JP2024037517A - 情報処理システム、画像形成装置及び管理サーバー - Google Patents

Abstract

【課題】ジョブの実行数を、クラウドストレージ毎などのニーズに応じて、個別にカウントする。
【解決手段】画像形成装置のジョブ処理部は、ファイル一覧からユーザーより選択された第１のファイルを管理サーバーに通知し、管理サーバーのファイル供給部は、第１のファイルを第１のクラウドストレージから取得して画像形成装置に送信し、画像形成装置のジョブ処理部は、第１のファイルを利用するジョブを実行し、ジョブカウンター値及び第１のクラウドストレージの識別情報を含むジョブログを管理サーバーに送信し、管理サーバーのジョブログ集計部は、各クラウドストレージの識別情報毎のジョブカウンター値を集計するように構成され、ジョブログに含まれる識別情報のジョブカウンター値をカウントアップする。
【選択図】図６

Description

本発明は、クラウドストレージに記録されたファイルを画像形成装置に供給する管理サーバーと、このファイルを利用するジョブを実行する画像形成装置と、管理サーバー及び画像形成装置を有する情報処理システムと、に関する。

ＭＦＰ（Multifunction Peripheral）等の画像形成装置で印刷ジョブを実行する際に、ＰＣから送信されたファイルを、プリンタドライバーを通じて印刷をすることのほかに、ＭＦＰがアカウントを持つクラウドストレージ上で管理されているファイルを画像形成装置上で参照及び選択し、印刷することが知られている。

特開２０１３－１８６６７４号公報 特開２０１５－１８４０４号公報

クラウドストレージから取り出したファイルの印刷ジョブを実行するのは一般的になってきている。また、印刷結果を集計するシステムも一般的に利用されている。複数のクラウドストレージに記録されたファイルの印刷と、印刷結果を集計するシステムとを組み合わせたとき、固有の問題が発生するおそれがある。例えば、クラウドストレージ用のユーザーアカウントと、企業内で管理しているユーザーＩＤが一致しないことにより集計単位としてユーザーＩＤで単純に集計できない、という問題が考えられる（特許文献１）。その結果、印刷ジョブの実行数を、クラウドストレージ毎などのニーズに応じて、個別にカウントできないおそれがある。

以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ジョブの実行数を、クラウドストレージ毎などのニーズに応じて、個別にカウントすることにある。

本発明の一形態に係る情報処理システムは、
画像形成装置と、
前記画像形成装置とネットワークを介して通信可能に接続された管理サーバーと、
を具備し、
前記画像形成装置は、ログイン部、ファイル一覧要求部及びジョブ処理部を有し、
前記管理サーバーは、ストレージ一覧供給部、ファイル一覧供給部、ファイル供給部及びジョブログ集計部を有し、
前記画像形成装置の前記ログイン部は、前記管理サーバーにログインするユーザーに関する情報を前記管理サーバーに送信し、
前記管理サーバーの前記ストレージ一覧供給部は、前記管理サーバーとネットワークを介して通信可能に接続され前記ユーザーが利用可能な複数のクラウドストレージを示すクラウドストレージ一覧を前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置の前記ファイル一覧要求部は、前記クラウドストレージ一覧から前記ユーザーより選択された第１のクラウドストレージを前記管理サーバーに通知し、
前記管理サーバーの前記ファイル一覧供給部は、前記第１のクラウドストレージに記録され前記ユーザーが利用可能な１以上のファイルを示すファイル一覧を前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置のジョブ処理部は、前記ファイル一覧から前記ユーザーより選択された第１のファイルを前記管理サーバーに通知し、
前記管理サーバーのファイル供給部は、前記第１のファイルを前記第１のクラウドストレージから取得して前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置のジョブ処理部は、前記第１のファイルを利用するジョブを実行し、ジョブカウンター値及び前記第１のクラウドストレージの識別情報を含むジョブログを前記管理サーバーに送信し、
前記管理サーバーの前記ジョブログ集計部は、各クラウドストレージの識別情報毎のジョブカウンター値を集計するように構成され、前記ジョブログに含まれる前記識別情報の前記ジョブカウンター値をカウントアップする。

本実施形態によれば、管理サーバーのジョブログ集計部は、各クラウドストレージの識別情報毎に、ジョブカウンター値（即ち、印刷量等のジョブ実行量）を集計することができる。これにより、ユーザーは、より詳細な集計レポートの生成が可能になる。

各クラウドストレージの識別情報は、
各クラウドストレージを一意に識別するクラウドストレージ識別情報、
各クラウドストレージの属性を識別するクラウドストレージ属性情報、又は
前記クラウドストレージ識別情報と前記クラウドストレージ属性情報との組み合わせ
である。

本実施形態によれば、管理サーバーのジョブログ集計部は、クラウドストレージ毎に、又は、クラウドストレージの属性毎に、ジョブカウンター値（即ち、印刷量等のジョブ実行量）を集計することができる。これにより、ユーザーは、より詳細な集計レポートの生成が可能になる。

前記クラウドストレージ一覧に含まれる前記複数のクラウドストレージは、
前記管理サーバーのサプライヤより提供される管理サーバークラウドストレージと、
前記管理サーバーのサプライヤと異なるサプライヤより提供されるサードパーティクラウドストレージと、
を含む。

サードパーティクラウドストレージに記録されたファイルを利用するジョブ利用単価と、管理サーバークラウドストレージに記録されたファイルを利用するジョブ利用単価とを異なる値に設定することで、個別に適切な料金を算出することができる。

前記クラウドストレージ属性情報は、各クラウドストレージがサードパーティにより提供されるか、前記管理サーバーのサプライヤにより提供されるか、を示す。

サードパーティクラウドストレージに記録されたファイルを利用するジョブ利用単価と、管理サーバークラウドストレージに記録されたファイルを利用するジョブ利用単価とを異なる値に設定することで、個別に適切な料金を算出することができる。

前記管理サーバーの前記ジョブログ集計部は、各クラウドストレージの識別情報に依存して異なるジョブ利用単価に基づき、各クラウドストレージを利用したジョブの料金を決定する。

クラウドストレージ毎のジョブ利用単価を異なる値に設定することで、個別に適切な料金を算出することができる。

前記サードパーティクラウドストレージに記録されたファイルを利用するジョブ利用単価より、前記管理サーバークラウドストレージに記録されたファイルを利用するジョブ利用単価が、高価格に設定される。

画像形成装置のユーザーは、サードパーティクラウドストレージのサプライヤにサードパーティクラウドストレージの利用料を支払っているが、管理サーバーのサプライヤに管理サーバークラウドストレージの利用料を支払っていない場合に、サードパーティクラウドストレージに記録されたファイルを利用するジョブ利用単価より、管理サーバークラウドストレージに記録されたファイルを利用するジョブ利用単価を、高価格に設定することで、管理サーバークラウドストレージからのファイル送信等に係る費用を賄うことを図れる。

本発明の一形態に係る画像形成装置は、
管理サーバーとネットワークを介して通信可能に接続され、
を具備し、
前記管理サーバーにログインするユーザーに関する情報を前記管理サーバーに送信するログイン部と、
前記管理サーバーから、前記管理サーバーとネットワークを介して通信可能に接続され前記ユーザーが利用可能な複数のクラウドストレージを示すクラウドストレージ一覧を受信し、前記クラウドストレージ一覧から前記ユーザーより選択された第１のクラウドストレージを前記管理サーバーに通知するファイル一覧要求部と、
前記管理サーバーから、前記第１のクラウドストレージに記録され前記ユーザーが利用可能な１以上のファイルを示すファイル一覧を受信し、前記ファイル一覧から前記ユーザーより選択された第１のファイルを前記管理サーバーに通知し、
前記管理サーバーから、前記第１のファイルを前記第１のクラウドストレージから取得して画像形成装置に送信し、前記第１のファイルを利用するジョブを実行し、ジョブカウンター値及び前記第１のクラウドストレージの識別情報を含むジョブログを前記管理サーバーに送信するジョブ処理部と、
を具備する。

本発明の一形態に係る管理サーバーは、
画像形成装置とネットワークを介して通信可能に接続され、
前記画像形成装置から、管理サーバーにログインするユーザーに関する情報を受信し、前記管理サーバーとネットワークを介して通信可能に接続され前記ユーザーが利用可能な複数のクラウドストレージを示すクラウドストレージ一覧を前記画像形成装置に送信するストレージ一覧供給部と、
前記画像形成装置から、前記クラウドストレージ一覧から前記ユーザーより選択された第１のクラウドストレージの通知を受信し、前記第１のクラウドストレージに記録され前記ユーザーが利用可能な１以上のファイルを示すファイル一覧を前記画像形成装置に送信するファイル一覧供給部と、
前記画像形成装置から、前記ファイル一覧から前記ユーザーより選択された第１のファイルの通知を受信し、前記第１のファイルを前記第１のクラウドストレージから取得して前記画像形成装置に送信するファイル供給部と、
前記画像形成装置から、前記第１のファイルを利用するジョブを実行したときの、ジョブカウンター値及び前記第１のクラウドストレージの識別情報を含むジョブログを受信し、各クラウドストレージの識別情報毎のジョブカウンター値を集計するように構成され、前記ジョブログに含まれる前記識別情報の前記ジョブカウンター値をカウントアップするジョブログ集計部と、
を具備する。

本発明によれば、ジョブの実行数を、クラウドストレージ毎などのニーズに応じて、個別にカウントすることを図れる。

なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。

本発明の一実施形態に係る情報処理システムを示す。 サードパーティクラウドストレージを登録するためのＧＵＩの一例を示す。 画像形成装置のハードウェア構成を示す。 管理サーバーのハードウェア構成を示す。 情報処理システムの機能的構成を示す。 情報処理システムの動作シーケンスを示す。 クラウドストレージを選択するためのＧＵＩの一例を示す。 ファイルを選択するためのＧＵＩの一例を示す。

以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。

１．情報処理システム

図１は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムを示す。

情報処理システム１は、インターネット等のネットワークＮを介して通信可能に接続された画像形成装置１０及び印刷管理サーバー２０を有する。

画像形成装置１０は、例えば、ＭＦＰ（Multifunction Peripheral）であり、オフィス等に設置される。画像形成装置１０は、典型的には複数でよいが、本実施形態では１台として説明する。

印刷管理サーバー２０は、画像形成装置１０のジョブや、画像形成装置１０のユーザーを管理する。印刷管理サーバー２０は、印刷管理サーバーであり、また、クラウドストレージの機能も持つ。言い換えれば、印刷管理サーバー２０も、ファイルを記録することが可能である管理サーバークラウドストレージ２９として機能する。

印刷管理サーバー２０の管理下にある画像形成装置１０のユーザーは、画像形成装置１０を用いて、印刷管理サーバー２０にユーザー自身がアカウントを持つサードパーティクラウドストレージ３０のリンクを登録することができる。印刷管理サーバー２０は、サードパーティクラウドストレージ３０にネットワークＮを介してアクセス可能である。

図２は、サードパーティクラウドストレージを登録するためのＧＵＩの一例を示す。

同図は、画像形成装置１０を介して印刷管理サーバー２０にログインしたユーザーは、ＧＵＩを介して、３種類のサードパーティクラウドストレージ３０のリンクを、ユーザーに紐づけて印刷管理サーバー２０に登録する例を示す。

管理サーバークラウドストレージ２９は、印刷管理サーバー２０のサプライヤより提供される。一方、１又は複数のサードパーティクラウドストレージ３０は、それぞれ画像形成装置１０や印刷管理サーバー２０のサプライヤとは異なる、複数の異なるサードパーティサプライヤにより提供される。各サードパーティクラウドストレージ３０は、画像形成装置１０に出力可能なデータを記録する。

画像形成装置１０のユーザーは、画像形成装置１０のタッチパネルを介して印刷管理サーバー２０にログインし、印刷管理サーバー２０を介して、サードパーティクラウドストレージ３０や管理サーバークラウドストレージ２９からダウンロードしたファイルの印刷ジョブなどを実行することが出来る。

画像形成装置１０のユーザーは、典型的には、サードパーティクラウドストレージ３０のサプライヤに、サードパーティクラウドストレージ３０の利用料を支払っている。一方、印刷管理サーバー２０は、典型的には、画像形成装置１０のサプライヤにより提供される。典型的には、管理サーバークラウドストレージ２９は印刷管理サーバー２０のサービスの一貫としてユーザーに提供される。このため、ユーザーは、典型的には、印刷管理サーバー２０のサプライヤに、管理サーバークラウドストレージ２９の利用のみにフォーカスした利用料を支払っていない。

２．画像形成装置のハードウェア構成

図３は、画像形成装置のハードウェア構成を示す。

画像形成装置１０は、制御回路１００を備える。制御回路１００は、プロセッサーであるＣＰＵ１１ａ（Central Processing Unit）、ＲＡＭ１１ｂ（Random Access Memory）、メモリーであるＲＯＭ１１ｃ（Read Only Memory）及び専用のハードウェア回路等から構成され、画像形成装置１０の全体的な動作制御を司る。ＣＰＵ１１ａは、ＲＯＭ１１ｃが記憶する情報処理プログラムをＲＡＭ１１ｂにロードして実行する。ＲＯＭ１１ｃは、ＣＰＵ１１ａが実行するプログラムやデータなどを固定的に記憶する。ＲＯＭ１１ｃは、非一過性のコンピューター読み取り可能な記録媒体の一例である。

制御回路１００は、画像読取部１２（イメージスキャナー）、画像処理部１４（ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）を含む）、画像メモリー１５、画像形成部１６（プリンター）、表示部１７ａを備える操作部１７（タッチパネル）、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）やＳＳＤ（Solid State Drive）等の大容量の不揮発性の記憶装置１８、ファクシミリ通信部１９及びネットワーク通信インターフェース１３等と接続されている。制御回路１００は、接続されている上記各部の動作制御や、各部との間での信号又はデータの送受信を行う。操作部１７（タッチパネル）は、入力装置の一形態であり、入力装置として、マイクロフォンを含む音声入力装置が設けられてもよい。

３．管理サーバーのハードウェア構成

図４は、管理サーバーのハードウェア構成を示す。

印刷管理サーバー２０は、ＣＰＵ２１、ＲＯＭ２２、ＲＡＭ２３、ＨＤＤやＳＳＤ等の大容量の不揮発性の記憶装置２４、ネットワーク通信インターフェース２５、操作装置２６及び表示装置２７と、これらを相互に接続するバス２８とを有する。記憶装置２４の一部の領域は管理サーバークラウドストレージ２９として機能する。管理サーバークラウドストレージ２９は、論理的には印刷管理サーバー２０に属していればよく、印刷管理サーバー２０に内蔵されてもよく、及び／又は、物理的に独立し接続されてもよい。

ＣＰＵ２１、ＲＯＭ２２、及びＲＡＭ２３は、制御回路２００を構成する。ＣＰＵ２１は、ＲＯＭ２２が記憶する情報処理プログラムをＲＡＭ２３にロードして実行する。ＲＯＭ２２は、ＣＰＵ２１が実行するプログラムやデータなどを固定的に記憶する。ＲＯＭ２２は、非一過性のコンピューター読み取り可能な記録媒体の一例である。

４．情報処理システムの機能的構成

図５は、情報処理システムの機能的構成を示す。

画像形成装置１０の制御回路１００において、ＣＰＵ１１ａは、ＲＯＭ１１ｃが記憶する情報処理プログラムをＲＡＭ１１ｂにロードして実行することにより、ログイン部１０１、ファイル一覧要求部１０２及びジョブ処理部１０３として動作する。

印刷管理サーバー２０の制御回路２００において、ＣＰＵ２１は、ＲＯＭ２２が記憶する情報処理プログラムをＲＡＭ２３にロードして実行することにより、ストレージ一覧供給部２０１、ファイル一覧供給部２０２、ファイル供給部２０３及びジョブログ集計部２０４として動作する。

５．情報処理システムの動作シーケンス

図６は、情報処理システムの動作シーケンスを示す。

画像形成装置１０のログイン部１０１は、タッチパネルを介したユーザーのログイン操作を受け付け、印刷管理サーバー２０にログインするユーザーに関する情報を、印刷管理サーバー２０に送信する（ステップＳ１０１）。

印刷管理サーバー２０のストレージ一覧供給部２０１は、画像形成装置１０からユーザーのログインを受け付けると、ログインＯＫ通知と、ユーザーが利用可能な（即ち、ユーザーに紐づけられた）複数のクラウドストレージを示すクラウドストレージ一覧とを、画像形成装置１０に送信する（ステップＳ２０１）。クラウドストレージ一覧に含まれる複数のクラウドストレージは、管理サーバークラウドストレージ２９と、１又は複数（本例では３個）のサードパーティクラウドストレージ３０と、を含む。

画像形成装置１０のログイン部１０１は、印刷管理サーバー２０から、ログインＯＫ通知と、クラウドストレージ一覧とを受信する。画像形成装置１０のファイル一覧要求部１０２は、クラウドストレージ一覧に含まれる複数のクラウドストレージ（管理サーバークラウドストレージ２９、サードパーティクラウドストレージ３０）から１個のクラウドストレージを選択するためのＧＵＩ１１０を、タッチパネルに表示する。

図７は、クラウドストレージを選択するためのＧＵＩの一例を示す。

ＧＵＩ１１０は、印刷管理サーバー２０から受信したクラウドストレージ一覧に含まれる複数のクラウドストレージの名称、即ち、管理サーバークラウドストレージ２９の名称を示すボタン２９１と、複数（本例では３個）のサードパーティクラウドストレージ３０の名称を示すボタン３０１、３０２、３０３とを含む。ユーザーは、何れかのボタン２９１、３０１、３０２、３０３を操作することで、１個のクラウドストレージ（管理サーバークラウドストレージ２９、サードパーティクラウドストレージ３０の何れか）を選択する。以下、ユーザーにより選択されたクラウドストレージを、第１のクラウドストレージ３１０と称する。

画像形成装置１０のファイル一覧要求部１０２は、印刷管理サーバー２０に、クラウドストレージ一覧からユーザーより選択された第１のクラウドストレージ３１０を通知し、第１のクラウドストレージ３１０に記録されユーザーが利用可能な１以上のファイルを示すファイル一覧を要求する（ステップＳ１０２）。

印刷管理サーバー２０のファイル一覧供給部２０２は、画像形成装置１０から要求を受けると、第１のクラウドストレージ３１０に、第１のクラウドストレージ３１０に記録されユーザーが利用可能な１以上のファイルを示すファイル一覧を要求する（ステップＳ２０２）。

第１のクラウドストレージ３１０は、印刷管理サーバー２０から要求を受けると、第１のクラウドストレージ３１０に記録されユーザーが利用可能な１以上のファイルを示すファイル一覧を、印刷管理サーバー２０に送信する（ステップＳ３０１）。

印刷管理サーバー２０のファイル一覧供給部２０２は、第１のクラウドストレージ３１０に記録されユーザーが利用可能な１以上のファイルを示すファイル一覧を、第１のクラウドストレージ３１０から受信し、画像形成装置１０に送信する（ステップＳ２０３）。

画像形成装置１０のジョブ処理部１０３は、印刷管理サーバー２０から、ファイル一覧を受信する。画像形成装置１０のジョブ処理部１０３は、ファイル一覧に含まれる複数のファイルから１個のファイルを選択するためのＧＵＩ１２０を、タッチパネルに表示する。

図８は、ファイルを選択するためのＧＵＩの一例を示す。

ＧＵＩ１２０は、印刷管理サーバー２０から受信したファイル一覧に含まれる複数のファイルの名称を示すボタン３１１、３１２、３１３、３１４を含む。ユーザーは、何れかのボタン３１１、３１２、３１３、３１４を操作することで、１又は複数のファイルを選択する。同図の様に、ユーザーは、ボタン３１１、３１３を操作することで、２個のファイルを選択してもよい。以下、ユーザーが１個のファイルを選択した場合を説明し、ユーザーにより選択されたファイルを第１のファイルと称する。

画像形成装置１０のジョブ処理部１０３は、印刷管理サーバー２０に、第１のクラウドストレージ３１０のファイル一覧からユーザーより選択された第１のファイルを通知し、第１のファイルを要求する（ステップＳ１０３）。

印刷管理サーバー２０のファイル供給部２０３は、画像形成装置１０から要求を受けると、第１のクラウドストレージ３１０に、第１のファイルを要求する（ステップＳ２０３）。

第１のクラウドストレージ３１０は、印刷管理サーバー２０から要求を受けると、第１のファイルを、印刷管理サーバー２０に送信する（ステップＳ３０２）。

印刷管理サーバー２０のファイル供給部２０３は、第１のファイルを、第１のクラウドストレージ３１０から受信し、画像形成装置１０に送信する（ステップＳ２０４）。

画像形成装置１０のジョブ処理部１０３は、第１のクラウドストレージ３１０に記録された第１のファイルを、印刷管理サーバー２０から受信する。ジョブ処理部１０３は、第１のクラウドストレージ３１０の識別情報を記録する（ステップＳ１０４）。

各クラウドストレージ（管理サーバークラウドストレージ２９、サードパーティクラウドストレージ３０）の識別情報は、クラウドストレージを一意に識別するクラウドストレージ識別情報、各クラウドストレージの属性を識別するクラウドストレージ属性情報、又は、クラウドストレージ識別情報とクラウドストレージ属性情報との組み合わせである。同図では、第１のクラウドストレージ３１０の識別情報として、第１のクラウドストレージ３１０を一意に識別するクラウドストレージ識別情報「クラウドストレージＡ」を記録する例を示す。

クラウドストレージ属性情報は、各クラウドストレージがサードパーティにより提供されるか、印刷管理サーバー２０管理サーバーのサプライヤにより提供されるか、を示す。例えば、管理サーバークラウドストレージ２９のクラウドストレージ属性情報は「自社」、複数のサードパーティクラウドストレージ３０のクラウドストレージ属性情報は「サードパーティ」である。画像形成装置１０は、管理サーバークラウドストレージ２９をあるクラウドストレージ属性情報「自社」に変換し、複数のサードパーティクラウドストレージ３０を別のクラウドストレージ属性情報「サードパーティ」に変換する変換表を予め保持すればよい。

画像形成装置１０のジョブ処理部１０３は、第１のファイルを利用するジョブを実行する（ステップＳ１０５）。「第１のファイルを利用するジョブ」は、典型的には、第１のファイルの印刷処理であるが、他種のジョブ（例えば、ファクシミリ送信等）でもよい。

画像形成装置１０のジョブ処理部１０３は、ジョブログを印刷管理サーバー２０に送信する（ステップＳ１０６）。ジョブログは、ユーザー識別情報、ジョブカウンター値（印刷ジョブの場合、印刷カウンター値）及び第１のクラウドストレージ３１０の識別情報（本例では、「クラウドストレージＡ」）を含む。

印刷管理サーバー２０のジョブログ集計部２０４は、各クラウドストレージの識別情報毎のジョブカウンター値を集計するように構成される。ジョブログ集計部２０４は、画像形成装置１０からジョブログを受信し、ジョブログに含まれる識別情報のジョブカウンター値をカウントアップする。本例では、ジョブログ集計部２０４は、ジョブログに含まれる識別情報（本例では、第１のクラウドストレージ３１０の識別情報「クラウドストレージＡ」）のジョブカウンター値をカウントアップする。ジョブログ集計部２０４は、処理を終えると、画像形成装置１０にＡＣＫを送信する（ステップＳ２０５）。

印刷管理サーバー２０のジョブログ集計部２０４は、各クラウドストレージ（管理サーバークラウドストレージ２９、サードパーティクラウドストレージ３０）の識別情報に依存して異なるジョブ利用単価に基づき、各クラウドストレージを利用したジョブの料金を決定してもよい。例えば、サードパーティクラウドストレージ３０に記録されたファイルを利用するジョブ利用単価より、管理サーバークラウドストレージ２９に記録されたファイルを利用するジョブ利用単価が、高価格に設定されてよい。

上述のように、画像形成装置１０のユーザーは、典型的には、サードパーティクラウドストレージ３０のサプライヤにサードパーティクラウドストレージ３０の利用料を支払っているが、印刷管理サーバー２０のサプライヤに管理サーバークラウドストレージ２９の利用料を支払っていない。この場合に、サードパーティクラウドストレージ３０に記録されたファイルを利用するジョブ利用単価より、管理サーバークラウドストレージ２９に記録されたファイルを利用するジョブ利用単価を、高価格に設定することで、管理サーバークラウドストレージ２９からのファイル送信等に係る費用を賄うことを図れる。

本実施形態によれば、印刷管理サーバー２０のジョブログ集計部２０４は、各クラウドストレージ（管理サーバークラウドストレージ２９、サードパーティクラウドストレージ３０）毎に、又は、クラウドストレージの属性（自社、サードパーティ）毎に、ジョブカウンター値（即ち、印刷量等のジョブ実行量）を集計することができる。これにより、ユーザーは、より詳細な集計レポートの生成が可能になる。また、サービス提供者は、より柔軟な料金形態の導入等を行うことが可能になる。例えば、サードパーティクラウドストレージ３０に記録されたファイルを利用するジョブ利用単価より、管理サーバークラウドストレージ２９に記録されたファイルを利用するジョブ利用単価を高価格に設定し、また、クラウドストレージ２９、３０毎又はその属性毎にジョブカウンター値を集計することで、一律の料金ではなく、個々のクラウドストレージ２９、３０又はその属性に応じて、個別に適切な料金を算出することができる。

本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

１ 情報処理システム
１０ 画像形成装置
１０１ ログイン部
１０２ ファイル一覧要求部
１０３ ジョブ処理部
２０ 管理サーバー
２０１ ストレージ一覧供給部
２０２ ファイル一覧供給部
２０３ ファイル供給部
２０４ ジョブログ集計部
２９ 管理サーバークラウドストレージ
３０ サードパーティクラウドストレージ
３１０ 第１のクラウドストレージ

Claims (8)

1. 画像形成装置と、
   前記画像形成装置とネットワークを介して通信可能に接続された管理サーバーと、
   を具備し、
   前記画像形成装置は、ログイン部、ファイル一覧要求部及びジョブ処理部を有し、
   前記管理サーバーは、ストレージ一覧供給部、ファイル一覧供給部、ファイル供給部及びジョブログ集計部を有し、
   前記画像形成装置の前記ログイン部は、前記管理サーバーにログインするユーザーに関する情報を前記管理サーバーに送信し、
   前記管理サーバーの前記ストレージ一覧供給部は、前記管理サーバーとネットワークを介して通信可能に接続され前記ユーザーが利用可能な複数のクラウドストレージを示すクラウドストレージ一覧を前記画像形成装置に送信し、
   前記画像形成装置の前記ファイル一覧要求部は、前記クラウドストレージ一覧から前記ユーザーより選択された第１のクラウドストレージを前記管理サーバーに通知し、
   前記管理サーバーの前記ファイル一覧供給部は、前記第１のクラウドストレージに記録され前記ユーザーが利用可能な１以上のファイルを示すファイル一覧を前記画像形成装置に送信し、
   前記画像形成装置のジョブ処理部は、前記ファイル一覧から前記ユーザーより選択された第１のファイルを前記管理サーバーに通知し、
   前記管理サーバーのファイル供給部は、前記第１のファイルを前記第１のクラウドストレージから取得して前記画像形成装置に送信し、
   前記画像形成装置のジョブ処理部は、前記第１のファイルを利用するジョブを実行し、ジョブカウンター値及び前記第１のクラウドストレージの識別情報を含むジョブログを前記管理サーバーに送信し、
   前記管理サーバーの前記ジョブログ集計部は、各クラウドストレージの識別情報毎のジョブカウンター値を集計するように構成され、前記ジョブログに含まれる前記識別情報の前記ジョブカウンター値をカウントアップする
   情報処理システム。
2. 請求項１に記載の情報処理システムであって、
   各クラウドストレージの識別情報は、
   各クラウドストレージを一意に識別するクラウドストレージ識別情報、
   各クラウドストレージの属性を識別するクラウドストレージ属性情報、又は
   前記クラウドストレージ識別情報と前記クラウドストレージ属性情報との組み合わせ
   である
   情報処理システム。
3. 請求項１又は２に記載の情報処理システムであって、
   前記クラウドストレージ一覧に含まれる前記複数のクラウドストレージは、
   前記管理サーバーのサプライヤより提供される管理サーバークラウドストレージと、
   前記管理サーバーのサプライヤと異なるサプライヤより提供されるサードパーティクラウドストレージと、
   を含む
   情報処理システム。
4. 請求項２に記載の情報処理システムであって、
   前記クラウドストレージ属性情報は、各クラウドストレージがサードパーティにより提供されるか、前記管理サーバーのサプライヤにより提供されるか、を示す
   情報処理システム。
5. 請求項１又は２に記載の情報処理システムであって、
   前記管理サーバーの前記ジョブログ集計部は、各クラウドストレージの識別情報に依存して異なるジョブ利用単価に基づき、各クラウドストレージを利用したジョブの料金を決定する
   情報処理システム。
6. 請求項３に記載の情報処理システムであって、
   前記サードパーティクラウドストレージに記録されたファイルを利用するジョブ利用単価より、前記管理サーバークラウドストレージに記録されたファイルを利用するジョブ利用単価が、高価格に設定される
   情報処理システム。
7. 管理サーバーとネットワークを介して通信可能に接続され、
   を具備し、
   前記管理サーバーにログインするユーザーに関する情報を前記管理サーバーに送信するログイン部と、
   前記管理サーバーから、前記管理サーバーとネットワークを介して通信可能に接続され前記ユーザーが利用可能な複数のクラウドストレージを示すクラウドストレージ一覧を受信し、前記クラウドストレージ一覧から前記ユーザーより選択された第１のクラウドストレージを前記管理サーバーに通知するファイル一覧要求部と、
   前記管理サーバーから、前記第１のクラウドストレージに記録され前記ユーザーが利用可能な１以上のファイルを示すファイル一覧を受信し、前記ファイル一覧から前記ユーザーより選択された第１のファイルを前記管理サーバーに通知し、
   前記管理サーバーから、前記第１のファイルを前記第１のクラウドストレージから取得して画像形成装置に送信し、前記第１のファイルを利用するジョブを実行し、ジョブカウンター値及び前記第１のクラウドストレージの識別情報を含むジョブログを前記管理サーバーに送信するジョブ処理部と、
   を具備する画像形成装置。
8. 画像形成装置とネットワークを介して通信可能に接続され、
   前記画像形成装置から、管理サーバーにログインするユーザーに関する情報を受信し、前記管理サーバーとネットワークを介して通信可能に接続され前記ユーザーが利用可能な複数のクラウドストレージを示すクラウドストレージ一覧を前記画像形成装置に送信するストレージ一覧供給部と、
   前記画像形成装置から、前記クラウドストレージ一覧から前記ユーザーより選択された第１のクラウドストレージの通知を受信し、前記第１のクラウドストレージに記録され前記ユーザーが利用可能な１以上のファイルを示すファイル一覧を前記画像形成装置に送信するファイル一覧供給部と、
   前記画像形成装置から、前記ファイル一覧から前記ユーザーより選択された第１のファイルの通知を受信し、前記第１のファイルを前記第１のクラウドストレージから取得して前記画像形成装置に送信するファイル供給部と、
   前記画像形成装置から、前記第１のファイルを利用するジョブを実行したときの、ジョブカウンター値及び前記第１のクラウドストレージの識別情報を含むジョブログを受信し、各クラウドストレージの識別情報毎のジョブカウンター値を集計するように構成され、前記ジョブログに含まれる前記識別情報の前記ジョブカウンター値をカウントアップするジョブログ集計部と、
   を具備する管理サーバー。

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