JP2024082116A - インプリント方法、インプリント装置及び物品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に形成されるパターンの転写不良を抑制するのに有利な技術を提供する。【解決手段】型を型保持面で保持する型保持部と、基板を基板保持面で保持する基板保持部と、型の側面を押圧して型を変形させる押圧機構と、を有するインプリント装置を用いて基板上にインプリント処理を行う第1工程と、型の代わりに型保持部により保持されたクリーニングプレートを基板保持面に接触させて基板保持面をクリーニングする第1クリーニング処理、及び、基板の代わりに基板保持部により保持されたクリーニングプレートを型保持面に接触させて型保持面をクリーニングする第2クリーニング処理のうちの少なくとも一方の処理を行う第2工程と、を有し、クリーニングプレートのサイズは、型のサイズよりも小さく、第2工程において、クリーニングプレートの側面と押圧機構との間にはクリアランスが形成されている、インプリント方法を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、インプリント方法、インプリント装置及び物品の製造方法に関する。
基板上にインプリント材を配置(供給)し、かかるインプリント材を型で成形しながら(インプリント材と型とを接触させた状態で)硬化させ、基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置が知られている。
インプリント装置においては、基板を保持する基板保持面に異物が存在すると、基板の平坦性が低下し、基板に形成(転写)されるパターンに歪みが生じるなどの転写不良を招く可能性がある。また、型を保持する型保持面に異物が存在すると、型が変形したり傾いたりし、基板に形成されるパターンに歪みが生じるなどの転写不良を招く可能性がある。
そこで、特許文献1には、基板保持面に存在する異物を除去するために、基板保持面をクリーニングするクリーニングプレートと、クリーニングプレートを駆動する機構部と、を備えたクリーニング手段が開示されている。
特許第3450584号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、基板保持面に存在する異物を除去することは可能であるが、型保持面に存在する異物を除去することは不可能であるため、基板に形成されるパターンの転写不良を抑制するのに十分とはいえない。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、基板に形成されるパターンの転写不良を抑制するのに有利な技術を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのインプリント方法は、型を型保持面で保持する型保持部と、基板を基板保持面で保持する基板保持部と、前記型保持部で保持された前記型の側面に対向して設けられ、前記型の側面を押圧して前記型を変形させる押圧機構と、を有するインプリント装置を用いて前記基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行う第1工程と、前記型の代わりに前記型保持部により保持されたクリーニングプレートを前記基板保持面に接触させて前記基板保持面をクリーニングする第1クリーニング処理、及び、前記基板の代わりに前記基板保持部により保持された前記クリーニングプレートを前記型保持面に接触させて前記型保持面をクリーニングする第2クリーニング処理のうちの少なくとも一方の処理を行う第2工程と、を有し、前記クリーニングプレートのサイズは、前記型のサイズよりも小さく、前記第2工程において、前記クリーニングプレートの側面と前記押圧機構との間にはクリアランスが形成されている、ことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、基板に形成されるパターンの転写不良を抑制するのに有利な技術を提供することができる。
本発明の一側面としてのインプリント装置の構成を示す概略図である。 クリーニングプレートの構成を説明するための図である。 本実施形態におけるクリーニング処理を説明するための図である。 本実施形態におけるクリーニング処理を説明するための図である。 本実施形態におけるクリーニング処理を説明するための図である。 クリーニングプレートの構成を説明するための図である。 物品の製造方法を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。更に、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としてのインプリント装置100の構成を示す概略図である。インプリント装置100は、物品としての半導体素子、液晶表示素子、磁気記憶媒体などのデバイスの製造工程であるリソグラフィ工程に採用され、基板にパターンを形成するリソグラフィ装置である。インプリント装置100は、基板上に配置(供給)された未硬化のインプリント材と型とを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、型のパターンが転写された硬化物のパターンを形成する。
インプリント材としては、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する材料(硬化性組成物)が使用される。硬化用のエネルギーとしては、電磁波や熱などが用いられる。電磁波は、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される光、具体的には、赤外線、可視光線、紫外線などを含む。
硬化性組成物は、光の照射、或いは、加熱により硬化する組成物である。光の照射により硬化する光硬化性組成物は、少なくとも重合性化合物と光重合開始剤とを含有し、必要に応じて、非重合性化合物又は溶剤を更に含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材は、スピンコーターやスリットコーターによって基板上に膜状に付与されてもよい。また、インプリント材は、液体噴射ヘッドによって、液滴状、或いは、複数の液滴が繋がって形成された島状又は膜状で基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。
基板には、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂などが用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。具体的には、基板は、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスなどを含む。
本明細書及び添付図面では、基板が配置される面に平行な方向をXY平面とするXYZ座標系で方向を示す。XYZ座標系におけるX軸、Y軸及びZ軸のそれぞれに平行な方向をX方向、Y方向及びZ方向とし、X軸周りの回転、Y軸周りの回転及びZ軸周りの回転のそれぞれをθX、θY及びθZとする。
インプリント装置100は、インプリント材の硬化法として、紫外線などの光を照射することでインプリント材を硬化させる光硬化法を採用してもよいし、熱を与えることでインプリント材を硬化させる熱硬化法を採用してもよい。
インプリント装置100は、基板2を保持する基板保持面SSを含む基板保持部4と、基板保持部4を駆動することで基板2を移動させる基板駆動機構6と、を有する。基板駆動機構6は、X軸、Y軸、Z軸及びそれらの軸周りの6軸に関して基板保持部4を駆動する機能を有する。基板保持部4は、本実施形態では、複数のピン(不図示)と、複数のピンの内外周に設けられた少なくとも1つの基板吸着用のリング状の突起部4aと、吸着孔(不図示)と、を含み、真空吸着により基板2を保持する真空吸着チャックで構成されている。但し、基板保持部4は、多孔質材料からなる多孔質チャックや電極を含む静電チャックで構成されていてもよい。
インプリント装置100は、基板保持部4又は基板2の位置を計測するレーザ干渉計やエンコーダなどの計測器(不図示)を有する。このような計測器の計測結果に基づいて、制御部20は、基板駆動機構6を介して、基板保持部4又は基板2の位置を制御する。
インプリント装置100は、型1を保持する型保持面MSを含む型保持部3と、型保持部3を駆動することで型1を移動させる型駆動機構5と、型押圧機構11と、を有する。型駆動機構5は、X軸、Y軸、Z軸及びそれらの軸周りの6軸に関して型保持部3を駆動する機能を有し、除振機構を介して設けられた支持体9に支持されている。型保持部3は、本実施形態では、複数のピン(不図示)と、複数のピンの内外周に設けられた少なくとも1つの型吸着用のリング状の突起部3aと、吸着孔(不図示)と、を含み、真空吸着により型1を保持する真空吸着チャックで構成されている。但し、型保持部3は、多孔質材料からなる多孔質チャックや電極を含む静電チャックで構成されていてもよい。
型押圧機構11は、型保持部3に保持された型1の側面を囲むように配置されている。型押圧機構11は、型1の側面を押圧するための押圧部材として機能するフィンガ11aと、フィンガ11aを駆動するピエゾアクチュエータ11bと、を含み、型1の各側面を押圧して型1を所望の形状に変形させる。本実施形態では、型1の側面のそれぞれに対して、同数のフィンガ11aが配置され、型保持部3が型1を保持した状態において、フィンガ11aが型1の各側面に接触するように構成されている。型押圧機構11で型1を変形させることで、基板上のパターンを形成すべき領域(インプリント領域)の形状に、型1のパターンが形成されたパターン領域PSの形状を近づけることができる。基板上のインプリント領域と型1のパターン領域PSとの形状差は、例えば、型1の製造誤差や基板2の熱変形によって生じる。
インプリント装置100は、型保持部3又は型1の位置を計測するレーザ干渉計やエンコーダなどの計測器(不図示)を有する。このような計測器の計測結果に基づいて、制御部20は、型駆動機構5を介して、型保持部3又は型1の位置を制御する。
本実施形態において、型駆動機構5及び基板駆動機構6は、型保持部3(型1)と基板保持部4(基板2)とを相対的に駆動する駆動機構として機能する。具体的には、型駆動機構5及び基板駆動機構6は、型保持部3と基板保持部4とを近づける又は遠ざける方向(第1方向)、即ち、Z方向に、型保持部3と基板保持部4とを相対的に駆動する。また、型駆動機構5及び基板駆動機構6は、型保持面MS及び基板保持面SSに沿った方向(第2方向)、即ち、X方向やY方向(XY平面)に沿った方向、型保持部3と基板保持部4とを相対的に駆動する。更に、型駆動機構5及び基板駆動機構6は、型保持面MS及び基板保持面SSに沿った方向に直交する軸、即ち、Z軸の周りで型保持部3と基板保持部4とを相対的に回転させる。ここで、型保持部3と基板保持部4を相対的に駆動することは、型保持部3を静止させた状態で基板保持部4を駆動すること、及び、基板保持部4を静止させた状態で型保持部3を駆動することを含む。また、型保持部3に対して基板保持部4を相対的に駆動することは、型保持部3と基板保持部4との相対位置が変化するように型保持部3及び基板保持部4の両方を駆動することも含む。
インプリント装置100は、基板上にインプリント材を配置する配置機構8と、基板上に配置されたインプリント材にエネルギーを与えてインプリント材を硬化させる硬化部14と、を有する。硬化部14は、基板上のインプリント材と型1とが接触している状態において、インプリント材に光(例えば、紫外光)又は熱を与える。
インプリント装置100の内部空間、具体的には、型1と基板2との間のインプリント処理がなされる空間は、空気以外の気体で置換されていてもよい。例えば、基板上のインプリント材と型1とを接触させてインプリント材を硬化させる際に、型1のパターン領域PSの周囲の雰囲気を空気以外の気体で置換することで、基板上に形成されるパターンの欠陥を減少させることができる。かかる気体としては、例えば、ヘリウム、窒素、各種の機能性ガスなどが挙げられる。インプリント装置100は、型1と基板2との間の空間の気体を置換するために、環境管理部7を有する。環境管理部7は、例えば、型1と基板2との間の空間に気体を供給する供給部と、型1と基板2との間の空間から気体を吸引する吸引部と、を含む。
インプリント装置100は、基板2を基板保持部4に渡す機能及び基板保持部4から基板2を回収する機能を有する基板搬送機構(不図示)と、型1を型保持部3に渡す機能及び型保持部3から型1を回収する機能を有する型搬送機構10と、を有する。
インプリント装置100は、CPUやメモリなどを含むコンピュータ(情報処理装置)で構成された制御部20を有する。制御部20は、記憶部などに記憶されたプログラムに従ってインプリント装置100の各部を統括的に制御してインプリント装置100を動作させる。制御部20は、本実施形態では、型1を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理(第1工程)や型保持部3(型保持面MS)や基板保持部4(基板保持面SS)のクリーニング処理(第2工程)を行う処理部として機能する。
インプリント処理は、制御部20の制御下において、以下の手順で行われる。まず、基板上のショット領域が配置機構8の真下に配置されるように、基板駆動機構6を介して基板保持部4を駆動し、配置機構8によって基板上のショット領域にインプリント材を配置する。次いで、基板上のインプリント材が配置されたショット領域が型1の直下に配置されるように、基板駆動機構6を介して基板保持部4を駆動する。次に、基板上のショット領域に配置されたインプリント材と、型1(パターン領域PS)とが接触するように、型駆動機構5を介して型保持部3を駆動する。次いで、基板上のショット領域に配置されたインプリント材と型1とが接触している状態において、硬化部14からインプリント材にエネルギーを与えてインプリント材を硬化させる。そして、基板上のショット領域に配置されたインプリント材から型1が引き離されるように、型駆動機構5を介して型保持部3を駆動する。これにより、基板上のショット領域に、型1のパターン領域PSに形成されているパターンが転写されたインプリント材のパターンが形成される。これらの一連の工程が基板上の各ショット領域に対して行われる。
インプリント装置100においては、型1や基板2に異物が付着(存在)すると、基板に形成(転写)されるパターンに転写不良が発生する可能性がある。従って、インプリント装置100の本体部分は、一般的に、チャンバ15に収容されている。チャンバ15の内部空間には、フィルタを介して、送風機から空気が供給される。チャンバ15の内部空間は、外部空間よりも圧力が高くなるように、即ち、陽圧となるように維持される。これにより、チャンバ15に僅かな隙間がある場合でも、チャンバ15の内部空間から外部空間に向かう空気の流れ(気流)が形成されるため、外部空間からチャンバ15の内部空間に異物が侵入することを抑制することができる。
このように、チャンバ15の内部空間は、インプリント装置100が設置されるクリーンルームよりも高い清浄度に維持されている。但し、外部空間からチャンバ15の内部空間に異物が侵入することを完全に抑制することは現実的に不可能である。また、チャンバ15に収容されたインプリント装置100の本体部分から異物が発生する場合もある。このような異物が型保持部3の型保持面MSに付着(存在)すると、型1が変形したり傾いたりし、基板2に形成(転写)されるパターンに歪みが生じるなどの転写不良を招く可能性がある。同様に、異物が基板保持部4の基板保持面SSに付着すると、基板2の平坦性が低下し、基板に形成されるパターンに歪みが生じるなどの転写不良を招く可能性がある。なお、型保持面MSや基板保持面SSに異物が存在すると、かかる異物が除去されるまで、全ての基板2について転写不良が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態では、制御部20の制御下において、クリーニングプレート200を用いて型保持面MSや基板保持面SSに存在する異物を除去する処理、即ち、型保持面MSや基板保持面SSのクリーニング処理が行われる。本実施形態において、クリーニング処理は、第1クリーニング処理と、第2クリーニング処理と、を含む。第1クリーニング処理は、型1の代わりに型保持部3により保持されたクリーニングプレート200を基板保持面SSに接触させて基板保持面SSをクリーニングする処理である。第2クリーニング処理は、基板2の代わりに基板保持部4により保持されたクリーニングプレート200を型保持面MSに接触させて型保持面MSをクリーニングする処理である。
図2(a)、図2(b)及び図2(c)を参照して、クリーニングプレート200の構成について説明する。クリーニングプレート200は、型保持面MSや基板保持面SSに存在する異物を除去するために用いられるクリーニング部材であって、第1クリーニング面200aと、第1クリーニング面200aとは反対側の第2クリーニング面200bと、を含む。第1クリーニング面200aの平面図を図2(a)に示し、第2クリーニング面200bの平面図を図2(b)に示し、クリーニングプレート200の側面図を図2(c)に示している。
クリーニングプレート200は、本実施形態では、矩形の外形形状を有し、型1の外形寸法(サイズ)よりも小さい外形寸法(サイズ)で構成されている。また、クリーニングプレート200は、型1の厚さよりも厚い厚さを有する。
クリーニングプレート200は、本実施形態では、非金属材料で構成されている。具体的には、クリーニングプレート200は、型保持面MSの耐摩耗性及び/又は基板保持面SSの耐摩耗性よりも低い耐摩耗性を有する材料、例えば、Alセラミックスや石英で構成されている。但し、クリーニングプレート200は、第1クリーニング面200aが型保持面MSよりも低い耐摩耗性を有し、第2クリーニング面200bが基板保持面SSよりも低い耐摩耗性を有するように構成されていればよい。
第1クリーニング面200aは、図2(a)に示すように、複数の凸部として、第1突起部201と、第1クリーニング面200aの外周に設けられたリング状の第1外周突起部202と、第1窪み部203と、を含む。第1突起部201は、型保持面MSをクリーニングするために設けられ、リング状の第1外周突起部202は、型保持部3が第1クリーニング面200aを型保持面MSで保持するために設けられている。クリーニング対象に接触する面である第1クリーニング面200aには、第1窪み部203(及び第1突起部201)によって、例えば、等間隔の直交する溝、同心円状の溝、又は、螺旋状の溝が形成され、かかる溝は、例えば、V字又はU字の断面形状を有する。
また、第2クリーニング面200bは、図2(b)に示すように、複数の凸部として、第2突起部204と、第2クリーニング面200bの外周に設けられたリング状の第2外周突起部205と、第2窪み部206と、を含む。第2突起部204は、基板保持面SSをクリーニングするために設けられ、リング状の第2外周突起部205は、基板保持部4が第2クリーニング面200bを基板保持面SSで保持するために設けられている。クリーニング対象に接触する面である第2クリーニング面200bには、第2窪み部206(及び第2突起部204)によって、例えば、等間隔の直交する溝、同心円状の溝、又は、螺旋状の溝が形成され、かかる溝は、例えば、V字又はU字の断面形状を有する。
図3、図4及び図5を参照して、本実施形態における型保持面MSや基板保持面SSのクリーニング処理について説明する。クリーニング処理では、上述したように、制御部20の制御下において、クリーニングプレート200を用いて、基板保持部4の基板保持面SS及び型保持部3の型保持面MSがクリーニングされる。
基板保持部4の基板保持面SSをクリーニングする第1クリーニング処理を具体的に説明する。まず、図3に示すように、クリーニングプレート200を、型搬送機構10によって、型保持部3に搬送する。型搬送機構10は、クリーニングプレート200の第2クリーニング面200bの第2外周突起部205の外側を保持して、クリーニングプレート200を搬送する。型搬送機構10は、型保持部3に設けられた型吸着用のリング状の突起部3aと、第1クリーニング面200aの外周に設けられた第1外周突起部202とがXY平面上で一致するように、型保持部3に対してクリーニングプレート200を搬送する。型吸着用のリング状の突起部3aと、第1クリーニング面200aの外周に設けられた第1外周突起部202とは、同等の外形形状を有する。従って、突起部3aと第1外周突起部202とを係合させ、型保持部3でクリーニングプレート200を真空吸着することで、型保持部3に、型1の代わりに、クリーニングプレート200を保持させることができる。ここで、クリーニングプレート200の外形寸法は、上述したように、型1の外形寸法よりも小さい。従って、型保持部3がクリーニングプレート200を保持した状態では、図3に示すように、クリーニングプレート200の側面と型押圧機構11(フィンガ11a)との間にクリアランスCCが形成(規定)される。
次いで、図4に示すように、クリーニングプレート200の第2クリーニング面200bと基板保持面SSとが接触するように、型駆動機構5を介して、型保持部3をZ方向(下方向)に駆動する。クリーニングプレート200は、上述したように、型1の厚さよりも厚い厚さを有しているため、クリーニングプレート200の第2クリーニング面200bは、型押圧機構11よりも基板側に突出することになる。従って、クリーニングプレート200の第2クリーニング面200bと基板保持面SSとが接触している状態において、型押圧機構11が基板保持面SSに接触することを回避することができる。
次に、図4に示すように、クリーニングプレート200の第2クリーニング面200bと基板保持面SSとを接触させた状態において、型駆動機構5及び/又は基板駆動機構6を介して、型保持部3と基板保持部4とを相対的に駆動する。具体的には、型駆動機構5や基板駆動機構6により、型保持部3及び/又は基板保持部4をXY平面に沿って駆動させたり、型保持部3及び/又は基板保持部4をZ軸に平行な軸の周りで回転させたりする。これにより、クリーニングプレート200の第2クリーニング面200b(第2突起部204)と基板保持面SSとが相対的に摺動されるため、その摩擦によって基板保持面SSがクリーニングされる(即ち、基板保持面SSから異物が除去される)。
ここで、型保持部3及び/又は基板保持部4をXY平面に沿って駆動させる際には、型保持部3と基板保持部4とをクリアランスCCの範囲内で相対的に駆動するとよい。これにより、例えば、型保持部3からクリーニングプレート200が脱落した場合に、クリーニングプレート200が型押圧機構11(フィンガ11a)に接触することを回避することが可能となる。従って、クリーニングプレート200や型押圧機構11の破損を抑制することができる。また、クリーニングプレート200と型押圧機構11(フィンガ11a)との接触に起因する新たな異物の発生も抑制することができる。
基板保持面SSから除去された異物は、例えば、基板吸着用の吸着孔(不図示)から排出することが可能である。また、基板保持部4に異物吸引用の吸引孔を別途設けて、かかる異物吸引用の吸引孔から、基板保持面SSから除去された異物を排出してもよい。更には、基板吸着用の吸着孔及び異物吸引用の吸引孔の両方から、基板保持面SSから除去された異物を排出してもよい。なお、基板吸着用の吸着孔や異物吸引用の吸引孔から排出することができない粒径が比較的大きい異物は、基板保持部4の窪み(複数のピンや突起部4aの間)に落とすことで、かかる異物を除去することが可能である。基板保持部4の窪みに落として蓄積された異物については、適宜、インプリント装置100から基板保持部4を搬出して洗浄することで除去すればよい。
型保持部3の型保持面MSをクリーニングする第2クリーニング処理を具体的に説明する。まず、図3に示すように、クリーニングプレート200を、型搬送機構10によって、型保持部3に搬送する。型搬送機構10は、クリーニングプレート200の第2クリーニング面200bの第2外周突起部205の外側を保持して、クリーニングプレート200を搬送する。型搬送機構10は、型保持部3に設けられた型吸着用のリング状の突起部3aと、第1クリーニング面200aの外周に設けられた第1外周突起部202とがXY平面上で一致するように、型保持部3に対してクリーニングプレート200を搬送する。型吸着用のリング状の突起部3aと、第1クリーニング面200aの外周に設けられた第1外周突起部202とは、同等の外形形状を有する。従って、突起部3aと第1外周突起部202とを係合させ、型保持部3でクリーニングプレート200を真空吸着することで、型保持部3に、型1の代わりに、クリーニングプレート200を保持させることができる。
次いで、基板保持部4に設けられた基板吸着用のリング状の突起部4aと、第2クリーニング面200bの外周に設けられた第2外周突起部205とがXY平面上で一致するように、基板駆動機構6を介して、基板保持部4を駆動する。基板吸着用のリング状の突起部4aと、第2クリーニング面200bの外周に設けられた第2外周突起部205とは、同等の外形形状を有する。
次に、図5に示すように、クリーニングプレート200の第2クリーニング面200bと基板保持面SSとが接触するように、型駆動機構5を介して、型保持部3をZ方向(下方向)に駆動する。これにより、基板吸着用のリング状の突起部4aと第2外周突起部205とを係合させる。そして、型保持部3によるクリーニングプレート200の真空吸着を解除し、基板保持部4でクリーニングプレート200を真空吸着することで、基板保持部4にクリーニングプレート200を保持させることができる。基板保持部4がクリーニングプレート200を保持した状態においても、上述したように、クリーニングプレート200の側面と型押圧機構11(フィンガ11a)との間にはクリアランスCCが形成される。
次いで、図5に示すように、クリーニングプレート200の第1クリーニング面200aと型保持面MSとを接触させた状態において、型駆動機構5及び/又は基板駆動機構6を介して、型保持部3と基板保持部4とを相対的に駆動する。具体的には、型駆動機構5や基板駆動機構6により、型保持部3及び/又は基板保持部4をXY平面に沿って駆動させたり、型保持部3及び/又は基板保持部4をZ軸に平行な軸の周りで回転させたりする。これにより、クリーニングプレート200の第1クリーニング面200aと型保持面MSとが相対的に摺動されるため、その摩擦によって型保持面MSがクリーニングされる(即ち、型保持面MSから異物が除去される)。なお、型保持部3及び/又は基板保持部4をXY平面に沿って駆動させる際には、型保持部3と基板保持部4とをクリアランスCCの範囲内で相対的に駆動する。これにより、クリーニングプレート200が型押圧機構11(フィンガ11a)に接触することを回避することが可能となる。従って、クリーニングプレート200や型押圧機構11の破損を抑制することができる。また、クリーニングプレート200と型押圧機構11(フィンガ11a)との接触に起因する新たな異物の発生も抑制することができる。
クリアランスCCは、第1クリーニング面200aに設けられた第1突起部201が型保持面MSの全面に接触する(カバーする)のに十分な距離、且つ、型搬送機構10と兼用可能な寸法を考慮して、10mm程度であることが好ましい。本実施形態では、クリアランスCCは、10mm以下となるように設定されている。
型保持面MSから除去された異物は、例えば、型吸着用の吸着孔(不図示)から排出することが可能である。また、型保持部3に異物吸引用の吸引孔を別途設けて、かかる異物吸引用の吸引孔から、型保持面MSから除去された異物を排出してもよい。更には、型吸着用の吸着孔及び異物吸引用の吸引孔の両方から、型保持面MSから除去された異物を排出してもよい。なお、型吸着用の吸着孔や異物吸引用の吸引孔から排出することができない粒径が比較的大きい異物は、クリーニングプレート200の第1クリーニング面200aの第1窪み部203に落とすことで、かかる異物を除去することが可能である。第1クリーニング面200aの第1窪み部203に落として蓄積された異物については、適宜、インプリント装置100からクリーニングプレート200を搬出して洗浄することで除去すればよい。
基板保持部4の基板保持面SS及び型保持部3の型保持面MSに対するクリーニング処理が完了したら、クリーニングプレート200を、型搬送機構10によって、インプリント装置100から搬出する。
本実施形態におけるクリーニング処理は、例えば、インプリント装置100が有するコンソールを介してオペレータ(ユーザ)から入力される指令に応じて行われる。また、クリーニング処理は、予め設定された数の基板に対するインプリント処理が終了した時点や予め設定された時刻に行ってもよいし、インプリント処理が行われない間に行ってもよい。
型保持部3の型保持面MS及び基板保持部4の基板保持面SSに対するクリーニング処理は、インプリント装置100の稼働状況に応じて、個別に行ってもよいし、連続的に行ってもよい。換言すれば、本実施形態では、基板保持面SSをクリーニングする第1クリーニング処理、及び、型保持面MSをクリーニングする第2クリーニング処理のうちの少なくとも一方の処理を行う。また、型保持部3の型保持面MS、基板保持部4の基板保持面SSの順でクリーニング処理を行ってもよいし、基板保持部4の基板保持面SS、型保持部3の型保持面MSの順でクリーニング処理を行ってもよい。
本実施形態では、クリーニングプレート200の第1クリーニング面200a及び第2クリーニング面200bが複数の凸部を含む場合を例に説明した。但し、図6(a)、図6(b)及び図6(c)に示すように、第1クリーニング面200a及び第2クリーニング面200bのそれぞれが粘着材301及び302を含むように、クリーニングプレート200を構成してもよい。粘着材301は、型保持面MSをクリーニングするための粘着テープなどの粘着性を有する部材であり、粘着材302は、基板保持面SSをクリーニングするための粘着テープなどの粘着性を有する部材である。図6(a)は、第1クリーニング面200aの平面図を示し、図6(b)は、第2クリーニング面200bの平面図を示し、図6(c)は、クリーニングプレート200の側面図を示している。
粘着材301は、型保持部3に設けられた型吸着用のリング状の突起部3aと同等の外形形状を有する。また、粘着材302は、基板保持部4に設けられた基板吸着用のリング状の突起部4aと同等の外形形状を有する。従って、図6(a)、図6(b)及び図6(c)に示すクリーニングプレート200は、型保持部3及び基板保持部4のそれぞれで真空吸着して保持することが可能である。
なお、第1クリーニング面200a及び第2クリーニング面200bのうち、一方の面が複数の凸部(第1突起部201又は第2突起部204)を含み、他方の面が粘着材(粘着材301又は302)を含むようにクリーニングプレート200を構成してもよい。
図6(a)、図6(b)及び図6(c)に示すクリーニングプレート200を、型保持面MSや基板保持面SSに対するクリーニング処理に用いる場合を考える。この場合、型駆動機構5及び/又は基板駆動機構6を介して、型保持部3及び/又は基板保持部4を上下に駆動して、型保持面MSと第1クリーニング面200aとを接触させる、或いは、基板保持面SSと第2クリーニング面200bとを接触させる。これにより、型保持面MSや基板保持面SSがクリーニングされる(即ち、型保持面MSや基板保持面SSから異物が除去される)。
なお、型保持面MSと第1クリーニング面200aとが接触している状態では、X方向及びY方向において、クリーニングプレート200と型保持面MSとを相対的に摺動(駆動)させない。同様に、基板保持面SSと第2クリーニング面200bとが接触している状態では、X方向及びY方向において、クリーニングプレート200と基板保持面SSとを相対的に摺動(駆動)させない。これは、型保持面MSと第1クリーニング面200aとの接触面間の摺動、或いは、基板保持面SSと第2クリーニング面200bとの接触面間の摺動によって、粘着材301や粘着材302が破損する可能性があるからである。従って、第1クリーニング処理では、型保持部3と基板保持部4とのZ方向における相対的な駆動を繰り返すことで、基板保持面SSと第2クリーニング面200b(粘着材302)とを接触させて基板保持面SSをクリーニングする。また、第2クリーニング処理では、型保持部3と基板保持部4とのZ方向における相対的な駆動を繰り返すことで、型保持面MSと第1クリーニング面200a(粘着材301)とを接触させたて型保持面MSをクリーニングする。なお、型保持面MSや基板保持面SSに対するクリーニングプレート200によるクリーニング領域を変更する際には、型保持部3と基板保持部4とをX方向やY方向に相対的に駆動すればよい。但し、この際、型保持面MSや基板保持面SSとクリーニングプレート200とが接触していない状態にする必要がある。
本実施形態では、クリーニングプレート200と型保持面MS、又は、クリーニングプレート200と基板保持面SSとを接触させるために、型保持部3をZ方向に駆動しているが、これに限定されるものではない。上述したように、基板保持部4をZ方向に駆動することで、或いは、型保持部3及び基板保持部4の両方をZ方向に駆動することで、クリーニングプレート200と型保持面MS、又は、クリーニングプレート200と基板保持面SSとを接触させてもよい。
本実施形態のように、基板保持部4又は型保持部3にクリーニングプレート200を保持させて型保持面MS又は基板保持面SSをクリーニングする構成は、クリーニングプレート200を保持及び駆動するための付加的な機構が不要である点で有利である。換言すれば、クリーニングプレート200の保持及び駆動を型保持部3、基板保持部4、型駆動機構5及び基板駆動機構6で実現することで、新たな保持機構や駆動機構を設けることなく、型保持面MSや基板保持面SSをクリーニングする処理を行うことができる。
クリーニングプレート200は、チャンバ15の内部空間で保管されていてもよいし、外部空間で保管されていてもよい。クリーニングプレート200を外部空間で保管する構成は、チャンバ15の小型化に有利である。また、クリーニングプレート200を型搬送機構10で搬送する構成は、クリーニングプレート200を搬送するための付加的な搬送機構が不要である点で有利である。但し、型搬送機構10とは異なる搬送機構、即ち、クリーニングプレート200を搬送するための専用の搬送機構を設けて、クリーニングプレート200を搬送することを排除するものではない。
クリーニングプレート200は、例えば、クリーニングプレート200を収容するための専用のカセット(不図示)に収容してもよい。例えば、型保持面MSや基板保持面SSに対するクリーニング効果が互いに異なる複数のクリーニングプレート200をカセットに収容しておき、これらのクリーニングプレート200を選択的にクリーニング処理に用いてもよい。この場合、基板保持部4を駆動する際の駆動パターン(駆動軌跡)、型保持面MSや基板保持面SSに付着する異物の種類に応じて、クリーニング処理に用いるクリーニングプレート200を選択する。なお、型保持面MSや基板保持面SSに対するクリーニング効果は、例えば、クリーニングプレート200に設けられる溝の形状によって異なる。また、型保持面MSや基板保持面SSに付着する異物の種類は、例えば、インプリント処理に用いるインプリント材の種類によって異なる。
このように、本実施形態によれば、クリーニングプレート200を用いて、型保持面MSや基板保持面SSをクリーニングすることで、それらの面から異物を効率的に除去することができる。また、型保持面MSや基板保持面SSをクリーニングする際に、クリーニングプレート200と型押圧機構11とが接触することを回避し、型保持面MSや基板保持面SSに付着する可能性がある新たな異物の発生を抑制することができる。従って、インプリント装置100は、基板2に形成されるパターンの転写不良を抑制することができる。
インプリント装置100(インプリント方法)を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは、各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型などである。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMなどの揮発性又は不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAなどの半導体素子などが挙げられる。型としては、インプリント用のモールドなどが挙げられる。
硬化物のパターンは、上述の物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入などが行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品の具体的な製造方法について説明する。図7(a)に示すように、絶縁体などの被加工材が表面に形成されたシリコンウエハなどの基板を用意し、続いて、インクジェット法などにより、被加工材の表面にインプリント材を付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材が基板上に付与された様子を示している。
図7(b)に示すように、インプリント用の型を、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材に向け、対向させる。図7(c)に示すように、インプリント材が付与された基板と型とを接触させ、圧力を加える。インプリント材は、型と被加工材との隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型を介して照射すると、インプリント材は硬化する。
図7(d)に示すように、インプリント材を硬化させた後、型と基板を引き離すと、基板上にインプリント材の硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材に型の凹凸のパターンが転写されたことになる。
図7(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材の表面のうち、硬化物がない、或いは、薄く残存した部分が除去され、溝となる。図7(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材の表面に溝が形成された物品を得ることができる。ここでは、硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子などに含まれる層間絶縁用の膜、即ち、物品の構成部材として利用してもよい。
本明細書の開示は、以下のインプリント方法、インプリント装置及び物品の製造方法を含む。
(項目1)
型を型保持面で保持する型保持部と、基板を基板保持面で保持する基板保持部と、前記型保持部で保持された前記型の側面に対向して設けられ、前記型の側面を押圧して前記型を変形させる押圧機構と、を有するインプリント装置を用いて前記基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行う第1工程と、
前記型の代わりに前記型保持部により保持されたクリーニングプレートを前記基板保持面に接触させて前記基板保持面をクリーニングする第1クリーニング処理、及び、前記基板の代わりに前記基板保持部により保持された前記クリーニングプレートを前記型保持面に接触させて前記型保持面をクリーニングする第2クリーニング処理のうちの少なくとも一方の処理を行う第2工程と、
を有し、
前記クリーニングプレートのサイズは、前記型のサイズよりも小さく、
前記第2工程において、前記クリーニングプレートの側面と前記押圧機構との間にはクリアランスが形成されている、
ことを特徴とするインプリント方法。
(項目2)
前記クリアランスは、10mm以下である、ことを特徴とする項目1に記載のインプリント方法。
(項目3)
前記インプリント装置は、前記型保持面と前記基板保持面とを近づける又は遠ざける第1方向、及び、前記型保持面及び前記基板保持面に沿った第2方向に、前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動する駆動機構を更に有し、
前記第1クリーニング処理では、前記駆動機構により、前記第1方向に前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動することで前記クリーニングプレートと前記基板保持面とを接触させるとともに、前記第2方向に前記型保持部と前記基板保持部とを前記クリアランスの範囲内で相対的に駆動することで前記基板保持面をクリーニングし、
前記第2クリーニング処理では、前記駆動機構により、前記第1方向に前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動することで前記クリーニングプレートと前記型保持面とを接触させるとともに、前記第2方向に前記型保持部と前記基板保持部とを前記クリアランスの範囲内で相対的に駆動することで前記型保持面をクリーニングする、
ことを特徴とする項目1又は2に記載のインプリント方法。
(項目4)
前記クリーニングプレートは、第1クリーニング面と、前記第1クリーニング面とは反対側の第2クリーニング面と、を含み、
前記第1クリーニング処理では、前記型保持部が前記型保持面で前記第1クリーニング面を保持して前記第2クリーニング面と前記基板保持面とを接触させ、
前記第2クリーニング処理では、前記基板保持部が前記基板保持面で前記第2クリーニング面を保持して前記第1クリーニング面と前記型保持面とを接触させる、
ことを特徴とする項目3に記載のインプリント方法。
(項目5)
前記第1クリーニング面は、前記型保持面をクリーニングするための複数の凸部と、前記第1クリーニング面の外周に設けられ、前記型保持部が前記第1クリーニング面を前記型保持面で保持するためのリング状の突起部と、を含み、
前記第2クリーニング面は、前記基板保持面をクリーニングするための複数の凸部と、前記第2クリーニング面の外周に設けられ、前記基板保持部が前記第2クリーニング面を前記基板保持面で保持するためのリング状の突起部と、を含む、
ことを特徴とする項目4に記載のインプリント方法。
(項目6)
前記第2工程では、前記駆動機構により、前記第2方向に直交する軸の周りで前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に回転させることで、前記少なくとも一方の処理を行う、ことを特徴とする項目3乃至5のうちいずれか1項目に記載のインプリント方法。
(項目7)
前記第1クリーニング面は、前記型保持面の耐摩耗性よりも低い耐摩耗性を有し、
前記第2クリーニング面は、前記基板保持面の耐摩耗性よりも低い耐摩耗性を有する、
ことを特徴とする項目4乃至6のうちいずれか1項目に記載のインプリント方法。
(項目8)
前記インプリント装置は、前記型保持面と前記基板保持面とを近づける又は遠ざける第1方向に前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動する駆動機構を更に有し、
前記第1クリーニング処理では、前記駆動機構により、前記第1方向に前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動することで、前記クリーニングプレートと前記基板保持面とを接触させて前記基板保持面をクリーニングし、
前記第2クリーニング処理では、前記駆動機構により、前記第1方向に前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動することで、前記クリーニングプレートと前記型保持面とを接触させて前記型保持面をクリーニングする、
ことを特徴とする項目1に記載のインプリント方法。
(項目9)
前記クリーニングプレートは、第1クリーニング面と、前記第1クリーニング面とは反対側の第2クリーニング面と、を含み、
前記第1クリーニング処理では、前記型保持部が前記クリーニングプレートの前記第1クリーニング面を前記型保持面で保持して、前記クリーニングプレートの前記第2クリーニング面と前記基板保持面とを接触させ、
前記第2クリーニング処理では、前記基板保持部が前記クリーニングプレートの前記第2クリーニング面を前記基板保持面で保持して、前記クリーニングプレートの前記第1クリーニング面と前記型保持面とを接触させる、
ことを特徴とする項目8に記載のインプリント方法。
(項目10)
前記第1クリーニング面は、前記型保持面をクリーニングするための粘着材を含み、
前記第2クリーニング面は、前記基板保持面をクリーニングするための粘着材を含む、
ことを特徴とする項目9に記載のインプリント方法。
(項目11)
型を型保持面で保持する型保持部と、
基板を基板保持面で保持する基板保持部と、
前記型保持部で保持された前記型の側面に対向して設けられ、前記型の側面を押圧して前記型を変形させる押圧機構と、
前記基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理と、前記型の代わりに前記型保持部により保持されたクリーニングプレートを前記基板保持面に接触させて前記基板保持面をクリーニングする第1クリーニング処理、及び、前記基板の代わりに前記基板保持部により保持された前記クリーニングプレートを前記型保持面に接触させて前記型保持面をクリーニングする第2クリーニング処理のうちの少なくとも一方の処理と、を行う処理部と、
を有し、
前記クリーニングプレートのサイズは、前記型のサイズよりも小さく、
前記少なくとも一方の処理において、前記クリーニングプレートの側面と前記押圧機構との間にはクリアランスが形成されている、
ことを特徴とするインプリント装置。
(項目12)
前記型保持部に対して前記型及び前記クリーニングプレートを搬送する搬送機構を更に有することを特徴とする項目11に記載のインプリント装置。
(項目13)
項目1乃至10のうちいずれか1項目に記載のインプリント方法を用いてパターンを基板に形成する工程と、
前記工程で前記パターンが形成された前記基板を処理する工程と、
処理された前記基板から物品を製造する工程と、
を有することを特徴とする物品の製造方法。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:インプリント装置 1:モールド 2:基板 3:型保持部 4:基板保持部 11:型押圧機構 20:制御部 SS:基板保持面 MS:型保持面 CC:クリアランス

Claims (13)

  1. 型を型保持面で保持する型保持部と、基板を基板保持面で保持する基板保持部と、前記型保持部で保持された前記型の側面に対向して設けられ、前記型の側面を押圧して前記型を変形させる押圧機構と、を有するインプリント装置を用いて前記基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行う第1工程と、
    前記型の代わりに前記型保持部により保持されたクリーニングプレートを前記基板保持面に接触させて前記基板保持面をクリーニングする第1クリーニング処理、及び、前記基板の代わりに前記基板保持部により保持された前記クリーニングプレートを前記型保持面に接触させて前記型保持面をクリーニングする第2クリーニング処理のうちの少なくとも一方の処理を行う第2工程と、
    を有し、
    前記クリーニングプレートのサイズは、前記型のサイズよりも小さく、
    前記第2工程において、前記クリーニングプレートの側面と前記押圧機構との間にはクリアランスが形成されている、
    ことを特徴とするインプリント方法。
  2. 前記クリアランスは、10mm以下である、ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント方法。
  3. 前記インプリント装置は、前記型保持面と前記基板保持面とを近づける又は遠ざける第1方向、及び、前記型保持面及び前記基板保持面に沿った第2方向に、前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動する駆動機構を更に有し、
    前記第1クリーニング処理では、前記駆動機構により、前記第1方向に前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動することで前記クリーニングプレートと前記基板保持面とを接触させるとともに、前記第2方向に前記型保持部と前記基板保持部とを前記クリアランスの範囲内で相対的に駆動することで前記基板保持面をクリーニングし、
    前記第2クリーニング処理では、前記駆動機構により、前記第1方向に前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動することで前記クリーニングプレートと前記型保持面とを接触させるとともに、前記第2方向に前記型保持部と前記基板保持部とを前記クリアランスの範囲内で相対的に駆動することで前記型保持面をクリーニングする、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント方法。
  4. 前記クリーニングプレートは、第1クリーニング面と、前記第1クリーニング面とは反対側の第2クリーニング面と、を含み、
    前記第1クリーニング処理では、前記型保持部が前記型保持面で前記第1クリーニング面を保持して前記第2クリーニング面と前記基板保持面とを接触させ、
    前記第2クリーニング処理では、前記基板保持部が前記基板保持面で前記第2クリーニング面を保持して前記第1クリーニング面と前記型保持面とを接触させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載のインプリント方法。
  5. 前記第1クリーニング面は、前記型保持面をクリーニングするための複数の凸部と、前記第1クリーニング面の外周に設けられ、前記型保持部が前記第1クリーニング面を前記型保持面で保持するためのリング状の突起部と、を含み、
    前記第2クリーニング面は、前記基板保持面をクリーニングするための複数の凸部と、前記第2クリーニング面の外周に設けられ、前記基板保持部が前記第2クリーニング面を前記基板保持面で保持するためのリング状の突起部と、を含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載のインプリント方法。
  6. 前記第2工程では、前記駆動機構により、前記第2方向に直交する軸の周りで前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に回転させることで、前記少なくとも一方の処理を行う、ことを特徴とする請求項3に記載のインプリント方法。
  7. 前記第1クリーニング面は、前記型保持面の耐摩耗性よりも低い耐摩耗性を有し、
    前記第2クリーニング面は、前記基板保持面の耐摩耗性よりも低い耐摩耗性を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のインプリント方法。
  8. 前記インプリント装置は、前記型保持面と前記基板保持面とを近づける又は遠ざける第1方向に前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動する駆動機構を更に有し、
    前記第1クリーニング処理では、前記駆動機構により、前記第1方向に前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動することで、前記クリーニングプレートと前記基板保持面とを接触させて前記基板保持面をクリーニングし、
    前記第2クリーニング処理では、前記駆動機構により、前記第1方向に前記型保持部と前記基板保持部とを相対的に駆動することで、前記クリーニングプレートと前記型保持面とを接触させて前記型保持面をクリーニングする、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント方法。
  9. 前記クリーニングプレートは、第1クリーニング面と、前記第1クリーニング面とは反対側の第2クリーニング面と、を含み、
    前記第1クリーニング処理では、前記型保持部が前記クリーニングプレートの前記第1クリーニング面を前記型保持面で保持して、前記クリーニングプレートの前記第2クリーニング面と前記基板保持面とを接触させ、
    前記第2クリーニング処理では、前記基板保持部が前記クリーニングプレートの前記第2クリーニング面を前記基板保持面で保持して、前記クリーニングプレートの前記第1クリーニング面と前記型保持面とを接触させる、
    ことを特徴とする請求項8に記載のインプリント方法。
  10. 前記第1クリーニング面は、前記型保持面をクリーニングするための粘着材を含み、
    前記第2クリーニング面は、前記基板保持面をクリーニングするための粘着材を含む、
    ことを特徴とする請求項9に記載のインプリント方法。
  11. 型を型保持面で保持する型保持部と、
    基板を基板保持面で保持する基板保持部と、
    前記型保持部で保持された前記型の側面に対向して設けられ、前記型の側面を押圧して前記型を変形させる押圧機構と、
    前記基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理と、前記型の代わりに前記型保持部により保持されたクリーニングプレートを前記基板保持面に接触させて前記基板保持面をクリーニングする第1クリーニング処理、及び、前記基板の代わりに前記基板保持部により保持された前記クリーニングプレートを前記型保持面に接触させて前記型保持面をクリーニングする第2クリーニング処理のうちの少なくとも一方の処理と、を行う処理部と、
    を有し、
    前記クリーニングプレートのサイズは、前記型のサイズよりも小さく、
    前記少なくとも一方の処理において、前記クリーニングプレートの側面と前記押圧機構との間にはクリアランスが形成されている、
    ことを特徴とするインプリント装置。
  12. 前記型保持部に対して前記型及び前記クリーニングプレートを搬送する搬送機構を更に有することを特徴とする請求項11に記載のインプリント装置。
  13. 請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載のインプリント方法を用いてパターンを基板に形成する工程と、
    前記工程で前記パターンが形成された前記基板を処理する工程と、
    処理された前記基板から物品を製造する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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