JP2024034291A - 光路制御装置、表示装置及び光路制御方法 - Google Patents

光路制御装置、表示装置及び光路制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】揺動部を適切に揺動させつつ、動画像を適切に表示する。【解決手段】光が入射する光学部を有する揺動部と、揺動部を揺動可能なアクチュエータと、駆動信号を前記アクチュエータに印加することで、アクチュエータに揺動部を揺動させて光路を制御する駆動部と、駆動部を制御する制御部と、を備え、制御部は、画像を表示するフレーム毎に、フレームの画像データに含まれる画素のうちの一部の画素を表示するサブフレームの数を設定し、サブフレームの数に基づいて、揺動部の揺動速度を設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、光路制御装置、表示装置及び光路制御方法に関するものである。
例えば、液晶表示素子を用いた画像表示装置として、擬似的に解像度を高めるために、1フレームの表示期間を複数のサブフレームの表示期間に分割し、各サブフレームの表示期間ごとにスクリーンに投射されるがその位置がシフトするように光路制御装置を制御することで、光変調素子の画素数よりも多くの画素が投射されたかのように見せる技術がある。例えば、下記特許文献1に、このような技術が記載されている。
特許第3863445号公報
このように、1フレームの表示期間を複数のサブフレームの表示期間に分割する方式においては、光路制御装置により光学部材を揺動させることで、投射位置をシフトさせる場合がある。この場合、揺動部を適切に揺動させつつ、動画像を適切に表示することが求められている。
本発明は、上記課題に鑑み、揺動部を適切に揺動させつつ、動画像を適切に表示可能な光路制御装置、表示装置及び光路制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる光路制御装置は、光が入射する光学部を有する揺動部と、前記揺動部を揺動可能なアクチュエータと、駆動信号を前記アクチュエータに印加することで、前記アクチュエータに前記揺動部を揺動させて光路を制御する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、画像を表示するフレーム毎に、前記フレームの画像データに含まれる画素のうちの一部の画素を表示するサブフレームの数を設定し、前記サブフレームの数に基づいて、前記揺動部の揺動速度を設定する。
本発明の一態様にかかる光路制御方法は、光が入射する光学部を有する揺動部を揺動可能なアクチュエータに駆動信号を印加することで光路を制御する光路制御方法であって、
画像を表示するフレーム毎に、前記フレームの画像データに含まれる画素のうちの一部の画素を表示するサブフレームの数を設定するステップと、前記サブフレームの数に基づいて、前記揺動部の揺動速度を設定するステップと、を含む。
本発明によれば、揺動部を適切に揺動させつつ、動画像を適切に表示できる。
図1は、実施形態1に係る表示装置を表す模式図である。 図2は、表示装置の回路構成を模式的に表すブロック図である。 図3は、光路制御機構を表す平面図である。 図4は、図3のIV-IV断面図である。 図5は、図3のV-V断面図である。 図6は、実施形態1に係る光学部の2軸揺動パターンを説明する説明図である。 図7は、処理部によるフレームの分割構成を表す説明図である。 図8は、実施形態1に係る駆動信号の設定方法の一例を説明するための説明図である。 図9は、動きベクトルが閾値以下である場合の駆動信号の波形の一例を示すグラフである。 図10は、動きベクトルが閾値以下である場合の揺動部の揺動パターンの一例を示すグラフである。 図11は、動きベクトルが閾値より大きい場合の駆動信号の波形の一例を示すグラフである。 図12は、動きベクトルが閾値より大きい場合の揺動部の揺動パターンの一例を示すグラフである。 図13は、動きベクトルが閾値より大きい場合の画像表示の例を示す模式図である。 図14は、動きベクトルが閾値以下の場合の画像表示の例を示す模式図である。 図15は、動きベクトルが閾値以下の場合の画像表示の例を示す模式図である。 図16は、駆動信号の波形の他の例を示すグラフである。 図17は、揺動部の揺動パターンの他の例を示すグラフである。 図18は、表示される画素の順番の他の例を示す模式図である。 図19は、実施形態3に係る表示装置の回路構成を模式的に表すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[実施形態1]
[表示装置の概略構成]
図1は、実施形態1に係る表示装置の模式図である。
本実施形態において、図1に示すように、表示装置1は、光路制御装置10と、照射装置100と、映像信号処理回路(処理部)160と、映像信号処理回路160を制御する制御部170とを有する。照射装置100は、画像用の光Lを照射する装置である。光路制御装置10は、光Lの光路を制御する装置である。光路制御装置10は、光Lの光軸をずらすことにより、光Lによって表示される画像の位置をずらして、照射装置100による画像の解像度(すなわち、後述する表示素子106の画素数)よりも、投影される画像の解像度を高くする。
照射装置100は、光源101と、偏光板105R、105G、105Bと、表示素子106R、106G、106Bと、偏光板107R、107G、107Bと、色合成プリズム108と、投射レンズ109と、ダイクロイックミラー120、121と、反射ミラー130、131と、レンズ140、141、142、143、144、145と、偏光変換素子150と、映像信号処理回路160とを備える。表示素子106Rと表示素子106Gと表示素子106Bを区別しない場合は、表示素子106として記載する。
光源101は、光を発生させて照射する光源である。光源101は、入射光L0を照射する。以下の説明では、入射光L0を照射する光源として、1つの光源101を用いることを例に挙げて説明するが、入射光L0を生成するための他の光学装置を有していてもよい。
光源101からの入射光L0は、レンズ140に入射する。レンズ140およびレンズ141は、例えば、フライアイレンズである。入射光L0は、レンズ140および141によって照明分布が均一化され、偏光変換素子150に入射される。偏光変換素子150は、入射光L0の偏光を揃える素子であり、例えば、偏光ビームスプリッタと位相差板とを有する。偏光変換素子150は、例えば、入射光L0をp偏光に揃える。
偏光変換素子150によって偏光が揃えられた入射光L0は、レンズ142を介してダイクロイックミラー120に照射される。レンズ142は例えば集光レンズである。
ダイクロイックミラー120は、入射した入射光L0を、黄色光LRGと、青色帯域の成分を含む青色光LBとに分離する。ダイクロイックミラー120によって分離された黄色照明光LRGは、反射ミラー130を反射し、ダイクロイックミラー121に入射する。
ダイクロイックミラー121は、入射した黄色光LRGを、赤色帯域の成分を含む赤色光LRと、緑色帯域の成分を含む緑色光LGとに分離する。
ダイクロイックミラー121によって分離された赤色光LRは、レンズ143を介して偏光板105Rに照射される。ダイクロイックミラー121によって分離された緑色光LGは、レンズ144を介して偏光板105Gに照射される。ダイクロイックミラー120によって分離された青色光LBは、反射ミラー131により反射し、レンズ145を介して偏光板105Bに照射される。
偏光板105R、105G、105Bは、s偏光およびp偏光のいずれか一方を反射し、他方を透過させる特性を有する。例えば、偏光板105R、105G、105Bがs偏光を反射し、p偏光を透過させる。偏光板105R、105G、105Bを反射型偏光板とも称する。
p偏光である赤色光LRは、偏光板105Rを透過して表示素子106Rに照射される。p偏光である緑色光LGは、偏光板105Gを透過して、表示素子106Gに照射される。p偏光である青色光LBは、偏光板105Bを透過して、表示素子106Bに照射される。
表示素子106Rと表示素子106Gと表示素子106Bは、例えば、反射型液晶表示素子である。以下の説明では、表示素子106Rと表示素子106Gと表示素子106Bが反射型液晶表示素子である場合を例に挙げて説明するが、反射型に限定されず、透過型液晶表示素子を使用する構成としてもよい。また、液晶表示素子ではなく、他の表示素子を使用する構成にも種々対応可能である。
表示素子106Rは、映像信号処理回路160によって制御される。映像信号処理回路160は、赤色の成分の画像データに基づいて表示素子106Rを駆動制御する。表示素子106Rは、映像信号処理回路160の制御に応じてp偏光の赤色光LRを光変調し、s偏光の赤色光LRを生成する。表示素子106Gは、映像信号処理回路160によって制御される。映像信号処理回路160は、緑色の成分の画像データに基づいて表示素子106Gを駆動制御する。表示素子106Gは、映像信号処理回路160の制御に応じてp偏光の緑色光LGを光変調し、s偏光の緑色光LGを生成する。表示素子106Bは、映像信号処理回路160によって制御される。映像信号処理回路160は、青色の成分の画像データに基づいて表示素子106Bを駆動制御する。表示素子106Bは、映像信号処理回路160の制御に応じて青色の成分の画像データに基づいてp偏光の青色光LBを光変調し、s偏光の青色光LBを生成する。
偏光板107R、107G、107Bは、s偏光およびp偏光のいずれか一方を透過し、他方を反射又は吸収する特性を有する。例えば、偏光板107R、107G、107Bがs偏光を透過し、不要なp偏光を吸収する。
表示素子106Rによって生成されたs偏光の赤色光LRは、偏光板105Rに反射され、偏光板107Rを透過して、色合成プリズム108に照射される。表示素子106Gによって生成されたs偏光の緑色光LGは、偏光板105Gに反射され、偏光板107Gを透過して、色合成プリズム108に照射される。表示素子106Bによって生成されたs偏光の青色光LBは、偏光板105Bに反射され、偏光板107Bを透過して、色合成プリズム108に照射される。
色合成プリズム108は、入射した赤色光LRと緑色光LGと青色光LBを合成して、画像表示用の光Lとして、投射レンズ109に照射する。光Lは、投射レンズ109を介して、図示しないスクリーン等へ投射される。
なお、照射装置100は、以上のような構成となっているが、その構成は以上の説明に限られず、任意の構成となっていてよい。
光路制御装置10は、光路制御機構12と、制御回路(制御部)14と、駆動回路(駆動部)16とを有する。光路制御機構12は、駆動回路16によって駆動されることで揺動する機構である。光路制御機構12は、光Lの光路に沿った方向における、色合成プリズム108と投射レンズ109との間に設けられる。光路制御機構12は、色合成プリズム108からの光Lが入射しつつ揺動することで、光Lの進行方向(光路)をシフトさせて投射レンズ109に向けて出射する。このように、光路制御装置10は、光Lの光路がシフトするように、光Lの光路を制御する。なお、光路制御機構12の設けられる位置は、色合成プリズム108と投射レンズ109との間に限られず、任意であってよい。
[表示装置の機能構成]
図2は、表示装置の回路構成を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、映像信号処理回路160は、表示素子106R、106B、106Gを制御する。映像信号処理回路160には、表示素子106R、106B、106Gを制御するための画像データと、同期信号とを含む映像信号とが入力される。映像信号処理回路160は、同期信号に基づいてタイミングを同期させつつ、画像データに基づいて表示素子106R、106B、106Gを制御する。制御回路14は、デジタル回路14Aおよび変換器14Bを有する。デジタル回路14Aには、映像信号処理回路160からの同期信号が入力される。デジタル回路14Aは、同期信号に基づいてタイミングを同期させつつ、光路制御機構12を駆動するためのデジタルの駆動信号を生成する。変換器14Bは、デジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器である。変換器14Bは、デジタル回路14Aで生成されたデジタルの駆動信号をアナログの駆動信号に変換する。駆動回路16は、変換器14Bからのアナログの駆動信号が入力され、アナログの駆動信号を増幅して、後述する光路制御機構12のアクチュエータ12Bに出力する。アクチュエータ12Bは、駆動信号に応じて駆動されて、後述する揺動部12A(図3参照)を揺動させる。
制御部170は、駆動回路(駆動部)16を制御する装置であり、本実施形態では映像信号処理回路160も制御する。制御部170は、例えばコンピュータであり、図示しない記憶部及び処理部を有する。制御部170が有する記憶部は、処理部の演算内容やプログラムなどの各種情報を記憶するメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)のような主記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含んでよい。記憶部が記憶する処理部用のプログラムは、制御部170が読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。また、制御部170が有する処理部は、演算を実行する処理装置であり、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算回路を含む。処理部は、記憶部からプログラム(ソフトウェア)を読み出して実行することで、制御部170による処理を実行する。なお、制御部170は、1つのCPUによって処理を実行してもよいし、複数のCPUを備えて、それらの複数のCPUで、処理を実行してもよい。また、制御部170が行う処理の少なくとも一部を、ハードウェア回路で実現してもよい。制御部170が行う処理については後述する。
[光路制御機構]
図3は、光路制御機構を表す平面図、図4は、図3のIV-IV断面図、図5は、図3のV-V断面図である。
図3から図5に示すように、光路制御機構12は、光Lが入射する光学部材(光学部)20を含む揺動部12Aと、揺動部12Aを揺動させるアクチュエータ12Bとを有する。
アクチュエータ12Bは、光学部材20への光Lが入射する方向に対して、交差(好ましくは、直交)する2方向に沿う第1揺動軸AXおよび第2揺動軸BXを中心に揺動部12Aを揺動させる。第1揺動軸AXと第2揺動軸BXは、好ましくは、直交する。そのため、光路制御機構12は、揺動部12Aとしての第1揺動部21および第2揺動部22と、第1揺動軸AXおよび第2揺動軸BXに沿う第1軸部23および第2軸部24と、アクチュエータ12Bとしての第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26と、支持部27とを有する。
光学部材20は、入射した光Lを透過する部材である。光学部材20は、一方の表面から光Lが入射して、入射した光Lを透過して、他方の表面から光Lを出射する。光学部材20は、ガラス板であるが、材料および形状は任意であってよい。
第1揺動部21は、光学部材20と第1可動部31とを有する。第1可動部31は、光学部材20を支持する部材である。第1可動部31は、光学部材20に対して固定される。具体的に、第1可動部31は、中央に貫通孔31aが形成される板材の枠形状をなす部材である。光学部材20は、第1可動部31の貫通孔31aに嵌め込まれた状態で、第1可動部31に固定される。なお、光学部材20は、第1可動部31と固定されるための固定部材や接着剤を介して、第1可動部31に固定されるが、光学部材20の第1可動部31への固定方法は任意であってよい。
第2揺動部22は、第1揺動部21の外側に配置される。第2揺動部22は、第2可動部32を有する。第2可動部32は、第1可動部31を支持する部材である。第1可動部31は、第2可動部32に対して第1揺動軸AXを中心に揺動自在に支持される。具体的に、第2可動部32は、中央に貫通孔32aが形成される板材の枠形状をなす部材である。第1可動部31は、第2可動部32の貫通孔32aに所定隙間を空けて配置された状態で、第2可動部32に揺動自在に支持される。第1可動部31と第2可動部32とは、第1揺動軸AXに沿う一対の第1軸部23により連結される。第1可動部31は、第2可動部32に対して一対の第2軸部24がねじられるように弾性変形することで、第1揺動軸AXを中心に揺動する。
支持部27は、第2揺動部22の外側に配置される。支持部27は、第2可動部32を支持する部材である。第2可動部32は、支持部27に対して第2揺動軸BXを中心に揺動自在に支持される。具体的に、支持部27は、中央に貫通孔27aが形成される板材の枠形状をなす部材である。第2可動部32は、支持部27の貫通孔27aに所定隙間を空けて配置された状態で、支持部27に揺動自在に支持される。第2可動部32と支持部27とは、第2揺動軸BXに沿う一対の第2軸部24により連結される。第2可動部32は、支持部27に対して一対の第2軸部24がねじられるように弾性変形することで、第2揺動軸BXを中心に揺動する。
第2可動部32(第2揺動部22)は、支持部27に対して一対の第2軸部24を支点として第2揺動軸BXを中心に揺動する。第1可動部31(第1揺動部21)は、第2可動部32に対して一対の第1軸部23を支点として第1揺動軸AXを中心に揺動する。そのため、第2可動部32に固定された光学部材20は、第1揺動軸AXおよび第2揺動軸BXを中心に揺動することができる。光学部材20が第1揺動軸AXおよび第2揺動軸BXを中心に揺動することで、光学部材20の姿勢の変化により、光学部材20を透過する光Lの光路をシフトさせることができる。
本実施形態では、第1可動部31と第2可動部32と第1軸部23と第2軸部24とが一体に形成される。そのため、第1可動部31は、第1軸部23が周方向にねじられるように弾性変形することで、第2可動部32に対して揺動する。ただし、第1可動部31と第2可動部32と第1軸部23を別体に形成して連結してもよい。また、第2可動部32における第2揺動軸BXの軸方向の一端部と他端部を支持部27に連結するように固定し、第2可動部32の各端部に第2軸部24をそれぞれ形成している。ただし、第2可動部32の各端部に第2軸部24をそれぞれ設け、各第2軸部24を支持部27に直接連結するように固定してもよい。さらに、第2可動部32と第2軸部24と支持部27を一体に形成してもよい。
第1アクチュエータ25は、支持部27に対して一対の第1軸部23を支点として、第1可動部31(第1揺動部21)を第1揺動軸AXを中心に揺動する。第1アクチュエータ25は、第1揺動軸AXより径方向(第2揺動軸BXにおける軸方向)の一方側と他方側の両方に配置される。第1アクチュエータ25は、コイル41と、ヨーク42と、磁石43とを有する。
コイル41は、第1可動部31に取付けられており、第1可動部31に設けられたコイル取付部31bに固定される。コイル41は、第1可動部31の第1揺動軸AXの径方向における両端部(第2揺動軸BXにおける軸方向の一方側と他方側)にそれぞれ設けられる。ヨーク42は、磁路を形成する部材である。ヨーク42は、支持部27に取付けられており、支持部27に対して固定される。ヨーク42は、コイル41に対応して、第1可動部31の両端部にそれぞれ配置される。磁石43は、永久磁石である。磁石43は、ヨーク42に取付けられており、ヨーク42に対して固定される。磁石43は、それぞれのコイル41と隣り合う位置に配置される。
コイル41には、駆動回路16(図2参照)からの駆動信号が入力される。図5に示す例では、U字形状をなすヨーク42の一辺に磁石43が接着され、接着されていない磁石43の面と、ヨーク42のU字形状をなす対向する面との間にエアギャップが形成される。コイル41は、エアギャップ内に配置される。コイル41に、駆動信号が入力されると、磁石43とヨーク42によるエアギャップ(磁界)内にある導電体であるコイル41に電流が流れてコイル41に力が発生して、この力により、コイル41に固定された第1可動部31(第1揺動部21)を揺動させる。すなわち、第1アクチュエータ25は、コイル41とヨーク42と磁石43とにより構成された、電磁アクチュエータであるといえる。
第2アクチュエータ26は、支持部27に対して一対の第2軸部24を支点として、第2可動部32(第2揺動部22)を第2揺動軸BXを中心に揺動する。第2アクチュエータ26は、第2揺動軸BXより径方向(第1揺動軸AXにおける軸方向)の一方向と他方向の両側に配置される。第2アクチュエータ26は、コイル44と、ヨーク45と、磁石46とを有する。
コイル44は、第2可動部32に取付けられており、第2可動部32に設けられたコイル取付部32bに固定される。コイル44は、第2可動部32の第2揺動軸BXの径方向における両端部(第1揺動軸AXにおける軸方向の一方側と他方側)にそれぞれ設けられる。ヨーク45は、磁路を形成する部材である。ヨーク45は、支持部27に取付けられており、支持部27に対して固定される。ヨーク45は、コイル44に対応して、第2可動部32の両端部にそれぞれ配置される。磁石46は、永久磁石である。磁石46は、ヨーク45に取付けられており、ヨーク45に対して固定される。磁石46は、それぞれのコイル44と隣り合う位置に配置される。
コイル44には、駆動回路16(図2参照)からの駆動信号が入力される。図4に示す例では、U字形状をなすヨーク45の一辺に磁石46が接着され、接着されていない磁石46の面と、ヨーク45のU字形状をなす対向する面との間にエアギャップが形成される。コイル44は、エアギャップ内に配置される。コイル44に、駆動信号が入力されると、磁石46とヨーク45によるエアギャップ(磁界)内にある導電体であるコイル44に電流が流れてコイル44に力が発生して、この力により、コイル44に固定された第2可動部32(第2揺動部22)を揺動させる。すなわち、第2アクチュエータ26は、コイル44とヨーク45と磁石46とにより構成された、電磁アクチュエータであるといえる。
光路制御機構12は、光学部材20が設けられた第1可動部31が揺動すると共に、第1可動部31が支持された第2可動部32が揺動するため、光学部材20と第1可動部31と第2可動部32とコイル41、44とが揺動部12Aを構成するといえる。すなわち、光路制御機構12のうち、支持部27に対して揺動する部分が、揺動部12Aを指すといえる。なお、第1軸部23も、第2可動部32と共に揺動するため、揺動部12Aに含まれる。また、光学部材20を第1可動部31に固定するための固定部材や接着剤、コイル41、44に電流を流すための基盤やリード線などが設けられている場合には、これらも支持部27に対して揺動するため、揺動部12Aに含まれる。
本実施形態では、第1アクチュエータ25により第1可動部31を揺動し、第2アクチュエータ26により第2可動部32を揺動する。この場合、各アクチュエータ25、26を構成するヨーク42、45を支持部27に固定している。そのため、第2アクチュエータ26により第2可動部32を揺動するとき、第1アクチュエータ25と第2可動部32とが干渉しないように、両者の間に隙間が確保されている。なお、第1アクチュエータ25を第2可動部32に設けてもよい。
なお、アクチュエータ25、26は、可動部31、32にコイル41、44を配置した、いわゆる、ムービングコイル型であったが、それに限られず、例えば、可動部31、32に磁石43、46を配置して支持部27にコイル41、44を配置した、いわゆる、ムービングマグネット型であってもよい。この場合、磁石43、46が光学部材20と共に揺動されるため、コイル41、44の代わりに磁石43、46が揺動部12Aに含まれることになる。
光路制御機構12は、以上のような構成であるが、それに限られず、駆動信号が印加されたアクチュエータによって光学部が揺動することで、光学部による光Lの光路のシフトが可能な、任意の構成であってよい。
[光路制御機構による画素の動作]
以下、第1揺動部21および第2揺動部22を揺動したときの作動について説明する。図6は、実施形態1に係る光学部の2軸揺動パターンを説明する説明図である。
本実施形態の光路制御機構12は、アクチュエータ12Bにより、印加された駆動信号に応じて第1揺動部21及び第2揺動部22を揺動させる。本実施形態においては、アクチュエータ12Bを構成する第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26は、それぞれ駆動信号に応じて、第1軸部AXおよび第2軸部BXまわりの第1角度D1から第2角度D2への姿勢変化と、第2角度D2から第1角度D1への姿勢変化とを繰り返すように、第1揺動部21および第2揺動部22を揺動させる。その組み合わせにより、光Lの光軸は、第1位置から第2位置、第2位置から第3位置、第3位置から第4位置、第4位置から第1位置へのシフトが繰り返される。なお、印加する駆動信号については後述する。
すなわち、光軸が第1位置であるときに光Lによってスクリーンに投影される画像と、光軸が第2位置であるときに光Lによってスクリーンに投影される画像とは、半画素分だけずれたものになり、光軸が第3位置、第4位置にあるときも同様にそれぞれが半画素分だけずれたものになる。すなわち、スクリーンに投影される画像は、常に上下左右対角のいずれかに半画素分ずれて表示される。これにより、見かけ上の画素数が増加して、スクリーンに投影される画像を高解像度化することができる。光軸のシフト量は、画像の半画素分であるため、第1角度D1および第2角度D2は、画像を半画素分シフト可能な角度に設定される。なお、画像のシフト量は、半画素分に限られず、例えば、画素の1/4や1/8など、任意であってよい。第1角度D1および第2角度D2も、画像のシフト量に合わせて適宜設定されてよい。
以下、具体的に説明する。ここで、第1揺動軸AX方向と第2揺動軸BX方向は、直交方向に交差し、画素の配列方向に平行をなす。図6に示すように、画像位置P0は、第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26に印加する電流値を0としたとき、つまり、光学部材20の変位角が0であるときの表示位置である。A動作状態は、第1アクチュエータ25により光学部材20を第1揺動軸AXまわりに所定角度だけ揺動し、画像位置P0を第2揺動軸BX方向に1/4画素ずらすと共に、第2アクチュエータ26により光学部材20を第2揺動軸BXまわりに所定角度だけ揺動し、画像位置P0を第1揺動軸AX方向に1/4画素ずらした状態である。すなわち、A動作状態は、画像位置P0が、第1揺動軸AX方向における一方へ向かうベクトルと第2揺動軸BX方向における一方へ向かうベクトルとを合成したABX方向における一方ABXaにずれた画像位置P1に画像を表示する状態である。
同様に、B動作状態は、画像位置P0が、第1揺動軸AX方向における一方へ向かうベクトルと第2揺動軸BX方向における一方へ向かうベクトルとを合成したABX方向における一方ABXbにずれた画像位置P2に画像を表示する状態である。同様に、C動作状態は、画像位置P0が、第1揺動軸AX方向における一方へ向かうベクトルと第2揺動軸BX方向における一方へ向かうベクトルとを合成したABX方向における一方ABXcにずれた画像位置P3に画像を表示する状態である。同様に、D動作状態は、画像位置P0が、第1揺動軸AX方向における一方へ向かうベクトルと第2揺動軸BX方向における一方へ向かうベクトルとを合成したABX方向における一方ABXdにずれた画像位置P4に画像を表示する状態である。
<フレームの分割構成>
図7は、処理部によるフレームの分割構成を表す説明図である。本実施形態においては、1個のフレームの表示期間を複数のサブフレームの表示期間に分割し、1個のフレームの表示期間に複数のサブフレームを表示させる。これにより、例えば、8Kの解像度を有する画像データを、4Kの解像度を有する表示装置に表示させるなど、表示装置の解像度を擬似的に高くする。以下、8Kの解像度を有する画像データを、4Kの解像度を有する表示装置に表示させる場合を例にして、サブフレームへの分割について説明する。
サブフレームは、1つのフレームに含まれる画素のうちの一部の画素を含む、分割されたフレームである。言い換えれば、サブフレームは、1つのフレームの表示期間で表示される画素毎の画像データのうちの一部の画素の画像データを表示する、分割されたフレームである。なお、1つのフレームにおけるそれぞれのサブフレームに含まれる画素同士は重複しておらず、1つのフレームにおけるサブフレーム同士は、互いに異なる画素を含んでおり、言い換えれば、互いに異なる画素の画像データを表示する。図7の例では、8Kの解像度を有する画像データを構成する1個のフレームは、4個の画素A、B、C、Dの組合せが縦列と横列に複数配置されて構成される。各サブフレームは、4Kの解像度を有する表示装置に表示するための画像データにより構成される。1個のフレームを構成する複数の画素A、B、C、Dを4個のサブフレームA、B、C、Dに分割する。この場合、サブフレームAは、1個のフレームを構成する複数の画素Aだけを抜き出したものである。この場合、サブフレームAは、フレームの4個の画素A、B、C、Dの位置に、1個の画素Aだけを表示するものである。同様に、サブフレームBは、1個のフレームを構成する複数の画素Bだけを抜き出したものである。サブフレームCは、1個のフレームを構成する複数の画素Cだけを抜き出したものである。サブフレームDは、1個のフレームを構成する複数の画素Dだけを抜き出したものである。このようにして、8Kの解像度を有するフレームの画像データを4Kの解像度を有するサブフレームの画像データとして表示する。
本実施形態においては、制御部170が、フレーム毎にサブフレームを設定して、そのフレームを表示する時間内に、そのフレームに対して設定されたサブフレームに含まれる画像データを表示させるように、映像信号処理回路160によって表示素子106を制御させる。すなわち、本実施形態では、1個のフレームの表示期間を複数のサブフレームの表示期間に分割し、1フレームの表示期間に複数のサブフレームを表示させる。
<フレーム毎の揺動速度の設定>
このように、本実施形態においては、揺動部12Aを揺動させつつ、1フレームの表示期間に複数のサブフレームを表示させることで、例えば4Kの解像度を有するサブフレームの画像データを、画像位置P1~P4において順次表示するため、擬似的に8Kの解像度となった画像を、ユーザに視認させることができる。このようにサブフレームに分割して画像を表示する方式においては、揺動部12Aを適切に揺動させつつ、動画像を適切に表示することが求められている。それに対し、本実施形態においては、フレーム毎にサブフレームの数を設定して、サブフレームの数に基づいて、揺動部12Aの揺動速度を設定することで、サブフレーム数に応じて揺動部12Aを適切に揺動させつつ、動画像を適切に表示することが可能となる。
フレーム毎のサブフレーム数の設定方法は任意であってよいが、実施形態1では、動き領域の動きベクトルVに基づいて、サブフレーム数を設定する。また、揺動部12Aの揺動速度を制御する方法も任意であってよいが、実施形態1では、動き領域の動きベクトルVに基づいて(言い換えれば動きベクトルVから設定したサブフレーム数に基づいて)、揺動部12Aの揺動速度を設定して、設定した揺動速度を実現可能な駆動信号を設定する。以下、具体的に説明する。
図8は、実施形態1に係る駆動信号の設定方法の一例を説明するための説明図である。図8においては、動画像の例として、フレームF1からフレームF4まで、対象物202(建物)が写っている空間を対象物200(飛行機)が通過する状態を示し、フレームF5からフレームF6まで、対象物200が通過した後の状態を示す画像群が示されている。本例では、動き領域であると判断される対象となる対象物として、飛行機や建物などの対象物200、202を例示したが、対象物はそれに限らず任意であってよい。本実施形態において、対象物は、あらかじめ学習した、移動又は形状が変化し得るものである。また、対象物のデータは、制御部170が有する記憶部に記憶されている。
制御部170は、駆動信号を設定する際に、フレームに含まれる画像データを取得する。具体的には、表示対象となるフレームを第2フレーム、第2フレームより時系列で前に表示されるフレームを第1フレームとすると、制御部170は、第1フレームに含まれる画像データ(第1フレームの表示期間で表示される画素毎の画像データ)と、第2フレームに含まれる画像データ(第2フレームの表示期間で表示される画素毎の画像データ)とを取得する。なお、第1フレームは、時系列において第2フレームの直前のフレームであるが、それに限られず、第2フレームより前の任意のタイミングで表示されるフレーム(例えば第2フレームよりも、複数フレーム前のフレーム)であってもよい。また、第2フレームよりも前の複数のフレームを、第1フレームとしてもよい。図8の例では、フレームF2を表示対象(第2フレーム)とする場合、制御部170は、フレームF2の画像データと、フレームF2の直前のフレームF1の画像データとを取得する。
制御部170は、第1フレームにおける画像データと第2フレームにおける画像データとから、対象領域を抽出して、第1フレームでの対象領域と第2フレームでの対象領域との動きベクトルを取得する。対象領域の抽出方法と、動きベクトルの取得方法は任意であってよいが、本実施形態では、制御部170は、第1フレームにおける画像データと第2フレームにおける画像データとから、共通する対象を示す対象領域を抽出する。対象領域は、第1フレームの画像と第2フレームの画像とで同じ対象物が写っている領域を指す。すなわち、第1フレームの画像における対象領域とは、第1フレームの画像のうちで、第2フレームの画像にも含まれている対象が写っている領域(画素群)を指し、第2フレームの画像における対象領域とは、第2フレームの画像のうちで、第1フレームの画像にも含まれている対象が写っている領域(画素群)を指す。図8の例では、フレームF1の画像とフレームF2の画像の両方に、対象物200、202が含まれる。そのため、図8の例では、制御部170は、フレームF1の画像データのうちで対象物200が含まれる領域(画素群)を、フレームF1における対象物200についての対象領域として抽出し、フレームF2の画像データのうちで対象物200が含まれる領域(画素群)を、フレームF2における対象物200についての対象領域として抽出する。同様に、図8の例では、制御部170は、フレームF1の画像データのうちで対象物202が含まれる領域(画素群)を、フレームF1における対象物202についての対象領域として抽出し、フレームF2の画像データのうちで対象物202が含まれる領域(画素群)を、フレームF2における対象物202についての対象領域として抽出する。なお、それぞれの画像データから対象領域を抽出する方法は任意であってよく、例えば複数の画像から同じ対象を抽出する既知の画像マッチング技術を用いてよい。なお、分割したフレーム間を比較して、画角全体が動いている場合には、画角全体を動き領域とする。
制御部170は、対象領域を抽出したら、第1フレームでの対象領域と第2フレームでの対象領域とに基づいて、対象領域の動きベクトルVを算出する。本実施形態では、動きベクトルVが発生している対象領域を、動きベクトルV(動き量)が発生している領域である動き領域として取り扱う。動きベクトルVとは、動き領域が、第1フレームから第2フレームまでの期間に移動する移動量(動き領域の動き量)を示す指標である。制御部170は、第1フレームの画像内における対象領域の位置と、第2フレームの画像内における対象領域の位置とから、その対象領域(動き領域)の動きベクトルVを算出する。すなわち例えば、制御部170は、画像を基準とした座標系における、第1フレームの画像内における対象領域の位置と第2フレームの画像内における対象領域の位置との差分を、その対象領域(動き領域)の移動量(移動ベクトル)として算出する。対象領域(動き領域)が複数ある場合には、制御部170は、対象領域(動き領域)毎に、動きベクトルVを算出する。図8の例では、制御部170は、第1フレーム及び第2フレームでの対象物200の位置に基づき、対象物200についての動き領域の、動きベクトルVを算出する。同様に、制御部170は、第1フレーム及び第2フレームでの対象物202の位置に基づき、対象物202についての動き領域の、動きベクトルVを算出する。なお、制御部170は、動き領域の移動量に加えて、動き領域の移動方向も、移動ベクトルとして算出してよい。すなわち、動きベクトルVは、動き領域の動き量のみを指してもよいし、動き領域の動き量とその動く方向(移動方向)の両方を指すものであってもよい。移動方向は、画像を基準とした座標系における、第1フレームの画像内における動き領域の位置と第2フレームの画像内における動き領域の位置とから算出できる。
制御部170は、算出した動き領域の動きベクトルに基づいて、第2フレームにおける揺動部12Aの揺動速度を、すなわち実施形態1では第2フレームにおいて印加する駆動信号の波形を、設定する。制御部170は、第1フレームから第2フレームまでの期間における動き領域の動きベクトル(移動量)Vに基づいて、第2フレームでアクチュエータ12Bに印加する駆動信号の波形を設定する。本実施形態においては、制御部170は、動き領域の動きベクトル(移動量)Vが、所定の閾値より大きいかを判断する。より詳しくは、制御部170は、動きベクトルVが閾値より大きい場合の、駆動信号の印加による揺動部12Aの揺動速度が、動きベクトルVが閾値以下である場合の、駆動信号の印加による揺動部12Aの揺動速度よりも高くなるように、駆動信号の波形を設定する。なお、揺動速度は、駆動信号の波形における電流値(電圧値)の変化速度に比例して変化するので、制御部170は、動きベクトルVが閾値より大きい場合の、駆動信号の電流値(電圧値)の変化速度が、動きベクトルVが閾値以下である場合の、駆動信号の電流値(電圧値)の変化速度よりも高くなるように、駆動信号の波形を設定するともいえる。言い換えれば、制御部170は、動きベクトルVが閾値より大きい場合には、動画像を表示するとして、第2フレームにおける駆動信号の波形を第1波形に設定する。そして、制御部170は、動きベクトルVが閾値以下である場合には、静止画像を表示するとして、第2フレームにおける駆動信号の波形を、揺動部12Aの揺動速度が第1波形より低くなる(電流値の変化速度が第1波形より低くなる)第2波形に設定する。なお、動き領域が複数ある場合には、それぞれの動き領域のうちで動きベクトル(移動量)Vが最大となる動きベクトルVを用いて、上記の判断を行う。また、ここでの閾値は任意に設定されてよい。図8の例では、フレームF2を表示対象(第2フレーム)とした場合には、対象物200の動きベクトルVが閾値より大きい。同様に、フレームF3、F4についても、対象物200の動きベクトルVが閾値より大きい。一方、フレームF5、F6においては、対象物200は写っておらず、写っている対象物202の動きベクトルVが閾値以下である。そのため、図8の例では、フレームF2~F4における駆動信号での電流値の変化速度が、フレームF5~F6における駆動信号での電流値の変化速度よりも高くなっている。
なお、上述のように、制御部170は、動きベクトルに基づいて設定されたサブフレーム数に基づいて、揺動部12Aの揺動速度を設定するともいえる。この場合、制御部170は、動きベクトルVが閾値より大きい場合の(すなわちサブフレーム数が所定の閾値より多い場合の)、揺動部12Aの揺動速度が、動きベクトルVが閾値以下である場合の(すなわちサブフレーム数が所定の閾値以下である場合の)、揺動部12Aの揺動速度よりも高くなるように、揺動部12Aの揺動速度を設定する。
以下、駆動信号の波形と、その駆動信号による揺動部12Aの揺動パターンとの例を説明する。
(動きベクトルが閾値以下である場合の駆動信号の波形)
図9は、動きベクトルが閾値以下である場合の駆動信号の波形の一例を示すグラフであり、図10は、動きベクトルが閾値以下である場合の揺動部の揺動パターンの一例を示すグラフである。
図9に示すように、駆動回路16から第1アクチュエータ25に印加される駆動信号は、電気信号であり、時間経過に従って電流値が変化する。すなわち、駆動信号の時間毎の電流値の変化を表す波形が、駆動信号の波形といえる。駆動信号の波形は、図9に実線で示される。駆動信号は、周期T毎に同じ波形が繰り返されるものである。周期Tは、期間T1と、期間T1より後であって期間T1と連続する期間T2とを含む。期間T1は、光Lの光軸が第1位置となっているときの画像(半画素分ずれていない画像)が表示される期間に対応し、期間T2は、光Lの光軸が第2位置となっているときの画像(半画素分ずれた画像)が表示される期間に対応する。
動きベクトルVが閾値以下となる場合には、期間T1及び期間T2のそれぞれが1つのフレームの表示期間に対応するように、言い換えれば、周期Tが2フレーム分の表示期間に対応するように、駆動信号の波形(第2波形)が設定される。図9の例では、期間T1がフレームF5に対応し、期間T2がフレームF6に対応する。第2波形においては、期間T1のうちの第1期間TA1で、電流値が第1電流値A1から第2電流値A2まで変化する。ここで、第1電流値A1と第2電流値A2との中間位置0は、電流値が0となる位置である。第2波形においては、第1期間TA1で、電流値が第1電流値A1から第2電流値A2まで、時間の経過に従って直線状に変化する。すなわち、第2波形では、第1期間TA1の開始タイミングにおいて、電流値が第1電流値A1であり、その後電流値が第1電流値A1から直線状に変化して、第1期間TA1の終了タイミングにおいて、電流値が第2電流値A2となる。第1電流値A1は、第1揺動部21を第1角度D1に保持可能な電流値であり、第1角度D1の数値に応じて設定される。第2電流値A2は、第1揺動部21を第2角度D2に保持可能な電流値であり、第2角度D2の数値に応じて設定される。第1電流値A1と第2電流値A2とは、正負が逆となる電流値であり、その絶対値は等しくてよい。図9では、第1電流値A1が負であり、第2電流値A2が正であることが例示されている。
第2波形においては、第1期間TA1の長さは、第1揺動部21の固有振動数に対応する値であることが好ましい。第1揺動部21は、光路制御機構12のうちの、支持部27に対して揺動する部分(本実施形態では、光学部材20、第1可動部31、コイル41)を指す。すなわち、第1期間TA1の長さは、支持部27に対して揺動する部分の固有振動数に対応する値になっているといえる。より詳しくは、第1期間TA1の長さは、第1揺動部21の固有周期と略同じ値であることが好ましく、固有周期と同じ値であることがより好ましい。ここで、固有周期は、固有振動数の逆数である。また、「略同じ値」とは、固有周期に対して誤差範囲の程度ずれた値も許容することを意味する。例えば、固有周期に対してのずれが、固有周期の値に対して5%以内である場合にも、「略同じ値」としてよい。以降でも、「略同じ値」という記載は、同様の意味を指す。なお、固有周期(固有振動数の逆数)の値とは、固有振動数をf[Hz]とした場合、「1/f」[s]として表される。
第2波形においては、期間T1のうちの第2期間TB1において、電流値が第2電流値A2で保持される。第2期間TB1は、第1期間TA1より後であって第1期間TA1に連続する期間である。なお、第2電流値A2に保持されるとは、電流値が第2電流値A2から厳密に変化しないことに限定されず、電流値が第2電流値A2から所定値の範囲でずれることも含まれてよい。ここでの所定値は、任意に設定されてよいが、例えば第2電流値A2の10%の値であってよい。
このように、第2波形においては、期間T1で、電流値が第1電流値A1から第2電流値A2に徐々に変化し、電流値が第2電流値A2に到達したら、電流値が第2電流値A2に保持される。
第2波形においては、期間T2のうちの第3期間TA2で、電流値が、第2電流値A2から第1電流値A1まで変化する。第3期間TA2は、第2期間TB1より後であって第2期間TB1に連続する期間といえる。さらに言えば、第2波形においては、第3期間TA2で、電流値が第2電流値A2から第1電流値A1まで、時間の経過に従って直線状に変化する。すなわち、第2波形においては、第3期間TA2の開始タイミングで、電流値が第2電流値A3であり、その後電流値が第2電流値A2から直線状に変化して、第3期間TA2の終了タイミングで、電流値が第1電流値A1となる。
第2波形においては、第3期間TA2の長さは、第1揺動部21の固有振動数に対応する値であることが好ましい。より詳しくは、第3期間TA2の長さは、第1揺動部21の固有周期(固有振動数の逆数)と略同じ値であることが好ましく、固有周期と同じ値であることがより好ましい。第3期間TA2では、第3期間TA2の長さは、第1期間TA1の長さと等しい。
第2波形においては、期間T2のうちの第4期間TB2で、電流値が第1電流値A1で保持される。第4期間TB2は、第3期間TA2より後であって第3期間TA2に連続する期間である。また、第4期間TB2は、第1期間TA1より前であって第1期間TA1に連続する期間である。第4期間TB2は、第2期間TB1と等しい。なお、第1電流値A1に保持されるとは、電流値が第1電流値A1から厳密に変化しないことに限定されず、電流値が第1電流値A1から所定値の範囲でずれることも含まれてよい。ここでの所定値は、任意に設定されてよいが、例えば第1電流値A1の10%の値であってよい。
このように、第2波形においては、期間T2で、電流値が第2電流値A2から第1電流値A1に徐々に変化し、電流値が第1電流値A1に到達したら、電流値が第1電流値A1に保持される。
以上のように、本実施形態においては、駆動信号の第2波形は台形状であり、電流値が変化する第1期間TA1、第3期間TA2が、揺動部12Aの固有振動数に対応する値となっている。
なお、図9に示す破線は、光Lが照射される期間を示している。照射装置100は、第1期間TA1において光Lを照射せず、第2期間TB1において光Lを照射することが好ましい。また、照射装置100は、第3期間TA2において光Lを照射せず、第4期間TB2において光Lを照射することが好ましい。
(動きベクトルが閾値以下である場合の揺動パターン)
図10に示すように、第1揺動部21の揺動パターンとは、第1アクチュエータ25に駆動信号が印加されたときの、時間毎の第1揺動部21の変位角(第1揺動軸AXまわりの角度)を指す。図10では、揺動パターンが実線で示されている。
第2波形においては、第1期間TA1で、駆動信号の電流値が第1電流値A1から第2電流値A2まで変化する。これにより、第1揺動部21は、第1期間TA1において、変位角が、第1角度D1から第2角度D2まで変化する。ここで、第1角度D1と第2角度D2との中間位置0は、第1揺動部21の変位角が0となる位置である。
第2波形においては、第2期間TB1で、駆動信号は、電流値が第2電流値A2に保持される。これにより、第1揺動部21は、第2期間TB1において、変位角が、第2角度D2に保持される。なお、第2角度D2に保持されるとは、変位角が第2角度D2から厳密に変化しないことに限定されず、変位角が第2角度D2から所定値の範囲でずれることも含まれてよい。ここでの所定値は、任意に設定されてよいが、例えば、第2角度D2の10%の値であってよい。
第2波形においては、第3期間TA2で、駆動信号は、電流値が第2電流値A2から第1電流値A1まで変化する。これにより、第1揺動部21は、第3期間TA2において、変位角が、第2角度D2から第1角度D1まで変化する。
第2波形においては、第4期間TB2で、駆動信号は、電流値が第1電流値A1に保持される。これにより、第1揺動部21は、第4期間TB2において、変位角が、第1角度D1に保持される。なお、第1角度D1に保持されるとは、変位角が第1角度D1から厳密に変化しないことに限定されず、変位角が第1角度D1から所定値の範囲でずれることも含まれてよい。ここでの所定値は、任意に設定されてよいが、例えば第1角度D1の10%の値であってよい。
なお、光Lは、第2期間TB1、第4期間TB2において照射される。従って、第2期間TB1において、第2角度D2に保持された第1揺動部21に光Lが照射されて、光Lの光路が第1位置となる。第4期間TB2においては、第1角度D1に保持された第1揺動部21に光Lが照射されて、光Lの光路が第2位置にシフトして、画像が半画素分ずれる。
ここでは、駆動回路16からアクチュエータ12Bに印加される駆動信号として、第1アクチュエータ25に印加される駆動信号について説明した。第2アクチュエータ26に印加される駆動信号についても同様であることから説明は省略する。
(動きベクトルが閾値より大きい場合の駆動信号の波形)
図11は、動きベクトルが閾値より大きい場合の駆動信号の波形の一例を示すグラフであり、図12は、動きベクトルが閾値より大きい場合の揺動部の揺動パターンの一例を示すグラフである。
動きベクトルVが閾値より大きくなる場合には、周期Tが1フレーム分の表示期間に対応するように、駆動信号の波形(第1波形)が設定される。図11の例では、周期TがフレームF2に対応する。第1波形においては、第1期間TA1で、電流値がゼロに保持される。本実施形態では、デジタル回路14Aなどがデジタルのスイッチング回路を含むため、アクチュエータ12Bへの電流の供給を停止でき、電流の供給が停止されている期間が、電流値がゼロとされる期間となる。第1波形においては、第1期間TA1の長さが、揺動部12Aの固有振動数に対応する値となることが好ましい。より詳しくは、第1期間TA1の長さは、揺動部12Aの固有周期(固有振動数の逆数)の半分の値と略同じ値であることが好ましく、固有周期(固有振動数の逆数)の半分の値と同じ値であることがより好ましい。なお、固有周期の半分の値とは、固有振動数をf[Hz]とした場合、「1/(2・f)」[s]として表される。
第1波形では、第2期間TB1において、電流値が、第2電流値A2で保持される。第2期間TB1は、第1期間TA1より後であって第1期間TA1に連続する期間である。すなわち、第2期間TB1の開始タイミング(第1期間TA1から第2期間TB1へ切り替わるタイミング)において、電流値が、ゼロから第2電流値A2に切り替わり、第2期間TB1の終了タイミングまで、電流値が第2電流値A2で保持される。
このように、第1波形では、期間T1における駆動信号は、第1期間TA1において電流値がゼロに保持されて、第2期間TB1の開始タイミングで電流値が第2電流値A2に切り替わり、第2期間TB1において電流値が第2電流値A2に保持される。
第1波形では、第3期間TA2においては、電流値がゼロに保持される。第3期間TA2は、第2期間TB1より後であって第2期間TB1に連続する期間といえる。すなわち、第3期間TA2の開始タイミング(第2期間TB1から第3期間TA2へ切り替わるタイミング)において、電流値が、第2電流値A2からゼロに切り替わり、第3期間TA2の終了タイミングまで、電流値がゼロで保持される。第1波形では、第3期間TA2の長さが、揺動部12Aの固有振動数に対応する値となることが好ましい。より詳しくは、第3期間TA2の長さは、揺動部12Aの固有周期(固有振動数の逆数)の半分の値と略同じ値であることが好ましく、固有周期(固有振動数の逆数)の半分の値と同じ値であることがより好ましい。本実施形態では、第3期間TA2の長さは、第1期間TA1の長さと等しい。
第1波形では、第4期間TB2においては、電流値が、第1電流値A1で保持される。第4期間TB2は、第3期間TA2より後であって第3期間TA2に連続する期間である。すなわち、第4期間TB2の開始タイミング(第3期間TA2から第4期間TB2へ切り替わるタイミング)において、電流値が、ゼロから第1電流値A1に切り替わり、第4期間TB2の終了タイミングまで、電流値が第1電流値A1で保持される。
このように、第1波形では、期間T2における駆動信号は、第3期間TA2において電流値がゼロに保持されて、第4期間TB2の開始タイミングで電流値が第1電流値A1に切り替わり、第4期間TB2において電流値が第1電流値A1に保持される。
なお、第1波形では、第4期間TB2に後続する第1期間TA1においては、上述のように電流値がゼロに保持される。すなわち、第1期間TA1の開始タイミング(第4期間TB2から第1期間TA1へ切り替わるタイミング)において、電流値が、第1電流値A1からゼロに切り替わり、第1期間TA1の終了タイミングまで、電流値がゼロで保持される。
図11の破線は、光Lが照射される期間を示している。照射装置100は、第1期間TA1において光Lを照射せず、第2期間TB1において光Lを照射することが好ましい。また、照射装置100は、第3期間TA2において光Lを照射せず、第4期間TB2において光Lを照射することが好ましい。
(動きベクトルが閾値より大きい場合の揺動パターン)
第1期間TA1の開始タイミングにおいて、第1波形では、電流値が第1電流値A1からゼロに切り替わり、第1期間TA1の終了タイミングまで、電流値がゼロに保持される。これにより、揺動部12Aは、第1期間TA1において、変位角が、第1角度D1から第2角度D2まで変化する。より詳しくは、第1角度D1まで捩られ第1電流値A1で保持されていた揺動部12Aは、電流がゼロになることで、捩りが解放されニュートラルの位置に戻り、さらに慣性力が働き、反対側の第2角度D2まで捩られることで、第2角度D2に到達する。
第2期間TB1の開始タイミングにおいて、第1波形は、電流値がゼロから第2電流値A2に切り替わり、第2期間TB1の終了タイミングまで、電流値が第2電流値A2に保持される。これにより、揺動部12Aは、第2期間TB1において、変位角が、第2角度D2に保持される。すなわち、第2角度D2まで捩られた揺動部12Aは、ニュートラルに位置に戻ろうとする力と第2電流値A2による力が釣りあい、第2角度D2に保持される。
第3期間TA2の開始タイミングにおいて、第1波形では、電流値が第2電流値A2からゼロに切り替わり、第3期間TA2の終了タイミングまで、電流値がゼロに保持される。これにより、揺動部12Aは、第3期間TA2において、変位角が、第2角度D2から第1角度D1まで変化する。
第4期間TB2の開始タイミングにおいて、第1波形では、電流値がゼロから第1電流値A1に切り替わり、第4期間TB2の終了タイミングまで、電流値が第1電流値A1に保持される。これにより、揺動部12Aは、第4期間TB2において、変位角が、第1角度D1に保持される。
以上のように、本実施形態の例では、動きベクトルVが閾値より大きい場合には、階段状の第1波形の駆動信号が印加され、動きベクトルVが閾値以下の場合には、台形状の第2波形の駆動信号が印加される。第1波形及び第2波形のいずれにおいても、期間TA1、TA2で電流値が変化し、第2波形における期間TA1、TA2よりも、第1波形における期間TA1、TA2の方が短い。そのため、本実施形態の例で示した第1波形は、電流値の変化速度が、言い換えれば揺動部12Aの揺動速度が、第2波形よりも高いことが分かる。
なお、動きベクトルVに応じて設定される駆動信号の波形は、図8~図12の例に示したものに限られず、任意であってよい。また、上記の説明では、動きベクトルVに応じて設定される駆動信号の波形の種類が、2種類であったが、それに限られない。例えば、設定する駆動信号の波形の種類を、動きベクトルVに応じて、3種類以上としてもよい設定してもよい。この場合、制御部170は、動きベクトル(移動量)Vが大きいほど(サブフレーム数が多いほど)、揺動部の揺動速度が高くなるように(電流値の変化速度が高くなるように)、駆動信号の波形を設定することが好ましい。
また、本実施形態の例では、動きベクトルVについての閾値は、フレームや動き領域毎に固定された一定値であるが、それに限られず、動き領域毎に設定されてもよい。この場合例えば、制御部170は、動き領域の面積に基づいて、閾値を設定してよい。より好ましくは、制御部170は、動き領域の面積が大きい程、閾値を小さくしてもよい。これにより、動き領域が大きいほど、移動量が小さくても、揺動速度を高く設定できる。
(動きベクトルに応じたサブフレームの設定)
本実施形態においては、以上説明したようにフレーム毎に駆動信号の波形を設定しつつ、フレーム毎にサブフレーム数も設定することが好ましい。サブフレーム数の設定方法は任意であってよいが、本実施形態では、動きベクトルVに基づいて、サブフレーム数を設定する。以下、具体的に説明する。
サブフレームを設定する際に、制御部170は、対象領域(動き領域)を抽出して、動き領域の動きベクトルVを算出する。動き領域の抽出及び動きベクトルVの算出方法は、駆動信号の波形の設定の際と同様であるため、説明を省略する。
制御部170は、算出した動き領域の動きベクトルVに基づいて、第2フレームに対して、サブフレームの数を設定する。すなわち、制御部170は、第1フレームから第2フレームまでの期間における動き領域の動きベクトル(移動量)Vに基づいて、第2フレームのサブフレーム数を設定する。本実施形態においては、制御部170は、動き領域の動きベクトル(移動量)Vが、所定の閾値より大きいかを判断する。より詳しくは、制御部170は、動きベクトルVが閾値より大きい場合の、第2フレームのサブフレームの数を、動きベクトルVが閾値以下である場合の、第2フレームのサブフレームの数より、多くする。言い換えれば、制御部170は、動きベクトルVが閾値より大きい場合には、動画像を表示するとして、第2フレームのサブフレーム数を第1所定数に設定する。そして、制御部170は、動きベクトルVが閾値以下である場合には、静止画像を表示するとして、第2フレームのサブフレーム数を第1所定数よりも少ない第2所定数に設定する。なお、動き領域が複数ある場合には、それぞれの動き領域のうちで動きベクトル(移動量)Vが最大となる動きベクトルVを用いて、上記の判断を行う。また、ここでの閾値は任意に設定されてよい。図8の例では、動きベクトルVが閾値より大きいフレームF2~F4のサブフレームの数が、動きベクトルVが閾値以下となるフレームF5~F6のサブフレームの数より多くなっている。
さらに言えば、制御部170は、動きベクトルVが閾値より大きい場合には、第2フレームに含まれる全ての画素がそれぞれのサブフレームのいずれかに含まれるように、サブフレームを設定することが好ましい。すなわち図8の例では、フレームF2においては、4つのサブフレーム2A、2B、2D、2Cが設定されており、フレームF2を構成する複数の画素A、B、C、Dのうち、画素Aがサブフレーム2Aに含まれ、画素BがサブフレームBに含まれ、画素Cがサブフレーム2Cに含まれ、画素Dがサブフレーム2Dに含まれることになる。フレームF3、F4についても同様であるため説明を省略する。
また、制御部170は、動きベクトルVが閾値以下である場合には、第2フレームに含まれる一部の画素のみがそれぞれのサブフレームのいずれかに含まれるように、サブフレームを設定することが好ましい。またこの場合、制御部170は、その第2フレームに後続するフレーム(第3フレーム)において、第2フレームのサブフレームに含まれなかった画素とは異なる画素が、それぞれのサブフレームのいずれかに含まれるように、サブフレームを設定することが好ましい。すなわち図8の例では、フレームF5においては、2つのサブフレーム5A、5Bが設定されており、フレームF5を構成する複数の画素A、B、C、Dのうち、画素Aがサブフレーム5Aに含まれ、画素Bがサブフレーム5Bに含まれ、画素Cがサブフレーム2Cに含まれる。そして、フレームF6においては、サブフレーム6D、6Cが設定され、フレームF5を構成する複数の画素A、B、C、Dのうち、サブフレーム5A、5Bに含まれなかった画素Dがサブフレーム6Dに含まれ、画素Cがサブフレーム6Cに含まれる。なお、同一ライン上(横並び)に限られず、画素Aと画素D、画素Bと画素Cの組合せであってもよい。
なお、図8の例では、動きベクトルVが閾値より大きい場合のサブフレーム数(第1所定数)が4つ、動きベクトルVが閾値以下の場合のサブフレーム数(第2所定数)が2つであったが、第1所定数及び第2所定数は、これに限られず任意の数であってよい。ただし、第1所定数及び第2所定数は、揺動軸の数に応じて設定されることが好ましい。また、本実施形態の例では、サブフレームの数が、第1所定数又は第2所定数の2種類の数のいずれかに設定されるが、それに限られない。例えば、設定するサブフレームの数を、動きベクトルVに応じて、任意の3種類以上の数のいずれかに設定してもよい。この場合、制御部170は、動きベクトル(移動量)Vが大きいほど、サブフレームの数を大きくすることが好ましい。例えば、動きベクトルVが第1閾値以下である場合には、サブフレームの数を1個とし、動きベクトルVが第1閾値より大きく、かつ、第1閾値より高い値の第2閾値以下である場合には、サブフレームの数を2個とし、動きベクトルVが第2閾値より大きい場合には、サブフレームの数を4個としてよい。
また、本実施形態の例では、動きベクトルVについての閾値は、フレームや動き領域毎に固定された一定値であるが、それに限られず、動き領域毎に設定されてもよい。この場合例えば、制御部170は、動き領域の面積に基づいて、閾値を設定してよい。より好ましくは、制御部170は、動き領域の面積が大きい程、閾値を小さくしてもよい。これにより、動き領域が大きいほど、移動量が小さくてもサブフレームの数が多くされることとなる。
制御部170は、第2フレームについてのサブフレームの数を設定したら、設定したサブフレームに含ませる画素を、言い換えれば、サブフレームの表示期間において画像データに基づいた画像を表示させる対象となる画素を、サブフレーム毎に設定する。
(サブフレーム毎の画像の表示)
第2フレームについてのサブフレームを設定したら、制御部170は、設定したサブフレームの情報を、映像信号処理回路160に出力する。これにより、制御部170は、第2フレームを表示する時間内に、第2フレームに対して設定されたサブフレームに含まれる画像データの画像が表示されるように、映像信号処理回路160に、表示素子106を制御させる。さらに言えば、制御部170は、第2フレームを表示する時間内に、第2フレームに対して設定されたそれぞれのサブフレームが順次表示されるように、映像信号処理回路160に、表示素子106を制御させる。以下、サブフレーム毎の画像の表示について、より詳細に説明する。
(動きベクトルが閾値より大きい場合の画像表示)
図13は、動きベクトルが閾値より大きい場合の画像表示の例を示す模式図である。本実施形態では、動きベクトルVが閾値より大きい場合、表示対象となる第2フレームにおいては、第2フレームに含まれる全ての画素がそれぞれのサブフレームのいずれかに含まれるように、サブフレームが設定される。そして、映像信号処理回路160は、第2フレームが表示される時間において、第2フレームについて設定されたサブフレームが順次表示されるように表示素子106R、106G、106Bを制御する。そして、制御回路14は、映像信号処理回路160から入力された同期信号に基づいて、第1波形の駆動信号を生成する。駆動回路16は、この第1波形の駆動信号に基づいてアクチュエータ12Bを駆動し、揺動部12Aを揺動させる。以下、具体的に説明する。
図8及び13の例では、映像信号処理回路160は、第2フレーム(ここではフレームF2)を表示する時間(60Hz)内に、4個に分割したサブフレーム2A、2B、2D、2Cが順次表示されるように、表示素子106R、106G、106Bを制御する。このとき、各サブフレーム2A、2B、2D、2Cを表示する時間は、第2フレームを表示する時間(60Hz)の1/4の時間(240Hz)である。
このとき、図2、図8、図13に示すように、制御回路14は、映像信号処理回路160から入力された同期信号に基づいて第1波形の駆動信号を生成し、駆動回路16は、駆動信号に基づいてアクチュエータ25、26を駆動する。つまり、図8に示すように、サブフレーム2Aを表示するとき、駆動回路16は、期間T1における第1波形に対応する駆動信号(図11参照)を印加する。すると、図13に示すように、第2アクチュエータ26は、光学部材20を第2揺動軸BXまわりに揺動し、画像位置P0を第1揺動軸AX方向に1/2画素ずらしたA動作状態とする。すなわち、画像位置P0がABX方向における一方ABXaにずれた画像位置P1に画像を表示する。
その後、図8に示すように、サブフレーム2Bを表示するとき、駆動回路16は、期間T1における第1波形に対応する駆動信号(図11参照)の印加を続ける。すると、図13に示すように、第2アクチュエータ26は、光学部材20を第2揺動軸BXまわりに揺動し、画像位置P1を第1揺動軸AX方向に1/2画素ずらしたB動作状態とする。すなわち、画像位置P0がABX方向における一方ABXbにずれた画像位置P2に画像を表示する。
その後、図8に示すように、サブフレーム2Dを表示するとき、駆動回路16は、期間T2における第1波形に対応する駆動信号(図11参照)を印加する。すると、図13に示すように、第1アクチュエータ25は、光学部材20(図3参照)を第1揺動軸AXまわりに揺動し、画像位置P2を第2揺動軸BX方向に1/2画素ずらし、D動作状態とする。すなわち、画像位置P0がABX方向における一方ABXdにずれた画像位置P3に画像を表示する。
その後、図8に示すように、サブフレーム2Cを表示するとき、駆動回路16は、期間T2における第1波形に対応する駆動信号(図11参照)の印加を続ける。すると、図13に示すように、第2アクチュエータ26は、光学部材20を第2揺動軸BXまわりに揺動し、画像位置P3を第1揺動軸AX方向に1/2画素ずらしたC動作状態とする。すなわち、画像位置P0がABX方向における一方ABXcにずれた画像位置P4に画像を表示する。
(動きベクトルが閾値以下の場合の画像表示)
図14及び図15は、動きベクトルが閾値以下の場合の画像表示の例を示す模式図である。本実施形態では、動きベクトルVが閾値以下の場合、表示対象となる第2フレームにおいては、第2フレームに含まれる一部のみの画素がそれぞれのサブフレームのいずれかに含まれるように、かつ、その第2フレームに後続するフレーム(第3フレーム)において、第2フレームのサブフレームに含まれなかった画素とは異なる画素が、それぞれのサブフレームのいずれかに含まれるように、サブフレームを設定する。そして、映像信号処理回路160は、第2フレームが表示される時間において、第2フレームについて設定されたサブフレームが順次表示されるように表示素子106R、106G、106Bを制御し、第3フレームが表示される時間において、第3フレームについて設定されたサブフレームが順次表示されるように表示素子106R、106G、106Bを制御する。そして、制御回路14は、映像信号処理回路160から入力された同期信号に基づいて、第2波形の駆動信号を生成する。駆動回路16は、この第2波形の駆動信号に基づいてアクチュエータ12Bを駆動し、揺動部12Aを揺動させる。以下、具体的に説明する。
図8及び図14に示すように、映像信号処理回路160は、第2フレーム(ここではフレームF5)を表示する時間(60Hz)内に、4個に分割したサブフレーム5A,5B,5C,5Dのうち、2個のサブフレーム5A,5B(第1サブフレーム群)が順次表示されるように表示素子106R,106G,106Bを制御する。このとき、各サブフレーム5A,5Bを表示する時間は、フレームF5を表示する時間(60Hz)の1/2の時間(120Hz)である。続いて、図8及び図15に示すように、映像信号処理回路160は、第3フレーム(ここではフレームF6)を表示する時間(60Hz)内に、4個に分割したサブフレーム6A,6B,6C,6Dのうち、2個のサブフレーム6D,6C(第2サブフレーム群)が順次表示されるように表示素子106R,106G,106Bを制御する。このとき、各サブフレーム6D,2Cを表示する時間は、第2フレームを表示する時間(60Hz)の1/2の時間(120Hz)である。
このとき、図2、図8、図14に示すように、制御回路14は、映像信号処理回路160から入力された同期信号に基づいて第2波形の駆動信号を生成し、駆動回路16は、駆動信号に基づいてアクチュエータ25、26を駆動する。つまり、図8に示すように、サブフレーム5Aを表示するとき、駆動回路16は、第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26に、期間T1における第2波形に対応する駆動信号(図9参照)を印加する。すると、図14に示すように、第2アクチュエータ26は、光学部材20を第2揺動軸BXまわりに揺動し、画像位置P0を第1揺動軸AX方向に1/2画素ずらしたA動作状態とする。すなわち、画像位置P0がABX方向における一方ABXaにずれた画像位置P1に画像を表示する。
その後、図8に示すように、サブフレーム5Bを表示するとき、駆動回路16は、期間T1における第2波形に対応する駆動信号(図9参照)の印加を続ける。すると、図14に示すように、第2アクチュエータ26は、光学部材20を第2揺動軸BXまわりに揺動し、画像位置P1を第1揺動軸AX方向に1/2画素ずらしたB動作状態とする。すなわち、画像位置P0がABX方向における一方ABXbにずれた画像位置P2に画像を表示する。
その後、図8に示すように、サブフレーム6Dを表示するとき、駆動回路16は、期間T2における第2波形に対応する駆動信号(図9参照)を印加する。すると、図15に示すように、第1アクチュエータ25は、光学部材20(図3参照)を第1揺動軸AXまわりに揺動し、画像位置P2を第2揺動軸BX方向に1/2画素ずらし、D動作状態とする。すなわち、画像位置P0がABX方向における一方ABXdにずれた画像位置P3に画像を表示する。
その後、図8に示すように、サブフレーム6Cを表示するとき、駆動回路16は、期間T2における第2波形に対応する駆動信号(図9参照)の印加を続ける。すると、図14に示すように、第2アクチュエータ26は、光学部材20を第2揺動軸BXまわりに揺動し、画像位置P3を第1揺動軸AX方向に1/2画素ずらしたC動作状態とする。すなわち、画像位置P0がABX方向における一方ABXcにずれた画像位置P4に画像を表示する。
以上説明したように、本実施形態においては、動き領域の動きベクトルVに基づいて、そのフレームにおける駆動信号の波形を設定する。このように、動き領域の動きベクトルVから駆動信号の波形を設定するため、動きベクトルVに応じて、すなわち動画像であるかの判定結果に基づいて、駆動信号の波形を設定できるため、揺動部12Aを適切に揺動しつつ、動画像を適切に表示できる。さらに言えば、本実施形態においては、動きベクトルVが閾値より大きい場合の揺動部12Aの揺動速度が、動きベクトルVが閾値以下である場合の揺動速度よりも高くなるように、駆動信号の波形を設定する。そのため、例えば動きベクトルVが大きい動画像である場合には、揺動速度を高くして、フレームレートを高くしつつ階調値を擬似的に向上させて、動画像を滑らかに表示させることができる。一方、サブフレーム数が多い場合には、1つのサブフレームの期間が短くなるため、揺動部12Aの揺動速度を速くする必要が生じ、疲労により光路制御装置10の機械的な寿命が短くなるおそれがある。それに対して、本実施形態においては、動きベクトルVが低い静止画像である場合には、揺動速度を低くすることで、疲労を抑制して、寿命を短くすることを抑制できる。
(他の例)
以上の説明では、動きベクトルVが閾値より大きい場合には、駆動信号の波形を、図11に示したような階段状とし、動きベクトルVが閾値以下である場合には、駆動信号の波形を、図9で示したような台形状としたが、これらの駆動信号の波形は一例である。以下、駆動信号の波形の他の例を説明する。
図16は、駆動信号の波形の他の例を示すグラフであり、図17は、揺動部の揺動パターンの他の例を示すグラフである。例えば、動きベクトルVが閾値より大きい場合には、図16に示すような駆動信号の波形を、第1波形として設定してもよい。図16に示すように、本例の駆動信号の波形では、第1期間TA1において、電流値を第2電流値A2に保持した後、電流値を第1電流値A1に保持する。すなわち、第1期間TA1のうちの期間TA1aにおいては、電流値が第2電流値A2に保持され、第1期間TA1のうちの期間TA1bにおいては、電流値が第1電流値A1に保持される。期間TA1bは、期間TA1aより後であって期間TA1aに連続する期間である。すなわち、期間TA1bの開始タイミング(期間TA1aから期間TA1bへ切り替わるタイミング)において、電流値が、第2電流値A2から第1電流値A1に切り替わり、期間TA1bの終了タイミングまで、電流値が第1電流値A1で保持される。
第1期間TA1の長さは、揺動部12Aの固有振動数に対応する値であることが好ましい。第1期間TA1の長さは、揺動部12Aの固有周期(固有振動数の逆数)の三分の一の値と略同じ値であることが好ましく、固有周期の三分の一の値と同じ値であることがより好ましい。なお、固有周期(固有振動数の逆数)の三分の一の値とは、固有振動数をf[Hz]とした場合、「1/(3・f)」[s]として表される。
さらに言えば、第1期間TA1のうちの、期間TA1aの長さと、期間TA1bの長さとは、揺動部12Aの固有振動数に対応する値となっている。期間TA1aの長さと、期間TA1bの長さとは、同じであることが好ましい。より詳しくは、期間TA1aの長さと、期間TA1bの長さとは、揺動部12Aの固有周期(固有振動数の逆数)の六分の一の値と略同じ値であることが好ましく、固有周期の六分の一の値と同じ値であることがより好ましい。なお、固有振動数の逆数の六分の一の値とは、固有振動数をf[Hz]とした場合、「1/(6・f)」[s]として表される。
本例の駆動信号の波形では、第2期間TB1において、電流値が、第2電流値A2で保持される。第2期間TB1は、第1期間TA1(期間TA1b)より後であって第1期間TA1(期間TA1b)に連続する期間である。すなわち、第2期間TB1の開始タイミング(期間TA1bから第2期間TB1へ切り替わるタイミング)において、電流値が、第1電流値A1から第2電流値A2に切り替わり、第2期間TB1の終了タイミングまで、電流値が第2電流値A2で保持される。
このように、本例では、期間T1における駆動信号は、期間TA1aにおいて電流値が第2電流値A2に保持され、期間TA1bにおいて電流値が第1電流値A1に切り替わって保持され、第2期間TB1において電流値が第2電流値A2に切り替わって保持される。
本例の駆動信号の波形では、第3期間TA2において、電流値を第1電流値A1に保持した後、電流値を第2電流値A2に保持する。すなわち、第3期間TA2のうちの期間TA2aの開始タイミング(第2期間TB1から期間TA2aへ切り替わるタイミング)で、電流値が第2電流値A2から第1電流値A1に切り替わり、期間TA2aの終了タイミングまで、第1電流値A1に保持される。期間TA2bは、期間TA2aより後であって期間TA2aに連続する期間である。すなわち、期間TA2bの開始タイミング(期間TA2aから期間TA2bへ切り替わるタイミング)において、電流値が、第1電流値A1から第2電流値A2に切り替わり、期間TA2bの終了タイミングまで、電流値が第2電流値A2で保持される。
第3期間TA2の長さは、揺動部12Aの固有振動数に対応する値であることが好ましい。第3期間TA2の長さは、揺動部12Aの固有周期(固有振動数の逆数)の三分の一の値と略同じ値であることが好ましく、固有周期の三分の一の値と同じ値であることがより好ましい。本実施形態では、第3期間TA2の長さは、第1期間TA1の長さと等しい。
さらに言えば、第3期間TA2のうちの、期間TA2aの長さと、期間TA2bの長さとは、揺動部12Aの固有振動数に対応する値となっている。期間TA2aの長さと、期間TA2bの長さとは、同じであることが好ましい。より詳しくは、期間TA2aの長さと、期間TA2bの長さとは、揺動部12Aの固有振動数の逆数の六分の一の値と略同じ値であることが好ましく、固有周期の六分の一の値と同じ値であることがより好ましい。本実施形態では、期間TA2aの長さは、期間TA1aの長さと等しく、期間TA2bの長さは、期間TA1bの長さと等しい。
本例の駆動信号の波形では、第4期間TB2において、電流値が、第1電流値A1で保持される。第4期間TB2は、第3期間TA2(期間TA2b)より後であって第3期間TA2(期間TA2b)に連続する期間である。すなわち、第4期間TB2の開始タイミング(期間TA2bから第4期間TB2へ切り替わるタイミング)において、電流値が、第2電流値A2から第1電流値A1に切り替わり、第4期間TB2の終了タイミングまで、電流値が第1電流値A1で保持される。
このように、本例では、期間T2における駆動信号は、期間TA2aにおいて電流値が第1電流値A1に保持され、期間TA2bにおいて電流値が第2電流値A2に切り替わって保持され、第4期間TB2において電流値が第1電流値A1に切り替わって保持される。
なお、第4期間TB2に後続する期間TA1aにおいては、上述のように電流値が第2電流値A2に保持される。すなわち、期間TA1aの開始タイミング(第4期間TB2から期間TA1aへ切り替わるタイミング)において、電流値が、第1電流値A1から第2電流値A2に切り替わり、期間TA1aの終了タイミングまで、電流値が第2電流値A2で保持される。
本例では以上のような波形の駆動信号が印加されるため、図17に示すように、揺動部12Aは、第1期間TA1(期間TA1a、TA1b)において、変位角が、第1角度D1から第2角度D2まで変化する。より詳しくは、第1角度D1で捩り戻ろうとする力に対して、第2電流値A2で戻ろうとする方向に更に力を加えて、揺動部12Aを、第2角度D2方向に加速する。そのままだと慣性により第2角度D2より更に捩られてしまうため、本実施形態ではその後に第1電流値A1を流すことでブレーキを掛ける。このため、揺動部12Aを高速に揺動させることができる。
第2期間TB1の開始タイミングにおいて、駆動信号は、電流値が第1電流値A1から第2電流値A2に切り替わり、第2期間TB1の終了タイミングまで、電流値が第2電流値A2に保持される。これにより、揺動部12Aは、第2期間TB1において、変位角が、第2角度D2に保持される。
駆動信号は、期間TA2aの開始タイミングにおいて、電流値が第2電流値A2から第1電流値A1に切り替わり、期間TA2aの終了タイミングまで電流値が第1電流値A1に保持され、期間TA2bの開始タイミングにおいて、電流値が第1電流値A1から第2電流値A2に切り替わり、期間TA2bの終了タイミングまで電流値が第2電流値A2に保持される。これにより、揺動部12Aは、第3期間TA2(期間TA2a、TA2b)において、変位角が、第2角度D2から第1角度D1まで変化する。
第4期間TB2の開始タイミングにおいて、駆動信号は、電流値が第2電流値A2から第1電流値A1に切り替わり、第4期間TB2の終了タイミングまで、電流値が第1電流値A1に保持される。これにより、揺動部12Aは、第4期間TB2において、変位角が、第1角度D1に保持される。
なお、これまでで、駆動信号の波形の例を3種類説明したが、これらの波形を、動きベクトルVに応じて、次のように設定してよい。すなわち例えば、上述の実施形態で説明したように、動きベクトルVが閾値以下である場合に、図9に示したような台形状とし、動きベクトルVが閾値より大きい場合に、図11に示したような階段状としてもよい。また例えば、上述の別例で説明したように、動きベクトルVが閾値以下である場合に、図9に示したような台形状とし、動きベクトルVが閾値より大きい場合に、図16に示したような形状としてもよい。また例えば、動きベクトルVが閾値以下である場合に、図11に示したような階段状とし、動きベクトルVが閾値より大きい場合に、図16に示したような形状としてもよい。また例えば、動きベクトルVが第1閾値以下である場合には、図9に示したような台形状とし、動きベクトルVが第1閾値より大きく、かつ、第1閾値より高い値の第2閾値以下である場合には、図11に示したような階段状とし、動きベクトルVが第2閾値より大きい場合には、図16に示したような形状としてよい。
また、以上の説明では、画素A、B、D、Cの順で表示されるようにサブフレームを設定していたが、表示される画素の順番はそれに限られず任意であってよい。図18は、表示される画素の順番の他の例を示す模式図である。例えば図18のように、画素A、D、B、Cの順で表示されるように、サブフレームを設定してもよい。
[実施形態2]
実施形態2では、動き領域の抽出方法と、動きベクトルVの取得方法が、実施形態1とは異なる。実施形態2において、実施形態1と同様の構成及び処理は、説明を省略する。
実施形態2においては、制御部170は、第1フレームの画像データと第2フレームの画像データとを取得する。そして、制御部170は、第1フレームの画像データと第2フレームの画像データとに基づき(第1フレームの画像データと第2フレームの画像データとを比較して)、動きベクトルV及び動き領域を算出する。具体的には、制御部170は、第1フレームの画像データと第2フレームの画像データとに基づき、画像データのうちで動いている領域を、すなわち動きベクトルVが発生している領域を、動き領域として抽出する。すなわち、実施形態2においては、制御部170は、第1フレームの画像データと第2フレームの画像データとに基づいて動きベクトルVを算出して、動きベクトルVが所定値より大きい(例えばゼロより大きい)領域を、動き領域として抽出する。なお、サブフレームの設定に、動き量と動き方向との両方を含む動きベクトルVを用いることに限られず、第1フレームと第2フレーム間の動きの大きさ(動き量)だけをサブフレーム数の設定に使用してもよい。実施形態2における動きベクトルVの算出方法は任意であってよく、既知の手法を用いてもよい。例えば、動きベクトルVの算出に、ブロックマッチング法を用いてよい。ブロックマッチング法では、例えば画像を複数のブロックに区分して、第1フレームと第2フレームとの相関演算をブロック毎に行って、その相関演算における相関値から、動きベクトルVを算出する。そして、動きベクトルVが所定値より大きいブロックを、動き領域として算出してよい。また、実施例2における動き領域、動きベクトルV及び動き量は、図示しない通信部を介して外部の装置から取得してもよい。また、動き領域は、動きベクトルVが発生している領域に限らず、動き量が発生している領域を動き領域としてもよい。
[実施形態3]
実施形態3では、サブフレームの数に基づいて、揺動部の揺動速度を設定する点が、上記実施形態とは異なる。実施形態3において、上記実施形態と同様の構成及び処理は、説明を省略する。
図19は、実施形態3に係る表示装置の回路構成を模式的に示すブロック図である。制御部170は、サブフレーム設定部172を有する。
サブフレーム設定部172は、フレーム毎のサブフレームの数を設定する。サブフレーム設定部172は、任意の方法でサブフレーム数を設定してよい。例えば、サブフレーム設定部172は、実施形態1又は実施形態2のように算出された動き領域及び動きベクトルVに基づいて、サブフレーム数を設定してよい。また例えば、サブフレーム設定部172は、表示装置によって表示される番組(コンテンツ)のカテゴリー(種類)の情報を取得して、番組のカテゴリーに応じて、サブフレーム数を設定してよい。サブフレーム設定部172は、任意の方法で番組のカテゴリーの情報を取得してよく、例えば、制御部170が有する記憶部に記憶されている番組のカテゴリーを読み出してもよいし、制御部170が有する通信部を介して、番組のカテゴリーが記憶されているサーバと通信して番組のカテゴリーを取得してもよいし、画像データから、公知の方法でカテゴリーを分類してもよい。
サブフレーム設定部172は、番組のカテゴリーに応じて、任意の基準でサブフレーム数を設定してよい。例えば、スポーツや映画等動きが多い又は高解像度が良いと予想されるカテゴリーの番組を再生する際は、サブフレーム数を多く設定してよい。また例えば、情報番組等動きが少ない又は低解像度でも良いと予想されるカテゴリーの番組の場合は、デバイスの寿命を優先して、サブフレーム数を少なく設定してよい。
制御部170は、サブフレームの数に基づいて、揺動部12Aの揺動速度を設定する。例えば、制御部170は、すなわちサブフレーム数が所定の閾値より多い場合の、揺動部12Aの揺動速度が、サブフレーム数が所定の閾値以下である場合の、揺動部12Aの揺動速度よりも高くなるように、揺動部12Aの揺動速度を設定する。そして、制御部170は、揺動速度に適した駆動信号の波形を、すなわち設定した揺動速度を実現できる駆動信号の波形を選択して、その波形の駆動信号を印加する。
(効果)
以上説明したように、本実施形態に係る光路制御装置10は、光が入射する光学部材(光学部)20を有する揺動部12Aと、揺動部12Aを揺動可能なアクチュエータ12Bと、駆動信号をアクチュエータ12Bに印加することで、アクチュエータ12Bに揺動部12Aを揺動させて光路を制御する駆動回路(駆動部)16と、駆動回路16を制御する制御部170と、を備え、制御部170は、画像を表示するフレーム毎に、フレームの画像データに含まれる画素のうちの一部の画素を表示するサブフレームの数を設定し、サブフレームの数に基づいて、揺動部12Aの揺動速度を設定する。その結果、揺動部12Aを適切に揺動させつつ、動画像を適切に表示できる。
本実施形態の光路制御装置10によれば、制御部170は、サブフレームが所定の閾値より多い場合の、駆動信号による揺動部12Aの揺動速度が、サブフレームが所定の閾値以下の場合の、駆動信号による揺動部12Aの揺動速度より高くする。その結果、サブフレーム数が多い動画像である場合には、揺動速度を高くして、フレームレートを高くしつつ階調値を擬似的に向上させて、動画像を滑らかに表示させることができる。また、サブフレーム数が少ない画像においては、揺動速度を低くして、デバイスの寿命を向上できる。
また、制御部170は、第1フレームにおける画像データと、第1フレームより後の第2フレームにおける画像データとから、共通する対象を示す動き領域を抽出し、第1フレームでの動き領域と第2フレームでの動き領域との動きベクトルを取得し、動きベクトルに基づいて、第2フレームにおけるサブフレームの数と、揺動部12Aの揺動速度とを設定する。動きベクトルに基づいて揺動速度を設定することで、揺動部12Aを適切に揺動させつつ、動画像を適切に表示できる。
また、本実施形態に係る表示装置1は、光路制御装置10と、画像データに基づいて表示素子106を制御する映像信号処理回路(処理部)160と、を有し、制御部170は、フレームを表示する時間内に、そのフレームに対して設定されたサブフレームが表示されるように映像信号処理回路160に表示素子106を制御させる。その結果、動きベクトルVが低い静止画像である場合には、揺動速度を低くすることで、疲労を抑制して、寿命を短くすることを抑制できる。
また、本実施形態に係る光路制御方法は、光Lが入射する光学部材(光学部)20を有する揺動部12Aを揺動可能なアクチュエータ12Bに駆動信号を印加することで光路を制御する光路制御方法であって、画像を表示するフレーム毎に、フレームの画像データに含まれる画素のうちの一部の画素を表示するサブフレームの数を設定するステップと、サブフレームの数に基づいて、揺動部12Aの揺動速度を設定するステップと、を含む。その結果、揺動部12Aを適切に揺動させつつ、動画像を適切に表示できる。
なお、上述した実施形態では、光学部材20を第1揺動軸AXに沿う第1軸部23により揺動自在に支持すると共に、第2揺動軸BXに沿う第2軸部24により揺動自在に支持する構成としたが、構成に限定されるものではない。
これまで本発明に係る表示装置1について説明したが、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。
図示した表示装置1の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
表示装置1の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組合せによって種々の形で実現できる。
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
1 表示装置
10 光路制御装置
12 光路制御機構
12A 揺動部
12B アクチュエータ
14 制御回路
16 駆動回路(駆動部)
20 光学部材(光学部)
21 第1揺動部
22 第2揺動部
23 第1軸部
24 第2軸部
25 第1アクチュエータ
26 第2アクチュエータ
27 支持部
31 第1可動部
32 第2可動部
100 照射装置
106 表示素子
160 映像信号処理回路(処理部)
170 制御部
A1 第1電流値
A2 第2電流値
AX 第1揺動軸
BX 第2揺動軸
D1 第1角度
D2 第2角度
L 光
TA1、TA2 第1期間
TB1、TB2 第2期間
V 動きベクトル

Claims (5)

  1. 光が入射する光学部を有する揺動部と、
    前記揺動部を揺動可能なアクチュエータと、
    駆動信号を前記アクチュエータに印加することで、前記アクチュエータに前記揺動部を揺動させて光路を制御する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    画像を表示するフレーム毎に、前記フレームの画像データに含まれる画素のうちの一部の画素を表示するサブフレームの数を設定し、
    前記サブフレームの数に基づいて、前記揺動部の揺動速度を設定する、
    光路制御装置。
  2. 前記制御部は、前記サブフレームが所定の閾値より大きい場合の、前記揺動部の揺動速度を、前記サブフレームが前記閾値以下の場合の、前記揺動部の揺動速度より高くする
    請求項1に記載の光路制御装置。
  3. 前記制御部は、
    第1フレームにおける前記画像データと、前記第1フレームより後の第2フレームにおける前記画像データとから動き量を取得し、
    前記動き量に基づいて、前記第2フレームにおける前記サブフレームの数を設定する、
    請求項1又は請求項2に記載の光路制御装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の光路制御装置と、
    前記画像データに基づいて表示素子を制御する処理部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記フレームを表示する時間内に、前記フレームに対して設定された前記サブフレームが表示されるように前記処理部に前記表示素子を制御させる、
    表示装置。
  5. 光が入射する光学部を有する揺動部を揺動可能なアクチュエータに駆動信号を印加することで光路を制御する光路制御方法であって、
    画像を表示するフレーム毎に、前記フレームの画像データに含まれる画素のうちの一部の画素を表示するサブフレームの数を設定するステップと、
    前記サブフレームの数に基づいて、前記揺動部の揺動速度を設定するステップと、
    を含む、
    光路制御方法。
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