JP2024049983A - 椅子の背凭れ及び椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】背凭れ本体の前後方向の厚さにかかる制約を緩和して、背凭れ本体に対し、オプション部材を配置する側部開口を有する表皮材を係止する。【解決手段】椅子の背凭れ6は、着座者から荷重を受ける背凭れ本体20と、背凭れ本体20を覆う表皮材と、を備え、表皮材には、オプション部材(ランバーサポート200)を挿通して配置可能な側部開口が形成されており、表皮材は、背凭れ本体20の正面側に位置する表側表皮材と、背凭れ本体20の背面側に位置する裏側表皮材と、を備え、側部開口は、表側表皮材と裏側表皮材とが離間することで形成され、背凭れ本体20は、前後方向に貫通するスリット23を備え、表側表皮材及び裏側表皮材の一方には、スリット23に対して前後方向に係止する係止部材130が取り付けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、椅子の背凭れ及び椅子に関するものである。
下記特許文献1には、袋状の張材を枠部材に被せやすくするとともに、張材を構成する正面側の面と背面側の面との接合部の破損を防止した椅子用荷重支持部材と、これを備える椅子が開示されている。
この椅子用荷重支持部材は、椅子に備えられる椅子用荷重支持部材であって、椅子の幅方向に離間して略平行に配置された一対の杆材を備える枠部材と、椅子の荷重受面側に配置される表側張材と、荷重受面の反対側に配置される裏側張材とが、杆材の長さ方向における一端縁および幅方向の両方の側端縁において接合されるとともに、長さ方向における他端縁側に、幅方向に連続する開口部を有した袋状に形成されて、当該開口部を通して枠部材に該枠部材の長さ方向における一端側から被せられた張材と、を備える。
この張材における表側張材と前記裏側張材との両方の側端縁における接合部位の他端縁側の端部が、他端縁よりも一端縁寄りに位置させられることによって、開口部は、張材の両方の側端縁の他端縁側に開口する側部開口を有して形成され、側部開口には、該側部開口を形成する表側張材の他端縁側と裏側張材の他端縁側とを連結する連結板が設けられている。この連結板は、一端縁側が凸となり、他端縁側が凹となるように屈曲させられたことによって屈曲部を挟んだ一方の側で表側張材の他端縁側に連結し、屈曲部を挟んだ他方の側で裏側張材の他端縁側に連結している。
特許第6414964号公報
上記従来技術の表皮材(袋状の張材)は、背凭れ本体(枠部材)にオプション部材(肘掛け)を取り付けるために、左右両側に側部開口が形成されている。そして、この側部開口の形状を安定させるため、当該側部開口に沿って、形状保持手段としての連結板が設けられている。連結板は、背凭れ本体に形成された外側方に開口する凹部に係止され、当該凹部の開口を閉塞するように、オプション部材が取り付けられている。
しかしながら、外側方に開口する凹部を形成する部分には、背凭れ本体の前後方向に、ある程度の厚さが必要である。つまり、上記従来技術の表皮材の取り付け構造では、背凭れ本体の形状が限定され、最終製品のデザインに制約が与えられやすいという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、背凭れ本体の前後方向の厚さにかかる制約を緩和して、背凭れ本体に対し、オプション部材を挿通して配置する側部開口を有する表皮材を係止することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る椅子の背凭れは、着座者から荷重を受ける背凭れ本体と、前記背凭れ本体を覆う表皮材と、を備え、前記表皮材には、オプション部材が挿通して配置可能な側部開口が形成されており、前記表皮材は、前記背凭れ本体の正面側に位置する表側表皮材と、前記背凭れ本体の背面側に位置する裏側表皮材と、を備え、前記側部開口は、前記表側表皮材と前記裏側表皮材とが離間することで形成され、前記背凭れ本体は、前後方向に貫通する係止孔を備え、前記表側表皮材及び前記裏側表皮材の一方には、前記係止孔に対して前後方向に係止する係止部材が取り付けられている。
本態様によれば、背凭れ本体の前後方向に貫通する係止孔に、表側表皮材及び裏側表皮材の一方に取り付けた係止部材を係止させる。係止孔は、背凭れ本体を前後方向に貫通する形態であるので、背凭れ本体の前後方向の厚さを抑えることができる。したがって、背凭れ本体の前後方向の厚さにかかる制約を緩和して、背凭れ本体に対し、オプション部材を配置する側部開口を有する表皮材を係止することができる。
(2)上記(1)の態様に係る椅子の背凭れにおいて、前記表側表皮材及び前記裏側表皮材の他方には、前記側部開口に沿って、前記表皮材の剛性を補強する補強部が形成されていてもよい。
本態様によれば、表側表皮材及び裏側表皮材の他方は、係止部材が取り付けられている表側表皮材及び裏側表皮材の一方と比べて、側部開口において、背凭れ本体に対し浮き上がり易いが、側部開口に沿って補強部があることより、形状が安定するため、背凭れ本体に対する浮き上がりを抑制し、背凭れの外観の体裁を整え易くなる。
(3)上記(1)又は(2)の態様に係る椅子の背凭れにおいて、前記表側表皮材及び前記裏側表皮材の一方の、前記係止部材が取り付けられる部分は、前記側部開口から前記表皮材の内側に折り返されていてもよい。
本態様によれば、係止部材が取り付けられた表側表皮材及び裏側表皮材の一方を、側部開口から表皮材の内側に折り返すことで、表側表皮材及び裏側表皮材の一方によって側部開口付近の背凭れ本体が巻き込まれた状態となり、当該側部開口から背凭れ本体の構造部分が露呈しなくなるため、背凭れの外観の体裁を整え易くなる。
(4)上記(1)から(3)の何れかの態様に係る椅子の背凭れにおいて、前記オプション部材として、ランバーサポートを備えていてもよい。
本態様によれば、背凭れに、腰への負担が少なく正しい着座姿勢をサポートする機能を付加できる。
(5)上記(4)の態様に係る椅子の背凭れにおいて、前記側部開口は、上下方向に延びるスリット状に形成され、前記ランバーサポートは、前記側部開口の開口縁を把持し、当該開口縁に沿って上下方向にガイドされてもよい。
本態様によれば、上下方向に延びるスリット状の側部開口に沿ってランバーサポートを上下動させることができるため、多様な体格の着座者に合わせてランバーサポートの上下方向の位置を調整できる。
(6)本発明の一態様に係る椅子は、上記(1)から(3)の何れかの態様に係る椅子の背凭れを備える。
本態様によれば、背凭れ本体の前後方向の厚さにかかる制約を緩和して、背凭れ本体に対し、オプション部材を挿通して配置する側部開口を有する表皮材を係止することができる椅子が得られる。
上記各態様によれば、背凭れ本体の前後方向の厚さにかかる制約を緩和して、背凭れ本体に対し、オプション部材を挿通して配置する側部開口を有する表皮材を係止することができる。
本実施形態に係る椅子を正面側から視た斜視図である。 本実施形態に係る椅子の正面図である。 図2に示す領域Aの拡大図である。 図2に示す領域Aの裏面側の拡大図である。 本実施形態に係る係止部材の斜視図である。 本実施形態に係る背凭れ本体に対する係止部材の係止状態を示す断面図である。 本実施形態に係る表皮材の表側表皮材の正面図である。 本実施形態に係る表皮材の裏側表皮材の正面図である。 本実施形態に係る表皮材の側部開口を正面側から視た図である。 本実施形態に係る表皮材の側部開口を側面側から視た図である。 本実施形態に係るランバーサポートの斜視図である。 本実施形態に係るランバーサポートの側面図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明においては、椅子に正規姿勢で着座した人の正面が向く図中矢印FRの指す向きを「前」と呼び、それと逆側の向きを「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子に正規姿勢で着座した人の上側の図中矢印UPの指す向きを「上」、それと逆側の向きを「下」と呼び、椅子に正規姿勢で着座した人の左側の図中矢印LHの指す向きを「左」、それと逆側の向きを「右」と呼ぶものとする。
図1は、本実施形態に係る椅子1を正面側から視た斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の椅子1は、フロア上に載置される脚部2と、脚部2の上端に設置されるボックス状の支基3と、着座者が着座する座体4と、支基3の上面に取り付けられ座体4を支持する座受部材5と、座体4に着座した着座者の背中を支持する背凭れ6と、座体4に着座した着座者の肘を支持する肘掛け8と、を備えている。
脚部2は、キャスタ2a付きの多岐脚11と、多岐脚11の中央部より起立し昇降機構であるガススプリングを内蔵する脚柱12と、を備える。脚柱12の上端部には、支基3が水平方向に回転可能に取り付けられている。支基3には、脚柱12の昇降機構と背凭れ6の傾動機構とが内蔵されている。なお、符号13は、支基3の側面に突設された傾動機構の操作ノブである。また、符号14は、座体4の屈伸状態の前端部を前方に延ばすスライダである。
背凭れ6は、袋状の表皮材100によって覆われている。表皮材100は、下部開口101と、一対の側部開口102と、を有する。表皮材100は、後述する図2に示す背凭れ本体20に、下部開口101を通して背凭れ本体20の上端部から被せられている。表皮材100の一対の側部開口102からは、背凭れ本体20に取り付けられたランバーサポート200(オプション部材)の操作部202が外部に露出している。着座者は、操作部202を把持することでランバーサポート200(図2参照)を上下動させることができる。
図2は、本実施形態に係る椅子1の正面図である。なお、図2においては、視認性を向上させるため、座体4の表皮材4a及びクッション材、背凭れ6の表皮材100及びクッション材を取り外している。
図2に示すように、背凭れ6は、背凭れ6の骨格を成す樹脂成形された背凭れ本体20(背凭れ板)と、背凭れ本体20を後側から支持する背凭れ支持部材30と、を備えている。なお、図2に示す符号15は、支基3内の昇降機構の操作レバーである。
背凭れ本体20は、図2に示す正面視で、四隅が丸みを帯びた略長方形状とされている。背凭れ本体20は、背凭れ本体20の外形を形成する枠部21と、枠部21の内側においてスリット23を介して分離された複数の帯状部22と、枠部21の内側において左右の帯状部22の間に配置された柱状部24と、を備えている。帯状部22を分離するスリット23は、第1スリット23aと、第2スリット23bと、第3スリット23cと、を含んでいる。
枠部21は、図2に示す正面視で、矩形枠状に形成されている。柱状部24は、枠部21の左右方向の中央部において上下方向を接続している。第1スリット23aは、柱状部24の左右両側に形成されている。第1スリット23aは、枠部21の内側において、帯状部22と柱状部24とを左右に分離している上下方向に延びるスリットである。
第2スリット23bは、柱状部24の左側の第1スリット23aから左右方向外側に延在すると共に、柱状部24の右側の第1スリット23aから左右方向外側に延在している。第2スリット23bは、上下の帯状部22を分離しているスリットである。第2スリット23bは、上下方向に間隔をあけて複数段形成されている。これにより、枠部21の内側には、左右一対の帯状部22が多段で形成されている。
第3スリット23cは、第2スリット23bの左右方向外側の端部から、第2スリット23bと交差する方向に延在し、枠部21と帯状部22との境界を形成している。第3スリット23cは、第2スリット23bに対してL字状に屈曲し、枠部21と帯状部22との接続幅を、帯状部22の上下方向の幅よりも狭くしている。これにより、個々の帯状部22が、枠部21に対して個別に弾性変形し易くなり、着座者の体格に対する追従性が向上する。
背凭れ本体20は、着座者から荷重を受ける湾曲した受面20aを有している。受面20aは、平面視で後方に凸となる湾曲形状を有している。背凭れ支持部材30は、背凭れ本体20を裏側から支持している。背凭れ支持部材30は、上下方向に延びる柱状に形成され、背凭れ本体20の左右方向の中央部を支持している。背凭れ支持部材30の下端部は、支基3内の傾動機構に連結されている。
背凭れ支持部材30は、背凭れ本体20の帯状部22の左右方向内側の端部を、後述する被支持部52を介して支持している。背凭れ支持部材30の上端部には、左右方向両側に延びて背凭れ本体20の上端部を支持する上端支持部31が設けられている。上端支持部31は、左右方向に延びる板状に形成されている。背凭れ支持部材30は、背凭れ本体20と、ボルトなどの固定部材32を介して複数箇所で固定されている。
背凭れ本体20は、背凭れ支持部材30に支持されていない左右方向両側の自由端部51と、自由端部51よりも左右方向内側において、背凭れ支持部材30に支持される被支持部52と、を備えている。自由端部51及び被支持部52は、背凭れ本体20が受けた荷重に応じて、受面20aの曲率半径を変更する湾曲形状変更手段50を構成している。
自由端部51は、枠部21の左右方向両側の端部によって形成されている。帯状部22の左右方向内側の端部に一体的に形成されている。被支持部52は、背凭れ支持部材30に支持された左右の帯状部22の左右方向内側の端部によって形成されている。被支持部52は、背凭れ支持部材30に形成された軸受部によって、上下方向に延びる回動軸回りに枢支される枢支軸を備えている。
着座者が、背凭れ6に荷重をかけると、その荷重に応じて、背凭れ支持部材30に固定されない背凭れ本体20の左右方向外側の自由端部51が、背凭れ本体20の左右方向内側の被支持部52を支点として、後方に弾性変位する。背凭れ本体20の自由端部51が後方に弾性変位すると、受面20aの曲率半径が変更される。そして、後方に弾性変位した自由端部51は、背凭れ本体20自体の復元力によって、弾性変位前の初期状態に戻ろうとする。これが付勢手段60となり、自由端部51が初期状態へ向けて戻ろうとすることで、着座者から受ける荷重と付勢手段60の付勢力との相殺状態を作り、多様な体格の着座者にフィット感を与えることができる湾曲形状を形成することができる。
上記構成の背凭れ6には、表皮材100(図2において不図示)の係止部材130と、着座者の姿勢をサポートするランバーサポート200が取り付けられている。
図3は、図2に示す領域Aの拡大図である。また、図4は、図2に示す領域Aの裏面側の拡大図である。なお、図3及び図4においては、視認性を向上させるため、ランバーサポート200を取り外している。図5は、本実施形態に係る係止部材130の斜視図である。図6は、本実施形態に係る背凭れ本体20に対する係止部材130の係止状態を示す断面図である。
図3及び図4に示すように、係止部材130は、背凭れ本体20を前後方向に貫通するスリット23(第3スリット23c)に対し、前後方向に係止している。
係止部材130は、図5示すように、板状部131と、一対の爪部132と、を備えている。板状部131は、上下方向に延在する板状に形成されている。板状部131の前面側の板面には、図6に示すように、後述する裏側表皮材120が取り付けられている。なお、板状部131への裏側表皮材120の取り付けは、縫合や接着剤による接着等により行うことができる。
一対の爪部132は、図5に示すように、板状部131の上下方向の両端部に連設されている。爪部132は、表側爪部133と、裏側爪部134と、接続部135と、を備えている。表側爪部133は、板状部131から正面視でL字状に屈曲し、左右方向内側に向かって延在している。表側爪部133は、図3に示すように、背凭れ本体20の受面20aに対し、前後方向に係止する。
裏側爪部134は、図5に示すように、表側爪部133の後方に配置され、表側爪部133と接続部135を介して前後方向に接続されている。裏側爪部134は、接続部135から左右方向両側に延びる板状に形成されている。裏側爪部134の4つの角部は、背凭れ本体20との干渉を避けるためテーパー状に形成されている。裏側爪部134は、図4に示すように、背凭れ本体20の裏面20bに対し、前後方向に係止する。
接続部135は、図5に示すように、前後方向に延び、表側爪部133と裏側爪部134との間を接続する。接続部135には、左右方向外側に窪む複数の肉抜き部135aが形成されている(図5及び図6参照)。接続部135は、複数の肉抜き部135aによって複数のリブ状に形成され、軽量化を図りつつも充分な剛性を確保できるようになっている。
図7は、本実施形態に係る表皮材100の表側表皮材110の正面図である。図8は、本実施形態に係る表皮材100の裏側表皮材120の正面図である。
表皮材100は、図7に示す、背凭れ本体20の正面側に位置する表側表皮材110と、図8に示す、背凭れ本体20の背面側に位置する裏側表皮材120と、を備えている。なお、表皮材100の材料は、特に限定されず、例えば、織布、不織布、シートでもよく、細かい孔の開いたニット等であってもよい。
表側表皮材110は、図7に示すように、左右方向に延在する上辺部111と、上下方向に延在する一対の側辺部112と、左右方向に延在する下辺部113と、を備えている。また、裏側表皮材120は、図8に示すように、左右方向に延在する上辺部121と、上下方向に延在する一対の側辺部122と、左右方向に延在する下辺部123と、を備えている。
表側表皮材110の上辺部111は、裏側表皮材120の上辺部121と縫合等により接合される。つまり、表皮材100は、上辺部111,121において閉じられる。なお、表側表皮材110の上辺部111は、裏側表皮材120の上辺部121とシームレスに(一体的に)接続されていても構わない。
一方、表側表皮材110の下辺部113は、裏側表皮材120の下辺部123と接合されてい無い。つまり、表側表皮材110の下辺部113と、裏側表皮材120の下辺部123は、表皮材100の下部開口101を形成している。なお、表側表皮材110の下辺部113と裏側表皮材120の下辺部123の左右方向の両端部は、剛性確保のために縫合等により接合されていても構わない。
表側表皮材110の一対の側辺部112は、表皮材100の側部開口102を形成する開口形成部112a以外の部分が、裏側表皮材120の一対の側辺部122と縫合等により接合されている。開口形成部112aは、側辺部112の上下方向の中間位置よりやや下側に形成されている。なお、表側表皮材110の一対の側辺部112と、裏側表皮材120の一対の側辺部と、側部開口102を形成する部位を除いて、シームレスに(一体的に)接続されていても構わない。換言すれば、母材から別々に裁断されるなどして、それぞれ、別部材として構成される表側表皮材110と、裏側表皮材120とが、縫合等の手段により、接合されていなくても構わない。その場合、表皮材100において、背凭れ本体20の受面20aに対向する部位を表側表皮材110とし、裏面20bに対向する部位を、裏側表皮材120とする。
開口形成部112aには、側部開口102に沿って、表皮材100の剛性を補強する補強部103が設けられている。補強部103は、例えば、開口形成部112aの折り返し縫い及びシングルステッチにより形成されている。なお、補強部103内に、剛性を補強する補強板等を配置しても構わない。
裏側表皮材120の一対の側辺部112には、係止部材130が取り付けられ、表皮材100の側部開口102から内側に折り返される凸状部122aが設けられている。凸状部122aは、側辺部112の上下方向の中間位置よりやや下側から、左右方向外側に向かって台形状に突出してる。凸状部122aは、表側表皮材110の開口形成部112aと対応する位置に配置されている。
凸状部122aの台形状の上底部分には、上述した係止部材130が取り付けられている。裏側表皮材120の一対の側辺部112は、凸状部122a以外の部分が、表側表皮材110の一対の側辺部112と接合されている。
本実施形態に係る表皮材100は、上辺部111,121が接合されると共に、開口形成部112a及び凸状部122a以外の一対の側辺部112,122が接合されることで、下方に開口する袋状に形成されている。つまり、側部開口102は、表側表皮材110と裏側表皮材120とが部分的に離間することによって形成されている。
図9は、本実施形態に係る表皮材100の側部開口102を正面側から視た図である。図10は、本実施形態に係る表皮材100の側部開口102を側面側から視た図である。
図9に示すように、表側表皮材110には、側部開口102に沿って、表皮材100の剛性を補強する補強部103が形成されている。また、裏側表皮材120は、係止部材130が取り付けられた凸状部122aが、側部開口102から表皮材100の内側に折り返されており、表皮材100の内側で図6に示すように、係止部材130を介して背凭れ本体20に係止している。
図10に示すように、表皮材100の側部開口102は、上下方向に延びるスリット状に形成されている。ランバーサポート200は、側部開口102の開口縁(補強部103)を把持し、当該開口縁に沿って上下方向にガイドされる。
図11は、本実施形態に係るランバーサポート200の斜視図である。図12は、本実施形態に係るランバーサポート200の側面図である。
ランバーサポート200は、着座者の腰を支える本体部201と、本体部201の両端部に連設された操作部202と、を備えている。このランバーサポート200は、図2に示すように、背凭れ本体20の受面20aと前後方向で対向して配置される。
本体部201は、左右方向に帯状に延びる板状に形成されている。本体部201は、図11に示すように、本体部201の上下方向の中央部213が、本体部201の上端部211と下端部212よりも前方に突出するように湾曲している。また、本体部201の表面201aは、平面視で後方に凸となる湾曲形状を有している。この本体部201は、側部開口102に対して左右方向の内側方側に位置すると共に、背凭れ本体20の受面20a(前面)側に位置している。
操作部202は、本体部201の左右方向の両端上部から左右方向外側に延びる一対の第1接続部221と、一対の第1接続部221の左右方向外側の端部から下方に延びる一対の第2接続部222と、一対の第2接続部222の下端部から左右方向内側に折り返される一対の把持部223と、を備えている。操作部202のうち、第1接続部221は、側部開口102に対して左右方向の内側方側に位置するとと共に、背凭れ本体20の受面20a(前面)側に位置している。
一対の第1接続部221は、背凭れ本体20の受面20aに沿って湾曲した帯状に形成されている。一対の第2接続部222は、一対の第1接続部221と一対の把持部223との間を接続している。一対の把持部223は、平面視U字状に折り返され、図12に示すように、表皮材100の表側に位置する。表皮材100の補強部103は、把持部223と第2接続部222との間に配置される。把持部223と第2接続部222との間の空間の前後方向の大きさは、補強部103を含む開口形成部112aの前後方向の厚みよりも小さいが、開口形成部112aが弾性を有していることで、把持部223と第2接続部222との間に挟まれて前後方向に圧縮されることが可能である。換言すれば、補強部103を含む開口形成部112aは、把持部223と第2接続部222とにより弾性的に把持される。これにより、ランバーサポート200の左右方向の両端部(操作部202)が、補強部103を含む開口形成部112aによって上下方向にガイドされるとともに、表皮材100に支持される。
本体部201の裏面201bには、ガイドリブ203が突設されている。ガイドリブ203は、図2に示す背凭れ本体20の柱状部24に形成された、上下方向に延在するスリット33に挿入される。ガイドリブ203は、スリット33に沿って上下方向に移動可能である。これにより、ランバーサポート200の左右方向の中央部が、背凭れ本体20のスリット33によって上下方向にガイドされる。
上記構成の椅子の背凭れ6によれば、着座者から荷重を受ける背凭れ本体20と、背凭れ本体20を覆う袋状の表皮材100と、を備え、表皮材100には、オプション部材(ランバーサポート200)が挿通して配置可能な側部開口102が形成されており、表皮材100は、背凭れ本体20の正面側に位置する表側表皮材110と、背凭れ本体20の背面側に位置する裏側表皮材120と、を備え、側部開口102は、表側表皮材110と裏側表皮材120とが離間することで形成され、背凭れ本体20は、前後方向に貫通するスリット23を備え、裏側表皮材120(表側表皮材110及び裏側表皮材120の一方)には、スリット23に対して前後方向に係止する係止部材130が取り付けられている。
本実施形態によれば、図6に示すように、背凭れ本体20の前後方向に貫通するスリット23に、裏側表皮材120に取り付けた係止部材130を係止させる。スリット23は、背凭れ本体20を前後方向に貫通する形態であるので、背凭れ本体20の前後方向の厚さを抑えることができる。したがって、背凭れ本体20の前後方向の厚さにかかる制約を緩和して、背凭れ本体20に対し、オプション部材を挿通して配置する側部開口102を有する表皮材100を係止することができる。
また、本実施形態において、表側表皮材110(表側表皮材110及び裏側表皮材120の他方)には、図9に示すように、側部開口102に沿って、表皮材100の剛性を補強する補強部103が形成されている。この構成によれば、表側表皮材110は、係止部材130が取り付けられている裏側表皮材120と比べて、側部開口102において、背凭れ本体20に対し浮き上がり易いが、側部開口102に沿って補強部103があることより、形状が安定するため、背凭れ本体20に対する浮き上がりを抑制し、背凭れ6の外観の体裁を整え易くなる。
また、本実施形態において、裏側表皮材120の係止部材130が取り付けられる部分(凸状部122a)は、側部開口102から表皮材100の内側に折り返されている。この構成によれば、係止部材130が取り付けられた裏側表皮材120を、側部開口102から表皮材100の内側に折り返すことで、裏側表皮材120によって側部開口102付近の背凭れ本体20が巻き込まれた状態となり、当該側部開口102から背凭れ本体20の構造部分が露呈しなくなるため、背凭れ6の外観の体裁を整え易くなる。
また、本実施形態において、オプション部材として、ランバーサポート200を備える。この構成によれば、背凭れ6に、腰への負担が少なく正しい着座姿勢をサポートする機能を付加できる。
また、本実施形態において、側部開口102は、図10に示すように、上下方向に延びるスリット状に形成され、ランバーサポート200は、側部開口102の開口縁を把持し、当該開口縁に沿って上下方向にガイドされる。この構成によれば、上下方向に延びるスリット状の側部開口102に沿ってランバーサポート200を上下動させることができるため、多様な体格の着座者に合わせてランバーサポート200の上下方向の位置を調整できる。
本実施形態に係る椅子1は、先に記載の椅子1の背凭れ6を備える。この構成によれば、背凭れ本体20の前後方向の厚さにかかる制約を緩和して、背凭れ本体20に対し、オプション部材を挿通して配置する側部開口102を有する表皮材100を係止することができる椅子1が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、本実施形態と逆に、表側表皮材110に係止部材130が取り付けられ、裏側表皮材120に補強部103が形成されていても構わない。
また、係止部材130が係止する係止孔は、図2に示すスリット23に限定されず、例えば、特許第6235303号公報の図10に示すような貫通孔であってもよい。
また、表皮材100の側部開口102は、図1に示す表側表皮材110と裏側表皮材120とが部分的に離間することによって形成される構成に限定されず、先行技術文献のように下部開口101に連続して形成されてもよい。
さらに、表皮材100の側部開口102は、表側表皮材110の一対の側辺部112と裏側表皮材120の一対の側辺部122とが全域において接合され無いことで形成されてもよい。つまり、表皮材100は、袋状の形態に限定されず、例えば少なくとも前面側で接続された二連の帯輪状(筒状)に形成されていてもよい。
また、背凭れ本体20に取り付けられるオプション部材は、ランバーサポート200に限定されず、例えば、先行技術文献のような肘掛けや、昇降機構ないし傾動機構のレバー部材、その他のオプション部材であってもよい。
なお、ランバーサポート200は、本実施形態のように表皮材100に支持される構成に限らず、背凭れ本体20に支持されていてもよい。その場合、操作部202は、側部開口102から露出していればよく、必ずしも開口形成部112aに支持されていなくてもよい。つまり、操作部202は、補強部103を含む開口形成部112aを弾性的に把持しなくてもよい。また、ランバーサポート200は、背凭れ本体20の受面20a(前面)側ではなく、裏面20b側に配置され、背凭れ本体20の裏面20bに対向していてもよい。
1…椅子、2…脚部、2a…キャスタ、3…支基、4…座体、4a…表皮材、5…座受部材、11…多岐脚、12…脚柱、20…背凭れ本体、20a…受面、20b…裏面、21…枠部、22…帯状部、23…スリット(係止孔)、23a…第1スリット、23b…第2スリット、23c…第3スリット(係止孔)、24…柱状部、30…背凭れ支持部材、31…上端支持部、32…固定部材、33…スリット、50…湾曲形状変更手段、51…自由端部、52…被支持部、60…付勢手段、100…表皮材、101…下部開口、102…側部開口、103…補強部、110…表側表皮材、111…上辺部、112…側辺部、112a…開口形成部、113…下辺部、120…裏側表皮材、121…上辺部、122…側辺部、122a…凸状部、123…下辺部、130…係止部材、131…板状部、132…爪部、133…表側爪部、134…裏側爪部、135…接続部、135a…肉抜き部、200…ランバーサポート、201…本体部、201a…表面、201b…裏面、202…操作部、203…ガイドリブ、211…上端部、212…下端部、213…中央部、221…第1接続部、222…第2接続部、223…把持部

Claims (6)

  1. 着座者から荷重を受ける背凭れ本体と、
    前記背凭れ本体を覆う表皮材と、を備え、
    前記表皮材には、オプション部材が挿通して配置可能な側部開口が形成されており、
    前記表皮材は、
    前記背凭れ本体の正面側に位置する表側表皮材と、
    前記背凭れ本体の背面側に位置する裏側表皮材と、を備え、
    前記側部開口は、前記表側表皮材と前記裏側表皮材とが離間することで形成され、
    前記背凭れ本体は、前後方向に貫通する係止孔を備え、
    前記表側表皮材及び前記裏側表皮材の一方には、前記係止孔に対して前後方向に係止する係止部材が取り付けられている、
    椅子の背凭れ。
  2. 前記表側表皮材及び前記裏側表皮材の他方には、前記側部開口に沿って、前記表皮材の剛性を補強する補強部が形成されている、
    請求項1に記載の椅子の背凭れ。
  3. 前記表側表皮材及び前記裏側表皮材の一方の、前記係止部材が取り付けられる部分は、前記側部開口から前記表皮材の内側に折り返されている、
    請求項1に記載の椅子の背凭れ。
  4. 前記オプション部材として、ランバーサポートを備える、
    請求項1に記載の椅子の背凭れ。
  5. 前記側部開口は、上下方向に延びるスリット状に形成され、
    前記ランバーサポートは、前記側部開口の開口縁を把持し、当該開口縁に沿って上下方向にガイドされる、
    請求項4に記載の椅子の背凭れ。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の椅子の背凭れを備える、椅子。
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