JP2024057320A - 弁装置 - Google Patents

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Mamoru Yoshioka
啓佑 松田
Keisuke Matsuda
一真 中島
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Abstract

【課題】ハウジング端面と別の管部材とを締結してもゴムシールの面圧を均一化し、ハウジングと別の管部材との間でゴムシールによるシール性を向上させること。【解決手段】弁装置1は、流路5を含むハウジング6と、流路5に設けられた弁座13と、弁座13に着座可能な弁体14と、弁体14が設けられた弁軸15と、弁軸15を往復動するアクチュエータ16とを備える。ハウジング6には、EGRパイプ10がフランジ10a,4dを介して締結されるハウジング端面4eが設けられる。ハウジング端面4eには、流路5の開口7の直前にて、流路5の内径を開口7の内径よりも縮小させる環状の段面8が設けられ、段面8を境に流路5が開口7に近い大径部5aと開口7から遠い小径部5bとに分かれる。ハウジング端面4eにEGRパイプ10が締結された状態で、大径部5aには、段面8とEGRパイプ10との間にて段面8とEGRパイプ10に接するリップシール18が設けられる。【選択図】図1

Description

この明細書に開示される技術は、流体の流量を調節する弁装置に関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載の技術「排気ガス再循環制御バルブ装置」が知られている。この装置は、流体の流路を含むハウジングと、流路に設けられた弁座と、弁座に着座可能に設けられた弁体と、弁体が一端部に設けられた弁軸と、弁軸を往復動するための駆動部とを備える。流路の入口(開口)に対応するハウジングの端面には、EGRパイプ(別の管部材)がフランジを介して複数のボルトにより締結される。ハウジングの端面と管部材の一端との間には、気密性を確保するために環状のパッキンが挟まれて設けられる。
国際公開第99/20886号
ところが、特許文献1に記載の装置では、ボルトにより締結されたハウジングの端面と管部材の一端との間にパッキンが設けられるので、特にボルトの近傍では、パッキンに強い面圧がかかり、フランジに反りが発生し易くなる。ここで、ボルトとパッキンとの距離が近いほどパッキンにかかる面圧が大きくなるので、パッキンの周方向において面圧が不均一となり、パッキンのシール性が不均一になるおそれがあった。
この開示技術は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ハウジング端面と別の管部材とを締結してもゴムシールの全周の面圧を均一化し、ハウジングと別の管部材との間でゴムシールによるシール性を向上させることを可能とした弁装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の技術は、流体の流路を含むハウジングと、流路に設けられた弁座と、弁座に着座可能に設けられた弁体と、弁体が一端部に設けられた弁軸と、弁軸を軸方向に往復動するためのアクチュエータとを備えた弁装置において、ハウジングには、別の管部材がフランジを介して締結されるハウジング端面が設けられ、ハウジング端面には、流路の開口が配置され、開口の直前の流路には、流路の内径を開口の内径よりも縮小させる環状の段面が設けられ、段面を境に流路が開口に近い大径部と開口から遠い小径部とに分かれ、ハウジング端面に、管部材がフランジを介して締結された状態で、大径部には、段面と管部材との間にて段面と管部材に接するゴムシールが設けられることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、ハウジング端面には、別の管部材がフランジを介して締結される。ハウジング端面における開口の直前の流路は、段面を境に、開口に近い大径部と開口から遠い小径部とに分かれる。そして、ハウジング端面に管部材がフランジを介して締結された状態で、大径部には、段面と管部材との間にて段面と管部材に接するゴムシールが設けられる。従って、ゴムシールが、流路の大径部に配置され、段面と管部材に接するので、ハウジングと管部材との間がゴムシールによりシールされる。また、ゴムシールは、ハウジング端面と管部材との間で圧縮されることなく、その全周が段面と管部材に均等に接することになる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の技術は、請求項1に記載の技術において、ハウジングは、アクチュエータに固定された内ハウジングと、内ハウジングが組み付けられる組み付け孔を含む外ハウジングとから構成され、内ハウジングが外ハウジングの組み付け孔に組み付けられた状態で流路が構成され、ハウジングの開口は外ハウジングに設けられ、段面は内ハウジングの端面により構成され、大径部は、外ハウジングの内面と段面とから構成されることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1に記載の技術の作用に加え、ハウジングが、アクチュエータに固定された内ハウジングと、内ハウジングが組み付けられる組み付け孔を含む外ハウジングとに分割して構成され、必要に応じて組み付けられる。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の技術は、請求項2に記載の技術において、ゴムシールは、その外周に径方向外側に向いた凸条を含むことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項2に記載の技術の作用に加え、内ハウジングが外ハウジングの組み付け孔に組み付けられた状態で、大径部に設けられたゴムシールの凸条が外ハウジングの内面に接することで、外ハウジングと内ハウジングとの間がシールされる。従って、開口の近傍にて外ハウジングと内ハウジングとの間をシールする別のシール部材の省略が可能となる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の技術は、請求項1乃至3のいずれかに記載の技術において、ゴムシールは、その軸方向において段面に当接する第1端部と管部材に当接する第2端部とを含み、ハウジング端面から管部材が取り外され、大径部にゴムシールが配置された状態で、ゴムシールの第2端部がハウジング端面より大径部の内側に位置するように構成され、管部材には、ハウジング端面に管部材が締結された状態で、大径部に嵌入してゴムシールの第2端部に当接する凸部が設けられることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の技術の作用に加え、大径部にゴムシールが配置された状態で、ゴムシールの第2端部がハウジング端面より大径部の内側に位置する。従って、ハウジング端面に管部材を締結する前に、大径部に配置されたゴムシールが他の部材に接することが少なくなる。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の技術は、請求項1乃至3のいずれかに記載の弁装置において、ゴムシールは、環状の支持部と、支持部から内側へ突出し互いに離れる方向へ傾斜する第1リップ部及び第2リップ部とを含むリップシールにより形成され、リップシールの解放状態において、第1リップ部の先端と第2リップ部の先端が、支持部の軸方向両端より中側に位置するように配置されることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の技術の作用に加え、リップシールの第1リップ部の先端と第2リップ部の先端が、支持部の軸方向両端より中側に位置するので、各リップ部が他の部材に接することが少なくなる。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の技術は、請求項5に記載の技術において、支持部の外周及び両端が、金属製の環材により覆われることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項5に記載の技術の作用に加え、支持部の外周及び両端が環材により覆われるので、支持部が他の部材との接触から保護される。
請求項1に記載の技術によれば、ハウジング端面と別の管部材とを締結してもゴムシールの全周の面圧を均一化することができ、ハウジングと別の管部材との間でゴムシールによるシール性を向上させることができる。
請求項2に記載の技術によれば、請求項1に記載の技術の効果に加え、例えば、内ハウジングと組み付け孔を共通の形態に構成した上で外ハウジングの形態を必要に応じて各種変更することができる。
請求項3に記載の技術によれば、請求項2に記載の技術の効果に加え、別のシール部材を省略できる分だけ弁装置の部品点数を削減することができ、工数低減とコスト低減に有利となる。また、外ハウジングと内ハウジングとの間に別のシール部材が設けられないので、組み付け孔4aへの内ハウジングの組み付け時(挿入時)の圧入抵抗を低減することができ、内ハウジングを組み付け孔へ組み付け(挿入)し易くすることができる。
請求項4に記載の技術によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の技術の効果に加え、ハウジングに組み付けられたゴムシールの、ハウジングに別の管部材が締結される前における傷付きや汚損を防止することができる。
請求項5に記載の技術によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の技術の効果に加え、リップシールの、使用前における各リップ部の傷付きや汚損を防止することができる。
請求項6に記載の技術によれば、請求項5に記載の技術の効果に加え、リップシールの、使用前における支持部の傷付きを防止することができる。
第1実施形態に係り、弁装置を一部切断して示す正面図。 第1実施形態に係り、図1の弁装置の2点鎖線四角で囲った部分を示す拡大断面図。 第2実施形態に係り、弁装置を示す図1に準ずる正面図。 第2実施形態に係り、弁装置の一部を示す図2に準ずる拡大断面図。 第2実施形態に係り、EGRパイプをハウジング端面から取り外した状態を示す図3に準ずる正面図。 第2実施形態に係り、EGRパイプをハウジング端面から取り外した状態を示す図4に準ずる拡大断面図。 第2実施形態に係り、図6に示す状態からEGRパイプをハウジング端面に締結した状態を示す図4に準ずる拡大断面図。 第3実施形態に係り、弁装置を示す図1に準ずる正面図。 第3実施形態に係り、図8の状態からEGRパイプをハウジング端面から取り外した状態を示す図5に準ずる正面図。 第3実施形態の変形例に係り、パイプフランジに使用されるフランジ材を示す断面図。 第4実施形態に係り、弁装置を示す図8に準ずる正面図。 第4実施形態に係り、リップシールを半径方向に切断して示す断面図。 第4実施形態の変形例に係り、リップシールがハウジングの大径部に組み付けられた状態を示す図2に準ずる断面図。 第5実施形態に係り、弁装置を示す図1に準ずる正面図。
以下、弁装置をEGR装置に具体化したいくつかの実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
先ず、第1実施形態につき図1及び図2を参照して詳細に説明する。
[弁装置の構成について]
図1に、この実施形態の弁装置1を一部切断した正面図により示す。この弁装置1は、エンジンから排気通路へ排出される排気の一部をEGRガスとしてエンジンへ還元するために、吸気通路に接続されるEGR通路(図示略)に設けられる。弁装置1は、EGRバルブ2と、それに接続されるEGRパイプ10とを備える。EGRバルブ2は、EGR通路におけるEGRガスの流量を調節するために使用される。EGRパイプ10は、この開示技術の「別の管部材」の一例に相当する。
図1に示すように、EGRバルブ2は、ポペット式のバルブ構造を有し、バルブアッシ3と、その内ハウジング11が組み付けられる外ハウジング4とから構成される。外ハウジング4は、樹脂材により構成される。内ハウジング11と外ハウジング4によりEGRバルブ2のハウジング6が構成される。バルブアッシ3は、EGRガスの流路部12を含む略筒状の内ハウジング11と、流路部12に設けられた環状の弁座13と、弁座13に着座可能に設けられ、流路部12を開閉するための略傘形状の弁体14と、弁体14が一端部に設けられた弁軸15と、弁軸15を弁体14と共に往復動するためのアクチュエータ16とを備える。内ハウジング11はアクチュエータ16に固定される。この実施形態で、内ハウジング11は樹脂材により構成される。アクチュエータ16は、例えば、DCモータにより構成することができる。
図1に示すように、内ハウジング11の流路部12は、略L字状に屈曲して形成され、入口12a及び出口12bを含む。この実施形態で、入口12aは、内ハウジング11の軸線方向の下端に開口し、出口12bは、内ハウジング11の外周に開口する。この実施形態で、弁座13と弁体14は金属材により構成される。弁座13と弁体14の形状は一例である。弁座13は、内ハウジング11に対しインサート成形される。このEGRバルブ2は、弁体14を弁座13に対し移動させて弁座13との間の開度を変化させることにより、流路部12におけるEGRガスの流量を調節するようになっている。この実施形態で、アクチュエータ16の詳しい説明は省略する。
弁軸15は、アクチュエータ16から下方へ伸び、内ハウジング11を貫通する。内ハウジング11と弁軸15との間には、ゴム製のシール部材17が設けられる。弁軸15は弁座13の軸線と平行に配置される。弁体14は、弁軸15が往復駆動することにより、弁座13に対して着座(当接)及び離間するようになっている。また、外ハウジング4と内ハウジング11とEGRパイプ10との間には、それら4,10,11の間をシールするためのリップシール18が設けられる。この実施形態で、弁体14は弁座13の下側(上流側)にて移動可能に配置される。リップシール18は、この開示技術の「ゴムシール」の一例に相当する。
図1に示すように、この実施形態で、外ハウジング4は、略円筒形状をなし、内ハウジング11を組み付ける組み付け孔4aと、入口流路4b及び出口流路4cとを含む。このEGRバルブ2は、外ハウジング4の組み付け孔4aにバルブアッシ3の内ハウジング11を組み付けることで構成される。ここで、内ハウジング11が組み付け孔4aに組み付けられた状態で、入口流路4bは内ハウジング11の入口12aに連通し、出口流路4cは内ハウジング11の出口12bに連通する。すなわち、この実施形態では、内ハウジング11が外ハウジング4の組み付け孔4aに組み付けられた状態で、流路部12、入口流路4b及び出口流路4cにより、この開示技術の流路5が構成される。
図1に示すように、この実施形態で、内ハウジング11の入口12aの近傍及び出口12bの近傍には、内ハウジング11と外ハウジング4との間に、全部で三つのゴム製のシール部材18,19,20が設けられる。すなわち、図1において、第1Oリング19は、出口12bの上側にて内ハウジング11の外周に設けられ、第2Oリング20は、入口12aの近傍にて、内ハウジング11の外周に設けられる。更に、図1において、内ハウジング11の下端であって、入口12aの周囲と外ハウジング4の内周面との間に、前述したリップシール18が設けられる。
図1において、EGRパイプ10の一端には、パイプフランジ10aが設けられる。外ハウジング4の下端には、バルブフランジ4dが設けられる。EGRバルブ2とEGRパイプ10は、これらフランジ4d,10aがボルト21により締結される。外ハウジング4の下端には、パイプフランジ10aを介してボルト21により締結されるハウジング端面4eが設けられる。
[リップシールについて]
図2に、図1の弁装置1の2点鎖線四角S1で囲った部分を拡大断面図により示す。図1、図2に示すように、この実施形態において、ハウジング端面4eには、流路5の開口7が配置される。この開口7の直前の入口流路4bには、入口流路4bの内径を開口7の内径よりも縮小させる環状の段面8が設けられる。そして、段面8を境に流路5が開口7に近い大径部5aと開口7から遠い小径部5bとに分かれる。そして、外ハウジング4の組み付け孔4aに内ハウジング11が組み付けられ、ハウジング端面4eにEGRパイプ10がパイプフランジ10aを介してボルト21により締結された状態で、大径部5aには、段面8とEGRパイプ10の端面10bとの間にて段面8と端面10bに接するリップシール18が設けられる。この実施形態で、ハウジング6の開口7は外ハウジング4に設けられ、段面8は内ハウジング11の端面により構成され、大径部5aは、外ハウジング4の内周面と段面8とから構成される。
図2に示すように、この実施形態のリップシール18は、径方向の断面が略V形をなし、段面8に接し、リップシール18をハウジング6(内ハウジング11)に支持する支持部18aと、EGRパイプ10の端面10bに接し、ハウジング6(内ハウジング11)とEGRパイプ10との間をシールするリップ部18bとを含む。ここで、支持部18aは、この開示技術の「第1端部」の一例に相当し、リップ部18bは、この開示技術の「第2端部」の一例に相当する。
[弁装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態の弁装置1の構成によれば、ハウジング端面4eには、EGRパイプ10がパイプフランジ10aを介して締結される。ハウジング端面4eにおける開口7の直前の流路5は、段面8を境に、開口7に近い大径部5aと開口7から遠い小径部5bとに分かれる。そして、ハウジング端面4eにEGRパイプ10がパイプフランジ10a及びバルブフランジ4dを介してボルト21により締結された状態で、大径部5aには、段面8とEGR10との間にて段面8とEGRパイプ10の端面10bに接するリップシール18が設けられる。従って、リップシール18が、流路5の大径部5aに配置され、段面8と端面10bに接するので、ハウジング6(外ハウジング4)とEGRパイプ10との間がリップシール18によりシールされる。また、リップシール18は、ハウジング端面4eとEGRパイプ10の端面10bとの間で圧縮されることなく、その全周が段面8とEGRパイプ10に均等に接することになる。このため、EGRバルブ2のハウジング端面4eとEGRパイプ10(別の管部材)とをボルト21で締結してもリップシール18の全周の面圧を均一化することができ、ハウジング6(外ハウジング4)とEGRパイプ10との間でリップシール18によるシール性を向上させることができる。
この実施形態では、ハウジング端面4eとEGRパイプ10の端面10bとの間にシール部材が挟まれず、リップシール18が流路5の中の段面8とEGRパイプ10の端面10bとの間に配置される。このため、ボルト21の締結によりバルブフランジ4dが反ることがあるが、バルブフランジ4dが反ってもハウジング端面4eが反ることはない。すなわち、ハウジング6(外ハウジング4)は、ボルト21の締結の影響を受けることなく均一な面圧が得られる。このため、バルブフランジ4dの薄肉化を図ることができ、軽量化とコスト低減に有利となる。
この実施形態の構成によれば、ハウジング6が、アクチュエータ16に固定された内ハウジング11と、内ハウジング11が組み付けられる組み付け孔4aを含む外ハウジング4とに分割して構成され、必要に応じて組み付けられる。このため、例えば、内ハウジング11と組み付け孔4aを共通の形態に構成した上で外ハウジング4の形態を必要に応じて各種変更することができる。
この実施形態の構成によれば、リップシール18がハウジング6の流路5の大径部5aに収容されるので、ハウジング端面4eとEGRパイプ10の端面10bとの間に、ガスケット等のシール部材を挟む必要がなく、そのシール部材を省略することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について図3~図7を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
[シール部材について]
この実施形態では、リップシール18の構成の点で第1実施形態と異なる。図3に、この実施形態の弁装置1を図1に準ずる正面図により示す。図4に、この実施形態の弁装置1の一部を、図2に準ずる拡大断面図により示す。図3、図4に示すように、この実施形態のリップシール18は、第1実施形態と同じ構成の他に、その外周に径方向外側に向いた凸条18cを含む。この凸条18cは、リップシール18の外周に沿って連続的に形成され、外ハウジング4の内周面に対し弾性力をもって接し、外ハウジング4と内ハウジング11との間をシールする機能を有する。このため、この実施形態では、第2Oリング20が省略される。
図5に、この実施形態に係り、EGRパイプ10をハウジング端面4eから取り外した状態を図3に準ずる正面図により示す。図6に、この実施形態に係り、EGRパイプ10をハウジング端面4eから取り外した状態を図4に準ずる拡大断面図により示す。この実施形態では、EGRバルブ2からEGRパイプ10を取り外したときに、大径部5aに組み付けられたリップシール18のリップ部18bの先端が、圧縮変形からの復元によりハウジング6(外ハウジング4)の開口7から外へ飛び出すようになっている。この復帰復元特性は、第1実施形態の場合も同様である。
図7に、この実施形態に係り、図6に示す状態からEGRパイプ10をハウジング端面4eに締結した状態を図4に準ずる拡大断面図により示す。EGRパイプ10をハウジング端面4eに締結する過程では、リップシール18のリップ部18bの先端がEGRパイプ10の端面10bに押され、2点鎖線で示す状態から実線で示す状態へ変形する。このとき、リップ部18bには、矢印で示すように押圧力が作用し、その力により凸条18cが外ハウジング4の内周面に押し付けられる。このため、この実施形態では、第2Oリング20を省略したものの、第2Oリング20の機能を確保することができ、しかもそのシール機能を向上させることができる。
[弁装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態の弁装置1の構成によれば、内ハウジング11が外ハウジング4の組み付け孔4aに組み付けられた状態で、大径部5aに設けられたリップシール18の凸条18cが外ハウジング4の内面に接することで、外ハウジング4と内ハウジング11との間がシールされる。従って、開口7の近傍にて外ハウジング4と内ハウジング11との間をシールする別のシール部材(例えば、第1実施形態の第2Oリング20)の省略が可能となる。このため、別のシール部材を省略できる分だけ弁装置1の部品点数を削減することができ、工数低減とコスト低減に有利となる。また、外ハウジング4と内ハウジング11との間に別のシール部材が設けられないので、組み付け孔4aへの内ハウジング11の組み付け時(挿入時)の圧入抵抗を低減することができ、内ハウジング11を組み付け孔4aへ組み付け(挿入)し易くすることができる。
この実施形態では、EGRバルブ2にてリップシール18が組み付けられた状態において、流路5に排圧が作用しても、リップ部18bが閉じ方向に作用する。このため、排圧に対する大気側へのガス漏れにもシール機能を向上させることができる。
<第3実施形態>
次に、第4実施形態について図8、図9を参照して詳細に説明する。
[リップシールについて]
この実施形態では、リップシール18の配置等の点で第2実施形態と構成が異なる。図8に、この実施形態の弁装置1を図1に準ずる正面図により示す。図9に、この実施形態に係り、図8の状態からEGRパイプ10をハウジング端面4eから取り外した状態を図5に準ずる正面図により示す。前記第2実施形態では、図5、図6に示すように、EGRパイプ10をハウジング端面4eから引き離した状態では、リップシール18のリップ部18bの先端がハウジング6(外ハウジング4)の開口7から外へ飛び出してしまうので、その状態のままEGRバルブ2を運搬したり、保管したりしたのでは、リップシール18が傷付いたり、ゴミが付着したりする懸念があった。そこで、この実施形態では、次のように対策した。
すなわち、この実施形態では、図8に示すように、EGRバルブ2の入口12aの開口7の近傍に設けられた大径部5aの深さT1を前記各実施形態の深さよりも大きく設定される。これにより、ハウジング端面4eからEGRパイプ10が取り外され、大径部5aにリップシール18が配置された状態では、そのリップ部18bがハウジング端面4eより大径部5aの内側に位置するように構成される。また、EGRパイプ10の端面10bをリップ部18bに接触させるために、EGRパイプ10には、ハウジング端面4eにEGRパイプ10が締結された状態で、大径部5aに嵌め入れられてリップ部18bに当接する凸部10cが設けられる。
[弁装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態の弁装置1の構成によれば、大径部5aにリップシール18が配置された状態で、リップシール18のリップ部18b(第2端部)がハウジング端面4eより大径部5aの内側に位置する。従って、ハウジング端面4eにEGRパイプ10(別の管部材)を締結する前に、大径部5aに配置されたリップシール18が他の部材に接することが少なくなる。このため、ハウジング6に組み付けられたリップシール18の、ハウジング6にEGRパイプ10が締結される前における傷付きや汚損を防止することができる。
[第3実施形態の変形例]
この実施形態の変形例として、図10に示すように、金属製の板材をプレス成形してなる凸部26aを有するフランジ材26をEGRパイプ10の一端に溶接等により接合してパイプフランジ10aとすることもできる。この場合、パイプフランジ10aを薄肉化することができる。図10は、この変形例に係り、パイプフランジ10aに使用されるフランジ材26を断面図により示す。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について図11、図12を参照して詳細に説明する。
[リップシールについて]
この実施形態では、リップシール28の構成の点で第2及び第3の実施形態と異なる。図11に、この実施形態の弁装置1を図8に準ずる正面図により示す。図12に、この実施形態のリップシール28を、半径方向に切断した断面図により示す。図11に示すように、この実施形態では、外ハウジング4の入口流路4bの大径部5aの内壁には、内周方向に連続する周溝30が形成され、リップシール28は、この周溝30に組み付けられる。
図11、図12に示すように、リップシール28は、環状の支持部28aと、その支持部28aから内側へ突出し互いに離れる方向へ傾斜する第1リップ部28b及び第2リップ部28cとを含む。これら各部28a~28cはゴム材により一体に形成される。また、支持部28aの外周及び両端は、金属製の環材28dにより覆われる。そして、リップシール28の解放状態、すなわちリップシール28が他の部材に接することなく解放された状態において、第1リップ部28bの先端と第2リップ部28cの先端が、環材28dの軸方向両端より中側に位置するように配置される。ここで、環材28dは支持部28aを覆うことから、環材28dの軸方向両端は、支持部28aの軸方向両端をも意味する。図11に示すように、リップシール28が周溝30に組み付けられた状態で、第1リップ部28bの先端が段面8に当接し、第2リップ部28cが凸部10cに当接するようになっている。
[弁装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態の弁装置の構成によれば、リップシール28の第1リップ部28bの先端と第2リップ部28cの先端が、支持部28aの軸方向両端より中側に位置するので、各リップ部28b,28cが他の部材に接することが少なくなる。このため、リップシール28の、使用前における各リップ部28b,28cの傷付きや汚損を防止することができる。
ここで、各リップ部28b,28cの先端は、環材28dの軸方向両端より内側に位置するので、リップシール28の部品単体としても、各リップ部28b,28cの傷付きを抑えることができる。
この実施形態の構成によれば、リップシール28の支持部28aの外周及び両端が環材28dにより覆われるので、支持部28aが他の部材との接触から保護される。このため、リップシール28の、使用前における支持部28aの傷付きを防止することができる。
[第4実施形態の変形例]
この実施形態の変形例として、図13に示すように、リップシール28から金属製の環材28dを省略することもできる。図13は、リップシール28がハウジング6の大径部5aに組み付けられた状態を図2に準ずる断面図により示す。この組み付け状態において、第1リップ部28bと第2リップ部28cがそれぞれ段面8とEGRパイプ10の凸部10cに接することで、各リップ部28b,28cが2点鎖線で示す状態から実線で示す状態へ変形する。このとき、各リップ部28b,28cには、矢印で示すように押圧力が作用し、その力により支持部28aが入口流路4bの内周面に押し付けられる。このため、リップシール28の外ハウジング4に対する密着性を向上させることができ、リップシール28のシール性を向上させることができる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について図14を参照して詳細に説明する。
[ハウジングについて]
この実施形態では、ハウジング6の構成の点で前記第1実施形態と異なる。図14に、この実施形態の弁装置1を図1に準ずる正面図により示す。図14に示すように、この実施形態の弁装置1は、ハウジング6が内ハウジング11と外ハウジング4の二体部品ではなく、単独の一体部品で構成される。この点で前記各実施形態と構成が異なる。ここで、ハウジング6以外の構成については、基本的に第1実施形態のそれと同じである。なお、ハウジング6は、パイプフランジ10aとボルト21で締結されるバルブフランジ6aを有する。
[弁装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態の弁装置1の構成によれば、基本的に第1実施形態と同等の作用及び効果を得ることがだきる。ただし、この実施形態では、ハウジング6が単独の一体部品で構成されるので、第1実施形態の弁装置1に対し、部品点数を削減することができる。
<別の実施形態>
なお、この開示技術は前記各実施形態に限定されるものではなく、開示技術の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、リップシール18,28のリップ部18b,28b,28cがリップシール18,28の内側へ向いて設けられるが、リップ部がリップシールの外側へ向いて設けられることもできる。
(2)前記各実施形態では、エンジンシステムに設けられるEGR装置においてEGRガスの流量を調節するための弁装置1に具体化したが、EGR装置以外の装置、例えば、吸気の流量を調節する吸気装置やブローバイガスの流量を調節するブローバイガス装置等のための弁装置に具体化することもできる。
(3)前記第1~第3及び第5の実施形態では、「ゴムシール」をリップシール18としたが、「ゴムシール」をOリングとすることもできる。
この開示技術は、例えば、エンジンシステムにおいてEGR装置や吸気装置に適用できる。
1 弁装置
4 外ハウジング
4a 組み付け孔
4d バルブフランジ
4e ハウジング端面
5 流路
5a 大径部
5b 小軽部
6 ハウジング
6a バルブフランジ
7 開口
8 段面
10 EGRパイプ(別の管部材)
10a パイプフランジ
10b 端面
10c 凸部
11 内ハウジング
13 弁座
14 弁体
15 弁軸
16 アクチュエータ
18 リップシール(ゴムシール)
18a 支持部(第1端部)
18b リップ部(第2端部)
18c 凸条
26a 凸部
28 リップシール(ゴムシール)
28a 支持部
28b 第1リップ部(第1端部)
28c 第2リップ部(第2端部)
28d 環材

Claims (6)

  1. 流体の流路を含むハウジングと、
    前記流路に設けられた弁座と、
    前記弁座に着座可能に設けられた弁体と、
    前記弁体が一端部に設けられた弁軸と、
    前記弁軸を軸方向に往復動するためのアクチュエータと
    を備えた弁装置において、
    前記ハウジングには、別の管部材がフランジを介して締結されるハウジング端面が設けられ、
    前記ハウジング端面には、前記流路の開口が配置され、前記開口の直前の前記流路には、前記流路の内径を前記開口の内径よりも縮小させる環状の段面が設けられ、前記段面を境に前記流路が前記開口に近い大径部と前記開口から遠い小径部とに分かれ、
    前記ハウジング端面に、前記管部材が前記フランジを介して締結された状態で、前記大径部には、前記段面と前記管部材との間にて前記段面と前記管部材に接するゴムシールが設けられる
    ことを特徴とする弁装置。
  2. 請求項1に記載の弁装置において、
    前記ハウジングは、前記アクチュエータに固定された内ハウジングと、前記内ハウジングが組み付けられる組み付け孔を含む外ハウジングとから構成され、前記内ハウジングが前記外ハウジングの前記組み付け孔に組み付けられた状態で前記流路が構成され、
    前記ハウジングの前記開口は前記外ハウジングに設けられ、前記段面は前記内ハウジングの端面により構成され、前記大径部は、前記外ハウジングの内面と前記段面とから構成される
    ことを特徴とする弁装置。
  3. 請求項2に記載の弁装置において、
    前記ゴムシールは、その外周に径方向外側に向いた凸条を含む
    ことを特徴とする弁装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の弁装置において、
    前記ゴムシールは、その軸方向において前記段面に当接する第1端部と前記管部材に当接する第2端部とを含み、
    前記ハウジング端面から前記管部材が取り外され、前記大径部に前記ゴムシールが配置された状態で、前記ゴムシールの前記第2端部が前記ハウジング端面より前記大径部の内側に位置するように構成され、
    前記管部材には、前記ハウジング端面に前記管部材が締結された状態で、前記大径部に嵌入して前記ゴムシールの前記第2端部に当接する凸部が設けられる
    ことを特徴とする弁装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の弁装置において、
    前記ゴムシールは、環状の支持部と、前記支持部から内側へ突出し互いに離れる方向へ傾斜する第1リップ部及び第2リップ部とを含むリップシールにより形成され、
    前記リップシールの解放状態において、前記第1リップ部の先端と前記第2リップ部の先端が、前記支持部の軸方向両端より中側に位置するように配置される
    ことを特徴とする弁装置。
  6. 請求項5に記載の弁装置において、
    前記支持部の外周及び両端が、金属製の環材により覆われる
    ことを特徴とする弁装置。
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