JP2024018181A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像表示装置を構成する光学素子のアライメントを高精度に維持すること。【解決手段】画像表示装置100は、投射光学系12aとコンバイナー103aとを一体化した状態で有する表示部20aと、表示部20aを支持するフレーム52aとを備え、表示部20aは、上部がフレーム52aの開口52oの周囲に当接し、吊るされた状態で固定され、フレーム52aは、回路部材80aを配置するための凹所REを上側に有する。【選択図】図3
Description
本発明は、虚像の観察を可能にする画像表示装置に関し、特にコンバイナーを備える画像表示装置に関する。
画像表示装置として、眼前に光透過性を有する光学部材を配置し、映像光と外界光とを同時に観察可能にするものがある。例えば特許文献1において、映像素子と、投射レンズと、導光装置とを有し、両眼上方に延びるフレームによって、投射レンズの鏡筒と導光装置とを支持するとともに、投射レンズの鏡筒に導光装置の端部を嵌合させる構造を有する虚像表示装置が公知となっている。
上記先行技術文献の装置では、投射レンズと導光装置とのアライメントを高精度に維持することが容易でない。また、左眼用の光学系と右眼用の光学系とは、フレームに組み付けられて配置されるので、フレームの製造公差やフレームへの組付け交差の影響を受ける可能性がある。
本発明の一側面における画像表示装置は、投射光学系とコンバイナーとを一体化した状態で有する表示部と、表示部を支持するフレームとを備え、表示部は、上部がフレームの開口の周囲に当接し、吊るされた状態で固定され、フレームは、回路部材を配置するための凹所を上側に有する。
以下、図1、2等を参照して、本発明に係る画像表示装置の一実施形態について説明する。
図1は、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも称する。)200の装着状態を説明する図であり、HMD200は、これを装着する観察者又は装着者USに虚像としての映像を認識させる。図1等において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、+X方向は、HMD200又は画像表示装置100を装着した観察者又は装着者USの両眼EYの並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、装着者USにとっての両眼EYの並ぶ横方向に直交する上方向に相当し、+Z方向は、装着者USにとっての前方向又は正面方向に相当する。±Y方向は、鉛直軸又は鉛直方向に平行になっている。
HMD200は、右眼用の第1表示装置100Aと、左眼用の第2表示装置100Bと、表示装置100A,100Bを支持するテンプル状の一対の支持装置100Cと、情報端末であるユーザー端末90とを備える。第1表示装置100Aは、単独で画像表示装置として機能し、上部に配置される第1表示駆動部102aと、メガネレンズ状で眼前を覆う第1コンバイナー103aとで構成される。第2表示装置100Bも同様に、単独で画像表示装置として機能し、上部に配置される第2表示駆動部102bと、メガネレンズ状で眼前を覆う第2コンバイナー103bとで構成される。支持装置100Cは、装着者USの頭部に装着される装着部材であり、外観上一体化されている表示駆動部102a,102bを介して一対のコンバイナー103a,103bの上端側を支持している。第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとは、光学的に同一又は左右反転させたものであり、第2表示装置100Bについては、詳細な説明を省略する。
図2は、第1表示装置100Aの光学的構造を説明する側方断面図である。第1表示装置100Aは、第1映像素子11aと第1表示部20aと第1回路部材80aとを備える。第1映像素子11aは、画像光生成装置である。第1表示部20aは、虚像を形成する結像光学系であり、投射レンズ21と、プリズムミラー22と、シースルーミラー23とを一体化した状態で有する。第1表示部20aのうち、投射レンズ21とプリズムミラー22とは、第1映像素子11aからの画像光MLが入射する第1投射光学系12aとして機能し、シースルーミラー23は、上記第1投射光学系12aから出射される画像光MLを瞳位置PP又は眼EYに向けて部分的に反射する部分透過ミラー123として機能する。第1表示部20aは、第1投射光学系12aと第1コンバイナー103aとを一体化した状態で有するものである。第1投射光学系12aを構成する投射レンズ21及びプリズムミラー22は、映像光又は画像光MLが入射される第1光学素子及び第2光学素子にそれぞれ対応する。また、第1映像素子11aと投射レンズ21とプリズムミラー22とは、図1に示す第1表示駆動部102aの一部に対応し、シースルーミラー23は、図1に示す第1コンバイナー103aに対応する。シースルーミラー23は、外側に凸の外形を有する。第1投射光学系12aを構成する投射レンズ21及びプリズムミラー22は、第1映像素子11aとともに相互にアライメントされた状態で鏡筒51内に固定されている。
投射レンズ21等を構成する光学素子を収納した鏡筒51は、第1フレーム52aに支持され、第1フレーム52aの下側に配置されている。第1フレーム52aは、カバー53によって覆われ、鏡筒51も、カバー53によって全体的に覆われている。第1フレーム52aは、金属材料で形成されている。鏡筒51とカバー53とは、遮光性の樹脂材料で形成され、鏡筒51の開口51aにおいて、プリズムミラー22の一面を露出させている。鏡筒51は、上部51uが第1フレーム52aに嵌合するように当接し、第1フレーム52aに吊るされた状態で固定されている。結果的に、第1表示部20aは、上部51uが第1フレーム52aに嵌合するように当接し、第1フレーム52aに吊るされた状態で固定されている。第1フレーム52aは、第1回路部材80aを配置するための凹所REを上側に有する。
第1表示装置100Aにおいて、第1映像素子11aは、自発光型の画像光生成装置である。第1映像素子11aは、画像光MLを第1投射光学系12aに射出する。鏡筒51は、投射レンズ21等の光学素子とともに第1映像素子11aを収納して支持する。第1映像素子11aは、例えば有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)ディスプレイであり、2次元の表示面11dにカラーの静止画又は動画を形成する。第1映像素子11aは、第1回路部材80a、具体的には表示制御装置88に駆動されて表示動作を行う。第1映像素子11aは、有機ELディスプレイに限らず、無機EL、有機LED、LEDアレイ、レーザーアレイ、量子ドット発光型素子等を用いた表示デバイスに置き換えることができる。第1映像素子11aは、自発光型の画像光生成装置に限らず、LCDその他の光変調素子で構成され、当該光変調素子をバックライトのような光源によって照明することによって画像を形成するものであってもよい。第1映像素子11aとして、LCDに代えて、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。
本実施形態の場合、第1表示部20aは、2つの反射面を含み、シースルーミラー23及びプリズムミラー22よって光路の折り曲げが行われる。第1表示部20aは、軸外し光学系OSとなっている。投射レンズ21、プリズムミラー22、及びシースルーミラー23は、非軸対称に配置され、非軸対称な光学面を有する。この第1表示部20aでは、YZ面に平行な軸外し面内(すなわち基準面)内で光軸AXの折り曲げを行うことで、かかる軸外し面に沿って光学素子21,22,23が配列されている。具体的には、YZ面に平行な軸外し面(すなわち基準面)において、投射レンズ21から内反射面22bまでの光路部分P1と、内反射面22bからシースルーミラー23までの光路部分P2と、シースルーミラー23から瞳位置PPまでの光路部分P3とが、Z字状に2段階で折り返される配置となっている。結果的に、シースルーミラー23において光軸AXが交差する中央箇所の法線は、Z方向に対してθ=40~50°程度の角度をなす。この第1表示部20aでは、第1表示装置100Aを構成する光学素子21,22,23が縦方向に高さ位置を変えて配列されることになり、第1表示装置100Aの横幅の増大を防止することができる。さらに、プリズムミラー22等での反射による光路の折り畳みによって、光路部分P1~P3がZ字状に2段階で折り返される配置となっており、かつ、光路部分P1,P3が比較的水平に近いため、第1表示部20aを上下方向や前後方向に関しても小型化することできる。また、シースルーミラー23の中央箇所の傾斜角θが40~50°であることから、視線に対応する光路部分P3の傾きが一定とした場合、光路部分P2のZ軸に対する傾きが70°から90°となり、画像表示装置100のZ方向の厚みを低減することが容易になる。
第1表示部20aのうち、投射レンズ21から内反射面22bまでの光路部分P1は、視点を基準とする後方に向かってやや斜め上方向又はZ方向に平行に近い方向に延びている。内反射面22bからシースルーミラー23までの光路部分P2は、前方に向かって斜め下方向に延びている。水平面方向(XZ面)を基準とした場合、光路部分P2の傾斜が光路部分P1の傾斜よりも大きくなっている。シースルーミラー23から瞳位置PPまでの光路部分P3は、後方に向かってやや斜め上方向又はZ方向に平行に近い方向に延びている。図示の例では、光軸AXのうち光路部分P3に対応する部分は、+Z方向に向かって、下向きを負として、-10°程度となっている。つまり、部分透過ミラー123は、光軸AX又は光路部分P3が所定角度上向き、つまり10°程度上向きとなるように画像光MLを反射する。結果的に、光軸AXのうち光路部分P3に対応する部分を延長した射出光軸EXは、前方の+Z方向に平行な中心軸HXに対して10°程度下向きに傾いて延びる。これは、人間の視線が水平方向より下側に約10°傾いた若干の伏し目状態で安定するからである。なお、瞳位置PPに対して水平方向に延びる中心軸HXは、第1表示装置100Aを装着した装着者USが直立姿勢でリラックスして正面に向いて水平方向又は水平線を注視した場合を想定したものとなっている。
第1表示部20aのうち、投射レンズ21は、第1レンズ21o、第2レンズ21p、及び第3レンズ21qを含む。投射レンズ21は、第1映像素子11aから射出された画像光MLを受けて、プリズムミラー22に入射させる。投射レンズ21は、第1映像素子11aから射出された画像光MLを平行光束に近い状態に集光する。投射レンズ21を構成する第1レンズ21o、第2レンズ21p、及び第3レンズ21qの光学面すなわち入射面及び出射面は、自由曲面又は非球面であり、YZ面に平行で光軸AXと交差する縦方向に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、横方向又はX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。第1レンズ21o、第2レンズ21p、及び第3レンズ21qは、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。投射レンズ21を構成する第1レンズ21o、第2レンズ21p、及び第3レンズ21qの光学面には、反射防止膜を形成することができる。
プリズムミラー22は、ミラーとレンズとを複合させた機能を有する屈折反射機能を有する光学部材であり、投射レンズ21からの画像光MLを屈折させつつ反射する。プリズムミラー22は、入射部に対応する入射面22aと、反射部に対応する反射面である内反射面22bと、出射部に対応する出射面22cとを有する。プリズムミラー22は、前方から入射する画像光MLを、入射方向を反転させた方向(プリズムミラー22から見た光源の方向)に対して下方に傾斜した方向に折り返すように射出する。プリズムミラー22を構成する光学面である入射面22aと内反射面22bと出射面22cとは、YZ面に平行で光軸AXと交差する縦方向に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、横方向又はX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。プリズムミラー22の光学面、つまり入射面22aと内反射面22bと出射面22cとは、例えば自由曲面である。入射面22aと内反射面22bと出射面22cとは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。プリズムミラー22は、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。内反射面22bについては、全反射によって画像光MLを反射するものに限らず、金属膜又は誘電体多層膜からなる反射面とすることもできる。この場合、内反射面22b上に、例えばAl、Agのような金属で形成された単層膜又は多層膜からなる反射膜を蒸着等によって成膜し、或いは金属で形成されたシート状の反射膜を貼り付ける。詳細な図示は省略するが、入射面22a及び出射面22c上には、反射防止膜を形成することができる。
シースルーミラー23すなわち第1コンバイナー103aは、凹の表面ミラーとして機能する湾曲した板状の反射光学部材であり、プリズムミラー22からの画像光MLを反射するとともに外界光OLを部分的に透過させる。シースルーミラー23は、第1投射光学系12aの射出領域に配置されたプリズムミラー22からの画像光MLを瞳位置PPに向けて反射する。シースルーミラー23は、反射面23cと外側面23oとを有する。
シースルーミラー23は、画像光MLを部分的に反射し、プリズムミラー22の光射出側に形成された中間像を拡大する。シースルーミラー23は、眼EY又は瞳孔が配置される瞳位置PPを覆うとともに瞳位置PPに向かって凹形状を有し、外界に向かって凸形状を有する凹面ミラーである。瞳位置PP又はその開口PPaは、アイポイント又はアイボックスと呼ばれる。瞳位置PP又は開口PPaは、第1表示部20aの射出側における射出瞳EPに相当する。シースルーミラー23は、コリメーターであり、表示面11dの各点から射出された画像光MLの主光線であって、第1投射光学系12aのプリズムミラー22の射出側近傍に結像した後で一旦広がった画像光MLの主光線を瞳位置PPに収束させる。シースルーミラー23は、凹面ミラーとして、画像光生成装置である第1映像素子11aに形成され第1投射光学系12aによって再結像された中間像(不図示)を拡大視することを可能にする。より詳細には、シースルーミラー23は、視野レンズと同様に機能し、プリズムミラー22の出射面22cの後段に形成された中間像(不図示)の各点からの画像光MLをコリメートした状態で瞳位置PPに全体として集めるように入射させる。シースルーミラー23は、中間像と瞳位置PPとの間に配置される観点で、画角(眼の正面方向に延びる光軸AXを基準として上下左右における視野角を合わせたもの)に相当する有効領域EA以上の広がりを有することが必要となる。シースルーミラー23において、有効領域EAよりも外側に延びる外領域については、結像に直接影響しないので、任意の面形状とすることができるが、メガネレンズ状の外観を確保する観点からは、有効領域EAの外縁の面形状の曲率と同じ、又は当該外縁から連続的に変化するものであることが望ましい。
シースルーミラー23は、板状体23bの裏面上に透過性反射膜23aを形成した構造を有する半透過型のミラー板である。シースルーミラー23の反射面23cは、YZ面に平行で光軸AXと交差する縦方向に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、横方向又はX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。シースルーミラー23の反射面23cは、例えば自由曲面である。反射面23cは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。反射面23cは、有効領域EA以上の広がりを有する必要がある。反射面23cが有効領域EAよりも広い外領域に形成されている場合、有効領域EAの背後からの外界像と、上記外領域の背後からの外界像とに関して、見え方の差が生じにくくなる。
シースルーミラー23の反射面23cは、画像光MLの反射に際して一部の光を透過させる。これにより、外界光OLがシースルーミラー23を通過するので、外界のシースルー視が可能になり、外界像に虚像を重ねることができる。この際、板状体23bが数mm程度以下に薄ければ、外界像の倍率変化を小さく抑えることができる。反射面23cの画像光MLや外界光OLに対する反射率は、画像光MLの輝度確保や、シースルーによる外界像の観察を容易にする観点で、想定される画像光MLの入射角範囲(有効領域EAに相当)において10%以上50%以下とする。シースルーミラー23の基材である板状体23bは、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。板状体23bは、これを周囲から支持する支持板61と同一の材料で形成され、支持板61と同一の厚みを有する。透過性反射膜23aは、例えば膜厚を調整した複数の誘電体層からなる誘電体多層膜で形成される。透過性反射膜23aは、膜厚を調整したAl、Ag等の金属の単層膜又は多層膜であってもよい。透過性反射膜23aは、例えば蒸着を利用した積層によって形成できるが、シート状の反射膜を貼り付けることによっても形成できる。板状体23bの外側面23oには、反射防止膜が形成されている。
光路について説明すると、第1映像素子11aからの画像光MLは、投射レンズ21に入射して略コリメートされた状態で投射レンズ21から射出される。投射レンズ21を通過した画像光MLは、プリズムミラー22に入射して入射面22aを屈折されつつ通過し、内反射面22bによって100%に近い高い反射率で反射され、再度出射面22cで屈折される。プリズムミラー22からの画像光MLは、一旦中間像を形成した後、シースルーミラー23に入射し、反射面23cによって50%程度以下の反射率で反射される。シースルーミラー23で反射された画像光MLは、装着者USの眼EY又は瞳孔が配置される瞳位置PPに入射する。瞳位置PPには、シースルーミラー23やその周囲の支持板61を通過した外界光OLも入射する。つまり、第1表示装置100Aを装着した装着者USは、外界像に重ねて、画像光MLによる虚像を観察することができる。
図2に示す表示制御装置88は、表示制御回路であり、第1表示素子11aに対して画像に対応する駆動信号を出力し第1表示素子11aの表示動作を制御する。表示制御装置88は、例えばIF回路、信号処理回路等を備え、外部から受け取った画像データ又は画像信号に応じて、第1表示素子11aに2次元的な画像表示を行わせる。表示制御装置88は、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとを統括するメイン基板を含むものであってもよい。メイン基板は、図1に示すユーザー端末90との間で通信を行いユーザー端末90から受信した信号に対して信号変換を行うインターフェース機能や、第1表示装置100Aの表示動作と第2表示装置100Bの表示動作とを連携させる統合機能を有するものとすることができる。なお、表示制御装置88やユーザー端末90を備えないHMD200又は虚像表示装置100も虚像表示装置である。
図3を参照して、HMD200の表示駆動部102a,102b中に組み込まれている支持構造について説明する。第1表示装置100Aにおいて、第1フレーム52aは、ネジのような締結具50f等を利用して第1表示部20aの上部51tに対して固定されており、第1表示部20aを吊るすように支持している。なお、第1フレーム52aの固定方法は、ネジ固定以外に、カシメによる固定、接着剤による固定、嵌合を用いた固定、ソケット式のような吊るし方、引っ掛ける吊るし方、接着剤固定のような、様々な手法とすることができる。
第1フレーム52aには、矩形の開口52oが形成され、矩形の開口52oの周囲52rの一部(具体的には、+Z側を除いた3辺)が第1表示部20aの鏡筒51の上部51uと当接し密着する。この際、第1フレーム52aの下面側と第1表示部20aの上面側とが嵌合し、第1フレーム52aと第1表示部20aとのアライメントが達成される。なお、第1フレーム52a上の凹所REには、第1回路部材80aを配置することができる。第1フレーム52aは、例えばマグネシウム合金で形成される。第1フレーム52aをマグネシウム合金で形成することにより、第1フレーム52aや第1表示部20aを放熱によって冷却する効果を持たせることができる。
第2表示装置100Bにおいて、第2フレーム52bは、ネジのような締結具50f等を利用して第2表示部20bの上部51tに対して固定されており、第2表示部20bを吊るすように支持している。第2フレーム52bには、矩形の開口52oが形成され、矩形の開口52oの周囲52rの一部(具体的には、+Z側を除いた3辺)が第2表示部20bの鏡筒51の上部51uと当接し密着する。この際、第2フレーム52bの下面側と第2表示部20bの上面側とが嵌合し、第2フレーム52bと第2表示部20bとのアライメントが達成される。なお、第2フレーム52b上の凹所REには、第2回路部材80bを配置することができる。第2フレーム52bをマグネシウム合金で形成することにより、第2フレーム52bや第2表示部20bを放熱によって冷却する効果を持たせることができる。
支持装置50は、第1フレーム52a及び第2フレーム52bに加えて、第1フレーム52aと第2フレーム52bとを連結して相対的に固定するジョイント50cを備える。ジョイント50cは、マグネシウム合金のような金属製の部材であり、締結具50g等を利用して第1フレーム52aの一端部に連結され、締結具50g等を利用して第2フレーム52bの他端部に連結されている。第1表示部20aを取り付けた第1フレーム52aと、第2表示部20bを取り付けた第2フレーム52bとは、中央のジョイント50cを介して、相互に光学的にアライメントされた状態で固定されている。このように、ジョイント50cを介して両フレーム52a,52bを連結することで、両フレーム52a,52bの配置関係の変更が容易になる。また、他の部品を組み込んだときに、個別の調整が可能になり、統合的な調整も可能になるので、改変や修正の影響が発生しにくい。
図4は、図3に示すHMD200から支持装置50を除いた状態を説明する斜視図である。第1表示部20aは、第1投射光学系12aと第1コンバイナー103aとを一体化した状態で有するものであり、第2表示部20bは、第2投射光学系12bと第2コンバイナー103bとを一体化した状態で有するものである。第1投射光学系12aにおいて、鏡筒51には、第1コンバイナー103aがアライメントされた状態で接着等によって固定されている。第1投射光学系12aの鏡筒51は、第1映像素子11aを収納する空間を有し、第1映像素子11aを図2に示す投射レンズ21等に対してアライメントされた状態で支持する。第2投射光学系12bにおいて、鏡筒51には、第2コンバイナー103bがアライメントされた状態で接着等によって固定されている。第2投射光学系12bの鏡筒51は、第2映像素子11bを収納する空間を有し、第2映像素子11bを図2に示す投射レンズ21等に対してアライメントした状態で支持する。
第1表示部20aにおいて、鏡筒51に設けられた締結部51fは、例えばネジ孔であり、図3に示す締結具50fをねじ込むことで、鏡筒51の上部51uを第1フレーム52aに固定することができる。第2表示部20bにおいて、鏡筒51に設けられた締結部51fは、例えばネジ孔であり、図3に示す締結具50fをねじ込むことで、鏡筒51の上部51uを第2フレーム52bを固定することができる。図3に示す締結具50fと図4に示す締結部51fとを組み合わせたものを連結部50yと呼ぶ。
図5は、第1フレーム52aを説明する図である。図5中で、領域AR1は、第1フレーム52aの平面図であり、領域AR2は、第1フレーム52aの裏側の斜視図である。第1フレーム52aは、開口52oを有し全体として略矩形状の平板部55aと、平板部55aから上方に突起する一対の補強突起55b,55cとを含む。+Z側である前側に配置された第1の補強突起55bは、平板部55aの外縁のうち、平板部55aの長手方向に延びる一対の辺のうち前側の辺に沿って設けられている。第1の補強突起55bは、+Y側である上側と-Y側である下側とに突起し、若干湾曲しつつ全体として横のX方向に延びている。また、-Z側である後側に配置された第2の補強突起55cは、平板部55aの外縁のうち、平板部55aの長手方向に延びる一対の辺のうち後側の辺に沿って設けられている。第2の補強突起55cは、+Y側である上側にのみ突起し、若干湾曲しつつ全体として横のX方向に延びている。一対の補強突起55b,55cは、第1フレーム52aの構造強度を高めるものであり、曲げや捩じりに対して比較的弱い平板部55aの強度を高める。
第1フレーム52aにおいて、一端に形成された孔56aは、第1フレーム52aをジョイント50cに連結するために用いられる。第1フレーム52aにおいて、他端に形成された孔56jは、第1フレーム52aをカバー53(図2参照)やその付属品に連結するために用いられる。第1フレーム52aにおいて、開口52oの周囲の4箇所に形成された孔56bは、第1フレーム52aを鏡筒51の上部51uに固定するために用いられる。つまり、孔56bを介して、図3に示す締結具50fを図4に示す締結部51fにねじ込むことで第1フレーム52aを鏡筒51の上部51uに安定して固定することができる。
第1フレーム52aにおいて、平板部55aの上方であって一対の補強突起55b,55cに挟まれた空間は、凹所REであり、第1回路部材80aを収納することができる。なお、第1回路部材80aの上端の高さは、一対の補強突起55b,55cの上端の高さより高くなってもよい。第1フレーム52aにおいて、開口52oの周囲の3箇所に形成されたネジ孔56cは、第1回路部材80aを第1フレーム52aに固定するために用いられる。
図示を省略するが、第2フレーム52bは、第1フレーム52aの左右方向つまり±X方向に関して反転した形状及び構造を有する。なお、第1フレーム52a自体は、左右対称な形状を有するものとすることができ、この場合、第2フレーム52bは、第1フレーム52aと反転させないで同一形状となる。
第1フレーム52aの平板部55aの輪郭形状は、矩形状である必要はなく、鏡筒51の形状や用途に応じて適宜変更可能である。開口52oの形状も、矩形状である必要はない。一対の補強突起55b,55cは、平板部55aの長手辺に沿って延びるものに限らず、平板部55aの長手辺の一部に沿って延びるものであってよく、長手辺以外の辺に沿って延びるものであってもよく、辺以外の内部にリブ状に設けられるものとすることができる。一対の補強突起55b,55cの高さや幅も、第1フレーム52aに要求される強度を考慮して適宜変更することができ、高さや幅を位置によって変化させることもできる。
図6は、ジョイント50cを説明する図である。図6中で、領域BR1は、ジョイント50cの平面図であり、領域BR2は、ジョイント50cの側面図である。ジョイント50cは、本体50dと一対の突起部57dとを有する。本体50dは、一対の突起部57dの間に延びる下部板57kと、下部板57k上に配置され下部板57kと一体化された上部板50eとを備え、上部板50eは、全体として略矩形の平板部57aと、平板部57aから上方に突起する一対の補強突起57b,57cとを含む。両補強突起57b,57cは、平板部57aの外縁のうち、平板部57aの長手方向に延びる一対の辺に沿って設けられている。両補強突起57b,57cは、+Y側である上側に突起し、横のX方向に延びている。両補強突起57b,57cは、ジョイント50cの構造強度を高めるものである。一対の突起部57dのうち一方に設けられた締結部58aは、第1フレーム52aの孔56aに対応して設けられたものであり、この孔56aを介して、図3に示す締結具50gを突起部57dの締結部58aにねじ込むことで、第1フレーム52aをアライメントしつつジョイント50cの一端に固定することが可能になる。同様に、一対の突起部57dのうち一方に設けられた締結部58bは、第2フレーム52bの孔56aに対応して設けられたものであり、詳細な説明を省略するが、第2フレーム52bをアライメントしつつジョイント50cの一端に固定することが可能になる。
ジョイント50cにおいて、平板部57aの上方であって一対の補強突起57b,57cに挟まれた空間は、凹所REであり、第1回路部材80aから延びるフレキシブルケーブル81fを収納することができる。
ジョイント50cにおいて、図示した平板部57aや一対の補強突起57b,57cの形状は、単なる例示であり、画像表示装置100の用途等に応じて平板部57aの輪郭形状や厚み、補強突起57b,57cの配置、高さ、幅等に関して適宜変更を加えることができる。
本体50dの平板部57aには、4つの孔58cが形成されている。これの孔58cは、ジョイント50cをカバー53(図2参照)に連結するために用いられる。
図7は、鏡筒51に対する第1コンバイナー103aの固定、すなわち第1投射光学系12aに対するシースルーミラー23の固定を説明する図である。図7中で、領域CR1は、鏡筒51及び第1コンバイナー103aの正面図であり、領域CR2は、鏡筒51及び第1コンバイナー103aの平面図である。
鏡筒51の上部51uの前側には、一対の張出部51p,51qが横方向外側に張り出すように形成されている。また、第1コンバイナー103aの上端61gには、一対の取付部62a,62bが内側に張り出すように形成されている。一対の取付部62a,62bの一対の対向する内側面62sは、鏡筒51の一対の外向きの横側面51sを挟むようにこれらと嵌合し、±X方向のアライメントが傾きを低減するように行われる。一対の取付部62a,62bの一対の後側面62tは、鏡筒51の段差状の一対の前側面51rに当接し、±Z方向のアライメントが傾きを低減するように行われる。さらに、一対の張出部51p,51qの底面59jから突起する複数の凸部59pは、一対の取付部62a,62bの一対の上面62jと当接し、±Y方向のアライメントが行われる。以上のアライメント後、つまり6軸のアライメント後、張出部51p,51qの底面59jと取付部62a,62bの上面62jとの間に周囲から接着材49を供給し、供給した接着材49を紫外線等で硬化させることにより、鏡筒51に対する第1コンバイナー103aの固定が完了する。以上のように、第1コンバイナー103aは、取付部62a,62bを介して、鏡筒51に対して、左右、前後、及び上下方向に関してアライメントされる。
鏡筒51に対する第1コンバイナー103aのアライメント又は位置決めは、上記のように嵌合を用いたもの(横側面51s及び内側面62sの組み合わせ)、突き当て又は片寄せを用いたもの(前側面51r及び後側面62tの組み合わせ等)に限らず、別の部材を介在させるものであってもよい。また、鏡筒51に第1コンバイナー103aを固定する方法は、接着剤による固定以外に、ネジによる固定、カシメによる固定、嵌合を用いた固のような、様々な手法を用いることができる。
図8は、図1に示す第1表示装置100Aの第1表示駆動部102aの正面断面図である。鏡筒51は、投射レンズ21を構成する第1レンズ21o等を内部に保持している。鏡筒51の上部51uには、第1フレーム52aが固定されている。第1フレーム52aは、鏡筒51を含む第1表示部20aを支持して配置を決定している。鏡筒51の下側を覆うように下カバー53aが配置されている。下カバー53aは、図3に示すジョイント50cや第1フレーム52aに支持されており、図面左側の端部において、図1に示す支持装置100Cに連結されている。下カバー53aに対しては、上カバー53bが着脱可能に取り付けられている。
以上で説明した実施形態の画像表示装置100によれば、投射光学系12aとコンバイナー103aとを一体化した状態で有する表示部20aと、表示部20aを支持するフレーム52aとを備え、表示部20aは、上部51uがフレーム52aの開口52oの周囲に当接し、吊るされた状態で固定され、フレーム52aは、回路部材80aを配置するための凹所REを上側に有する。この場合、フレーム52aによって投射光学系12aとコンバイナー103aとを一体化した表示部20aを支持するので、光学的な製造精度を高め維持することが容易となる。より具体的には、表示部20aが一体化されフレーム52aから独立しているので、部品点数を減らすことができ、結果的に組誤差を低減することになる。また、表示部20aのうち鏡筒51内の防塵対策も容易になり、設計の自由度も高まる。また、フレーム52aに回路部材80aを配置するための凹所REを設けることで、画像表示装置100の小型化を確保しつつ表示部20aと回路部材80aとの独立性を高めることができる。
特に、上記実施形態では、第1投射光学系12aと第1コンバイナー103aとを一体化した状態で有する第1表示部20aと、第2投射光学系12bと第2コンバイナー103bとを一体化した状態で有する第2表示部20bと、第1表示部20aを支持する第1フレーム52aと、第2表示部20bを支持する第2フレーム52bとを備え、第1表示部20aは、上部51uが第1フレーム52aの開口52oの周囲に当接し、吊るされた状態で固定され、第2表示部20bは、上部51uが第2フレーム52bの開口52oの周囲に当接し、吊るされた状態で固定され、第1フレーム52aは、第1回路部材80aを配置するための第1凹所REを上側に有し、第2フレーム52bは、第2回路部材80bを配置するための第2凹所REを上側に有する。この場合、第1フレーム52aによって第1表示部20aを支持し、第2フレーム52bによって第2表示部20bを支持するので、光学的な製造精度を高め維持することが容易となる。また、第1フレーム52a及び第2フレーム52bに第1回路部材80a及び第2回路部材80bをそれぞれ配置するための凹所REを設けることで、画像表示装置の小型化を確保しつつ、第1表示部20aと第1回路部材80aとの独立性を高めることができ、第2表示部20bと第2回路部材80bとの独立性を高めることができる。
〔変形例その他〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
以上では、HMD200が第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとを備えるとしたが、HMD200又は画像表示装置100は、単一の第1表示装置100A又は第2表示装置100Bを支持装置100Cによって眼前に支持するようなものであってもよい。
第1フレーム52aや第2フレーム52bは、マグネシウム合金に限らず、アルミニウム合金その他の金属で形成することができる。
以上では、第1表示部20aが第1フレーム52aにネジ止めされる場合について説明したが、第1表示部20aを第1フレーム52aに固定する箇所は、4箇所に限らず、様々な箇所とすることができ、連続的に延びる線状又は面状の固定も可能である。
第1投射光学系12aや第1コンバイナー103aを第1フレーム52aに吊るすように連結して固定することもできる。この場合、第1投射光学系12a又は鏡筒51に第1コンバイナー103aを固定する必要がない。第1コンバイナー103aを第1フレーム52aに吊るす手法は、第1投射光学系12a又は鏡筒51を第1フレーム52aに吊るす際に用いた手法と同様のものを用いることができる。
以上では、第1フレーム52aと第2フレーム52bとをジョイント50cを介して連結しているが、第1フレーム52aと第2フレーム52bと直接接続することができ、或いは第1フレーム52aと第2フレーム52bとジョイント50cとを一体化した金属部品とすることもできる。
以上では、画像表示装置100が頭部に装着されて使用されることを前提としたが、上記画像表示装置100は、頭部に装着せず双眼鏡のようにのぞき込むハンドヘルドディスプレイとしても用いることができる。つまり、本発明において、ヘッドマウントディスプレイには、ハンドヘルドディスプレイも含まれる。
具体的な態様における画像表示装置は、投射光学系とコンバイナーとを一体化した状態で有する表示部と、表示部を支持するフレームと、を備え、表示部は、上部がフレームの開口の周囲に当接し、吊るされた状態で固定され、フレームは、回路部材を配置するための凹所を上側に有する。
上記画像表示装置では、フレームによって投射光学系とコンバイナーとを一体化した表示部を支持するので、光学的な製造精度を高め維持することが容易となる。また、フレームに回路部材を配置するための凹所を設けることで、画像表示装置の小型化を確保しつつ表示部と回路部材との独立性を高めることができる。
具体的な態様における画像表示装置において、フレームは、表示部の上部を固定する連結部を有する。この場合、表示部の組み立て後に表示部にフレームに取り付けることができ、表示部の光学的な精度を確保することが容易になる。
具体的な態様における画像表示装置において、コンバイナーは、投射光学系を保持する鏡筒に対してアライメントされ接着によって固定されている。この場合、鏡筒を介してコンバイナーと投射光学系との精密なアライメントが可能になり、コンバイナーと投射光学系との相対的な固定が確実になる。
具体的な態様における画像表示装置において、コンバイナーは、内側に張り出すように形成された一対の取付部を有し、取付部を介して鏡筒に対してアライメントされる。
具体的な態様における画像表示装置において、鏡筒は、画像光を投射光学系に射出する映像素子を支持する。この場合、鏡筒を介して映像素子と投射光学系との精密なアライメントが可能になり、映像素子と投射光学系との相対的な固定が確実になる。
具体的な態様における画像表示装置において、フレームは、開口を有する平板部と、平板部から上方に突起する一対の補強突起とを含む。この場合、フレームの構造的強度が高まり、表示部の支持を安定させることが容易になる。
具体的な態様における画像表示装置において、一対の補強突起は、平板部の外縁のうち、平板部の長手方向に延びる一対の辺に沿って設けられている。この場合、平板部の長手方向に関して曲げ強度が高まり、表示部の支持強度の維持が容易になる。
具体的な態様における画像表示装置において、表示部は、縦方向に延びる基準面に沿って折り曲げられる光路部分に沿って配置される軸外し光学系であり、投射光学系は、複数の光学素子を含み、複数の光学素子のうち1つの光学素子は、反射面を有する。この場合、表示部が光路の2回の折り曲げを伴う縦方向の配列となり、表示部を小型化することができ、表示部をフレームの開口に吊るすことが容易になる。
具体的な態様における画像表示装置は、第1投射光学系と第1コンバイナーとを一体化した状態で有する第1表示部と、第2投射光学系と第2コンバイナーとを一体化した状態で有する第2表示部と、第1表示部を支持する第1フレームと、第2表示部を支持する第2フレームと、を備え、第1表示部は、上部が第1フレームの開口の周囲に当接し、吊るされた状態で固定され、第2表示部は、上部が第2フレームの開口の周囲に当接し、吊るされた状態で固定され、第1フレームは、第1回路部材を配置するための第1凹所を上側に有し、第2フレームは、第2回路部材を配置するための第2凹所を上側に有する。
上記画像表示装置では、第1フレームによって第1投射光学系と第1コンバイナーとを一体化した第1表示部を支持し、第2フレームによって第2投射光学系と第2コンバイナーとを一体化した第2表示部を支持するので、光学的な製造精度を高め維持することが容易となる。また、第1フレーム及び第2フレームに第1回路部材及び第2回路部材をそれぞれ配置するための凹所を設けることで、画像表示装置の小型化を確保しつつ、第1表示部と第1回路部材との独立性を高めることができ、第2表示部と第2回路部材との独立性を高めることができる。
具体的な態様における画像表示装置において、第1フレームと第2フレームとを連結して相対的に固定するジョイントとを備える。この場合、ジョイントを介して第1フレームと第2フレームとをアライメントしつつ連結することができる。
具体的な態様における画像表示装置において、第1フレームと第2フレームとは、同一形状を有し、第1フレームは、開口を有する平板部と、平板部から上方に突起する一対の補強突起とを含む。
具体的な態様における画像表示装置において、一対の補強突起は、平板部の外縁のうち、第1フレームから第2フレームに向かって配列方向に延びる一対の辺に沿って設けられている。
11a…第1映像素子、11b…第2映像素子、12a…第1投射光学系、12b…第2投射光学系、20a…第1表示部、20b…第2表示部、21…投射レンズ、22…プリズムミラー、23…シースルーミラー、23a…透過性反射膜、23b…板状体、50…支持装置、50c…ジョイント、50d…本体、50e…上部板、51…鏡筒、51a…開口、51p,51q…張出部、51u…上部、52a…第1フレーム、52b…第2フレーム、52o…開口、52r…周囲、53…カバー、55a…平板部、55b,55c…補強突起、57a…平板部、57b,57c…補強突起、57d…突起部、61…支持板、62a,62b…取付部、80a…第1回路部材、80b…第2回路部材、88…表示制御装置、90…ユーザー端末、49…接着材、100…画像表示装置、100A…第1表示装置、100B…第2表示装置、100C…支持装置、103a,103b…コンバイナー、AX…光軸、EA…有効領域、EP…射出瞳、EY…眼、ML…画像光、OL…外界光、P1~P3…光路部分、RE…凹所、US…装着者
Claims (12)
- 投射光学系とコンバイナーとを一体化した状態で有する表示部と、
前記表示部を支持するフレームと、を備え、
前記表示部は、上部が前記フレームの開口の周囲に当接し、吊るされた状態で固定され、
前記フレームは、回路部材を配置するための凹所を上側に有する、画像表示装置。 - 前記フレームは、前記表示部の前記上部を固定する連結部を有する、請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記コンバイナーは、前記投射光学系を保持する鏡筒に対してアライメントされ接着によって固定されている、請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記コンバイナーは、内側に張り出すように形成された一対の取付部を有し、前記取付部を介して前記鏡筒に対してアライメントされる、請求項3に記載の画像表示装置。
- 前記鏡筒は、画像光を前記投射光学系に射出する映像素子を支持する、請求項3に記載の画像表示装置。
- 前記フレームは、前記開口を有する平板部と、前記平板部から上方に突起する一対の補強突起とを含む、請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記一対の補強突起は、前記平板部の外縁のうち、前記平板部の長手方向に延びる一対の辺に沿って設けられている、請求項6に記載の画像表示装置。
- 前記表示部は、縦方向に延びる基準面に沿って折り曲げられる光路部分に沿って配置される軸外し光学系であり、
前記投射光学系は、複数の光学素子を含み、
前記複数の光学素子のうち1つの光学素子は、反射面を有する、請求項1に記載の画像表示装置。 - 第1投射光学系と第1コンバイナーとを一体化した状態で有する第1表示部と、
第2投射光学系と第2コンバイナーとを一体化した状態で有する第2表示部と、
前記第1表示部を支持する第1フレームと、
前記第2表示部を支持する第2フレームと、を備え、
前記第1表示部は、上部が前記第1フレームの開口の周囲に当接し、吊るされた状態で固定され、
前記第2表示部は、上部が前記第2フレームの開口の周囲に当接し、吊るされた状態で固定され、
前記第1フレームは、第1回路部材を配置するための第1凹所を上側に有し、
前記第2フレームは、第2回路部材を配置するための第2凹所を上側に有する、画像表示装置。 - 前記第1フレームと前記第2フレームとを連結して相対的に固定するジョイントとを備える、請求項9に記載の画像表示装置。
- 前記第1フレームと前記第2フレームとは、同一形状を有し、
前記第1フレームは、前記開口を有する平板部と、前記平板部から上方に突起する一対の補強突起とを含む、請求項9に記載の画像表示装置。 - 前記一対の補強突起は、前記平板部の外縁のうち、前記第1フレームから前記第2フレームに向かって配列方向に延びる一対の辺に沿って設けられている、請求項11に記載の画像表示装置。
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2023
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