JP2024072490A - 美容機器 - Google Patents

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翔太 金子
夏海 森本
夏未 川口
茂 立田
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Abstract

【課題】肌を温めたり冷やしたりしながら、美容効果の低下を抑えつつ他の施術を実施する美容機器を提供する。【解決手段】美容機器1は、皮膚に接触される複数の電極21a,21b,21cを有する第1電極部21と、複数の電極21a等を当該電極ごとに互いに独立した複数の内周縁30d,30e,30fで支持するヘッドフレーム30と、各々の電極21a等における皮膚と接触する側とは反対側の一部に接触しつつ配置され、変形を許容する絶縁性の部材からなる熱伝導部22と、熱伝導部22における第1電極部21と対向する側とは反対側に配置される加熱/冷却部23とを備える。【選択図】図4

Description

本開示は、美容機器に関する。
従来、使用者の肌面に電極を接触させた状態で通電することで、肌に対して美容効果を与える美容機器がある。特許文献1は、第1電極と、第2電極及び第3電極とを同心円状に配置した美容機器に関する技術を開示している。また、特許文献2は、一枚板状の第1電極に対して冷熱ブロックを介して熱電変換素子を配置した美容器具に関する技術を開示している。
特開2021―74466号公報 特開2012-152306号公報
特許文献1に開示されている美容機器では、その構造上、肌を温めながら電気施術を行うには、RF(ラジオ波)による高周波加熱機能と他機能とを交互に出力する必要があるため、美容効果が落ちるおそれがある。また、当該美容機器では、肌を冷やしながらの電気施術ができない。
特許文献2に開示されている美容器具では、第1電極が1つの電極部として一枚板状に構成されているため、構造面での拡張性に劣る。
本開示は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、肌を温めたり冷やしたりしながら、美容効果の低下を抑えつつ他の施術を実施する美容機器を提供することにある。
本開示の態様に係る美容機器は、皮膚に接触される複数の電極を有する第1電極部と、複数の電極を当該電極ごとに互いに独立した複数の内周縁で支持するヘッドフレームと、各々の電極における皮膚と接触する側とは反対側の一部に接触しつつ配置され、変形を許容する絶縁性の部材からなる熱伝導部と、熱伝導部における第1電極部と対向する側とは反対側に配置される加熱/冷却部と、を備える。
本開示によれば、肌を温めたり冷やしたりしながら、美容効果の低下を抑えつつ他の施術を実施する美容機器を提供することができる。
一実施形態に係る美容機器の斜視図である。 一実施形態に係る美容機器の裏面図である。 ヘッドユニットの斜視図である。 ヘッドユニットの分解図である。 ヘッドユニットの断面図である。 ヘッドフレームの平面図である。 第1電極部を加熱する制御のフローチャートである。 第1電極部を冷却する制御のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、又は、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
図1及び図2は、一実施形態に係る美容機器1の外観を示す概略図である。図1は、美容機器1の斜視図である。図2は、ヘッドユニット20が取り付けられている側を正面とした場合の美容機器1の裏面図である。
美容機器1は、電気刺激として使用者の肌に対して電流を流すことで美容効果を与える。美容機器1は、一例として、美容機器1を使用者が把持した状態で使用者自身の肌(皮膚)に施術する方式を採用する。
美容機器1は、まず、筐体10と、第1電極部21を有するヘッドユニット20とを備える。
筐体10は、美容機器1の外装を構成しつつ、構造的基礎となる部材である。筐体10は、把持部11と、ヘッド部12とを有する。把持部11は、人の手で把持できる程度の太さを有する棒状部である。把持部11は、例えば、制御部41及び電源部42を内部に収容し、また、一部が外部に露出した第2電極部13を備える。ヘッド部12は、把持部11の一端と連続し、ヘッドユニット20と第3電極部14とを互いに背中合わせの状態で設置した部位である。
図3、図4及び図5は、ヘッドユニット20の概略図である。図3は、ヘッドユニット20の斜視図である。図4は、ヘッドユニット20の分解図である。図5は、ヘッドユニット20の断面図である。
ヘッドユニット20は、電力が供給されることで動作し、使用者の肌に対して所定の施術を行う。ヘッドユニット20は、第1電極部21と、熱伝導部22と、加熱/冷却部23と、導電部24とを備える。
第1電極部21は、筐体10の外側に面した最外郭に配置され、施術時に使用者の肌に接触する電極群である。第1電極部21は、複数の電極で構成されるが、本実施形態では、一例として、第1電極21a、第2電極21b及び第3電極21cの3つの電極で構成されるものとする。
第1電極21a、第2電極21b及び第3電極21cは、それぞれ、チタン合金等の金属からなる板材が凸形状に機械加工されることで形成される。第1電極21a、第2電極21b及び第3電極21cの各々における、肌との接触面としての平面の形状は、おおよそ長矩形である。そして、第1電極21a、第2電極21b及び第3電極21cは、互いに非接触で、かつ、長手方向とは直交する方向で並列に配置される。本実施形態の例では、第1電極21aは、筐体10の把持部11から最も離間した位置に配置される。第3電極21cは、筐体10の把持部11に最も近接した位置に配置される。第2電極21bは、第1電極21aと第3電極21cとに挟まれた位置に配置される。この場合、第1電極21a及び第3電極21cの各々の平面形状は、第2電極21bと隣り合う側とは反対側に凸となる曲線部を含む長矩形であってもよい。
熱伝導部22は、加熱/冷却部23から発生した熱エネルギーを第1電極部21に伝えたり、第1電極部21の保有する熱エネルギーを加熱/冷却部23に吸熱させたりする。熱伝導部22は、変形を許容する絶縁性の材料で構成され、例えば、熱伝導シート、熱伝導パテ又は熱伝導グリスのいずれかであってもよい。熱伝導部22は、第1電極部21の裏側、すなわち、第1電極部21が肌に接触する側とは反対側に、一部が第1電極部21と接触するように配置される。熱伝導部22は、第1伝導部22aと、第2伝導部22bと、第3伝導部22cとを有する。第1伝導部22aは、第1電極21aの裏側に配置される部位である。第2伝導部22bは、第2電極21bの裏側に配置される部位である。第3伝導部22cは、第3電極21cの裏側に配置される部位である。ここで、第1伝導部22a、第2伝導部22b及び第3伝導部22cは、各々分離していてもよいし、互いに連続した一体物であってもよい。
加熱/冷却部23は、第1電極部21を加熱したり冷却したりする装置である。本実施形態では、一例として、ペルチェ素子(熱電変換素子)である。加熱/冷却部23は、熱伝導部22の裏側、すなわち、熱伝導部22が第1電極部21と対向する側とは反対側に配置される。
導電部24は、第1電極部21と制御部41とを電気的に接続させる。導電部24は、例えば、ワイヤーハーネス、金属製のコイルバネ又は金属製の板バネのいずれかで構成される複数の導電体を含む。本実施形態では、導電部24は、第1導電体24aと、第2導電体24bと、第3導電体24cとを含む。各導電体がワイヤーハーネスである場合、第1電極部21と半田付けなどで接続される。一方、各導電体がコイルバネ又は板バネである場合、第1電極部21と物理的に接触することで接続される。例えば、第1導電体24aは、第1電極21aと制御部41とを電気的に接続させるコイルバネである。第2導電体24bは、第2電極21bと制御部41とを電気的に接続させるコイルバネである。第3導電体24cは、第3電極21cと制御部41とを電気的に接続させるコイルバネである。なお、各導電体と制御部41とを電気的に接続させる配線類は、不図示である。
また、ヘッドユニット20は、熱拡散部25と、放熱器26と、ファン27と、第1温度検出部28と、第2温度検出部29とを備える。
熱拡散部25は、熱伝導部22と加熱/冷却部23との間に配置される。熱拡散部25は、例えば、アルミニウム合金等からなる金属板、又は、グラファイトシートのいずれかが加工されたものであってもよい。本実施形態では、熱拡散部25は、熱伝導部22と加熱/冷却部23とが対向する方向と垂直な平面を有する平板部25aを有する。平板部25aは、第1温度検出部28の検出端子を配置することができる貫通孔25bを有してもよい。また、平板部25aは、端縁部に、ベースフレーム31の固定部31dと係合する2つの突出片25cを有してもよい。
熱拡散部25によれば、第1電極部21と加熱/冷却部23とが対向する方向で見た場合に、加熱/冷却部23の表面積が第1電極部21全体の表面積よりも小さくても、熱を第1電極部21全体に広げ、温度ムラの少ない加熱又は冷却が可能となる。また、加熱/冷却部23と熱拡散部25とは、熱抵抗を下げて伝熱効率を上げるために、熱伝導グリスを介して接続されてもよい。つまり、上記の構成によれば、第1電極部21は、熱伝導部22及び熱拡散部25を介して加熱/冷却部23と熱的に接続されていることになる。ただし、熱拡散部25は、ヘッドユニット20において必須の構成要素ではなく、省略されてもよい。
放熱器26は、加熱/冷却部23が熱伝導部22及び熱拡散部25と対向する側とは反対側から加熱/冷却部23と熱的に接続される金属製のブロック体である。放熱器26は、加熱/冷却部23と対向する面に、第2温度検出部29の検出端子を配置することができる溝部26aを有してもよい。放熱器26は、加熱/冷却部23と対向する面とは反対側の面に、フィン部26bを有してもよい。また、加熱/冷却部23と放熱器26とは、熱抵抗を下げて伝熱効率を上げるために、熱伝導グリスを介して接続されてもよい。
ファン27は、例えば、放熱器26に設けられているフィン部26bと送風面が対向するように配置され、放熱器26による放熱を促す。なお、加熱/冷却部23自体の放熱性能で足りる場合には、放熱器26又はファン27の少なくともいずれかの設置が省略されてもよい。
第1温度検出部28は、加熱/冷却部23の第1電極部21側の温度を検出する。一方、第2温度検出部29は、加熱/冷却部23の放熱器26側の温度を検出する。第1温度検出部28及び第2温度検出部29は、例えばサーミスタである。また、第1温度検出部28及び第2温度検出部29は、それぞれ、制御部41に電気的に接続されている。第1温度検出部28及び第2温度検出部29は、後述するような制御部41による加熱制御又は冷却制御に際して利用されるが、ファン27の故障又は通電回路の故障等による異常温度を予め検出するために利用されてもよい。
更に、ヘッドユニット20は、ヘッドフレーム30と、ベースフレーム31とを備える。
図6は、第1電極部21が設置される方向に沿って見た、ヘッドフレーム30の概略平面図である。
ヘッドフレーム30は、ヘッドユニット20がヘッド部12に取り付けられたときに筐体10の外装の一部となり、かつ、第1電極部21を支持する。ヘッドフレーム30は、略矩形の環状枠30aと、複数の梁状部とを有する。環状枠30aは、ヘッドフレーム30の外形を規定する部位である。複数の梁状部は、環状枠30aの内側の空間領域を、第1電極部21を構成する電極の配置ごとに分ける部位である。本実施形態では、第1電極部21は、第1電極21a、第2電極21b及び第3電極21cの3つの電極で構成される。そこで、ヘッドフレーム30は、環状枠30aの内側の空間領域を3つの電極の配置に各々対応した3つの空間領域に分ける次の2つの梁状部を有する。第1梁状部30bは、第1電極21aを配置する第1空間領域S1と、第2電極21bを配置する第2空間領域S2とを区切る梁状部である。第2梁状部30cは、第2空間領域S2と、第3電極21cを配置する第3空間領域S3とを区切る梁状部である。
第1梁状部30bは、第1空間領域S1を囲む第1内周縁30dを規定する。第1内周縁30dの形状は、第1電極21aの外周形状に合う。そして、第1電極21aは、第1内周縁30dにインサート成型で固定される。
第1梁状部30bと第2梁状部30cとは、第2空間領域S2を囲む第2内周縁30eを規定する。第2内周縁30eの形状は、第2電極21bの外周形状に合う。そして、第2電極21bは、第2内周縁30eにインサート成型で固定される。
第2梁状部30cは、第3空間領域S3を囲む第3内周縁30fを規定する。第3内周縁30fの形状は、第3電極21cの外周形状に合う。そして、第3電極21cは、第3内周縁30fにインサート成型で固定される。
なお、環状枠30aは、ヘッドユニット20がヘッド部12に取り付けられるときにヘッド部12の一部と係合する係合部30gを有してもよい。
また、ヘッドフレーム30は、環状枠30a等と一体的に、又は、環状枠30a等とは別部材として、第1空間領域S1、第2空間領域S2及び第3空間領域S3をそれぞれ更に仕切る仕切り部32を有する。本実施形態では、仕切り部32は、第1梁状部30b及び第2梁状部30cと直交する1本の棒体として構成されている。仕切り部32は、互いに直列に連続する、第1壁部32a、第2壁部32b及び第3壁部32cを含む。
第1壁部32aは、第1空間領域S1を二分割する。分割により形成された一方の領域は、熱伝導部22のうちの第1伝導部22aが配置される。一方、分割により形成された他方の領域は、導電部24のうちの第1導電体24aが配索される第1導通領域S1aとなる。
第2壁部32bは、第2空間領域S2を二分割する。分割により形成された一方の領域は、熱伝導部22のうちの第2伝導部22bが配置される。一方、分割により形成された他方の領域は、導電部24のうちの第2導電体24bが配索される第2導通領域S2aとなる。
第3壁部32cは、第3空間領域S3を二分割する。分割により形成された一方の領域は、熱伝導部22のうちの第3伝導部22cが配置される。一方、分割により形成された他方の領域は、導電部24のうちの第3導電体24cが配索される第3導通領域S3aとなる。
ここで、第1導通領域S1a、第2導通領域S2a及び第3導通領域S3aは、それぞれ、各導電体の例としてのコイルバネを貫通させる空間が確保されればよい。つまり、第1導通領域S1a、第2導通領域S2a及び第3導通領域S3aは、熱伝導部22の個々の伝導部が配置される領域よりも小さくてよい。
ベースフレーム31は、ヘッドユニット20の構成要素のうちのいくつかを支持する。本実施形態では、ベースフレーム31は、矩形の開口形状を有する筒体31aを有する。筒体31aは、加熱/冷却部23を支持する内壁部31bを有する。また、筒体31aは、導電部24を構成する3つの導電体を各々支持する3つの導電体支持部31cを有する。本実施形態では、各導電体がコイルバネであるので、3つの導電体支持部31cは、それぞれ、1つのコイルバネを支持し得る円筒形状を有する。ここで、ヘッドフレーム30に設けられている第1導通領域S1a、第2導通領域S2a及び第3導通領域S3aは、それぞれ、1つの導電体支持部31cの一部を貫通させることができる。また、筒体31aは、熱拡散部25に設けられている突出片25cを各々係合させる2つの固定部31dを有する。一方の固定部31dには、第1温度検出部28を支持し得る第1貫通部31eが設けられている。他方の固定部31dには、第2温度検出部29を支持し得る第2貫通部31fが設けられている。
また、美容機器1は、第2電極部13を備えてもよい。第2電極部13は、筐体10の把持部11に配置され、第1電極部21とは異なる部分の皮膚表面に触れる電極である。第2電極部13は、把持部11の外面に沿って湾曲する平面視長円形状を有し、第1電極部21と反対側の把持部11の外面、つまり第3電極部14が露出する側に配置されている。これにより、把持部11を把持した使用者が自身の顔面の皮膚の近傍に第1電極部21を配置したとき、第2電極部13は、使用者の手のひらと接触する。このとき、第2電極部13と手のひらとは、強くかつ広範囲で密着するので、使用者の人体を介して第1電極部21との間で所定の電圧を確実に印加し、皮膚の表面近傍の電位勾配を発生させることができる。ただし、美容機器1による施術モードが限定されている場合には、第2電極部13の設置が省略されることもあり得る。
また、美容機器1は、第3電極部14を備えてもよい。第3電極部14は、人体等の個体の皮膚と接触し、皮膚に対して例えばパルス状の電界を連続的に発生させることで角質層に微小な孔を形成するエレクトロポレーション作用を生じさせることができる。ただし、美容機器1による施術モードが限定されている場合には、第3電極部14の設置が省略されることもあり得る。
また、美容機器1は、制御部41と、電源部42とを備える。
制御部41は、不図示であるが、第1電極部21、第2電極部13及び第3電極部14と電気的に接続されている。制御部41は、例えば、第1電極部21を構成する第1電極21a、第2電極21b及び第3電極21cから選択された2つの電極間、又は、第1電極部21と第2電極部13との間に電圧を印加するための回路を構成する部品を備える。また、制御部41は、第3電極部14に電圧を印加してパルス状などの電界を発生させるための回路を構成する部品を備える。更に、制御部41は、これらの回路を駆動するためのプロセッサ等を備える。また、電源部42は、制御部41と電気的に接続され、制御部41内の回路に電力を供給する。
更に、美容機器1は、操作部としてのスイッチボタン15を備える。スイッチボタン15は、例えば、筐体10の把持部11から外部に露出して、使用者により操作される。スイッチボタン15は、例えば、電源のオン/オフ及び施術モードの切り替え等を行う際に操作される電源/モードスイッチ、又は、通電レベルを調整する際に操作されるレベルスイッチなど、複数存在してもよい。
次に、美容機器1の作用について説明する。
使用者は、スイッチボタン15を操作することにより、電源をオンとし、引き続き、美容機器1を用いて施術する際の施術モードを選択する。
美容機器1によれば、まず、第1電極部21を用いた肌への施術に合わせて、第1電極部21を温めることが可能である。使用者により、第1電極部21を温める施術モードが選択されると、制御部41は、第1電極部21の側を加熱させるように加熱/冷却部23を駆動させる。以下、加熱/冷却部23における「第1電極部21の側」を単に「電極側」と表記する。加熱/冷却部23の電極側で発生した熱エネルギーは、熱拡散部25、熱伝導部22及び第1電極部21の順で伝達され、最終的に第1電極部21が加熱される。本実施形態のように、加熱/冷却部23がペルチェ素子である場合には、放熱器26の側は、加熱/冷却部23の吸熱により、周囲温度よりも低温になるため、ファン27による放熱は不要である。以下、加熱/冷却部23における「放熱器26の側」を単に「放熱器側」と表記する。
このように第1電極部21を温めることで、第1電極部21を用いた施術に合わせて肌が温められる。これにより、血行を促進して美容効果を高める、又は、肌が温まることで心地よい施術が実施されるなどの効果が期待できる。
一方で、よりよい温め効果を得るためには、通常数分程度であると考えられる美容機器1の使用時間内で、第1電極部21の温度を迅速に上昇させる必要がある。しかしながら、加熱する熱エネルギーが高ければ第1電極部21の温度上昇速度を上げることができるものの、加熱し続けると、温度が高くなりすぎることによるリスクも考えられる。そこで、制御部41は、第1電極部21を加熱するときには、図7に示すような制御を実行してもよい。
図7は、第1電極部21を加熱する際に制御部41が実行し得る制御を示すフローチャートである。
まず、制御部41は、加熱/冷却部23に電極側の加熱を開始させることで、第1電極部21を加熱させる(ステップS101)。次に、制御部41は、第1温度検出部28に加熱/冷却部23の電極側の温度を検出させて、第1電極部21の温度を計測する(ステップS102)。次に、制御部41は、ステップS102で取得された温度が、事前に設定された閾値を上回ったかどうかを判定する(ステップS103)。ここで設定される閾値は、例えば、肌のやけどに至らず、使用者が心地よく使用できる温度であってもよい。
制御部41は、ステップS103において温度が閾値を上回っていないと判断したときには(NO)、引き続き、第1電極部21の加熱を継続するかどうかを判定する(ステップS104)。制御部41は、ステップS104において加熱を継続すると判断したときには(YES)、ステップS102に戻る。一方、制御部41は、ステップS104において、加熱を継続しないと判断したときには(NO)、第1電極部21の加熱を停止させ(ステップS106)、加熱制御を終了する。
一方、制御部41は、ステップS103において温度が閾値を上回っていると判断したときには(YES)、第1電極部21の加熱を一時的に停止させる(ステップS105)。このとき、制御部41は、事前に設定された時間だけ加熱を停止してもよいし、事前に設定された温度にまで加熱/冷却部23の電極側の温度が低下するまで加熱を停止させてもよい。その後、制御部41は、ステップS101に戻る。これにより、第1電極部21による過度の加熱が回避される。
また、美容機器1によれば、第1電極部21を用いた肌への施術に合わせて、第1電極部21を冷やすことも可能である。使用者により、第1電極部21を冷やす施術モードが選択されると、制御部41は、第1電極部21の電極側を冷却させるように加熱/冷却部23を駆動させる。そして、最終的に第1電極部21が冷却される。本実施形態のように、加熱/冷却部23がペルチェ素子である場合には、加熱/冷却部23の放熱器側は、発熱により周囲温度よりも高温になるため、放熱器26が加熱される。放熱器26は、フィン部26bから放熱する。また、制御部41は、適宜、ファン27を駆動させることで放熱器26に向けて送風させ、放熱器26による放熱を促す。このとき、制御部41は、第2温度検出部29に加熱/冷却部23の放熱器側の温度を検出させて、当該温度に基づいてファン27の駆動の要否を判断してもよい。
このように第1電極部21を冷やすことで、第1電極部21を用いた施術に合わせて肌が冷やされる。これにより、施術後の肌を冷やす、いわゆるクールダウンを実施したり、又は、RF(ラジオ波)による美容効果を高めつつ、やけど防止のために肌表面を冷やしたりすることができる。
一方で、第1電極部21を冷やす場合も、第1電極部21の温度を迅速に低下させつつ、温度が低くなりすぎないように、制御部41は、第1電極部21を冷却するときには、図8に示すような制御を実行してもよい。
図8は、第1電極部21を冷却する際に制御部41が実行し得る制御を示すフローチャートである。
まず、制御部41は、加熱/冷却部23に電極側の冷却を開始させることで、第1電極部21を冷却させる(ステップS201)。次に、制御部41は、第1温度検出部28に加熱/冷却部23の電極側の温度を検出させて、第1電極部21の温度を計測する(ステップS202)。次に、制御部41は、ステップS202で取得された温度が、事前に設定された閾値を下回ったかどうかを判定する(ステップS203)。例えば、過度な冷却により凍傷に至る温度は、使用者が心地よく使用できる温度と隔たりがあるので、ここで設定される閾値は、使用者が心地よく使用できる温度を基準として決定されてもよい。
制御部41は、ステップS203において温度が閾値を下回っていないと判断したときには(NO)、引き続き、第1電極部21の冷却を継続するかどうかを判定する(ステップS204)。制御部41は、ステップS204において冷却を継続すると判断したときには(YES)、ステップS202に戻る。一方、制御部41は、ステップS204において、冷却を継続しないと判断したときには(NO)、第1電極部21の冷却を停止させ(ステップS206)、冷却制御を終了する。
一方、制御部41は、ステップS203において温度が閾値を下回っていると判断したときには(YES)、第1電極部21の冷却を一時的に停止させる(ステップS205)。このとき、制御部41は、事前に設定された時間だけ冷却を停止してもよいし、事前に設定された温度にまで加熱/冷却部23の電極側の温度が上昇するまで冷却を停止させてもよい。その後、制御部41は、ステップS201に戻る。これにより、第1電極部21による過度の冷却が回避される。
なお、本実施形態では、ヘッドユニット20内に、加熱/冷却部23の放熱器側の温度を検出する第2温度検出部29が設置されている。そこで、図8に示す制御におけるステップS202及びステップS203の各工程での制御を次のように変更してもよい。すなわち、制御部41は、第2温度検出部29に加熱/冷却部23の放熱器側の温度を検出させ、このとき取得された温度が、事前に設定された閾値を上回ったかどうかで、第1電極部21の冷却を一時停止するかどうかを判定してもよい。
そして、美容機器1は、第1電極部21の加熱又は冷却と同時に又は単独で、電気刺激による美容効果を与え得る施術が可能である。具体的には、制御部41は、使用者が選択した施術モードに合わせて、以下のように、第1電極部21と第2電極部13との各々に流す電気の経路とそのときの波形とを制御することで、様々な美容効果を与える電気施術を実行させる。
まず、イオン導入(イオントフォレーシス)に関する電気施術として、第1電極部21の少なくとも2つの電極間、又は、第1電極部21の少なくとも1つの電極と第2電極部13との間にkHz帯の電気を流してもよい。イオン導入によれば、化粧水又は美容液等の美容成分の経皮浸透が促進され、化粧品の美容効果を高める効果が期待される。
また、イオン導出(クレンジング)に関する電気施術として、第1電極部21の少なくとも2つの電極間、又は、第1電極部21の少なくとも1つの電極と第2電極部13との間に、kHz帯の電気を流してもよい。イオン導出によれば、コットン越しに施術されることで、肌の微細な汚れを吸着して取り除く効果が期待される。
また、マイクロカレントに関する電気施術として、第1電極部21の少なくとも2つの電極間、又は、第1電極部21の少なくとも1つの電極と第2電極部13との間に、kHz帯の電気を流してもよい。マイクロカレントの作用によれば、皮膚の細胞活性を促進して肌を健やかに保ったり、キメを整えたり、又はシワを軽減させたりするなどの効果が期待される。
また、EMS(Electrical Muscle Stimulation)に関する電気施術として、第1電極部21の少なくとも2つの電極間にHz帯の低周波を流してもよい。EMSによれば、顔の筋肉を収縮させてリフトアップさせたり、血行を促進させたりする効果が期待される。
更に、RFに関する電気施術として、第1電極部21の少なくとも2つの電極間にMHz帯の電気を流してもよい。RFの作用によれば、肌内部から温めて肌にハリを出したり、シワを軽減させたり、血行を促進させたりする効果が期待される。
なお、上記の電気施術ごとの美容効果及び通電条件等は、例示であり、これらの内容に限定されるものではない。また、各美容効果を与える施術は、時分割で組み合わせて実施されてもよい。例えば、1周期の中で、出力時間割合を80%としてイオン導入が実施され、その後、出力時間割合を20%としてEMSが実施されるような電気施術が交互に繰り返されてもよい。
そして、上記例示した5つの電気施術に、第1電極部21を温めることによる作用が組み合わされることで、肌が温められて血行が促進されるので、各電気施術による美容効果を一段と高めることができる。また、イオン導入、イオン導出又はマイクロカレントなどの施術中に刺激を感じにくいものについては、温熱作用によって心地よい施術が実施される。
一方、上記例示した5つの電気施術に、第1電極部21を冷やすことによる作用が組み合わされることで、温熱又は各電気施術の後に施術されることで、肌のクールダウンを行うことができる。また、RFで肌表面から深部を加熱する場合、表面温度の方が深部温度よりも高くなるため、十分に深部を温めようとすると、表面が過度に加熱される。そのため、表面を冷やしながらRF施術することで、やけど等のリスクを抑えつつ深部を加熱して、深部からハリを向上させることができる。
次に、美容機器1の効果について説明する。
まず、美容機器1は、皮膚に接触される複数の電極を有する第1電極部21と、複数の電極を当該電極ごとに互いに独立した複数の内周縁で支持するヘッドフレーム30とを備える。美容機器1は、各々の電極における皮膚と接触する側とは反対側の一部に接触しつつ配置され、変形を許容する絶縁性の部材からなる熱伝導部22を備える。また、美容機器1は、熱伝導部22における第1電極部21と対向する側とは反対側に配置される加熱/冷却部23を備える。
ここで、第1電極部21が有する複数の電極は、上記例示における、第1電極21a、第2電極21b及び第3電極21cに相当する。また、これらの電極を支持するヘッドフレーム30における複数の内周縁は、上記例示における、第1内周縁30d、第2内周縁30e及び第3内周縁30fに相当する。
この美容機器1によれば、まず、第1電極部21が複数の電極を有するので、各々の電極の使用条件を適宜変化させることで、上記例示した様々な電気施術が可能となる。また、美容機器1によれば、加熱/冷却部23を有するので、熱伝導部22を介して第1電極部21を構成する各々の電極を加熱したり冷却したりすることができる。
ここで、熱伝導部22は、変形を許容する部材からなる。したがって、第1電極部21が特に複数の電極からなる場合に、各々の電極における皮膚と接触する側とは反対側、すなわち各電極の裏面側に、当該裏面側の形状に合わせて、密着性を高めつつ、かつ、容易に、熱伝導部22を配置させることができる。
また、熱伝導部22は、絶縁性の部材からなるので、第1電極部21が特に複数の電極からなる場合に、熱伝導部22が各々の電極と接するような一体物であったとしても、電極同士での通電を回避させることができる。したがって、熱伝導部22は、電極ごとの制御を可能とさせ、併せて、加熱/冷却部23を第1電極部21の近傍に配置させることができ、熱伝導効率をより向上させることができる。つまり、美容機器1は、第1電極部21を温めることで使用感の高い温めケアをしながら、他の美容施術を、当該美容施術を単独で実施する場合と同等の美容効果が得られる程度に実施することができる。また、美容機器1は、第1電極部21を冷やすことで使用感の高い冷却ケアをしながら、他の美容施術を、当該美容施術を単独で実施する場合と同等の美容効果が得られる程度に実施することができる。
以上のように、本実施形態によれば、肌を温めたり冷やしたりしながら、美容効果の低下を抑えつつ他の施術を実施する美容機器1を提供することができる。
また、美容機器1は、各々の電極に通電する複数の導電体を備えてもよい。ヘッドフレーム30は、内周縁ごとに規定される複数の空間領域の各々を2つの領域に仕切る仕切り部32を有してもよい。熱伝導部22の少なくとも一部は、一方の領域に配置されてもよく、導電体の少なくとも一部は、他方の領域に配置されてもよい。
ここで、複数の導電体は、上記例示における、第1導電体24a、第2導電体24b及び第3導電体24cに相当する。内周縁ごとに規定される複数の空間領域は、上記例示における、第1空間領域S1、第2空間領域S2及び第3空間領域S3に相当する。また、仕切り部32により仕切られた領域のうち、導電体の少なくとも一部が配置される領域は、第1導通領域S1a、第2導通領域S2a及び第3導通領域S3aに相当する。
例えば、第1電極部21のうちの第1電極21aが配置される第1空間領域S1に着目する。第1空間領域S1は、仕切り部32により、熱伝導部22の一部である第1伝導部22aが配置される領域と、第1電極21aに通電する第1導電体24aが配索される第1導通領域S1aとに分離される。そのため、例えば、第1伝導部22aが流動性のある材料から形成される場合に、製造時に、流体状の第1伝導部22aが第1空間領域S1内の所定の領域に注入されたとしても、第1導通領域S1aへの流入が阻止される。したがって、ヘッドフレーム30において、確実に第1導通領域S1aを確保して、熱伝導部22を、第1電極21aへの密着性を高めつつ、かつ、容易に配置させることができる。
また、美容機器1では、加熱/冷却部23は、ペルチェ素子であってもよい。
この美容機器1によれば、第1電極部21全体に対する温冷効果を、加熱及び冷却の切り替え制御が容易で、かつ、表面積の小さいペルチェ素子により得られるので、美容機器1の低コスト化又は小型化に寄与し得る。
また、美容機器1は、加熱/冷却部23における第1電極部21に向かう側の温度を検出する第1温度検出部28、又は、加熱/冷却部23における第1電極部21に向かう側とは反対側の温度を検出する第2温度検出部29の少なくともいずれかを備えてもよい。また、美容機器1は、第1温度検出部28又は第2温度検出部29が検出した温度を閾値と比較することで、加熱/冷却部23による加熱動作又は冷却動作を制御する制御部41を備えてもよい。
この美容機器1によれば、第1電極部21の温度を迅速に上昇させようとしたときでも、過度の温度上昇を回避させつつ、使用者に対して心地よい施術を実施することができる。同様に、第1電極部21の温度を迅速に低下させようとしたときでも、使用者に対して心地よい施術を実施することができる。
また、美容機器1は、第1電極部21が接触する皮膚とは異なる部分の皮膚に接触される第2電極部13を備えてもよい。
この美容機器1によれば、第1電極部21、第2電極部13及び使用者の人体を閉回路としたイオン導入又はイオン導出に関する施術を、肌を温めたり冷やしたりしながら実施することができる。
(付記)
以上の実施の形態の記載により、下記の技術が開示される。
(技術1)皮膚に接触される複数の電極を有する第1電極部と、複数の前記電極を当該電極ごとに互いに独立した複数の内周縁で支持するヘッドフレームと、各々の前記電極における前記皮膚と接触する側とは反対側の一部に接触しつつ配置され、変形を許容する絶縁性の部材からなる熱伝導部と、前記熱伝導部における前記第1電極部と対向する側とは反対側に配置される加熱/冷却部と、を備える、美容機器。
この美容機器1によれば、まず、第1電極部21が複数の電極を有するので、各々の電極の使用条件を適宜変化させることで、上記例示した様々な電気施術が可能となる。また、美容機器1によれば、加熱/冷却部23を有するので、熱伝導部22を介して第1電極部21を構成する各々の電極を加熱したり冷却したりすることができる。
ここで、熱伝導部22は、変形を許容する部材からなる。したがって、第1電極部21が特に複数の電極からなる場合に、各々の電極における皮膚と接触する側とは反対側、すなわち各電極の裏面側に、当該裏面側の形状に合わせて、密着性を高めつつ、かつ、容易に、熱伝導部22を配置させることができる。
また、熱伝導部22は、絶縁性の部材からなるので、第1電極部21が特に複数の電極からなる場合に、熱伝導部22が各々の電極と接するような一体物であったとしても、電極同士での通電を回避させることができる。したがって、熱伝導部22は、電極ごとの制御を可能とさせ、併せて、加熱/冷却部23を第1電極部21の近傍に配置させることができ、熱伝導効率をより向上させることができる。つまり、美容機器1は、第1電極部21を温めることで使用感の高い温めケアをしながら、他の美容施術を、当該美容施術を単独で実施する場合と同等の美容効果が得られる程度に実施することができる。また、美容機器1は、第1電極部21を冷やすことで使用感の高い冷却ケアをしながら、他の美容施術を、当該美容施術を単独で実施する場合と同等の美容効果が得られる程度に実施することができる。
このように、本実施形態によれば、肌を温めたり冷やしたりしながら、美容効果の低下を抑えつつ他の施術を実施する美容機器1を提供することができる。
(技術2)各々の前記電極に通電する複数の導電体を備え、前記ヘッドフレームは、前記内周縁ごとに規定される複数の空間領域の各々を2つの領域に仕切る仕切り部を有し、前記熱伝導部の少なくとも一部は、一方の前記領域に配置され、前記導電体の少なくとも一部は、他方の前記領域に配置される、技術1に記載の美容機器。
例えば、第1電極部21のうちの第1電極21aが配置される第1空間領域S1に着目する。第1空間領域S1は、仕切り部32により、熱伝導部22の一部である第1伝導部22aが配置される領域と、第1電極21aに通電する第1導電体24aが配索される第1導通領域S1aとに分離される。そのため、例えば、第1伝導部22aが流動性のある材料から形成される場合に、製造時に、流体状の第1伝導部22aが第1空間領域S1内の所定の領域に注入されたとしても、第1導通領域S1aへの流入が阻止される。したがって、ヘッドフレーム30において、確実に第1導通領域S1aを確保して、熱伝導部22を、第1電極21aへの密着性を高めつつ、かつ、容易に配置させることができる。
(技術3)前記加熱/冷却部は、ペルチェ素子である、技術1又は技術2に記載の美容機器。
この美容機器1によれば、第1電極部21全体に対する温冷効果を、加熱及び冷却の切り替え制御が容易で、かつ、表面積の小さいペルチェ素子により得られるので、美容機器1の低コスト化又は小型化に寄与し得る。
(技術4)前記加熱/冷却部における前記第1電極部に向かう側の温度を検出する第1温度検出部、又は、前記加熱/冷却部における前記第1電極部に向かう側とは反対側の温度を検出する第2温度検出部の少なくともいずれかと、前記第1温度検出部又は前記第2温度検出部が検出した前記温度を閾値と比較することで、前記加熱/冷却部による加熱動作又は冷却動作を制御する制御部と、を備える、技術3に記載の美容機器。
この美容機器1によれば、第1電極部21の温度を迅速に上昇させようとしたときでも、過度の温度上昇を回避させつつ、使用者に対して心地よい施術を実施することができる。同様に、第1電極部21の温度を迅速に低下させようとしたときでも、使用者に対して心地よい施術を実施することができる。
(技術5)前記第1電極部が接触する前記皮膚とは異なる部分の皮膚に接触される第2電極部を備える、技術1から技術4のいずれか1項に記載の美容機器。
この美容機器1によれば、第1電極部21、第2電極部13及び使用者の人体を閉回路としたイオン導入又はイオン導出に関する施術を、肌を温めたり冷やしたりしながら実施することができる。
(技術6)電極を複数備えたヘッド部と、使用時に持つことができる把持部とを有する美容機器であって、前記ヘッド部は、2つ以上の前記電極からなる第一電極部と、熱伝導部と、前記熱伝導部と同レイヤに、前記第一電極部の複数の前記電極を横切るように配置される仕切り部と、前記仕切り部によって前記熱伝導部と干渉しないよう仕切られた位置に配置され、前記第一電極部への導通を確保する導電部と、
を有する美容機器。
技術6によれば、まず、技術1の美容機器と同様に、第一電極部が複数の電極を有するので、各々の電極の使用条件を適宜変化させることで、様々な電気施術が可能となる。また、仕切り部により、熱伝導部が配置される領域と導電部が配置される領域とが同レイヤで分離されるので、導電部を確実に確保しつつ、熱伝導部の第1電極への密着性を高めたり、熱伝導部を容易に配置させたりするのに有利となる。
(技術7)前記ヘッド部において、ペルチェ素子を使って加温又は冷却をすることができる温度制御部を設けた、技術6に記載の美容機器。
技術7の美容機器によれば、温度制御部により、熱伝導部を介して第一電極部を構成する各々の電極を加熱したり冷却したりすることができる。この場合、第一電極部全体に対する温冷効果を、加熱及び冷却の切り替え制御が容易で、かつ、表面積の小さいペルチェ素子により得られるので、美容機器の低コスト化又は小型化に寄与し得る。
(技術8)前記ペルチェ素子の前記ヘッド部の外側面に配置される第一温度検出部と、前記ペルチェ素子の裏面に配置される第二温度検出部と、を設けた、技術7に記載の美容機器。
技術8の美容機器によれば、第一電極部の温度を迅速に上昇させようとしたり、迅速に低下させようとしたりしたときに、迅速に第一電極部の温度を把握するのに有利となる。
(技術9)前記把持部に、第二電極部を設けた、技術6から技術8のいずれか1つに記載の美容機器。
技術9の美容機器によれば、第一電極部、第二電極部及び使用者の人体を閉回路としたイオン導入又はイオン導出に関する施術を、肌を温めたり冷やしたりしながら実施することができる。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、肌を温めながら又は冷やしながら他の美容施術が可能となるので、家庭用のみならず、美容医療への応用等の用途にも適用できる。
1 美容機器
13 第2電極部
21 第1電極部
21a 第1電極
21b 第2電極
21c 第3電極
23 加熱/冷却部
24a 第1導電体
24b 第2導電体
24c 第3導電体
28 第1温度検出部
29 第2温度検出部
30 ヘッドフレーム
30d 第1内周縁
30e 第2内周縁
30f 第3内周縁
32 仕切り部
41 制御部
S1 第1空間領域
S2 第2空間領域
S3 第3空間領域
S1a 第1導通領域
S2a 第2導通領域
S3a 第3導通領域

Claims (9)

  1. 皮膚に接触される複数の電極を有する第1電極部と、
    複数の前記電極を当該電極ごとに互いに独立した複数の内周縁で支持するヘッドフレームと、
    各々の前記電極における前記皮膚と接触する側とは反対側の一部に接触しつつ配置され、変形を許容する絶縁性の部材からなる熱伝導部と、
    前記熱伝導部における前記第1電極部と対向する側とは反対側に配置される加熱/冷却部と、
    を備える、美容機器。
  2. 各々の前記電極に通電する複数の導電体を備え、
    前記ヘッドフレームは、前記内周縁ごとに規定される複数の空間領域の各々を2つの領域に仕切る仕切り部を有し、
    前記熱伝導部の少なくとも一部は、一方の前記領域に配置され、
    前記導電体の少なくとも一部は、他方の前記領域に配置される、請求項1に記載の美容機器。
  3. 前記加熱/冷却部は、ペルチェ素子である、請求項1又は2に記載の美容機器。
  4. 前記加熱/冷却部における前記第1電極部に向かう側の温度を検出する第1温度検出部、又は、前記加熱/冷却部における前記第1電極部に向かう側とは反対側の温度を検出する第2温度検出部の少なくともいずれかと、
    前記第1温度検出部又は前記第2温度検出部が検出した前記温度を閾値と比較することで、前記加熱/冷却部による加熱動作又は冷却動作を制御する制御部と、
    を備える、請求項3に記載の美容機器。
  5. 前記第1電極部が接触する前記皮膚とは異なる部分の皮膚に接触される第2電極部を備える、請求項1又は2に記載の美容機器。
  6. 電極を複数備えたヘッド部と、使用時に持つことができる把持部とを有する美容機器であって、
    前記ヘッド部は、
    2つ以上の前記電極からなる第一電極部と、
    熱伝導部と、
    前記熱伝導部と同レイヤに、前記第一電極部の複数の前記電極を横切るように配置される仕切り部と、
    前記仕切り部によって前記熱伝導部と干渉しないよう仕切られた位置に配置され、前記第一電極部への導通を確保する導電部と、
    を有する美容機器。
  7. 前記ヘッド部において、ペルチェ素子を使って加温又は冷却をすることができる温度制御部を設けた、請求項6に記載の美容機器。
  8. 前記ペルチェ素子の前記ヘッド部の外側面に配置される第一温度検出部と、
    前記ペルチェ素子の裏面に配置される第二温度検出部と、
    を設けた、請求項7に記載の美容機器。
  9. 前記把持部に、第二電極部を設けた、請求項6又は7に記載の美容機器。
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