JP2024030296A - 車両用サイドドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドドアを閉じた際にサイドシルの開口部へ挿入される突起部が保持パッチを介してドアインナパネルに取り付けられたサイドドアにおいて、質量を低減しつつ、保持パッチをドアインナパネルに接合する接合部に生じる応力を低減させる。【解決手段】サイドドア1を閉じた際に、サイドシル3に形成された開口部31bへ挿入される突起部として引掛けブラケット4を備える車両用サイドドア構造10であって、引掛けブラケット4は、保持パッチ5を介してドアインナパネル2に取り付けられており、保持パッチ5は、車両前後方向の両端に切り欠き51aを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、サイドドアを閉じた際にサイドシルの開口部へ挿入される突起部を備える車両用サイドドア構造に関する。
特許文献1には、サイドドアを閉じた際にサイドシルの開口部へ挿入される突起部がドアインナパネルの下部に設けられた車両用サイドドア構造が開示されている。この車両用サイドドア構造は、サイドドアを閉じた状態で側面衝突された際に、突起部がサイドシルに係合することによって、サイドドアの下部がサイドシルから離れることを防ぎ、サイドドアが車両幅方向内側へ折れ曲がるように更に変形して車室内へ侵入することを抑制できる。
特開平06-305331号公報
従来技術の車両用サイドドア構造では、サイドドアを閉じた際にサイドシルの開口部へ挿入される突起部は、サイドドアの開閉の際に開口部を出入する水平部分と、ドアインナパネルへ接合された保持パッチに固定される固定部分を有する。しかし、この水平部分は固定部分に接続しているものの、その他の部品には接触しない状態で車両幅方向内側へ向かって延びているため、サイドドアの開閉動作により、水平部分を車両幅方向に変位させるように慣性力が加わり、保持パッチをドアインナパネルに接合する接合部に高い応力が生じる。特に、サイドドアを勢い良く閉じる際は、サイドドアを閉じる回転動作により突起部に慣性力が加わった状態で、サイドドアが完全に閉じた瞬間にサイドドアの回転が急に停止するため、保持パッチの接合部に特に高い応力が生じる。
しかし、保持パッチの溶接部に生じる高い応力に耐えられるように強度を上げるため、ドアインナパネルの板厚の増加や部材の追加等の設計変更を行うと、質量が増加してしまう。
そこで、本発明は、サイドドアを閉じた際にサイドシルの開口部へ挿入される突起部が保持パッチを介してドアインナパネルに取り付けられたサイドドアにおいて、質量を低減しつつ、保持パッチをドアインナパネルに接合する接合部に生じる応力を低減させることを目的とする。
本発明に係る車両用サイドドア構造は、サイドドアを閉じた際に、サイドシルに形成された開口部へ挿入される突起部を備える車両用サイドドア構造であって、前記突起部は、保持パッチを介してドアインナパネルに取り付けられており、前記保持パッチは、車両前後方向の両端に切り欠きを有することを特徴とする。
本発明は、サイドドアを閉じた際にサイドシルの開口部へ挿入される突起部が保持パッチを介してドアインナパネルに取り付けられたサイドドアにおいて、質量を低減しつつ、保持パッチをドアインナパネルに接合する接合部に生じる応力を低減させることができる。
本開示の実施形態の車両用サイドドア構造のドアインナパネルを車両幅方向外側から見た状態を示す図である。 図1の一点鎖線で囲われた領域Aを拡大して示した図である。 図2におけるB-B線断面図である。
以下、図面を参照しながら、本実施形態の車両用サイドドア構造10について説明する。以下説明する各図に示す矢印FR、矢印UP、矢印RHは、フロントドア1を閉じた状態における車両の前方向(進行方向)、上方向、右方向をそれぞれ示している。また、各矢印FR、UP、RHの反対方向は、それぞれ車両後方向、下方向、左方向を示す。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、フロントドア1を閉じた状態における車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1~3に示す本実施形態の車両用サイドドア構造10は、車両の右側に取り付けられるフロントドア1の構造である。フロントドア1は、車両右側の前部座席に乗降するために用いられるサイドドアである。図1は、フロントドア1の車両幅方向内側を構成するドアインナパネル2を車両幅方向外側から見た状態を示す図である。フロントドア1は、ドアインナパネル2の車両幅方向外側を覆うように配置されるドアアウタパネルを備えるが、図1はドアアウタパネルを取り外した状態を示している。フロントドア1は、前端が不図示のヒンジを介して車体に取り付けられており、水平方向へ回転させることによって開閉できる。図2は、図1の一点鎖線で囲われた領域Aを拡大して示した図である。図3は、図2におけるB-B線断面図である。
図3に示すように、車両下部の左右両側には、前後のタイヤハウス間を前後方向に延びるサイドシル3が設けられている。サイドシル3は、サイドシルアウタパネル31とサイドシルインナパネル32が上端及び下端で接合されることによって、車両前後方向に延びる閉断面構造となっている。ドアインナパネル2の下部は、フロントドア1を閉じた際にサイドシル3との干渉を避けるため、車両幅方向外側へ向かって凹むように折れ曲がっている。フロントドア1を閉じると、ドアインナパネル2の下部の車両幅方向外側へ向かって凹んだ部分の側壁2aは、サイドシルアウタパネル31の側壁31aと向かい合う状態となる。ドアインナパネル2の側壁2aには、車両幅方向に貫通する貫通孔2bが形成されている。そして、サイドシルアウタパネル31の側壁31aには、車両幅方向に貫通する開口部31bが形成されている。
図1~3に示すように、車両用サイドドア構造10は、フロントドア1を閉じた際にサイドシルアウタパネル31の開口部31bへ挿入される突起部として、板厚が3.2mmの引掛けブラケット4を備える。引掛けブラケット4は、車両前方から見てコ字状に折れ曲がった形状を有し、略水平方向に延びる上板部41と、上板部41の車両幅方向外側の端部から下方へ延びる側板部42と、側板部42の下端から車両幅方向内側へ向かって水平に延びる下板部43で構成される。
図2に示すように、側板部42の前後方向中央部は、車両幅方向内側へ向かって凹む溝42aが形成されるように曲げ加工が施されている。このように側板部42に曲げ加工が施されていることによって、振動や慣性力による側板部42の車両幅方向の変形を抑制することができる。また、下板部43の前後方向中央部は、上方へ向かって凹む溝43aが形成されるように曲げ加工が施されている。このように下板部43に曲げ加工が施されていることによって、振動や慣性力による下板部43の上下方向の変形を抑制することができる。
図1~3に示すように、引掛けブラケット4は、板厚が1.6mmの保持パッチ5を介してドアインナパネル2へ取り付けられている。保持パッチ5は、車両前方から見てL字状に折れ曲がった形状を有し、略水平方向に延びる上板部51と、上板部51の車両幅方向外側の端部から下方へ延びる側板部52で構成されている。上板部51の前後方向の両端には、曲線状に切り欠き加工された切り欠き51aが設けられているため、上板部51の前後方向の幅が側板部52の前後方向の幅より小さくなっている。上板部51の車両幅方向内側の端部には、上板部51をドアインナパネル2へ接合する接合部として、前端と後端に1箇所ずつ溶接部51bが設けられている。そして、側板部52の前端と後端には、側板部52をドアインナパネル2へ接合する接合部として、1箇所ずつ溶接部52bが設けられている。保持パッチ5は、このように2箇所の溶接部51bと2箇所の溶接部52bでスポット溶接されることによって、ドアインナパネル2の車両幅方向外側の面に接合する。
上板部41、側板部42及び下板部43で構成された引掛けブラケット4は、上板部41が保持パッチ5の上板部51の上に重ね合わされて、側板部42の上部が保持パッチ5の側板部52に重ね合わされて、下板部43がドアインナパネル2の貫通孔2bの中に挿入された状態で、5点のスポット溶接4aによって保持パッチ5へ固定される。5点のスポット溶接4aは、いずれも引掛けブラケット4の保持パッチ5に重ね合わされた部分を保持パッチ5へ固定する。
保持パッチ5を介して引掛けブラケット4をドアインナパネル2へ取り付けたフロントドア1を閉じると、図3に示すように、引掛けブラケット4の下板部43の車両幅方向内側の端部がサイドシル3の開口部31bの中へ挿入される。そして、フロントドア1を開けると、引掛けブラケット4の下板部43はサイドシル3の開口部31bから抜け出る。フロントドア1は開閉動作で水平方向に回転し、引掛けブラケット4の下板部43は水平方向に延びているため、フロントドア1の開閉の際に、引掛けブラケット4の下板部43はサイドシル3と干渉せずに開口部31bを出入することができる。
次に、車両が側面衝突された際の車両用サイドドア構造10の作用について説明する。フロントドア1を閉じた状態で車両が側面衝突されて、フロントドア1のサイドシル3より上側の部分が他車のバンパ等によって車両幅方向内側へ向かって押された場合、車両幅方向内側へ向かって折れ曲がるように変形させようとする力がフロントドア1に加わる。すると、この変形に伴ってフロントドア1の下部が上方へ変位してサイドシル3から離れようとする。しかし、この時、上方へ変位しようとする引掛けブラケット4の下板部43がサイドシル3の開口部31bに引っ掛かって、引掛けブラケット4がサイドシル3に係合するため、フロントドア1の下部がサイドシル3から離れることを防ぐことができる。そのため、車両用サイドドア構造10は、車両が側面衝突されてフロントドア1のサイドシル3より上側の部分が車両幅方向内側へ向かって押された際に、フロントドア1の下部がサイドシル3から離れることを防ぎ、フロントドア1が更に変形して車室内へ侵入することを抑制できる。
このように車両用サイドドア構造10は、ドアインナパネル2に引掛けブラケット4を設けることによって、側面衝突の際にフロントドア1が車室内へ侵入することを抑制できる。しかし、引掛けブラケット4は、側板部42の下部と下板部43がいずれの部材にも固定されていない。このため、フロントドア1の開閉動作により、側板部42の下部と下板部43を車両幅方向に変位させるように慣性力が加わり、引掛けブラケット4が固定された保持パッチ5にも力が作用し、保持パッチ5をドアインナパネル2へ接合する溶接部52bに大きな応力が生じる。特に、フロントドア1を勢い良く閉じる際は、フロントドア1を閉じる回転動作により引掛けブラケット4に慣性力が加わった状態で、フロントドア1が完全に閉じた瞬間にフロントドア1の回転が急に停止するため、引掛けブラケット4の下部が車両幅方向内側へ向かう移動を継続しようとして、引掛けブラケット4が固定された保持パッチ5に力が作用し、保持パッチ5をドアインナパネル2に接合する溶接部52bに特に大きな応力が生じる。
このようにフロントドア1の開閉動作によって特に溶接部52bに大きな応力が生じるのは、保持パッチ5の板厚が1.6mmであるのに対して、ドアインナパネル2の板厚が0.6mmであって、保持パッチ5の剛性がドアインナパネル2の剛性よりも高く、保持パッチ5をドアインナパネル2へ接合する溶接部52bに応力が集中するためであると考えられる。したがって、ドアインナパネル2の剛性を高くして保持パッチ5の剛性に近づけるか、保持パッチ5の剛性を低くしてドアインナパネル2の剛性に近づければ、溶接部52bに生じる応力を小さくすることができる。しかし、ドアインナパネル2の剛性を高くするために、ドアインナパネル2の板厚の増加や部材の追加等の対策を行うと、質量やコストが増大してしまう。
そこで、車両用サイドドア構造10は、保持パッチ5の上板部51の前後方向の両端に切り欠き51aを設けて保持パッチ5の剛性を低下させることによって、フロントドア1の開閉動作により溶接部52bに生じる応力を低減させている。また、車両用サイドドア構造10は、このように保持パッチ5の上板部51の前後方向の両端に切り欠き51aを設けて上板部51の前後方向の幅を小さくすることによって、切り欠き51aを設けない場合と比較して質量を低減させることができる。そのため、車両用サイドドア構造10は、保持パッチ5の前後方向の両端に切り欠き51aを設けることによって、質量を低減しつつ、保持パッチ5をドアインナパネル2に接合する溶接部52bに生じる応力を低減させることができる。
<実施形態の補足>
本開示の車両用サイドドア構造は、上述した形態に限定されず、本開示の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。例えば、車両の右側に取り付けられるフロントドアの構造ではなく、車両の左側に取り付けられるフロントドアの構造であってもよいし、車両の右側又は左側に取り付けられるリアドアの構造であってもよい。
1 フロントドア、2 ドアインナパネル、2a 側壁、2b 貫通孔、3 サイドシル、4 引掛けブラケット、4a スポット溶接、5 保持パッチ、10 車両用サイドドア構造、31 サイドシルアウタパネル、31a 側壁、31b 開口部、32 サイドシルインナパネル、41 上板部、42 側板部、42a 溝、43 下板部、43a 溝、51 上板部、51a 切り欠き、51b 溶接部、52 側板部、52b 溶接部。

Claims (1)

  1. サイドドアを閉じた際に、サイドシルに形成された開口部へ挿入される突起部を備える車両用サイドドア構造であって、
    前記突起部は、保持パッチを介してドアインナパネルに取り付けられており、
    前記保持パッチは、車両前後方向の両端に切り欠きを有することを特徴とする車両用サイドドア構造。
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