JP2024052488A - 立体配線を用いたディスプレイ及びその作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板裏面側における4種類の配線(信号線、走査線、グランド線及び電源線)間の重なりをなくし、かつ配線層を単一層として形成する。
【解決手段】ディスプレイ1aの基板裏面側には、基板表面側に形成された信号線11、走査線12、グランド線13及び電源線14に対応して、2つの領域R1-1,R1-2に分割配置された信号線11’-1,11’-2、2つの領域R2-1,R2-2に分割配置された走査線12’-1,12’-2、2つの領域R3-1,R3-2に分割配置されたグランド線13’-1,13’-2、及び1つの領域R4に配置された電源線14’が形成されている。これらの配線は、複数の領域に分割配置されており、かつ、基板裏面側の同一平面上にて、他の配線とは異なる領域に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、立体配線を用いてTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)を駆動する複数の画素回路から構成されるディスプレイ及びその作製方法に関する。
従来、複数のパネルユニットを並べることで構成されるタイリングディスプレイが知られている(例えば非特許文献1,2を参照)。タイリングディスプレイは、様々なサイズ、形状及びアスペクト比を実現可能な利点を有している。
しかしながら、一般的なパネルユニットの場合、その周縁部に信号線等を形成する必要があり、周縁部に設ける額縁(ベゼル)を無くすことが困難である。そのため、パネルユニットを並べてタイリングし、タイリングディスプレイを構成した場合、ベゼルによりパネルユニット間の継ぎ目が目立ってしまうという問題がある。
この問題を解決するために、貫通孔を通した立体配線を用いて、信号線等をパネルユニットの裏面側に取り出す構造が想定される。この構造により、パネルユニットの周縁部に信号線等を形成する必要がなくなり、ベゼルレスのパネルユニットを実現することができ、継ぎ目のない、目立たないタイリングが可能となる。
このようなベゼルレスのパネルユニットを実現するための要素技術として、極薄ポリイミド(PI)フィルム基板を用い、フィルム基板の裏面側から貫通孔を通した立体配線により駆動可能なTFT(立体配線TFT)が開発されている(例えば非特許文献3を参照)。
図8は、ディスプレイの基板表面側の概略構造、及び画素回路を構成する各素子の配置を示す図であり、フィルム基板上に形成される立体配線を用いた構造を、基板表面側から見た場合を示している。
図8に示すように、このディスプレイ100は、縦方向及び横方向のアレイ状に配置されたM×N個の画素回路99を備えて構成される。M,Nは2以上の整数である。
画素回路99は、信号線(表面側信号線)11、走査線(表面側走査線)12、グランド線(表面側グランド線)13、電源線(表面側電源線)14、保持容量15、選択用TFT21、駆動用TFT22及び発光素子(LED等)23等を備えて構成される。画素回路99は、選択用TFT21及び駆動用TFT22を用いて、発光素子23を駆動するための回路である。尚、図8には、本発明に関連する構成部のみを示しており、本発明に直接関連しない構成部は省略してある。
具体的には、画素回路99は、3個の発光素子23を備えており、3個の発光素子23のそれぞれに対応して、選択用TFT21、駆動用TFT22、保持容量15及び信号線11等が形成されている。また、3個の発光素子23に共通の走査線12、グランド線13及び電源線14等が形成されている。
1個の画素回路99には、縦方向の3本の信号線11、横方向の1本の走査線12、横方向の1本のグランド線13、及び横方向の1本の電源線14が形成されている。つまり、M×N個の画素回路99を備えたディスプレイ100には、縦方向の3×N本の信号線11、横方向のM本の走査線12、横方向のM本のグランド線13、及び横方向のM本の電源線14が形成されている。
図9は、図8に示した画素回路99の回路図の例である。この画素回路99において、信号線11は、選択用TFT21のドレイン電極Dに接続され、走査線12は、選択用TFT21のゲート電極Gに接続されている。グランド線13は、駆動用TFT22のソース電極S及び保持容量15の一方の電極に接続され、電源線14は、発光素子23のアノードに接続されている。
また、選択用TFT21のソース電極Sと、駆動用TFT22のゲート電極Gと、保持容量15の他方の電極とが接続され、発光素子23のカソードと駆動用TFT22のドレイン電極Dとが接続されている。
図10は、立体配線により駆動可能なTFTを含む画素回路の断面構造を示す概略図である。この画素回路99’は、図8に示した画素回路99の断面構造の主要部を説明するためのものである。そのため、図10の点線で示すTFTは、図8及び図9に示した選択用TFT21及び駆動用TFT22に対応しているが、その各電極の接続は、図9に示した回路図を正しく反映したものではなく、その概略を示したものに過ぎない。
この画素回路99’は、フィルム基板101の表面側に下地膜105、絶縁膜104及び保護膜102等が形成され、裏面側に平坦化層106等が形成された積層構造をなしている。フィルム基板101は、例えばポリイミド(PI)基板であり、用途等に応じた様々な樹脂(プラスティック)製の基板を用いることができる。
また、この画素回路99’には、下地膜105の上方にゲート電極107が形成され、絶縁膜104及び半導体層103の上方にソース電極108及びドレイン電極109が形成され、平坦化層106の下方に配線110-1,110-2,110-3が形成されている。
配線110-1,110-2,110-3のそれぞれは、後述する図11等に示すように、基板裏面側に配置された信号線11’、走査線12’、グランド線13’及び電源線14’のいずれかに対応している。
また、この画素回路99’には、絶縁膜104、下地膜105、フィルム基板101及び平坦化層106を通す(貫通する)貫通孔111-1,111-3、及び、下地膜105、フィルム基板101及び平坦化層106を通す貫通孔111-2が設けられている。
貫通孔111-1内には、ドレイン電極109と配線110-1とを電気的に接続するための立体配線112-1が形成され、貫通孔111-2内には、ゲート電極107と配線110-2とを電気的に接続するための立体配線112-2が形成され、貫通孔111-3には、ソース電極108と配線110-3とを電気的に接続するための立体配線112-3が形成されている。
貫通孔111-1,111-2,111-3を総称して貫通孔111とし、立体配線112-1,112-2,112-3を総称して立体配線112とする。
図8~図10を参照して、ディスプレイ100を構成する画素回路99においては、基板表面側に形成された選択用TFT21、駆動用TFT22及び発光素子23を、貫通孔111を通した立体配線112を用いて、基板裏面側から駆動する必要がある。
そのため、ディスプレイ100の基板裏面側に信号線11’、走査線12’、グランド線13’及び電源線14’の4種類の配線を形成し、貫通孔111を通した立体配線112を用いて、基板表面側の信号線11、走査線12、グランド線13及び電源線14にそれぞれ接続する必要がある。
つまり、ディスプレイ100の基板表面側の画素回路99に備えた選択用TFT21、駆動用TFT22及び発光素子23を駆動するためには、基板表面側の信号線11等に接続するためのそれぞれの配線を、基板裏面側に形成する必要がある。
D.Nakamura et al., SID 2015 DIGEST, pp.1031-1034 (2015) G.Biwa et al., SID 2019 DIGEST, pp.121-124 (2019) H.Tsuji et al., Proceedings of the 28th International Display Workshops (IDW '21), p.143 (2021)
しかしながら、後述する図11に示すように、ディスプレイ100の基板裏面側に、信号線11’、走査線12’、グランド線13’及び電源線14’の4種類の配線を形成する場合、各配線間(例えば、信号線11’及び走査線12’)で重なりが生じてしまう。信号線11’及びグランド線13’、並びに、信号線11’及び電源線14’についても同様である。そして、各配線がショート(電気的に接続)してしまうと、それぞれの画素回路99へ正確な信号を送ることができなくなる。
この問題を解決するためには、4種類の配線を形成する層(配線層)を2層以上に多層化し、各配線層の間に絶縁層を形成することが考えられる。
図11は、ディスプレイ100の基板裏面側における多層化した配線層の例を説明する図であり、図12は、図11に示したそれぞれの配線層を説明する図である。
図11を参照して、ディスプレイ100の基板裏面側には、図8に示した基板表面側の縦方向に形成された3×N本の信号線11に対応して、縦方向に段階的に伸びている3×N本の信号線11’が形成されている。基板裏面側の3×N本の信号線11’のそれぞれは、対応する貫通孔111を通した立体配線112を介して、基板表面側の3×N本の信号線11のうちの対応する1本の信号線11に接続されている。
また、基板裏面側には、図8に示した基板表面側の横方向に形成されたM本の走査線12に対応して、横方向に段階的に伸びているM本の走査線12’が形成されている。基板裏面側のM本の走査線12’のそれぞれは、対応する貫通孔111を通した立体配線112を介して、基板表面側のM本の走査線12のうちの対応する1本の走査線12に接続されている。
また、基板裏面側には、図8に示した基板表面側の横方向に形成されたM本のグランド線13に対応して、1個のグランド線13’の電極が形成されている。基板裏面側の1個のグランド線13’の電極は、それぞれの貫通孔111を通した立体配線112を介して、基板表面側のM本のグランド線13に接続されている。
また、基板裏面側には、図8に示した基板表面側の横方向に形成されたM本の電源線14に対応して、1個の電源線14’の電極が形成されている。基板裏面側の1個の電源線14’の電極は、それぞれの貫通孔111を通した立体配線112を介して、基板表面側のM本の電源線14に接続されている。
この例では、基板裏面側からディスプレイ100を見ると、領域Aにおいて、信号線11’と走査線12’とが重なっており、領域Bにおいて、信号線11’とグランド線13’とが重なっており、領域Cにおいて、信号線11’と電源線14’とが重なっている。
そこで、図12に示すように、基板裏面側の第1配線層31に、走査線12’、グランド線13’及び電源線14’を形成し、第2配線層32に信号線11’を形成し、第1配線層31と第2配線層32との間に絶縁層を形成する。
これにより、領域Aにおける信号線11’と走査線12’とが重なることはなく、ショートを防ぐことができる。同様に、領域Bにおける信号線11’とグランド線13’とが重なることはなく、また、領域Cにおける信号線11’と電源線14’とが重なることはなく、それぞれのショートを防ぐことができる。
しかしながら、図11及び図12に示したディスプレイ100では、基板裏面側に、第1配線層31、第2配線層32及び絶縁層を形成する必要があることから、ディスプレイ100の構造及び作製プロセスが複雑になってしまう。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、基板裏面側における4種類の配線(信号線、走査線、グランド線及び電源線)間の重なりをなくし、かつ配線層を単一層として形成することが可能なディスプレイ及びその作製方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1のディスプレイは、縦方向及び横方向のアレイ状に配置された複数の画素回路を備え、基板表面側に形成された前記画素回路のTFT及び発光素子を、基板裏面側から貫通孔を通した立体配線を介して駆動するディスプレイにおいて、前記基板表面側に、表面側信号線、表面側走査線、表面側グランド線及び表面側電源線を備え、前記基板裏面側に、前記立体配線を介して、前記表面側信号線、前記表面側走査線、前記表面側グランド線及び前記表面側電源線のそれぞれに接続される信号線、走査線、グランド線及び電源線を備え、前記信号線、前記走査線、前記グランド線及び前記電源線のそれぞれの配線は、前記基板裏面側の同一平面上にて、他の配線とは異なる領域に配置されている、ことを特徴とする。
また、請求項2のディスプレイは、請求項1に記載のディスプレイにおいて、前記信号線及び前記走査線のそれぞれが、複数の領域に分割配置され、前記グランド線及び前記電源線のうちのいずれか一方が、複数の領域に分割配置され、他方が、1つの領域に配置されており、かつ、前記信号線、前記走査線、前記グランド線及び前記電源線のそれぞれの配線が、前記基板裏面側の同一平面上にて、他の配線とは異なる領域に配置されている、ことを特徴とする。
また、請求項3のディスプレイは、請求項1に記載のディスプレイにおいて、前記信号線、前記走査線、前記グランド線及び前記電源線のそれぞれの配線が、複数の領域に分割配置されており、かつ、前記基板裏面側の同一平面上にて、他の配線とは異なる領域に配置されている、ことを特徴とする。
また、請求項4のディスプレイは、請求項1から3までのいずれか一項に記載のディスプレイにおいて、前記電源線の配線が、前記基板裏面側の同一平面上の中央に近い所定領域に配置されている、ことを特徴とする。
また、請求項5のディスプレイは、請求項2に記載のディスプレイにおいて、前記表面側グランド線及び前記表面側電源線が、アレイ状に配置された前記複数の画素回路に対応して、それぞれ横方向に複数形成されており、前記グランド線が複数の領域に分割配置されている場合、前記領域毎の全てのグランド線と、前記横方向に複数形成された全ての表面側グランド線とは、前記立体配線を介して接続されており、前記電源線が複数の領域に分割配置されている場合、前記領域毎の全ての電源線と、前記横方向に複数形成された全ての表面側電源線とは、前記立体配線を介して接続されている、ことを特徴とする。
また、請求項6のディスプレイは、請求項1から5までのいずれか一項に記載のディスプレイにおいて、前記電源線の長手方向の面に接着された金属箔を有する、ことを特徴とする。
また、請求項7のディスプレイは、請求項1から5までのいずれか一項に記載のディスプレイにおいて、前記グランド線の長手方向の面に接着された金属箔を有する、ことを特徴とする。
さらに、請求項8のディスプレイの作製方法は、縦方向及び横方向のアレイ状に配置された複数の画素回路を備え、フィルム基板の表面側に形成された前記画素回路のTFT及び発光素子を、前記フィルム基板の裏面側から貫通孔を通した立体配線を介して駆動するディスプレイの作製方法において、前記フィルム基板の表面側に、下地膜を形成する第1工程と、前記下地膜上に金属積層膜を形成し、前記TFTのゲート電極、表面側走査線、表面側グランド線及び表面側電源線を形成する第2工程と、前記下地膜、前記TFTのゲート電極、前記表面側走査線、前記表面側グランド線及び前記表面側電源線の表面側に絶縁膜を形成する第3工程と、前記絶縁膜上に半導体層を製膜する第4工程と、前記絶縁膜及び前記半導体層の表面側に金属積層膜を形成し、前記TFTのソース電極及びドレイン電極、並びに表面側信号線を形成する第5工程と、前記絶縁膜、前記半導体層、前記TFTのソース電極及びドレイン電極、並びに前記表面側信号線の表面側に保護膜を形成する第6工程と、前記フィルム基板の裏面側に、平坦化層を形成する第7工程と、前記フィルム基板の裏面側から表面側へ通した前記貫通孔を形成する第8工程と、前記貫通孔に前記立体配線を形成し、前記立体配線を介して、前記表面側信号線、前記表面側走査線、前記表面側グランド線及び前記表面側電源線に接続するための対応する信号線、走査線、グランド線及び電源線のそれぞれの配線を、前記フィルム基板の裏面側の同一平面上にて、他の配線とは異なる領域に配置するように、前記フィルム基板の裏面側に形成する第9工程と、を有することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、基板裏面側における4種類の配線(信号線、走査線、グランド線及び電源線)間の重なりをなくし、かつ配線層を単一層として形成することできる。したがって、ディスプレイの構造及び作製プロセスの簡易化を実現することができる。
(a)は、本発明の実施形態のディスプレイにおける基板裏面側の配線の第1配置例を示す図である。(b)は、第2配置例を示す図である。 (c)は、第1配置例の変形1を示す図である。(d)は、第1配置例の変形2を示す図である。 (e)は、第1配置例の変形3を示す図である。(f)は、第1配置例の変形4を示す図である。 (g)は、第1配置例の変形5を示す図である。(h)は、第1配置例の変形6を示す図である。 本発明の実施形態によるディスプレイの作製工程例を説明する図である。 図5の続きを説明する図である。 ディスプレイの実施例を示す図である。 ディスプレイの基板表面側の概略構造を示す図である。 画素回路の回路図の例である。 立体配線により駆動可能なTFTを含む画素回路の断面構造を示す概略図である。 ディスプレイの基板裏面側における多層化した配線層の例を説明する図である。 図11に示したそれぞれの配線層を説明する図である。 (a)は、基板裏面側に形成された電源線の中央付近q1にFPCを接続した場合の電圧降下について説明する図である。(b)は、電源線の上端付近q2にFPCを接続した場合の電圧降下について説明する図である。 (a)は、通常例における電源線等の断面図及び抵抗値を示す図である。(b)は、電源線に金属箔等を形成した例における電源線等の断面図及び抵抗値を示す図である。 (a)は、通常例の場合の実施例及び電源線の抵抗値を説明する図である。(b)は、電源線に金属箔等を形成した場合の実施例及び電源線等の抵抗値を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明のディスプレイは、基板表面側の4種類の配線(信号線11、走査線12、グランド線13及び電源線14)のそれぞれに対応して立体配線を用いて接続される基板裏面側の4種類の配線を、同一平面上にて他の配線とは異なる領域に配置することを特徴とする。
これにより、各配線間の重なりをなくすことができ、基板裏面側の配線層を単一層として形成することができる。
〔ディスプレイの基板裏面側における配線の配置〕
まず、本発明の実施形態によるディスプレイについて、その基板裏面側における4種類の配線の配置について説明する。尚、ディスプレイの基板表側面の構造は、図8に示したとおりである。
〔第1配置例〕
図1(a)は、本発明の実施形態のディスプレイにおける基板裏面側の配線の第1配置例を示す図である。
このディスプレイ1aの基板裏面側には、図8に示した基板表面側に形成された信号線11、走査線12、グランド線13及び電源線14に対応して、2つの領域R1-1,R1-2に分割配置された信号線11’-1,11’-2、2つの領域R2-1,R2-2に分割配置された走査線12’-1,12’-2、2つの領域R3-1,R3-2に分割配置されたグランド線13’-1,13’-2、及び1つの領域R4に配置された電源線14’が形成されている。
これらの領域R1-1,R1-2,R2-1,R2-2,R3-1,R3-2,R4は、基板裏面側の同一平面を複数に分割して得られた領域のうちのいずれかの領域であり、互いに重なることはない。つまり、基板裏面側からディスプレイ1aを見ると、信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’は、異なる種類の配線及び同じ種類の配線において重なることはない。
(信号線11’-1,11’-2)
具体的には、ディスプレイ1aの基板裏面側には、図8に示した基板表面側の縦方向に形成された3×N本の信号線11に対応して、縦方向に段階的に伸びているN1本の信号線11’-1及びN2本の信号線11’-2が形成されている。N1+N2=3×Nである。
基板裏面側の3×N本の信号線11’-1,11’-2のそれぞれは、対応する貫通孔111を通した立体配線112を介して、基板表面側の対応する信号線11に接続されている。つまり、基板裏面側の信号線11’-1,11’-2を構成する3×N本の線のそれぞれは、対応する1つの貫通孔111を通した立体配線112を介して、基板表面側の信号線11を構成する3×N本の線のうちの対応する1本に接続されている。貫通孔111は、ディスプレイ1aの端に近い箇所に設けられている。
信号線11’-1,11’-2は、基板裏面側の同一平面上における2つの領域R1-1,R1-2に分割して配置されている。信号線11’-1,11’-2は、基板裏面側の同一平面を複数の領域に分割した際の複数の領域のうち、他の配線の領域とは異なる領域に配置されている。
(走査線12’-1,12’-2)
また、ディスプレイ1aの基板裏面側には、図8に示した基板表面側の横方向に形成されたM本の走査線12に対応して、横方向に段階的に伸びているM1本の走査線12’-1及びM2本の走査線12’-2が形成されている。M1+M2=Mである。
基板裏面側のM本の走査線12’-1,12’-2のそれぞれは、対応する貫通孔111を通した立体配線112を介して、基板表面側の対応する走査線12に接続されている。つまり、基板裏面側の走査線12’-1,12’-2を構成するM本の線のそれぞれは、対応する1つの貫通孔111を通した立体配線112を介して、基板表面側の走査線12を構成するM本の線のうちの対応する1本に接続されている。貫通孔111は、ディスプレイ1aの端に近い箇所に設けられている。
走査線12’-1,12’-2は、基板裏面側の同一平面上における2つの領域R2-1,R2-2に分割して配置されている。走査線12’-1,12’-2は、基板裏面側の同一平面を複数の領域に分割した際の複数の領域のうち、他の配線の領域とは異なる領域に配置されている。
(グランド線13’-1,13’-2)
また、ディスプレイ1aの基板裏面側には、図8に示した基板表面側の横方向に形成されたM本のグランド線13に対応して、2個のグランド線13’-1,13’-2の電極が縦方向に形成されている。
基板裏面側のグランド線13’-1は、対応するM3+1個の貫通孔111を通したM3+1本の立体配線112を介して、基板表面側の対応するM3+1本のグランド線13に接続されている。また、基板裏面側のグランド線13’-2は、対応するM4+1個の貫通孔111を通したM4+1本の立体配線112を介して、基板表面側の対応するM4+1本のグランド線13に接続されている。M3+M4=Mである。この場合、基板表面側のM本のグランド線13のうちの2本の線(横方向の線)には、それぞれ2個の貫通孔111(図1(a)において、第1の線に対してα1,α2、第2の線に対してβ1,β2)が設けられており、一方の貫通孔111を介してグランド線13’-1に接続され、他方の貫通孔111を介してグランド線13’-2に接続されていることとなる。
つまり、基板裏面側のグランド線13’-1は、領域R3-1内にて一体的に形成された電極であり、M3+1個の貫通孔111が設けられている。また、基板裏面側のグランド線13’-2は、領域R3-2内にて一体的に形成された電極であり、M4+1個の貫通孔111が設けられている。
グランド線13’-1,13’-2は、基板裏面側の同一平面上における2つの領域R3-1,R3-2に分割して配置されている。グランド線13’-1,13’-2は、基板裏面側の同一平面を複数の領域に分割した際の複数の領域のうち、他の配線の領域とは異なる領域に配置されている。
ここで、グランド線13’-1,13’-2全体に設けられた貫通孔111の数はM+2であり、グランド線13の数であるMを超えている。これは、基板表面側における横方向の1本毎のグランド線13に着目した場合、1つの貫通孔111を設けたグランド線13だけでなく、2つの貫通孔111を設けたグランド線13が存在することとなる。
この場合の2つの貫通孔111(貫通孔(α1,α2))を設けたグランド線13は、これらの2つの貫通孔(α1,α2)を介して、2つの領域R3-1,R3-2のグランド線13’-1,13’-2に直接接続されることとなる。同様に、2つの貫通孔111(β1,β2)を設けたグランド線13も、2つの貫通孔(β1,β2)を介して、2つの領域R3-1,R3-2のグランド線13’-1,13’-2に直接接続されることとなる。つまり、貫通孔(α1,α2,β1,β2)は、基板裏面側のグランド線13’-1,13’-2と基板表面側のグランド線13とを直接接続すると共に、グランド線13’-1とグランド線13’-2とを接続するために設けられている。
これにより、基板裏面側に配置された2つの領域R3-1,R3-2のグランド線13’-1,13’-2と、基板表面側の横方向に形成された全てのグランド線13とが貫通孔(α1,α2,β1,β2)により接続されることとなる。つまり、基板裏面側のグランド線13’-1,13’-2は分割されているが、電気的に確実に接続されることとなる。
2つの領域R3-1,R3-2のグランド線13’-1,13’-2が貫通孔(α1,α2,β1,β2)及びグランド線13を介して接続されない場合には、配線の電位が不連続になる可能性があり、これにより、配線の分割位置の近傍で、ディスプレイ1aの明るさに差が出る(ムラが出る)等の問題が発生する可能性がある。
これに対し、ディスプレイ1aでは、2つの領域R3-1,R3-2のグランド線13’-1,13’-2が確実に接続されるようにしたため、配線の電位の不連続性及びディスプレイ1aの明るさに差が出る等の問題を解決することができる。
(電源線14’)
また、ディスプレイ1aの基板裏面側には、図8に示した基板表面側の横方向に形成されたM本の電源線14に対応して、1個の電源線14’の電極が縦方向に2段に形成されている。
基板裏面側の電源線14’は、対応するM+1個の貫通孔111を通したM+1本の立体配線112を介して、基板表面側の対応するM本の電源線14に接続されている。
つまり、基板裏面側の電源線14’は、領域R4内にて一体的に形成された電極であり、M+1個の貫通孔111が設けられている。尚、電源線14’には、M個の貫通孔111が設けられるようにしてもよい。
電源線14’は、基板裏面側の同一平面上において、1つの領域R4に配置されている。電源線14’は、基板裏面側の同一平面を複数の領域に分割した際の複数の領域のうち、他の配線の領域とは異なる領域に配置されている。
ここで、図11に示した配線層が多層化されたディスプレイ100の例では、電源線14’は、基板裏面側の右端近くに配置されている。これに対し、図1(a)に示したディスプレイ1aにおける電源線14’は、基板裏面側の中央に近い所定領域(横方向の中央に近く、かつ縦方向に伸びた所定領域)に配置されている。
これにより、基板表面側における電源線14の左端の箇所において、ディスプレイ1aの方がディスプレイ100よりも、基板裏面側の電源線14’との間の距離が約1/2に短くなり、電圧降下の影響を約2分の1に低減することができる。
以上のように、図1(a)に示したディスプレイ1aによれば、4種類の信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’を、基板裏面側に分割して配置するようにした。これにより、各配線間の重なりがなくなり、配線層を単一層とすることでき、4種類の配線の一括形成が可能となる。したがって、ディスプレイ1aの構造及び作製プロセスの簡易化を実現することができる。
〔第2配置例〕
図1(b)は、本発明の実施形態のディスプレイにおける基板裏面側の配線の第2配置例を示す図である。
このディスプレイ1bの基板裏面側には、図8に示した基板表面側に形成された信号線11、走査線12、グランド線13及び電源線14に対応して、2つの領域R1-1,R1-2に分割配置された信号線11’-1,11’-2、2つの領域R2-1,R2-2に分割配置された走査線12’-1,12’-2、2つの領域R3-1,R3-2に分割配置されたグランド線13’-1,13’-2、及び2つの領域R4-1,R4-2に分割配置された電源線14’-1,14’-2が形成されている。
これらの領域R1-1,R1-2,R2-1,R2-2,R3-1,R3-2,R4-1,R4-2は、基板裏面側の同一平面を複数に分割して得られた領域のうちのいずれかの領域であり、互いに重なることはない。つまり、基板裏面側からディスプレイ1bを見ると、信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’-1,14’-2は、異なる種類の配線及び同じ種類の配線において重なることはない。
図1(a)に示したディスプレイ1aの第1配置例と、このディスプレイ1bの第2配置例とを比較すると、両ディスプレイ1a,1bには、信号線11’-1,11’-2が領域R1-1,R1-2に分割配置され、走査線12’-1,12’-2が領域R2-1,R2-2に分割配置され、グランド線13’-1,13’-2が領域R3-1,R3-2に分割配置されている点で共通する。
これに対し、ディスプレイ1bは、電源線14’-1,14’-2が領域R4-1,R4-2に分割配置されている点で、電源線14’が領域R4に配置されているディスプレイ1aと相違する。
また、ディスプレイ1bのグランド線13’-1,13’-2には、基板表面側のグランド線13に接続するための貫通孔111が設けられているが、グランド線13’-1とグランド線13’-2とを接続するための貫通孔111が設けられていない点でディスプレイ1aと相違する。ディスプレイ1aでは、図1(a)に示したとおり、グランド線13’-1,13’-2を接続するための貫通孔(α1,α2)及び(β1,β2)が設けられているが、ディスプレイ1bでは、これらのうちの貫通孔(α1,β2)が設けられており、この貫通孔(α1,β2)は、グランド線13’-1,13’-2を接続するためのものではない。
(信号線11’-1,11’-2)(走査線12’-1,12’-2)
信号線11’-1,11’-2及び走査線12’-1,12’-2については、図1(a)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
(グランド線13’-1,13’-2)
また、ディスプレイ1bの基板裏面側には、図8に示した基板表面側の横方向に形成されたM本のグランド線13に対応して、2個のグランド線13’-1,13’-2の電極が縦方向に形成されている。
基板裏面側のグランド線13’-1は、対応するM5個の貫通孔111を通したM5本の立体配線112を介して、基板表面側の対応するM5本のグランド線13に接続されている。また、基板裏面側のグランド線13’-2は、対応するM6個の貫通孔111を通したM6本の立体配線112を介して、基板表面側の対応するM6本のグランド線13に接続されている。M5+M6=Mである。
つまり、基板裏面側のグランド線13’-1は、領域R3-1内にて一体的に形成された電極であり、M5個の貫通孔111が設けられている。また、基板裏面側のグランド線13’-2は、領域R3-2内にて一体的に形成された電極であり、M6個の貫通孔111が設けられている。
グランド線13’-1,13’-2は、基板裏面側の同一平面上における2つの領域R3-1,R3-2に分割して配置されている。グランド線13’-1,13’-2は、基板裏面側の同一平面を複数の領域に分割した際の複数の領域のうち、他の配線の領域とは異なる領域に配置されている。
(電源線14’-1,14’-2)
また、ディスプレイ1bの基板裏面側には、図8に示した基板表面側の横方向に形成されたM本の電源線14に対応して、2個の電源線14’-1,14’-2の電極が縦方向に形成されている。
基板裏面側の電源線14’-1は、対応するM7個の貫通孔111を通したM7本の立体配線112を介して、基板表面側の対応するM7本の電源線14に接続されている。また、基板裏面側の電源線14’-2は、対応するM8個の貫通孔111を通したM8本の立体配線112を介して、基板表面側の対応するM8本の電源線14に接続されている。M7+M8=Mである。
つまり、基板裏面側の電源線14’-1は、領域R4-1内にて一体的に形成された電極であり、M7個の貫通孔111が設けられている。また、基板裏面側の電源線14’-2は、領域R4-2内にて一体的に形成された電極であり、M8個の貫通孔111が設けられている。
電源線14’-1,14’-2は、基板裏面側の同一平面上における2つの領域R4-1,R4-2に分割して配置されている。電源線14’-1,14’-2は、基板裏面側の同一平面を複数の領域に分割した際の複数の領域のうち、他の配線の領域とは異なる領域に配置されている。
以上のように、図1(b)に示したディスプレイ1bによれば、4種類の信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’-1,14’-2を、基板裏面側に分割して配置するようにした。これにより、各配線間の重なりがなくなり、配線層を単一層とすることでき、4種類の配線の一括形成が可能となる。したがって、ディスプレイ1bの構造及び作製プロセスの簡易化を実現することができる。
〔第1配置例の変形1〕
図2(c)は、本発明の実施形態のディスプレイにおける基板裏面側の配線の第1配置例の変形1を示す図である。
このディスプレイ1cの基板裏面側には、図8に示した基板表面側に形成された信号線11、走査線12、グランド線13及び電源線14に対応して、2つの領域に分割配置された信号線11’-1,11’-2、2つの領域に分割配置された走査線12’-1,12’-2、1つの領域に配置されたグランド線13’、及び2つの領域に分割配置された電源線14’-1,14’-2が形成されている。
これらの領域は、基板裏面側の同一平面を複数に分割して得られた領域のうちのいずれかの領域であり、互いに重なることはない。つまり、基板裏面側からディスプレイ1cを見ると、信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’及び電源線14’-1,14’-2は、異なる種類の配線及び同じ種類の配線において重なることはない。
図1(a)に示したディスプレイ1aの第1配置例と、このディスプレイ1cの第1配置例の変形1とを比較すると、ディスプレイ1aのグランド線13’-1,13’-2及び電源線14’の位置と、ディスプレイ1cのグランド線13’及び電源線14’-1,14’-2の位置とが逆になっている。
具体的には、両ディスプレイ1a,1cには、信号線11’-1,11’-2が2つの領域に分割配置され、走査線12’-1,12’-2が2つの領域に分割配置されている点で共通する。
これに対し、ディスプレイ1cには、グランド線13’が1つの領域に配置され、電源線14’-1,14’-2が2つの領域に分割配置されている点で、グランド線13’-1,13’-2が2つの領域に分割配置され、電源線14’が1つの領域に配置されているディスプレイ1aと相違する。
(信号線11’-1,11’-2)(走査線12’-1,12’-2)
信号線11’-1,11’-2及び走査線12’-1,12’-2については、図1(a)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
(グランド線13’-1,13’-2)
ディスプレイ1cの基板裏面側には、図8に示した基板表面側の横方向に形成されたM本のグランド線13’に対応して、1個のグランド線13’の電極が縦方向に2段に形成されている。
基板裏面側のグランド線13’は、対応するM+1個の貫通孔111を通したM+1本の立体配線112を介して、基板表面側の対応するM本のグランド線13に接続されている。
つまり、基板裏面側のグランド線13’は、領域内にて一体的に形成された電極であり、M+1個の貫通孔111が設けられている。尚、グランド線13’には、M個の貫通孔111が設けられるようにしてもよい。
グランド線13’は、基板裏面側の同一平面上において、1つの領域に配置されている。グランド線13’は、基板裏面側の同一平面を複数の領域に分割した際の複数の領域のうち、他の配線の領域とは異なる領域に配置されている。
(電源線14’-1,14’-2)
また、ディスプレイ1cの基板裏面側には、図8に示した基板表面側の横方向に形成されたM本の電源線14に対応して、2個の電源線14’-1,14’-2の電極が縦方向に形成されている。
基板裏面側の電源線14’-1は、対応するM9+1個の貫通孔111を通したM9+1本の立体配線112を介して、基板表面側の対応するM9+1本の電源線14に接続されている。また、基板裏面側の電源線14’-2は、対応するM10+1個の貫通孔111を通したM10+1本の立体配線112を介して、基板表面側の対応するM10+1本の電源線14に接続されている。M9+M10=Mである。この場合、基板表面側のM本の電源線14のうちの2本の線には、2個の貫通孔111が設けられており、一方の貫通孔111を介して電源線14’-1に接続され、他方の貫通孔111を介して電源線14’-2に接続されていることとなる。
つまり、基板裏面側の電源線14’-1は、領域内にて一体的に形成された電極であり、M9+1個の貫通孔111が設けられている。また、基板裏面側の電源線14’-2は、領域内にて一体的に形成された電極であり、M10+1個の貫通孔111が設けられている。
電源線14’-1,14’-2は、基板裏面側の同一平面上における2つの領域に分割して配置されている。電源線14’-1,14’-2は、基板裏面側の同一平面を複数の領域に分割した際の複数の領域のうち、他の配線の領域とは異なる領域に配置されている。
ここで、電源線14’-1,14’-2全体に設けられた貫通孔111の数はM+2であり、電源線14の数であるMを超えている。これは、図1(a)に示したグランド線13’-1,13’-2の場合と同様である。
これにより、基板裏面側に配置された2つの領域の電源線14’-1,14’-2と、基板表面側の横方向に形成された全ての電源線14とが貫通孔(α1,α2,β1,β2)により接続されることとなる。つまり、基板裏面側の電源線14’-1,14’-2は分割されているが、電気的に確実に接続されることとなる。
2つの領域の電源線14’-1,14’-2が貫通孔(α1,α2,β1,β2)及び電源線14を介して電気的に接続されない場合には、配線の電位が不連続になる可能性があり、これにより、配線の分割位置の近傍で、ディスプレイ1cの明るさに差が出る(ムラが出る)等の問題が発生する可能性がある。
これに対し、図2(c)に示したディスプレイ1cでは、2つの領域の電源線14’-1,14’-2が電気的に確実に接続されるようにしたため、配線の電位の不連続性及びディスプレイ1cの明るさに差が出る等の問題を解決することができる。
また、図11に示した配線層が多層化されたディスプレイ100の例では、電源線14’は、基板裏面側の右端近くに配置されている。これに対し、図2(c)に示したディスプレイ1cにおける電源線14’-1,14’-2は、基板裏面側の同一平面上において、中央に近い所定領域(横方向の中央に近く、かつ縦方向に伸びた所定領域)に配置されている。
これにより、基板表面側における電源線14の左端の箇所において、ディスプレイ1cの方がディスプレイ100よりも、基板裏面側の電源線14’との間の距離が約1/2に短くなり、電圧降下の影響を約2分の1に低減することができる。
以上のように、図2(c)に示したディスプレイ1cによれば、4種類の信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’及び電源線14’-1,14’-2を、基板裏面側に分割して配置するようにした。これにより、各配線間の重なりがなくなり、配線層を単一層とすることでき、4種類の配線の一括形成が可能となる。したがって、ディスプレイ1cの構造及び作製プロセスの簡易化を実現することができる。
〔第1配置例の変形2〕
図2(d)は、本発明の実施形態のディスプレイにおける基板裏面側の配線の第1配置例の変形2を示す図である。
このディスプレイ1dの基板裏面側には、図8に示した基板表面側に形成された信号線11、走査線12、グランド線13及び電源線14に対応して、2つの領域に分割配置された信号線11’-1,11’-2、2つの領域に分割配置された走査線12’-1,12’-2’、2つの領域に分割配置されたグランド線13’-1,13’-2、及び1つの領域に配置された電源線14’が形成されている。
これらの領域は、基板裏面側の同一平面を複数に分割して得られた領域のうちのいずれかの領域であり、互いに重なることはない。つまり、基板裏面側からディスプレイ1dを見ると、信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2’、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’は、異なる種類の配線及び同じ種類の配線において重なることはない。
図1(a)に示したディスプレイ1aの第1配置例と、このディスプレイ1dの第1配置例の変形2とを比較すると、ディスプレイ1aの走査線12’-2及びディスプレイ1dの走査線12’-2’の配置が左右逆になっている。つまり、ディスプレイ1dの走査線12’-2’に設けられた貫通孔111の位置が、ディスプレイ1aの走査線12’-2に設けられた貫通孔111の位置と左右逆になっている。
具体的には、両ディスプレイ1a,1dは、信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2,12’-2’及びグランド線13’-1,13’-2のそれぞれが2つの領域に分割配置され、電源線14’が1つの領域に配置されている点で共通する。
これに対し、ディスプレイ1dの走査線12’-2’に設けられた貫通孔111は、当該ディスプレイ1dの基板裏面側において横方向の中央近くの所定箇所に配置されている点で、走査線12’-2に設けられた貫通孔111が基板裏面側において横方向の端近くの所定箇所に配置されているディスプレイ1aと相違する。
信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’については、図1(a)と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、走査線12’-2’については、貫通孔111の位置が異なる点を除いて図1(a)に示した走査線12’-2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、図2(d)に示したディスプレイ1dによれば、4種類の信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2’、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’を、基板裏面側に分割して配置するようにした。これにより、図1(a)に示したディスプレイ1aと同様の効果を奏する。
〔第1配置例の変形3〕
図3(e)は、本発明の実施形態のディスプレイにおける基板裏面側の配線の第1配置例の変形3を示す図である。
このディスプレイ1eの基板裏面側には、図8に示した基板表面側に形成された信号線11、走査線12、グランド線13及び電源線14に対応して、2つの領域に分割配置された信号線11’-1,11’-2、2つの領域に分割配置された走査線12’-1’,12’-2’、2つの領域に分割配置されたグランド線13’-1,13’-2、及び1つの領域に配置された電源線14’が形成されている。
これらの領域は、基板裏面側の同一平面を複数に分割して得られた領域のうちのいずれかの領域であり、互いに重なることはない。つまり、基板裏面側からディスプレイ1eを見ると、信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1’,12’-2’、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’は、異なる種類の配線及び同じ種類の配線において重なることはない。
図1(a)に示したディスプレイ1aの第1配置例と、このディスプレイ1eの第1配置例の変形3とを比較すると、ディスプレイ1aの走査線12’-1,12’-2及びディスプレイ1eの走査線12’-1’,12’-2’の配置が左右逆になっている。つまり、ディスプレイ1eの走査線12’-1’,12’-2’に設けられた貫通孔111の位置が、ディスプレイ1aの走査線12’-1,12’-2に設けられた貫通孔111の位置と左右逆になっている。
具体的には、両ディスプレイ1a,1eは、信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2,12’-1’,12’-2’及びグランド線13’-1,13’-2のそれぞれが2つの領域に分割配置され、電源線14’が1つの領域に配置されている点で共通する。
これに対し、ディスプレイ1eの走査線12’-1’,12’-2’に設けられた貫通孔111は、当該ディスプレイ1eの基板裏面側において横方向の中央近くの所定箇所に配置されている点で、走査線12’-1,12’-2に設けられた貫通孔111が基板裏面側において横方向の端近くの所定箇所に配置されているディスプレイ1aと相違する。
信号線11’-1,11’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’については、図1(a)と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、走査線12’-1’,12’-2’については、貫通孔111の位置が異なる点を除いて図1(a)に示した走査線12’-1,12’-2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、図3(e)に示したディスプレイ1eによれば、4種類の信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1’,12’-2’、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’を、基板裏面側に分割して配置するようにした。これにより、図1(a)に示したディスプレイ1aと同様の効果を奏する。
〔第1配置例の変形4〕
図3(f)は、本発明の実施形態のディスプレイにおける基板裏面側の配線の第1配置例の変形4を示す図である。
このディスプレイ1fの基板裏面側には、図8に示した基板表面側に形成された信号線11、走査線12、グランド線13及び電源線14に対応して、2つの領域に分割配置された信号線11’-1’,11’-2、2つの領域に分割配置された走査線12’-1,12’-2、2つの領域に分割配置されたグランド線13’-1,13’-2、及び1つの領域に配置された電源線14’が形成されている。
これらの領域は、基板裏面側の同一平面を複数に分割して得られた領域のうちのいずれかの領域であり、互いに重なることはない。つまり、基板裏面側からディスプレイ1fを見ると、信号線11’-1’,11’-2、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’は、異なる種類の配線及び同じ種類の配線において重なることはない。
図1(a)に示したディスプレイ1aの第1配置例と、このディスプレイ1fの第1配置例の変形4とを比較すると、ディスプレイ1aの信号線11’-1及びディスプレイ1fの信号線11’-1’の配置が上下逆になっている。つまり、ディスプレイ1fの信号線11’-1’に設けられた貫通孔111の位置が、ディスプレイ1aの信号線11’-1に設けられた貫通孔111の位置と上下逆になっている。
具体的には、両ディスプレイ1a,1fは、信号線11’-1,11’-2,11’-1’、走査線12’-1,12’-2及びグランド線13’-1,13’-2のそれぞれが2つの領域に分割配置され、電源線14’が1つの領域に配置されている点で共通する。
これに対し、ディスプレイ1fの信号線11’-1’に設けられた貫通孔111は、当該ディスプレイ1fの基板裏面側において縦方向の中央近くの所定箇所に配置されている点で、信号線11’-1に設けられた貫通孔111が基板裏面側において縦方向の端近くの所定箇所に配置されているディスプレイ1aと相違する。
信号線11’-2、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’については、図1(a)と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、信号線11’-1’については、貫通孔111の位置が異なる点を除いて図1(a)に示した信号線11’-1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、図3(f)に示したディスプレイ1fによれば、4種類の信号線11’-1’,11’-2、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’を、基板裏面側に分割して配置するようにした。これにより、図1(a)に示したディスプレイ1aと同様の効果を奏する。
〔第1配置例の変形5〕
図4(g)は、本発明の実施形態のディスプレイにおける基板裏面側の配線の第1配置例の変形5を示す図である。
このディスプレイ1gの基板裏面側には、図8に示した基板表面側に形成された信号線11、走査線12、グランド線13及び電源線14に対応して、2つの領域に分割配置された信号線11’-1’,11’-2’、2つの領域に分割配置された走査線12’-1,12’-2、2つの領域に分割配置されたグランド線13’-1,13’-2、及び1つの領域に配置された電源線14’が形成されている。
これらの領域は、基板裏面側の同一平面を複数に分割して得られた領域のうちのいずれかの領域であり、互いに重なることはない。つまり、基板裏面側からディスプレイ1gを見ると、信号線11’-1’,11’-2’、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’は、異なる種類の配線及び同じ種類の配線において重なることはない。
図1(a)に示したディスプレイ1aの第1配置例と、このディスプレイ1gの第1配置例の変形5とを比較すると、ディスプレイ1aの信号線11’-1,11’-2及びディスプレイ1gfの信号線11’-1’,11’-2’の配置が上下逆になっている。つまり、ディスプレイ1gの信号線11’-1’,11’-2’に設けられた貫通孔111の位置が、ディスプレイ1aの信号線11’-1,11’-2に設けられた貫通孔111の位置と上下逆になっている。
具体的には、両ディスプレイ1a,1gは、信号線11’-1,11’-2,11’-1’,11’-2’、走査線12’-1,12’-2及びグランド線13’-1,13’-2のそれぞれが2つの領域に分割配置され、電源線14’が1つの領域に配置されている点で共通する。
これに対し、ディスプレイ1gの信号線11’-1’,11’-2’に設けられた貫通孔111は、当該ディスプレイ1gの基板裏面側において縦方向の中央近くの所定箇所に配置されている点で、信号線11’-1,11’-2に設けられた貫通孔111が基板裏面側において縦方向の端近くの所定箇所に配置されているディスプレイ1aと相違する。
走査線12’-1,12’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’については、図1(a)と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、信号線11’-1’,11’-2’については、貫通孔111の位置が異なる点を除いて図1(a)に示した信号線11’-1,11’-2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、図4(g)に示したディスプレイ1gによれば、4種類の信号線11’-1’,11’-2’、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’を、基板裏面側に分割して配置するようにした。これにより、図1(a)に示したディスプレイ1aと同様の効果を奏する。
〔第1配置例の変形6〕
図4(h)は、本発明の実施形態のディスプレイにおける基板裏面側の配線の第1配置例の変形6を示す図である。
このディスプレイ1hの基板裏面側には、図8に示した基板表面側に形成された信号線11、走査線12、グランド線13及び電源線14に対応して、2つの領域に分割配置された信号線11’-1’,11’-2’、2つの領域に分割配置された走査線12’-1’,12’-2’、2つの領域に分割配置されたグランド線13’-1,13’-2、及び1つの領域に配置された電源線14’が形成されている。
これらの領域は、基板裏面側の同一平面を複数に分割して得られた領域のうちのいずれかの領域であり、互いに重なることはない。つまり、基板裏面側からディスプレイ1hを見ると、信号線11’-1’,11’-2’、走査線12’-1’,12’-2’、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’は、異なる種類の配線及び同じ種類の配線において重なることはない。
図1(a)に示したディスプレイ1aの第1配置例と、このディスプレイ1hの第1配置例の変形6とを比較すると、ディスプレイ1aの信号線11’-1,11’-2及びディスプレイ1hの信号線11’-1’,11’-2’の配置が上下逆になっており、ディスプレイ1aの走査線12’-1,12’-2及びディスプレイ1hの走査線12’-1’,12’-2’の配置が左右逆になっている。つまり、ディスプレイ1hの信号線11’-1’,11’-2’に設けられた貫通孔111の位置が、ディスプレイ1aの信号線11’-1,11’-2に設けられた貫通孔111の位置と上下逆になっている。また、ディスプレイ1hの走査線12’-1’,12’-2’に設けられた貫通孔111の位置が、ディスプレイ1aの走査線12’-1,12’-2に設けられた貫通孔111の位置と左右逆になっている。
具体的には、両ディスプレイ1a,1hは、信号線11’-1,11’-2,11’-1’,11’-2’、走査線12’-1,12’-2,12’-1’,12’-2’及びグランド線13’-1,13’-2のそれぞれが2つの領域に分割配置され、電源線14’が1つの領域に配置されている点で共通する。
これに対し、ディスプレイ1hの信号線11’-1’,11’-2’に設けられた貫通孔111は、当該ディスプレイ1hの基板裏面側において縦方向の中央近くの所定箇所に配置されている点で、信号線11’-1,11’-2に設けられた貫通孔111が基板裏面側において縦方向の端近くの所定箇所に配置されているディスプレイ1aと相違する。また、ディスプレイ1hの走査線12’-1’,12’-2’に設けられた貫通孔111は、当該ディスプレイ1hの基板裏面側において横方向の中央近くの所定箇所に配置されている点で、走査線12’-1,12’-2に設けられた貫通孔111が基板裏面側において横方向の端近くの所定箇所に配置されているディスプレイ1aと相違する。
グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’については、図1(a)と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、信号線11’-1’,11’-2’及び走査線12’-1’,12’-2’については、貫通孔111の位置が異なる点を除いて図1(a)に示した信号線11’-1,11’-2及び走査線12’-1,12’-2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、図4(h)に示したディスプレイ1hによれば、4種類の信号線11’-1’,11’-2’、走査線12’-1’,12’-2’、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’を、基板裏面側に分割して配置するようにした。これにより、図1(a)に示したディスプレイ1aと同様の効果を奏する。
〔ディスプレイ1の作製方法〕
次に、本発明の実施形態によるディスプレイ1a~1h(以下、総称してディスプレイ1という。)の作製方法について説明する。図5は、本発明の実施形態によるディスプレイ1の作製工程例を説明する図であり、図6は、図5の続きを説明する図である。この作製工程例は、立体配線112を用いてフィルム基板101上に作製したTFTバックプレーン(立体配線TFT-BP)の作製方法を示している。ディスプレイ1の階層については、図10に示した断面構造を参照されたい。
まず、第1のガラス基板(第1ガラス基板)に厚さ10μmのPIのフィルム基板101を形成し、フィルム基板101の上に(フィルム基板101の表面側に)、下地膜105として厚さ50nmの窒化シリコン膜をスパッタリングにより形成する(工程P501)。
次に、下地膜105の上に(表面側に)、モリブデン合金及びアルミニウムで構成される厚さ140nmの金属積層膜をスパッタリングにより形成する。そして、選択用TFT21のゲート電極107、駆動用TFT22のゲート電極107、走査線12、グランド線13及び電源線14をフォトリソグラフィープロセスにより形成する(工程P502)。
次に、下地膜105、選択用TFT21のゲート電極107、駆動用TFT22のゲート電極107、走査線12、グランド線13及び電源線14の上に(表面側)に、酸化シリコン膜で構成される厚さ200nmの絶縁膜104をスパッタ装置により形成する(工程P503)。
次に、絶縁膜104の上に、In-Sn-Zn-O(ITZO)で構成される厚さ30nmの半導体層(活性層)103をスパッタ装置により成膜し、フォトリソグラフィープロセスによりパターン形成する(工程P504)。
次に、ホットプレートを用いて、大気中で300℃及び1時間の熱処理を実施し(工程P505)、ビアをドライエッチングにより形成する(工程P506)。
次に、絶縁膜104及び半導体層103の上(表面側)に、金、モリブデン合金及びアルミニウムで構成される厚さ140nmの金属積層膜をスパッタリングにより形成する。そして、選択用TFT21のソース電極108及びドレイン電極109、駆動用TFT22のソース電極108及びドレイン電極109、並びに信号線11をフォトリソグラフィープロセスにより形成する(工程P601)。
次に、絶縁膜104、半導体層103、選択用TFT21のソース電極108及びドレイン電極109、駆動用TFT22のソース電極108及びドレイン電極109、並びに信号線11の上(表面側)に、塗布成膜可能な有機膜を用いて保護膜102を形成する。そして、大気中で150℃及び1時間の熱処理を実施する(工程P602)。
次に、保護膜102の上に、接着層(フィックスフィルム)を用いて第2のガラス基板(第2ガラス基板)を貼り付ける(工程P603)。その後、第1ガラス基板をレーザーリフトオフにより剥離する(工程P604)。
次に、工程P604にて第1ガラス基板を剥離した後、フィルム基板101の裏面側に、塗布成膜可能な有機膜を用いて平坦化層106を形成し、大気中で150℃及び1時間の熱処理を実施する(工程P605)。
次に、貫通孔111をドライエッチングにより形成し(工程P606)、モリブデン合金及びアルミニウムからなる金属積層膜で構成される立体配線112及び裏面側の配線(信号線11’、走査線12’、グランド線13’及び電源線14’)を形成する(工程P607)。尚、工程P606において、貫通孔111は、ドライエッチングの他に、ウェットエッチング、レーザー穴開け加工等により形成するようにしてもよい。
最後に、第2ガラス基板及び接着層(フィックスフィルム)を剥離する(工程P608)。
これにより、作製した立体配線TFT-BPに発光素子23を搭載することで、立体配線112を用いたディスプレイ1を作製することができる。
〔実施例〕
次に、図1(a)に示したディスプレイ1aの実施例について説明する。図7はディスプレイ1aの実施例を示す図であり、左側は、4面の立体配線TFT-BPを基板裏面側から見た写真を示し、右側は、1面の立体配線TFT-BPを基板裏面側から見た場合の拡大写真、及び信号線11’-2の拡大図(レイアウト図)及び走査線12’-2の拡大図(レイアウト図)を示している。
この立体配線TFT-BPは、図1(a)に示したディスプレイ1aに相当し、厚さ10μmのPIのフィルム基板101上に作製されたものである。4面の立体配線TFT-BPのサイズは9cm角、1面の立体配線TFT-BPのサイズは3cm角、解像度は133ppi、画素数は160×160×(RGB)、画素サイズは190μm角である。
ディスプレイ1aの基板裏面側には、2つの領域に分割配置された信号線11’-1,11’-2、2つの領域に分割配置された走査線12’-1,12’-2、2つの領域に分割配置されたグランド線13’-1,13’-2、及び1つの領域に配置された電源線14’が形成されている。
図7から、信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2、グランド線13’-1,13’-2及び電源線14’を基板裏面側に分割配置することで、各配線間の重なりがなく、基板裏面側の配線層が単一層となっていることがわかる。これにより、ディスプレイ1aの構造及び作製プロセスの簡易化を実現することができる。
〔第1配置例等の基板裏面側の配線における抵抗成分の影響〕
図1(a)等に示した第1配置例等において、基板裏面側に形成された信号線11’-1,11’-2、走査線12’-1,12’-2等の配線は、一般的にスパッタリング等により形成される。このため、基板裏面側の配線の厚みは数百nmオーダーであり、抵抗成分の影響が存在する。配線の厚みがあるほど、抵抗成分を小さくすることができるが、数百nm程度の厚みでは、抵抗成分を十分に小さくすることができない。
特に、電源線14’,14’-1,14’-2(以下、総称して「電源線14’」という。)及びグランド線13’,13’-1,13’-2(以下、総称して「グランド線13’」という。)においては、抵抗成分の影響による電圧降下が生じる問題がある。
図13(a)は、基板裏面側に形成された電源線14’の中央付近q1にFPC(Flexible Printed Circuits:フレキシブル基板)を接続した場合の電圧降下について説明する図であり、図1(a)に示した第1配置例のディスプレイ1aの場合を示している。
図13(a)に示すように、電源線14’の中央付近q1には細長形状のFPC40が接続されている。FPC40における一端の領域は、電源線14’の中央付近q1に接続される接続位置p1であり、FPC40における他端の領域は、電圧が印加される電圧印加位置p2である。FPC40の抵抗成分は、電源線14’と比べると小さい。
FPC40の電圧印加位置p2を基準にすると、電源線14’の中央付近q1の電圧降下は小さく、電源線14’の上端付近q2の電圧降下は大きく、電源線14’の下端付近q3の電圧降下も大きい。
図13(b)は、基板裏面側に形成された電源線14’の上端付近q2にFPCを接続した場合の電圧降下について説明する図であり、図1(a)に示した第1配置例のディスプレイ1aの場合を示している。
図13(b)に示すように、電源線14’の上端付近q2には細長形状のFPC40が接続されている。FPC40は、図13(a)に示したものと同様である。
FPC40の電圧印加位置p2を基準にすると、電源線14’の上端付近q2の電圧降下は小さく、電源線14’の中央付近q1の電圧降下は大きく、電源線14’の下端付近q3の電圧降下はさらに大きい。
このように、電源線14’においては、抵抗成分の影響による電圧降下が存在するため、FPC40が接続された位置(図13(a)では中央付近q1、図13(b)では上端付近q2)から離れるほど、抵抗値が大きくなり電圧降下が大きくなる。
そこで、このような問題を解決するために、図1(a)(b)、図2(c)(d)、図3(e)(f)及び図4(g)(h)に示したディスプレイ1a等において、基板裏面側に形成された電源線14’の長手方向の面であって、フィルム基板101の積層面と平行な面に、抵抗値が電源線14’よりも非常に小さい金属箔を積層して接着するように構成する。
これにより、ディスプレイ1a等の基板裏面側において、電源線14’と金属箔とが並列に接続されることとなる。金属箔の抵抗値は電源線14’よりも非常に小さいことから、電源線14’及び金属箔の全体の配線の抵抗値は、電源線14’のみの場合に比べ非常に小さくなり、電圧降下を抑えることができる。
したがって、基板裏面側における4種類の配線(信号線11’等)間の重なりをなくし、かつ配線層を単一層として形成すると共に、電源線14’の抵抗成分の影響を低減し、電源線14’の電圧降下を抑えることができる。グランド線13’についても同様である。
〔金属箔等を形成した電源線14’の構成〕
ここで、金属箔を形成した電源線14’の構成を説明する前に、図1(a)(b)、図2(c)(d)、図3(e)(f)及び図4(g)(h)に示したディスプレイ1a等の例(以下、通常例という。)について説明する。
図14(a)は、通常例における電源線14’等の断面図及び抵抗値を示す図である。尚、図14(a)及び後述する図14(b)では、説明に必要な電源線14’等のみが示されており、その他の部材は省略してある。
図14(a)の(a-1)は、図13(a)に示した電源線14’の中央付近q1と下端付近q3との間に示す線γ(後述する図15(a)の(a-1)に示す線γ)の箇所における断面図であり、図10に示した断面構造を上下逆にして見た図を示している。図10に示した断面構造と同様に、フィルム基板101の裏面側には平坦化層106及び電源線14’が形成されており、積層構造をなしている。
図14(a)の(a-2)は、通常例における電源線14’の抵抗値を示す概略図である。電源線14’の上端付近q2から下端付近q3までの抵抗値をRaとする。尚、この場合の電源線14’は2つに分割配置されておらず、通常例のうち図1(b)及び図2(c)を除くディスプレイ1a等に形成された例を示している。
次に、金属箔等を形成した電源線14’の構成について説明する。図14(b)は、電源線14’に金属箔等を形成した例における電源線14’等の断面図及び抵抗値を示す図である。図14(b)の(b-1)は、図13(a)に示した電源線14’に金属箔等が形成されている場合の図13(a)に示した線γ(後述する図15(b)の(b-1)に示す線γ’)の箇所における断面図であり、図10に示した断面構造を上下逆にして見た図を示している。
フィルム基板101の裏面側には、平坦化層106及び電源線14’に加え、さらに導電性粘着層50及び金属箔51が形成されており、この順番で積層構造をなしている。基板裏面側において、電源線14’の上方に導電性粘着層50が形成され、導電性粘着層50の上方に金属箔51が形成されている。
基板裏面側に形成された電源線14’の長手方向(後述する図14(b)の(b-2)に示すd)の面(フィルム基板101の積層面と平行の面)に対し、例えば導電性粘着層50を用いて金属箔51が貼り付けられる。これにより、金属箔51が電源線14’の長手方向に平行して接着することとなる。
ここで、導電性粘着層50及び金属箔51として、金属箔粘着テープを用いるようにしてもよい。また、金属箔51として、金箔、銀箔、白金箔、銅箔、アルミ箔、ニッケル箔、チタン箔、スズ箔またはスズメッキ銅箔を用いるようにしてもよく、金、銀、白金、銅、アルミ、ニッケル、チタン、スズ等を用いた合金の箔を用いるようにしてもよい。また、金属箔51として、金、銀、白金、銅、アルミ、ニッケル、チタン、スズ等をメッキしたものを用いるようにしてもよい。
尚、導電性粘着層50の代わりに、はんだを用いて電源線14’に金属箔51を貼り付けるようにしてもよく、銀ペーストを用いて電源線14’に金属箔51を貼り付けるようにしてもよい。
はんだを用いる場合は、部材にある程度の熱をかける必要があり、また、銀ペーストを用いる場合は、電源線14’及び金属箔51からはみ出ないように銀ペーストを塗る必要がある。このため、金属箔粘着テープを用いることが望ましい。金属箔粘着テープを用いることで、熱が発生することがなく、熱を原因とする部品劣化が生じることがない。また、適切な幅を有する金属箔粘着テープを用いることで、電源線14’及び金属箔51から金属箔粘着テープがはみ出ることがなく、作製の負荷を低減することができる。
図14(b)の(b-2)は、電源線14’に金属箔51等を形成した例における電源線14’等の抵抗値を示す概略図である。電源線14’、導電性粘着層50及び金属箔51が積層された箇所の上端付近q2から下端付近q3までの抵抗値をRbとする。尚、この場合の電源線14’は2つに分割配置されておらず、通常例のうち図1(b)及び図2(c)を除くディスプレイ1a等に形成された例を示している。
図14(b)に示したように、電源線14’、導電性粘着層50及び金属箔51が並列に接続されることとなる。導電性粘着層50及び金属箔51の抵抗値は電源線14’よりも非常に小さいため、図14(b)の(b-2)に示した電源線14’、導電性粘着層50及び金属箔51の全体の配線の抵抗値Rbは、図14(a)の(a-2)に示した電源線14’のみの場合に比べ非常に小さくなる。
〔実施例〕
図15(a)は、通常例の場合の実施例及び電源線14’の抵抗値を説明する図であり、図15(b)は、電源線14’に金属箔51等を形成した場合の実施例及び電源線14’等の抵抗値を説明する図である。この場合の通常例は、図1(a)に示した第1配置例を示している。
図15(b)において、導電性粘着層50及び金属箔51の形成には、デクセリアルズ株式会社(Dexerials Corporation)製の銅箔粘着テープ(型番CU7636R)を用いるようにし、当該銅箔粘着テープを電源線14’に貼り付けることで積層構造を形成した。尚、図15(a)の(a-2)及び図15(b)の(b-2)では、説明に必要な電源線14’等のみが示されており、その他の部材は省略してある。
図15(a)の(a-1)は、ディスプレイ1aの実施例を示す図であり、基板裏面側から見た場合の写真である。図15(a)の(a-2)は、ディスプレイ1aの基板裏面側の概略図である。
図15(a)の(a-1)及び(a-2)を参照して、電源線14’の2点間の抵抗値を測定した結果、上端付近q2と中央付近q1との間の抵抗値は約4Ωであり、上端付近q2と下端付近q3との間の抵抗値は約8Ωであり、電源線14’の抵抗値は、2点間の距離に比例する結果が得られた。つまり、電源線14’の長さに比例して抵抗値が増加することから、電圧降下も抵抗値に比例して大きくなる。
図15(b)の(b-1)は、電源線14’に金属箔51等を形成した場合のディスプレイ1a’の実施例を示す図であり、基板裏面側から見た場合の写真である。図15(b)の(b-2)は、ディスプレイ1a’の基板裏面側の概略図である。図15(b)の(b-2)に示すように、基板裏面側には、電源線14’に導電性粘着層50及び金属箔51が積層して形成されている。
図15(b)の(b-1)及び(b-2)を参照して、電源線14’の2点間の抵抗値を測定した結果、電源線14’の上端付近q2と金属箔51の中央付近q1’との間の抵抗値、電源線14’の上端付近q2と金属箔51の上端付近q2’との間の抵抗値、及び
電源線14’の上端付近q2と金属箔51の下端付近q3’との間の抵抗値は、共に約2Ωであった。つまり、電源線14’の上端付近q2と金属箔51との間の抵抗値は、金属箔51の位置に依ることなく、図15(a)に示した電源線14’のみの場合よりも小さい約2Ωである。
この2Ωの抵抗値の主な原因は、電源線14’と導電性粘着層50との間の接触抵抗である。導電性粘着層50及び金属箔51自体の抵抗値は非常に小さいため、この例では、電源線14’の上端付近q2と金属箔51との間の抵抗値は、金属箔51の位置に依ることなく小さい値となっている。
このように、電源線14’、導電性粘着層50及び金属箔51からなる全体の配線の抵抗値は、配線の長さに依ることなく一定となり、かつ図15(a)に示した電源線14’のみの場合に比べ小さい値となる結果が得られた。つまり、配線の抵抗値が一定かつ小さい値であるため、電圧降下も一定かつ小さくなる。
したがって、基板裏面側における4種類の配線(信号線11’等)間の重なりをなくし、かつ配線層を単一層として形成すると共に、電源線14’の抵抗成分の影響を低減し、電源線14’の電圧降下を抑えることができる。
尚、グランド線13’についても同様に、導電性粘着層50及び金属箔51を積層して形成することができる。これにより、基板裏面側のグランド線13’の抵抗成分の影響を低減し、グランド線13’の電圧降下を抑えることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、ディスプレイ1における基板裏面側の配線の配置例を、図1(a)(b)、図2(c)(d)、図3(e)(f)及び図4(g)(h)に示したが、これらは例示であり、本発明はこれらの配置例に限定されることはない。本発明における4種類の配線(信号線11’等)は、基板裏面側の同一平面上にて、他の配線とは異なる領域に配置されていればよい。
1a,1a’,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,100 ディスプレイ
11,11’ 信号線
12,12’ 走査線
13,13’ グランド線
14,14’ 電源線
15 保持容量
21 選択用TFT
22 駆動用TFT
23 発光素子
31 第1配線層
32 第2配線層
40 FPC(Flexible Printed Circuits)
50 導電性粘着層
51 金属箔
99,99’ 画素回路
101 フィルム基板
102 保護膜
103 半導体層
104 絶縁膜
105 下地膜
106 平坦化層
107 ゲート電極
108 ソース電極
109 ドレイン電極
110 配線
111,α1,α2,β1,β2 貫通孔
112 立体配線
R,A,B,C 領域
p1 接続位置
p2 電圧印加位置
q1,q1’ 中央付近
q2,q2’ 上端付近
q3,q3’ 下端付近
γ,γ’ 線
Ra,Rb 抵抗値

Claims (8)

  1. 縦方向及び横方向のアレイ状に配置された複数の画素回路を備え、基板表面側に形成された前記画素回路のTFT及び発光素子を、基板裏面側から貫通孔を通した立体配線を介して駆動するディスプレイにおいて、
    前記基板表面側に、表面側信号線、表面側走査線、表面側グランド線及び表面側電源線を備え、
    前記基板裏面側に、前記立体配線を介して、前記表面側信号線、前記表面側走査線、前記表面側グランド線及び前記表面側電源線のそれぞれに接続される信号線、走査線、グランド線及び電源線を備え、
    前記信号線、前記走査線、前記グランド線及び前記電源線のそれぞれの配線は、前記基板裏面側の同一平面上にて、他の配線とは異なる領域に配置されている、ことを特徴とするディスプレイ。
  2. 請求項1に記載のディスプレイにおいて、
    前記信号線及び前記走査線のそれぞれは、複数の領域に分割配置され、
    前記グランド線及び前記電源線のうちのいずれか一方は、複数の領域に分割配置され、他方は、1つの領域に配置されており、かつ、
    前記信号線、前記走査線、前記グランド線及び前記電源線のそれぞれの配線は、前記基板裏面側の同一平面上にて、他の配線とは異なる領域に配置されている、ことを特徴とするディスプレイ。
  3. 請求項1に記載のディスプレイにおいて、
    前記信号線、前記走査線、前記グランド線及び前記電源線のそれぞれの配線は、複数の領域に分割配置されており、かつ、前記基板裏面側の同一平面上にて、他の配線とは異なる領域に配置されている、ことを特徴とするディスプレイ。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載のディスプレイにおいて、
    前記電源線の配線は、前記基板裏面側の同一平面上の中央に近い所定領域に配置されている、ことを特徴とするディスプレイ。
  5. 請求項2に記載のディスプレイにおいて、
    前記表面側グランド線及び前記表面側電源線は、アレイ状に配置された前記複数の画素回路に対応して、それぞれ横方向に複数形成されており、
    前記グランド線が複数の領域に分割配置されている場合、
    前記領域毎の全てのグランド線と、前記横方向に複数形成された全ての表面側グランド線とは、前記立体配線を介して接続されており、
    前記電源線が複数の領域に分割配置されている場合、
    前記領域毎の全ての電源線と、前記横方向に複数形成された全ての表面側電源線とは、前記立体配線を介して接続されている、ことを特徴とするディスプレイ。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載のディスプレイにおいて、
    前記電源線の長手方向の面に接着された金属箔を有する、ことを特徴とするディスプレイ。
  7. 請求項1から5までのいずれか一項に記載のディスプレイにおいて、
    前記グランド線の長手方向の面に接着された金属箔を有する、ことを特徴とするディスプレイ。
  8. 縦方向及び横方向のアレイ状に配置された複数の画素回路を備え、フィルム基板の表面側に形成された前記画素回路のTFT及び発光素子を、前記フィルム基板の裏面側から貫通孔を通した立体配線を介して駆動するディスプレイの作製方法において、
    前記フィルム基板の表面側に、下地膜を形成する第1工程と、
    前記下地膜上に金属積層膜を形成し、前記TFTのゲート電極、表面側走査線、表面側グランド線及び表面側電源線を形成する第2工程と、
    前記下地膜、前記TFTのゲート電極、前記表面側走査線、前記表面側グランド線及び前記表面側電源線の表面側に絶縁膜を形成する第3工程と、
    前記絶縁膜上に半導体層を製膜する第4工程と、
    前記絶縁膜及び前記半導体層の表面側に金属積層膜を形成し、前記TFTのソース電極及びドレイン電極、並びに表面側信号線を形成する第5工程と、
    前記絶縁膜、前記半導体層、前記TFTのソース電極及びドレイン電極、並びに前記表面側信号線の表面側に保護膜を形成する第6工程と、
    前記フィルム基板の裏面側に、平坦化層を形成する第7工程と、
    前記フィルム基板の裏面側から表面側へ通した前記貫通孔を形成する第8工程と、
    前記貫通孔に前記立体配線を形成し、前記立体配線を介して、前記表面側信号線、前記表面側走査線、前記表面側グランド線及び前記表面側電源線に接続するための対応する信号線、走査線、グランド線及び電源線のそれぞれの配線を、前記フィルム基板の裏面側の同一平面上にて、他の配線とは異なる領域に配置するように、前記フィルム基板の裏面側に形成する第9工程と、を有することを特徴とする作製方法。
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