JP2024089901A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下に積層した際に、最上段の包装箱をトレー状にしつつ、最上段以外の包装箱でも商品の訴求力を高めることができる包装箱を提供する。【解決手段】包装箱1は、胴部2と、胴部2を閉塞する蓋部4と、胴部2を周回する周回破断可能線5とを備える。蓋部4は、前板21に連設された内フラップ41と、側板22に連設された外フラップ42とを有する。前板21は、周回破断可能線5のうち前板21に形成された前板破断可能線51から前板21の上端までそれぞれ延びる一対の開口破断可能線61と、前板破断可能線51と一対の開口破断可能線61と前板21の上端縁とで囲まれる領域である開口予定部6と、開口予定部6の両側端を繋ぐ上部折目線dと、開口予定部6の両側端を繋ぐ下部折目線eと、開口予定部6の下部折目線eより下方に設けられた係止差込部73と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、包装箱に関する。
従来から、インスタントカレーなどのレトルトパウチを収めた薄型のキャラメル箱を前後方向に並べて収納できる包装箱が知られている(特許文献1参照)。この包装箱は、前板、後板及び一対の側板を有して高さ方向に延びる有底四角筒状の胴部と、前記胴部の上部開口を閉塞する蓋部と、前記胴部の下端縁よりも上方を周回する周回破断可能線とを備えている。この包装箱は、周回破断可能線に沿って胴部を破断することでトレー状にすることができる。
そのため、店頭においては、この包装箱は、上下に積層されて最上段の包装箱がトレー状にして陳列されている。
実用新案登録第3197408号公報
しかしながら、この包装箱では、上下に積層された最上段の包装箱しか内部の商品が見えないという問題がある。
そこで、本発明は、上下に積層した際に、最上段の包装箱をトレー状にしつつ、最上段以外の包装箱でも商品の訴求力を高めることができる包装箱を提供することを目的とする。
本発明の包装箱は、前板、後板及び一対の側板を有して高さ方向に延びる有底四角筒状の胴部と、前記胴部の上部開口を閉塞する蓋部と、前記胴部の下端縁よりも上方を周回する周回破断可能線とを備える包装箱であって、前記蓋部は、前記前板に内フラップ折目線を介して連設された内フラップと、前記側板に外フラップ折目線と介して連設された外フラップとを有し、前記周回破断可能線は、前記前板に形成された前板破断可能線と、前記一対の側板にそれぞれ形成された一対の側板破断可能線と、前記後板に形成された後板破断可能線とが順次接続されることで構成され、前記前板は、前記前板破断可能線から該前板の上端までそれぞれ延びる一対の開口破断可能線と、前記前板破断可能線と一対の開口破断可能線と該前板の上端縁とで囲まれる領域である開口予定部と、前記開口予定部の両側端を繋いで該前板の上端縁より下方で幅方向に延びる上部折目線と、前記開口予定部の両側端を繋いで前記上部折目線より下方で幅方向に延びる下部折目線と、前記開口予定部の下部折目線より下方に設けられ、該開口予定部を、前記前板破断可能線及び前記一対の開口破断可能線に沿って破断させて前記内フラップ折目線で谷折り、前記上部折目線で山折り及び前記下部折目線で山折りした際に、前記内フラップの内表面に係止される係止差込部と、を有することを特徴とする(以下、「第1の本発明の包装箱」という。)。
第1の本発明の包装箱は、胴部の下端縁よりも上方を周回する周回破断可能線を備えるため、周回破断可能線に沿って胴部を破断することで、トレー状にすることができる。
また、第1の本発明の包装箱では、前板破断可能線と前板破断可能線から前板の上端までそれぞれ延びる一対の開口破断可能線とに沿って前板を破断することで、前板の開口予定部を開口させることができる。
よって、第1の本発明の包装箱によれば、上下に積層した際に、最上段の包装箱以外の包装箱を開口させることで、商品の訴求力を高めることができる。
また、第1の本発明の包装箱では、前板から破断された開口予定部を、内フラップ折目線で谷折り、上部折目線で山折り及び下部折目線で山折りした際に、開口予定部の下部折目線よりも下方の係止差込部が、包装箱の内部空間に差し込まれて内フラップの内表面に係止される。つまり、第1の本発明の包装箱によれば、前板から破断された開口予定部を側面視直線状または略三角形状に折り曲げてPOPとすることができる。
よって、第1の本発明の包装箱では、上下に積層した際に、最上段の包装箱以外の包装箱のPOPの表示角度を調整して固定することで、商品の訴求力を高めることができる。
第1の本発明の包装箱において、前記前板は、前記上部折目線の中間部を繋いで該上部折目線から離れる方向に膨らむ追加破断可能線が形成されていることが好ましい(以下、「第2の本発明の包装箱」という。)。
第2の本発明の包装箱では、前板を追加破断可能線に沿って破断し、上部折目線で山折りされていた前板から破断された開口予定部を折り戻して伸展させることで、追加破断可能線と上部折目線とで囲まれた領域を追加の小型POPとすることができる。
よって、第2の本発明の包装箱によれば、上下に積層した際に、最上段の包装箱以外の包装箱に追加の小型POPを設けることができるので、さらに最上段以外の包装箱における商品の訴求力を高めることができる。
第2の本発明の包装箱において、前記前板は、前記追加破断可能線に沿って破断して、前記上部折目線を回動軸として揺動可能な揺動舌片を有し、前記包装箱を上下に積層して両開口予定部を開口させた際に、下側の前記包装箱の前記揺動舌片は、上側の前記包装箱の開口から該包装箱の内部空間に挿入されて前記前板の内表面に係止されることが好ましい(以下、「第3の本発明の包装箱」という。)。
第3の本発明の包装箱では、上述した小型POPの領域を揺動舌片として上部折目線で回動させることで、上側の包装箱の開口から該包装箱の内部空間に挿入して、前記前板の内表面に係止することができる。
よって、第3の本発明の包装箱によれば、複数の包装箱を上下に積層した際に、商品の訴求力を高めつつ、上下の包装箱をスタッキングすることができる。
第1の本発明の包装箱において、前記前板には、前記前板破断可能線の少なくとも一部として形成され、一対の開口破断可能線の両基端に挟まれる位置で下方向に向かって凸状に膨らむ手掛孔破断可能線と、該手掛孔破断可能線の両端を繋ぐ手掛孔折目線が形成されていることが好ましい(以下、「第4の本発明の包装箱」という。)。
第4の本発明の包装箱では、前板を手掛孔破断可能線に沿って破断させて、手掛孔折目線に沿って山折りさせることで、手掛孔を形成することができる。そのため、使用者は、手掛孔から包装箱の内側に手指を挿入して、開口予定部を前板の内面から手前側に引っ張ることで、開口予定部を容易に破断させることができる。
よって、第4の本発明の包装箱によれば、上下に積層した際に、商品の訴求力を高めるために、最上段の包装箱以外の包装箱を容易に開口できる。
本発明の包装箱の実施形態を示す斜視図。 図1の包装箱の板紙の展開図。 図1の包装箱の開梱を示す斜視図であって、開口予定部の開口を説明する斜視図。 図1の包装箱の開梱を示す斜視図であって、トレー状にされた状態を説明する斜視図。 図1の包装箱の開梱を示す斜視図であって、開口予定部が開口され、表示部が形成された状態を説明する斜視図。 図4のトレーと図5の開梱された包装箱とが積層された状態を説明する斜視図。 図4のトレーと図5の開梱された包装箱との連結を説明する平面図。
以下、図1~7を参照しながら、本発明の1つの実施形態(以下、単に「本実施形態」という。)に係る包装箱1について説明する。
本実施形態の包装箱1は、図1で示すように所謂A式の段ボール箱である。すなわち、包装箱1は、上下方向に延びる四角筒状の胴部2と、胴部2の下端の開口を封止する底部3と、胴部2の上端の開口を封止する蓋部4とを有する。
胴部2には、全周に亘って周回破断可能線5が形成されている。周回破断可能線5は、胴部2の下端縁よりも上方を周回している。
包装箱1は、図2に示すように、略矩形状の段ボール紙製の板紙1Xによって作られる。図2における板紙1Xの表面側は、図1に示すように包装箱1として組み立てた際に、箱の内面側とされる。
図2に示すように、板紙1Xの略中央部には、前板21が配置されている。前板の左右側縁には、胴部折目線a1を介して一対の側板22が連設されている。図2における左側の側板22の左側縁には、胴部折目線a2を介して後板23が連設されている。右側の側板22の右側縁には、胴部折目線a3を介して接続片24が連設されている。接続片24は略倒台形状であり、前板21、側板22及び後板23はいずれも矩形状である。上述した胴部2は、前板21、一対の側板22及び後板23によって構成される。
前板21の下端縁には、底折目線b1を介して底内フラップ31が連設されている。一対の側板22の下端縁には、底折目線b2を介して一対の底外フラップ32がそれぞれ連設されている。後板23の下端縁には、底折目線b3を介して底内フラップ33が連設されている。底内フラップ31、底外フラップ32及び底内フラップ33は、いずれも矩形状である。上述した底部3は、底内フラップ31及び底内フラップ33並びに一対の底外フラップ32によって構成される。
前板21の上端縁には、蓋折目線c1を介して蓋内フラップ41が連設されている。一対の側板22の上端縁には、蓋折目線c2を介して一対の蓋外フラップ42がそれぞれ連設されている。後板23の上端縁には、蓋折目線c3を介して蓋内フラップ43が連設されている。蓋内フラップ41、蓋外フラップ42及び蓋内フラップ43は、いずれも矩形状である。上述した蓋部4は、蓋内フラップ41及び蓋内フラップ43並びに一対の蓋外フラップ42によって構成される。
次いで、上述した周回破断可能線5に関連する構成について説明する。前板21には、下端と上下方向中央部との間に、前板破断可能線51が形成されている。前板破断可能線51は、上述した周回破断可能線5の一部を構成するものである。前板破断可能線51は、左右方向中央部に前板破断可能線51の一部として構成される略U字状の手掛孔破断可能線511と、手掛孔破断可能線511の両端からそれぞれ左右端縁(胴部折目線a1)まで上方向に傾斜して延びる一対の前板後半部512とを有する。
側板22には、前板破断可能線51の端部から略対角線上の隅部まで上方向に傾斜して延びる側板破断可能線52がそれぞれ形成されている。側板破断可能線52は、上述した周回破断可能線5の一部を構成するものである。側板破断可能線52は、前板破断可能線51の延長線上にほぼ沿って緩やか弧状として延びる側板前半部521と、そこから屈曲して相対的に急角度で直線状に延びる側板後半部522とを有する。
後板23には、左側の側板22に形成された側板破断可能線52の左端から右端に向かって、後板23の上端縁に沿って、後板破断可能線53が直線状に形成されている。後板破断可能線53は、上述した周回破断可能線5の一部を構成するものである。後板破断可能線53は、後板23の上端縁に沿ってミシン目として形成されているため、上述した蓋折目線c3は、別途罫線を設けることなく、このミシン目によって折り曲げ可能とされている。
図2でいえば、左側から、後板破断可能線53、左側の側板破断可能線52、前板破断可能線51及び右側の側板破断可能線52が順次接続されることで周回破断可能線5が構成されている。
次いで、前板21の開口予定部6の構成について説明する。前板21のうち、前板破断可能線51より上側のすべての領域が開口予定部6に相当する。
より具体的には、前板21には、前板破断可能線51から前板21の上端までそれぞれ延びる一対の開口破断可能線61が形成されている。開口破断可能線61は、前板破断可能線51の左右端から前板21の側端縁(胴部折目線a1)に沿って形成されている。この一対の開口破断可能線61と、前板破断可能線51及び前板21の上端縁(蓋折目線c1)とで囲まれる領域が開口予定部6に相当する。
前板21には、開口予定部6の両側端を繋ぐ上部折目線dが形成されている。上部折目線dは、該前板の上端縁より前板21の上下方向3分の1程度下方において、前板の上端縁(蓋折目線c1)と平行に延びている。
前板21には、上部折目線dより下方で、開口予定部6の両側端を繋ぐ下部折目線eが形成されている。下部折目線eは、前板の上端縁(蓋折目線c1)及び上部折目線dと平行に延びている。下部折目線eから上部折目線dまでの間隔は、上部折目線dから前板の上端縁(蓋折目線c1)までの間隔と等しい。
前板21には、手掛孔破断可能線511の両端を繋ぐ手掛孔折目線fが形成されている。
手掛孔折目線fは、前板の上端縁(蓋折目線c1)、上部折目線d及び下部折目線eと平行に延びている。
開口予定部6は、後述するように箱状態にした後、前板21から破断させることで表示部7(図5を参照。)を組み立てることができる。開口予定部6は、後に表示部7を作るための構成として、上から表示背面部71、表示正面部72、係止差込部73の3つの領域を有する。
より具体的には、上部折目線dと、前板21の上端縁(蓋折目線c1)と、一対の開口破断可能線61とで囲まれる領域が表示背面部71に相当する。また、下部折目線eと、上部折目線dと、一対の開口破断可能線61とで囲まれる領域が表示正面部72に相当する。また、下部折目線eと、前板破断可能線51は、一対の開口破断可能線61とで囲まれる略八角形状の領域が係止差込部73に相当する。
また、係止差込部73は、その一部として、手掛孔予定部74を有する。手掛孔折目線fと、手掛孔破断可能線511とで囲まれる略船底形状の領域が手掛孔予定部74に相当する。
さらに、前板21には、上部折目線dの中間部を繋ぐ追加破断可能線62が形成されている。追加破断可能線62は、上部折目線dから離れる方向に略逆U字形状に膨らんで形成されている。この上部折目線dの中間部と追加破断可能線62とに囲まれる領域が本発明における揺動舌片75に相当する。前板21には、揺動舌片75の上下端縁を繋いで上部折目線dに直交して延びる一対の追加折目線gが形成されている。手掛孔予定部74の横幅は、一対の追加折目線gの距離より大、かつ、揺動舌片75の横幅より小である。さらに、前板21には、追加折目線gの下端と、隣接する追加破断可能線62の端部とを接続する切れ目63が形成されている。
次いで、板紙1Xから包装箱1を組み立てる工程を、図1を参照して説明する。
まず、接続片24が右側の側板22に対して、胴部折目線a3に沿って略90°に折り曲げられ、右側の側板22が前板21に対して胴部折目線a1に沿って略90°に折り曲げられ、前板21が左側の側板22に対して胴部折目線a1に沿って略90°に折り曲げられ、左側の側板22が後板23に対して胴部折目線a2に沿って略90°に折り曲げられる。そして、後板23は接続片24の外表面に重ね合わせられて、接着剤を介して固定される。これにより、胴部2が組み立てられる。
次に、胴部2に対して、底内フラップ31及び底内フラップ33が互いの先端縁を対向させるように、底折目線b1及び底折目線b3に沿って折り曲げられる。そして、胴部2に対して、一対の底外フラップ32が互いの先端縁を突き合わせるように底折目線b2に沿ってそれぞれ折り曲げられる。そして、一対の底外フラップ32は底内フラップ31及び底内フラップ33の外表面に重ね合わせられて、接着剤を介して固定される。これにより、底部3が組み立てられる。
次に、包装箱1の内部に商品Kが詰め込まれる。本実施形態では、インスタントカレーなどのレトルトパウチを収めた薄型のキャラメル箱が、商品Kとして前後方向に9個整列されて収納される場合を例に説明する(図4を参照。)。
次に、胴部2に対して、蓋内フラップ41及び蓋内フラップ43が互いの先端縁を対向させるように、蓋折目線c1及び蓋折目線c3に沿って折り曲げられる。そして、胴部2に対して、一対の蓋外フラップ42が互いの先端縁を突き合わせるように蓋折目線c2に沿ってそれぞれ折り曲げられる。そして、一対の蓋外フラップ42は蓋内フラップ41及び蓋内フラップ43の外表面に重ね合わせられて、接着剤を介して固定される。これにより、蓋部4が組み立てられる。
以上により、包装箱1が組み立てられ、商品Kの梱包が完了する。
次いで、包装箱1を開梱する工程を説明する。より具体的には、包装箱1は、開口部8及び表示部7を形成して箱状のまま用いる使用形態とトレーにして用いる使用形態とがあるが、途中の開口部8を形成するところまでは共通するため、まずは、図3を用いて開口部8を形成する工程を説明し、次に、トレーにする工程を説明し、最後に、箱状で表示部7を形成する工程を説明する。
まず、包装箱1に開口部8を形成する工程を説明する。
図3に示すように、手掛孔予定部74を包装箱1の内部空間に向かって押し込むことで、前板21を手掛孔破断可能線511に沿って破断させ、手掛孔予定部74を手掛孔折目線fで山折りする。これにより、前板21に手掛孔が形成される。
次に、この手掛孔に手指を掛けて、開口予定部6を前板21の内面側から手前側に引っ張る。これにより、前板21は、左右方向に向かって前板破断可能線51の残部(一対の前板後半部512)に沿って破断される。さらに開口予定部6を手前側に引っ張ると、前板21は、一対の開口破断可能線61に沿って上方向に向かってその上縁まで破断される。
以上により、開口予定部6は前板21から分離され、前板21には、開口予定部6が取り除かれた結果として開口部8が形成される。
次いで、包装箱1をトレーにする工程を説明する。
まず、図3の状態から、商品Kと側板22との隙間から側板22の内面側に手指を掛けて、側板22を包装箱1の外側に引っ張る。これにより、図4に示すように、側板22は後方向に向かって側板破断可能線52に沿って破断される。
次に、蓋部4を持って、包装箱1の上側に捻りながら引っ張る。これにより、図4に示すように、後板23は、その上端縁、すなわち後板破断可能線53に沿って破断される。この結果、開口予定部6、側板22の上半部、及び蓋部4が包装箱1から分離され、包装箱1は、その下端部よりトレー形状が残った状態で開梱される。
次いで、包装箱1に表示部7を形成する工程を説明する。
まず、図3の状態から、前板21から分離された開口予定部6(以下、単に「開口予定部6」という。)を、山折りされた手掛孔折目線fを折り戻したうえで、蓋内フラップ折目線c1に沿って略90°谷折りする。次に、開口予定部6を下部折目線eで略90°山折りする。これにより、開口予定部6によって係止差込部73が形成される。
次いで、開口予定部6を上部折目線dで略180°山折りする。すなわち、開口予定部6を背中合わせに折り曲げることで、開口予定部6によって表示背面部71及び表示正面部72が形成される。この上部折目線dで折り曲げる際には、開口予定部6を蓋内フラップ折目線c1若干折り戻してから上部折目線dを徐々に折り曲げて、蓋内フラップ41と商品Kとの隙間に係止差込部73の先端を差し込んでから、上部折目線d及び蓋内フラップ折目線c1の折り曲げを完了させる。
これにより、図5に示すように、蓋内フラップ41と商品Kとの隙間に係止差込部73のほぼすべてが差し込まれ、蓋内フラップ41と商品Kとによって係止差込部73が挟持され、前板21から分離された開口予定部6により表示部7が形成される。図5に示すように、表示部7は、前板21に沿って起立される。
次いで、図6及び図7を用いて、包装箱1を上下に積層したときのスタッキングについて説明する。
まず、図5に示した包装箱1を下段とし、予め、表示背面部71を追加破断可能線62に沿って破断させ、上部折目線dの中間部で折り戻すことで、揺動舌片75を表示背面部71から分離させておく。
次に、図5に示した包装箱1の上に、図4に示したトレー形状の包装箱1を積層させる。そして、揺動舌片75を上部折目線dの中間部に沿って山折りし、トレー形状の包装箱1の前板21の内表面に係止させる。これにより、上段のトレー形状の包装箱1の前板21が、下段の包装箱1の表示背面部71の外表面及び揺動舌片75の内表面により挟持される。
上述したように上段のトレー形状の包装箱1における手掛孔予定部74の横幅は、下段の包装箱1の一対の追加折目線gの距離より大、かつ、揺動舌片75の横幅より小である。そのため、このとき揺動舌片75をさらに表示正面部72に接近させるように握りこむと、図7に示すように、揺動舌片75は、切れ目63を有するため一対の追加折目線gで谷折りされる。これにより、下段の包装箱1の揺動舌片75は、船底形状に湾曲するため、上段のトレー形状の包装箱1の手掛孔破断可能線511に沿って破断された端縁付近を強く挟持する。
以上により、図5に示した包装箱1と図4に示したトレー形状の包装箱1とがスタッキングされる。
次いで、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の包装箱1では、前板21を前板破断可能線51と一対の開口破断可能線61に沿って破断させることで、開口予定部6を開口させて開口部8を形成することができる。よって、包装箱1によれば、上下に積層した際に、最上段の包装箱1以外の包装箱1に開口部8を設けることで商品Kの訴求力を高めることができる。
また、本実施形態の包装箱1では、開口破断可能線61が前板21の側端縁(胴部折目線a1)に沿って形成されているため、前板21の幅方向全面を開口させることができる。よって、包装箱1によれば、最上段の包装箱1以外の包装箱1を広く開口させて、商品Kの訴求力を高めることができる。
また、包装箱1では、手掛孔に手指を掛けて、開口予定部6を前板21の内面側から手前側に引っ張ることができるため、開口予定部6を開口させて開口部8とすることが容易である。
本実施形態の包装箱1では、胴部2の下端縁よりも上方を周回する周回破断可能線5を有するため、周回破断可能線5に沿って胴部2を破断することで、図4に示すようなトレー状にすることができる。
特に、包装箱1では、一旦、前板21を開口部8で開口させてから、側板22を破断させるため、側板22の破断が容易である。
本実施形態の包装箱1では、前板21から分離された開口予定部6により表示部7が形成することができる。よって、包装箱1によれば、最上段の包装箱1以外の包装箱1に表示部7を設けることで、商品Kの訴求力を高めることができる。
また、包装箱1では、前板21の上側3分の2以上を開口予定部6としているため、表示部7を大きくすることができる。また、包装箱1では、係止差込部73が長め(前板21の4分の1程度)に設計されているため、係止差込部73を蓋内フラップ41と商品Kとの隙間すべて差し込んで、表示部7を側面視直線形状にすることもでき、さらに、係止差込部73を蓋内フラップ41と商品Kとの隙間に差し込む長さを調整することで、表示部7を側面視三角形状にして表示正面部72の設置角度を調整することもできるため、商品Kの訴求力を高めることができる。
本実施形態の包装箱1では、図5に示した包装箱1の上に、図4に示したトレー形状の包装箱1を積層させたときに、下段の包装箱1の表示背面部71の外表面及び揺動舌片75の内表面により上段のトレー形状の包装箱1の前板21を挟持できるため、複数の包装箱1を上下に積層した際に、商品Kの訴求力を高めつつ、上下の包装箱1をスタッキングすることができる。
特に、包装箱1では、下段の包装箱1の揺動舌片75は、一対の追加折目線gで谷折りされて上段のトレー形状の包装箱1の手掛孔破断可能線511に沿って破断された端縁付近を強く挟持できるため、複数の包装箱1を上下に積層した際に上下の包装箱1を確実にスタッキングすることができる。
また、本実施形態の包装箱1では、揺動舌片75によりスタッキングを行ったが、揺動舌片75は、表面に追加の広告を記載して上部折目線dの中間部で折り戻すことで、小型の追加表示部として使用することもできる。
また、この場合、揺動舌片75を一対の追加折目線gで山折りすることで、分離された切れ目63の対向する端縁同士を係止させることで、揺動舌片75を表示正面部72に沿って起立させることができるため、商品Kの訴求力を高めることができる。
次いで、本実施形態の包装箱1の変形例について説明する。
本実施形態では、材質として段ボール紙を例に説明したが、材質は、折り曲げて組立て可能であれば、ボール紙や薄い合成樹脂板であってもよい。
本実施形態では、包装箱1として所謂A式の段ボール箱を例に説明したが、B式の段ボール箱であってもよい。
本実施形態では、底部3として、底内フラップ31及び底内フラップ33並びに一対の底外フラップ32によって構成されるものを例に説明したが、底部3の形状は、限定がなく、アメリカンロックや底ワンタッチ式であってもよい。
本実施形態では、蓋部4として、後板23に連設された蓋内フラップ43を含むものを例に説明したが、蓋内フラップ43は省略可能である。
本実施形態では、蓋折目線c1として、罫線として形成されたものを例に説明したが、蓋折目線c1はミシン目として形成することもできる。この場合、表示部7が不要な場合には、適宜、開口予定部6を蓋折目線c1に沿って切り取ることができる。
本実施形態では、前板破断可能線51の一部として略U字状の手掛孔破断可能線511を含むものを例に説明したが、手掛孔破断可能線511は、一対の開口破断可能線61の両基端に挟まれる位置に形成されるものであれば足りるため、本実施形態のように一対の開口破断可能線61が前板21の両側縁に沿って延びる場合には、前板破断可能線51の全域に亘っていてもよい。また、手掛孔破断可能線511の形状は、倒コの字状、V字状や上方向に凸状であってもよい。さらに、手掛孔破断可能線511ひいては手掛孔予定部74は、省略することもできる。
本実施形態では、前板破断可能線51として、略U字状の手掛孔破断可能線511と、手掛孔破断可能線511の両端からそれぞれ左右端縁(胴部折目線a1)まで上方向に傾斜して延びる一対の前板後半部512とを有するものを例に説明したが、前板破断可能線51は、上述の通り、手掛孔破断可能線511を有さないものでもよく、前板21の両側縁を繋ぎ、かつ、前板21の上端縁よりも下方かつ下端縁よりも上方で延びるものであれば、直線状でも弧状でもよく、水平方向に延びてもよく傾斜していてもよく、位置及び形状に限定はない。
本実施形態では、側板破断可能線52として、前板破断可能線51の端部から略対角線上の隅部まで上方向に傾斜して延びるものを例に説明したが、側板破断可能線52は、途中から側板22の上端縁に沿って延びてもよく、水平方向に延びてもよく、後板23に近付くにつれて下方向に傾斜してもよい。
本実施形態では、後板破断可能線53として後板23の上端縁に沿って形成されたものを例に説明したが、後板破断可能線53は、一対の側板破断可能線52を繋ぎ、かつ、後板23の下端縁より上方で延びるものであれば、位置及び形状に限定はない。
本実施形態では、一対の開口破断可能線61として、前板破断可能線51の左右端から前板21の側端縁(胴部折目線a1)に沿って形成されたものを例に説明したが、開口破断可能線61は、前板破断可能線51の中間部から延びてもよく、前板21の上端まで延びていれば前板21の側端縁(胴部折目線a1)から離間していてもよい。
本実施形態では、表示部7として、下部折目線eから上部折目線dまでの間隔と、上部折目線dから前板の上端縁(蓋折目線c1)までの間隔とが等しいものを例に説明したが、表示部7は、係止差込部73が水平方向に延びて蓋内フラップ41と商品Kとの隙間に差し込むことができれば、下部折目線eから上部折目線dまでの間隔と、上部折目線dから前板の上端縁(蓋折目線c1)までの間隔とは適宜設計可能である。同様に、表示部7は、係止差込部73が水平方向に延びて蓋内フラップ41と商品Kとの隙間に差し込むことができれば、上部折目線dと下部折目線eとは、前板の上端縁(蓋折目線c1)と平行でなくてもよい。
本実施形態では、開口予定部6として、上から表示背面部71、表示正面部72、係止差込部73の3つの領域を有するものを例に説明したが、係止差込部73は省略可能である。
本実施形態では、追加破断可能線62として、上部折目線dの中間部を繋ぐものを例に説明したが、追加破断可能線62は、一端が上部折目線dの中間部に配置されれば、他端は上部折目線dの端部に配置されてもよい。また、追加破断可能線62は、倒コの字状、逆V字状や下方向に凸状として表示正面部72側に形成してもよい。なお、追加破断可能線62ひいては揺動舌片75は、省略することもできる。
本実施形態では、一対の追加折目線gとして、上部折目線dに直交して延びるものを例として説明したが、一対の追加折目線gは、揺動舌片75の上下端縁を繋ぐものであれば、角度に限定はない。なお、揺動舌片75は、一対の追加折目線g及び切れ目63を省略することも可能である。
本実施形態では、底部3及び蓋部4として、接着剤で固定されているものを例に説明したが、底部3及び蓋部4は、外フラップの先端縁に沿って粘着テープで固定することもできる。
本実施形態では、包装箱1の内寸と同程度の高さを有する薄型のキャラメル箱が、商品Kとして収納されたものを例に説明したが、商品の形状、サイズに限定はない。また、本実施形態では、係止差込部73が蓋内フラップ41と商品Kとの隙間に挟持されるものを例に説明したが、係止差込部73は、前板21の開口破断可能線61を破断した後の両側縁に挟持されるものであってもよい。
1 包装箱
2 胴部
21 前板
22 側板
23 後板
4 蓋部
41 内フラップ
42 外フラップ
5 周回破断可能線
51 前板破断可能線
511 手掛孔破断可能線
52 側板破断可能線
53 後板破断可能線
6 開口予定部
61 開口破断可能線
62 追加破断可能線
73 係止差込部
75 揺動舌片
c1 内フラップ折目線
c2 外フラップ折目線
d 上部折目線
e 下部折目線
f 手掛孔折目線

Claims (4)

  1. 前板、後板及び一対の側板を有して高さ方向に延びる有底四角筒状の胴部と、前記胴部の上部開口を閉塞する蓋部と、前記胴部の下端縁よりも上方を周回する周回破断可能線とを備える包装箱であって、
    前記蓋部は、前記前板に内フラップ折目線を介して連設された内フラップと、前記側板に外フラップ折目線と介して連設された外フラップとを有し、
    前記周回破断可能線は、前記前板に形成された前板破断可能線と、前記一対の側板にそれぞれ形成された一対の側板破断可能線と、前記後板に形成された後板破断可能線とが順次接続されることで構成され、
    前記前板は、
    前記前板破断可能線から該前板の上端までそれぞれ延びる一対の開口破断可能線と、
    前記前板破断可能線と一対の開口破断可能線と該前板の上端縁とで囲まれる領域である開口予定部と、
    前記開口予定部の両側端を繋いで該前板の上端縁より下方で幅方向に延びる上部折目線と、
    前記開口予定部の両側端を繋いで前記上部折目線より下方で幅方向に延びる下部折目線と、
    前記開口予定部の下部折目線より下方に設けられ、該開口予定部を、前記前板破断可能線及び前記一対の開口破断可能線に沿って破断させて前記内フラップ折目線で谷折り、前記上部折目線で山折り及び前記下部折目線で山折りした際に、前記内フラップの内表面に係止される係止差込部と、を有することを特徴とする包装箱。
  2. 請求項1に記載の包装箱において、
    前記前板は、前記上部折目線の中間部を繋いで該上部折目線から離れる方向に膨らむ追加破断可能線が形成されていることを特徴とする包装箱。
  3. 請求項2に記載の包装箱において、
    前記前板は、前記追加破断可能線に沿って破断して、前記上部折目線を回動軸として揺動可能な揺動舌片を有し、
    前記包装箱を上下に積層して両開口予定部を開口させた際に、下側の前記包装箱の前記揺動舌片は、上側の前記包装箱の開口から該包装箱の内部空間に挿入されて前記前板の内表面に係止されることを特徴とする包装箱。
  4. 請求項1に記載の包装箱において、
    前記前板には、前記前板破断可能線の少なくとも一部として形成され、一対の開口破断可能線の両基端に挟まれる位置で下方向に向かって凸状に膨らむ手掛孔破断可能線と、該手掛孔破断可能線の両端を繋ぐ手掛孔折目線が形成されていることを特徴とする包装箱。

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