JP2024044169A - ケーブル接続構造体 - Google Patents

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幸則 相島
Yukinori Aijima
亘 村田
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Abstract

【課題】限られたスペースへの配置を容易にするケーブル接続構造体を提供する。【解決手段】ケーブル接続構造体1は、ケーブル3の端部にコネクタ5が取り付けられた3つ以上のコネクタ付きケーブル2と、3つ以上のコネクタ付きケーブル2のコネクタ5が接続される中継部材6とを備える。3つ以上のコネクタ付きケーブル2のうちの少なくとも1つのコネクタ付きケーブル2において、コネクタ5は、ケーブル3の端部が挿入された第1部位511と、第1部位511の外周側に形成されるとともに、中継部材6に対して第1部位511の軸方向Xに組み付けられた第2部位512とを有するハウジング51を備えた軸方向コネクタ5である。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーブル接続構造体に関する。
特許文献1には、鉄道車両の屋根に設けられた複数の高圧用ケーブルがジョイント装置を介して接続された高圧機器システムが開示されている。特許文献1に記載の高圧機器システムは、複数の高圧用ケーブルと、それぞれの高圧用ケーブルが挿入された複数のケーブルコネクタ部と、複数のケーブルコネクタ部を電気的に接続するジョイント装置とを備える。
複数のケーブルコネクタ部のそれぞれは、高圧用ケーブルを挿入するベース筒部と、ベース筒部に対して直交するよう形成された嵌合筒部とを有し、全体として略T字状に形成されている。また、ジョイント装置は、ベース部と、ベース部から突出した複数のジョイントコネクタ部とを有する。そして、複数のケーブルコネクタ部は、互いに異なるジョイントコネクタ部に、嵌合筒部の延在方向(すなわち高圧用ケーブルに直交する方向)に嵌合されている。
特開2012-147635号公報
特許文献1に記載の高圧機器システムにおいては、複数のケーブルコネクタ部のそれぞれが、高圧用ケーブルに直交する方向においてジョイント装置に組み付けられる。そのため、高圧機器システムの配置場所(例えば鉄道車両の屋根)において、高圧用ケーブルに直交する方向にある程度広いスペースがないと、高圧機器システムの搭載自体が難しくなるという課題がある。特に、特許文献1の図2及び図3に図示された構成のように、ジョイント装置にて3つ以上の高圧用ケーブルを接続する場合において、前述の課題が顕著となる。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであり、限られたスペースへの配置を容易にするケーブル接続構造体を提供することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成するため、ケーブルの端部にコネクタが取り付けられた3つ以上のコネクタ付きケーブルと、前記3つ以上のコネクタ付きケーブルの前記コネクタが接続される中継部材と、を備え、前記3つ以上のコネクタ付きケーブルのうちの少なくとも1つのコネクタ付きケーブルにおいて、前記コネクタは、前記ケーブルの前記端部が挿入された第1部位と、前記第1部位の外周側に形成されるとともに、前記中継部材に対して前記第1部位の軸方向に組み付けられた第2部位とを有するハウジングを備えた軸方向コネクタである、ケーブル接続構造体を提供する。
本発明によれば、限られたスペースへの配置を容易にするケーブル接続構造体を提供することが可能となる。
第1の実施の形態における、ケーブル接続構造体の平面図である。 第1の実施の形態における、ケーブル接続構造体の断面図である。 図2の一部を拡大した図である。 第1の実施の形態における、ケーブル接続構造体の分解断面図である。 第1の実施の形態における、ケーブル接続構造体を備える鉄道車両の平面図である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図5を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
図1は、本形態におけるケーブル接続構造体1の平面図である。図2は、ケーブル接続構造体1の断面図である。図3は、図2の一部を拡大した図である。図4は、ケーブル接続構造体1の分解断面図である。
ケーブル接続構造体1は、ケーブル3の端部にコネクタ5が取り付けられた3つのコネクタ付きケーブル2と、3つのコネクタ付きケーブル2が機械的及び電気的に接続された中継部材6とを備える。
本形態において、中継部材6に接続される3つのコネクタ付きケーブル2は、互いに同様の構成を有する。コネクタ付きケーブル2は、ケーブル3と、ケーブル3のケーブル中心導体31に固定されたケーブル端子4と、ケーブル3の端部が挿入されたコネクタ5とを有する。
ケーブル3は、中心から順に、ケーブル中心導体31、ケーブル内部半導電層(図示略)、ケーブル絶縁体32、ケーブル外部半導電層33、ケーブルシールド層(図示略)、及びケーブルシース34を備える。ケーブル中心導体31は、撚線からなる。ケーブル内部半導電層及びケーブル外部半導電層33は、導電性粉末を分散して導電性を持たせたポリマー系材料からなり、電界の集中を緩和する役割を有する。ケーブルシールド層は、例えば、ケーブル外部半導電層33にワイヤーを螺旋状に巻き付けて形成されるとともに、ケーブル接続構造体1の使用時においては接地電位に接続される。ケーブルシース34は、例えば電気的絶縁性を有するゴムからなり、ケーブル3の最外層を構成している。
ケーブル3は、ケーブル中心導体31、ケーブル絶縁体32、ケーブル外部半導電層33が順に露出するよう段剥ぎされている。ケーブル3において露出したケーブル中心導体31に、ケーブル端子4が固定されている。
図3及び図4に示すごとく、ケーブル端子4は、略円柱状の導体からなる。ケーブル端子4には、ケーブル3に接続される側の端面に開口するかしめ孔41と、コネクタ5に接続される側の端面に開口する雌ねじ孔42とが形成されている。ケーブル中心導体31をかしめ孔41に挿入するとともにケーブル端子4をケーブル中心導体31に向けてかしめることにより、ケーブル中心導体31とケーブル端子4とが機械的及び電気的に接続されている。ケーブル端子4に形成された雌ねじ孔42には、ケーブル端子4と後述の接続導体52とを機械的及び電気的に接続するためのボルトB1が螺合されている。ケーブル端子4と、ケーブル3において露出したケーブル中心導体31及びケーブル絶縁体32とは、コネクタ5のハウジング51内に挿入されている。
コネクタ5は、ハウジング51と、ハウジング51に保持された接続導体52と、ハウジング51の後述の第1部位511の開口を閉塞する第1栓部材53及び第1カバー54と、ハウジング51の後述の第2部位512の開口を閉塞する第2栓部材55及び第2カバー56とを備える。
ハウジング51は、互いに一体的に成形された絶縁体51a、第1半導電層51b、第2半導電層51c、管状部材51d、及び第3半導電層51eを有する。ハウジング51は、絶縁体51aを形成するための成形型内に、ハウジング51を構成する部材(すなわち、第1半導電層51b、第2半導電層51c、管状部材51d、及び第3半導電層51e)、及び接続導体52を配置し、成形型内に絶縁体51aを構成する溶融状態の樹脂を注入して硬化させるインサート成形によって製造され得る。
絶縁体51aは、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム(すなわちEPM)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等のポリマー系材料からなる。第1半導電層51b、第2半導電層51c及び第3半導電層51eのそれぞれは、導電性粉末を分散して導電性を持たせたポリマー系材料からなる。第1半導電層51bは、接続導体52の周囲に配されるとともにケーブル端子4及びケーブル3の端部を取り囲むように配され、接続導体52、ケーブル端子4、及びケーブル3の端部の周囲の電界集中を緩和する。第2半導電層51cは、ケーブル絶縁体32及びケーブル外部半導電層33の周囲に配され、ケーブル絶縁体32の周囲の電界集中を緩和する。第3半導電層51eは、コネクタ5の外表面を構成しており、ハウジング51の外周における電界集中を緩和する。
管状部材51dは、ハウジング51におけるケーブル3が引き出される側の端部に設けられている。管状部材51dは、ハウジング51にケーブル3を挿入する際の挿入口となる。管状部材51dとケーブル3との間は、水密となるように封止部7によって封止されている。管状部材51dは、封止部7に対して接着性が良好な素材によって構成されている。例えば、封止部7は、粘着材が設けられたポリエチレンテープ、エポキシテープ等を巻き付けて形成されており、管状部材51dは、黄銅、アルミニウム合金等の金属からなる。
ハウジング51は、ケーブル3の端部が挿入された筒状の第1部位511と、第1部位511の外周側に形成されるとともに、中継部材6に対して第1部位511の軸方向Xに組み付けられた筒状の第2部位512とを有する。本明細書においては、ハウジング51が前述の第1部位511及び第2部位512を備えるようなコネクタ5を、軸方向コネクタとよぶ。本形態においては、中継部材6に接続される3つのコネクタ5のすべてが軸方向コネクタである。以後、コネクタ5を軸方向コネクタ5とも呼ぶ。
軸方向コネクタ5は、第1部位511へのケーブル3の挿入方向と、第2部位512と中継部材6との組み付け方向とが同一方向となる。本形態において、各コネクタ付きケーブル2は、ケーブル3の少なくとも中継部材6に接続される側の端部に軸方向コネクタ5が設けられており、コネクタ付きケーブル2の他端に、軸方向コネクタ5以外のコネクタが設けられてもよいし、軸方向コネクタ5と同様のコネクタが設けられていてもよい。単に「コネクタ5」又は「軸方向コネクタ5」といったときは、特に断らない限り、中継部材6に接続される側のコネクタを意味するものとする。本形態において、軸方向コネクタ5は、第1部位511及び第2部位512に加え、これらを互いに連結する第3部位513を備える。
第1部位511及び第2部位512のそれぞれは、円筒状に形成されている。第1部位511と第2部位512とは、互いの中心軸が並列に並ぶよう形成されている。第1部位511及び第2部位512の中心軸が延在する方向において、第2部位512は、第1部位511よりも短尺に形成されている。
以後、第1部位511及び第2部位512の中心軸が延在する方向を、軸方向Xという。また、軸方向Xの一方側であって、軸方向コネクタ5からケーブル3が引き出された側を基端側とし、その反対側を先端側とする。例えば、図1及び図2のそれぞれにおいて、中継部材6の右側に位置するコネクタ付きケーブル2に関しては、先端側は紙面左側であり、基端側は紙面右側であるのに対し、中継部材6の左側に位置する2つのコネクタ付きケーブル2に関しては、先端側は紙面右側であり、基端側は紙面左側である。
図3及び図4に示すごとく、第2部位512は、先端側の開口から中継部材6が軸方向Xに挿入されることで中継部材6と嵌合している。第2部位512が区画する空間であって、中継部材6が挿入される空間を挿入空間512a(図4参照)ということもある。第2部位512の先端側の端部は、第1部位511の先端側の端部よりも先端側に突出している。これにより、第2部位512と中継部材6との嵌合作業時に、第1部位511と中継部材6とが干渉することが抑制される。
第3部位513は、軸方向Xにおける第1部位511の中央位置よりも先端側の位置において、第1部位511と第2部位512とを連結している。第1部位511と第2部位512との並び方向に第3部位513を貫通するよう、第3部位513に接続導体52が設けられている。以後、第1部位511と第2部位512との並び方向を単に「並び方向Y」ということもある。
接続導体52は、銅合金等の導電率の高い素材からなる。接続導体52は、並び方向Yに長尺で、軸方向Xに厚みを有する板状に形成されている。図示は省略するが、接続導体52において第1半導電層51bと接触する面の少なくとも一部は、第1半導電層51bとの密着性を高めるべく湾曲面等にしてもよい。
接続導体52は、第1半導電層51bに埋設され、第1半導電層51bに接触する埋設部521と、第1部位511の内側に露出したケーブル接続部522と、第2部位512の挿入空間512aに露出した中継部材接続部523とを有する。ケーブル接続部522及び中継部材接続部523のそれぞれには、軸方向Xに貫通したボルト挿通孔522a,523aが形成されている。ケーブル接続部522は、ケーブル端子4にボルトB1を用いて締結されており、中継部材接続部523は、中継部材6にボルトB2を用いて締結されている。
第1部位511の内側におけるケーブル接続部522の基端側に、ケーブル3において露出したケーブル絶縁体32及びケーブル中心導体31と、ケーブル端子4とが挿入されている。自由状態(すなわちケーブル3が挿入されていない状態)の第1部位511におけるケーブル絶縁体32が挿入される部位の内径は、自由状態(すなわち第1部位511内に挿入されていない状態)のケーブル絶縁体32の外径よりも小さく、ケーブル3が第1部位511内に挿入される際は、ケーブル絶縁体32において第1部位511の内径を広げつつ第1部位511内に挿入される。
ケーブル3が第1部位511内に挿入された状態においては、第1半導電層51bがケーブル絶縁体32の先端側の端部に全周にわたって接触し、第2半導電層51cが、第1半導電層51bよりも基端側の位置において、ケーブル絶縁体32及びケーブル外部半導電層33に全周にわたって接触している。そして、第1部位511の内側にケーブル3を挿入した状態において、ボルトB1をケーブル接続部522のボルト挿通孔522aに挿通するとともにケーブル端子4の雌ねじ孔42に螺合することにより、ケーブル接続部522とケーブル端子4とが機械的及び電気的に接続されている。
ボルトB1は、頭部B1aから先端側に延設された雄ねじ部B1bを有する。雄ねじ部B1bは、第1栓部材53に螺合されている。
第1栓部材53は、雄ねじ部B1bが螺合される雌ねじ孔531aが形成された金属製のナット部材531と、図示しないソケットレンチのドライブ角を嵌合させるための四角穴532aが形成された金属製の被嵌合部材532と、ナット部材531及び被嵌合部材532を一体化するモールド樹脂533とを有する。第1栓部材53は、ソケットレンチを用いてナット部材531の雌ねじ孔531aにボルトB1の雄ねじ部B1bを螺合させることによりボルトB1に固定されている。第1栓部材53は、第1部位511の先端側の開口を閉塞している。第1部位511の先端側の開口が第1栓部材53によって閉塞された状態において、第1部位511の先端側の端部は、ポリマー系材料(シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム(すなわちEPM)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等)からなる第1カバー54によって覆われている。
図1及び図2に示すごとく、3つのコネクタ付きケーブル2は、第1部位511の軸方向Xが互いに略平行となる姿勢で配されている。また、3つのコネクタ付きケーブル2は、第1部位511と第2部位512との並び方向が互いに同一方向(図1及び図2のY方向)となる姿勢で配されている。
以後、3つのコネクタ付きケーブル2のうち、図1及び図2の中継部材6の右側に位置するものを第1コネクタ付きケーブル21といい、中継部材6の左側の2つを上側から順に第2コネクタ付きケーブル22、第3コネクタ付きケーブル23という。
第1コネクタ付きケーブル21と第3コネクタ付きケーブル23との2つの軸方向コネクタ5は、互いに軸方向Xに対称な姿勢で配されている。また、第2コネクタ付きケーブル22と第3コネクタ付きケーブル23との2つの軸方向コネクタ5は、互いに並び方向Yに対称な姿勢で配されている。第2コネクタ付きケーブル22及び第3コネクタ付きケーブル23の2つの軸方向コネクタ5は、第1部位511に対して第2部位512が位置する側が、この2つの軸方向コネクタ5の互いに近い側となる姿勢で配されている。そして、3つの軸方向コネクタ5に、中継部材6が接続されている。
中継部材6は、ベース部61と、ベース部61から軸方向Xの両側に突出した3つ以上(本形態においては3つ)の突出部621,622,623とを有する。ベース部61は、並び方向Yに長尺に形成されている。3つの突出部621,622,623は、互いに異なる軸方向コネクタ5の第2部位512に挿入されている。
3つの突出部621,622,623は、ベース部61から軸方向Xの一方側に突出した第1突出部621と、ベース部61から軸方向Xの他方側に突出した第2突出部622及び第3突出部623とを有する。第1突出部621は、第1コネクタ付きケーブル21の軸方向コネクタ5に接続され、第2突出部622は、第2コネクタ付きケーブル22の軸方向コネクタ5に接続され、第3突出部623は、第3コネクタ付きケーブル23の軸方向コネクタ5に接続される。並び方向Yにおいて、第1突出部621は、第2突出部622と第3突出部623との間の位置に形成されている。各突出部621,622,623は、ベース部61からの突出側に向かうにつれて外径が小さくなるテーパ状に形成されている。また、各第2部位512の内周面は、挿入される突出部621,622,623の外周面に沿ったテーパ状に形成されている。
図2に示すごとく、中継部材6は、3つのコネクタ付きケーブル2のそれぞれの中継部材接続部523同士を電気的に接続する中継導体部63と、中継導体部63を覆う電気的絶縁性を有する中継絶縁部64とを有する。
中継導体部63は、ベース部61を構成するとともに並び方向Yに長尺に形成されたベース導体部631と、ベース導体部631から軸方向Xに延設されるとともに3つの突出部621,622,623を構成する3つの突出導体部632とを有する。図3及び図4に示すごとく、3つの突出導体部632のそれぞれの、ベース導体部631と反対側の端面は、中継絶縁部64から露出した露出端面632aとなっている。そして、各突出導体部632には、露出端面632aに開口するとともにボルトB2を螺合するための雌ねじ孔632bが形成されている。
中継絶縁部64は、電気的絶縁性を有する樹脂からなる。中継絶縁部64は、中継導体部63の露出端面632aを除く部位を覆っている。
中継部材接続部523と中継導体部63とは、第2部位512の内側に中継部材6の突出部621,622,623を挿入した状態において、ボルトB2が中継部材接続部523のボルト挿通孔523aに挿通されるとともに中継導体部63の雌ねじ孔632bに螺合されることにより、互いに機械的及び電気的に接続されている。
ボルトB2は、ボルトB1と同様に、頭部B2aから先端側に延設された雄ねじ部B2bを有する。雄ねじ部B2bは、第2栓部材55に螺合されている。第2栓部材55は、第1栓部材53と同様の構成を有するため、重複する説明は省略する。
図5は、本形態における、ケーブル接続構造体1を備える鉄道車両10の平面図である。ケーブル接続構造体1は、鉄道車両10に用いられる。この場合、ケーブル接続構造体1は、例えば、鉄道車両10の屋根101の上に設置される。ケーブル接続構造体1は、鉄道車両10の屋根101に設置された状態において、軸方向Xと並び方向Yとの双方が水平方向となる。これにより、ケーブル接続構造体1全体が屋根101から鉛直方向上側に大きく突出することを防止することができ、その結果、鉄道車両10の走行時の空気抵抗を低減することができる。
ケーブル接続構造体1は、一例として、幹線としての第1コネクタ付きケーブル21から入力された電力を、第2コネクタ付きケーブル22及び第3コネクタ付きケーブル23に分岐するよう用いてもよい。この場合において、第2コネクタ付きケーブル22は、例えば連結された車両間を跨ぐよう配線され、第3コネクタ付きケーブル23は、鉄道車両10の図示しない床下機器へ電気的に接続されてもよい。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
本形態のケーブル接続構造体1は、3つ以上のコネクタ付きケーブル2と、3つ以上のコネクタ付きケーブル2のコネクタ5が接続される中継部材6と、を備える。そして、3つ以上のコネクタ付きケーブル2のうちの少なくとも1つのコネクタ付きケーブル2において、コネクタ5は、ケーブル3の端部が挿入された第1部位511と、第1部位511の外周側に形成されるとともに、中継部材6に対して第1部位511の軸方向Xに組み付けられた第2部位512とを有するハウジング51を備えた軸方向コネクタ5である。それゆえ、中継部材6と軸方向コネクタ5との接続を、軸方向コネクタ5に接続されるケーブル3の軸方向に沿って行うことが可能となる結果、限られたスペースへのケーブル接続構造体1の配置が容易となる。ここで、本形態とは異なり、例えばコネクタと中継部材とをケーブルの軸方向に直交する方向に組み付ける場合、組み付けを可能とすべく、ケーブル接続構造体の配置箇所(例えば鉄道車両10の屋根101)においてケーブルの軸方向に直交する方向にある程度広いスペースが必要となる。これに比べ、本形態のケーブル接続構造体1は、少なくとも1つのコネクタ5が軸方向コネクタ5であるため、限られたスペースへのケーブル接続構造体1の配置が容易となる。
また、軸方向コネクタ5は、第1部位511へのケーブル3の取り付けと、第2部位512への中継部材6の取り付けを別軸で行うことができる。それゆえ、軸方向コネクタ5へのケーブル3及び中継部材6の取り付けが容易になる。
また、中継部材6は、互いに同じ側に突出した2つの突出部622,623を有し、当該2つの突出部622,623に接続された2つのコネクタ5は、軸方向コネクタ5であって、かつ、第1部位511に対して第2部位512が位置する側が、2つのコネクタ5の互いに近い側となる姿勢で配されている。それゆえ、中継部材6が並び方向Yに大型化することが抑制される。
また、3つ以上のコネクタ付きケーブル2のそれぞれのコネクタ5は、軸方向コネクタ5である。それゆえ、一層限られたスペースへのケーブル接続構造体1の配置が可能となる。
また、軸方向コネクタ5において、ケーブル3が引き出された側の反対側を先端側としたとき、第2部位512の先端側の端部は、第1部位511の先端側の端部よりも先端側に突出している。それゆえ、第2部位512を中継部材6に接続する際、例えば第1部位511が中継部材6等に干渉して作業性が低下することが抑制される。
また、軸方向コネクタ5のハウジング51は、第1部位511内に露出してケーブル3に接続されるケーブル接続部522と第2部位512の挿入空間512aに露出して中継部材6に接続される中継部材接続部523とを有する接続導体52を保持している。それゆえ、第1部位511内のケーブル3と、コネクタ5に接続された中継部材6との電気的接続を簡易な構成にて実現可能である。
また、ケーブル接続構造体1は、鉄道車両10に用いられる。前述のごとく、本形態のケーブル接続構造体1は、限られたスペースに配置可能であるところ、鉄道車両10のような配置スペースに限りがある箇所に配置される場合に好適に用いられる。
以上のごとく、本形態によれば、限られたスペースへの配置を容易にするケーブル接続構造体を提供することができる。
[その他の実施の形態]
第1の実施の形態のケーブル接続構造体1は、例えば以下のような変更が可能である。
第1の実施の形態においては、中継部材6に3つのコネクタ付きケーブル2が接続された構成を示したが、これに限られず、中継部材6に4つ以上のコネクタ付きケーブル2が接続された構成を採用することも可能である。この場合、例えば中継部材6に、軸方向Xに突出する突出部が4つ以上形成される。
また、第1の実施の形態においては、中継部材6に接続されるコネクタ5のうちの少なくとも1つが軸方向コネクタ5であれば、他のコネクタは軸方向コネクタ5以外のコネクタであってもよい。軸方向コネクタ5以外のコネクタの一例としては、特開2012-147635号公報に開示されたT字状のケーブルコネクタ部があり得る。一例として本願の図5に示す3つのコネクタ付きケーブル2のうち、床下機器に接続される第3コネクタ付きケーブル23を前述のようなT字状のコネクタにすることが考えられる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]ケーブル(3)の端部にコネクタ(5)が取り付けられた3つ以上のコネクタ付きケーブル(2,21,22,23)と、前記3つ以上のコネクタ付きケーブル(2,21,22,23)の前記コネクタ(5)が接続される中継部材(6)と、を備え、前記3つ以上のコネクタ付きケーブル(2,21,22,23)のうちの少なくとも1つのコネクタ付きケーブル(2,21,22,23)において、前記コネクタ(5)は、前記ケーブル(3)の前記端部が挿入された第1部位(511)と、前記第1部位(511)の外周側に形成されるとともに、前記中継部材(6)に対して前記第1部位(511)の軸方向(X)に組み付けられた第2部位(512)とを有するハウジング(51)を備えた軸方向コネクタ(5)である、ケーブル接続構造体(1)。
[2]前記中継部材(6)は、互いに同じ側に突出した2つの突出部(622,623)を有し、前記2つの突出部(622,623)に接続された2つの前記コネクタ(5)は、前記軸方向コネクタ(5)であって、かつ、前記第1部位(511)に対して前記第2部位(512)が位置する側が、前記2つのコネクタ(5)の互いに近い側となる姿勢で配されている、[1]に記載のケーブル接続構造体(1)。
[3]前記3つ以上のコネクタ付きケーブル(2,21,22,23)のそれぞれの前記コネクタ(5)は、前記軸方向コネクタ(5)である、[1]又は[2]に記載のケーブル接続構造体(1)。
[4]前記軸方向コネクタ(5)において、前記ケーブル(3)が引き出された側の反対側を先端側としたとき、前記第2部位(512)の先端側の端部は、前記第1部位(511)の先端側の端部よりも先端側に突出している、[1]乃至[3]のいずれか1つに記載のケーブル接続構造体(1)。
[5]前記軸方向コネクタ(5)の前記第2部位(512)は、前記中継部材(6)を挿入する挿入空間(512a)を区画しており、前記軸方向コネクタ(5)の前記ハウジング(51)は、前記第1部位(511)内に露出して前記ケーブル(3)に接続されるケーブル接続部(522)と前記第2部位(512)の前記挿入空間(512a)に露出して前記中継部材(6)に接続される中継部材接続部(523)とを有する接続導体(52)を保持している、[1]乃至[4]のいずれか1つに記載のケーブル接続構造体(1)。
[6]鉄道車両(10)に用いられる、[1]又は[2]に記載のケーブル接続構造体(1)。
(付記)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、前述した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…ケーブル接続構造体 10…鉄道車両
2…コネクタ付きケーブル 21…第1コネクタ付きケーブル
22…第2コネクタ付きケーブル 23…第3コネクタ付きケーブル
3…ケーブル 5…コネクタ(軸方向コネクタ)
51…ハウジング 511…第1部位
512…第2部位 512a…挿入空間
52…接続導体 522…ケーブル接続部
523…中継部材接続部 6…中継部材
621~623…突出部 X…軸方向

Claims (6)

  1. ケーブルの端部にコネクタが取り付けられた3つ以上のコネクタ付きケーブルと、
    前記3つ以上のコネクタ付きケーブルの前記コネクタが接続される中継部材と、を備え、
    前記3つ以上のコネクタ付きケーブルのうちの少なくとも1つのコネクタ付きケーブルにおいて、前記コネクタは、前記ケーブルの前記端部が挿入された第1部位と、前記第1部位の外周側に形成されるとともに、前記中継部材に対して前記第1部位の軸方向に組み付けられた第2部位とを有するハウジングを備えた軸方向コネクタである、
    ケーブル接続構造体。
  2. 前記中継部材は、互いに同じ側に突出した2つの突出部を有し、
    前記2つの突出部に接続された2つの前記コネクタは、前記軸方向コネクタであって、かつ、前記第1部位に対して前記第2部位が位置する側が、前記2つのコネクタの互いに近い側となる姿勢で配されている、
    請求項1に記載のケーブル接続構造体。
  3. 前記3つ以上のコネクタ付きケーブルのそれぞれの前記コネクタは、前記軸方向コネクタである、
    請求項1又は2に記載のケーブル接続構造体。
  4. 前記軸方向コネクタにおいて、前記ケーブルが引き出された側の反対側を先端側としたとき、前記第2部位の先端側の端部は、前記第1部位の先端側の端部よりも先端側に突出している、
    請求項1又は2に記載のケーブル接続構造体。
  5. 前記軸方向コネクタの前記第2部位は、前記中継部材を挿入する挿入空間を区画しており、
    前記軸方向コネクタの前記ハウジングは、前記第1部位内に露出して前記ケーブルに接続されるケーブル接続部と前記第2部位の前記挿入空間に露出して前記中継部材に接続される中継部材接続部とを有する接続導体を保持している、
    請求項1又は2に記載のケーブル接続構造体。
  6. 鉄道車両に用いられる、
    請求項1又は2に記載のケーブル接続構造体。
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