の化合物、
    Figure 2024502601000336
    またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
    、X、X、X、X、X、及びXを含有する環が、二環式ヘテロアリール環であることを条件として、
    Figure 2024502601000337
    が、単結合または二重結合であり、
    が、N、NH、またはCRであり、
    が、NまたはCRであり、
    が、NまたはCRであり、
    が、NまたはCRであり、
    が、NRまたはCRであり、
    及びXが、両方ともCであるか、またはX及びXのうちの一方が、Nであり、他方が、Cであり、
    Yが、C(O)またはS(O)であり、
    、R、R、及びRが、存在する場合、各々独立して、H、ハロ、-CN、-NR1a1b、-OR1c、C1-4アルキル、及びC1-4ハロアルキルから選択され、
    が、H、ハロ、CN、-NR1a1b、-OR1c、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、5~7員部分飽和ヘテロシクリル、及び5~10員ヘテロアリールから選択され、Rによって表される前記C1-6アルキル、前記C3-8シクロアルキル、前記C6-10アリール、前記4~10員ヘテロシクロアルキル、及び前記5~10員ヘテロアリールが、各々任意選択的に、1つ以上のRで置換され、
    が、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、または5~10員ヘテロアリールであり、Rによって表される前記C1-6アルキル、前記C3-8シクロアルキル、前記C6-10アリール、前記4~10員ヘテロシクロアルキル、及び前記5~10員ヘテロアリールが、各々任意選択的に、1つ以上のRで置換され、
    が、出現ごとに、独立して、ハロ、-CN、オキソ(=O)、-NR1a1b、-OR1c、-C(O)OR1c、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、4~7員単環式ヘテロシクロアルキル、及び5~6員ヘテロアリールから選択され、Rによって表される前記C1-6アルキル、前記C1-6ハロアルキル、前記C3-6シクロアルキル、前記C6-10アリール、前記4~7員単環式ヘテロシクロアルキル、及び前記5~6員ヘテロアリールが、各々任意選択的に、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、-NR1a1b、-OR1c、及び4~6員単環式ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1つ以上の置換基で置換され、
    が、出現ごとに、独立して、ハロ、-NR1a1b、-OR1c、-CN、C1-6アルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、-C(=O)OR1c、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
    1a及びR1bが、各々独立して、HまたはC1-4アルキルであり、
    1cが、H、C1-4アルキル、またはC1-4ハロアルキルであり、
    mが、0、または1~6の整数である、前記化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. 前記化合物が、式(I)によって表されるか、
    Figure 2024502601000338
    またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    が、Nであり、Xが、CRであるか、またはXが、Nであり、Xが、CRである、請求項1に記載の化合物。
  3. が、CRであり、Xが、Nである、請求項2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  4. 、R、R、及びRが、存在する場合、各々独立して、H、ハロ、-NH、-OH、C1-4アルキル、またはC1-4ハロアルキルである、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  5. 前記化合物が、以下の式によって表されるか、
    Figure 2024502601000339
    またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  6. Yが、S(O)である、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  7. Yが、C(O)である、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  8. が、存在する場合、H、ハロ、C1-4アルキル、またはC1-4ハロアルキルである、請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  9. が、存在する場合、Hまたはハロである、請求項1~8のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  10. が、C3-8シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、5~7員部分飽和ヘテロシクリル、5または6員単環式ヘテロアリール、あるいは8~10員二環式ヘテロアリールであり、前記C3-8シクロアルキル、前記4~10員ヘテロシクロアルキル、前記5~7員部分飽和ヘテロシクリル、前記5または6員単環式ヘテロアリール、及び前記8~10員二環式ヘテロアリールが、各々任意選択的に、1、2、または3つのRで置換され、
    が、出現ごとに、独立して、ハロ、-CN、オキソ(=O)、-NR1a1b、-OR1c、-C(O)OR1c、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、またはN及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルであり、前記C1-4アルキル、前記C1-4ハロアルキル、前記C3-6シクロアルキル、及び前記4~6員単環式ヘテロシクロアルキルが、各々任意選択的に、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、-NR1a1b、-OR1c、ならびにN及びOから独立して選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1、2、または3つの置換基で置換される、請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  11. が、5または6員単環式ヘテロアリール、あるいは8~10員二環式ヘテロアリールであり、前記5または6員単環式ヘテロアリール及び前記8~10員二環式ヘテロアリールが、各々任意選択的に、1、2、または3つのRで置換され、
    が、出現ごとに、独立して、ハロ、-CN、-NR1a1b、-OR1c、-C(O)OR1c、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、またはN及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルであり、前記C1-4アルキル、前記C1-4ハロアルキル、前記C3-6シクロアルキル、及び前記4~6員単環式ヘテロシクロアルキルが、各々任意選択的に、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、-NR1a1b、-OR1c、ならびにN及びOから独立して選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1、2、または3つの置換基で置換される、請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  12. が、O、S、及びNから独立して選択される1~3つのヘテロ原子を含有する5または6員単環式ヘテロアリールであり、前記5または6員単環式ヘテロアリールが、任意選択的に、1、2、または3つのRで置換される、請求項11に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  13. が、O、S、及びNから独立して選択される1~3つのヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、前記5員単環式ヘテロアリールが、任意選択的に、1、2、または3つのRで置換される、請求項11に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  14. 前記5員単環式ヘテロアリールが、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、トリアゾール、またはピロールであり、それらの各々が、任意選択的に、1、2、または3つのRで置換される、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  15. が、出現ごとに、独立して、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、またはN及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルであり、前記C1-4アルキル、前記C3-6シクロアルキル、及び前記4~6員単環式ヘテロシクロアルキルが、各々任意選択的に、ハロ、ならびにN及びOから独立して選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換される、請求項1~14のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  16. 前記化合物が、以下の式によって表されるか、
    Figure 2024502601000340
    Figure 2024502601000341
    またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    9aが、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、またはN及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルであり、前記C1-4アルキル、前記C3-6シクロアルキル、及び前記4~6員単環式ヘテロシクロアルキルが、各々任意選択的に、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、-NR1a1b、-OR1c、ならびにN及びOから独立して選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1、2、または3つの置換基で置換され、
    9b及びR9cが、各々独立して、H、C1-4アルキル、またはC1-4ハロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  17. 9aが、-CH、-CHCH
    Figure 2024502601000342
    であり、R9b及びR9cのうちの一方が、Hであり、他方が、H、-CH、-CHF、または-CFである、請求項16に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  18. が、C1-4アルキル、C3-6単環式シクロアルキル、C5-8二環式シクロアルキル、N及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する4~6員単環式ヘテロシクロアルキル、またはN及びOから独立して選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含有する5~8員二環式ヘテロシクロアルキルであり、前記C1-4アルキル、前記C3-6単環式シクロアルキル、前記C5-8二環式シクロアルキル、前記4~6員単環式ヘテロシクロアルキル、及び前記5~8員二環式ヘテロシクロアルキルが、各々任意選択的に、ハロ、-CN、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、-C(=O)OR1c、及びC1-4アルコキシから独立して選択される1~3つの置換基で置換され、R1cが、HまたはC1-3アルキルである、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  19. が、ハロ、-CN、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、-C(=O)OR1c、及びC1-4アルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換されたC3-6単環式シクロアルキルであり、R1cが、HまたはC1-3アルキルである、請求項18に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  20. が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、それらの各々が、ハロ、-CN、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、-C(=O)OR1c、及びC1-4アルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、R1cが、HまたはC1-3アルキルである、請求項19に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  21. mが、0である、請求項1~20のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  22. mが、1である、請求項1~20のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  23. -(CH-Rが、CH、-CHCH
    Figure 2024502601000343
    である、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  24. 前記化合物が、以下の式によって表されるか、
    Figure 2024502601000344
    またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    が、ハロ、-CN、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、-C(=O)OR1c、及びC1-4アルコキシから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC3-6単環式シクロアルキルであり、R1cが、HまたはC1-3アルキルであり、
    9aが、C1-4アルキルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  25. が、ハロ、C1-4アルキル、及びC1-4ハロアルキルから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC3-6単環式シクロアルキルであり、
    9aが、C1-3アルキルである、請求項24に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  26. が、ハロ、C1-4アルキル、及びC1-4ハロアルキルから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたシクロプロピルであり、
    9aが、C1-3アルキルである、請求項24に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  27. 請求項1~26のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体と、を含む、薬学的組成物。
  28. チロシンキナーゼ2(TYK2)活性を阻害することを必要とする対象において、それを行う方法であって、有効量の、請求項1~26のいずれか1項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項27に記載の薬学的組成物を前記対象に投与することを含む、前記方法。
  29. 対象におけるチロシンキナーゼ2(TYK2)の阻害に応答する疾患または障害を治療する方法であって、有効量の、請求項1~26のいずれか1項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項27に記載の薬学的組成物を前記対象に投与することを含む、前記方法。
  30. 前記疾患または前記障害が、炎症、自己免疫疾患、神経炎症、関節炎、関節リウマチ、脊椎関節症、全身性ループスエリテマトーデス、ループス腎炎、関節炎、変形性関節症、痛風性関節炎、痛み、発熱、肺サルコイドーシス、珪肺、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、血栓症、うっ血性心不全及び心臓再灌流障害、心筋症、脳卒中、虚血、再灌流障害、脳浮腫、脳外傷、神経変性、肝臓疾患、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、腎炎、網膜炎、網膜症、黄斑変性、緑内障、糖尿病(1型及び2型)、糖尿病性ニューロパチー、ウイルス及び細菌感染、筋肉痛、内毒素ショック、毒素性ショック症候群、自己免疫疾患、骨粗鬆症、多発性硬化症、子宮内膜症、生理痛、膣炎、カンジダ症、がん、線維症、肥満、筋ジストロフィー、多発性筋炎、皮膚筋炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、白斑、脱毛症、アルツハイマー病、皮膚の赤み、湿疹、乾癬、アトピー性皮膚炎、及び日焼けである、請求項29に記載の方法。
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