JP2024082446A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】標章に泥詰まりが生じ難く、しかも標章を際立たせることができる空気入りタイヤを提供すること。【解決手段】タイヤ1は、サイドウォールに設けられた1以上の標章4を有する。標章4の外面が、直線又は曲線で構成される稜線17を有する山構造を1以上4以下含む。標章4の全縁に軸方向の外方に突出する環状の突起15,16が設けられて、標章は環状の突起15,16で縁取りされている。少なくとも1つの標章4,104,404の外面が、山構造7を一つのみ有してもよい。【選択図】図2

Description

本開示は、空気入りタイヤに関する。
従来、空気入りタイヤとしては、特許文献1に記載されているものがある。この空気入りタイヤは、タイヤのサイドウォールの表面に設けた標章の少なくとも一部に複数のリッジを並列に配置した鋸の歯の形状のセレーションが設けられている。この空気入りタイヤは、ピッチが短くて角度が異なるセレーションを標章に設けることで、光が照射された際、光の反射方向を変更させる事で標章に明暗をつけ、標章を際立たせるようにしている。
特開2019-147495号公報
上記空気入りタイヤでは、標章にピッチが短いセレーションが設けられているので、泥濘路を走行した際に、標章に泥詰まりが起き易く、文字視認性が悪化し、更には、汚れが落ちにくいという課題がある。そこで、本発明の目的は、標章に泥詰まりが生じ難く、しかも標章を際立たせることができる空気入りタイヤを提供することにある。
上記課題を解決するため、本開示に係る空気入りタイヤは、1以上の標章をサイドウォールに設けた空気入りタイヤにおいて、前記標章の外面が、直線又は曲線で構成される稜線を有する山構造を1以上4以下含む。
本開示に係る空気入りタイヤによれば、標章に泥詰まりが生じ難く、しかも標章を際立たせることができる。
本開示の第1実施形態に係るタイヤの片側側方を斜め上側から見たときの斜視図である。 第1実施形態のタイヤの標章表示領域を軸方向外側の斜め下側から見たときの斜視図である。 図2のA-A線斜視断面図であり、稜線と軸方向を含む平面に直交する平面で稜線の延在方向におけるRを示す標章の左端とその標章の内側縁との間の箇所を切断したときの模式断面図である。 図2のB-B線斜視断面図であり、標章表示領域に設けられたRを示す標章の径方向の外方側に位置する直線延在箇所の延在方向の中心を通過すると共に直線延在箇所に直交する直線と、軸方向とを含む平面で、標章表示領域を切断したときの斜視断面図である。 第1実施形態の第1変形例のタイヤにおける図2に対応する斜視図である。 第1実施形態の第2変形例のタイヤにおける図3に対応する模式断面図である。 第1実施形態の第3変形例のタイヤにおける図3に対応する模式断面図である。 第1実施形態の第4変形例のタイヤにおける図3に対応する模式断面図である。 第1実施形態の第5変形例のタイヤにおける図3に対応する模式断面図である。 第1実施形態の第6変形例のタイヤにおける図3に対応する模式断面図である。 本開示の第2実施形態に係るタイヤにおける図1に対応する斜視図である。 第2実施形態のタイヤにおける図2に対応する斜視図である。 図12におけるC-C線斜視断面図であり、第2実施形態のタイヤにおける図4に対応する斜視断面図である。 第2実施形態の変形例のタイヤにおける図5に対応する斜視図である。 本開示の第3実施形態に係るタイヤにおける図1に対応する斜視図である。 第3実施形態のタイヤにおける図2に対応する斜視図である。 図16におけるD-D線模式断面図であり、第3実施形態のタイヤにおける図3に対応する模式断面図である。 図16におけるE-E線斜視断面図であり、第3実施形態のタイヤにおける図4に対応する斜視断面図である。 第3実施形態の第1変形例のタイヤにおける図17に対応する模式断面図である。 第3実施形態の第2変形例のタイヤにおける図16に対応する斜視図である。 本開示の第4実施形態に係るタイヤにおける図1に対応する斜視図である。 第4実施形態のタイヤにおける図2に対応する斜視図である。 図22におけるF-F線模式断面図であり、隣り合う2つの山構造を稜線と軸方向を含む平面Q3に直交する平面で切断したときの模式断面図である。 図22のG-G線斜視断面図であり、標章表示領域に設けられた各標章の周方向の一端側に位置する直線延在箇所の延在方向の中心を通過すると共に当該直線延在箇所に直交する各平面を含む結合平面で標章表示領域を切断したときに生成される構造を、軸方向に僅かに傾斜する方向から見たときの斜視断面図である。 第4実施形態の変形例のタイヤにおける図22に対応する斜視図である。
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、複数の図面には、模式図が含まれ、異なる図間において、標章等における、縦、横、高さ等の寸法比は、必ずしも一致しない。また、以下で説明される構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素であり、必須の構成要素ではない。また、本開示は、下記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。また、以下では、空気入りタイヤを単にタイヤと言及する。
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態に係るタイヤ1の片側側方を斜め上側から見たときの斜視図である。図1に示すように、タイヤ1のなくとも一方のサイドウォール2には、1以上の標章表示領域3が設けられている。サイドウォール2は、タイヤ側面に存在し、タイヤ1が最も撓む箇所を有する。サイドウォール2は、スムーズに屈曲することで、衝撃や遠心力に耐える役割を担う。
標章表示領域3は、サイドウォール2の表面2aに設けられる基準面X1と、この基準面X1に設けられる1以上の標章4とを具える。標章表示領域3は、サイドウォール2の表面2aから一定の高さで突出する台座6を有し、台座6の表面が基準面X1となっている。台座6の厚さ方向は、タイヤ1の軸方向に略一致している。
台座6は存在しなくても良く、この場合、サイドウォール2の表面2aが基準面X1となる。標章4は、タイヤのメーカ名、ブランド名、サイズ、偏平率、製造年週等を表すための文字、速度記号等の記号、図形等であり、本実施形態では、基準面X1に、複数の標章4からなるブランド名が形成されている。
図2は、標章表示領域3を軸方向外側の斜め下側から見たときの斜視図である。図2に示すように、標章4の外面は、直線で構成される稜線(山構造7の頂を繋いだ線)17を有する山構造7を1以上4以下含み、より詳しくは、2つの斜面11,12が直線で構成される稜線17で繋がる2つの面で画定される山構造7を1つのみ有する。第1斜面11と第2斜面12は、両方とも平面で構成され、異なる方向に広がっている。第1斜面11と第2斜面12の交線である稜線17は、略周方向に延在し、より厳密には、標章4の周方向の一端と周方向の他端との周方向の中心位置Pにおける周方向の接線9と、30°以下の角度で傾斜する方向に延在する。稜線17が、標章4において最も高さが高い位置になり、軸方向の最も外側の位置になっている。
図3は、図2のA-A線斜視断面図であり、稜線17と軸方向(本実施形態では、台座6の厚さに一致)を含む平面Q1に直交する平面で稜線17の延在方向におけるRを示す標章4aの左端19とその標章4aの内側縁16aとの間の箇所を切断したときの模式断面図である。
図3に示すように、第1斜面11は、稜線17から平面Q1に直交する直交方向の一方側に離れるにしたがってタイヤ1の軸方向内側に変位する。また、第2斜面12は、稜線17から上記直交方向の他方側に離れるにしたがって軸方向内側に変位する。第1斜面11と第2斜面12は、平面Q1に対して略同一の角度で傾斜する。第1斜面11と第2斜面とがなす角度θは、180°<θ<360°の如何なる角度でもよい。しかし、θが190°以上であれば、人が山構造7を認識し易く、人に標章4の気を引き易い。また、θが220°以下であれば、良好な排土性を実現できる。
図4は、図2のB-B線斜視断面図であり、標章表示領域3に設けられた標章4aの径方向の外方側(紙面における上側)に位置する直線延在箇所5aの延在方向の中心を通過すると共に直線延在箇所5aに直交する直線と、軸方向とを含む平面で、標章表示領域3を切断したときの斜視断面図である。
図2及び図4に示すように、標章4の全縁には、軸方向の外側に突出して標章4を縁取りする環状の突起15,16が設けられている。Rを示す標章4aは、外側縁15aを全周に亘って縁取る外側環状突起15と、内側縁16aを全周に亘って縁取る内側環状突起16を有する。図2を参照して、標章4において最も軸方向外側に位置する稜線17の軸方向位置と、環状の突起15,16において最も軸方向外側に位置する箇所の軸方向位置との差の絶対値は、如何なる値でもよい。しかし、当該絶対値が、5mm以下であれば、美観を優れたものにでき、特に、当該絶対値が、3mm以下であれば、標章4の美観を特に優れたものにでき、スタイリッシュな標章4を実現できる。
また、山構造7の高さ、すなわち、稜線17における軸方向位置から斜面11,12において最も軸方向内側に位置する箇所の軸方向位置を引いた値は、如何なる高さでもよいが、山構造7の高さが、1mm以上であれば、標章4の立体性を優れたものにできて、標章4を際立たせることができ、山構造7の高さが、3mm以下であれば、泥詰まりを効果的に抑制できる。
図5は、第1実施形態の第1変形例のタイヤ101における図2に対応する斜視図である。図5に示すように、標章104の外面は、周方向に平行に延在する円弧形状の稜線117を有する。また、標章104の径方向外方の縁121及び標章104の径方向内方の縁122も、円弧形状を有し、周方向に平行に延在する。より詳しくは、この標章104では、図2に示すタイヤ1における標章4において周方向に沿うように延在する直線形状の縁をタイヤ101の周方向に平行に延びる円弧形状の縁に取り換えている。このようにすれば、標章104のデザイン性を高くでき、標章104の美観を優れたものにし易い。
図6は、第1実施形態の第2変形例のタイヤ201における図3に対応する模式断面図であり、図7は、第1実施形態の第3変形例のタイヤ301における図3に対応する模式断面図であり、図8は、第1実施形態の第4変形例のタイヤ401における図3に対応する模式断面図である。
図6に示すように、山構造207は、稜線217周辺が軸方向外側に凸の湾曲面(凸面)210で構成され、平面である第1斜面211と平面である第2斜面212が、稜線217を含む湾曲面210を介して接続されてもよい。また、図7に示すように、山構造307は、稜線317周辺に加えて両側の麓の角周辺に、角の外側に凸の湾曲面(凹面)332,333を有してもよい。また、図8に示すように、山構造407は、両側の麓の角周辺に、角の外側に凸の湾曲面(凹面)432,433を有してもよい。また、標章404は、湾曲面432,433の稜線側とは反対側に滑らかに接続された平面442,443を有してもよい。そして、平面442,443と縁取りを構成する環状の突起415とが、滑らかな湾曲面で構成される凹面を介して接続されてもよい。
図6及び図7に示すように、稜線周辺を湾曲面で構成すると、稜線周辺にクラックが生じることを抑制できる。また、図7及び図8に示すように、山構造307,407の麓周辺に湾曲面332,333,432,433を形成すると、麓周辺にクラックが生じることを抑制できると共に、麓周辺の角への泥の付着も抑制できて、排土性も良好なものにできる。
図9は、第1実施形態の第5変形例のタイヤ501における図3に対応する模式断面図であり、図10は、第1実施形態の第6変形例のタイヤ601における図3に対応する模式断面図である。図3に示す標章4では、第1斜面11と第2斜面12の両方が平面であった。しかし、図9に示すように、第1斜面511と第2斜面512の両方は、軸方向内方側に凸の湾曲面であってもよく、凹面であってもよい。また、この場合において、第1斜面511と第2斜面512が稜線517を頂とする軸方向外方側に凸の湾曲面510を介して滑らかに繋がると好ましい。
また、図10に示すように、第1斜面611と第2斜面612の両方は、稜線617で滑らかに繋がる湾曲面(凸面)でもよい。又は、図示しないが、第1斜面及び第2斜面の一方が、平面であって、第1斜面及び第2斜面の他方が湾曲面であってもよく、その場合において、第1斜面及び第2斜面の他方が凹面又は凸面でもよい。
以上、第1実施形態のタイヤ1,101,201,301,401,501,601は、サイドウォール2に設けられた1以上の標章4,104,404を有する。また、標章4,104,404の外面が、直線又は曲線で構成される稜線17,217,317,517,617を有する山構造を1以上4以下含む。また、標章4,104,404の全縁に軸方向の外方に突出する環状の突起15,16が設けられて、標章4,104,404が環状の突起15,16で縁取りされてもよい。
本開示によれば、標章4,104,404に山構造7,207,307,407が、最大4つしか存在せず、従来の標章、すなわち、ピッチが細かくて角度が異なるセレーションを有する標章と比較して、面の数が少ない。したがって、泥詰まりを抑制できる。
また、面の数が少ないため、各面で反射する光を強め合うことができ、光の強度を強くできる。よって、人が各面から反射する光を視認し易くなり、標章を際立たせることができる。
更には、標章4,104,404の全縁が環状の突起15,16で縁取りされているため、環状の突起15,16の標章側の内面で段差を形成することができ、その段差で、標章4,404を際立たせることができる。よって、標章4,404の視認性を良好なものにできる。
また、少なくとも1つの標章4,104,404の外面が、山構造7,207,307,407を一つのみ有してもよい。
本構成によれば、面の数を極端に少なくできるので、排土性を格段に向上できる。また、1つしか存在しない稜線17,217,317,517,617を際立たせることができ、人が標章4,104,404を独創性に富んだデザインと感じ易く、標章4,104,404を際立たせることができる。
また、少なくとも1つの標章4,104,404において、稜線17,217,317,517,617が周方向に平行に延在する円弧線であるか、又は略周方向に延在する直線でもよい。
本構成によれば、人が視認し易い稜線17,217,317,517,617の長さを長くし易く、標章4,104,404を際立たせ易い。
(第2実施形態)
第1実施形態では、標章4,104,404が、環状の突起15,16で縁取りされていた。しかし、標章は、環状の突起で縁取りされていなくてもよい。第2実施形態では、標章が基準面に設けられた窪みの外面に設けられる場合について説明する。なお、第2実施形態を含む以下の実施形態では、第1実施形態と同様の作用効果及び変形例についての説明を省略する。
図11は、本開示の第2実施形態に係るタイヤ701における図1に対応する斜視図であり、図12は、第2実施形態のタイヤ701における図2に対応する斜視図である、また、図13は、図12におけるC-C線斜視断面図であり、第2実施形態のタイヤ701における図4に対応する斜視断面図である。但し、図13の斜視断面図は、Rを示す標章4aでなくて、Eを示す標章4bの斜視断面図を示している。図11に示すように、第2実施形態に係るタイヤ701でも、サイドウォール702に1以上の標章表示領域703が設けられる。標章表示領域703は、サイドウォール702の表面702aから一定の高さで突出する台座706を有し、台座706の表面が基準面X2となる。
図12及び図13に示すように、台座706には、深さが略一定の窪み727が設けられ、窪み727の底面に1以上の標章4が設けられている。なお、この場合、Rを表す標章4aのように環状の内側縁が存在する場合、その内側縁で囲まれた領域728(図12参照)の外面の軸方向位置は、標章4において最も深さが深い箇所の軸方向位置よりも軸方向外方にあればよい。しかし、内側縁で囲まれた領域728の外面の軸方向位置は、基準面X2の軸方向位置と略同一にすると好ましい。また、台座706は存在しなくても良く、この場合、サイドウォールの表面が基準面となり、サイドウォールの表面に深さが略一定の窪みが設けられ、その窪みの底面に1以上の標章4が設けられる。
図13を参照して、基準面X2の軸方向位置と、標章4において最も軸方向外側に位置する稜線717の軸方向位置との差の絶対値が、5mm以下であれば、標章4の美観を優れたものにでき、特に、当該絶対値が、3mm以下であれば、標章4の美観を特に美観を優れたものにできスタイリッシュな標章4を実現できる。なお、本変形例においても、山構造707の高さは、如何なる高さでもよいが、山構造7の高さが、1mm以上であれば、標章4の立体性を優れたものにできて、標章4を際立たせることができ、山構造7の高さが、3mm以下であれば、泥詰まりを効果的に抑制できる。
第2実施形態によれば、サイドウォール702が、基準面X2と、基準面X2に設けられた窪み727と、を有し、標章4が、窪み727の底面に設けられる。したがって、標章4が窪み727の底面に設けられるので、タイヤ701の加硫成形時に生じる虞がある空気溜りの生成位置を標章4の美観にあまり関係がない窪み727の側面の底側に制限することができ、空気抜きを行うためのベントホールも標章4の美観にあまり関係がない窪み727の側縁の底側に形成すればよい。更には、標章4を窪み727の底面に形成することで、ゴム流れの不良を抑制でき、空気溜り自体も低減できる。よって、綺麗な標章4を形成でき、人が標章4を視認し易い。
なお、第2実施形態においても、稜線は、周方向に平行に延びる円弧形状の線でもよい。詳しくは、図14、すなわち、第2実施形態の変形例のタイヤ801における図5に対応する斜視図に示すように、標章804の外面は、周方向に平行に延在する円弧形状の稜線817を有してもよい。また、標章804の径方向外方の縁821及び標章804の径方向内方の縁822も、円弧形状を有し、周方向に平行に延在してもよい。また、図12に示すタイヤ701における標章4において周方向に沿うように延在する直線形状の縁をタイヤ801の周方向に平行に延びる円弧形状の縁に取り換えてもよい。このようにすれば、標章804のデザイン性を高くでき、標章804の美観を優れたものにし易い。
(第3実施形態)
図15は、本開示の第3実施形態に係るタイヤ901における図1に対応する斜視図であり、図16は、第3実施形態のタイヤ901における図2に対応する斜視図である、また、図17は、図16におけるD-D線模式断面図であり、第3実施形態のタイヤ901における図3に対応する模式断面図であり、図18は、図16におけるE-E線斜視断面図であり、第3実施形態のタイヤ901における図4に対応する斜視断面図である。
図15に示すように、第2実施形態に係るタイヤ901でも、サイドウォール902に1以上の標章表示領域903が設けられる。標章表示領域903は、サイドウォール902の表面902aから一定の高さで突出する台座906を有し、台座906の表面が基準面X3となる。基準面X3には、1以上の標章904が設けられる。
第1及び第2実施形態では、標章が山構造を1つのみ有する場合について説明した。しかし、第3実施形態のタイヤ901では、図16に示すように、標章904が、径方向に30°以下の角度傾斜する並び方向に対向する複数の山構造907を有し、より好ましくは、径方向に15°以下の角度傾斜する並び方向に対向する複数の山構造907を有する。より詳しくは、標章904が、径方向に30°以下の角度傾斜する並び方向に対向する2つの山構造907を有し、より好ましくは、径方向に15°以下の角度傾斜する並び方向に対向する2つの山構造907を有する。各山構造907は、略径方向に延在する直線形状の稜線917を含む。
図16~図18に示すように、標章904の全縁には、軸方向の外方に突出して標章904を縁取りする環状の突起915,916が設けられている。Rを示す標章4aは、外側縁915aを全周に亘って縁取る外側環状突起915と、内側縁916aを全周に亘って縁取る外側環状突起916を有する。また、図17に示す模式断面図において、山構造907は、稜線917と軸方向とを含む平面Q2に対して略面対称になっている。
図19は、第3実施形態の第1変形例のタイヤ1001における図17に対応する模式断面図である。第3実施形態のタイヤ901は、隣り合う山構造907の麓同士が直線形状の谷955(図17参照)となって隣り合う山構造1007で共有されている。しかし、図19に示すように、隣り合う山構造1007の麓周辺に湾曲面(凹面)1061,1062が設けられ、一方の山構造1007の麓周辺の湾曲面1061と、他方の山構造1007の麓周辺の湾曲面1062との間に平面1063が存在してもよい。そして、湾曲面1061、平面1063、及び湾曲面1062が滑らかに繋がっていてもよい。
このように、隣り合う山構造1007の麓の角に湾曲面1061,1062を設け、更に、隣り合う山構造1007の麓の間に平面1063を設けると、山構造1007の麓に泥が付着しにくく、排土性を向上できる。
なお、山構造が1つの場合に図8を用いて説明したように、山構造が2以上ある場合にも、山構造の並び方向における一端の山構造の一端の麓に湾曲面を設け、その湾曲面の一端側に当該湾曲面に滑らかに繋がる平面を設けてもよい。また、同様に、山構造の並び方向における他端の山構造の他端の麓に湾曲面を設け、その湾曲面の他端側に当該湾曲面に滑らかに繋がる平面を設けてもよい。
このようにすると、並び方向における一端の山構造の一端側の麓の角に泥が付着しにくく、排土性を向上できると共に、並び方向における他端の山構造の他端側の麓の角に泥が付着しにくく、排土性を向上できる。
また、山構造907の数が、2つである場合について説明した。しかし、山構造の数は、1以上4以下であればよく、3つでもよく、4つでもよい。また、第1及び第2実施形態で説明した、山構造が1つのみ存在する場合における、上記絶対値の好ましい値、山構造の好ましい高さの値は、山構造が2以上4以下存在する場合にも、同様に、好ましい値となる。
また、図20、すなわち、第3実施形態の第2変形例のタイヤ1101における図16に対応する斜視図に示すように、山構造の数が2以上の場合でも、図16に示すタイヤ901における標章904において周方向に沿うように延在する直線形状の稜線917と地直線形状の縁を、タイヤ1101の周方向に平行に延びる円弧形状の稜線1117と円弧形状の縁1115に取り換えてもよい。
(第4実施形態)
図21は、本開示の第4実施形態に係るタイヤ1201における図1に対応する斜視図であり、図22は、第4実施形態のタイヤ1201における図2に対応する斜視図である。また、図23は、図22におけるF-F線模式断面図であり、隣り合う2つの山構造を稜線と軸方向を含む平面Q3に直交する平面で切断したときの模式断面図である。また、図24は、図22のG-G線斜視断面図であり、標章表示領域1203に設けられた各標章1204の周方向の一端側(紙面における左側)に位置する直線延在箇所1280の延在方向の中心を通過すると共に当該直線延在箇所1280に直交する各平面を含む結合平面で標章表示領域1203を切断したときに生成される構造を、軸方向に僅かに傾斜する方向から見たときの斜視断面図である。
図21に示すように、第4実施形態に係るタイヤ1201でも、サイドウォール1202に1以上の標章表示領域1203が設けられる。標章表示領域1203は、サイドウォール1202の表面1202aから一定の高さで突出する台座1206を有し、台座1206の表面が基準面X4となる。基準面X4には、1以上の標章1204が設けられる。
第3実施形態では、標章904が複数の山構造907を有し、稜線917が略周方向に延在する場合について説明した。また、稜線917と軸方向を含む平面Q2に直交する平面で標章904を切断したときの模式断面図において、山構造907が平面Q2に対して略面対処になる場合について説明した。
これに対し、第4実施形態では、図22及び図23に示すように、標章1204が複数の山構造1207を有し、図22~図24に示すように、稜線1217が、径方向に30°以下の角度で傾斜する方向に延在し、より好ましくは、径方向に15°以下の角度で傾斜する方向に延在する。また、図23に示すように、少なくとも1つの山構造1207の稜線1217が、直線形状であり、少なくとも1つの山構造1207は、直線形状の稜線1217と軸方向とを含む平面Q3に垂直な平面でその山構造1207を切断した断面において、平面Q3に対して略面対処にならずに非対称になっている。より詳しくは、本実施形態では、稜線1217と軸方向を含む平面Q3に直交する平面で標章1204を切断したときの模式断面図において、全ての山構造1207が平面Q3に対して略面対処にならずに非対処になっている。
また、図3に示すように、標章1204では、山構造1207が、平面で構成される第1傾斜面1211と、平面で構成される第2傾斜面1212とで構成され、稜線1217は、第1傾斜面1211と、第2傾斜面1212の交線となっている。また、第1傾斜面1211は、平面Q3に対して90°より大きな角θ1で傾斜し、第2傾斜面1212は、平面Q3に対して略180°をなすθ2で傾斜している。
このように構成される標章1204は、稜線1217に直交する直交方向(略周方向に沿った直線方向)の一方側に行くにしたがって徐々に軸方向の外側に変位する第1傾斜面1211で構成される傾斜領域と、軸方向内側に軸方向に略平行に変位する第2傾斜面1212で構成される段差領域が交互に繰り返される構造を含む。
ここで、そのような標章1204を形成すると、段差領域近傍に濃い影の部分を生成でき、直交方向の一方側に段差領域から離れるにしたがって影の色を徐々に薄くできる明暗を形成できる。よって、標章1204を、デザイン性に優れて、魅力的で斬新なものとでき、標章1204を際立たせることができる。
なお、θ1とθ2は、θ2>θ1の条件を満たしていればよいが、90°≦θ1≦120°かつ160°≦θ2≦180°の条件を満足するようにすると、上述の影の色を徐々に薄くできる明暗を形成でき、デザイン性に特に優れてスタイリッシュな標章1204を実現できる。
なお、図25、すなわち、第4実施形態の変形例のタイヤ1301における図22に対応する斜視図に示すように、上記θ2>θ1の条件を満たす標章を生成した場合においても、図22に示すタイヤ1201における標章1204において周方向に沿うように延在する直線形状の縁を、タイヤ1301の周方向に平行に延びる円弧形状の縁1315に取り換えてもよい。
1,101,201,301,401,501,601,701,801,901,1001,1101,1201,1301 タイヤ、 2,702,902,1202 サイドウォール、 2a,702,902a,1202a 表面、 3,703,903,1203 標章表示領域、 4,4a,4b,104,404,804,904,1204 標章、 5a 直線延在箇所、 6,706,906,1206 台座、 7,207,307,407,707,907,1007,1207 山構造、 9 接線、 11,211,511,611,1211 第1斜面、 12,212,512,612,1212 第2斜面、 15,915 外側環状突起、 15a,915a 外側縁、 16,916 内側環状突起、 16a,916a 内側縁、 17,117,217,317,517,617,717,817,917,1117.1217 稜線、 210,332,432,510,1061,1062 湾曲面、 415 環状の突起、 442,1063 平面、 727 窪み、 728 内側縁で囲まれた領域、 955 谷、 1280 直線延在箇所、 Q1,Q2,Q3 平面、 X1,X2,X3,X4 基準面。

Claims (5)

  1. 1以上の標章をサイドウォールに設けた空気入りタイヤにおいて、
    前記標章の外面が、直線又は曲線で構成される稜線を有する山構造を1以上4以下含み、
    前記標章の全縁に軸方向の外方に突出する環状の突起が設けられて、前記標章が縁取りされている、空気入りタイヤ。
  2. 1以上の標章をサイドウォールに設けた空気入りタイヤにおいて、
    前記標章の外面が、直線又は曲線で構成される稜線を有する山構造を1以上4以下含み、
    前記サイドウォールが、基準面と、前記基準面に設けられた窪みと、を有し、
    前記標章が、前記窪みの底面に設けられている、空気入りタイヤ。
  3. 少なくとも1つの前記標章の外面が、前記山構造を一つのみ有する、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記少なくとも1つの標章において、前記稜線が周方向に平行に延在する円弧線であるか、又は略周方向に延在する直線である、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 少なくとも1つの前記山構造の前記稜線が、直線形状であり、
    前記少なくとも1つの山構造は、直線形状の前記稜線と軸方向とを含む第1平面に垂直な第2平面でその山構造を切断した断面において、前記第1平面に対して非対称である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
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