JP2024049144A - 医療器具、医用シート、生体電極 - Google Patents

医療器具、医用シート、生体電極 Download PDF

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浩平 大野
陳安 蔡
政▲昌▼ 謝
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Abstract

【課題】生体電極に対する静電気の影響を低減することが可能な医療器具を提供する。【解決手段】生体電極及びコネクタを有する医療器具であって、生体電極が、電極素子、被接続部、絶縁部材、導電性材料を含むシールド層を有する基材を含み、コネクタが、接続部、導電材料で形成されるハウジングを含み、生体電極とコネクタとが接続された状態において、シールド層とハウジングとが接触する医療器具。【選択図】図6

Description

本発明は医療器具、医用シート、及び生体電極に関する。
生体情報(たとえば、心電、脈波、脳波、筋電)に対応する電気信号を受信するための生体電極がある。生体電極は、被検者の体表面に貼り付けられる。
特許文献1には、一端に導電性ゲル層が接着された電極素子と、電極素子の他端を保持し、生体面に貼着されるテープと、を備える生体電極が開示されている。
特開2000-271100号公報
生体電極で電気信号を受信する際、静電気の放電に伴って発生するノイズの影響(以下、「静電気の影響」という場合がある)が問題となる。静電気の放電は、たとえば、生体電極が被検者の衣服と接触することにより生じる。
本発明の目的は、生体電極に対する静電気の影響を低減することが可能な技術を提供することにある。
上記目的を達成するための一の発明は、生体の体表面に貼り付けられ、生体情報に対応する電気信号を受信するための生体電極、及び前記生体電極で受信した電気信号を外部装置に送信するためのコネクタを有する医療器具であって、前記生体電極は、電極素子と、前記電極素子と連結され、前記生体電極を前記コネクタと接続するための被接続部と、前記被接続部が貫通する第1の孔が形成され、前記電極素子を覆う絶縁部材と、前記被接続部が貫通した状態において、縁部分が当該被接続部と接触しない大きさである第2の孔が形成され、前記絶縁部材を覆う基材であって、前記絶縁部材と接する側の反対側に導電性材料を含むシールド層を有する基材と、を含み、前記コネクタは、前記コネクタを前記生体電極と接続するための接続部と、前記接続部を内包し、導電性材料で形成されるハウジングと、を含み、前記生体電極と前記コネクタとが接続された状態において、前記シールド層と前記ハウジングとが接触する医療器具である。
また、上記目的を達成するための別の発明は、生体の体表面に貼り付けられ、生体情報に対応する電気信号を受信するための生体電極、及び前記生体電極で受信した電気信号を外部装置に送信するためのコネクタを有する医療器具であって、前記生体電極は、電極素子と、前記電極素子と連結され、前記生体電極を前記コネクタと接続するための被接続部と、前記被接続部が貫通する第1の孔が形成され、前記電極素子を覆う絶縁部材と、前記被接続部が貫通した状態において、縁部分が当該被接続部と接触しない大きさである第2の孔が形成され、前記絶縁部材を覆う基材であって、前記絶縁部材と接する側の反対側に導電性材料を含むシールド層を有する基材と、を含み、前記コネクタは、前記コネクタを前記生体電極と接続するための接続部を含み、前記医療器具は、導電性材料で形成され、前記生体電極と前記コネクタとが接続された状態において、前記コネクタを覆うためのシールド部材を更に含み、前記生体電極と前記コネクタとが接続された状態において、前記シールド層と前記シールド部材とが接触する医療器具である。
また、上記目的を達成するための別の発明は、生体の体表面に貼り付けられ、生体情報に対応する電気信号を受信するための生体電極、及び前記生体電極で受信した電気信号を外部装置に送信するためのコネクタを有する医療器具であって、前記生体電極は、電極素子と、前記電極素子と連結され、前記生体電極を前記コネクタと接続するための被接続部と、前記被接続部が貫通する第1の孔が形成され、前記電極素子を覆う絶縁部材と、前記被接続部が貫通した状態において、縁部分が当該被接続部と接触しない大きさである第2の孔が形成され、前記絶縁部材を覆う基材であって、前記絶縁部材と接する側の反対側に導電性材料を含むシールド層を有する基材と、を含み、前記コネクタは、前記コネクタを前記生体電極と接続するための接続部と、前記接続部を内包し、導電性材料で形成されるハウジングと、を含み、前記医療器具は、導電性材料で形成され、前記生体電極と前記コネクタとが接続された状態において、前記コネクタを覆うためのシールド部材を更に含み、前記生体電極と前記コネクタとが接続された状態において、前記シールド層に対し、前記ハウジング及び前記シールド部材がそれぞれ接触する医療器具である。
また、上記目的を達成するための別の発明は、生体に取り付けられた医療器具を覆うための医用シートであって、前記医用シートを生体の体表面に貼り付けるための接着層と、導電性材料を含み、前記接着層を覆うシールド層と、を有する医用シートである。
また、上記目的を達成するための別の発明は、生体の体表面に貼り付けられ、生体からの電気信号を受信するための生体電極であって、所定の長さを有する導電部材と、前記導電部材の一端に設けられ、前記生体電極を前記コネクタと接続するための被接続部と、前記被接続部が貫通する第3の孔が形成され、前記導電部材を覆う絶縁部材と、導電性材料を含むシート部材と、を有し、前記シート部材は、前記絶縁部材の前記第3の孔が形成される側とは反対側に固定される第1のシールド領域と、前記コネクタが接続された状態において、前記コネクタを覆うための第2のシールド領域と、を有する生体電極である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、生体電極に対する静電気の影響を低減することができる。
第1実施形態に係る生体電極を示す模式図である。 第1実施形態に係る生体電極を示す模式図である。 第1実施形態に係るコネクタを示す模式図である。 第1実施形態に係るコネクタを示す模式図である。 第1実施形態に係る医療器具を示す模式図である。 第1実施形態に係る医療器具を示す模式図である。 第2実施形態に係るコネクタを示す模式図である。 第2実施形態に係るコネクタを示す模式図である。 第2実施形態に係るシールド部材を示す模式図である。 第2実施形態に係る医療器具を示す模式図である。 第2実施形態に係る医療器具を示す模式図である。 第3実施形態に係る生体電極を示す模式図である。 第3実施形態に係る生体電極を示す模式図である。 第3実施形態に係る医用シートを示す模式図である。 第3実施形態に係る医用シートを示す模式図である。 第3実施形態に係る医用シート及び医療器具を示す模式図である。 第3実施形態に係る医用シート及び医療器具を示す模式図である。 第4実施形態に係る生体電極を示す模式図である。 第4実施形態に係る生体電極を示す模式図である。 第4実施形態に係る医療器具を示す模式図である。 第4実施形態に係る医療器具を示す模式図である。
<第1実施形態>
図1~図6を参照して、第1実施形態に係る医療器具1について説明する。図1は、生体電極10を表側(後述)から見た図である。図2は、図1に示した生体電極10のA-A´断面図である。図3は、コネクタ20を表側(後述)から見た図である。図4は、図3に示したコネクタ20のB-B´断面図である。図5は、医療器具1を構成する、生体電極10とコネクタ20とが接続された状態を示す斜視図である。図6は、図5に示した生体電極10及びコネクタ20のC-C´断面図である。
==医療器具==
医療器具は、被検者から生体情報に対応する電気信号を受信し、外部装置に送信するために用いられる。本実施形態に係る医療器具1は、生体電極10及びコネクタ20を有する。
生体電極10は、生体の体表面に貼り付けられ、生体情報に対応する電気信号を受信するための構成である。生体情報は、たとえば、心電、脈波、脳波、筋電である。
コネクタ20は、生体電極10で受信した電気信号を外部装置に送信するための構成である。外部装置は、医療テレメータ用の送信機や、心電計等の生体情報モニタである。
本実施形態において、生体電極10の生体に貼り付けられる側、及びコネクタ20の生体電極10に接続される側を「裏側」とし、それぞれの反対側を「表側」とする。また、表裏方向に直交する方向を「幅方向」とする。
[生体電極]
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る生体電極10は、電極素子11、伝達部材12、被接続部13、絶縁部材14、及び基材15を含む。
(電極素子)
電極素子11は、生体が発した生体情報を電気信号として受信する。電極素子11は、生体電極10を生体の体表面に貼り付けた際に、伝達部材12を介して体表面と間接的に接触可能な位置に設けられる。本実施形態に係る電極素子11は、その表面が絶縁部材14の裏面と接するように配置されている(図2参照)。
電極素子11は、たとえば、金属のような電気信号を導通可能な材料で構成されている。
電極素子11のサイズ及び形状は、特に限定されるものではないが、長時間、体表面に貼り付ける可能性があることから扁平な形状(表裏方向の厚みが薄い形状)が好ましい。本実施形態に係る電極素子11は、円盤状である(図1及び図2参照)。
(伝達部材)
伝達部材12は、生体が発した生体情報の電気信号を電極素子11に伝達する。伝達部材12は、生体電極10を生体の体表面に貼り付けた際に、体表面と直接、接触する位置に設けられる。本実施形態に係る伝達部材12は、その表面が電極素子11の裏面と接するように配置されている(図2参照)。
伝達部材12は、たとえば、電解質を主体とした電極ペーストやゲルから構成されている。
伝達部材12のサイズ及び形状は特に限定されるものではないが、電極素子11が直接、体表面に触れないようにするため、電極素子11と同じかそれよりも大きいことが好ましい。本実施形態に係る伝達部材12は、電極素子11よりも直径が大きい円盤状である(図1及び図2参照)。
(被接続部)
被接続部13は、生体電極10をコネクタ20と接続するための部分である。生体電極10をコネクタ20と接続することにより、電気的に導通される。従って、生体電極10は、受信した電気信号をコネクタ20に出力することができる。被接続部13は、電極素子11と連結されている。本実施形態において、被接続部13は、電極素子11の表面の中央部に設けられ、且つ電極素子11と一体で形成されている(図2参照)。また、被接続部13は、電極素子11と連結する細径部と、細径部よりも径が大きい頭部とからなる(図2参照)。更に、被接続部13は、絶縁部材14に形成された孔14a及び基材15に形成された孔15cを貫通し、表側に突出している(図1及び図2参照)。
被接続部13は、電極素子11と同様、金属のような電気信号を導通可能な材料で構成されている。
被接続部13のサイズ及び形状は、コネクタ20の接続部21(後述)に対応している。本実施形態に係る被接続部13は、凸形状(所謂、ホックにおける凸パーツに相当する形状)である(図1及び図2参照)。
(絶縁部材)
絶縁部材14は、電極素子11及び被接続部13と基材15とを絶縁する。絶縁部材14は、電極素子11と基材15との間に設けられる。絶縁部材14は、孔14aが形成されている。孔14aは、被接続部13が貫通する部分である。本実施形態に係る絶縁部材14は、中央部に孔14aが形成されている(図2参照)。また、本実施形態に係る絶縁部材14は、その裏面が電極素子11の表面と接するように配置されており、且つその表面の一部が基材15の裏面と接するように配置されている(図2参照)。孔14aは「第1の孔」の一例である。
絶縁部材14は、たとえば、塩化ビニル樹脂やアクリル樹脂のような絶縁材料で構成されている。
絶縁部材14のサイズ及び形状は特に限定されるものではないが、電極素子11及び被接続部13と基材15とが触れないようにするため、電極素子11と同じかそれよりも大きいことが好ましい。本実施形態に係る絶縁部材14は、電極素子11よりも直径が大きい円盤状である(図1及び図2参照)。また、孔14aのサイズ及び形状は、被接続部13が貫通できる大きさであれば、特に限定されるものではない。本実施形態に係る孔14aのサイズ及び形状は、被接続部13の細径部とほぼ同じとなっている(図2参照)。
(基材)
基材15は、生体電極10を体表面に貼り付けるための部材である。基材15は、絶縁部材14を覆うよう設けられている。すなわち、電極素子11、伝達部材12、及び絶縁部材14は、基材15の裏側に配置される。基材15は、孔15cが形成されている。孔15cは、被接続部13が貫通する部分である。本実施形態に係る基材15は、中央部に孔15cが形成されている(図1及び図2参照)。また、本実施形態に係る基材15は、絶縁部材14の一部(絶縁部材14の中央部以外の領域)を覆うように配置されている(図1及び図2参照)。孔15cは「第2の孔」の一例である。
基材15のサイズ及び形状は、絶縁部材14を覆うことが可能な大きさであれば特に限定されるものではないが、体表面から剥がれ難くするために角がない形状(たとえば、真円形や楕円形)であることが好ましい。本実施形態に係る基材15は、電極素子11、伝達部材12、及び絶縁部材14よりも直径が大きい円盤状である(図1及び図2参照)。また、基材15に形成された孔15cのサイズ及び形状は、基材15で絶縁部材14を覆った状態(被接続部13が孔15cを貫通した状態)において、孔15cの縁部分が被接続部13と接触しない大きさであれば、特に限定されるものではない。この場合、基材15と被接続部13とが直接接することがないため、電極素子11で受信した電気信号が、被接続部13を介して基材15側に流れること抑制できる。本実施形態に係る基材15に形成された孔15cは、絶縁部材14よりも一回り小さい真円状に形成されている(図1及び図2参照)。
ここで、図2に示すように、本実施形態に係る基材15は、接着層15a及びシールド層15bを有する。
接着層15aは、生体電極10を体表面に貼り付けるための層である。接着層15aは、たとえば、アクリル系樹脂のような粘着力があり、且つ生体適合性の高い材料で構成されていることが好ましい。接着層15aの一部(孔15cの近傍の領域)は、絶縁部材14の表面と接している。
シールド層15bは、導電性材料を含み、接着層15aを覆う層である。シールド層15bは、その裏面が接着層15aの表面に固定されている。すなわち、シールド層15bは、基材15において、絶縁部材14と接する側(接着層15a側)の反対側に設けられる。導電性材料は、たとえば、その表面電気抵抗値が107Ω以下の材料である。導電性材料は、たとえば、樹脂材料に対し、NaCl等の電解質や、導電性カーボン等の導電性物質を添加したものである。樹脂材料は、特に限定されるものではないが、柔軟性及び伸縮性があり、且つ生体適合性が高いポリウレタンを用いることがより好ましい。
なお、接着層15aは、生体電極10を体表面に貼り付けた状態を維持できればよく、シールド層15bの裏面全体に渡って設けられている必要はない。また、接着層15aとシールド層15bの間に、たとえば緩衝材の層のような他の層が設けられていてもよい。
[コネクタ]
図3及び図4に示すように、本実施形態に係るコネクタ20は、接続部21、ハウジング22、及びシールド線23を含む。
(接続部)
接続部21は、コネクタ20を生体電極10と接続するための部分である。コネクタ20を生体電極10と接続することにより、電気的に導通される。従って、生体電極10から出力された電気信号は、コネクタ20に入力される。接続部21は、コネクタ20(ハウジング22)内において裏側に設けられている。本実施形態において、接続部21は、コネクタ20(ハウジング22)の裏面の中央部に配置されている(図4参照)。
接続部21は、金属のような電気信号を導通可能な材料で構成されている。
接続部21のサイズ及び形状は、生体電極10の被接続部13に対応している。本実施形態に係る接続部21は、被接続部13の凸形状に対応する凹形状(所謂、ホックにおける凹パーツに相当する形状)である(図3参照)。
(ハウジング)
ハウジング22は、コネクタ20の外装を構成する部材である。ハウジング22は、接続部21を内包している(図4参照)。
ハウジング22のサイズ及び形状は、接続部21を内包し、且つ生体電極10の基材15よりも幅方向のサイズが小さければ、特に限定されるものではない。本実施形態に係るハウジング22は、接続部21を内包し、且つ基材15よりも直径が小さい円柱状である(図3及び図4参照)。
ここで、本実施形態に係るハウジング22は、導電性材料で形成されている。
具体的に、ハウジング22は外壁22aを有する。外壁22aは、導電性材料で形成されている。また、ハウジング22の内側の部分22b(外壁22aと接続部21の間の部分)は、絶縁材料で構成されている。絶縁材料は、たとえば、塩化ビニル樹脂やアクリル樹脂である。
(シールド線)
シールド線23は、コネクタ20の接続部21を介して受信した電気信号を外部装置に送信する。シールド線23の一端は、ハウジング22内において、接続部21と接続されている。シールド線23の他端は、外部装置(図示なし)に接続されている。
==生体電極とコネクタとの接続==
図5に示したように、生体電極10は、基材15の接着層15aにより、体表面BSに貼り付けられる。コネクタ20は、接続部21を生体電極10の被接続部13に取り付けることにより、生体電極10に対して接続される。この状態において、医療器具1は、生体電極10で受信した電気信号を、コネクタ20を介して外部装置に送信することができる。
ここで、図6に示したように、生体電極10とコネクタ20とが接続された状態において、基材15のシールド層15bと、ハウジング22(具体的には外壁22a)とが接触する。すなわち、体表面BSに貼り付けられた生体電極10は、導電性材料を含む部材によって覆われた状態となる。従って、生体電極10は、外部からの静電気の影響を受け難くなる。
==第1実施形態のまとめ==
以上から明らかなように、本実施形態に係る医療器具1は、生体の体表面BSに貼り付けられ、生体情報に対応する電気信号を受信するための生体電極10、及び生体電極10で受信した電気信号を外部装置に送信するためのコネクタ20を有する。生体電極10は、電極素子11と、電極素子11と連結され、生体電極10をコネクタ20と接続するための被接続部13と、被接続部13が貫通する孔14aが形成され、電極素子11を覆う絶縁部材14と、被接続部13が貫通した状態において、縁部分が被接続部13と接触しない大きさである孔15cが形成され、絶縁部材14を覆う基材15であって、絶縁部材14と接する側の反対側に導電性材料を含むシールド層15bを有する基材15と、を含む。コネクタ20は、コネクタ20を生体電極10と接続するための接続部21と、接続部21を内包し、導電性材料で形成されるハウジング22と、を含む。更に、医療器具1は、生体電極10とコネクタ20とが接続された状態において、シールド層15bとハウジング22とが接触する。
このような医療器具1によれば、生体電極10とコネクタ20とが接続された状態において、生体電極10が、導電性材料を含む部材(シールド層15b及びハウジング22)によって覆われた状態となる。従って、たとえば、コネクタ20の外壁22aが被検者の衣服と接触し、静電気の放電が起きた場合であっても、静電気は、外壁22aを流れるため、生体電極10に溜まり難くなる。よって、生体電極10で電気信号を受信する際に、静電気の放電に伴って発生するノイズの影響を受け難くなる。すなわち、本実施形態に係る医療器具1によれば、生体電極10に対する静電気の影響を低減することができる。
<第2実施形態>
次に、図7から図11を参照して、第2実施形態に係る医療器具について説明する。本実施形態においては、生体電極とコネクタとが接続された状態において、コネクタを覆うためのシールド部材を有する例について述べる。第1実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。
図7は、コネクタ30を表側(後述)から見た図である。図8は、図7に示したコネクタ30のD-D´断面図である。図9は、シールド部材40の斜視図である。図10は、医療器具2を構成する、生体電極10とコネクタ30とが接続された状態を示す斜視図である。図11は、図10に示した生体電極10及びコネクタ30のE-E´断面図である。
==医療器具==
本実施形態に係る医療器具2は、生体電極10、コネクタ30、及びシールド部材40を有する。
本実施形態において、生体電極10の生体に貼り付けられる側、コネクタ30の生体電極10に接続される側、及びシールド部材40の開口側を「裏側」とし、それぞれの反対側を「表側」とする。また、表裏方向に直交する方向を「幅方向」とする。
[生体電極]
本実施形態に係る生体電極10は、第1実施形態と同様の構成であるため詳細な説明を省略する。
[コネクタ]
図7及び図8に示すように、本実施形態に係るコネクタ30は、接続部31、ハウジング32、及びシールド線33を含む。
(接続部、シールド線)
接続部31は、第1実施形態の接続部21と同様の構成であり、シールド線33は、第1実施形態のシールド線23と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
(ハウジング)
ハウジング32は、コネクタ30の外装を構成する部材である。ハウジング32は、接続部31を内包している(図7及び図8参照)。
ハウジング32のサイズ及び形状は、接続部31を内包し、且つ生体電極10の基材15よりも幅方向のサイズが小さければ、特に限定されるものではない。本実施形態に係るハウジング32は、接続部31を内包し、且つ基材15よりも直径が小さい円柱状である(図7及び図8参照)。
本実施形態に係るハウジング32は、絶縁材料で形成されている。
[シールド部材]
シールド部材40は、導電性材料を含み、生体電極10とコネクタ30とが接続された状態において、コネクタ30を覆うための部材である。シールド部材40は、一端が開口している。図9に示すように、本実施形態に係るシールド部材40は、枠体41及び切り欠き42を含む。
(枠体)
枠体41は、シールド部材40の外装を構成する部材である。枠体41は、導電性材料で形成されている。本実施形態に係る枠体41は、コネクタ30を内包可能な中空部分を有する蓋状となっている(図9参照)。
枠体41のサイズ及び形状は、コネクタ30を内包可能であり、且つ生体電極10の基材15よりも幅方向のサイズが小さければ、特に限定されるものではない。本実施形態に係る枠体41は、コネクタ30を内包可能であり(すなわち、コネクタ30よりも直径が大きく)、且つ基材15よりも直径が小さい円柱状である(図10及び図11参照)。
(切り欠き)
切り欠き42は、シールド部材40でコネクタ30を覆う際に、シールド線33を逃がすための部分である。切り欠き42は、ハウジング41の一部に形成されている。切り欠き42の形状は特に限定されるものではないが、サイズは小さいことが好ましい。本実施形態において、切り欠き42は、ハウジング41の側面の端部(開口側の端部)から半円状に形成されている(図9参照)。なお、切り欠き42は、シールド部材40において必須の構成ではない。
==生体電極とコネクタとの接続==
図10に示したように、生体電極10は、基材15の接着層15aにより、体表面BSに貼り付けられる。コネクタ30は、接続部31を生体電極10の被接続部13に取り付けることにより、生体電極10に対して接続される。この状態において、医療器具2は、生体電極10で受信した電気信号を、コネクタ30を介して外部装置に送信することができる。また、生体電極10とコネクタ30とが接続された状態において、シールド部材40は、コネクタ30を覆うように取り付けられている。
ここで、図11に示したように、生体電極10とコネクタ30とが接続された状態において、基材15のシールド層15bと、シールド部材40(具体的には枠体41)とが接触する。すなわち、体表面BSに貼り付けられた生体電極10は、導電性材料を含む部材によって覆われた状態となる。従って、生体電極10は、外部からの静電気の影響を受け難くなる。
==第2実施形態のまとめ==
以上から明らかなように、本実施形態に係る医療器具2は、生体の体表面BSに貼り付けられ、生体情報に対応する電気信号を受信するための生体電極10、及び生体電極10で受信した電気信号を外部装置に送信するためのコネクタ30を有する。生体電極10は、電極素子11と、電極素子11と連結され、生体電極10をコネクタ30と接続するための被接続部13と、被接続部13が貫通する孔14aが形成され、電極素子11を覆う絶縁部材14と、被接続部13が貫通した状態において、縁部分が被接続部13と接触しない大きさである孔15cが形成され、絶縁部材14を覆う基材15であって、絶縁部材14と接する側の反対側に導電性材料を含むシールド層15bを有する基材15と、を含む。コネクタ30は、コネクタ30を生体電極10と接続するための接続部31を含む。また、医療器具2は、導電性材料で形成され、生体電極10とコネクタ30とが接続された状態において、コネクタ30を覆うためのシールド部材40を更に含み、生体電極10とコネクタ30とが接続された状態において、シールド層15bとシールド部材40とが接触する。
このような医療器具2によれば、生体電極10とコネクタ30とが接続された状態において、シールド部材40でコネクタ30を覆うことにより、生体電極10が、導電性材料を含む部材(シールド層15b及び枠体41)によって覆われた状態となる。従って、たとえば、シールド部材40が被検者の衣服と接触し、静電気の放電が起きた場合であっても、静電気は、シールド部材40を流れるため、生体電極10に溜まり難くなる。よって、生体電極10で電気信号を受信する際に、静電気の放電に伴って発生するノイズの影響を受け難くなる。また、シールド部材40を用いることにより、従来から使用されているコネクタ(ハウジングが導電性材料で形成されていないコネクタ)をそのまま利用することができる。すなわち、本実施形態に係る医療器具2によれば、生体電極10に対する静電気の影響を低減することができる。
なお、本実施形態では、シールド部材40が、コネクタ30を内包可能な中空部分を有する蓋状の部材の例を説明した。一方、シールド部材40は、コネクタ30の接続部31の外周面に貼り付けられる膜状の部材であってもよい。膜状の部材は、導電性材料を含むフィルムやシートである。
また、コネクタ30の代わりに、第1実施形態で説明したコネクタ20を用いることも可能である。この場合、基材15のシールド層15bに対し、ハウジング22、及びシールド部材40がそれぞれ接触する。従って、生体電極10は、外部からの静電気の影響をより受け難くなる。
すなわち、本実施形態に係る医療器具2は、生体の体表面BSに貼り付けられ、生体情報に対応する電気信号を受信するための生体電極10、及び生体電極10で受信した電気信号を外部装置に送信するためのコネクタ20を有していてもよい。生体電極10は、電極素子11と、電極素子11と連結され、生体電極10をコネクタ20と接続するための被接続部13と、被接続部13が貫通する孔14aが形成され、電極素子11を覆う絶縁部材14と、被接続部13が貫通した状態において、縁部分が被接続部13と接触しない大きさである孔15cが形成され、絶縁部材14を覆う基材15であって、絶縁部材14と接する側の反対側に導電性材料を含むシールド層15bを有する基材15と、を含む。コネクタ20は、コネクタ20を生体電極10と接続するための接続部21と、接続部21を内包し、導電性材料で形成されるハウジング22と、を含む。また、医療器具2は、導電性材料で形成され、生体電極10とコネクタ20とが接続された状態において、コネクタ20を覆うためのシールド部材40を更に含み、生体電極10とコネクタ20とが接続された状態において、シールド層15bに対し、ハウジング22及びシールド部材40がそれぞれ接触する。
<第3実施形態>
次に、図12から図17を参照して、第3実施形態に係る医用シートについて説明する。本実施形態においては、生体に取り付けられた医療器具を覆うための医用シートについて述べる。第1実施形態等と同様の構成については詳細な説明を省略する。
図12は、生体電極50を表側(後述)から見た図である。図13は、図12に示した生体電極50のF-F´断面図である。図14は、医用シート100を表側(後述)から見た図である。図15は、図14に示した医用シートのG-G´断面図である。図16は、医療器具3が、医用シート100で覆われた状態を示す斜視図である。図17は、図16に示した生体電極50、コネクタ30、及び医用シート100のH-H´断面図である。
==医療器具==
本実施形態に係る医療器具3は、生体電極50及びコネクタ30を有する。本実施形態において、生体電極50の生体に貼り付けられる側、コネクタ30の生体電極50に接続される側、及び医用シート100の医療器具3を覆う側を「裏側」とし、それぞれの反対側を「表側」とする。また、表裏方向に直交する方向を「幅方向」とする。
[生体電極]
図12及び図13に示すように、本実施形態に係る生体電極50は、電極素子51、伝達部材52、被接続部53、及び基材54を含む。
(電極素子)
電極素子51は、第1実施形態で説明した電極素子11と同様の構成である。本実施形態に係る電極素子51は、その表面が基材54の裏面と接するように配置されている(図12及び図13参照)。
(伝達部材)
伝達部材52は、第1実施形態で説明した伝達部材12と同様の構成である。
(被接続部)
被接続部53は、第1実施形態で説明した被接続部13と同様の構成である。本実施形態において、被接続部53は、基材54に形成された孔54cから表側に突出している(図12及び図13参照)。
(基材)
基材54は、生体電極50を体表面に貼り付けるための部材である。基材54は、電極素子51(被接続部53が連結されている領域以外)を覆うよう設けられている。すなわち、電極素子51及び伝達部材52は、基材54の裏側に配置される。基材54は、孔54cが形成されている。孔54cは、被接続部53が貫通する部分である。本実施形態に係る基材54は、中央部に孔54cが形成されている(図12及び図13参照)。また、本実施形態に係る基材54は、電極素子51を覆うように配置されている(図12及び図13参照)。
基材54のサイズ及び形状は、電極素子51を覆うことが可能な大きさであれば特に限定されるものではないが、体表面から剥がれ難くするために角がない形状(たとえば、真円形や楕円形)であることが好ましい。本実施形態に係る基材54は、電極素子51、及び伝達部材52よりも直径が大きい円盤状である(図12及び図13参照)。また、基材54に形成された孔54cのサイズ及び形状は、被接続部53が貫通できる大きさであれば、特に限定されるものではない。本実施形態に係る孔54cのサイズ及び形状は、被接続部53の細径部とほぼ同じとなっている(図13参照)。
ここで、図13に示すように、本実施形態に係る基材54は、接着層54a及びコート層54bを有する。
接着層54aは、第1実施形態の接着層14aと同様である。一方、コート層54bは、不織布や防水性の絶縁材料から構成されており、接着層54aを覆う層である。コート層54bは、その裏面が接着層54aの表面に固定されている。なお、接着層54aは、生体電極10を体表面に貼り付けた状態を維持できればよく、コート層54bの裏面全体に渡って設けられている必要はない。また、接着層54aとコート層54bの間に、たとえば緩衝材の層のような他の層が設けられていてもよい。
[コネクタ]
本実施形態に係るコネクタ30は、第2実施形態で説明したものと同様である。
==医用シート==
医用シート100は、生体に取り付けられた医療器具3を覆うための膜状の部材である。医用シート100のサイズ及び形状は、医療器具3(生体電極50及びコネクタ30)を覆うことが可能な大きさであれば特に限定されるものではないが、体表面から剥がれ難くするために角がない形状(たとえば、真円形や楕円形)であることが好ましい。本実施形態に係る医用シート100は、生体電極50やコネクタ30よりも直径が大きい円盤状である(図14及び図15参照)。
図15に示すように、本実施形態に係る医用シート100は、接着層100a及びシールド層100bを有する。
接着層100aは、医用シート100を体表面に貼り付けるための層である。接着層100aは、第1実施形態の接着層15aと同様の材料を用いることができる。
シールド層100bは、導電性材料を含み、接着層100aを覆う層である。
シールド層100bは、その裏面が接着層100aの表面に固定されている。なお、接着層100aは、医用シート100を体表面に貼り付けた状態を維持できればよく、シールド層100bの裏面全体に渡って設けられている必要はない。また、接着層100aとシールド層100bの間に、たとえば緩衝材の層のような他の層が設けられていてもよい。
また、本実施形態に係る医用シート100は、切り欠き101を有する(図14参照)。切り欠き101は、医用シート100で医療器具3を覆う際に、シールド線33を逃がすための部分である。切り欠き101は、医用シート100の外周の一部に形成されている。切り欠き101の形状は特に限定されるものではないが、サイズは小さいことが好ましい。本実施形態において、切り欠き101は、医用シート100の外周の一部において半円状に形成されている(図14参照)。なお、切り欠き101は、医用シート100において必須の構成ではない。
==生体電極とコネクタとの接続==
図16に示したように、生体電極50は、基材54の接着層54aにより、体表面BSに貼り付けられる。コネクタ30は、接続部31を生体電極50の被接続部53に取り付けることにより、生体電極50に対して接続される。この状態において、医療器具3は、生体電極50で受信した電気信号を、コネクタ30を介して外部装置に送信することができる。また、生体電極50とコネクタ30とが接続された状態において、医用シート100は、医療器具3を覆うように貼り付けられている。
ここで、図17に示したように、生体電極50とコネクタ30とが接続された状態において、医用シート100のシールド層100bが、医療器具3の全体を覆っている。すなわち、体表面BSに貼り付けられた生体電極50は、導電性材料を含むシールド層100bによって覆われた状態となる。従って、生体電極50は、外部からの静電気の影響を受け難くなる。
==第3実施形態のまとめ==
以上から明らかなように、本実施形態に係る医用シート100は、生体に取り付けられた医療器具3を覆うためのものである。医用シート100は、医用シート100を生体の体表面BSに貼り付けるための接着層100aと、導電性材料を含み、接着層100aを覆うシールド層100bと、を有する。
このような医用シート100によれば、生体に取り付けられた医療器具3を、シールド層100bで覆うことができる。この場合、生体電極50は、導電性材料を含む部材(シールド層100b)によって覆われた状態となる。従って、たとえば、医用シート100が被検者の衣服と接触し、静電気の放電が起きた場合であっても、静電気は、医用シート100を流れるため、生体電極50に溜まり難くなる。よって、生体電極50で電気信号を受信する際に、静電気の放電に伴って発生するノイズの影響を受け難くなる。また、医用シート100を用いることにより、従来から使用されている生体電極(導電性材料を含むシールド層を有しない生体電極)やコネクタ(ハウジングが導電性材料で形成されていないコネクタ)をそのまま利用することができる。すなわち、本実施形態に係る医用シート100によれば、生体電極50に対する静電気の影響を低減することができる。
なお、医用シート100は、第1実施形態で説明した医療器具1や第2実施形態で説明した医療器具2に対しても使用することができる。この場合、生体電極10は、外部からの静電気の影響をより受け難くなる。
<第4実施形態>
図18~図21を参照して、第4実施形態に係る生体電極について説明する。本実施形態においては、導電性材料を含むシート部材を有する生体電極について述べる。第1実施形態等と同様の構成については詳細な説明を省略する。
図18は、本実施形態に係る生体電極60を表側(後述)から見た図である。図19は、図18に示した生体電極60のI-I´断面図である。図20は、生体電極60とコネクタ30とが接続された状態で、コネクタ30がシート部材65で覆われた状態を示す斜視図である。図21は、図20に示した生体電極60及びコネクタ30のJ-J´断面図である。
==医療器具==
本実施形態に係る医療器具4は、生体電極60及びコネクタ30を有する。本実施形態において、生体電極60の生体に貼り付けられる側、及びコネクタ30の生体電極60に接続される側を「裏側」とし、それぞれの反対側を「表側」とする。また、表裏方向に直交する方向を「幅方向」とする。
[生体電極]
図18及び図19に示すように、本実施形態に係る生体電極60は、導電部材61、伝達部材62、被接続部63、絶縁部材64、及びシート部材65を含む。
(導電部材)
導電部材61は、生体が発した生体情報を電気信号として受信し、当該電気信号を被接続部63まで導くための部材である。導電部材61は、所定の長さを有する。導電部材61の一端には、被接続部63が設けられ、他端には伝達部材62が設けられる(図19参照)。導電部材61は、導電性カーボンのような電気信号を導通可能な材料で構成されている。
導電部材61のサイズ及び形状は、絶縁部材64よりも幅方向のサイズが小さければ、特に限定されるものではない。本実施形態に係る導電部材61は、絶縁部材64よりもサイズが小さく、且つ大きさの異なる真円部が幅のある直線部で連結された形状である(図18参照)。また、一方の真円部(小さいほうの真円部)の中央部には被接続部63が設けられ、他方の真円部(大きいほうの真円部)の中央部の裏側には伝達部材62が設けられている(図18及び図19参照)。
(伝達部材)
伝達部材62は、生体が発した生体情報の電気信号を導電部材61に伝達する。伝達部材62は、生体電極60を生体の体表面に貼り付けた際に、体表面と直接、接触する位置に設けられる。本実施形態に係る伝達部材62は、その表面が、導電部材61の他端(被接続部63が設けられる側とは反対側の端部)において、導電部材61の裏面と接するように配置されている(図19参照)。
伝達部材62は、たとえば、電解質を主体とした電極ペーストやゲルから構成されている。
伝達部材62のサイズ及び形状は特に限定されるものではない。実施形態に係る伝達部材62は、導電部材61の他方の真円部よりも直径が大きい円盤状である(図18参照)。
(被接続部)
被接続部63は、生体電極60をコネクタ30と接続するための部分である。生体電極60をコネクタ30と接続することにより、電気的に導通される。従って、生体電極60は、受信した電気信号をコネクタ30に出力することができる。被接続部63は、導電部材61の一端(伝達部材62が設けられる側とは反対側の端部)に設けられている。また、被接続部63は、導電部材61の孔と同じ径の細径部と、細径部よりも径が大きい頭部及び基部とからなる。本実施形態において、被接続部63は、導電部材61の一方の真円部の中央部に形成された孔、及び絶縁部材64に形成された孔64aを貫通し、表側に突出している(図19参照)。
被接続部63は、金属のような電気信号を導通可能な材料で構成されている。
被接続部63の頭部のサイズ及び形状は、コネクタ30の接続部31に対応している。本実施形態に係る被接続部63の頭部は、凸形状(所謂、ホックにおける凸パーツに相当する形状)である(図19参照)。
(絶縁部材)
絶縁部材64は、導電部材61とシート部材65とを絶縁する。絶縁部材64は、導電部材61とシート部材65との間に設けられる。
絶縁部材64は、たとえば、塩化ビニル樹脂やアクリル樹脂のような絶縁材料で構成されている。
本実施形態に係る絶縁部材64は、その裏面が導電部材61の表面と接するように配置されており、且つその表面の一部(孔64aが形成される側とは反対側の領域)がシート部材65(第1のシールド領域SE1)の裏面と接するように配置されている(図19参照)。
絶縁部材64のサイズ及び形状は、シート部材65よりも幅方向のサイズが小さく、且つ導電部材61よりも幅方向のサイズが大きければ、特に限定されるものではない。本実施形態に係る絶縁部材64は、シート部材65よりもサイズが小さく、導電部材61よりもサイズが大きく、且つ大きさの異なる真円部が幅のある直線部で連結された形状である(図18参照)。また、一方の真円部(小さいほうの真円部)の中央部には被接続部63が設けられ、他方の真円部(大きいほうの真円部)の中央部の裏側には導電部材61を介して伝達部材62が設けられている(図18及び図19参照)。
ここで、絶縁部材64は、孔64aが形成されている。孔64aは、被接続部63が貫通する部分である。本実施形態において孔64aは、伝達部材62が設けられる側とは反対側の端部に形成されている(図18参照)。孔64aは「第3の孔」の一例である。
(シート部材)
シート部材65は、絶縁部材64を覆うための膜状の部材である。シート部材65のサイズ及び形状は、絶縁部材64を覆うことが可能な大きさであれば特に限定されるものではないが、体表面から剥がれ難くするために角がない形状(たとえば、真円形や楕円形)であることが好ましい。本実施形態に係るシート部材65は、絶縁部材64よりも大きい円盤状である(図18参照)。
図19に示すように、本実施形態に係るシート部材65は、接着層65a及びシールド層65bを有する。
接着層65aは、生体電極60を体表面に貼り付けるための層である。接着層65aは、第1実施形態の接着層15aと同様の材料を用いることができる。
シールド層65bは、導電性材料を含み、接着層65aを覆う層である。シールド層65bは、その下面が接着層65aの上面に固定されている。
ここで、シート部材65は、第1のシールド領域SE1及び第2のシールド領域SE2を有する。
第1のシールド領域SE1は、絶縁部材64の孔64aが形成されている側とは反対側(被接続部63が設けられている側とは反対側)に固定されている領域である。具体的に、第1のシールド領域SE1は、接着層65aにより、絶縁部材64の表面に固定されている。
第2のシールド領域SE2は、コネクタ30が接続された状態において、コネクタ30を覆うための領域である。具体的に、第2のシールド領域SE2は、絶縁部材64の孔64aが形成されている側に位置する。一方、第2のシールド領域SE2は、第1のシールド領域SE1とは異なり、絶縁部材64に固定されていない(図19参照)。
[コネクタ]
本実施形態に係るコネクタ30は、第2実施形態で説明したものと同様である。
==生体電極とコネクタとの接続==
図20に示したように、生体電極60は、シート部材65の接着層65aにより、体表面BSに貼り付けられる。コネクタ30は、接続部31を生体電極60の被接続部63に取り付けることにより、生体電極60に対して接続される。この状態において、医療器具4は、生体電極60で受信した電気信号を、コネクタ30を介して外部装置に送信することができる。また、コネクタ30が接続された状態において、シート部材65は、コネクタ30を覆うように貼り付けられている。
ここで、図21に示したように、生体電極60とコネクタ30とが接続された状態において、シート部材65の第2のシールド領域SE2がコネクタ30を覆っている。また、シート部材65の第1のシールド領域SE1が伝達部材62を覆っている。すなわち、体表面BSに貼り付けられた生体電極60は、生体電極60自身が備えるシールド部材65によって覆われた状態となる。従って、生体電極60は、外部からの静電気の影響を受け難くなる。
==第4実施形態のまとめ==
以上から明らかなように、本実施形態に係る生体電極60は、生体の体表面BSに貼り付けられ、生体からの電気信号を受信するためのものである。生体電極60は、所定の長さを有する導電部材61と、導電部材61の一端に設けられ、生体電極60をコネクタ30と接続するための被接続部63と、被接続部63が貫通する孔64aが形成され、導電部材61を覆う絶縁部材64と、導電性材料を含むシート部材65と、を有する。シート部材65は、絶縁部材64の孔64aが形成される側とは反対側に固定される第1のシールド領域SE1と、コネクタ30が接続された状態において、コネクタ30を覆うための第2のシールド領域SE2と、を有する。
このような生体電極60によれば、生体電極60とコネクタ30とが接続された状態において、導電部材61及びコネクタ30を、導電性材料を含むシート部材65によって覆われた状態とすることができる。従って、たとえば、シート部材65が被検者の衣服と接触し、静電気の放電が起きた場合であっても、静電気は、シート部材65を流れるため、導電部材61に溜まり難くなる。よって、生体電極60で電気信号を受信する際に、静電気の放電に伴って発生するノイズの影響を受け難くなる。すなわち、本実施形態に係る生体電極60によれば、生体電極60に対する静電気の影響を低減することができる。
<その他>
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、2、3、4 医療器具
10、50、60 生体電極
11、51 電極素子
12、52、62 伝達部材
13、53、63 被接続部
14、64 絶縁部材
15、54 基材
15a、54a、65a、100a 接着層
15b、65b、100b シールド層
20、30 コネクタ
21、31 接続部
22 ハウジング
40 シールド部材
61 導電部材
65 シート部材
100 医用シート



Claims (7)

  1. 生体の体表面に貼り付けられ、生体情報に対応する電気信号を受信するための生体電極、及び前記生体電極で受信した電気信号を外部装置に送信するためのコネクタを有する医療器具であって、
    前記生体電極は、
    電極素子と、
    前記電極素子と連結され、前記生体電極を前記コネクタと接続するための被接続部と、
    前記被接続部が貫通する第1の孔が形成され、前記電極素子を覆う絶縁部材と、
    前記被接続部が貫通した状態において、縁部分が当該被接続部と接触しない大きさである第2の孔が形成され、前記絶縁部材を覆う基材であって、前記絶縁部材と接する側の反対側に導電性材料を含むシールド層を有する基材と、
    を含み、
    前記コネクタは、
    前記コネクタを前記生体電極と接続するための接続部と、
    前記接続部を内包し、導電性材料で形成されるハウジングと、
    を含み、
    前記生体電極と前記コネクタとが接続された状態において、前記シールド層と前記ハウジングとが接触する医療器具。
  2. 生体の体表面に貼り付けられ、生体情報に対応する電気信号を受信するための生体電極、及び前記生体電極で受信した電気信号を外部装置に送信するためのコネクタを有する医療器具であって、
    前記生体電極は、
    電極素子と、
    前記電極素子と連結され、前記生体電極を前記コネクタと接続するための被接続部と、
    前記被接続部が貫通する第1の孔が形成され、前記電極素子を覆う絶縁部材と、
    前記被接続部が貫通した状態において、縁部分が当該被接続部と接触しない大きさである第2の孔が形成され、前記絶縁部材を覆う基材であって、前記絶縁部材と接する側の反対側に導電性材料を含むシールド層を有する基材と、
    を含み、
    前記コネクタは、
    前記コネクタを前記生体電極と接続するための接続部を含み、
    前記医療器具は、
    導電性材料で形成され、前記生体電極と前記コネクタとが接続された状態において、前記コネクタを覆うためのシールド部材を更に含み、
    前記生体電極と前記コネクタとが接続された状態において、前記シールド層と前記シールド部材とが接触する医療器具。
  3. 前記シールド部材は、前記コネクタを内包可能な中空部分を有する蓋状の部材であることを特徴とする請求項2記載の医療器具。
  4. 前記シールド部材は、前記接続部の外周面に貼り付けられる膜状の部材であることを特徴とする請求項2記載の医療器具。
  5. 生体の体表面に貼り付けられ、生体情報に対応する電気信号を受信するための生体電極、及び前記生体電極で受信した電気信号を外部装置に送信するためのコネクタを有する医療器具であって、
    前記生体電極は、
    電極素子と、
    前記電極素子と連結され、前記生体電極を前記コネクタと接続するための被接続部と、
    前記被接続部が貫通する第1の孔が形成され、前記電極素子を覆う絶縁部材と、
    前記被接続部が貫通した状態において、縁部分が当該被接続部と接触しない大きさである第2の孔が形成され、前記絶縁部材を覆う基材であって、前記絶縁部材と接する側の反対側に導電性材料を含むシールド層を有する基材と、
    を含み、
    前記コネクタは、
    前記コネクタを前記生体電極と接続するための接続部と、
    前記接続部を内包し、導電性材料で形成されるハウジングと、
    を含み、
    前記医療器具は、
    導電性材料で形成され、前記生体電極と前記コネクタとが接続された状態において、前記コネクタを覆うためのシールド部材を更に含み、
    前記生体電極と前記コネクタとが接続された状態において、前記シールド層に対し、前記ハウジング及び前記シールド部材がそれぞれ接触する医療器具。
  6. 生体に取り付けられた医療器具を覆うための医用シートであって、
    前記医用シートを生体の体表面に貼り付けるための接着層と、
    導電性材料を含み、前記接着層を覆うシールド層と、
    を有する医用シート。
  7. 生体の体表面に貼り付けられ、生体からの電気信号を受信するための生体電極であって、
    所定の長さを有する導電部材と、
    前記導電部材の一端に設けられ、前記生体電極を前記コネクタと接続するための被接続部と、
    前記被接続部が貫通する第3の孔が形成され、前記導電部材を覆う絶縁部材と、
    導電性材料を含むシート部材と、
    を有し、
    前記シート部材は、
    前記絶縁部材の前記第3の孔が形成される側とは反対側に固定される第1のシールド領域と、
    前記コネクタが接続された状態において、前記コネクタを覆うための第2のシールド領域と、
    を有する生体電極。
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