JP2024017003A - 魚釣用電動リール - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストかつ簡単な構造で組み付け作業を効率よく行うことができ、しかもモータホルダの組み付け精度を向上できる。【解決手段】釣糸が巻回されるスプールを回転駆動するモータ8を備えた魚釣用電動リールであって、係合凹部65およびモータ8を収容するモータ収容筒7を有するリール本体と、係合凹部65と係合する係合凸片101と、を有し、モータ収容筒7に対してモータ8を取りつけるモータホルダ9と、を備え、係合凹部65は係合凸片101との係合を保持する保持部を有する構成の魚釣用電動リールを提供する。【選択図】図7

Description

本発明は、魚釣用電動リールに関する。
従来、魚釣用電動リールでは、釣糸が巻回されるスプールを回転駆動するモータを固定するモータホルダをボルトによってフレーム本体に固定する構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-200025号公報
特許文献1に示すような従来の構成では、ボルトのコストが増大するうえ、モータホルダにボルト固定部分を設けることからモータホルダ自体のサイズ、さらにはリール本体のサイズが大型化するという問題があった。そのため、ボルトやねじによる構造を使用しない簡単な構造で、かつモータ軸に対してモータホルダを同軸に精度よく組み合わせることが求められていた。
また、ボルトを使用することなくモータホルダを固定する方法として、フレーム本体等でモータホルダをモータ収容筒に対してモータ軸方向に押さえ付けることで固定する方法もある。しかしながら、この場合には、修理等でフレーム本体等を外した際、モータホルダがモータ収容筒から外れてしまうことがあり、また、組み付けの際にも、モータホルダをモータ収容筒に対して押さえながら組み付ける必要があり、作業性が悪く、組み付け精度にばらつきが生じるという問題があり、その点で改善の余地があった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、低コストかつ簡単な構造で組み付け作業を効率よく行うことができ、しかもモータホルダの組み付け精度を向上できる魚釣用電動リールを提供することである。
(1)本発明に係る魚釣用電動リールの態様1は、釣糸が巻回されるスプールを回転駆動するモータを備えた魚釣用電動リールであって、第1係合部および前記モータを収容する収容筒を有するリール本体と、前記第1係合部と係合する第2係合部を有し、前記収容筒に対して前記モータを取りつけるモータホルダと、を備え、前記第1係合部および前記第2係合部の少なくともいずれか一方は、互いの係合を保持する保持部を有することを特徴としている。
本発明に係る魚釣用電動リールの態様1によれば、モータホルダを収容筒に装着する際に、リール本体の収容筒の第1係合部とモータホルダの第2係合部とを係合させることで、第1係合部および第2係合部の少なくともいずれか一方に設けられる保持部によって互いの係合が保持される。これにより、第2係合部はモータ軸線方向への移動が規制されるので、モータホルダが収容筒から抜け出してしまうことを防止できる。
また、本発明では、第1係合部と第2係合部との係合によってモータホルダが収容筒に装着される構造であり、ボルトを使用する場合のように装着部分におけるねじ加工が不要となり、低コストで簡単な構造によりモータホルダをモータ収容筒(リール本体)に対して精度よく組み付けることができる。しかも、ボルトが不要であり、かつフレーム本体を使用してモータホルダをリール本体に押さえながら組み付けるような難しい作業も不要となるので、作業効率を向上させることができる。
(2)本発明の態様2は、態様1の魚釣用電動リールにおいて、前記第1係合部および前記第2係合部のいずれか一方は、前記収容筒の径方向に突出する凸部を有し、前記第1係合部および前記第2係合部のいずれか他方は、前記収容筒の軸方向に前記凸部を収容する第1凹部を有し、前記保持部は、前記モータが前記スプールに釣糸を巻き上げ時の回転方向と逆の第1周方向に向けて前記第1凹部から延設され、前記凸部が係合可能な第2凹部を有することが好ましい。
この場合には、モータホルダを収容筒に装着する際に、第1係合部および第2係合部のいずれか一方の凸部を、第1係合部および第2係合部のいずれか他方の第1凹部に収容し、さらに凸部を第1周方向に移動して第1凹部から第1周方向に延設される第2凹部に係合させることができる。これにより、凸部はモータ軸線方向への移動が規制されるので、モータホルダが収容筒から抜け出してしまうことを防止できる。
また、本発明では、第2凹部がモータの巻上げ時にモータホルダに作用するトルク方向となる第1周方向に第1凹部から延設している。そのため、巻上げ時に凸部が第2凹部に対して第1周方向に押し込むように力が作用し、すなわち凸部が第2凹部から抜け出る方向に移動することが防止され、モータホルダの収容筒(リール本体)に対する組み付けの緩みを抑制することができる。
(3)本発明の態様3は、態様2の魚釣用電動リールにおいて、前記第2凹部は、前記第1周方向に向かうに従い、前記収容筒の軸方向の長さが漸次小さくなることが好ましい。
この場合には、第2凹部が第1周方向に向かうに従い縮小するテーパ部が形成されているので、凸部が第2凹部に対してくさびの効果が得られ、第1周方向と反対の方向に移動し難くなり、凸部の抜けを抑制することができる。
(4)本発明の態様4は、態様2又は態様3の魚釣用電動リールにおいて、前記保持部は、前記モータが前記スプールに釣糸を巻き上げ時の回転方向と同じ第2周方向への前記凸部の移動を規制する規制部を有することを特徴としてもよい。
この場合には、第2凹部に係合した凸部が第2凹部に設けられる規制部によって第2周方向への移動が規制されるので、凸部の抜けを抑制することができる。
(5)本発明の態様5は、態様2から態様4のいずれか一つの魚釣用電動リールにおいて、前記凸部は、前記第1周方向に向かうに従い、前記収容筒の軸方向の長さが漸次小さくなることが好ましい。
この場合には、凸部が第1周方向に向かうに従い縮小するテーパ部が形成されているので、凸部が第2凹部に対してくさびの効果が得られ、第1周方向と反対の方向に移動し難くなり、凸部の抜けを抑制することができる。
(6)本発明の態様6は、態様2から態様5のいずれか一つの魚釣用電動リールにおいて、前記モータホルダは、前記収容筒を塞ぐ蓋部を有することが好ましい。
この場合には、モータホルダを収容筒に装着する際に、モータホルダの蓋部に形成される第2係合部を収容筒に形成される第1係合部に係合することで、蓋部を備えたモータホルダを容易に収容筒に装着することができる。
(7)本発明の態様7は、態様2から態様6のいずれか一つの魚釣用電動リールにおいて、前記第1係合部は、周方向に間隔をあけて複数成形されていることが好ましい。
この場合には、第1係合部と第2係合部との係合箇所を周方向に複数設けることができ、これら複数の係合箇所でモータからモータホルダに伝わるラジアル荷重を受け止めることができる。そのため、1箇当りの係合箇所における荷重負担を低減することができる。
本発明に係る魚釣用電動リールによれば、低コストかつ簡単な構造で組み付け作業を効率よく行うことができ、しかもモータホルダの組み付け精度を向上できる。
本発明の実施形態を示す図であって、電動リール(魚釣用電動リール)の斜視図である。 図1に示す電動リールを別の視点から見た斜視図である。 図1に示す電動リールをさらに別の視点から見た斜視図である。 図1に示す電動リールを左側から見た側面図である。 図4に示す電動リールから第1サイドカバーを取り外した状態を示す側面図である 。 図5に示すモータホルダ周辺を、前カバーを取り外した状態において前方側から見た斜視図である。 図6に示す矢印A-A線に沿ったモータ収容筒、モータ及びモータホルダの断面図である。 図6に示す状態から、モータ及びモータホルダを取り外した後のモータ収容筒の斜視図である。 図6に示す状態から、モータホルダを取り外した後のモータ及びモータ収容筒の斜視図である。 図4に示す第1サイドカバーの斜視図である。 図6に示すモータホルダの蓋体の斜視図である。 図11に示す蓋体を別の視点から見た斜視図である。
以下、本発明に係る魚釣用電動リールの実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において、各構成部材を視認可能な大きさとするために必要に応じて各構成部材の縮尺を適宜変更している場合がある。本実施形態では、魚釣用電動リールとして、両軸受リールを例に挙げて説明する。
(全体構成)
図1~図4に示すように、本実施形態の電動リール(本発明に係る魚釣用電動リール)1は、図示しない釣竿に装着可能なリール本体2と、リール本体2に対してハンドル軸線O1回りに回転可能に取り付けられたハンドル3と、リール本体2に対してハンドル軸線O1と平行なスプール軸線O2回りに回転可能とされ、且つ図示しない釣糸が巻かれるスプール4と、クラッチ操作レバー5を有するクラッチ機構6と、を主に備えている。
さらに本実施形態の電動リール1は、図5~図7に示すように、リール本体2に設けられたモータ収容筒7(収容筒)内に配置され、スプール4を回転駆動するモータ8と、モータ収容筒7を塞ぐようにリール本体2に組み合わされ、リール本体2に対してモータ8を固定するモータホルダ9と、を備えている。
本実施形態では、ハンドル軸線O1及びスプール軸線O2は互いに平行に配置され、これらの軸線に沿った方向を左右方向L1として定義する。さらに左右方向L1に直交し、且つスプール4に巻かれた釣糸が繰り出される方向に沿った方向を前後方向L2として定義する。
さらに、前後方向L2においてスプール4から釣糸が繰り出される方向を前方、その反対方向を後方として定義すると共に、電動リール1を後方側(釣り人側)から見た視点で左右を定義する。従って、例えば図1は電動リール1を斜め上、左後方から見た斜視図である。
(リール本体)
図1~図4に示すように、リール本体2は、本体フレーム10と、本体フレーム10の左右両側を覆うサイドカバー20と、本体フレーム10の前部側を覆う前カバー30と、を備えている。
本体フレーム10は、例えば合成樹脂或いは金属製(例えばアルミニウムダイキャスト製)の成形部品とされている。本体フレーム10は、スプール4を挟んで左右方向L1に向かい合うように配置された第1側壁11及び第2側壁12と、第1側壁11及び第2側壁12同士を左右方向L1に連結する連結部材13と、を備えている。
第1側壁11は、スプール4に対して左側(LH)に配置された左側壁とされている。これに対して第2側壁12は、スプール4に対して右側(RH)に配置された右側壁とされている。なお、ハンドル3は、第2側壁12よりもさらに右側(RH)に配置され、第2側壁12を利用して本体フレーム10に取り付けられている。
従って、本実施形態の電動リール1は、右側ハンドルタイプのリールとされている。なお、第2側壁12は、後述するコネクタ部23等が設けられる関係上、第1側壁11よりも下方に向けて突出するように形成されている。
連結部材13は、第1側壁11及び第2側壁12同士を左右方向L1に連結する板状に形成され、第1側壁11の下部付近に配置されている。これにより、第1側壁11及び第2側壁12は、連結部材13を介して強固に連結されている。
なお、連結部材13における左右方向L1の中央部分には、電動リール1を釣竿に装着するための装着脚片14が前後方向L2に沿って延びるように形成されている。
上述のように構成された本体フレーム10において、第1側壁11と第2側壁12との間には、モータ8を内部に収容するモータ収容筒7、スプール4及びクラッチ操作レバー5等が少なくとも配置されている。
スプール4は、ハンドル軸線O1よりも後方側に位置するように第1側壁11と第2側壁12との間に配置されている。モータ収容筒7は、ハンドル軸線O1よりも前方側に位置するように第1側壁11と第2側壁12との間に配置されている。そのため、本実施形態の電動リール1は、モータ8がスプール4よりも前方側に配置された、いわゆるスプールアウトモータタイプとされている。
なお、モータ収容筒7は、第1側壁11に開口部62が形成されるように第1側壁11と第2側壁12との間に配置されている。
サイドカバー20は、モータ収容筒7の開口部が形成された第1側壁11を左側(LH)から覆うように本体フレーム10に組み合わされた第1サイドカバー21と、第2側壁12を右側(RH)から覆うように本体フレーム10に組み合わされた第2サイドカバー22と、を備えている。
第1サイドカバー21は、左側(LH)に向けて膨らむように形成され、第1側壁11に対して例えばネジ止めされている。これにより、第1サイドカバー21と第1側壁11との間には、所定の収容空間が形成されている。なお、第1サイドカバー21については、後に詳細に説明する。
第2サイドカバー22は、右側(RH)に向けて膨らむように形成され、第2側壁12に対して例えばネジ止めされている。これにより、第2サイドカバー22と第2側壁12との間には、所定の収容空間が形成されている。
第2サイドカバー22のうち、前方下部に位置する部分には、外部電源からの電力を供給するための電源リールコード、或いは携帯用バッテリーを接続するためのコネクタ部23が図示しない接続端を下向きにした状態で装着されている。なお各図面では、保護キャップ24によって接続端が保護されている状態を図示している。
前カバー30は、本体フレーム10の前部を前方から覆うように本体フレーム10に組み合わされている。具体的には、前カバー30は、モータ収容筒7を前方から覆うように第1側壁11及び第2側壁12の前部に組み合わされると共に、第1側壁11及び第2側壁12に対して例えばネジ止めされている。なお、前カバー30は、後述するレベルワインド55の移動領域を塞がないように取り付けられている。
(カウンターケース)
上述のように構成された本体フレーム10の上部には、カウンターケース40が設けられている。カウンターケース40は、第1側壁11と第2側壁12との間に配置された状態で、第1側壁11の上部及び第2側壁12の上部に例えばネジ止め等によって固定されている。 カウンターケース40は、左右方向L1よりも前後方向L2に長い薄型のケース本体41と、ケース本体41に設けられた表示部42と、ケース本体41内に設けられた図示しないモータ制御部と、を主に備えている。
表示部42は、例えば液晶ディスプレイ等で構成され、ケース本体41の上面にガラスカバー等によって保護された状態で露出している。モータ制御部は、例えばCPU等が搭載されたマイクロコンピュータで構成され、モータ8の制御を行うと共に、表示部42に各種の情報を表示させる表示制御等を行っている。
モータ制御部には、例えばケース本体41の上面に設けられた複数(図示の例では3つ)の操作ボタン43からの制御信号、ケース本体41の上面に設けられた操作スイッチ44からの制御信号、さらには図示しないスプールセンサ(例えばスプール4の回転速度や回転方向等を検出するセンサ)からの制御信号等が入力される。
これにより、モータ制御部は、各種の制御信号に基づいて、例えば仕掛けの投入時間、仕掛けの水深、モータ8の巻上速度或いは巻上トルク等の各種情報を表示部42に表示させることや、操作スイッチ44の操作に応じてモータ8の回転を制御して、巻上速度或いは巻上加速度等を任意に調整することが可能とされている。
そのため釣り人は、ハンドル操作による手巻き操作、及び操作スイッチ44を利用した自動巻操作を行うことが可能とされている。
(ハンドル)
ハンドル3は、本体フレーム10及び第1サイドカバー21よりも右側(RH)に配置されている。ハンドル3は、ハンドル軸線O1回りに回転可能に配置されたハンドル軸部50と、ハンドル軸部50に回転不能に装着されたハンドルアーム51と、ハンドルアーム51の端部にハンドル軸線O1と平行な軸線回りに回転可能に装着されたハンドルノブ52と、を備えている。
ハンドルアーム51と第1サイドカバー21との間には、ハンドル軸線O1と同軸に配置されたドラグ53(スタードラグ)が設けられている。このドラグ53は、釣糸の巻取り時、スプール4に対して任意のドラグ力を付与することでスプール4の回転制動を行い、釣糸の切断抑制に寄与する働きをしている。
このように構成されたハンドル3からの回転トルクは、クラッチ機構6がクラッチオンされた状態において、図示しない回転伝達機構を介してスプール4に直接伝達される。
なお、本実施形態では、ハンドルアーム51の一端部にハンドルノブ52が装着された、いわゆるシングルハンドルタイプを例に挙げて説明しているが、この場合に限定されるものではない。例えば、ハンドルアーム51の両端部にハンドルノブ52を装着し、且つハンドルアーム51の中央部をハンドル軸部50に回転不能に装着した、いわゆるダブルハンドルタイプの電動リール1としても構わない。
(スプール)
スプール4は、フレーム本体における第1側壁11と第2側壁12との間に配置されていると共に、第1側壁11及び第2側壁12のそれぞれに図示しない軸受を介してスプール軸線O2回りに回転可能に支持されている。
スプール4は、スプール軸線O2回りに回転する図示しないスプール回転軸部と、スプール回転軸部と同軸に配置されると共に、スプール回転軸部と連動して回転する糸巻胴部4aとを備えている。
(クラッチ機構)
クラッチ機構6は、クラッチ操作レバー5の操作によって、ハンドル3からの回転トルクを図示しない回転伝達機構を介してスプール4に伝達可能なクラッチオン状態と、伝達不能なクラッチオフ状態とに切換可能とされている。従って、クラッチオン状態において、ハンドル3を回転操作することで、ハンドル3の回転操作に伴う回転トルクをスプール4に伝達することができ、スプール4をスプール軸線O2回りに回転させることが可能とされている。これにより、手巻き操作が可能となる。
なお、クラッチ機構6がクラッチオフ状態である場合には、ハンドル3の回転操作に伴う回転トルクがスプール4に伝達されず、該スプール4は自由回転可能な状態(スプールフリーな状態)となる。
クラッチ操作レバー5は、クラッチ機構6をクラッチオン状態とクラッチオフ状態とに切り換え操作するための切換レバーである。クラッチ操作レバー5は、スプール4よりも後方において、第1側壁11と第2側壁12との間に配置されていると共に、スプール軸線O2回りに揺動するように上下に移動可能とされている。
なお、回転伝達機構は、ハンドル3の回転を増速した状態で回転トルクをスプール4に伝達するように構成されている。さらに回転伝達機構は、クラッチ機構6がクラッチオン状態にある場合、ハンドル3の回転操作に伴う回転トルクをスプール4に伝達するだけでなく、レベルワインド55を有するレベルワインド機構(不図示)にも伝達するように構成されている。
なお、レベルワインド55は、モータ収容筒7とカウンターケース40との間に配置され、第1側壁11と第2側壁12との間でスプール4の回転に伴って左右方向L1に往復移動可能とされている(図3参照)。これにより、釣糸をスプール4に偏りなく均等に巻き取ることが可能とされている。
さらに回転伝達機構は、クラッチ機構6がクラッチオン状態にある場合においてモータ8が駆動した時に、該モータ8の駆動に伴う回転トルクをスプール4に伝達することが可能とされている。これにより、自動巻操作が可能となる。なお、回転伝達機構は、モータ8の回転を減速した状態で回転トルクをスプール4に伝達する。
(モータ収容筒)
図3に示すように、モータ収容筒7は、ハンドル軸線O1よりも前方側において第1側壁11と第2側壁12との間に配置され、左右方向L1に延びるモータ軸線O3と同軸に配置された有頂筒状に形成されている。
具体的にモータ収容筒7は、図5~図8に示すように、モータ軸線O3を中心とした円筒状に形成された収容筒本体60と、収容筒本体60の右側(RH)の開口部62を閉塞する底壁61とを有する有底筒状に形成されている。これにより、モータ収容筒7は、第1側壁11に開口部62を有し、左側(LH)に開口している。
なお、図示の例では、収容筒本体60と底壁61とを一体的に形成しているが、この場合に限定されるものではない。例えば収容筒本体60と底壁61とを別体に形成し、ネジ結合、螺合或いは嵌合等によって収容筒本体60と底壁61とを一体に組み合わせても構わない。
なお、本実施形態では、モータ軸線O3方向から見て、モータ軸線O3に交差する方向を径方向といい、モータ軸線O3回りを周回する方向を周方向という。
図3に示すように、収容筒本体60は、レベルワインド55の下方に配置されるように、第1側壁11の前部と第2側壁12の前部との間に位置するように設けられている。そのため、モータ収容筒7は、前方に向けて露出するように配置されている。ただし、モータ収容筒7は、部分的に前カバー30によって前方側から保護されている。
図5~図8に示すように、収容筒本体60のうち開口部62側に位置する部分には、他の部分よりも直径が大きい拡径筒63が形成されている。そのためモータ収容筒7は、拡径筒63を介して第1側壁11に一体に形成されている。また、底壁61の中央部分には、右側(RH)に向けて突出した円筒状のボス部64が形成されている。
図7~図9に示すように、拡径筒63の内周面は、第1内周部631と、第1内周部631より開口部62側(LH)の第2内周部632と、が形成されている。第2内周部632は、内径が第1内周部631の内径よりも大きく、かつ第2内周部632よりも厚みが小さくなるように形成されている。つまり、第1内周部631と第2内周部632の内面は、開口部62に向けて大径となる段差状に形成されている。
第1内周部631には、モータホルダ9の蓋体100を装着するための係合凹部65(第1係合部)が形成されている。係合凹部65は、収容筒本体60の開口部62側(LH)から右側(RH)に向けて切り欠いた形状で、周方向に一定の間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)成形されている。すなわち、係合凹部65は、第1係合凹部65A、第2係合凹部65B、第3係合凹部65C及び第4係合凹部65Dで構成される(図8参照)。係合凹部65は、第1内周部631の開口部62側(LH)の端部631aから右側(RH)に延びて形成され、蓋体100の係合凸片101を収容する案内溝部651(第1凹部)と、案内溝部651から連設されて係合凸片101との互いの係合を保持する保持部652(第2凹部)と、を有する。
図8に示すように、案内溝部651は、左右方向L1(モータ収容筒7の軸方向)に延びる。モータ収容筒7の軸方向は、モータ軸線O3と同軸である。保持部652は、案内溝部651から、モータ8がスプール4に釣糸を巻き上げ時の回転方向と逆の第1周方向E1に向けて延設され、後述する係合凸片101が係合可能である。
第1係合凹部65A、第2係合凹部65B、第3係合凹部65C及び第4係合凹部65Dには、蓋体100の嵌合筒102に形成された4つの係合凸片101A、101B、101C、101Dがそれぞれ第1周方向E1に係合可能とされている。
案内溝部651の周方向の溝幅D1は、係合凸片101におけるモータ収容筒7の周方向の長さ寸法D3(図12参照)とほぼ一致している。保持部652における左右方向L1の長さD2(幅寸法)は、係合凸片101における左右方向L1の厚さ寸法D4(図12参照)とほぼ一致している。
なお、保持部652は、第1周方向E1に向かうに従い、左右方向L1の長さD2が漸次小さくなるように形成されていてもよい。
また、保持部652には、モータ8がスプール4に釣糸を巻き上げ時の回転方向と同じ第2周方向E2への係合凸片101の移動を規制する規制部(図示省略)が設けられていてもよい。規制部としては、例えば、保持部652の案内溝部651側の端部652aに弾性変形可能な爪状の突起とされ、保持部652内に係合している係合凸片101の第2周方向E2への移動を規制する構成を採用することができる。
図5に示すように、第1側壁11は、本体フレーム10の左側壁として機能し、通常時、第1サイドカバー21に覆われている。第1側壁11は、上下方向よりも前後方向L2に長く形成され、先に述べたように、前部側にはモータ収容筒7が一体に形成されており、本体フレーム10における前部側下方の輪郭はモータ収容筒7と同心円状に形成されている。第1側壁11の後部側は、後方に向けて膨らむ側面視半円形状に形成されている。
第1側壁11の上方には、先に述べたようにカウンターケース40が配置されている。
カウンターケース40は、第1側壁11に対しては、固定ネジ70によって第1側壁11の上部側にネジ止めされている。
第1側壁11のうち、モータ収容筒7よりも後方に位置する部分には、電動リール1を構成する各種の構成部品(例えば軸受、歯車、受け部材等)が配置されている。さらに第1連結壁の外周縁部には、左側(LH)に向けて突出する縁部71が外周縁部に沿って延びるように連続的に形成されている。
さらに第1側壁11には、第1サイドカバー21を取り付けるための連結ネジ72、ネジ孔73及び受け筒部74が形成されている。
ネジ孔73は、第1側壁11の下部側において前後方向L2の中央部分に位置するように形成されている。受け筒部74は、内部が空洞で且つ左側(LH)に向けて開口した筒部材であって、第1側壁11のうちネジ孔73よりも前方に位置する部分に形成されている。
(モータ)
図7及び図9に示すように、モータ8は、モータ軸線O3回りに回転するモータ出力軸80、及びモータ出力軸80を回転駆動するモータ本体81を備え、モータ収容筒7内に収容されている。
モータ出力軸80は、モータ本体81をモータ軸線O3方向に貫通するように、モータ軸線O3と同軸に配置されている。この際、モータ出力軸80は、第1側壁11よりも左側(LH)に突出し、且つボス部64よりも右側(RH)に突出するように形成されている。なお、各図面ではモータ出力軸80の図示を簡略化して図示している。
モータ出力軸80は、例えばボス部64の内側に装着された軸受83を含む複数の軸受等によって安定的に軸支されている。なお、ボス部64の内側には、軸受83よりも右側(RH)に隣接する部分に環状のモータ用防水シール84が装着されている。
モータ出力軸80の左端部には、第1側壁11よりも外側(左側(LH))において、例えばセレーション(鋸歯状の溝部)85が形成されている。セレーション85には、後述するモータホルダ9に装着されたワンウェイクラッチ86が結合されている。これにより、モータ出力軸80は、釣糸が繰り出される方向への回転(逆転)が規制されている。そのため、モータ8は、釣糸の巻取りを行う一方向への回転のみが許容されている。なお、ワンウェイクラッチ86の装着位置は、モータホルダ9に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
モータ本体81は、左側(LH)に開口した有底筒状のケース本体81a、及びケース本体81aの左側開口部を塞ぐエンドキャップ81bを備えている。エンドキャップ81bには、モータ本体81とカウンターケース40内に配置されたモータ制御部とを接続する接続ケーブル87が例えば周方向に間隔をあけて挿通されている。図示の例では、2本の接続ケーブル87が周方向に等間隔をあけて配置(具体的にはモータ軸線O3を挟んで径方向に向かい合うように配置)されている。さらにモータ本体81は、例えばコイルを有し、モータ出力軸80に固定された回転子と、永久磁石を有し、回転子を径方向の外側から囲むようにケース本体81a内に配置された固定子と、整流子とブラシとを主に備えている。
上述のように構成されたモータ8は、接続ケーブル87を通じてモータ制御部に電気的に接続され(図5参照)、モータ制御部によって駆動が制御されている。
(第1サイドカバー)
図1~図4及び図10に示すように、第1サイドカバー21は、第1側壁11の形状に対応して上下方向よりも前後方向L2に長く形成され、第1側壁11を左側(LH)から覆うカバー部材である。より具体的には、第1サイドカバー21は、第1側壁11だけでなく、モータ収容筒7を塞ぐように取り付けられたモータホルダ9、前カバー30、及びカウンターケース40の一部を左側(LH)から覆うように本体フレーム10に組み合わされる。
第1サイドカバー21は、左側(LH)に向けて膨らむように形成されたカバー本体90と、カバー本体90の外周縁部から、外周縁部の全周に亘って右側(第1側壁11側)に向けて折り曲げられた周縁部91と、備えている。
第1サイドカバー21の周縁部91は、第1側壁11における縁部71、前カバー30における側縁部、及びカウンターケース40の側面に対して隙間なく接触することが可能とされている。これにより、第1サイドカバー21の内部に水や埃等が入り込み難い構造と さ れている。また、第1サイドカバー21の前部側下方の周縁部91は、本体フレーム10に合わせてモータ収容筒7と同心円状に形成されている。
さらにカバー本体90には、第1側壁11側に向けてネジ受け筒部92、及び連結ピン93が突出するように形成されていると共に、連結ネジ94を挿通する挿通孔95が形成されている。ネジ受け筒部92は、連結ネジ72を螺着させる。連結ピン93は、第1側壁11に形成された受け筒部74の内部に入り込み可能とされている。
(モータホルダ)
図5~図7、図11及び図12に示すように、モータホルダ9は、モータ収容筒7を塞ぐようにリール本体2における第1側壁11に組み合わされ、リール本体2に対してモータ8を固定する役割を果たしている。
モータホルダ9は、モータ収容筒7の開口部62を塞ぐ有頂筒状の蓋体100(蓋部)を備えている。
(蓋体)
蓋体100は、モータ収容筒7における拡径筒63の内側に嵌合される嵌合筒102と、嵌合筒102の左側開口部を閉塞する閉塞壁103とを備え、モータ軸線O3と同軸に配置されている。さらに閉塞壁103の中央部分には、左側(LH)に向けて突出した有頂筒状の収納筒部104がモータ軸線O3と同軸に配置されるように形成されている。これにより、蓋体100は、閉塞壁103の中央部分が左側(LH)に向けて部分的に膨らんだ有頂筒状に形成されている。
嵌合筒102の外周面には、全周に亘って径方向の内側に向けて凹む環状溝105が形成されている。この環状溝105内には、拡径筒63の第1内周部631に対して密に接触するOリング106が取り付けられている(図7参照)。これにより、Oリング106を利用して、嵌合筒102と拡径筒63との間を適切にシールすることができ、モータ収容筒7内に第1側壁11側から水或いは埃等が入り込むことを抑制している。環状溝105は、嵌合筒102の外周面に形成されている必要はなく、例えば拡径筒63の内周面に形成されていても構わない。この場合であっても、Oリング106を利用して、嵌合筒102と拡径筒63との間を適切にシールすることが可能である。
なお、嵌合筒102の外周縁部は、僅かに拡径した大径筒107とされている。閉塞壁103の外周縁部は、この大径筒107に対して連設されている。大径筒107は、拡径筒63の第2内周部632の径方向内側に位置する。
閉塞壁103には、モータ8とモータ制御部とを接続する接続ケーブル87(図5参照)を挿通させるための貫通孔108が、該閉塞壁103を貫通するように形成されている。図示の例では、貫通孔108は、周方向に等間隔をあけて4つ形成され、そのうち2つの貫通孔108には、エンドキャップ81bを挿通する2本の接続ケーブル87がそれぞれ挿通されている。これにより、モータ8とモータ制御部との間で接続ケーブル87を配線することが可能とされている。残り2つの貫通孔108には、エンドキャップ81bに形成されたネジ孔109a(図9参照)に螺着するモータ固定ネジ109が取り付けられている。これにより、モータホルダ9にモータ本体81が固定され、モータ収容筒7内にモータ本体81が収容される。なお、図9は、図6に示す状態から、あえてモータホルダ9を取り外した状態を図示している。
収納筒部104の内側には、先に述べたワンウェイクラッチ86が装着されていると共に、モータ出力軸80の左端部が収納されている。
図11及び図12に示すように、蓋体100における嵌合筒102の外周面102aには、径方向の外側に向けて突出する複数の係合凸片101(第2係合部、凸部)を有する。本実施形態では、係合凸片101は、周方向に等間隔をあけて4つ形成されている。すなわち、係合凸片101は、第1係合凸片101A、第2係合凸片101B、第3係合凸片101C及び第4係合凸片101Dで構成される。第1係合凸片101A、第2係合凸片101B、第3係合凸片101C及び第4係合凸片101Dは、モータ収容筒7の拡径筒63に形成された係合凹部65に対してそれぞれ第1周方向E1に係合可能とされている。これにより、拡径筒63内に嵌合筒102を適切に嵌め入れることが可能とされている。
なお、係合凸片101は、第1周方向E1に向かうに従い、左右方向L1の長さD3(幅寸法)が漸次小さくなるように形成されていてもよい。
上述のように構成されたモータホルダ9の蓋体100は、係合凸片101をモータ収容筒7の係合凹部65に係合させことで、モータ軸線O3方向(左右方向L1)への移動が規制されるように構成されている。具体的には、係合凹部65の案内溝部651から係合凸片101を挿入させて、蓋体100を右側(RH)に押し込み係合凸片101を案内溝部651に案内させて移動する。そして、係合凸片101が案内溝部651の右側先端に達した際に、その位置から蓋体100を第1周方向E1に回転させる。第1周方向E1に回転移動する係合凸片101は、保持部652で移動が規制されて係合位置となる。これにより、蓋体100は、係合凸片101が保持部652でモータ軸線O3方向への移動が規制された状態となって、モータ収容筒7に装着されて組み付けられる。
次に、このように構成される電動リール1の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態による電動リール1では、モータホルダ9をモータ収容筒7に装着する際に、リール本体2のモータ収容筒7の係合凹部65とモータホルダ9の係合凸片101とを係合させることで、係合凹部65に設けられる保持部652によって互いの係合が保持される。これにより、係合凸片101はモータ軸線O3方向への移動が規制されるので、モータホルダ9がモータ収容筒7から抜け出してしまうことを防止できる。
また、本実施形態では、係合凹部65と係合凸片101との係合によってモータホルダ9がモータ収容筒7に装着される構造であり、ボルトを使用する場合のように装着部分におけるねじ加工が不要となり、低コストで簡単な構造によりモータホルダ9をモータ収容筒7(リール本体2)に対して精度よく組み付けることができる。しかも、ボルトが不要であり、かつフレーム本体を使用してモータホルダ9をリール本体2に押さえながら組み付けるような難しい作業も不要となるので、作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、係合凹部65の保持部652は、モータ8がスプール4に釣糸を巻き上げ時の回転方向と逆の第1周方向E1に向けて案内溝部651から延設され、蓋体100の係合凸片101が係合可能である。そのため、モータホルダ9をモータ収容筒7に装着する際に、係合凸片101を、係合凹部65の案内溝部651に収容し、さらに係合凸片101を第1周方向E1に移動して案内溝部651から第1周方向に延設される保持部652に係合させることができる。これにより、係合凸片101はモータ軸線O3方向への移動が規制されるので、モータホルダ9がモータ収容筒7から抜け出してしまうことを防止できる。
また、本実施形態では、保持部652がモータ8の巻上げ時にモータホルダ9に作用するトルク方向となる第1周方向E1に案内溝部651から延設している。そのため、巻上げ時に係合凸片101が保持部652に対して第1周方向E1に押し込むように力が作用し、すなわち係合凸片101が保持部652から抜け出る方向に移動することが防止され、モータホルダ9のモータ収容筒7(リール本体2)に対する組み付けの緩みを抑制することができる。
また、本実施形態では、保持部652が第1周方向E1に向かうに従い、モータ収容筒7の軸方向(左右方向L1)の長さが漸次小さくなる構成とすることも可能である。この場合には、保持部652が第1周方向E1に向かうに従い縮小するテーパ部が形成されているので、凸部が保持部652に対してくさびの効果が得られ、第1周方向E1と反対の方向(第2周方向E2)に移動し難くなり、係合凸片101の抜けを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、保持部652がモータ8がスプール4に釣糸を巻き上げ時の回転方向と同じ第2周方向E2への係合凸片101の移動を規制する規制部(図示省略)を有する構成とすることも可能である。この場合には、保持部652に係合した係合凸片101が保持部652に設けられる規制部によって第2周方向E2への移動が規制されるので、係合凸片101の抜けを抑制することができる。
また、本実施形態では、係合凸片101が第1周方向E1に向かうに従い、モータ収容筒7の軸方向の長さが漸次小さくなる構成とすることも可能である。この場合には、係合凸片101が第1周方向E1に向かうに従い縮小するテーパ部が形成されているので、係合凸片101が保持部652に対してくさびの効果が得られ、第1周方向E1と反対の方向(第2周方向E2)に移動し難くなり、係合凸片101の抜けを抑制することができる。
また、本実施形態では、モータホルダ9がモータ収容筒7を塞ぐ蓋体100を有する。この場合には、モータホルダ9をモータ収容筒7に装着する際に、モータホルダ9の蓋体100に形成される係合凸片101をモータ収容筒7に形成される係合凹部65に係合することで、蓋体100を備えたモータホルダ9を容易にモータ収容筒7に装着することができる。
また、本実施形態では、係合凹部65が周方向に間隔をあけて複数成形されている。そのため、係合凹部65と係合凸片101との係合箇所を周方向に複数設けることができ、これら複数の係合箇所でモータ8からモータホルダ9に伝わるラジアル荷重を受け止めることができる。そのため、1箇当りの係合箇所における荷重負担を低減することができる。
上述のように構成された本実施形態による電動リール1では、低コストかつ簡単な構造で組み付け作業を効率よく行うことができ、しかもモータホルダ9の組み付け精度を向上できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記実施形態では、第1係合部であるモータ収容筒7の係合凹部65に保持部652(第2凹部)が設けられた構成としているが、これに限定されることはない。例えば、蓋体100の係合凸片101に代えて係合凹部としてもよい。つまり、蓋体100側に保持部(第2凹部)を有する係合凹部を設け、この係合凹部に係合可能な係合凸片(凸部)をモータ収容筒7に設ける構成であってもかまわない。
また、本実施形態では、保持部652(第2凹部)を有する係合凹部65としているが、保持部652を設けることに限定されることはなく、この保持部652を省略することも可能である。
また、上記実施形態では、モータホルダ9がモータ収容筒7を塞ぐ蓋体100を有する構成であるが、蓋体100を有さない構成を採用することも可能である。要は、第2係合部(本実施形態では係合凸片101)がモータホルダ9に設けられていればよいのである。
さらに、本実施形態では、モータ8を収容するモータ収容筒7がリール本体2と別体で設けられているが、モータ収容筒7がリール本体2と一体になった構成であってもよい。要は、モータ8を収容する部分を有するリール本体2に第1係合部(本実施形態では、係合凹部65)が設けられていればよいのである。
さらにまた、本実施形態では、第1係合部である係合凹部65が周方向に間隔をあけて4つ成形された構成としているが、この場合に限定されるものではなく、例えば係合凹部65が1つでも構わないし、2つや3つ、あるいは5つ以上形成しても構わない。
また、本実施形態では、係合凸片101の数量が係合凹部65と同数で設けられているが、同数であることに限定されることはなく、係合凸片101が係合凹部65よりも少ない数量で設けられていてもよい。
O3…モータ軸線
1…電動リール(魚釣用電動リール)
2…リール本体
4…スプール
7…モータ収容筒
8…モータ
9…モータホルダ
10…本体フレーム
11…第1側壁
63…拡径筒
65…係合凹部(第1係合部)
100…蓋体(蓋部)
101…係合凸片(第2係合部、凸部)
631…第1内周部
632…第2内周部
651…案内溝部(第1凹部)
652…保持部(第2凹部)
652a…端部
E1…第1周方向
E2…第2周方向
L1…左右方向
L2…前後方向

Claims (7)

  1. 釣糸が巻回されるスプールを回転駆動するモータを備えた魚釣用電動リールであって、
    第1係合部および前記モータを収容する収容筒を有するリール本体と、
    前記第1係合部と係合する第2係合部を有し、前記収容筒に対して前記モータを取りつけるモータホルダと、を備え、
    前記第1係合部および前記第2係合部の少なくともいずれか一方は、互いの係合を保持する保持部を有する、
    魚釣用電動リール。
  2. 前記第1係合部および前記第2係合部のいずれか一方は、前記収容筒の径方向に突出する凸部を有し、
    前記第1係合部および前記第2係合部のいずれか他方は、前記収容筒の軸方向に前記凸部を収容する第1凹部を有し、
    前記保持部は、
    前記モータが前記スプールに釣糸を巻き上げ時の回転方向と逆の第1周方向に向けて前記第1凹部から延設され、前記凸部が係合可能な第2凹部を有する、請求項1に記載の魚釣用電動リール。
  3. 前記第2凹部は、前記第1周方向に向かうに従い、前記収容筒の軸方向の長さが漸次小さくなる、請求項2に記載の魚釣用電動リール。
  4. 前記保持部は、前記モータが前記スプールに釣糸を巻き上げ時の回転方向と同じ第2周方向への前記凸部の移動を規制する規制部を有する、請求項2又は3に記載の魚釣用電動リール。
  5. 前記凸部は、前記第1周方向に向かうに従い、前記収容筒の軸方向の長さが漸次小さくなる、請求項2又は3に記載の魚釣用電動リール。
  6. 前記モータホルダは、前記収容筒を塞ぐ蓋部を有する、請求項1又は2に記載の魚釣用電動リール。
  7. 前記第1係合部は、周方向に間隔をあけて複数成形されている、請求項1又は2に記載の魚釣用電動リール。
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