JP2024022655A - 延伸フィルム、積層体および包装体 - Google Patents

延伸フィルム、積層体および包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】剛性、低収縮性および透明性のバランスに優れた包装材の基材として使用可能なフィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の延伸フィルムは、下記要件(1)~(3)を満たすポリエチレン系樹脂組成物からなる:(1)メルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)が0.1g/10min以上5.0g/10min以下である;(2)密度が935kg/m3以上970kg/m3以下である;(3)メルトインデックス(I21:190℃、21.6kg荷重)とメルトインデックス(I2:190℃、2.16kg荷重)の比I21/I2が40以上200以下である。
【選択図】なし

Description

本発明は、延伸フィルム、積層体および包装体に関する。
近年、環境問題を背景にして、各種プラスチック廃棄に関する法律が制定され、包装材料にもリサイクルのニーズが高まっており、リサイクル可能包材が種々検討されている(例えば、特許文献1,2参照)。中でも、リサイクル可能包材として、単一材料からなるモノマテリアル材料(例えば、ALL PE)などが注目されている。
一般的な包装材には各種樹脂からなるフィルムが基材として用いられているが、ALL PE基材に必要な特性として、剛性、低収縮性および強度が挙げられる。剛性および低収縮性の観点からすれば高密度ポリエチレン(HDPE)が樹脂として適しているが、HDPEの縦引裂強度は非常に弱いという問題がある。
これに対し、特許文献3には、特定の溶融物性条件を満たすHDPEから成形される延伸フィルムが、従来のHDPEから成形される延伸フィルムに対し、剛性、低収縮性および縦引裂強度のバランスに優れることが開示されている。しかしながら、特許文献3で使用される樹脂は分子量分布が広く、高分子量の成分を多く含むため、成膜時にフィルム表面が肌荒れしやすく、フィルムの透明性が低いという問題点がある。
特許第6716764号公報 特開2020-121455号公報 国際公開第2022/153893号
上記従来技術に鑑み、本発明は、剛性、低収縮性および透明性のバランスに優れた包装材の基材として使用可能なフィルムを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意検討を行った結果、特定の物性を有するエチレン系樹脂組成物からなる層を含む延伸フィルムにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の延伸フィルムは、下記要件(1)~(3)を満たすエチレン系樹脂組成物からなることを特徴とする。(1)メルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)が0.1g/10min以上5.0g/10min以下である。(2)密度が935kg/m3以上970kg/m3以下である。(3)メルトインデックス(I21:190℃、21.6kg荷重)とメルトインデックス(I2:190℃、2.16kg荷重)の比I21/I2が40以上200以下である。
本発明の延伸フィルムは、剛性、低収縮および透明性のバランスに優れることから、リサイクル可能包材として好適に用いることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の延伸フィルムは、下記要件(1)~(3)を満たすエチレン系樹脂組成物(以下、単に「樹脂組成物」ともいう。)からなる層を含む。(1)メルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg荷重)が0.1g/10min以上5.0g/10min以下である。(2)密度が935kg/m3以上970kg/m3以下である。(3)メルトインデックス(I21:190℃、21.6kg荷重)とメルトインデックス(I2:190℃、2.16kg荷重)の比I21/I2が40以上200以下である。
[樹脂組成物]
<要件(1)>
前記樹脂組成物のMFR(190℃、2.16kg荷重)の下限は、通常0.1g/10min以上、好ましくは0.15g/10min以上、より好ましくは0.2g/10min以上であり、上限は、通常5.0g/10min以下、好ましくは3.0g/10min以下、より好ましくは2.0g/10min以下である。前記樹脂組成物のMFRが前記範囲内であることにより、成形して得られ得るフィルムの強度、押出性および透明性のバランスが優れる。
<要件(2)>
前記樹脂組成物の密度の下限は、通常935kg/m3以上、好ましくは938kg/m3以上、より好ましくは940kg/m3以上であり、上限は、通常970kg/m3以下、好ましくは968kg/m3以下、より好ましくは965kg/m3以下である。前記樹脂組成物の密度が前記範囲内であることにより、成形して得られ得るフィルムの剛性と強度のバランスが優れる。なお、前記密度は、JIS K7112(密度勾配管法)に準拠して測定される値である。
<要件(3)>
前記樹脂組成物のメルトインデックス(I21:190℃、21.6kg荷重)とメルトインデックス(I2:190℃、2.16kg荷重)の比I21/I2の下限は、通常40以上、好ましくは42以上、より好ましくは45以上であり、上限は、通常200以下、好ましくは165以下、より好ましくは100以下、特に好ましくは80未満である。前記樹脂組成物のI21/I2が前記範囲内であることにより、成形して得られ得るフィルムの強度、押出性および透明性のバランスが優れる。
メルトインデックスI21は、JIS K7210に準拠して、190℃、21.6kg荷重にて測定される値であり、メルトインデックスI2は、JIS K7210に準拠して、190℃、2.16kg荷重にて測定される値である。
<組成>
前記樹脂組成物は、上記要件(1)~(3)を満たすエチレン系樹脂組成物であれば特に限定されないが、前記樹脂組成物に含まれる樹脂成分としてのポリエチレン系重合体は、エチレンの単独重合体であってもよいし、エチレンとその他のモノマーとのエチレン系共重合体であってもよい。エチレン系共重合体としては、特に、エチレンと炭素原子数3以上のα-オレフィンの共重合体(エチレン・α-オレフィン共重合体)が好ましい。エチレン・α-オレフィン共重合体におけるα-オレフィンの具体例としては、プロピレン、ブテン、1-オクテン、1-ヘキセンが挙げられる。このような共重合体は、チーグラーナッタ触媒やメタロセン触媒といった公知の触媒を用いて製造することができる。また、樹脂成分としてエチレンとα-オレフィンの共重合体に加えて、他の低密度ポリエチレンを用いてもよい。本発明では、市販のポリエチレン系樹脂から、上記各特性を満足するポリエチレンの1種または2種以上の組合せを選択して樹脂成分として使用することができる。エチレン・α-オレフィン共重合体を含むポリエチレン系樹脂としては、直鎖状低密度ポリエチレンを挙げることができる。
本明細書において、エチレン系重合体は、バイオマス由来モノマー(例えば、エチレン、α-オレフィン)に由来する構成単位を有してもよい。上記重合体を構成するモノマーは、バイオマス由来モノマーのみでもよく、バイオマス由来モノマーと化石燃料由来モノマーとの両方を含んでもよい。上記重合体を構成する同一種のモノマーが、バイオマス由来モノマーのみでもよく、バイオマス由来モノマーと化石燃料由来モノマーとの両方でもよい。バイオマス由来モノマーは、菌類、酵母、藻類および細菌類を含む、植物由来または動物由来などの、あらゆる再生可能な天然原料ならびにその残渣を原料として得られるモノマーであり、炭素として14C同位体を1×10-12程度の割合で含み、ASTM D6866に準拠して測定したバイオマス炭素濃度(pMC)が100(pMC)程度である。バイオマス由来モノマーは、例えば、従来知られている方法により得られる。
上記重合体がバイオマス由来モノマーに由来する構成単位を有することは、環境負荷の低減(主に温室効果ガスの削減)という観点から好ましい。重合用触媒、重合プロセスおよび重合温度などの重合体製造条件が同等であれば、バイオマス由来モノマーを含む原料モノマーから得られる上記重合体の分子構造は、14C同位体を1×10-14~1×10-12程度の割合で含むこと以外、化石燃料由来モノマーのみ含む原料モノマーから得られる上記重合体の分子構造と、同等である。したがって、これらの性能も同等であるとされる。
本明細書において、エチレン系重合体は、ケミカルリサイクル由来モノマー(例えば、エチレン、α-オレフィン)に由来する構成単位を有してもよい。上記重合体を構成するモノマーは、ケミカルリサイクル由来モノマーのみでもよく、ケミカルリサイクル由来モノマーと、非ケミカルリサイクル由来の、化石燃料由来モノマーおよび/またはバイオマス由来モノマーと、を含んでもよい。上記重合体を構成する同一種のモノマーが、ケミカルリサイクル由来モノマーのみでもよく、ケミカルリサイクル由来モノマーと、非ケミカルリサイクル由来の、化石燃料由来モノマーおよび/またはバイオマス由来モノマーと、でもよい。ケミカルリサイクルス由来モノマーは、例えば、従来知られている方法により得られる。ケミカルリサイクル由来モノマーは、廃プラスチックなどに含まれる重合体を解重合または熱分解等でエチレンまたはプロピレンなどのモノマー単位にまで戻したモノマー、ならびに該モノマーを原料にして得られるモノマーである。
上記重合体がケミカルリサイクル由来モノマーに由来する構成単位を有することは、環境負荷の低減(主に廃棄物の削減)という観点から好ましい。重合用触媒、重合プロセスおよび重合温度などの重合体製造条件が同等であれば、ケミカルリサイクル由来モノマーを含む原料モノマーから得られる上記重合体の分子構造は、非ケミカルリサイクル由来の化石燃料由来モノマーのみ含む原料モノマーから得られる上記重合体の分子構造と、同等である。したがって、これらの性能も同等であるとされる。
前記樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲であれば、必要に応じて、一般的なポリオレフィン系樹脂組成物に添加される各種添加剤、例えば、耐候安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、滑剤、顔料、流滴剤、核剤などの少なくとも1種を含有してもよい。
[延伸フィルム]
本発明の延伸フィルムは、上述した要件(1)~(3)を満たすエチレン系樹脂組成物からなる層を少なくとも一層有することを特徴とする。
本発明の延伸フィルムは、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルムのいずれでもよく、製造装置コストの観点からは一軸延伸フィルムであることが好ましい。
本発明の延伸フィルムの延伸倍率(延伸前の積層フィルム(延伸原反)の厚さ/本発明の延伸フィルムの厚さ)は、好ましくは2.0倍以上、より好ましくは2.5倍以上、さらに好ましくは3.0倍以上である。延伸倍率の上限は特に限定されないが、たとえば60倍以下または50倍以下であってもよい。延伸倍率が前記範囲内であることにより、剛性と強度と透明性が得られる。
本発明の延伸フィルムの厚みは、種々の用途に応じて適宜設定すればよいが、一般的に、下限は、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上であり、上限は、好ましくは150μm以下、より好ましくは100μm以下である。延伸フィルムの厚みが前記範囲内であることにより、包材としての剛性と強度と透明性のバランスが取れる。
本発明の延伸フィルムは、上述した要件(1)~(3)を満たすエチレン系樹脂組成物からなる層を少なくとも一層有する多層延伸フィルムであってもよく、各層の厚さの比は特に限定されない。
本発明における多層延伸フィルムの構成としては、特に限定されないが、例えば以下に示すような構成が挙げられる。
本発明のエチレン系樹脂組成物/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物、
本発明のエチレン系樹脂組成物/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物/高密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物、
高密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン、
本発明のエチレン系樹脂組成物/中密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレン/中密度ポリエチレン/本発明のエチレン系樹脂組成物、
本発明のエチレン系樹脂組成物/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレン若しくは中密度ポリエチレン。
本発明の延伸フィルムの製造方法は、特に限定されないが、公知の溶融押出成形方法により得られたフィルム(延伸原反)を延伸する方法などが挙げられる。また、前記多層フィルム(延伸原反)の製造方法としては、特に限定されないが、たとえば共押出成形法が挙げられる。
延伸原反を延伸する方法としては、テンター法により縦横に同時又は逐次二軸延伸する方法、チューブラー法により縦横方法に同時二軸延伸する方法、または2つ以上のロールの回転速度比の違いによりフィルムの流れ方向に一軸延伸する方法などが挙げられる。
一軸延伸は、ロール延伸機に繰り出して、予熱ロールで予熱した後、MD方向(引取り速度方向)に一軸延伸することが好ましい。製造効率を高める点では、延伸原反を予熱した後、直ちにMD方向に一軸延伸することが好ましい。本発明における一軸延伸とは、一軸方向の延伸を意味するが、本発明の効果を損なわない程度に、一軸方向とは異なる方向に延伸されてもよい。用いる延伸設備によっては、一軸方向に延伸しようとしても、一軸方向とは異なる方向にも実質的に延伸されることがあるからである。
延伸後の延伸フィルムに、必要に応じてアニール処理を施してもよい。アニール処理は、延伸シートを加熱ロールに接触させて行うことができる。
本発明の延伸フィルムは、MD方向の弾性率が1600MPaを超えることが好ましく、1700MPa以上であることがより好ましい。前記弾性率の上限は特に限定されないが、現実的には、7000MPa以下である。MD方向の弾性率が、上述したような範囲であることにより、フィルムの剛性が得られる。
また、本発明の延伸フィルムは、ヘイズが20%以下であることが好ましく、15%以下であることがより好ましく、10%以下であることが更に好ましい。前記ヘイズの下限は特に限定されないが、現実的には、0.1%以上である。ヘイズが、上述したような範囲であることにより、フィルムの透明性が良好となる。
[積層体]
本発明の積層体は、上述した本発明の延伸フィルムからなる層を含むことを特徴とする。本発明の積層体は、本発明の延伸フィルムからなる層を複数備える態様であってもよい。
上述した本発明の延伸フィルムは積層体における基材として用いることが好ましい。本発明の積層体における他の層としては、用途に応じて適宜採用することができる。
本発明の積層体は、公知の方法で製造することができ、例えば、1種または2種以上の熱可塑性樹脂の共押し出し成形、押出しラミネート、ドライラミネート、サーマルラミネート等の方法が挙げられる。
本発明における積層体の構成としては、特に限定されないが、例えば以下に示す構成が挙げられ。なお、下記構成中のPEラミはエチレン系樹脂を押出ラミネート成形により積層するという意味である。
本発明の延伸フィルム/接着剤/無延伸HDPEフィルム/接着剤/無延伸LLDPEフィルム、
本発明の延伸フィルム/PEラミ、
本発明の延伸フィルム/PEラミ/無延伸LLDPEフィルム、
本発明の延伸フィルム/接着剤/PEラミ/無延伸LLDPEフィルム、
本発明の延伸フィルム/PEラミ/無延伸HDPEフィルム/無延伸LLDPEフィルム、
本発明の延伸フィルム/接着剤/PEラミ/無延伸HDPEフィルム/無延伸LLDPEフィルム、
本発明の延伸フィルム/接着剤/無延伸LLDPEフィルム/接着剤/無延伸LLDPEフィルム、
本発明の延伸フィルム/接着剤/無延伸LLDPEフィルム/接着剤/本発明の延伸フィルム/PEラミ、
本発明の延伸フィルム/接着剤/無延伸HDPEフィルム/PEラミ、
本発明の延伸フィルム/接着剤/無延伸HDPEフィルム/PEラミ/無延伸LLDPEフィルム、
本発明の延伸フィルム/接着剤/アルミ蒸着HDPEフィルム/PEラミ、
本発明の延伸フィルム/接着剤/アルミ蒸着HDPEフィルム/接着剤/無延伸LLDPEフィルム。
[包装体]
本発明の包装体は、上述した本発明の延伸フィルムからなる層を含むことを特徴とする。例えば、上述した本発明の積層体を袋状容器にし、これに各種用途における被包装物(内容物)を充填してヒートシールすることによって得られる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
以下の実施例において、MFR、メルトインデックス、密度、弾性率、ヘイズおよび加熱収縮率は、下記のように測定した。
<メルトフローレート(MFR:[g/10min])>
JIS K7210に準拠し、190℃、2.16kg荷重(kgf)の条件下で測定した。
<メルトインデックス>
メルトインデックスI21は、JIS K7210に準拠して、190℃、21.6kg荷重にて測定し、メルトインデックスI2は、JIS K7210に準拠して、190℃、2.16kg荷重にて測定し、これらからメルトインデックス比I21/I2を算出した。
<密度[kg/m3]>
JIS K7112に準拠し、メルトインデックス測定時に得られるストランドを100℃で1時間熱処理し、更に室温で1時間放置した後に密度勾配管法で測定した。
<弾性率>
フィルムからJIS K6781に準ずる大きさのダンベルを打ち抜き試験片とし、フィルムの引取方向と平行に打ち抜く場合をMD(縦方向)とした。万能材料試験機のエアチャックに試験片をセットし、チャック間距離80mm、引張速度200mm/分で引張試験を行い、初期応力の変位に対する傾きを弾性率とした。
<ヘイズ>
延伸フィルムのヘイズは、JIS K 7136 に規定された方法に従って測定した。
<加熱収縮率>
延伸フィルムを10mm幅×100mm長さの短冊状にカットし、長手方向を引き取り方向(MD)とした。カットしたフィルムを100℃に熱したエアオーブンに入れ、15分間加熱し、フィルムの長さを確認した。加熱収縮率は以下の通り算出した。
加熱収縮率[%]=(100mm-加熱後の長さmm)/100mm×100
[実施例1]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが0.66g/10min、密度が956kg/m3、I21/I2が70である(株)プライムポリマー製「ハイゼックス5000SF」を用いて、押出機にて200℃で溶融混練した後、厚さ125μmの原反フィルムをインフレーション成形機にて製膜した。この原反フィルムを、加熱ロールにて、120℃に加熱しながら延伸倍率5倍で一軸延伸して、厚さ25μmの一軸延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムの弾性率、ヘイズおよび加熱収縮率を測定した。結果を表1に示す。
<フィルム成形条件>
成形機:モダンマシナリー製65mmφインフレーション成形機
ダイス:125mmφ(径)、4.0mm(リップ幅)
成形温度:190℃
押出し量:50kg/h
引取速度:20.5m/min
[実施例2]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが0.34g/10min、密度が954kg/m3、I21/I2が70である(株)プライムポリマー製「ハイゼックス5000SR」を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例3]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが0.80g/10min、密度が951kg/m3、I21/I2が103である(株)プライムポリマー製「ハイゼックス5305E」を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例4]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが1.02g/10min、密度が949kg/m3、I21/I2が62である(株)プライムポリマー製「ハイゼックスGE300」を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例5]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが0.89g/10min、密度が949kg/m3、I21/I2が57である(株)プライムポリマー製「ハイゼックスGE310」を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例6]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが0.19g/10min、密度が952kg/m3、I21/I2が163である(株)プライムポリマー製「ハイゼックスGE200」を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例7]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが0.52g/10min、密度が950kg/m3、I21/I2が67である(株)プライムポリマー製「ハイゼックスGE320」を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例8]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが1.1g/10min、密度が947kg/m3、I21/I2が91である(株)プライムポリマー製「ハイゼックスGE330」を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例9]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが1.25g/10min、密度が953kg/m3、I21/I2が48である(株)プライムポリマー製「ハイゼックスGE340」を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例10]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが0.98g/10min、密度が947kg/m3、I21/I2が52である(株)プライムポリマー製「ハイゼックスGE350」を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[比較例1]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが0.04g/10min、密度が952kg/m3、I21/I2が178である(株)プライムポリマー製「ハイゼックス7000F」を用いたことおよび、原反フィルムを加熱ロールにて115℃に加熱したこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[比較例2]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが0.1g/10min、密度が950kg/m3、I21/I2が222である(株)プライムポリマー製「ハイゼックス6300M」を用いたことおよび、原反フィルムを加熱ロールにて115℃に加熱したこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[比較例3]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが0.11g/10min、密度が958kg/m3、I21/I2が233である(株)プライムポリマー製「ハイゼックス5000H」を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。
[比較例4]
エチレン系樹脂組成物として、MFRが0.75g/10min、密度が926kg/m3、I21/I2が31である(株)プライムポリマー製「エボリューSP3010」を用いたことおよび、原反フィルムを加熱ロールにて115℃に加熱したこと以外は、実施例1と同様にして延伸フィルムを得て、評価を行った。結果を表1に示す。

Claims (6)

  1. 下記要件(1)~(3)を満たすエチレン系樹脂組成物からなる層を含む延伸フィルム:(1)メルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)が0.1g/10min以上5.0g/10min以下である;
    (2)密度が935kg/m3以上970kg/m3以下である;
    (3)メルトインデックス(I21:190℃、21.6kg荷重)とメルトインデックス(I2:190℃、2.16kg荷重)の比I21/I2が40以上200以下である。
  2. ヘイズが20%以下である請求項1に記載の延伸フィルム。
  3. 延伸倍率が2.0倍以上である請求項1に記載の延伸フィルム。
  4. MD方向の弾性率が1600MPaを超える請求項1に記載の延伸フィルム。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の延伸フィルムからなる層を含む積層体。
  6. 請求項1~4のいずれか1項に記載の延伸フィルムからなる層を含む包装体。
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